JP2999417B2 - 流体制御機器 - Google Patents

流体制御機器

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JP2999417B2
JP2999417B2 JP8203306A JP20330696A JP2999417B2 JP 2999417 B2 JP2999417 B2 JP 2999417B2 JP 8203306 A JP8203306 A JP 8203306A JP 20330696 A JP20330696 A JP 20330696A JP 2999417 B2 JP2999417 B2 JP 2999417B2
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良倫 諸岡
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直紀 伊藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体を制御するた
めの手動弁を有する流体制御機器に関し、特に簡素化さ
れた構成の流体制御機器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、手動によって弁の開閉を制御
する流体制御機器が種々開発されてきている。その一例
として特公平7−92164号公報に流体制御機器が開
示されている。以下、この流体制御機器を従来例として
挙げて説明する。図7は、当該公報に開示された流体制
御機器を示した断面図である。流体制御機器51の流路
を構成するボディ52には、入力流路53と出力流路5
9の途中に弁座54が形成され、その上方には雄ネジの
切られた筒状部52aが形成されている。そして、その
ボディ52上方には、頂壁55aを有する円筒形状のふ
た55が連結ナット56によって筒状部52aに対して
同軸上に取り付けられている。また、このようなボディ
52の筒状部52a及びふた55からなる中空の筒内部
には、上部スピンドル57aと下部スピンドル57bの
2つの部材からなる1本のスピンドル57が係合されて
嵌挿されている。
【0003】この上部スピンドル57aは、ふた55の
頂壁55aから突出するようにして嵌挿され、頂壁55
aからの突出部には、垂直に配設された一対のラジアル
ベアリング58,58が水平ピン60によって回転可能
に支持されている。一方、上部スピンドル57a下端に
連結された下部スピンドル57bには、弁座54に対す
る弁体61が固設され、上方へ流体が漏れないように下
部スピンドル57bを包むようにベローズ66が配設さ
れている。
【0004】また、上部スピンドル57a下端にはスプ
リング受62が設けられ、頂壁55aとの間でコイルス
プリング63が配設されている。このスプリング受62
下面側には、凹部62aが形成されている。一方、下部
スピンドル57bの上端には環状凹溝64が形成されて
いる。そして、下部スピンドル57b上端が前記スプリ
ング受62の凹部62aに嵌挿され、両端部がスプリン
グ受62内に水平に渡し止められた連結ピン65が環状
凹不64に嵌め入れられている。そのため、上部スピン
ドル57aと下部スピンドル57bとが互いに回転自在
に連結されている。
【0005】ところで、一対のラジアルベアリング5
8,58が載せられたふた55の頂壁55a上面には、
一対のU字溝が90゜の角度ずれるようにして2組形成
されている。ここで、図8に、ふた55の頂壁55a部
分の展開図を示す。この頂壁55a上面部分は、図に示
すように2個のラジアルベアリング58,58が回転す
る案内面が形成されている。具体的には、低い位置に形
成された下位U字溝67,67と、それらから90゜の
角度の間隔を空けて下位U字溝67,67より高い位置
に傾斜面69,69を介して形成された上位U字溝6
8,68とが設けられている。一方、上部スピンドル5
7a上端部にはスプリング・ピン70によって有底円筒
形のハウジング71がかぶさるように固定され、さら
に、そのハウジング71には、ハンドル72がボルト7
3で固定されている。
【0006】そこで、このような構成からなる本従来例
