JP3120008B2 - 燃焼制御方法 - Google Patents
燃焼制御方法Info
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Description
特にバーナの不着火原因を診断する燃焼制御方法に関す
る。
トランスが発生する点火電流によりスパークロッドにス
パークを発生させ、このスパークによってパイロットバ
ーナのガスに着火し、この着火に続いてメインバーナの
ガスに着火を行わせている。
メインバーナやパイロットバーナが発生する火炎の有無
を検出する紫外線検出器などからなる火炎検出器が設け
られている。
らスパークを飛ばしてパイロットバーナに点火を行うシ
ーケンスにおいて、種々の原因で不着火が生じることが
あり、このような不着火が発生した場合には、その原因
がスパークロッドの異常か、点火トランスの故障か、パ
イロットバーナの異常か、燃焼制御装置の内部故障か判
断できなかった。
従来の燃焼制御方法では、上記の原因の追求および故障
等の復旧作業には、1つ1つの装置や部品を点検,交換
したり、試運転を繰り返す必要があるなど、作業が非常
に面倒で多大の時間および経験が要求されるほか、この
間燃焼装置を停止しておかなければならないなどの問題
点があった。
解消するためになされたものであり、従来のシーケンス
にない、新たに燃焼前に設けたスパークチェックタイミ
ングおよびイグニッショントライアルのシーケンスで不
着火原因を何人でも迅速かつ的確に把握でき、これによ
り復旧作業の迅速化を実現できる燃焼制御方法を得るこ
とを目的とする。
方法は、燃焼シーケンスのイグニッショントライアルタ
イミング時に点火トランスの出力側リレーおよびパイロ
ット弁の出力側リレーが作動していない場合には、燃焼
制御部の内部故障と判定し、この判定後、上記各出力側
リレーがいずれも作動している場合において、イグニッ
ショントライアルタイミング時に点火トランスの1次電
流が正常でない場合には、上記点火トランスが故障と判
定し、さらに、スパークチェックタイミング時のフレー
ム電流診断結果が正常でない場合には、スパークロッド
が異常と判定し、続いて上記イグニッショントライアル
タイミング時に上記フレーム電流診断結果が正常でない
場合には、パイロットバーナが異常と判定するようにし
たものである。
流検出部におけるフレーム電流の検出値、点火トランス
1次電流検出部における点火トランスにおける1次電流
の検出値および燃焼制御部の制御下にあるリレー出力部
からのパイロットバルブの接点フィードバック信号の検
出値にもとづいて、マイクロプロセッサにより、不着火
原因が燃焼制御部の内部故障か、点火トランスの故障
か、スパークロッドの異常か、パイロットバーナの異常
か、あるいはその他の異常かを的確に判定させる。
明する。図2はこの発明の燃焼制御方法を実施する燃焼
制御装置を示すブロック図であり、図において、1は燃
焼制御装置用の電源電圧を検出する電源電圧検出部、2
は図示しない火炎検出器をドライブする火炎検出器駆動
回路である。
フレーム電流を検出するフレーム電流検出部、4はこの
フレーム電流検出部3や上記電源電圧検出部1などの各
検出出力をディジタル信号に変換するアナログ/ディジ
タル変換部である。
対象となる燃焼制御部であり、フレーム電流検出部3に
て変換された着火/断火信号を受けて、リレー出力部6
に燃焼シーケンスごとの制御信号を出力する。なお、こ
のリレー出力部6は各リレーによりファンブロア,点火
トランス,パイロット弁,メイン弁,ダンパーモータな
どの燃焼制御用負荷をオン,オフ制御する。
の発明で不着火原因の診断対象となる点火トランスの1
次電流を検出する点火トランス1次電流検出部で、この
検出出力も上記アナログ/ディジタル変換部4に入力さ
れてディジタル変換される。8は上記リレー出力部6か
ら得たフィードバック信号を、後述のマイクロプロセッ
サに入力する信号入力部である。
れがフレーム電流検出部3からの各燃焼シーケンスごと
の各フレーム電流の平均値および偏差値の実測データ
と、バーナ最適状態での各フレーム電流の平均値および
偏差値である学習データとを比較して、これらの各デー
タの偏差値からバーナ故障またはバーナ故障予知の診断
を実施する。
はイグニッショントライアルタイミング時やスパークチ
ェックタイミング時に、燃焼制御部5の内部故障,点火
トランス,後述のスパークロッド,パイロットバーナの
異常を不着火原因の1つとして特定(判定)する機能を
有する。
シーケンス制御用のリレーから上記のようなフィードバ
ック信号を受けて、不着火原因または燃焼の不具合原因
を判定する機能を持つ。
データや上記学習データなどを格納するメモリ、11は
上記データの処理結果や診断結果などを表示する表示
部、12はデータの処理結果や診断結果を外部へ出力す
る通信インターフェース部である。
となる以下の点火トランス,スパークロッドおよびパイ
