JP3020451B2 - 手動弁 - Google Patents

手動弁

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JP3020451B2
JP3020451B2 JP8272016A JP27201696A JP3020451B2 JP 3020451 B2 JP3020451 B2 JP 3020451B2 JP 8272016 A JP8272016 A JP 8272016A JP 27201696 A JP27201696 A JP 27201696A JP 3020451 B2 JP3020451 B2 JP 3020451B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体等の流量を調
整する手動弁に関し、特に薬液等の流量を調整すると共
に容易に流れを停止可能な手動弁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】液体等の流量を手動で調整するための手
動弁としては、たとえば、図3に示すようなものが知ら
れている。即ち、図3の手動弁50は、弁座51と、こ
れに当接または離間するダイヤフラム型弁体52を有す
る。また、弁体52に連結されたロッド53は、図中上
下方向に摺動可能である。ロッド53の略中央部に設け
られた膨出部53aで、ガイド棒57が貫通している。
また、ロッド53は、ロッドに同軸に配置されたバネ5
4によって図中上方に向かって付勢されている。ロッド
53やバネ54を周方向に包囲し、かつ外周に雄ネジ5
5aが形成されたカバー55には、略有底筒状で、内周
に雌ネジ56aが形成されたつまみ56が螺合されてい
る。
【0003】次に、上記構成を有する手動弁の作用を説
明する。つまみ56の底部56bが、カバー55から突
出したロッド53の頭部と当接しており、ネジを締める
ことによりつまみ56を下方に移動させると、つまみ5
6の底部56bに当接するロッド53が図中下方に押し
下げられ、弁体52が弁座51を押しつけて、弁閉状態
となる。逆に、ネジを緩めてつまみ56を上方に移動さ
せると、バネ54によって付勢されているので、ロッド
53はつまみ56の底部56bに当接しつつ持ち上げら
れる。従って、弁体52が弁座51から離れ、弁開状態
となる。
【0004】従来の他の手動弁の例を図4に示す。手動
弁60は、弁座61とこれに当接または離間するダイヤ
フラム型弁体62を有する。また、弁体62に連結され
たロッド63は、図中上下方向に摺動可能である。ま
た、ロッド63に同軸に配置されたバネ64によって、
前例とは異なり図中下方に向かって付勢されている。
【0005】ロッド63やバネ64を周方向に包囲する
カバー65は、上方にロッド63が貫通して突出する貫
通孔を有し、一方、この貫通孔の周縁部でバネ64と当
接している。カバー65より突出したロッド63は、ロ
ッドの軸を横切る方向(横方向)に貫通する平行ピン6
6によってノブ67と接続されている。このノブ67
は、前記平行ピン66の周りに回動可能となっている。
【0006】ここで、ノブ67をロッド63の軸と直行
するように、すなわち、図中横方向に倒した場合には、
平行ピン66からカバー上端面65aまでの距離が比較
的小さくなるようにノブ67の形状が構成され、一方、
ロッド63と略同軸になるようにノブ67を立てた場合
(図中一点鎖線で表示する)には、平行ピン66からカ
バー上端面65aまでの距離が比較的大きくなるように
ノブ67の形状が構成されている。従って、ノブ67を
横に倒した場合には、ロッド63は、バネ64によって
相対的に下方に移動し、弁体62も下方に押し下げられ
るので、弁座61と当接して弁閉状態となる。一方、ノ
ブ67を立てた場合には、ロッド63は、相対的に上方
に移動するので、弁体62が持ち上げられて、弁開状態
となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
手動弁においては、以下のような欠点があった。 (1)図3の手動弁の例においては、弁閉時の弁座51
に対する弁体52の押圧力(シール力)は、つまみ56
のネジ締め込み力が、そのままロッド53を介して弁体
に伝えられるのを利用している。従って、シール力を変
化させることが出来るものの、弁体52や弁座51が樹
脂で構成されているため、長時間使用した場合等に、温
度変化やクリープ現象による寸法変化が発生し、シール
力が弱くなるという問題があった。
