JP3285222B2 - オイルシールの成形方法及びオイルシールの環 - Google Patents
オイルシールの成形方法及びオイルシールの環Info
- Publication number
- JP3285222B2 JP3285222B2 JP17780592A JP17780592A JP3285222B2 JP 3285222 B2 JP3285222 B2 JP 3285222B2 JP 17780592 A JP17780592 A JP 17780592A JP 17780592 A JP17780592 A JP 17780592A JP 3285222 B2 JP3285222 B2 JP 3285222B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ring
- oil seal
- arrangement portion
- forming
- ring arrangement
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は各種機器に用いられるオ
イルシールの成形方法及びオイルシールへと成形される
オイルシールの環に関する。
イルシールの成形方法及びオイルシールへと成形される
オイルシールの環に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、オイルシールの成形方法としては
図2に示すような方法が知られている。
図2に示すような方法が知られている。
【0003】即ち金型102,103,104より構成
されるオイルシール成形型101の環配置部108へオ
イルシールの環107を配置して成形を行っている。
されるオイルシール成形型101の環配置部108へオ
イルシールの環107を配置して成形を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、オイルシー
ルの環107を環配置部108へ配置する場合、図2
(b)に示すように環の内周部114´と環配置部10
8の側筒部113との間隔(クリアランス)dが小さく
なるように設定されている。
ルの環107を環配置部108へ配置する場合、図2
(b)に示すように環の内周部114´と環配置部10
8の側筒部113との間隔(クリアランス)dが小さく
なるように設定されている。
【0005】これはクリアランスdを大きくすると成形
時に環107が変形を起こしてしまうからである。
時に環107が変形を起こしてしまうからである。
【0006】このような理由でクリアランスdは小さく
設定されなければならないため、前述のオイルシールの
成形方法でオイルシールの環107を環配置部108へ
配置すると、環107の内周部先端114(環107が
環配置部108へ配置される際に環配置部108の際1
13を通る部分)が金型104の錐部111の終端部1
12に引っ掛かり、図2(a)に示すように傾斜した状
態で配置されてしまい、不良品ができてしまうことがあ
った。
設定されなければならないため、前述のオイルシールの
成形方法でオイルシールの環107を環配置部108へ
配置すると、環107の内周部先端114(環107が
環配置部108へ配置される際に環配置部108の際1
13を通る部分)が金型104の錐部111の終端部1
12に引っ掛かり、図2(a)に示すように傾斜した状
態で配置されてしまい、不良品ができてしまうことがあ
った。
【0007】本発明は上記課題を解決するためになされ
たもので、その目的とするところは、オイルシールの環
が環配置部へ配置される際に正しい位置で配置されて成
形が行われるオイルシールの成形方法を提供することに
ある。
たもので、その目的とするところは、オイルシールの環
が環配置部へ配置される際に正しい位置で配置されて成
形が行われるオイルシールの成形方法を提供することに
ある。
【0008】また他の目的は環配置部へ配置される際に
正しい位置で配置されるオイルシールの環を提供するこ
とにある。
正しい位置で配置されるオイルシールの環を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明にあっては、オイルシール成形型の環配置部へ
オイルシールの環を配置して成形を行うオイルシールの
成形方法において、前記オイルシールの環が前記環配置
部へ配置される際に該オイルシールの環で該環配置部の
際を通る部分をあらかじめ欠いて欠部を形成しておき、
該欠部が形成されたオイルシールの環を前記環配置部へ
配置して成形を行うことを特徴とする。
に本発明にあっては、オイルシール成形型の環配置部へ
オイルシールの環を配置して成形を行うオイルシールの
