JP2006112522A - 電動弁 - Google Patents

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慎二 葛西
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Abstract

【課題】芯ずれによる弁体側と送りねじ機構側との径方向の相対変位が該両者の径方向平行移動によって的確に行われ、半導体製造機器仕様のような微流量制御でも要求精度を満たすこと。
【解決手段】弁軸部材21が雄ねじ部材25の中空部に所定の径方向間隙をおいて遊嵌合し、弁軸部材21の先端部に固定装着されて平らな係合プレート30が雄ねじ部材25に形成された軸線方向に直交する径方向のスリット開口28に径方向に所定の間隙をおいて係合し、雄ねじ部材25と弁軸部材21とを係合プレート30によって径方向に相対変位可能に連結する。
【選択図】図3

Description

この発明は、電動弁に関し、特に、半導体製造機器等において使用される微流量制御の電動弁に関するものである。
流量制御を行う電動弁として、ステッピングモータ等の電動モータの回転軸の回転を軸線運動に変換する送りねじ機構を有し、前記送りねじ機構によって弁体が軸線移動し、前記弁体の軸線方向位置に応じて弁ハウジングに設けられている弁ポートの実効開口面積を可変設定し、流量制御を行う電動弁が知られている。(例えば、特許文献1、2、3)。
このような電動弁において、適正な流量制御を行うためには、弁体が弁ポート(弁座部)に対して適正な姿勢で開閉移動しなければならず、それには、弁体の中心軸線と弁ポートの中心軸線とが一致していなくてはならない。
駆動源側の送りねじ機構の雄ねじ部材、雌ねじ部材と弁体とが径方向変位を許容しない構造で連結されていると、送りねじ機構の中心軸線と弁体の中心軸線とを一致させなくてはならなくなり、高い部品精度、組み付け精度を要求されるようになる。
このため、従来の電動弁でも、弁軸と送りねじ機構の雄ねじ部材あるいは雌ねじ部材とが径方向に相対変位可能に連結されたり、弁軸と弁体あるいは弁体ホルダとが径方向に相対変位可能に連結され、送りねじ機構の中心軸線と弁体の中心軸線の芯ずれを、それら連結部の径方向相対変位によって許容する構造が取られている。
しかし、従来の電動弁では、弁体側と送りねじ機構側とを、傾きを生じることなく、径方向に平行に、確実に相対変位させることができず、また、径方向相対変位を許容する構造は軸線方向のがた付き発生の原因になり、流量制御精度の向上、ばらつき低減に限界がある。このため、半導体製造機器等で使用される微流量制御仕様のものでは、ますますの高精度化に対して要求精度を満たすことができなくなってきている。
特開2003−194250号公報 特開2003−148643号公報 実公平6−36377号公報
この発明が解決しようとする課題は、芯ずれによる弁体側と送りねじ機構側との径方向の相対変位が該両者の径方向平行移動によって的確に行われ、その相対変位部分においてがた付きを生じることもなく、半導体製造機器仕様の微流量制御でも要求精度を満たすことである。
この発明による電動弁は、電動モータの回転軸の回転を軸線運動に変換する送りねじ機構を有し、前記送りねじ機構によって弁体が軸線移動し、前記弁体の軸線方向位置に応じて弁ハウジングに設けられている弁ポートの実効開口面積を可変設定し、流量制御を行う電動弁において、前記送りねじ機構は、電動モータの回転軸によって回転駆動される雌ねじ部材と、前記弁ハウジングの側に回り止め配置されて前記雌ねじ部材とねじ係合し前記雌ねじ部材の回転に応じて軸線方向移動する中空形状の雄ねじ部材とを有し、前記弁体には弁軸部材が固定され、前記弁軸部材が前記雄ねじ部材の中空部に所定の径方向間隙をおいて遊嵌合し、前記弁軸部材の先端部に固定装着されて当該先端部に平らなフランジ面を形成する係合プレートが前記雄ねじ部材に形成された軸線方向に直交する径方向のスリット開口に、径方向に所定の間隙をおいて係合し、前記雄ねじ部材と前記弁軸部材とが前記係合プレートによって径方向に相対変位可能に連結されている。