【0008】(2)一方、図4の手動弁においては、シ
ール力はバネ64によって得られるので、シール力は安
定しているが、シール力を変化させることが出来ないた
め、出力ポートの流体に高い残圧があるケースに使用し
た場合、シール力が不足して漏れが発生する恐れがあっ
た。また、弁開時の開度の調整も難しかった。
【0009】本発明は、かかる問題点を解決して、弁閉
時に安定したシール力が得られ、シール力を任意に調整
できる手動弁を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の手動弁は、次の
ような構成を有している。 (1)弁座と、該弁座に当接または離間する弁体と、該
弁体に連結されて軸方向に移動可能なロッドと、前記ロ
ッドを上下に移動させるロッド位置変更手段とを有する
手動弁であって、(a)弁閉時に前記弁体に対して、弁
座に対する押圧力を付勢する押圧バネと、(b)押圧バ
ネの押圧力を変化させるバネ押さえ部材とを有し、
(c)ロッド位置変更手段が、バネ押さえ部材を移動さ
せることにより、押圧バネの圧縮量を変化させる。
【0011】(2)(1)に記載する手動弁において、
(a)略筒形状を有し、前記押圧バネを包囲し、上端面
から前記ロッドが貫通して突出し、外周には雄ねじが形
成されたカバーと、(b)略有底筒状で、底部には前記
ロッドが貫通する貫通孔を有し、内周に前記カバーの雄
ねじに螺合する雌ねじが形成されたつまみとを有し、
(c)前記つまみを、ネジ締め込み方向に移動させるこ
とにより、前記つまみの内部底面と当接する前記バネ押
さえ部材を前記押圧バネの圧縮方向に押さえることを特
徴とする。 (3)(2)に記載する手動弁において、(a)前記つ
まみの底面に形成された貫通孔と、前記貫通孔を貫通す
る前記ロッドとは、前記つまみをネジ緩め方向に移動さ
せると係合し、(b)かつ、前記つまみのネジ緩め方向
の移動に連動して前記ロッドおよび前記弁体が弁開方向
に移動することを特徴とする。
【0012】上記構成を有する手動弁は、次のように作
用する。弁閉時には、弁体の弁座に対する押圧力が押圧
バネによって得られるので、押圧力が安定し、使用期間
が長くなった時でも押圧力が一定であるため、温度変化
やクリープによってシール力が弱くなることがない。ま
た、押圧力を可変としたので、出力ポートの流体に残圧
がある場合でも、押圧力を高くすることで所定のシール
力を保つことができる。なお、バネの圧縮量は、連続的
に変化できるようにしてもよく、あるいは、数段階に変
化できるようにしても良い。従って、押圧力もそれに応
じて連続的あるいは段階的に変化させることができる。
【0013】(2)の手動弁では、つまみをネジ締め込
み方向に移動させることにより、つまみの底面と当接す
るバネ押さえ部材が押さえられ、バネが圧縮されると、
このバネによって付勢されているロッドがさらに付勢さ
れ、従って弁体がより強く弁座に押しつけられる。即
ち、弁体の弁座に対する押圧力を高くすることができ
る。しかも、この押圧力は、つまみのネジの締め込み量
によって容易に調整可能である。(3)の手動弁では、
つまみのネジ緩め方向への移動させると、つまみに係合
するロッドおよびそれに連動する弁体が弁開方向に移動
する。即ち、つまみのネジの緩め量によって弁の開度が
容易に調節できる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施の形態を
図面を参照しつつ詳細に説明する。本実施の形態に係る
薬液用手動弁100の構造を図1および図2に示す。図
1は、弁体が弁座から離間した弁開状態における手動弁
100の断面図を示し、一方、図2は、弁体が弁座に当
接した弁閉状態における手動弁100の断面図を示す。
【0015】取り付け用ベースBに取り付けされた本体
1は、PFAなどの薬液に対して安定な樹脂からなり、
入力ポート1aと出力ポート1bを有している。出力ポ
ート1bの端部では、図示しないチューブとの接続のた
めのスリーブLおよびユニオンナットNが出力ポート壁
1cに取り付けられている。この本体1の略中心部には
軸方向(図中縦方向)にそって本体1の上端面1sから
流入孔1dが穿孔され、入力ポート1aとつながってい
る。一方、上端面1sに開口する流出孔1eは出力ポー
ト1bとつながっている。
【0016】上端面1sのうち流入孔1dの周縁部は弁
座1zをなし、弁開時には、図1に示すように、ダイヤ
フラム型弁体2のリング状突起2aが弁座1zから離れ
ているので、入力ポート1aから流入孔1d、流出孔1
