JP3285404B2 - 手動式弁装置 - Google Patents

手動式弁装置

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JP3285404B2
JP3285404B2 JP02896893A JP2896893A JP3285404B2 JP 3285404 B2 JP3285404 B2 JP 3285404B2 JP 02896893 A JP02896893 A JP 02896893A JP 2896893 A JP2896893 A JP 2896893A JP 3285404 B2 JP3285404 B2 JP 3285404B2
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洋一 菅野
内澤  修
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株式会社本山製作所
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、人為的に回動操作され
る弁軸を備えた手動式弁装置に係り、特にその弁軸の回
動を、軸方向の往復動に変換して弁体に伝える変換機構
の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば半導体の製造ラインあるいは不純
物濃度が1PPb 以下の超高純度流体の精製ラインに用い
る手動式のメタルダイアフラム弁は、人為的に回動操作
されるハンドルを備えている。このハンドルは、弁軸に
連結されて、この弁軸と一体に回動するようになってお
り、この弁軸は、弁箱に連なるボンネットに軸方向に往
復動可能に、かつ軸回り方向に回動可能に支持されてい
る。
【0003】そして、この種のメタルダイアフラム弁で
は、ハンドルに加えられる回動トルクを、弁軸の軸方向
に沿うスラスト力に変換することで、この弁軸と連係す
るダイフラムを弁座に押し付け、所望の締切力を得るよ
うな構成となっている。
【0004】ところが、従来のメタルダイアフラム弁
は、人間の操作力がそのまま弁軸を介して弁座に伝わる
ため、時として締め過ぎを生じることがあり得る。この
ため、弁座やダイアフラムに過大な押圧力が加わり、こ
れが原因で弁座やダイアフラムが変形したり損傷する等
して、弁の寿命が短くなることがある。
【0005】この対策として、従来、図9に示すよう
に、弁箱101に連なるボンネット102の上端部に、
弁軸103の回動を軸方向の往復動に変換する変換機構
104を内蔵したダイアフラム弁105が知られてい
る。この変換機構104は、ボンネット102の上端部
外周に取り付けられた筒状のカム部材106と、弁軸1
03のボンネット102からの突出端部に固定されたピ
ン107と、このピン107の両端に取り付けられた一
対のボール軸受108a,108bとを備えている。ピ
ン107は、弁軸103を径方向に貫通して、この弁軸
103と一体に回動するようになっており、このピン1
07の両端のボール軸受108a,108bが、カム部
材106の先端面のカム面109に転がり接触されてい
る。
【0006】したがって、作業者がハンドル110を介
して弁軸103を回動させると、ボール軸受108a,
108bがカム面109に沿って移動し、この移動によ
り弁軸103がカム面109の形状に応じて軸方向に往
復動するようになっている。そして、この弁軸103の
ストローク量やリフト特性は、カム面109の形状に応
じて決定される。
【0007】ところが、この種の変換機構104は、弁
箱101内の弁座から遠く離れたボンネット102の上
端部に取り付けられているため、小口径のダイアフラム
弁105のように、ハンドル110の回動角度に対する
弁軸103のリフト量が小さなものでは、カム部材10
6の取り付け位置によって弁軸103のリフト特性にば
らつきが生じる虞れがあり得る。このことから、カム部
材106は、ボンネット102の上端部外周面に軸方向