この発明による電動弁は、好ましくは、前記係合プレートが前記雄ねじ部材の前記スリット開口に軸線方向にも所定の間隙をおいて係合し、前記係合プレートを前記スリット開口の軸線方向の一方の側の対向端面に押し付けるばね手段が設けられている請求項1記載の電動弁。
この発明による電動弁は、好ましくは、前記スリット開口は前記雄ねじ部材の径方向の両側に対称に設けられ、前記係合プレートは、両脚片部を有するヨーク状の平面形状をなし、一方の側より両脚片部を前記雄ねじ部材の前記スリット開口に差し込まれ、前記雄ねじ部材の中空部内においてビスによって前記弁軸部材の先端部にねじ止めされている。
この発明による電動弁は、更に好ましくは、電動モータの回転軸と前記雌ねじ部材とが、滑りキー方式により、スラスト荷重を切り離されてトルク伝達関係で連結されている。
この発明による電動弁によれば、弁体と一体連結されている弁軸部材が雄ねじ部材の中空部に所定の径方向間隙をおいて遊嵌合していて、雄ねじ部材に形成された軸線方向に直交する径方向のスリット開口に径方向に所定の間隙をおいて係合している係合プレートによって雄ねじ部材と弁軸部材とが連結されており、この連結構造により、芯ずれによる弁体側と送りねじ機構側との径方向の相対変位が該両者の径方向平行移動によって的確に行われる。
これにより、弁体側と送りねじ機構側とで芯ずれがあっても、傾きを生じることなく、弁体が弁ポート(弁座部)に対して適正な姿勢で開閉移動することが保障され、高精度な流量制御を行えるようになり、半導体製造機器仕様の微流量制御でも要求精度を満たすことが可能になる。
また、組み付け上、係合プレートが雄ねじ部材のスリット開口に軸線方向にも所定の間隙をおいて係合していても、ばね手段によって係合プレートをスリット開口の軸線方向の一方の側の対向端面に押し付けることにより、軸線方向のがた付きが発生することも回避でき、ばらつきのない高精度な流量制御を行えるようになる。
この発明による電動弁の実施形態1を、図1〜図9を参照して説明する。
図1に示されているように、電動弁は、弁ハウジング1と、中間ハウジング2と、ステッピングモータ3とを有する。中間ハウジング2は、弁ハウジング1とステッピングモータ3との間にあり、円筒状で、両端に接続用フランジ部2A、2Bを有し、下側の接続用フランジ部2Aをボルト4によって弁ハウジング1に固定接続され、上側の接続用フランジ部2Bをボルト5によってステッピングモータ3に固定接続されている。
弁ハウジング1には、入口ポート6、出口ポート7、弁室8、弁ポート9が形成されている。弁ポート9は、弁ハウジング1による円錐状の弁座面10により画定され、弁室8の底部中央に開口している。入口ポート6は弁ハウジング1に形成された内部通路11によって弁ポート9に連通している。出口ポート7は弁ハウジング1に形成された内部通路12によって弁室8に連通している。
弁室8にはダイヤフラム弁13が設けられている。ダイヤフラム弁13は、中央の弁部14と、弁部14の周囲に形成されたダイヤフラム部15とを有し、全体をPTFE等、耐液性に優れたプラスチックスにより構成されている。弁部14は、弁ポート9と同心配置で、コーン形をしていて軸線方向位置(上下位置)に応じて弁ポート9の実効開口面積を可変設定し、流量制御を行う。