の流体制御機器51では、次のような作用によって流体
の流れの制御が行なわれる。閉弁時、即ち弁体61が弁
座54に当接した状態にある場合には、ハンドル72が
図7に示すような方向を向き、一対のラジアルベアリン
グ58,58がふた55の頂壁55aに形成された一対
の下位U字溝67,67にはまり込むことによって位置
決めされている。その時、入力流路53へ流入した流体
は弁体61によって遮られて出力流路59へ流れること
はない。
【0007】一方、図の状態からハンドル72を90
゜回転させると、それに固定された上部スピンドル57
aも回転するため、ラジアルベアリング58,58が頂
壁55a上面を90゜回転することとなる。この時、下
位U字溝67,67から90゜回転した位置には上位U
字溝68,68が形成されており、また、その上位U字
溝68,68は傾斜面69,69を介して高い位置にあ
るため、ハンドル72を回転させた場合には、ラジアル
ベアリング58,58が傾斜面69,69を登るように
回転し、それに従って上部スピンドル57aもコイルス
プリング63の弾拡力に反し回転しながら上方へ持ち上
げられることとなる。
【0008】その際、上部スピンドル57a下端のスプ
リング受62も同様に90゜回転するが、下部スピンド
ル57bへは連結ピン65によって回転可能に連結され
ているため、下部スピンドル57b自体は回転しないで
上昇することとなる。従って、弁体61が弁座54から
離間するため、入力流路53及び出力流路59が連通し
て流体が流れることとなる。逆に閉弁させる場合にはハ
ンドル72を逆方向に90゜回転させれば、ラジアルベ
アリング58,58が傾斜面69,69を下るように回
転し、再び下位U字溝67,67にはまり込むことによ
ってスピンドル57が下降して弁体61と弁座54とが
当接する。
【0009】従って、このような構成による本従来例で
は、スピンドル57が、上部スピンドル57aと下部ス
ピンドル57bとが連結ピン65によって回転自在に連
結されているので、ハンドル72の回転に伴う上部スピ
ンドル57aの回転が下部スピンドル57bに伝わるこ
とがない。そのため、弁体61が弁座54と当接するシ
ール面のコスレによる摩耗が回避でき、そのシール面の
摩損が非常に少ないものとなるといった効果を有する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような構
成の流体制御機器51では、上述したように弁体61の
回転を制限することによってシール面の摩損を防止する
という効果を発揮させるべく、スピンドル57を上部ス
ピンドル57aと下部スピンドル57bとの2部品から
構成し、それぞれを連結ピン65によって回転可能なフ
リージョイント機構にて連結するようにしたものである
ため、部品点数が多くなるとともに組立工程が増えると
いった不都合を生じるものであった。
【0011】また、弁体61を弁座54に当接するため
に作用するコイルスプリング63の弾拡力は、上部スピ
ンドル57aのスプリング受62に直接加わり、下部ス
ピンドル57b下端の弁体61には、下部スピンドル5
7bとのジョイント部を介して間接的にか加わるため、
シールが不安定になるおそれがある。また、上部スピン
ドル57aと下部スピンドル57bとを、1本のスピン
ドル57に連結するものでは、流体制御機器51自体も
大型化するといった問題もあった。また、流体制御機器
51は、閉弁時においてコイルスプリング63のスプリ
ング荷重によって弁体61を弁座54へ確実に押圧させ
るには、ラジアルベアリング58,58と頂壁55aと
の間に多少の隙間が必要である。そのために、ハンドル
72の回転方向に遊びが生じ、操作の際にハンドル72
にかかる負荷が急に大きくなる等使い勝手がよくなかっ
た。また、ラジアルベアリング58,58は固定されな
いため、水平ピン60から外れやすいという問題もあっ
た。
【0012】そこで、本発明は、上記問題点を解決すべ
く、部品点数を減少させることによってコストダウンを
図り、また、シールの安定性を高めた流体制御機器を提
供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の流体制御機器
は、入力ポート及び出力ポート間を連通する弁孔が形成