成形方法において、前記オイルシールの環が前記環配置
部へ配置される際に該オイルシールの環で該環配置部の
際を通る部分をあらかじめ欠いて欠部を形成しておき、
該欠部が形成されたオイルシールの環を前記環配置部へ
配置して成形を行うことを特徴とする。
【0010】また、オイルシール成形型の環配置部へ配
置されることでオイルシールへと成形されるオイルシー
ルの環において、前記環配置部へ配置される際に該環配
置部の際を通る部分を欠いて欠部を形成したことを特徴
とする。
置されることでオイルシールへと成形されるオイルシー
ルの環において、前記環配置部へ配置される際に該環配
置部の際を通る部分を欠いて欠部を形成したことを特徴
とする。
【0011】
【作用】上記した本発明に係るオイルシールの成形方法
にあっては、オイルシールの環で環配置部の際を通る部
分をあらかじめ欠いておいて環を環配置部へ配置するの
で、環が環配置部にひっかかって傾いた状態で配置され
ることが防がれる。
にあっては、オイルシールの環で環配置部の際を通る部
分をあらかじめ欠いておいて環を環配置部へ配置するの
で、環が環配置部にひっかかって傾いた状態で配置され
ることが防がれる。
【0012】また、オイルシールの環で環配置部の際を
通る部分をあらかじめ欠いておくことで、環配置部へ配
置する際に環は環配置部にひっかからない。
通る部分をあらかじめ欠いておくことで、環配置部へ配
置する際に環は環配置部にひっかからない。
【0013】
【実施例】以下に本発明に係るオイルシールの成形方法
及びオイルシールの環を図示の実施例に基づいて説明す
る。
及びオイルシールの環を図示の実施例に基づいて説明す
る。
【0014】図1(a)において、1はオイルシール成
形型で、上型2,中型3,下型4とより成り、それら各
型2,3,4によってオイルシール5(図1(c))の
形を成すキャビティ6が形成される。
形型で、上型2,中型3,下型4とより成り、それら各
型2,3,4によってオイルシール5(図1(c))の
形を成すキャビティ6が形成される。
【0015】下型4でキャビティ6の下部を成す部分に
は、オイルシールの環7が配置される環配置部8が形成
されている。
は、オイルシールの環7が配置される環配置部8が形成
されている。
【0016】環配置部8は、オイルシールの環7の下端
面9が当接することでオイルシールの環7を載置した状
態で保持する載置部10と、テーパ状に角が切欠かれた
錐部11と、錐部11の終端部12より下方に切り立っ
た側筒部13と、を有して成っている。
面9が当接することでオイルシールの環7を載置した状
態で保持する載置部10と、テーパ状に角が切欠かれた
錐部11と、錐部11の終端部12より下方に切り立っ
た側筒部13と、を有して成っている。
【0017】環配置部10へ配置される際にオイルシー
ルの環7で、環配置部10の側筒部13の際を通る部分
としての、環の内周部先端14は環状に欠かれて欠部1
5を形成している。
ルの環7で、環配置部10の側筒部13の際を通る部分
としての、環の内周部先端14は環状に欠かれて欠部1
5を形成している。
【0018】そして環状に欠かれることで環状に段を成
す、欠部15の段部16は、錐部11の終端部12と略
対向する位置に設定されると共に、面取りされてR形状
を成している。
す、欠部15の段部16は、錐部11の終端部12と略
対向する位置に設定されると共に、面取りされてR形状
を成している。
【0019】なお、欠部15の径方向Aの幅は環7の板
厚の20%程度以内にされている。
厚の20%程度以内にされている。
【0020】上記構成のオイルシールの環7を用いたオ
イルシールの成形方法について以下に説明する。
イルシールの成形方法について以下に説明する。
【0021】オイルシールの環7は下型4の上方より環
配置部8へ向けて落ろされ、環7の下端面9が環配置部
8の載置部10に載置されることで、配置がなされる。
配置部8へ向けて落ろされ、環7の下端面9が環配置部
8の載置部10に載置されることで、配置がなされる。
【0022】ところで、環7の内周部先端14は環状に
欠かれてあらかじめ欠部15が形成されているので、環
7が環配置部8へ向けて落ろされる際に、環7の内周部
先端14が環配置部8の錐部11の終端部12に引っか
かるのが防がれる。
欠かれてあらかじめ欠部15が形成されているので、環
7が環配置部8へ向けて落ろされる際に、環7の内周部
先端14が環配置部8の錐部11の終端部12に引っか
かるのが防がれる。
【0023】また、欠部15の段部16は錐部11の終
端部12と略対向する位置に設定されると共に、面取り
されてR形状を成しているので、段部16が終端部12
と接触してもそのR形状によって引っかかりが防がれ、