ダイヤフラム部15は円環状の外周縁部15AをOリング16と共に弁ハウジング1の取付孔17の底部と取付孔17に入れられた内部取付部材18とに気密に挟まれている。また、弁部14にはPTFE等によるもう一つのダイヤフラム部材19の内周縁部19Bが気密に接続されている。ダイヤフラム部材19の外周縁部19Aはダイヤフラム部15の外周縁部15Aと共にハウジング1の取付孔17の底部と内部取付部材18とに気密に挟まれている。これにより、弁室8における接液部は、ダイヤフラム部15とダイヤフラム部材19とによる2重ダイヤフラム構造によって中間ハウジング2側とは隔離されている。
なお、内部取付部材18は、弁ハウジング1の取付孔17の底部との間に、Oリング16、ダイヤフラム部15の外周縁部15A、ダイヤフラム部材19の外周縁部19Aを挟み、中間ハウジング2の下側段差部2Cとの間に後述のボールベアリング20のアウタレース20Aをスラスト方向に挟んで、ボルト4による弁ハウジング1と中間ハウジング2の固定連結によって、取付孔17に入れられた状態で弁ハウジング1と中間ハウジング2との間に挟み込み固定されている。
弁部14の上部には弁軸部材21の下端がねじ部22によって固定連結されている。弁軸部材21は内部取付部材18の中心部に一体形成された円筒状の軸ガイド部23に軸線方向に摺動可能に嵌合している。
図3に示されているように、軸ガイド部23には軸線方向のスリット状縦開口24が形成されており、スリット状縦開口24に雄ねじ部材25の下部に形成される短冊状の係合片26が軸線方向に変位可能に回り止め係合している。雄ねじ部材25は、円筒状で中空形状をなし、軸ガイド部23上に同心配置され、回り止め状態で、軸線方向に移動可能(上下動可能)になっており、雄ねじ部材25の上部外周には雄ねじ部27を有する。
雄ねじ部材25には径方向のスリット開口28(図3参照)が形成されており、このスリット開口28にヨーク形状の平座金のような係合プレート30が差し込まれている。この係合プレート30と弁軸部材21の上端とが雄ねじ部材25の中空孔25A内においてビス31によって固定連結されている。
この連結構造により、雄ねじ部材25と弁軸部材21とが互いに径方向に変位可能に連結されている。これにより、弁部14の側の軸芯合わせと雄ねじ部材25の側の軸芯合わせとが切り離される。
この雄ねじ部材25と弁軸部材21の連結構造の詳細を説明する。図7に示されているように、弁軸部材21の上端部側は雄ねじ部材25の中空孔25Aに所定の径方向間隙Δtをおいて遊嵌合しており、これと同等の間隙が、図示されてはいないが、円筒状の軸ガイド部23とその内部に挿通された弁軸部材21との間にも確保されている。図3に示されているように、係合プレート30は、弁軸部材21ならびに雄ねじ部材25のフランジ状の下端部分25Bより大きい外径を有して平らなフランジをなし、しかも、両脚片部29を有するヨーク状の平面形状をなしている。
図4に示されているように、スリット開口28は、軸線方向に直交する径方向のスリット開口であり、雄ねじ部材25の径方向の両側に対称に設けられている。この両側のスリット開口28間の間隔Waは、図5に示されている係合プレート30の両脚片部29間の切欠状開口30Aの間隔Wbより小さい。
これにより、係合プレート30は、図9に示されているように、一方の側より両脚片部29を対称配置のスリット開口28に差し込まれ、中空孔25A内においてビス31によって弁軸部材21の先端部にねじ止めされていることにより、係合プレート30ならびに弁軸部材21は、雄ねじ部材25に対して径方向に所定間隙Wb−Waだけ相対変位可能に連結される。つまり、雄ねじ部材25と弁軸部材21とが、係合プレート30によって、径方向に所定間隙Wb−Waだけ、相対変位可能に連結されている
なお、所定間隙Wb−Waと、軸部材21と雄ねじ部材25の中空孔25Aとの径方向間隙Δtは、概ね同じ値であればよい。
また、図4に示されているスリット開口28の軸線方向寸法Taは、図5に示されている係合プレート30の板厚(軸線方向寸法)Tbより大きく設定されている。これにより、係合プレート30はスリット開口28に軸線方向にも所定の間隙Ta−Tbをおいて係合する。