ロットバーナなどを有する燃焼装置を示し、同図におい
て、21は送風用のファン、22は給気通路21aを通
じてファン21によりメインバーナ25へ供給される送
風量を調節するダンパーである。
するダンパーモータ、24はガス通路26を通じてメイ
ンバーナ25に供給するガスの流量を調節する2つのメ
イン弁(燃焼弁)、27はガス通路28を通じて不着火
原因の診断対象であるパイロットバーナ29に供給する
ガスの流量を調節する2つのパイロット弁(燃料弁)で
ある。
傍に配置されたスパークロッド、31は不着火原因の診
断対象である、スパークロッド30へ点火電流を供給す
る点火トランス、32はメインバーナ25付近に配置さ
れて、火炎を検出する火炎検出器である。
焼制御方法の制御フローの全体は、図4の制御シーケン
ス図に示す通りであり、吸収式運転,起動信号,ダンパ
ー側の風圧スイッチ,ハイリミットおよびローリミット
などの入力側、ダンパー動作、ダンパーハイ,ダンパー
ロー,ブロアモータ,点火トランス,パイロット弁,メ
イン弁,警報,警報待機およびメイン弁待機などの出力
側、表示動作のそれぞれについて、プレパージ,点火待
ち,イグニッショントライアル,パイロットオンリ,メ
イントライアル,メイン安定,定常燃焼,ポストパージ
などの開始タイミングおよび終了タイミングが与えられ
ており、これらの各制御フローの中で、この発明では、
次の燃焼制御を実行する。
圧検出を行い、その検出出力をアナログ/ディジタル変
換部4にてディジタル信号に変換し、マイクロプロセッ
サ9に入力する。マイクロプロセッサ9ではこのディジ
タル信号にもとづき、フレーム電流の補正を行う。
路2によりドライブされ、イグニッショントライアルの
点火時、パイロットバーナやメインバーナの着火時にお
いて、その火炎検出器32が出力する検出信号にもとづ
き、フレーム電流検出部3がフレーム電流を検出し、こ
の検出出力もまたアナログ/ディジタル変換部4にてデ
ィジタル信号に変換され、マイクロプロセッサ9に入力
される。
炎の検出信号にもとづき着火/断火信号を変換出力し、
これを燃焼制御部5に入力している。この燃料制御部5
では燃料シーケンスを制御し、その制御出力がリレー出
力部6に入力されて、各リレーにより燃料制御用の負荷
をオン,オフ制御させる。
ス31の出力側リレーやパイロットバルブ27の出力側
リレーの作動信号を含むフィードバック信号が信号入力
部8を通じてマイクロプロセッサ9に入力される。
源電圧,フレーム電流,点火トランス31の1次電流,
上記接点フィードバック信号をそれぞれ入力として、以
下に示すようなデータ処理および診断を実行し、その結
果を、メモリ10に格納したり、表示部11に表示した
り、通信インターフェース部12を通じて外部出力可能
にしている。
9が、図1に示す不着火原因の診断手順に従って、その
不着火原因の診断を実行する。
ーケンスのイグニッショントライアルタイミング(図で
はIGTという)時に、点火トランス31の出力側リレ
ーおよびパイロット弁27の出力側リレーがそれぞれ作
動したか否かを、上記フィードバック信号にもとづいて
調べる(ステップST1,ステップST2)。
御部5の内部故障と判定し(ステップST3,燃焼制御
部故障判定ステップ)、一方、上記各出力側リレーがい
ずれも作動している場合において、イグニッショントラ
イアルタイミング時に点火トランス31の1次電流が正
常か否かを調べる(ステップST4)。
には、上記点火トランス31が故障と判定し(ステップ
ST5,点火トランス故障判定ステップ)、一方、上記
点火トランスの1次電流が正常である場合には、スパー
クチェックタイミング(図1ではSCTという)時のフ
レームの平均値および偏差値の実測データとバーナ正常
状態(スパークロッド正常状態)で複数回運転し、収集
した平均値および偏差値の実測データとの比較により、
フレーム電流診断結果が正常か否かを調べる(ステップ
ST6)。
合には、スパークロッド30が異常と判定し(ステップ
ST7,スパークロッド異常ステップ)、一方、上記フ
レーム電流診断結果が正常である場合は、上記イグニッ
ショントライアルタイミング時に上記フレーム電流診断
結果が正常か否かを調べる(ステップST8)。
断結果が正常でない場合には、パイロットバーナ29が
異常と判定し(ステップST9,パイロットバーナ異常
判定ステップ)、一方、上記イグニッショントライアル
タイミング時でフレーム電流の診断が正常である場合に
は、その他の異常による不着火と判定する(ステップS
T10)。
トランスの1次電流の状態判断では、この1次電流のレ
ベルの大小による診断のほか、その1次電流の正常状態
での値を記憶しておき(初期値)、その値との比較によ
って、この1次電流の正常,異常を判断するようにして
もよい。
で、ステップST26でフレーム電流診断結果が正常か
を判断し、NOであればステップST27でパイロット
バーナ29またはスパークロッド30の異常と判断す