eを通じて、出力ポート1bへ薬液が流れる。一方、弁
閉時には、図2のように弁体2のリング状突起2aが弁
座1zに当接・押圧して、流入孔1dと流出孔1eの間
をシールするので、入力ポート1aから出力ポート1b
への薬液の流通は阻止される。
【0017】弁体2は、本体1と同様に薬液に対して安
定なPTFEなどの樹脂からなり、中央部2bは厚みが
厚く、中心軸に沿って図中上方から穿孔されたネジ孔に
より、ロッド3と締結している。また、弁体2の周縁部
2cは、カバー4と本体1とで挟持・固定されている。
この中央部2bと周縁部2cの間のリング状の部位が撓
み変形可能な薄さに成形されたダイヤフラム部2dであ
り、図1と図2を比較すれば明らかなように、弁閉状態
から弁開状態まで中央部2bの上下方向への移動に対応
して変形する。
【0018】ロッド3は、本例では大きく分けて下部ロ
ッド3Aと上部ロッド3Bの2つの部分からなる。下部
ロッド3Aは、突起部3Aaで上述の弁体2の中央部2
bに穿孔されたネジ孔と螺合し、弁体2と連動して図中
上下方向に移動可能となっている。さらに、この下部ロ
ッド3Aの中心軸に沿って図中上部には、ネジ孔が形成
され、上部ロッド3Bの突起部3Baに形成された雄ネ
ジと螺合して、下部ロッド3Aと上部ロッド3Bとが一
体化するように構成されている。
【0019】上部ロッド3Bは、上記突起部3Baの
他、径の大きくされた膨出部3Bb、および膨出部3B
bから上方に突出し、径の小さい(細い)柱状部3Bc
を有する。この膨出部3Bbは下面で下部ロッド3Aと
当接する。一方、膨出部3Bbの上面では、コイルバネ
5の下端部(弁体側端部)5aが当接し、膨出部3Bb
を図中下方に押し下げる方向に付勢している。従って、
このバネ5によって、ロッド3および弁体2が図中下
方、即ち、弁閉方向に付勢されている。
【0020】上部ロッド3Bの柱状部3Bcは、上記コ
イルバネ5の内部を貫通して上方に突出しており、コイ
ルバネ5とロッド3とは略同軸となっている。コイルバ
ネ5は、弁体側端部(図中下端部)5aおよび調整側端
部(図中上端部)5bを有し、内側バネと外側バネの二
重バネからなる。このバネ5は、上述のように上部ロッ
ド3Bの柱状部3Bcの周囲に配置され、下端部5aが
膨出部3Bbの上面に当接することによりロッド3を下
方に付勢する。一方、上端部5bはバネ押さえ部材6と
当接し、バネ5は、このバネ押さえ部材6によって圧縮
方向に押さえられている。
【0021】バネ押さえ部材6は、中心軸に上部ロッド
3Bの柱状部3Bcが貫挿可能な貫通孔を有する略リン
グ形状を有し、図中上部は、つまみ7と当接・離間する
調整部6aをなし、図中下部は、調整部6aよりも径が
大きな鍔状の係合部6bをなす。
【0022】カバー4は、本例では下部カバー4Aと上
部カバー4Bの2つの部材からなる。下部カバー4A
は、略リング形状を有し、下端部では、前述のように本
体1とで弁体2の周縁部2cを挟持する。一方、下部カ
バー4Aの中心部には貫通孔4Aaが開口しており、下
部ロッド3Aが貫挿され、図中上下方向に摺動可能とな
っている。なお、下部ロッド3Aの周方向に溝が形成さ
れ、この溝には、OリングRが嵌められており、下部カ
バー4Aとの間でシールが保たれるようになっている。
【0023】一方、上部カバー4Bは、中心軸方向に貫
通孔を有する略筒形状を有し、下部カバー4A、ロッド
3、バネ5、バネ押さえ部材6を包囲し、下端部で本体
1と接続している。上部カバー4Bの上部は下部に比し
て外径が細くされており、周囲面には雄ネジ4Baが形
成されている。また、上部カバー4Bの上端部(つまみ
側端部)には、上部ロッド3Bの柱状部3Bcおよびバ
ネ押さえ部材6の調整部6aが貫通して突出可能で、か
つ、係合部6bの上端面が上部カバー4Bの上端部に係
合する大きさに内径を調整した押さえ部材係合貫通孔4
Bbが形成されている。
【0024】上部カバー4Bの雄ネジ4Baには、つま
み7が螺合される。つまみ7は、略有底筒状で、筒状部
7aと底部7bを有する。筒状部7aの内周には雄ネジ
4Baと螺合する雌ネジが形成されているので、つまみ
7を周方向に回すことにより、つまみ7を図中上下方向
に移動できる。つまみ7の底部7bの中央には貫通孔7
cが形成されている。この貫通孔7cのうち、図中下部
の筒状部7a寄り部位は、内径が細くされて細径部7d
をなす。この貫通孔7cには、上部ロッド3Bの柱状部
3Bcが、図中下方から細径部7dを貫通して突出し、
貫通孔7cの途中まで挿入される。なお、貫通孔7cの