図3に示されているように、内部取付部材18の底部と係合プレート30との間には圧縮コイルばね32が挟まれている。これにより、雄ねじ部材25のスリット開口28における係合プレート30の係合がた付きにオフセット力が与えられ、係合プレート30はスリット開口28の軸線方向の一方の側、この場合、上側の対向端面28Aに押し付けられる。
図1に示されているように、雄ねじ部材25の雄ねじ部27には雌ねじ部材(ナット部材)33の雌ねじ部34がねじ係合している。雌ねじ部材33にはボールベアリング20のインナレース20Bがロックナット35によって固定されている。これにより、雌ねじ部材33はボールベアリング20によって内部取付部材18より回転可能に支持されている。
ステッピングモータ3は、下側に回転軸(出力軸)51を有している。回転軸51は、中間ハウジング2内にあり、先端側を雌ねじ部材33の上部貫通孔33A、雄ねじ部材25の中空孔25A内に挿入されている。
図2に示されているように、回転軸51には止めねじ52によって駆動ブロック部材53が固定されている。駆動ブロック部材53の外周部には、それの軸線方向の全体に、ピン係合凹溝54が形成されている。雌ねじ部材33の上面部には駆動ピン55が固定装着されている。駆動ピン55はピン係合凹溝54に係合している。これにより、回転軸51の回転が、駆動ピン55によって駆動ブロック部材53より雌ねじ部材33に伝達され、この回転伝達によって雌ねじ部材33は回転軸51と一体的に回転する。
駆動ピン55は、ピン係合凹溝54に対して軸線方向に変位可能に係合しているから、滑りキー方式のトルク伝達構造により、駆動ブロック部材53と雌ねじ部材33とはトルク伝達関係で連結されるが、軸線方向には拘束されることがない。これにより、ステッピングモータ3の回転軸51と雌ねじ部材33とが、スラスト荷重を切り離されてトルク伝達関係で連結されることになる。
また、駆動ピン55とピン係合凹溝54との係合によるステッピングモータ3の回転軸51と雌ねじ部材33との連結により、ステッピングモータ3の側の軸芯合わせと雌ねじ部材33の側の軸芯合わせも切り離され、回転軸51と雌ねじ部材33との芯ずれを許容する。
これにより、ステッピングモータ3の中心軸線と雌ねじ部材33の中心軸線とを同一軸線上に芯合わせ配置する必要がなくなる。
中間ハウジング2内には、弁部14の最大弁開位置あるいは最大弁閉位置の少なくとも何れか一方を機械的に設定するストッパ機構が組み込まれている。ストッパ機構は、回転側ストッパ部材56と固定側ストッパ部材57とを有する。
固定側ストッパ部材57は、円筒状をなし、その円筒状部57Aの下端縁の周方向の一部に固定側凸部58を有し、中間ハウジング2の内側に形成された円筒状内周部59に嵌め込まれている。固定側ストッパ部材57は、上側にフランジ部57Bを有し、フランジ部57Bが中間ハウジング2の上側段差部2Dに係合することにより、抜け落ちを防止されている。
中間ハウジング2にはハウジング外壁2Eより円筒状内周部59に開口したねじ孔60が複数個(例えば、120度間隔で2個)形成されている。ねじ孔60の各々には止めねじ61がねじ込まれ、止めねじ61の先端が固定側ストッパ部材57の円筒状部57Aの外周面に当接することにより、固定側ストッパ部材57が中間ハウジング2に任意の回転位置にて固定される。
回転側ストッパ部材56は、雌ねじ部材33の上面中央に形成された円環状の回転案内部33Bに回転可能に嵌合し、固定側ストッパ部材57の円筒状部57Aと同心の回転軸線周りに回転可能なリング部56Aと、リング部56Aより径方向外方に突出形成された可動側凸部62を有し、駆動ピン55が可動側凸部62に当接することにより、出力軸51の回転方向に同方向に回転駆動される。