環7が傾いて配置されるのが防がれる。
端部12と略対向する位置に設定されると共に、面取り
されてR形状を成しているので、段部16が終端部12
と接触してもそのR形状によって引っかかりが防がれ、
環7が傾いて配置されるのが防がれる。
【0024】ここで、仮に傾いた状態で配置されたとし
ても段部16がR形状を成しているため生地17が流入
されていく状態下で正規の配置に環7が移動することが
可能で、実際それが観察された。
ても段部16がR形状を成しているため生地17が流入
されていく状態下で正規の配置に環7が移動することが
可能で、実際それが観察された。
【0025】なお、欠部15の径方向Aの幅は環7の板
厚の20%程度以内にされているので、従来の環の製作
方法と同一工程で欠部15を備えた環7を製作すること
ができ、欠部15を設けることによっても工程増となる
ことはない。
厚の20%程度以内にされているので、従来の環の製作
方法と同一工程で欠部15を備えた環7を製作すること
ができ、欠部15を設けることによっても工程増となる
ことはない。
【0026】以上述べたように、オイルシールの環7に
欠部15を設けておいてオイルシール5を成形すること
により、オイルシールの環7は環配置部8に正しく載置
され、不良品が減少した。
欠部15を設けておいてオイルシール5を成形すること
により、オイルシールの環7は環配置部8に正しく載置
され、不良品が減少した。
【0027】そして、環7が正しく載置されるため、オ
イルシールの成形時に環供給が停止されることがなくな
り、オイルシールの製作が従来に比べて容易になった。
イルシールの成形時に環供給が停止されることがなくな
り、オイルシールの製作が従来に比べて容易になった。
【0028】また、それに伴ってオイルシールの品質も
向上させることができた。
向上させることができた。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るオイ
ルシールの成形方法にあっては、オイルシールの環で環
配置部の際を通る部分をあらかじめ欠いておいて環を環
配置部へ配置するので、環が環配置部にひっかかって傾
いた状態で配置されることが防がれる。
ルシールの成形方法にあっては、オイルシールの環で環
配置部の際を通る部分をあらかじめ欠いておいて環を環
配置部へ配置するので、環が環配置部にひっかかって傾
いた状態で配置されることが防がれる。
【0030】また、オイルシールの環で環配置部の際を
通る部分をあらかじめ欠いておくことで、環配置部へ配
置する際に環は環配置部にひっかからない。
通る部分をあらかじめ欠いておくことで、環配置部へ配
置する際に環は環配置部にひっかからない。
【図1】本発明の一実施例に係るオイルシールの成形方
法及びオイルシールの環について説明するための図であ
り、(a)はオイルシール成形型に同オイルシールの環
が載置された成形前の状態を示す図、(b)は同オイル
シール環を示す図、(c)は同成形方法によって製作さ
れたオイルシールの半断面図である。
法及びオイルシールの環について説明するための図であ
り、(a)はオイルシール成形型に同オイルシールの環
が載置された成形前の状態を示す図、(b)は同オイル
シール環を示す図、(c)は同成形方法によって製作さ
れたオイルシールの半断面図である。
【図2】従来のオイルシールの成形方法及びオイルシー
ルの環について説明するための図であり、(a)はオイ
ルシール成形型に同オイルシールの環が不良状態で載置
された成形前の状態を示す図、(b)は同オイルシール
環が位置決めされた成形後の状態を示す図、(c)は同
成形方法によって正しい状態で製作されたオイルシール
の半断面図である。
ルの環について説明するための図であり、(a)はオイ
ルシール成形型に同オイルシールの環が不良状態で載置
された成形前の状態を示す図、(b)は同オイルシール
環が位置決めされた成形後の状態を示す図、(c)は同
成形方法によって正しい状態で製作されたオイルシール
の半断面図である。
1 オイルシール成形型 7 オイルシールの環 8 環配置部 15 欠部
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 43/18 B29C 43/32 - 43/34 B29D 31/00 F16J 15/32 - 15/34 F04D 29/08 - 29/12
Claims (2)
- 【請求項1】 オイルシール成形型の環配置部へオイル
シールの環を配置して成形を行うオイルシールの成形方
法において、 前記オイルシールの環が前記環配置部へ配置される際に
該オイルシールの環で該環配置部の際を通る部分をあら