に移動可能にねじ込まれており、このカム部材106の
位置決め固定は、ボンネット102の上端部外周面にね
じ込んだ専用のロックナット111によって行われるよ
うになっている。
【0008】したがって、従来の変換機構104を内蔵
したダイアフラム弁105は、ボンネット102のハン
ドル110側の端部にカム部材106やボール軸受10
8a,108bが存在するため、このボンネット102
の端部が弁箱101側に比べて不釣合に大きな形状をな
している。
【0009】一方、最近の手動式メタルダイアフラム弁
では、弁開度を表示するためのインジケータを備えたも
のが重要視される傾向にある。このインジケータとして
は、ハンドルの上面に弁開度を表示するものや、ハンド
ルを弁軸に対し非対称な形状として、このハンドルの位
置によって弁開度を判別するものとが知られている。
【0010】この場合、ハンドルの位置によって弁開度
を判別する方式では、例えば三方弁のように複数の接続
ポートを備えた弁装置や、ブロック弁のような形状が複
雑な弁装置においては全く役に立たなくなる。このこと
から、弁装置の種類を問わずに弁開度を表示するために
は、ハンドルにインジケータを組み込む方式が有利とな
ってくる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な変換機構104を内蔵したダイアフラム弁105にイ
ンジケータを組み込もうとしても、このダイアフラム弁
105は、ボンネット102のハンドル110側の端部
に大きな変換機構104が存在するために、ハンドル1
10回りにインジケータを組み込むためのスペースを得
ることができない。
【0012】このため、弁開度の表示は、ハンドル11
0を弁軸103に対し非対称に形成する方式を採用せざ
るを得ず、弁の種類によっては弁開度の判別が不可能と
なる。
【0013】しかも、上記従来の変換機構104は、弁
軸103の径方向外側に突出するピン107やこのピン
107の突出端に取り付けられたボール軸受108a,
108bを必要としているので、弁装置全体の小型化が
要求される場合には、ボール軸受108a,108bが
邪魔となり、変換機構104の組み込みが実質的に不可
能となるといった問題がある。
【0014】本発明は、このような事情にもとづいてな
されたもので、ハンドルの回動を往復動に変換する変換
機構を備えているにも拘わらず、弁開度を表示するイン
ジケータをハンドル回りに無理なくコンパクトに組み込
むことができるとともに、インジケータの開度表示部を
ハンドル回りの広い範囲に亘って露出させることがで
、しかも、変換機構にしても構造簡単で小型化するこ
とができ、この変換機構をガイド部材の内部に容易に収
納できる手動式弁装置の提供を目的とする。
【0015】
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る本発明の手動式弁装置は、弁座を有
する弁箱と、この弁箱に連結され、一端が上記弁座と向
かい合う筒状のガイド部材と、このガイド部材に、上記
弁座に接離する方向に往復動可能に支持されるととも
に、軸回り方向にも回動可能に支持され、その弁箱とは
反対側の端部が上記ガイド部材の外方に突出された弁軸
と、この弁軸と弁座との間に介在され、上記弁軸を介し
て弁座に接離される弁体と、上記ガイド部材の内部に収
容され、上記弁体を常時弁座に押し付ける方向に付勢す
るばね部材と、上記弁軸の外方への突出端部に連結さ
れ、上記弁軸を回動させることで上記弁体を弁座に接離
させるためのハンドルとを備えている。
【0017】そして、上記弁箱と上記ガイド部材の一端
との間に、上記弁軸の回動を軸方向の往復運動に変換す
る変換機構を介在させ、この変換機構は、上記弁軸の先
端部と対向し合う対向面を有するベースと、このベース
の対向面に形成され、上記弁軸の軸線を中心として円弧
状に湾曲された嵌合溝と、上記弁軸の先端面に支持さ
れ、上記嵌合溝に回転自在に嵌合された転動体とを備え
ており、上記嵌合溝の溝底面を溝方向に沿って傾斜させ