このストッパ機構では、駆動ピン55の時計廻り方向の回転によって回転側ストッパ部材56の可動側凸部62の一方の側面が固定側ストッパ部材57の固定側凸部58の一方の側面に当接することにより、回転側ストッパ部材56のそれ以上の時計廻り方向への回転が阻止され、弁部14の最大弁開位置が設定される。
これとは反対に、駆動ピン55の反時計廻り方向の回転によって回転側ストッパ部材56の可動側凸部62の他方の側面が固定側ストッパ部材57の固定側凸部58の他方の側面に当接することにより、回転側ストッパ部材56のそれ以上の反時計廻り方向への回転が阻止され、弁部14の最大弁閉位置が設定される。
なお、図1、図7、及び、図8中引用符号Aは送りねじ機構側の中心軸線、Bは弁体側の中心軸線をそれぞれ示す。
つぎに、上述の構成による電動弁の動作について説明する。ステッピングモータ3の回転軸51の回転により、駆動ブロック部材53が回転軸51と一体的に回転する。駆動ブロック部材53の回転は、ピン係合凹溝54に係合している駆動ピン55によって雌ねじ部材33に伝達され、雌ねじ部材33が回転軸51の回転方向と同じ方向に回転する。
雌ねじ部材33の回転により、雌ねじ部材33とねじ係合して回り止めされている雄ねじ部材25が軸線方向に移動する。これにより、雄ねじ部材25と連結されている弁軸部材21、ダイヤフラム弁13が軸線方向に移動し、ダイヤフラム弁13の弁部14が軸線方向位置に応じて弁ポート9の実効開口面積を可変設定し、流量制御を行う。
この電動弁では、ダイヤフラム弁13と一体連結されている弁軸部材21が雄ねじ部材25の中空孔25Aに所定の径方向間隙Δtをおいて遊嵌合していて、雄ねじ部材25に形成されている軸線方向に直交する径方向のスリット開口28に径方向に所定の間隙(Wb−Wa)をおいて係合している係合プレート30によって雄ねじ部材25と弁軸部材21とが連結されているから、図8に示されているように、送りねじ機構側の中心軸線Aと弁体側の中心軸線Bとが同一軸線上になく、芯ずれがあっても、係合プレート30によって弁軸部材21が径方向に平行移動可能となり、弁閉動作時に弁軸部材21が中心軸線Aと芯ずれしていれば、傾きを生じることなく径方向に平行移動し、芯ずれ補正が的確に行われる。
これにより、弁体側と送りねじ機構側とで芯ずれがあっても、傾きを生じることなく、弁部14が弁ポート9(弁座面10)に対して適正な姿勢で開閉移動することが保障され、高精度な流量制御を行えるようになり、半導体製造機器仕様の微流量制御でも要求精度を満たすことが可能になる。
この実施形態では、送りねじ機構側の中心軸線Aは、専らボールベアリング20によって雌ねじ部材33が内部支持部材18を介して弁ハウジング1、中間ハウジング2より支持されていることにより設定され、弁体側の中心軸線Bは弁軸部材21が内部支持部材18の軸ガイド部23に嵌合していることにより設定される。
また、組み付け上、係合プレート30が雄ねじ部材25のスリット開口28に軸線方向にも所定の間隙(Ta−Tb)をおいて係合していても、圧縮コイルばね32によって係合プレート30がスリット開口28の軸線方向の一方の側の対向端面28Aに押し付けられていることにより、軸線方向のがた付きが発生することが回避される。これにより、ばらつきのない高精度な流量制御が行われるようになる。
また、この実施形態では、ステッピングモータ3の回転軸51と雌ねじ部材33との連結が、回転軸51に取り付けられた駆動ブロック部材53のピン係合凹溝54と雌ねじ部材33の駆動ピン55との係合によって滑りキー方式で行われるから、ステッピングモータ3の側の軸芯合わせと雌ねじ部材33の側の軸芯合わせも切り離され、回転軸51と雌ねじ部材33との芯ずれも許容される。