かじめ欠いて欠部を形成しておき、該欠部が形成された
オイルシールの環を前記環配置部へ配置して成形を行う
ことを特徴とするオイルシールの成形方法。 - 【請求項2】 オイルシール成形型の環配置部へ配置さ
れることでオイルシールへと成形されるオイルシールの
環において、 前記環配置部へ配置される際に該環配置部の際を通る部
分を欠いて欠部を形成したことを特徴とするオイルシー
ルの環。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17780592A JP3285222B2 (ja) | 1992-06-12 | 1992-06-12 | オイルシールの成形方法及びオイルシールの環 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17780592A JP3285222B2 (ja) | 1992-06-12 | 1992-06-12 | オイルシールの成形方法及びオイルシールの環 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05337969A JPH05337969A (ja) | 1993-12-21 |
JP3285222B2 true JP3285222B2 (ja) | 2002-05-27 |
Family
ID=16037399
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17780592A Expired - Fee Related JP3285222B2 (ja) | 1992-06-12 | 1992-06-12 | オイルシールの成形方法及びオイルシールの環 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3285222B2 (ja) |
-
1992
- 1992-06-12 JP JP17780592A patent/JP3285222B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05337969A (ja) | 1993-12-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3285222B2 (ja) | オイルシールの成形方法及びオイルシールの環 | |
JPH0386346A (ja) | 複列玉軸受外輪素形材の鍛造方法 | |
JPH0655574A (ja) | 複層成形管の製造方法及び装置 | |
JP3045397B2 (ja) | インサート金具の係止突起の製造方法 | |
JP3277316B2 (ja) | 糸引き防止ノズルおよびそのノズル孔加工方法 | |
JP2881476B2 (ja) | スピニング成形装置 | |
JP2556817B2 (ja) | 板金製プーリの製造方法 | |
JPH05269791A (ja) | インサート金具を有する樹脂成形品の製造方法 | |
KR100435470B1 (ko) | 선재코일의 내경형상 확장식 교정 가이드 | |
JPH1058460A (ja) | 金 型 | |
JP2517610B2 (ja) | 突起付きパイプの製造方法 | |
JP3419579B2 (ja) | リードフレームのプレス抜き加工金型 | |
JP2762270B2 (ja) | スプリングワッシャー付座金 | |
JPH0739469Y2 (ja) | 歯形サイジング用金型 | |
JPH0629816U (ja) | 成形用金型の芯ずれ防止構造 | |
JP2791625B2 (ja) | 歯付成形品の製造方法 | |
JP3131468B2 (ja) | 電子管用ステムの製造方法 | |
JPS62238036A (ja) | タイミングプ−リ−の製造方法 | |
JP4043709B2 (ja) | 歯車の製造方法 | |
JP3132080B2 (ja) | 鍛造方法 | |
JPH03152962A (ja) | 半導体装置用リードフレームの製造設備 | |
JPH02104427A (ja) | 斜めツバ付パイプのプレス金型とハイスピンカシメ装置 | |
JPH0538528A (ja) | 組立カムシヤフト及びその製造方法 | |
JPH06226391A (ja) | 歯車の鍛造成形方法 | |
JPH10214743A (ja) | コイル組立体の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20020129 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |