JP3286032B2 - ねじ締結によって磁気浮上式鉄道の走行路にステータパッケージを固定する方法および装置 - Google Patents

ねじ締結によって磁気浮上式鉄道の走行路にステータパッケージを固定する方法および装置

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  • Machines For Laying And Maintaining Railways (AREA)
  • Automatic Assembly (AREA)
  • Control Of Vehicles With Linear Motors And Vehicles That Are Magnetically Levitated (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ねじ締結によって磁気
浮上式鉄道の走行路にステータパッケージを固定する方
法であって、磁気浮上式鉄道の走行路に、位置正確な穿
孔と沈め込みとを行なうために、EDV/NC制御式の
機械を使用する方法に関する。
【0002】さらに本発明は、この方法を実施するため
の装置に関する。
【0003】
【従来の技術】鋼走行路支持体に取り付けようとする固
定子パッケージは、ロングステータの一部として、走行
路に沿って運動する磁気浮上式鉄道車両の少なくとも部
分的な支持と駆動とに役立ち、これにより多くの製造誤
差要件を有している。ドイツ連邦共和国特許第3404
061号明細書に基づき、走行路の支持構造体に装備部
分をねじ締結するために、コンピュータ制御式の機械を
用いて位置正確な穿孔と沈め込みとを行ない、次いで装
備部分をねじ締結することは公知である。この場合、こ
れらの機械は、装備しようとする走行路の両側で、ガイ
ドレールに沿って案内される。この場合、穿孔ヘッドは
運動方向に、少なくとも4つの自由度を有していなけれ
ばならない(高さ、深さ、長さおよび横方向傾斜に対す
る調節可能性)。ここで不都合なのは、ガイドレールが
付加的に必要とされ、穿孔ヘッドの自由度が多数になっ
てしまうので、このことが、穿孔正確さを制限してしま
うか、もしくは穿孔正確さが同じである場合には、この
機械と方法とを高価なものにしてしまうことである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
課題は、冒頭で述べたような方法を改良して、付加的な
ガイドレールを省くことができ、機械を単純に構成可能
で、等しい正確さにおいて廉価な、磁気浮上式鉄道走行
路にステータパッケージを装備する方法を提供すること
である。
【0005】さらに本発明の課題は、この方法を実施す
る装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明においては、コンピュータ制御式の機械によっ
て、ステータパッケージのための各穿孔を行ない、装備
しようとする走行路に沿って前記機械を前進運動させ、
穿孔および沈め込みにおける調節時に、前記走行路の上
縁部と、サイドガイドレールと、隣接するステータパッ
ケージの既存の穿孔とで、前記機械を方向付けするよう
にした。
【0007】
【発明の効果】本発明の手段によれば、付加的なガイド
レールを省略でき、部材を単純に構成でき、穿孔および
沈め込みにおいて、等しい位置正確さが廉価に得られ
る。
【0008】さらに、本発明の手段によれば、この機械
は、走行路の上縁部、サイドガイドレール、および隣接
するステータパッケージの既存の穿孔、または装備開始
時にはセンタリングマークで方向付けし、この機械の構
造によって、走行方向に対して長手方向および横方向に
おけるジオメトリックな関係を形成する。これにより、
この機械のための付加的なガイドレールを用いずに、比
較的簡単な部材によって穿孔の正確な位置が得られる。
【0009】
【実施例】本発明の特に有利な実施例を、図面につき詳
しく説明する。
【0010】この機械は、有利には鋼から成る、二等辺
三角形の基本形状を備えた、変形不能なフレーム1を有
している。この機械は、2つの支承点2によって、加工
しようとする走行路側Aの上縁部に載置されていて、支
承点3によって、加工しようとしない走行路側Bの上面
に載置されている。これらの支承点2,3は、有利には
半球体から成っていて、フレーム1に固く結合されてお
り、三角形に配置された輪郭を示している。このように
して、固定しようとするステータパッケージ21の部分
範囲において、走行レーンの上縁部に対する関係が形成
される。キャリッジ4は、沈め込み装置を備えた2つの
ダブル穿孔ヘッド5を有していて、走行方向に対して横
方向、つまりy方向に可動である。回転ローラ6,7は
この機械のサイドガイドに役立つ。この場合、回転ロー
ラ6はフレーム1に固く結合された車軸線を有してお
り、これに対して、回転ローラ7は、電気的な距離セン
サを有する加圧装置8によって、走行路側Bのサイドガ
イドレールbを押圧する。これにより、ローラ6は、走