された弁座を備えた弁本体と、前記弁座方向に付勢され
た当該弁座に対して接離可能な弁体と、前記弁体と一体
に形成された弁ロッドと、前記弁ロッドを軸方向に案内
支持する前記弁本体に一体に係設された弁カバーと、手
動によって前記弁ロッドを軸方向に移動させる操作手段
とを有する流体制御機器において、前記操作手段が、前
記弁ロッドを挟み前記弁ロッドに対して直交方向に固定
されたピンに回転可能に保持された一対のベアリング
と、前記ベアリングに下方から当接し、当該ベアリング
を上下方向に案内する傾斜面が形成され、前記弁ロッド
の周りを回転可能に設けられたカムとを有することを特
徴とする。
【0014】また、本発明の流体制御機器は、前記カム
下に配設され、当該カムを前記ベアリングに対して付勢
するよう作用するウェーブワッシャを有することを特徴
とする。
【0015】本発明の流体制御機器は、操作手段のカム
を弁ロッドの周りを一方向へ回転させると、弁ロッドは
そのままでカムだけが回転し、そのカムに当接したベア
リングがカムの回転に伴って回転するが、その際、ベア
リングが回転しながらカムの形状にならって弁ロッドの
軸方向に移動するため、弁ロッドも同じように軸方向へ
移動することとなる。このように、カムの回転によって
弁ロッドが弁カバーに案内されて上方に移動すれば、そ
の弁ロッドに一体に形成された弁体が下方への付勢力に
反して弁座から離間して弁孔が連通するため、入力ポー
トから弁体内に流入した流体が出力ポートから流出する
こととなる。一方、カムを他方向に回転させると、弁ロ
ッドが下方に移動することによって再び弁体が弁座に当
接し入力ポート及び出力ポート間が遮断されることとな
る。従って、本発明では、弁ロッドを回転させることな
く軸方向に移動できるようにしたため、当該弁ロッドを
1部材で構成すればよく、部品点数の減少によって流体
制御機器自体のコストダウンが可能となり、また、弁体
が弁ロッドに一体に形成されているため、弁体自身が軸
方向に安定した移動を行なうことでシールの安定性が高
められた。
【0016】また、本発明の流体制御機器は、カム下面
と軸受部材との間に嵌装されたウェーブワッシャが、カ
ム上面を回転するベアリングに対して当該カムを付勢す
るよう作用するため、カムがベアリングに押し付けられ
回転方向の遊びがなくなり、回転操作時の操作荷重が一
定になった。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明の流体制御機器の一
実施の形態を図面を参照して具体的に説明する。図1及
び図2は、本実施例の流体制御機器を示した断面図であ
り、図1は閉弁時、図2は開弁時の状態を示したもので
ある。流体制御機器1のボディ2には、入力ポート3及
び出力ポート4に連通する入力側流路5及び出力側流路
6が形成され、垂直上方に開口した入力側流路5に連通
する弁孔を有する弁座7が、ボディ2の中央上部に形成
されている。そして、そのボディ2上面には、雌ネジの
切られた突出部が弁座7を囲むようにして同軸上に形成
されており、そこへ頂壁8aを有し下方に開口した円筒
形状のホルダ8が螺設され、更にホルダナット10によ
って固定されている。ところで、ホルダ8の開口端部と
ボディ2との間にはダイアフラム14が嵌合され、弁座
7を上方から覆うようにして気密な弁室9が形成されて
いる。従って、開弁時に入力ポート3から弁室9内に流
入した流体は、ホルダ8側へ流出することなく出力側流
路6へ流れて出力ポート4へ達するよう構成されてい
る。
【0018】ボディ2に固設されたホルダ8の中空部に
は、頂壁8aを貫くようにしてセンターロッド11が嵌
挿されている。また、そのセンターロッド11下端に
は、弁体12が一体に形成されている。弁体12は、ホ
ルダ8内を摺動するようにそのホルダ8の内径とほぼ同
一の寸法で形成されている。これは、弁体12が、水平
状態を保ち安定した状態で上下に移動できるようにする
ためである。そして、この弁体12は、その上面とホル
ダ8の頂壁8a下面との間に嵌装されたコイルスプリン
グ13の弾拡力によって、弁座7のある下方側へ常に付
勢されている。
【0019】そして、ホルダ8を突き抜けたセンターロ
ッド11には、そのセンターロッド11を垂直に貫いた
回転防止の平行ピン15が固定され、上端部には、やは
りそのセンターロッド11の軸方向に垂直に貫いた平行
ピン16に対し、一対のラジアルベアリング17,17
が係設されている。そして、このラジアルベアリング1
7,17に下方から当接するカム18がセンターロッド
11に貫通され、その下方にはカム18を回転支持する
ためのスラストベアリング19が配設されている。ま
た、カム18には、平面が楕円形状のハンドル20が、
その長手方向側からボルト21によって固定されてい
る。更に、ハンドル20の回転位置が弁の開閉のいずれ
かを示すポジションインジケータ22が、センターロッ
ド11を上方から覆うように配設されている。また、ホ
ルダ8の外周面にはネジが切られ、そこにはこの流体制
御機器1を不図示のパネルに取り付けるためのロックナ
ット23が螺設されている。
【0020】次に、本実施の形態の特徴的な構成をなす
カム18について詳細に説明する。ここで、図3は、カ
ム18を示した平面図であり、図4は、図3に示したカ
ム18のA−A断面図であり、図5は、カム18を示し
た展開図である。カム18は、図3に示すようにセンタ
ーロッド11が貫通する貫通孔31が軸芯部に形成さ
れ、図4に示すように中心部が高くなった段差が形成さ
れている。そして、下段側面には、貫通孔31にまで達
するようなネジ穴32が形成され、上段上面には、ラジ
アルベアリング17,17がはまり込んで位置決するた
めの一対の上位U字溝33,33と下位U字溝34,3
4が形成されている。また、 図5に示すように、高い
位置に形成された上位U字溝33,33から90゜の角
度をおいて、その上位U字溝33,33より低い位置に
下位U字溝34,34が形成され、その上位U字溝3
3,33から下位U字溝34,34にかけて下方に傾斜
した傾斜面35,35が形成されている。
【0021】ところで、本実施の形態の流体制御機器1
では、図6に詳細に示すようにカム18とスラストベア
リング19との間にウェーブワッシャ41が嵌装されて
いる。このウェーブワッシャ41は、カム18とスラス
トベアリング19との間で圧縮されてたわむため、カム
18には常に上方に付勢力が働きラジアルベアリング1
7に押圧されることとなる。従って、カム18とラジア
ルベアリング17との間の隙間がなくなり、そのラジア
ルベアリング17がカム18に形成された上位U字溝3
3又は下位U字溝34に位置決め固定される。
【0022】次に、以上のような構成からなる本実施の
形態の流体制御機器の作用について説明する。本実施の
形態の流体制御機器1では、図1に示すような閉弁状態
にある場合には、弁体12がコイルスプリング13によ
って下方へ付勢され、ダイアフラム14を弁座7へ押し
付けるようにして弁孔を遮断する。従って入力ポート3
から入力側流路5へ流入した流体は、ダイアフラム14
によって流れが制限されることとなる。
【0023】そこで、ハンドル20を反時計方向へ90
゜回転させると、そのハンドル20と一体に固定された
カム18も同じように90゜回転する。その際、ラジア
ルベアリング17,17は、閉弁時にはまり込んでいた
下位U字溝34,34から外れ、カム18の傾斜面3
5,35と接触して回転することとなる。その時、ラジ
アルベアリング17,17は、相対的にカム18の傾斜
面35,35を昇るように回転し、そして上位U字溝3
3,33にはまり込む。従って、カム18の傾斜面3
5,35を転がったラジアルベアリング17,17は、
下位U字溝34,34から上位U字溝33,33の高さ
にまで上昇することとなる。ラジアルベアリング17,
17が上昇すると、平行ピン16によって連結されたセ
ンターロッド11も同じ様に軸方向に上昇する。この
時、センターロッド11は、平行ピン15によって回転
が制限されているため、軸方向にのみ移動するが回転す
ることはない。
【0024】このようにして、センターロッド11が、
カム18の回転によって上方へ案内されると、弁体12
はコイルスプリング13の付勢力に反して図2に示す位
置まで上昇する。従って、それまで弁体12によって弁
座7に押さえつけられていたダイアフラム14に対して
入力側流路5からの流体の圧力が上方にかかるため、入
力ポート3から流入した流体が弁座7の弁孔から弁室9