上端開口部には、キャップ8がはめ込まれる。
【0025】上部ロッド3Bの柱状部3Bcの上端部
は、前述のように細径部7dよりも上方に突出した部位
において、細径部7dの内径よりも径の大きくされ先端
係合部3Bdをなす。本例においては、先端係合部3B
dは、柱状部3Bcの上端部に穿孔したネジ孔にねじ込
んだ頂部ネジ3Beと、この頂部ネジ3Beによってネ
ジ止めされ、上記細径部7dの内径より外形が大きい係
合リング3Bfとからなる。
【0026】図1に示すように、つまみ7が緩められて
上方に位置すると、この先端係合部3Bd、具体的には
係合リング3Bfは、つまみ7の細径部7dの上面と係
合する。なお、本例においては、細径部7dとの摺動を
よりなめらかとするため、摺動リングC1を介して係合
リング3Bfと細径部7dが当接・係合するように、細
径部7d側に摺動リングC1が形成されている(図2参
照)。
【0027】一方、図2に示すように、つまみ7が最も
締め込まれて最下方に位置する場合には、つまみ7の内
部底面(筒状部側底面)7eと、上部カバー4Bの上端
面およびバネ押さえ部材6の調整部6a上端面が当接す
る。なお、本例においては、調整部6aとの摺動をより
なめらかとするため、摺動リングC2を介して内部底面
7eと調整部6aとが当接するように、調整部6a側に
摺動リングC2が形成されている(図1参照)。
【0028】本例の薬液用手動弁100の弁操作は、以
下のようにしてなされる。図1に示す弁開状態の手動弁
100においては、つまみ7が上方に位置しているた
め、ロッド3の先端係合部3Bdがつまみ7の細径部7
dの上端面と係合し、ロッド3が上方に引き上げられた
状態となっている。従って、ロッド3に連動する弁体2
の中央部2bが上方に持ち上げられ、弁座1と離間して
いるため、弁開状態となっている。
【0029】ここで、つまみ7を回してネジを締め、つ
まみ7を下方に移動すると、ロッド3はコイルバネ5に
よって下方に付勢されているので、ロッド3および弁体
2も連動して下方に移動する。従って、ネジの締め込み
具合によって、弁開状態における、弁の開度が調節でき
たことになる。なお、つまみ7の下方への移動にともな
って、バネ5の長さも伸びる。
【0030】さらに、つまみ7をネジ締め方向に回す
と、ついには、弁体2のリング状突起2aが弁材1zに
当接し、弁閉状態となとともに、これ以上弁体2および
ロッド3が下方に移動することはなくなる。
【0031】そしてさらにつまみ7をネジ締め方向に回
すと、ロッド3の先端係合部3Bdとつまみ7の細径部
7dとが離間する。ロッド3が下方に移動しなくなった
からである。一方、つまみ7の内部底面7eとバネ押さ
え部材6の調整部6a上端面とが摺動リングC2を介し
て当接し、バネ押さえ部材6を下方に押し下げる。する
とコイルバネ5が圧縮され、この反力として、バネ5が
膨出部3Bbを通じてより強くロッド3および弁体2を
下方に付勢することとなる。即ち、弁座1に対する弁体
2の押圧力をより大きくすることができる。
【0032】従って、例えば出力ポート1b側の薬液に
残圧がある場合、弁体2は、入力ポート側の薬液の圧力
のみならず、出力ポート側の圧力をも受けるので、弁体
2の押圧力(シール力)を高くしないと弁体2が押し上
げられて、弁開となってしまう。このような場合にも、
つまみ7を締め込むことで、弁体2の押圧力を増して弁
閉状態を保つことができる。しかも、この押圧力は、バ
ネ5によって得られるので、温度変化やクリープによっ
ても押圧力の変動がない。
【0033】つまみ7は、図2に示すように、内部底面
7eが上部カバー4Bの上端面に当接するまでネジ締め
方向に回すことができる。即ち、弁体2が弁座1に当接
した状態からつまみ7が回らなくなるまでの領域で、弁
体2の押圧力が可変である。なお、押圧力はバネ5の自
由長からの圧縮量とバネ定数の積となるので、所望の押
圧力(シール力)を得るためには、適当なバネ定数をも
つバネ5を選択すべきことは言うまでもない。また、図
2に示す弁閉状態から図1に示す弁開状態までの各部分
に状態については、上記の逆となるにすぎないから、説
明を省略する。
【0034】以上詳細に説明したように、本実施の形態
の手動弁100によれば、(a)弁閉時に弁体2に対し
て、弁座1に対する押圧力を付勢する押圧バネ5と、
(b)押圧バネ5の押圧力を変化させるバネ押さえ部材
6とを有し、(c)ロッド位置変更手段7が、バネ押さ
え部材6を移動させることにより、押圧バネ5の圧縮量
