JP3285431B2 - Coセンサ付き燃焼装置のセンサ点検方法 - Google Patents
Coセンサ付き燃焼装置のセンサ点検方法Info
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Description
素ガス検出センサ)が設置されている燃焼装置のCOセ
ンサの良否点検方法に関するものである。
釜、暖房機等の燃焼装置には、燃焼排気ガス中のCOガ
ス濃度を検出して、CO検出濃度が所定の基準濃度を越
えたときに警報を発したり、燃料供給遮断等の安全動作
を行う安全装置が備えられているものがある。この種の
COセンサを燃焼装置に取り付ける前にCOセンサの検
査を行うことはもちろんのことであるが、この種のCO
センサは振動に弱く、大きな振動を受けるとCOの検出
性能が悪化するという問題があり、そのため、通常は、
COセンサを組み込んだ燃焼装置を出荷するときに、C
Oセンサの点検を行い、その燃焼装置を仕向先に設置施
工した後も、必要に応じ、COセンサの点検が行われて
いる。
に示されている。この点検方式は、燃焼装置のガスおよ
び空気の取り入れ口に、空気量を可変調整する空気量調
整ダンパ2の他に、通常のバーナ燃焼時には空気導入量
を害しない点検ダンパ3を設けておき、COセンサの良
否点検を行うときには、バーナ1を燃焼させた状態で、
点検操作摘み4を操作し、常閉スイッチ26を開き、常開
スイッチ27を閉じて燃料ガス遮断を行う安全弁7側の回
路を切り、警報器6側の回路を動作状態とし、かつ、ス
イッチ動作に連動して点検ダンパ3を動かし、バーナ1
に入り込む空気量を減少させてバーナ1の燃焼を強制的
に悪化させ、この燃焼悪化によるCOガス濃度の上昇を
COセンサ5により検出させるものである。そして、こ
のCOセンサ5の検出出力が基準レベルを越えること
で、警報器6に警報を行わせ、この警報発声のCO安全
動作が行われたときにCOセンサ5は正常なものと判断
し、CO安全動作が作動しないときにはCOセンサ5が
故障したものと判断するものである。
燃焼装置は、前記図6に示すような1台のバーナを備え
た単純な装置のものとは異なり、複数のバーナ1が隣り
合わせに配置されたバーナ列の構成形態となっている。
このようなバーナ列を備えた燃焼装置において、従来例
と同様な方式によりCOセンサの点検を行おうとすると
きには、バーナ列の個々のバーナに点検ダンパ3を設
け、各点検ダンパを駆動する点検操作つまみをそれぞれ
設けなければならず、装置構成が複雑になるばかりでな
く、点検操作も煩雑となり、COセンサの点検を行うの
に多くの時間がかかるという問題が生じる。
例えば図5に示すように、複数のバーナ1を配列してな
るバーナ列の各バーナ位置の空気導入口9側に、該空気
導入口9に対向させて複数の狭幅開口10付きのダンパ穴
11を設けたノズルダンパ12を設け、通常の燃焼運転時に
は、ノズルダンパ12の大径穴部13を各バーナの空気導入
口9に一致させた状態にしておき、COセンサ5の点検
時には、ノズルダンパ12を下方側にずらして狭幅開口10
側をバーナ1の空気導入口9に合わせて空気量を絞り、
燃焼状態を悪化させてCOガスの発生量を強制的に大き
くし、CO安全動作が行われるか否かにより、COセン
サ5の良否点検を行うようにすることも考えられる。
検時には、燃焼装置のフロントカバーを外し、さらに、
バーナ前蓋14を外してから、ノズルダンパ12を留めてい
るねじ15を緩める等してノズルダンパ12の位置をずらし
て仮止めし、この状態でバーナ前蓋14を取り付けてCO
センサ5の点検を行わなければならず、COセンサ5の
点検が済んだ後には、再度バーナ前蓋14を外してノズル
ダンパ12の位置を元に戻し、バーナ前蓋14およびフロン
トカバーを付ける作業を強いられることとなり、そのC
Oセンサ5の点検作業に手間隙がかかるという問題が生
じることとなる。
たものであり、その目的は、複数のバーナが配列されて
なるバーナ列構成のバーナ装置が設置されている最近の
燃焼装置においても、COセンサの点検を容易に行うこ
とができるCOセンサ付き燃焼装置のセンサ点検方法を
提供することにある。
するために、次のように構成されている。すなわち、本
発明は、燃焼の給・排気を行う燃焼ファンと、燃焼排気
ガス中のCO濃度を検出するCOセンサと、このCOセ
ンサのCO検出濃度に応じた安全動作を行うCO安全装
置とを備えたCOセンサ付き燃焼装置において、通常の
燃焼運転モード時に燃焼ファンの回転制御を行う通常モ