ることにより、この溝底面を上記弁軸を軸方向に往復動
させるためのカム面とするとともに、上記ガイド部材の
上記弁箱とは反対側の端部に、上記ハンドルに隣接して
上記弁軸の回動位置を表示する開度表示部を備えたイン
ジケータを取り付け、このインジケータに隣接する上記
ハンドルは、上記インジケータの周面を外側から取り囲
周壁と、この周壁に連続して上記インジケータの開度
表示部を外側から覆う端壁とを有し、このハンドルの
壁から周壁に亘って上記開度表示部を露出させる窓部を
設けたことを特徴としている。
【0018】
【0019】
【作用】請求項1に記載された構成によれば、変換機構
が弁箱内の弁座に近接するため、弁座に対する変換機構
位置のばらつきを少なく抑えることができ、この変換
機構の位置調整用の格別な構成が不要となる。それとと
もに、弁軸の回動を往復動に変換するための転動体は、
弁軸の先端面に支持されるために、この弁軸の径方向外
側に突出する部品は何ら存在せず、変換機構自体をコン
パクトに形成することができる。このため、変換機構を
ガイド部材の内部に収納することができ、弁装置全体の
小型化が可能となる。
【0020】しかも、変換機構は、転動体を嵌合溝のカ
ム面に沿って転がり接触させることにより、ハンドルの
回動を弁軸の軸方向への往復動に変換しているので、単
にカム面の形状を変えるだけで弁軸のリフト特性や操作
トルクの特性を自由に設定することができる。
【0021】また、上記のように変換機構が弁座に近接
するので、ガイド部材のハンドル側の端部が広く開放さ
れ、ここにインジケータの設置スペースを無理なく確保
することができる。そして、このインジケータの開度表
示部は、ハンドルの端から周に亘って連続して開放
する窓部に露出するので、ハンドルの周囲の広い範囲か
ら開度表示部を視認することができ、弁開度の表示に死
角なくなって使い勝手が向上する。
【0022】
【0023】
【0024】
【実施例】以下本発明の第1実施例を、図1ないし図7
にもとづいて説明する。
【0025】図1は、手動式のメタルダイアフラム弁1
を示しており、このメタルダイアフラム弁1は、弁箱2
を備えている。弁箱2は、上向きに突出する連結座部3
を一体に有している。連結座部3は、上面が開口された
円筒状をなしており、この連結座部3の内面には、雌ね
じ部3aが形成されている。
【0026】弁箱2の内部には、流体の流入路4と流出
路5とが形成されている。流入路4および流出路5は、
夫々連結座部3の底面に開口されている。流入路4の開
口端は、連結座部3の底面の中央部に位置されており、
この開口端の縁部には、リング状の弁座6が突設されて
いる。
【0027】弁箱2の連結座部3には、ボンネットと称
する中空筒状のガイド部材8が取り付けられている。ガ
イド部材8は、その一端部外周面に雄ねじ部8aを備え
いる。雄ねじ部8aは、連結座部3の雌ねじ部3aに
ねじ込まれており、このねじ込みにより、ガイド部材8
が弁箱2に固定されているとともに、このガイド部材8
の一端部が弁座6と向かい合っている。そして、ガイド
部材8の雄ねじ部8aとは反対側の端部には、小径で、
しかも球面状をなすボス部9が一体に形成されている。
【0028】ガイド部材8の内部には、弁軸10が挿通
されている。弁軸10は、大径部11とこの大径部11
に同軸状に連なる小径部12とを備えており、この弁軸
10の軸線O1 上に弁座6が位置されている。弁軸10
の大径部11は、弁箱2側に位置されており、この大径
部11の外周面は、ガイド部材8の内周面に摺動可能に
接している。小径部12の先端部は、上記ボス部9に開
けた貫通孔13を摺動可能に貫通して外方に突出されて
いる。このため、弁軸10は、大径部11と小径部12
の二箇所でガイド部材8に支持されており、このガイド
部材8に対し軸方向に往復動可能で、かつ軸回り方向に
も回動可能となっている。
【0029】なお、ガイド部材8の内側には、ばね部材
としての圧縮コイルばね14が収容されている。この圧
縮コイルばね14は、弁軸10を常時弁座6の方向に