を変化させるので、弁閉時には、弁体2の弁座1に対す
る押圧力が押圧バネ5によって変化できるので、押圧力
が安定し、使用期間が長くなって、温度変化やクリープ
が発生しても、常に所定のシール力を保持することがで
きる。また、押圧力を可変としたので、出力ポートの流
体に残圧がある場合でも、押圧力を高くすることで所定
のシール力を保つことができる。
【0035】上記実施態様においては、薬液用手動弁に
ついて例示したが、本発明の手動弁はこれに限定される
ことはなく、液体、気体用手動弁として広く用いること
ができる。また、弁体として、ダイヤフラム型弁体を用
いた例を示したが、これに限定されない。ただし、残圧
がある場合など、ダイヤフラム型弁体の場合には、本発
明を適用することが好ましい。
【0036】さらに、つまみに設けたネジを締めあるい
は緩めることによって、つまみによるバネ押さえ部材の
押さえ量を変えることにより、バネの圧縮量を変化した
場合を示したが、レバー操作によってバネ押さえ部材の
押さえ量を調整するようにして、バネの圧縮量を変化さ
せても良い。
【0037】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の手動弁によれば、温度変化やクリープ現象による寸法
変化が生じても、シール力を常に所定の強さに保つこと
ができる。また、出力ポートに残圧がある場合でも弁開
とならないようにシール力を任意に調整することができ
る。さらに、弁開時の弁の開度の調整も可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施態様にかかる薬液用手動弁の弁開
時の状態を示す断面図である。
【図2】本発明の実施態様にかかる薬液用手動弁の弁閉
時の状態を示す断面図である。
【図3】従来の手動弁の断面図である。
【図4】従来の他の手動弁の断面図である。
【符号の説明】
100:手動弁 1:本体、1a:入力ポート、1b:出力ポート、1
z:弁座 2:弁体、2a:リング状突起、2d:ダイヤフラム部 3:ロッド、3A:下部ロッド、3B:上部ロッド、3
Bb:膨出部 4:カバー、4A:下部カバー、4B:上部カバー 5:コイルバネ 6:バネ押さえ部材、6a:調整部、6b:係合部 7:つまみ、7a:筒状部、7b:底部、7c:貫通
孔、7d:細径部、7e:内部底面(筒状部側底面) 8:キャップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16K 1/00 F16K 7/16 F16K 31/05

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁座と、該弁座に当接または離間する弁
    体と、該弁体に連結されて軸方向に移動可能なロッド
    と、前記ロッドを上下に移動させるロッド位置変更手段
    とを有する手動弁において、 弁閉時に前記弁体に対して、前記弁座に対する押圧力を
    付勢する押圧バネと、 前記押圧バネの押圧力を変化させるバネ押さえ部材とを
    有し、 前記ロッド位置変更手段が、前記バネ押さえ部材を移動
    させることにより、前記押圧バネの圧縮量を変化させ
    前記弁座に対する前記弁体の押圧力を変化させることを
    特徴とする手動弁。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載する手動弁において、 略筒形状を有し、前記押圧バネを包囲し、上端面から前
    記ロッドが貫通して突出し、外周には雄ねじが形成され
    たカバーと、 略有底筒状で、底部には前記ロッドが貫通する貫通孔を
    有し、内周に前記カバーの雄ねじに螺合する雌ねじが形
    成されたつまみとを有し、 前記つまみを、ネジ締め込み方向に移動させることによ
    り、 前記つまみの内部底面と当接する前記バネ押さえ部材を
    前記押圧バネの圧縮方向に押さえることを特徴とする手
    動弁。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載する手動弁において、 前記つまみの底面に形成された貫通孔と、 前記貫通孔を貫通する前記ロッドとは、 前記つまみをネジ緩め方向に移動させると係合し、 かつ、前記つまみのネジ緩め方向の移動に連動して前記
    ロッドおよび前記弁体が弁開方向に移動することを特徴
    とする手動弁。
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