行路側Aに設けられたサイドガイドレールaに向かって
押圧されるので、走行レーンの輪郭に対するキャリッジ
4の接線方向位置を確定する。加圧装置8に設けられた
電気的な距離センサによって、サイドガイドレールa,
bの間の、実在の軌間が検出される。さらにローラ6に
も距離センサ61が設けられていると、測定は特に確実
である。それというのは、このようにすると、軌間幅の
測定時に回転ローラ6の摩耗を無視できるからである。
スピンドル装置9は、隣接するステータパッケージの既
存の穿孔91に対する関係によって、この装備機械の微
調節をx方向(走行方向)で行ない、空間曲線ジオメト
リから引出されたx方向移動量を調節する。走行路側の
最初のステータパッケージには、センタリングマークが
使用される。不規則さと体系的なエラーとを回避する目
的でx方向での調節動作をチェックするために、付加的
な、電気的な距離センサ10が設けられていることは、
監視の理由から特に有利である。この距離センサは、隣
接するステータパッケージのほぼ半径方向に配置された
第2の穿孔92に方向付けされる。ダブル穿孔ヘッドに
対向して位置する側で、ハイドロリック式のプレス11
によって、支承点3の下側でフレーム1を走行路側Bに
圧着すると、特に有利である。これにより、穿孔時およ
び沈め込み時において、穿孔ヘッド5の駆動力による機
械の持ち上がりと、x方向での位置ずれとが阻止され
る。走行方向に対して鉛直方向(z方向)でステータパ
ッケージ21を調節するために、ダブル穿孔ヘッド5に
は、沈め込み穿孔のためのz方向における距離センサが
組み込まれている。これらの沈め込み穿孔は、基準面2
0を形成している。これらの基準面には、ステータパッ
ケージ21に設けられたほぞブロック22がねじ締結に
よって押し付けられる。さらに、この機械は、走行路に
沿ってこの機械を搬送するための、走行路上面を転動す
る車12を有していると有利である。この機械の支承点
2,3が走行路上縁部に載置されるように、これらの車
は有利には自動的に、または手によっても持ち上げるこ
とができる。ステータパッケージのための穿孔と沈め込
みとの経過は以下の通りであると有利である。
【0011】まず、調節装置9が、円錐状に配置された
心棒90を介して、隣接するステータパッケージの既存
の穿孔91に挿入され、次いで、この機械は、調節装置
9によって微調整することができる。x方向の調節をチ
ェックするために、距離センサ10の測定値によって、
コンピュータに、x方向位置を検査させると特に有利で
ある。続いて、車12を持ち上げることによって、この
機械は支承点2,3に沈められ、有利にはハイドロリッ
ク式のプレス11によってこの機械の位置変化が防止さ
れる。この場合、x方向の調節がもう1度検査されると
有利である。さらに、このコンピュータは、距離センサ
8,61の値と、空間曲線ジオメトリの幾何学的な規定
と、検査測定の結果とから、キャリッジ4、ひいてはダ
ブル穿孔ヘッド5の、最適なy方向調節量を計算して、
このy方向調節量を制御する。さらに、z方向での沈め
込み深さのための最適化計算が行なわれる。次いで穿孔
と沈め込み穿孔とが、ダブル穿孔ヘッド5によって行な
われ、基準面20が形成される。次いで、ステータパッ
ケージ21の内蔵されたほぞブロック22が、次のよう
に走行路A側の下面に、ねじ23によってねじ締結され
る。すなわち、ほぞブロック22の上面が基準面20に
完全に接触して、ステータパッケージ21が最適な位置
をとる(図3)ようにねじ締結されるのである。走行路
側Aの加工終了後には、対向して位置する走行路側Bが
適宜に加工されてよい。より迅速な加工が望まれる場合
には、図4に示したように、両走行路側で同時に各機械
が加工を行なってもよい。それというのは、この場合に
生じる長波の誤差は、要求される正確さに影響を及ぼす
ことはないからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による機械を、装備しようとする鋼走行
路の一部に位置する状態で示した平面図である。
【図2】図1の機械の側面と、鋼走行路の横断面とを示
した図である。
【図3】ステータパッケージを、走行路下面に取り付け
た状態で示した図である。
【図4】本発明による2個の装備装置を、同時に使用し
た状態を示した図である。
【符号の説明】
1 フレーム、 2,3 支承点、 4 キャリッジ、
5 ダブル穿孔ヘッド、 6,7 回転ローラ、 8
加圧装置、 9 スピンドル装置、 10距離セン
サ、 11 プレス、 12 車、 20 基準面、
21 ステータパッケージ、 22 溝ブロック、 2
3 ねじ、 61 距離センサ、 90心棒、 91,
92 穿孔、 A,B 走行路側、 a,b サイドガ