圧付勢している。
【0030】弁軸10の小径部12の突出端部には、合
成樹脂製のハンドル15が取り付けられている。ハンド
ル15は、図6にも示すように、一端が閉塞された円筒
状をなしており、上記弁軸10の軸線上に位置する端壁
16と、この端壁16の周縁に連なる円筒状の周壁17
とを備えている。端壁16の下面中央部には、連結凸部
18が突設されている。連結凸部18は、その下面中央
部に開口する連結穴19を有し、この連結穴19に小径
部12の突出端部が挿入され、かつ止めねじ20によっ
て抜け止め固定されている。この固定により、ハンドル
15と弁軸10とが一体に回動するように結合されてい
る。
【0031】連結座部3の底面とガイド部材8との間に
は、ダイアフラム押え25が介在されている。ダイアフ
ラム押え25は、連結座部3の底面とガイド部材8の一
端面との間で挾持されるフランジ部21を備えている。
そして、このダイアフラム押え25の下面と連結座部3
の底面との間に、ダイアフラム26が配置されている。
ダイアフラム26は、フランジ部21の下面の外周部と
連結座部3の底面との間で挾持されており、このダイア
フラム26の中央部が、弁座6に接離されるようになっ
ている。したがって、本実施例の場合は、ダイアフラム
26が流入路4を開閉する弁体として機能するようにな
っている。
【0032】ダイアフラム押え25の中央部には、ダイ
アフラム26と対向し合う下面に開口する凹部27が形
成されている。凹部27は、通孔28を介してダイアフ
ラム押え25の上面に開口されており、この凹部27内
には、押圧子29が軸方向に摺動可能に収容されてい
る。押圧子29は、弁軸10の軸線O1 上に位置されて
おり、その球面状に彎曲された下面がダイアフラム26
の上面中央部に接している。
【0033】ダイアフラム押え25の上面は、弁軸10
の大径部11の下面に近接されており、この大径部11
の下面中央部の押圧突起11aが通孔28内に入り込ん
でいる。また、通孔28内には、中継ボール30が収容
されている。中継ボール30は、大径部11の押圧突起
11aと押圧子29との間で挾持されており、この中継
ボール30を通じて圧縮コイルばね14のばね力が押圧
子29に伝わるようになっている。
【0034】ところで、弁軸10の大径部11とダイア
フラム押え25との間には、弁軸10の回動を軸方向に
沿う往復動に変換して押圧子29に伝えるための変換機
構35が介在されている。変換機構35は、ベースを兼
ねるダイアフラム押え25の上面に形成された一対の嵌
合溝36a,36bと、これら嵌合溝36a,36bに
回転自在に嵌合するボール状の転動体37a,37bと
を備えている。嵌合溝36a,36bは、図2に示すよ
うに、ダイアフラム押え25の径方向に互いに対向し合
う位置に形成されており、その断面形状が半円形をなし
ている。そして、嵌合溝36a,36bは、弁軸10の
軸線O1 を中心とする円弧状に彎曲されているととも
に、上記ダイアフラム押え25の上面において、弁軸1
0の回動角度にして90゜の範囲に亘って形成されてい
る。
【0035】また、上記転動体37a,37bは、大径
部11の下面の支持穴38a,38bに回転自在に支持
されており、これら転動体37a,37bは、弁軸10
と一体に回動されるようになっている。したがって、こ
れら転動体37a,37bと嵌合溝36a,36bとの
嵌合により、弁軸10の回動角度が90゜に定められて
おり、本実施例の場合は、弁軸10の回動角度が0゜の
時に、この弁軸10は閉じ位置に回動され、回動角度が
90゜の時に、弁軸10は開き位置に回動されるように
なっている。
【0036】嵌合溝36a,36bは、図3に示すよう
に、その溝深さが閉じ位置から開き位置に進むに従い徐
々に浅く形成されている。このため、嵌合溝36a,3
6bの溝底面は、閉じ位置から開き位置に向けて上向き
に傾斜されたカム面39a,39bをなしており、これ
らカム面39a,39bに転動体37a,37bが転が
り接触されている。
【0037】このことから、弁軸10の回動角度が0°
で、弁軸10が閉じ位置に回動されている状態では、嵌
合溝36a,36bの溝深さが最大となっているので、
転動体37a,37bが嵌合溝36a,36b内に大き
く入り込み、弁軸10が圧縮コイルばね14の付勢力に
より下向きに押し出される。すると、大径部11の先端
の押圧突起11aが通孔28内に入り込み、中継ボール
30を介して押圧子29を下向きに押圧する。この押圧
によりダイアフラム26の中央部が弁座6に押し付けら
れ、この弁座6が閉じられる。
【0038】弁軸10が開き位置に回動されると、嵌合
溝36a,36bの溝深さが浅くなるので、転動体37
a,37bがダイアフラム押え25の上面から大きく突
出し、弁軸10を圧縮コイルばね14の付勢力に抗して
押し上げる。このことにより、押圧子29の押圧が解除
されるので、ダイアフラム26は流入路4内に流れ込む
流体圧を受けて弁座6から離脱し、この弁座6が開かれ
る。したがって、弁軸10ひいては押圧子29のリフト
特性は、カム面39a,39bの形状によって定められ
る。
【0039】また、本実施例の場合、嵌合溝36a,3
6bのカム面39a,39bの両端には、窪み41a,
41bが形成されている。このため、嵌合溝36a,3
6bは、弁軸10の回動角度が0゜および90゜に相当
する部分において、夫々その溝深さが深くなっており、
弁軸10を閉じ位置又は開き位置に回動させた状態で
は、転動体37a,37bがスプリング14の付勢力に
より窪み41a,41bに弾発的に嵌合するようになっ
ている。なお、大径部11の外周面には、弁軸10の摺
動に伴う摩耗粉が嵌合溝36a,36bに入り込むのを
阻止するOリング40が取り付けられている。
【0040】一方、ガイド部材8の上端のボス部9に
は、弁軸10の回動位置を表示するインジケータ42が
取り付けられている。インジケータ42は、円板状の基
部43と、この基部43の周縁部に連なる円筒部44と
を有している。このインジケータ42は、基部43の中
央の嵌合孔45をボス部9に嵌合させ、かつ止めねじ4
6を介して締め付けることにより、ガイド部材8の上端
に移動不能に固定されている。
【0041】このようなインジケータ42は、上記ハン
ドル15の内側に入り込んでおり、その円筒部44がハ
ンドル15の周壁17によって外側から取り囲まれてい
るとともに、この周壁17と連結凸部18との間に介在
されている。円筒部44の上端面は、ハンドル15の端
壁16と対向し合い、この端壁16によって外側から覆
われている。 図4に示すように、円筒部44の上端面に
は、弁軸10が閉じ位置に回動されている状態を示す「C
LOSED」の表示がなされた第1の表示部48と、弁軸10
が開き位置に回動されている状態を示す「OPEN」の表示が
なされた第2の表示部49とが夫々形成されている。第
1の表示部48における「CLOSED」の表示は、図4の
(a)に示すように、インジケータ42の径方向に対向
し合う二個所に付されている。また、第2の表示部49
における「OPEN」の表示は、図4の(b)に示すように、
上記「CLOSED」の表示と直交するようにして、インジケー
タ42の径方向に対向し合う二個所に付されている。
【0042】したがって、円筒部44の上端面には、
「CLOSED」と「OPEN」の表示が、周方向に90゜の角度
を存して付されており、本実施例の場合、円筒部44の
上端面の第1および第2の表示部48,49は、ハンド
ル15の端壁16や周壁17とは異なる色合いに着色さ
れている。
【0043】ハンドル15の端壁16には、径方向に延
びる細長い窓部51が開口されている。窓部51の両端
部は、図1や図5に示すように、ハンドル15の周壁1
7に連続して開口されており、この窓部51を通じてイ
ンジケータ42の第1の表示部48又は第2の表示部4
9のうちのいずれかが露出されている。なお、ハンドル
15の周壁17と、インジケータ42の周壁部44に
は、上記止めねじ28を通すための挿通孔52,53が
開口されている。