へ流入し、更に出力側流路6を通って出力ポート4から
流出することとなる。
【0025】次に、ハンドル20を逆に時計方向へ90
゜回転させることによってカム18を回転させると、ラ
ジアルベアリング17,17は、開弁時にはまり込んで
いた上位U字溝33,33から外れ、再びカム18の傾
斜面35,35と接触して回転することとなる。この
時、ラジアルベアリング17,17は、弁体12にかか
るコイルスプリング13の下方への付勢力により、相対
的にカム18の傾斜面35,35を下るように回転し、
そして下位U字溝34,34へはまり込む。従って、カ
ム18の傾斜面35,35を転がったラジアルベアリン
グ17,17は、上位U字溝33,33から下位U字溝
34,34の高さにまで下降することとなる。この時
も、ラジアルベアリング17,17が下降することによ
って、センターロッド11も同じ様に軸方向を下降する
が、軸方向にのみ移動するほか回転することはない。
【0026】従って、再び図1に示すように、弁体12
がコイルスプリング13によって下方へ付勢され、ダイ
アフラム14を弁座7へ押し付けるようにして弁孔が遮
断される。そのため、入力ポート3から入力側流路5へ
流入した流体は、ダイアフラム14によって流れが制限
されることとなる。
【0027】ところで、ラジアルベアリング17,17
がカム18の下位U字溝34,34から外れて傾斜面3
5,35を回転する場合、即ちハンドル20を反時計方
向に回転させて開弁する場合には、先ず、カム18がラ
ジアルベアリングの抵抗を受けるためにウェーブワッシ
ャ41が圧縮され、続いて、上昇するセンターロッド1
1によってコイルスプリング13が圧縮される。従っ
て、カム18を回転させるハンドル20には、ウェーブ
ワッシャ41からコイルスプリング13による負荷が連
続してかかることとなる。一方、ハンドル20を時計方
向に回転させて閉弁する場合には、逆にコイルスプリン
グ13からウェーブワッシャ41の順にその負荷が解除
される。なお、カム18はウェーブワッシャ41によっ
て常にラジアルベアリング17,17側へ付勢されてい
るため、弁を開閉させるハンドル20の一連の回転操作
時には、そのハンドル20に対して所定の操作荷重がか
かっている。
【0028】よって、上述した本実施の形態に示すよう
な構成の流体制御機器1によれば、カム18の回転をセ
ンターロッド11を回転させないまま軸方向への移動に
変えるようにしたため、従来のもののように上部及び下
部スピンドル57a、57bを連結するといったことは
なく、1本のセンターロッド11のみで構成され、部品
点数の減少によて流体制御機器1自体のコストダウンが
可能となった。また、弁体12も1本のセンターロッド
11に一体に形成し、コイルスプリング13の付勢力が
直接弁体12に加わるようにしたため、弁体12自身が
軸方向に安定した移動を行なうことでシールの安定性が
高められた。
【0029】また、ラジアルベアリング17は、カム1
8から常に上方に荷重を受けて平行ピン16に対して押
し付けられているため、平行ピン16からの脱落が防止
された。また、流体制御機器1を閉弁から開弁への操作
時のハンドル20の負荷が、ウェーブワッシャ41の荷
重からコイルスプリング13の荷重に移行するため、な
めらかな操作性が得られるようになった。また、ウェー
ブワッシャ41によってカム18とラジアルベアリング
17とは隙間がなく位置決め固定されるため、ハンドル
20の回転に遊びがなくなったことによってもなめらか
な操作性が得られるようになった。。
【0030】なお、本発明は、上記実施の形態に限定さ
れるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な
変更が可能である。例えば、上記実施の形態では、弁室
9の気密性を保つためにダイアフラム14を使用した
が、弁体12の円周部に気密性の高いシールリングを嵌
合させ、ホルダ8の内周面を気密に摺動するようにして
もよい。また、例えば、上記実施の形態では、ウェーブ
ワッシャ41をカム18とスラストベアリング19との
間に嵌装させたが、スラストベアリング19とホルダ8
の頂壁8aとの間に嵌装させるようにしてもよい。
【0031】