イドレール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B61B 13/08 B61B 13/08 B (72)発明者 クリスティアン ロジン ドイツ連邦共和国 ライヒリンク ウン ターガッセ 25 (56)参考文献 特開 昭61−64903(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E01B 25/00 E01B 25/30 E01B 31/06 B60L 13/04 B61B 13/08

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ねじ締結によって磁気浮上式鉄道の走行
    路にステータパッケージ(21)を固定する方法であっ
    て、磁気浮上式鉄道の走行路に、位置正確な穿孔と沈め
    込みとを行なうために、コンピュータ制御式の機械を使
    用する方法において、前記機械によって、前記ステータ
    パッケージのための各穿孔を行ない、装備しようとする
    前記走行路に沿って前記機械を前進運動させ、穿孔およ
    び沈め込みにおける調節時に、前記走行路(A,B)の
    上縁部と、サイドガイドレール(a,b)と、隣接する
    ステータパッケージの既存の穿孔(91,92)と
    で、前記機械を方向付けすることを特徴とする、ねじ締
    結によって磁気浮上式鉄道の走行路にステータパッケー
    ジを固定する方法。
  2. 【請求項2】 穿孔動作時および沈め込み動作時に、前
    記機械の持ち上がりおよび位置ずれを阻止するために、
    ハイドロリック式のプレス(11)によって、加工しよ
    うとしない前記走行路(B)に前記機械を締付け固定す
    る、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 加工しようとする走行路側(A)のサイ
    ドガードレール(a)に当て付けた前記機械の回転ロー
    ラ(6)の近くで、前記機械の付加的な2つの距離セン
    サ(61)によって、軌間幅を検査する、請求項1また
    は2記載の方法。
  4. 【請求項4】 付加的な距離センサ(10)によって走
    行方向(x方向)の位置を検査する、請求項1から3ま
    でのいずれか1項記載の方法。
  5. 【請求項5】 磁気浮上式鉄道の、作業しようとする走
    行路の、左右の走行路側を、それぞれ1つの機械によっ
    て同時に作業する、請求項1から4までのいずれか1項
    記載の方法。
  6. 【請求項6】 ねじ締結によって磁気浮上式鉄道の走行
    路にステータパッケージ(21)を固定する装置であっ
    て、磁気浮上式鉄道の走行路に、位置正確な穿孔と沈め
    込みとを行なうために、コンピュータ制御式の機械を使
    用する形式のものにおいて、二等辺三角形の基本形状を
    備えたフレーム(1)が設けられており、該フレームの
    2つの支承点(2)が、作業しようとする走行路側
    (A)の上面に載置されるようになっていて、該フレー
    ムの支承点(3)が、作業しようとしない走行路側
    (B)に載置されるようになっており、 サイドガイドのために前記機械の2つの回転ローラ
    (6)が、前記走行路側(A)に設けられたサイドガイ
    ドレール(a)に当接するようになっており、前記回転
    ローラの軸線が前記フレームに固く結合されており、車
    (7)が加圧装置(8)によって前記走行路側(B)の
    サイドガイドレール(b)に押圧されるようになってい
    て、この場合、すべての3つの車(6,7)が、前記サ
    イドガイドレール(a,b)に当て付けられるようにな
    っており、 前記加圧装置(8)に、軌間幅を検出するための距離セ
    ンサが装備されており、走行方向(x方向)での機械位
    置の微調整のために、電子制御可能なスピンドル装置
    (9)が、空間曲線ジオメトリから引出されたx方向移
    動量を調節するようになっており、 前記機械の穿孔ヘッド(5)が、キャリッジ(4)に配
    置されていて、該キャリッジが、前記走行路の下方で、
    走行方向に対して横方向(y方向)に可動であり、その
    調節値は、空間曲線ジオメトリと、前記距離センサ
    (8)の測定と、検査測定とから算定されるようになっ
    ており、 走行方向に対して鉛直方向(z方向)でステータパッケ
    ージを調節するために、沈め込み穿孔によって、基準面
    (20)が形成されるようになっており、該基準面に、
    前記ステータパッケージ(21)のほぞブロック(2
    2)が、ねじ締結によって押し付けられるようになって
    いることを特徴とする、ねじ締結によって磁気浮上式鉄
    道の走行路にステータパッケージを固定する装置。
  7. 【請求項7】 前記走行路(A,B)に沿った搬送のた
    めに、車(12)が設けられており、該車が、穿孔動作
    中には持ち上げられている、請求項6記載の装置。
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