JP2505285Y2 - ボイラの燃焼安全制御装置 - Google Patents

ボイラの燃焼安全制御装置

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JP2505285Y2
JP2505285Y2 JP10706190U JP10706190U JP2505285Y2 JP 2505285 Y2 JP2505285 Y2 JP 2505285Y2 JP 10706190 U JP10706190 U JP 10706190U JP 10706190 U JP10706190 U JP 10706190U JP 2505285 Y2 JP2505285 Y2 JP 2505285Y2
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芳樹 前川
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株式会社サムソン
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は火炎検出装置にウルトラビジョンを用いるボ
イラの燃焼安全制御装置に関するものである。
(従来の技術とその問題点) バーナを用いた燃焼装置は、バーナの着火確認並びに
燃焼停止時の疑似炎信号を確認の為に火炎検出装置を用
いて、火炎監視を行い安全なバーナ運転を行っている。
一般的な火炎検出装置の一つに、火炎中の紫外線を検出
することで火炎の検出を行うウルトラビジョンが広く使
用されている。ウルトラビジョンは使用しているうちに
劣化し、火炎を正確に検出できなくなることがあり、も
し火炎が無くなったことが検出できなければ、火の無い
ところに燃料が供給され続けることとなり、非常に危険
である。そのため燃焼時と燃焼停止時のウルトラビジョ
ン計測値を比較し、燃焼時と燃焼停止時の計測値の差に
よって異常を判定する燃焼安全制御装置が必要である。
しかし、連続燃焼が長時間に及ぶと燃焼停止時のウルト
ラビジョン計測値を得ることができないため、劣化を確
認することができない。燃焼が長時間になった場合で
も、自動的にウルトラビジョンの劣化を検出するものと
して、燃焼時にウルトラビジョンの感知窓を自動的に開
閉し、開時及び閉時のウルトラビジョンの計測値を比較
することによって、ウルトラビジョンの劣化を検出する
方法がある。しかし、この方法では、装置自体が複雑に
なり感知窓を機械的操作で開閉するため、故障も発生し
ていた。
(考案の目的) 本考案の目的は、ウルトラビジョンの異常・劣化の判
断を機械的メカニズムを用いずに電子制御を組み合わせ
て、簡単に行える燃焼安全制御装置の供給にある。
(問題点を解決手段) ボイラの制御にはマイコンが使用され、制御プログラ
ムをROMチップ等に書き込んだ燃焼制御装置にて制御さ
れる。タイマー装置、一時的に燃焼を停止させ、燃焼時
と燃焼停止時のウルトラビジョンの計測値を比較し、比
較した結果によって劣化を検出するプログラム、燃焼時
のウルトラビジョン計測値を記憶する記憶装置をそれぞ
れ持った燃焼安全制御装置を燃焼制御装置に設けてお
き、連続燃焼時間が長時間となった場合に出力するタイ
マー装置によって前記プログラムを作動させて、一時的
に燃焼を停止させて燃焼停止時のウルトラビジョン計測
値を検出し、記憶装置に記憶しておいた燃焼時のウルト
ラビジョン計測値と検出した燃焼停止時のウルトラビジ
ョン計測値を比較し、燃焼の有無に応じてウルトラビジ
ョン計測値に差が発生しない場合には、ウルトラビジョ
ンの劣化を検知する。
(考案の作用) ウルトラビジョンの劣化を判断するには、一時的にウ
ルトラビジョンへ光を入れないようにして光の無い状態
の計測値を検出し、光の無い状態と光の有る状態と比較
すれば良い。燃焼を停止することでウルトラビジョン内
へ入る光を無くすことができ、燃焼を停止するプログラ
ムを付け足すだけで、機械的操作の必要な専用の装置を
用いなくとも、ウルトラビジョンの劣化・異常検知がで
きる。
(実施例) 本考案を図面を用いて説明する。第1図はボイラの概
要を示したもので、ボイラ1の運転制御は、ウルトラビ
ジョン2、燃焼用送風機4、燃料配管6途中の燃料用電
磁弁5のそれぞれに接続され、燃焼安全制御装置を具備
した制御装置3によって行われる。本考案の実施例の燃
焼安全制御装置は、第2図に示しているように、プログ
ラムが入力されたROM、タイマー、ボイラの補機の発停
信号の入出力インターフィエス、ウルトラビジョンの計
測値を取り込むADコンバータ、その値を記憶する記憶装
置を有する。
1日24時間連続運転しているボイラの場合、燃焼安全
制御装置のシステムは、燃焼時のウルトラビジョンの計
測値を記憶装置に記憶しておき、タイマーによって設定
された時刻になるとボイラの燃焼を停止し、燃焼停止時
のウルトラビジョンの計測値を検出する。燃焼時と燃焼
停止時のウルトラビジョンの計測値の差を演算した値
と、予め設定しておいた値と比較し、計測値の差が設定
値よりも小さければウルトラビジョンの劣化と判断さ
せ、異常として警報を出力し、ボイラを停止させる。異
常がなければ、再びボイラの燃焼を再開させる。そのプ
ロセスを示したタイムフローの一例が第3図である。下
段は燃焼時の火炎検出を示し、上段は燃焼停止時の火炎
検出を示す。タイマーに設定された時刻になった時に燃
焼停止7し、残り火が消え、火の内無い状態でのウルト
ラビジョンの計測値を計測開始8し、異常の無いことが
判断されると計測終了9して燃焼開始10される。
(効果) 本考案の実施により、ウルトラビジョンの劣化・異常
の検出のために必要であった特殊な装置を使わずにウル
トラビジョンのチェックを行えるようになり、部品数削
減による製造コストの低下及び機械的構造を使用しない
ために故障をなくすことができ、信頼性を向上できた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例の各機器を示したものである。
第2図はボイラの燃焼安全制御装置のブロック図であ
る。第3図はウルトラビジョンが正常な場合の燃焼安全
制御装置の作動時のタイムチャートの略図である。 1……ボイラ、2……ウルトラビジョン 3……燃焼安全制御装置を具備した制御装置 4……燃焼用送風機、5……燃料用電磁弁 6……燃料配管 7……燃焼停止、8……計測開始 9……計測終了、10……燃焼開始

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】火炎検出装置にウルトラビジョンを用いて
    いる燃焼制御装置において、タイマー装置、一時的に燃
    焼を停止させ、燃焼時と燃焼停止時のウルトラビジョン
    の計測値を比較し、比較した結果によって劣化を検出す
    るプログラム、燃焼時のウルトラビジョン計測値を記憶
    する記憶装置をそれぞれ持った燃焼安全制御装置を燃焼
    制御装置に設けておき、連続燃焼時間が長時間となった
    場合に出力するタイマー装置によって前記プログラムを
    作動させて、一時的に燃焼を停止させ、燃焼停止時のウ
    ルトラビジョン計測値を検出し、記憶装置に記憶してお
    いた燃焼時のウルトラビジョン計測値と検出した燃焼停
    止時のウルトラビジョン計測値を比較し、燃焼の有無に
    応じてウルトラビジョン計測値に差が発生しない場合に
    は、ウルトラビジョンの劣化を検知するボイラの燃焼安
    全制御装置。
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