る。なお、他のステップST21〜ST25,ST28
は、図1のステップST1〜ST5,ST10と同一で
あるから重複説明を省略する。
記診断手順に従って的確に調べることにより、この不着
火発生時の復旧作業をスパークチェックタイミングやイ
グニッショントライアルタイミングの短時間内で迅速に
行うことができる。
のシーケンスにない新たに燃焼前に設けたスパークチェ
ックタイミングおよびイグニッショントライアルのシー
ケンスで不着火原因を何人でも迅速かつ的確に把握で
き、これにより復旧作業の迅速化,容易化を実現できる
ため、燃焼装置全体の停止時間が最小限にすみ、これに
伴う生産設備の停止時間の短縮化による損害の拡大防止
に寄与する。また、燃焼装置の根本的な故障箇所から順
番に診断することができるので、根本原因から発生する
異常を除去し、故障箇所を的確に判断することができる
効果がある。
フローチャートである。
置を示すブロック図である。
焼装置を示す概念図である。
御シーケンス図である。
フローチャートである。
Claims (2)
- 【請求項1】 燃焼シーケンスのイグニッショントライ
アルタイミング時に点火トランスの出力側リレーおよび
パイロット弁の出力側リレーがそれぞれ作動したか否か
を調べ、作動していない場合には燃焼制御部の内部故障
と判定する燃焼制御部故障判定ステップと、上記各出力
側リレーがいずれも作動している場合において、イグニ
ッショントライアルタイミング時に点火トランスの1次
電流が正常か否かを調べ、正常でない場合には上記点火
トランスが故障と判定する点火トランス故障判定ステッ
プと、上記点火トランスの1次電流が正常である場合に
おいて、スパークチェックタイミング時のフレーム電流
診断結果が正常か否かを調べ、正常でない場合にはスパ
ークロッドが異常と判定するスパークロッド異常判定ス
テップと、上記フレーム電流診断結果が正常である場合
において、上記イグニッショントライアルタイミング時
に上記フレーム電流診断結果が正常か否かを調べ、正常
でない場合にはパイロットバーナが異常と判定するパイ
ロットバーナ異常判定ステップとを実施する燃焼制御方
法。 - 【請求項2】 燃焼シーケンスのイグニッショントライ
アルタイミング時に点火トランスの出力側リレーおよび
パイロット弁の出力側リレーがそれぞれ作動したか否か
を調べ、作動していない場合には燃焼制御部の内部故障
と判定する燃焼制御部故障判定ステップと、上記各出力
側リレーがいずれも作動している場合において、イグニ
ッショントライアルタイミング時に点火トランスの1次
電流が正常か否かを調べ、正常でない場合には上記点火
トランスが故障と判定する点火トランス故障判定ステッ
プと、上記点火トランスの1次電流が正常である場合に
おいて、上記イグニッショントライアルタイミング時に
上記フレーム電流診断結果が正常か否かを調べ、正常で
ない場合にはパイロットバーナまたはスパークロッドが
異常と判定するパイロットバーナまたはスパークロッド
異常判定ステップとを実施する燃焼制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06325297A JP3120008B2 (ja) | 1994-12-27 | 1994-12-27 | 燃焼制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06325297A JP3120008B2 (ja) | 1994-12-27 | 1994-12-27 | 燃焼制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH08178276A JPH08178276A (ja) | 1996-07-12 |
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ID=18175249
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP06325297A Expired - Fee Related JP3120008B2 (ja) | 1994-12-27 | 1994-12-27 | 燃焼制御方法 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3120008B2 (ja) |
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CN107514629B (zh) * | 2017-08-25 | 2019-04-02 | 国网安徽省电力公司电力科学研究院 | 一种火电机组冷热一次风量校正方法 |
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1994
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