【0044】このような構成のメタルダイアフラム弁1
においては、ハンドル15を手で握って回動させると、
弁軸10と一体に回動する転動体37a,37bがカム
面39a,39bに転がり接触するので、これら転動体
37a,37bがカム面39a,39bの形状に応じて
ダイアフラム押え25の上面から突没する。このことに
より、弁軸10が往復動され、ダイアフラム26が弁座
6に押し付けられたり、逆に弁座6から離脱される。
【0045】このように弁軸10を往復動させるための
嵌合溝36a,36bや転動体37a,37bは、連結
座部3の内部のダイアフラム押え25の上面に設けら
れ、この連結座部3の底面の弁座6に近接しているの
で、弁座6に対する嵌合溝36a,36bや転動体37
a,37bの位置のばらつきを少なく抑えることがで
き、従来の如き格別な位置調整用の機構が不要となる。
【0046】しかも、嵌合溝36a,36bと転動体3
7a,37bは、弁軸10とダイアフラム押え25との
対向面の間に存在するので、従来の変換機構のように弁
軸10の周囲に張り出すボール軸受のような部品は何等
存在せず、その分、変換機構35をコンパクトに形成す
ることができる。
【0047】このことから、変換機構35をガイド部材
8と弁箱2との連結部分に収納することができ、このガ
イド部材8の上端部が弁箱2側に比べて不釣合に大型化
することもなく、メタルダイアフラム弁1がコンパクト
な形状となる。
【0048】また、この変換機構37は、転動体37
a,37bを嵌合溝36a,36bのカム面39a,3
9bに転がり接触させることで、弁軸10の回動を軸方
向に沿う往復動に変換しているので、カム面39a,3
9bの傾斜角度を変えるだけの簡単な構成で、弁軸10
のリフト特性や操作トルク特性をダイアフラム26の特
性に合わせて自由に設定することができる。
【0049】加えて、変換機構35がガイド部材8と弁
箱2との連結部分に位置されるので、このガイド部材8
のハンドル15側の上端部が広く開放され、ここに弁軸
10の開度を表示するインジケータ42の設置スペース
を無理なく確保することができる。
【0050】そして、この場合、ハンドル15を回動さ
せると、窓部51が弁軸10の軸回りに90゜の角度範
囲で移動し、この窓部51を通じて第1の表示部48又
は第2の表示部49のいずれかが露出される。この窓部
51は、ハンドル15の端壁16ばかりでなく、その両
端部が周壁17にも連続して開放されているので、窓部
51に露出される「CLOSED」又は「OPEN」の表示を、メ
タルダイアフラム弁1の上方ばかりでなく、側方からも
視認することができる。
【0051】特に本実施例では、第1および第2の表示
部48,49がハンドル15とは異なる色合いに着色さ
れているので、この色の差異によっても「CLOSED」又は
「OPEN」の表示を認識することができる。したがって、
弁開度の表示に死角がなくなり、使い勝手が向上すると
いった利点がある。
【0052】さらに、嵌合溝36a,36bのカム面3
9a,39bの両端部には、夫々窪み41a,41bが
存在するので、弁軸10を閉じ位置又は開き位置にまで
回動させると、転動体37a,37bがスプリング14
の付勢力を受けて上記窪み41a,41bに弾発的に嵌
合する。この時、転動体37a,37bは窪み41a,
41bと衝突するので、金属的な嵌合音が生じるととも
に、その衝撃は弁軸10を通じてハンドル15に伝わ
り、このハンドル15の操作に節度感が付与される。
【0053】このため、弁軸10が開き位置又は閉じ位
置に操作されたことを、聴覚的や触覚的にも認識するこ
とができ、上記インジケータ42が配管によって遮られ
たり、このインジケータ42が暗くて見にくいような場
合でも、弁操作が完了したことを容易に確認できる。
【0054】また、図3に示すように、弁軸10を閉じ
位置から開き位置又はその逆に回動させる際には、転動
体37a,37bが窪み41a,41bとカム面39
a,39bとの間に生じた段差部を乗り越さなくてはな
らないので、この時、図7に示すように、弁軸10には