ードファン制御回路の他に、燃焼を悪化させてCO安全
装置が動作する各CO濃度のガスを強制的に発生させる
燃焼ファンの点検回転数設定回路を設けておき、COセ
ンサの点検時には燃焼装置を燃焼動作させた状態で燃焼
ファンの回転制御を通常モードファン制御回路から点検
回転数設定回路に切り換えて燃焼を悪化させ、この燃焼
悪化に対応するCO濃度の安全動作が行われるか否かに
よってCOセンサの良否の点検を行うことを特徴として
構成されている。
を行うときには、燃焼装置の燃焼動作状態で、燃焼ファ
ンの回転制御を通常モードファン制御回路から点検回転
数設定回路に切り換える。そうすると、燃焼ファンの回
転数が低下し、燃焼空気量が減少して、燃焼が悪化し、
CO安全動作が行われる濃度のCOガスが発生する。こ
の状態で、そのCO濃度に対応する安全動作が行われた
ときには、COセンサは異常なく正常なものと判断し、
CO安全動作が作動しないときには、COセンサに異常
があるものと判断してCOセンサの良否を点検する。
する。なお、本実施例の説明において、図6に示す従来
例および図5に示す装置と同一の部分には同一符号を付
し、その重複説明は省略する。
同様なバーナ列の複数バーナが組み込まれている燃焼装
置を対象にしており、これらバーナ列の下方側(上流
側)にはバーナ燃焼の給排気を行う燃焼ファン16が配設
され、燃焼室の下流側の排気筒17側に燃焼排気ガス中の
CO濃度を検出するCOセンサ5が設置されている。
模式構成を示したもので、COセンサ5のCO検出信号
はCO安全制御回路に加えられ、CO安全制御回路はC
O検出濃度が基準レベルになったときに警報器6を動作
し、さらにCO検出濃度が増えて危険レベルになったと
きにガスの安全弁7を遮断するように構成されている。
燃焼ファン16にはファン回転数を検出するファン回転検
出センサ(この実施例ではホールIC)18が設けられて
おり、このファン回転検出センサ18の検出信号は切り換
えスイッチ20を介し、通常の燃焼運転モード時において
燃焼ファン16の回転制御を行う通常モードファン制御回
路21に加えられている。
ファン回転の検出信号をファン回転数に比例した周波数
信号として出力する。通常モードファン制御回路21はフ
ァン回転検出センサ18から加えられるファン回転検出信
号の周波数によって回転数を検知し、バーナの燃焼量に
見合う空気量を送風するように燃焼ファンの駆動電圧を
制御する。
常モードファン制御回路21の他に、COセンサ5の点検
のための点検回転数設定回路として機能する周波数変換
回路22が設けられていることである。この周波数変換回
路22の出力側は前記通常モードファン制御回路21に接続
されており、周波数変換回路22の入力側は前記切り換え
スイッチ20のノーマルオープン端子23に接続されてい
る。
18から出力されるファン回転検出信号の周波数を所定量
アップする方向に変換する。この周波数変換した信号が
通常モードファン制御回路21に加えられることにより、
通常モードファン制御回路21は前記警報器6の警報等の
CO安全動作が行われるCO濃度の空気量となるように
燃焼ファン16の駆動電圧を制御する。
次にその作用を説明する。通常の燃焼運転時には、切り
換えスイッチ20の切り換え片24はノーマルクローズ端子
19側に接続されており、ファン回転検出センサ18で検出
された燃焼ファン16の検出信号は通常モードファン制御
回路21に加えられ、バーナの燃焼量に対応させてファン
回転数が制御される。この通常燃焼運転モード時に、C
Oセンサの点検を行うときには、切り換えスイッチ20を
操作し、切り換え片24をノーマルオープン端子23側に切
り換える。
検出センサ18のファン回転検出信号は周波数変換回路22
に加えられ、この周波数変換回路22で周波数がアップす
る方向に変換されて通常モードファン制御回路21に加え
られる。通常モードファン制御回路21は周波数変換回路
22から加えられる信号の周波数を検知して、周波数変換
回路22で周波数を大きくした分だけ燃焼ファン16の回転
数が高い回転数になっているものと判断する。つまり、
周波数がアップする方向に変換されることで、通常モー
ドファン制御回路21は実際のファン回転数よりも周波数
がアップされた分だけ高い回転数になっているものと誤
判断し、ファン回転数を下げる方向に燃焼ファン16の駆
動電圧を制御する。これにより、燃焼ファン16の回転数
が落とされ、燃焼ファン16からの送風空気量が減少す
る。この空気量減少により、バーナの燃焼が強制的に悪
化され、COガスが増大し、燃焼排気ガス中のCO濃度