しかも、ステッピングモータ3の回転軸51と雌ねじ部材33とが、スラスト荷重を切り離されてトルク伝達関係で連結され、ステッピングモータ3側のスラスト力が送りねじ機構部や弁体側に作用することがなく、ステッピングモータ3側のスラスト力が弁開位置に誤差として影響することが回避される。このことによっても、高精度な流量制御が行われるようになる。
この発明による電動弁の実施形態1を示す全体断面図である。 実施形態1による電動弁の回転動力伝達部分の分解斜視図である。 実施形態1による電動弁の要部の分解斜視図である。 実施形態1による電動弁の雄ねじ部材の斜視図である。 実施形態1による電動弁の係合プレートの斜視図である。 実施形態1による電動弁の内部支持部材の斜視図である。 実施形態1による電動弁の要部の拡大断面図である。 実施形態1による電動弁の要部の芯ずれ状態時の拡大断面図である。 図7の内部についての線C−Cに沿った断面図である。
符号の説明
1 弁ハウジング
2 中間ハウジング
3 ステッピングモータ
4、5 ボルト
6 入口ポート
7 出口ポート
8 弁室
9 弁ポート
10 弁座面
11、12 内部通路
13 ダイヤフラム弁
14 弁部
15 ダイヤフラム部
16 Oリング
17 取付孔
18 内部取付部材
19 ダイヤフラム部材
20 ボールベアリング
21 弁軸部材
22 ねじ部
23 軸ガイド部
24 スリット状縦開口
25 雄ねじ部材
26 係合片
27 雄ねじ部
28 スリット開口
29 脚片部
30 係合プレート
31 ビス
32 圧縮コイルばね
33 雌ねじ部材
34 雌ねじ部
35 ロックナット
51 回転軸
52 止めねじ
53 駆動ブロック部材
54 ピン係合凹溝
55 駆動ピン
56 回転側ストッパ部材
57 固定側ストッパ部材
58 固定側凸部
59 円筒状内周部
60 ねじ孔
61 止めねじ
62 可動側凸部

Claims (4)

  1. 電動モータの回転軸の回転を軸線運動に変換する送りねじ機構を有し、前記送りねじ機構によって弁体が軸線移動し、前記弁体の軸線方向位置に応じて弁ハウジングに設けられている弁ポートの実効開口面積を可変設定し、流量制御を行う電動弁において、
    前記送りねじ機構は、電動モータの回転軸によって回転駆動される雌ねじ部材と、前記弁ハウジングの側に回り止め配置されて前記雌ねじ部材とねじ係合し前記雌ねじ部材の回転に応じて軸線方向移動する中空形状の雄ねじ部材とを有し、
    前記弁体には弁軸部材が固定され、前記弁軸部材が前記雄ねじ部材の中空部に所定の径方向間隙をおいて遊嵌合し、前記弁軸部材の先端部に固定装着されて当該先端部に平らなフランジ面を形成する係合プレートが前記雄ねじ部材に形成された軸線方向に直交する径方向のスリット開口に、径方向に所定の間隙をおいて係合し、
    前記雄ねじ部材と前記弁軸部材とが前記係合プレートによって径方向に相対変位可能に連結されている電動弁。
  2. 前記係合プレートが前記雄ねじ部材の前記スリット開口に軸線方向にも所定の間隙をおいて係合し、前記係合プレートを前記スリット開口の軸線方向の一方の側の対向端面に押し付けるばね手段が設けられている請求項1記載の電動弁。
  3. 前記スリット開口は前記雄ねじ部材の径方向の両側に対称に設けられ、前記係合プレートは、両脚片部を有するヨーク状の平面形状をなし、一方の側より両脚片部を前記雄ねじ部材の前記スリット開口に差し込まれ、前記雄ねじ部材の中空部内においてビスによって前記弁軸部材の先端部にねじ止めされている請求項1または2記載の電動弁。
  4. 電動モータの回転軸と前記雌ねじ部材とが、滑りキー方式により、スラスト荷重を切り離されてトルク伝達関係で連結されている請求項1〜3の何れか1項記載の電動弁。
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