大きな回動トルクを付与させる必要がある。したがっ
て、メタルダイアフラム弁1を振動が加わるような条件
のもとで使用しても、弁軸10やハンドル15が不所望
に回動するようなことはなく、弁軸10ひいてはダイア
フラム26を閉じ位置および開き位置に確実に保持する
ことができる。なお、本発明は上記第1実施例に制約さ
れるものではなく、図8に本発明の第2実施例を示す。
【0055】この第2実施例において上記第1実施例と
相違する点は、ハンドル61とその内側に収められるイ
ンジケータ71の構造にあり、それ以外の構成は上記第
1実施例と同様である。
【0056】図8に示すように、ハンドル61は、弁軸
10の軸線O1 上に位置された端壁62と、この端壁6
2の周縁に連なる周壁63とを有し、全体として下面が
開口された円筒状をなしている。端壁62の下面中央部
には、ボス部64が突設されており、このボス部64に
小径部12の上端のスプライン部65が嵌合されてい
る。したがって、本実施例の場合、ハンドル61と弁軸
10とは、スプライン係合により一体に回動し得るよう
に結合されている。
【0057】そして、周壁63の径方向に対向し合う二
箇所には、窓部66a,66bが開口されている。窓部
66a,66bの上端部は、端壁62に連続して開口さ
れており、これら窓部66a,66bは、透明なカバー
67a,67bで覆われている。
【0058】図8に示すように、リング状をなすインジ
ケータ71は、その内周面がガイド部材8の上端のボス
部9にかしめ止めされて、ハンドル61と相対的に回動
可能となっている。インジケータ71は、ハンドル61
の内側に収められており、ハンドル61の端壁62およ
び周壁63によって外側から覆われている。このインジ
ケータ71は、ハンドル61の窓部66a,66bと対
向し合う表示面72を備えている。そして、この表示面
72上に、上記第1実施例と同様に、「CLOSED」と「OPEN」
との表示が付されており、ハンドル61の回動位置に応
じて上記「CLOSED」又は「OPEN」の表示のいずれかが窓部6
6a,66bを通じて露出されるようになっている。
【0059】このような構成の第2実施例においても、
「CLOSED」又は「OPEN」の表示を露出させる窓部66a,6
6bは、ハンドル61の周壁63から端壁62に亘る範
囲に連続して開口されているので、上記「CLOSED」又は「O
PEN」の表示を、メタルダイアフラム弁1の上方ばかりで
なく、側方からも視認することができる。
【0060】なお、上記第2実施例では、窓部をハンド
ルの二箇所に設けたが、例えば窓部を一箇所として、こ
の窓部とはハンドルの径方向反対側の端部に、側方に突
出する指示突起を設け、窓部が存在しない側からハンド
ルを見た場合でも、指示突起の位置により弁開度を認識
できるようにしても良い。さらに、嵌合溝に嵌合する転
動体もボールに限らず、例えば円柱あるいは円錐状のロ
ーラを用いても良い。
【0061】また、本発明に係る手動式弁装置は、メタ
ルダイアフラム弁に特定されるものではなく、例えばブ
ロック弁のような他の種類の弁装置にも同様に実施する
ことができる。
【0062】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、変換機構
が弁座に近接するため、弁座に対する変換機構の位置の
ばらつきを少なく抑えることができ、位置調整用の格別
な機構が不要となる。それとともに、変換機構は、弁軸
の径方向外側に突出する部品を何等有しないために、変
換機構自体がコンパクトとなる。このため、変換機構を
ガイド部材の内部に収納することができ、弁装置全体の
小型化が可能となる。
【0063】しかも、変換機構が弁座に近接するので、
ガイド部材のハンドル側の端部が広く開放され、ここに
弁開度を表示するインジケータの設置スペースを無理な
く確保できる。そして、このインジケータの開度表示部
は、ハンドルの端壁から周壁に亘る範囲に連続して露出
されるので、ハンドルの周囲の広い範囲から開度表示部