がCO安全動作が行われる基準濃度に高められる。
サ5の検出出力がCO安全動作を行う信号レベルとなる
ことで、警報器6の警報が行われる。
いるときには、COセンサ5はCO安全動作を行わせる
信号レベルを出力しないので、CO安全動作は行われな
い。したがって、COセンサ5の点検を行う者は、切り
換えスイッチ20を周波数変換回路22側に切り換えた後、
CO安全動作が作動するか否かによってCOセンサ5の
良否の点検を行うことができる。
切り換えるだけの操作で、COセンサ5の良否の点検を
行うことができるので、前記したノズルダンパ12をずら
してCOセンサ5の点検を行う方式に比べ、その点検作
業が極めて容易となり、手間隙をかけることなく短時間
の内に点検作業を行うことができる。
いる。この実施例は、燃焼ファン16の回転数を燃焼量に
合わせて可変制御する方式のものではなく、燃焼量の大
きさに依存されることなく、常に一定の、例えば100 V
の駆動電圧を通常モードファン制御回路21から燃焼ファ
ン16に加えるようにした簡易な構成の燃焼装置に、CO
センサの良否点検の回路を設けたものであり、前記第1
の実施例の周波数変換回路22の代わりに抵抗回路25を点
検回転数設定回路として設けている。
には、通常モードファン制御回路21から一定電圧(本実
施例では100 V)の駆動電圧が燃焼ファン12に加えられ
て一定量の空気量が燃焼ファン12からバーナ列に供給さ
れ、燃焼運転が継続する。この燃焼モード時に、COセ
ンサ5の点検を行うときには、切り換えスイッチ20の切
り換え片24をノーマルオープン端子23側に切り換える。
そうすると、通常モードファン制御回路21から出力され
る100 Vのファン駆動電圧は抵抗回路25を通るときに電
圧降下され、通常運転の駆動電圧よりも低い電圧が燃焼
ファン16に印加される。
回転数が低下し、送風空気量が減少する結果、前記第1
の実施例と同様に排気ガス中のCOガス濃度が増大し、
CO安全装置がCO安全動作を行う基準レベルのCO濃
度となる。COセンサ5が正常の場合にはCO安全動作
が行われ、COセンサ5が故障している等の異常がある
ときには安全動作が行われないことから、安全動作の有
無によってCOセンサ5の良否点検が可能となる。この
実施例も、切り換えスイッチ20を切り換えるだけの操作
でCOセンサ5の点検を行うことができるので、その点
検作業が非常に容易となる。
ことはなく、様々な実施に態様を採り得る。例えば、上
記各実施例では、切り換えスイッチ20をノーマルオープ
ン端子23側に切り換えたときに、警報器6が警報するC
Oガス濃度となるように燃焼ファン16の回転数を設定し
たが、これとは異なり、例えば、COガス濃度が第1の
レベルとなったときには警報器6により警報を行わせ、
COガス濃度がさらに増大して第2のレベルになったと
きに安全弁7を遮断するようにしたり、あるいは、CO
ガス濃度が第1のレベルになったときに燃焼ファン16の
回転数をアップさせ、さらに高いCO濃度の第2のレベ
ルになったときに警報器6を動作させ、さらにCO濃度
が増大して第3のレベルになったときに安全弁7を遮断
動作するという如く、COガス濃度を2段階以上の各レ
ベルでそれぞれ安全動作点検を行わせるようにしてもよ
い。
すように、切り換えスイッチ20のノーマルオープン端子
をその安全動作を行わせるレベルに応じた数だけ設け、
切り換えスイッチ20を、例えば、ノーマルオープン端子
23a,23b側に段階的に切り換えることにより、その各
レベル濃度の安全動作となるCO濃度が発生するように
燃焼ファン16の回転数を切り換え設定するように構成
し、切り換えスイッチ20を段階的に切り換えることによ
り、CO濃度の各レベルに応じた安全動作を行わせ、こ
れにより、COセンサ5と、安全動作回路の動作状態を
合わせて点検するようにしてもよい。
て、通常モードファン制御回路21の中に各点検濃度のC
Oガスを発生させる燃焼ファン16の回転数を予め例えば
表データ(マトリックスデータ)として与えておくよう
にしてもよい。一般に、通常モードファン制御回路21の
中には、燃焼量に見合う空気量を供給するために、燃焼
量(例えば燃料ガスの供給圧力)に対するファン回転数
の関係が表データとして与えられており、通常モードフ
ァン制御回路21は燃焼量、つまり、ガス供給圧力の情報
を得て、このガス圧が変化する毎に、その変化した後の
ガス圧に対応するファン回転数を表データがら読み取
り、燃焼ファン16の回転制御を行っている。