【発明の効果】本発明は、操作手段を弁ロッドを挟み当
該弁ロッドに対して直交方向に固定されたピンに回転可
能に保持された一対のベアリングと、そのベアリングに
下方から当接し、当該ベアリングを上下方向に案内する
傾斜面が形成され、弁ロッドの周りを回転可能に設けら
れたカムとを有する構成としたので、部品点数を減少さ
せることによってコストダウンを図り、また、シールの
安定性を高めた流体制御機器を提供することが可能とな
った。また、本発明は、カム下に配設され、そのカムを
ベアリングに対して付勢するよう作用するウェーブワッ
シャを有するので、そのウェーブワッシャによってベア
リングがカムから常に上方に荷重を受けるためベアリン
の回転軸からの脱落が防止されたり、操作時の負荷が
継続してかかり操作性がなめらかになる等の効果があっ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる流体制御機器の一実施の形態を
示した閉弁時の断面図である。
【図2】本発明にかかる流体制御機器の一実施の形態を
示した開弁時の断面図である。
【図3】本発明の特徴的な構成をなすカムを示した平面
図である。
【図4】本発明の特徴的な構成をなすカムを示した断面
図である。
【図5】本発明の特徴的な構成をなすカムを示した展開
図である。
【図6】本発明にかかる流体制御機器の一実施の形態の
一部を示した側面図である。
【図7】従来の流体制御機器を示した断面図である。
【図8】従来の流体制御機器の構成の一部を示した展開
図である。
【符号の説明】
1 流体制御機器 7 弁座 11 センターロッド 12 弁体 14 ダイアフラム 15 平行ピン 17 ラジアルベアリング 18 カム 33 上位U字溝 34 下位U字溝 35 傾斜面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平5−59072(JP,U) 実開 昭61−123865(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16K 31/524

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力ポート及び出力ポート間を連通する
    弁孔が形成された弁座を備えた弁本体と、 前記弁座方向に付勢された当該弁座に対して接離可能な
    弁体と、 前記弁体と一体に形成された弁ロッドと、 前記弁ロッドを軸方向に案内支持する前記弁本体に一体
    に係設された弁カバーと、 手動によって前記弁ロッドを軸方向に移動させる操作手
    段とを有する流体制御機器において、 前記操作手段が、前記弁ロッドを挟み前記弁ロッドに対
    して直交方向に固定されたピンに回転可能に保持された
    一対のベアリングと、前記ベアリングに下方から当接し、当該ベアリングを上
    下方向に案内する傾斜面が形成され、前記弁ロッドの周
    りを回転可能に設けられた カムとを有することを特徴と
    する流体制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の流体制御機器におい
    て、 前記カム下に配設され、当該カムを前記ベアリングに対
    して付勢するよう作用するウェーブワッシャを有するこ
    とを特徴とする流体制御機器。
JP8203306A 1996-01-26 1996-08-01 流体制御機器 Expired - Lifetime JP2999417B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8203306A JP2999417B2 (ja) 1996-01-26 1996-08-01 流体制御機器

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8-32911 1996-01-26
JP3291196 1996-01-26
JP8203306A JP2999417B2 (ja) 1996-01-26 1996-08-01 流体制御機器

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