を視認することができ、弁開度の表示に死角がなくなっ
使い勝手が向上するといった利点がある。
【0064】
【0065】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例におけるメタルダイアフラ
ム弁の断面図。
【図2】ダイアフラム押えの斜視図。
【図3】弁軸の回動角に対する嵌合溝の溝深さの推移を
示す図。
【図4】(a)は、ハンドルが閉じ位置に回動された時
のインジケータの表示状態を示す平面図。(b)は、ハ
ンドルが開き位置に回動された時のインジケータの表示
状態を示す平面図。
【図5】ハンドルの側面図。
【図6】ハンドルの斜視図。
【図7】ハンドルを回動操作する際のトルクの推移を示
す特性図。
【図8】本発明の第2実施例におけるハンドルとインジ
ケータの取り付け部分を示す断面図。
【図9】従来の手動式ダイアフラム弁の断面図。
【符号の説明】
2…弁箱 6…弁座 8…ガイド部材 10…弁軸 14…ばね部材(圧縮コイルばね) 15,61…ハンドル 16,62…端壁 17,63…周壁 25…ベース(ダイアフラム押え) 26…弁体(ダイアフラム) 35…変換機構 36a,36b…嵌合溝 37a,37b…転動体 39a,39b…カム面 41a,41b…窪み 42,71…インジケータ 48,49…開度表示部(第1の開度表示部、第2の開
度表示部) 51,66a,66b…窓部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−9784(JP,A) 実開 昭55−177576(JP,U) 実開 平1−133578(JP,U) 実開 昭62−93468(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16K 7/00 F16K 31/524 F16K 37/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁座を有する弁箱と、 この弁箱に連結され、一端が上記弁座と向かい合う筒状
    のガイド部材と、 このガイド部材に、上記弁座に接離する方向に往復動可
    能に支持されるとともに、軸回り方向にも回動可能に支
    持され、その弁箱とは反対側の端部が上記ガイド部材の
    外方に突出された弁軸と、 この弁軸と弁座との間に介在され、上記弁軸を介して弁
    座に接離される弁体と、上記ガイド部材の内部に収容され、 上記弁体を常時弁座
    に押し付ける方向に付勢するばね部材と、 上記弁軸の外方への突出端部に連結され、上記弁軸を回
    動させることで、上記弁体を弁座に接離させるためのハ
    ンドルと、を備えている手動式弁装置において、 上記弁箱と上記ガイド部材の一端との間に、上記弁軸の
    回動を軸方向の往復運動に変換する変換機構を介在さ
    せ、この変換機構は、上記弁軸の先端部と対向し合う対
    向面を有するベースと、このベースの対向面に形成さ
    れ、上記弁軸の軸線を中心として円弧状に湾曲された嵌
    合溝と、上記弁軸の先端面に支持され、上記嵌合溝に回
    転自在に嵌合された転動体とを備えており、上記嵌合溝
    の溝底面を溝方向に沿って傾斜させることにより、この
    溝底面を上記弁軸を軸方向に往復動させるためのカム面
    とするとともに、 上記ガイド部材の上記弁箱とは反対側の端部に、上記ハ
    ンドルに隣接して上記弁軸の回動位置を表示する開度表
    示部を備えたインジケータを取り付け、このインジケー
    タに隣接する上記ハンドルは、上記インジケータの周面
    外側から取り囲む周壁と、この周壁に連続して上記イ
    ンジケータの開度表示部を外側から覆う端壁とを有し、
    このハンドルの端壁から周壁に亘って上記開度表示部
    露出させる窓部を設けたことを特徴とする手動式弁装
    置。
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