らに点検濃度のCOガスを発生させるファン回転数を各
点検CO濃度のガス圧と、ファン回転数の表データとし
て与えておき、切り換えスイッチを通常燃焼運転モード
からCOセンサの点検モードに切り換え、点検CO濃度
を指定することにより、前記表データの中からその指定
CO濃度(ガス圧)からファン回転数を読み取り、その
ファン回転数となるように駆動電圧を燃焼ファン16に加
えることにより、各点検CO濃度のCOガスが発生する
燃焼状態を作り出すことができ、これにより、前記実施
例と同様にCOセンサ5の良否点検を行うことができ
る。この場合は、点検濃度となるファン回転数の表デー
タと、このデータ処理部が点検回転数設定回路として機
能することになる。
て、給湯器を対象に説明したが、本発明はガスや石油を
燃料とする風呂釜、暖房機、石油ファンヒーター、石油
FF暖房機、重油ボイラー等、燃焼ファンからの空気を
利用してバーナ燃焼を行う様々なタイプの燃焼装置のC
Oセンサ点検方法に適用されるものである。
モード制御から点検回転数設定回路に切り換えたが、初
期から点検回転数設定回路としてもよい。
をファンの消費電力により推定制御するものにおいて
は、ファンの消費電力を制御することによりCOセンサ
の点検を行ってもよい。
が配設されているが、バーナ列の上方側(排気側)に燃
焼ファンがあってもよい。
を行うときには、燃焼ファンの回転制御の回路を通常モ
ードファン制御回路から点検回転数設定回路に切り換え
るだけの操作でよいので、燃焼空気量を可変するダンパ
の開け閉めを行う煩雑な作業から開放され、極めて容易
に、かつ、短時間の内にCOセンサの良否点検を的確に
行うことができる。
である。
る。
明図である。
である。
湯器の構造を示す説明図である。
ンサの点検方法を示す説明図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 燃焼の給・排気を行う燃焼ファンと、燃
焼排気ガス中のCO濃度を検出するCOセンサと、この
COセンサのCO検出濃度に応じた安全動作を行うCO
安全装置とを備えたCOセンサ付き燃焼装置において、
通常の燃焼運転モード時に燃焼ファンの回転制御を行う
通常モードファン制御回路の他に、燃焼を悪化させてC
O安全装置が動作する各CO濃度のガスを強制的に発生
させる燃焼ファンの点検回転数設定回路を設けておき、
COセンサの点検時には燃焼装置を燃焼動作させた状態
で燃焼ファンの回転制御を通常モードファン制御回路か
ら点検回転数設定回路に切り換えて燃焼を悪化させ、こ
の燃焼悪化に対応するCO濃度の安全動作が行われるか
否かによってCOセンサの良否の点検を行うCOセンサ
付き燃焼装置のセンサ点検方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23742093A JP3285431B2 (ja) | 1993-08-30 | 1993-08-30 | Coセンサ付き燃焼装置のセンサ点検方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23742093A JP3285431B2 (ja) | 1993-08-30 | 1993-08-30 | Coセンサ付き燃焼装置のセンサ点検方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0763328A JPH0763328A (ja) | 1995-03-07 |
JP3285431B2 true JP3285431B2 (ja) | 2002-05-27 |
Family
ID=17015098
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23742093A Expired - Lifetime JP3285431B2 (ja) | 1993-08-30 | 1993-08-30 | Coセンサ付き燃焼装置のセンサ点検方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3285431B2 (ja) |
-
1993
- 1993-08-30 JP JP23742093A patent/JP3285431B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0763328A (ja) | 1995-03-07 |
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