JP3285193B2 - 溶解槽の電極の位置設定方法及び投入電力制御方法 - Google Patents
溶解槽の電極の位置設定方法及び投入電力制御方法Info
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Description
り電極を降下せしめて所定位置に配置して、溶解槽の焼
却灰を溶解するための電極位置設定方法及びそれを用い
た投入電力制御方法に関する。
溶解処理することが行われている。焼却灰は、溶解され
ると、比重差により、下層の溶解金属層と、上層の溶解
スラグ層とに分離して存在する。
り、また上下方向に駆動可能に設けられている。複数本
の電極を降下させて、その先端(下端)を溶解スラグ層
の中に位置させる。すると、電源、ひとつの電極、溶解
スラグ、他の電極、電源という閉回路が形成される。す
なわち、電極間が溶解スラグを介して通電される。これ
により、溶解スラグにジュール熱が発生し、その熱によ
り焼却灰が溶解される。
切な位置に設定することが重要となってくる。溶解スラ
グ中であっても、浅すぎると、溶解スラグが迅速に溶解
されないことになる。
図2(A)〜(C)に示すようなものが知られている。
2Bのうち、電極22Aを位置設定する場合について述
べる。同図(B)に示すように、電極22Aを降下させ
る。この電極22Aは、溶解スラグ24および溶解金属
23の中を降下し、溶解槽21の底21Aに突き当た
る。次に、同図(C)に示すように、電極22Aをその
底21Aから所定の高さh2だけ上昇させた位置で停止
させる。
(図示省略)の量から溶解金属23の量を計算により出
して、更にその溶解金属23の厚みを推定する。そし
て、溶解槽21の底21Aを基準にして、所定高さh2
(h2は溶解金属23の厚みより大きい)だけ電極2A
を上昇させて停止させれば、溶解スラグ24の中の適切
なところに位置設定されるというわけである。また、投
入電力の制御は、電極間隔(水平面内)が固定のため、
主に制御用トランス25のタップ切替(電圧切替)で行
なわれている。
来の電極位置設定方法にあっては、投入された焼却灰の
量から計算により溶解金属の厚みを推定するので、投入
焼却灰の量に誤差があったり、計算式通りにならない
と、推定した溶解金属の厚みが実際のものと異なってし
まうことになる。その結果、例えば電極22Aの位置が
溶解金属23中に設定されてしまうというように、電極
22Aが適切に位置設定されないおそれがある。
21A(耐火材からなる)に突き当てるので、電極22
Aが摩耗してしまうことになる。そのため、従来方法に
あっては、電極22Aの継ぎ足しを行う必要がある。ま
た、電極22Aを底21Aに突き当てることは、溶解槽
21の耐久性にも悪影響を及ぼすものである。電極22
Aの降下速度を緩慢なものとしても、この電極22Aの
摩耗および溶解槽21の損傷を完全になくすことはでき
ない。
電力切替の場合、大型接触器25Aを要するので、あま
りこまかな切替はできない(大、中、小くらいであ
る)。
解消するため創案されたものである。
適切な位置に確実に設定し、また電極が溶解槽の底に当
接しないようにして電極の摩耗や溶解槽の耐久性低下を
なくした溶解槽の電極の位置設定方法を提供することに
ある。
う手段を提供することにある。
め、本発明は、溶解槽内に上方より電極を降下せしめて
所定位置に配置して溶解槽の焼却灰を溶解するための電
極位置設定方法において、各電極を降下させ該電極の先
端が溶解金属層に接したときの電流または電圧の急変を
検知し、この検知位置から設定高さだけ上記電極を上昇
せしめた位置に位置設定するようにした。また、検知レ
ベルを用いて、その上方(そのレベルを下降限度とし
て)で電極の降下深さを変えることにより電力制御する
ようにした。
解金属の厚みを計算により推定するというような誤差の
可能性のあるものに基づいて電極操作するものではな
い。また、溶解槽の底に電極を当接させなくともよい。
また降下深さを可変することでタップ間の任意の投入電
力量を連続的に可変するようにした。
の位置設定方法の好適な実施形態を図1(A)〜(C)
に基づいて説明する。
上下動可能に設けられた電極2A,2Bとを備えてい
る。
方で電源(図示省略)に接続されている。電極2A,2
Bの間は、溶解槽1内の溶解スラグ4、溶解金属3を介
して通電される。また、電極2A,2Bは、電極2A,
2Bに流れる電流または電圧の変化を検知する電流また
は電圧検知手段(図示省略)も接続されている。電極の
本数は、本実施形態では2本としたが、これに限らず、
複数本ならよく、例えば電源として三相交流のものを使
用する場合には3本としてもよい。電極2A,2Bに
は、制御用トランス5が接続されている。符号5Aはタ
ップ切替用の接触器を示している。
生した焼却灰を溶解処理するためのものである。溶解物
は、比重差により、下層に溶解金属3、上層に溶解スラ
グ4と分離される。
導度が異なる。溶解金属3の方が溶解スラグ4に比べ
て、はるかに電気伝導度が大きい。したがって、一方の
電極2Bが溶解スラグ4中にあって、溶解スラグ4の中
を降下してきた他の電極2Aが溶解金属3の上面3Aに
接したときには、流れる電流または電圧が急変する。す
なわち、この電流または電圧が急変した時点で、電極2
Aの先端が溶解金属3の上面に接したことになる。そこ
で、一の電極2Bを溶解スラグ4の表面近傍に浸漬させ
ておき、電極2Aを降下させて溶解金属3の上面に接し
た時の電流または電圧の急変を上述した電流または電圧
変化検知手段により検知する。そして、この溶解金属3
の上面3Aを、電極2Aを操作するときの基準としてい
る。
Aを高さh1だけ上昇させる。この設定高さh1は、電極
2Aが溶解スラグ4の適切なところに位置するように予
め設定しておく。
電極2Aの位置設定方法を実施すると、次のようにな
る。
A,2Bのうち、電極2Aの位置設定する場合について
述べるものとする。一方の電極2Bを溶解スラグ4の表
面近傍に浸漬させて、静止させておく。他方の電極2A
は、溶解スラグ4の上方に位置している。
全く流れていない。
き、溶解スラグ4に浸漬させ、溶解スラグ4の中を降下
させていく。電極2Aが溶解スラグ4の上面に接した時
点から、電極2A,2B間が溶解スラグ4を介して通電
される。すなわち、電流または電圧変化検知手段は、電
流が流れたことまたは電圧がかかったことを検知する。
このとき、電源、電極2A、溶解スラグ4、電極2B、
電源という閉回路が形成される。
Aの先端が溶解金属3の層の上面3Aに接すると、電極
2A,2Bを流れる電流または電圧が急変する。この瞬
間、電流または電圧変化検知手段は、電極を流れる電流
または電圧が急変したことを検知し、検知信号を出力す
る。
溶解金属3の上面3Aに接した位置から、同図(C)に
示すように、設定高さh1だけ上昇させ、その位置に停
止させる。これにより、電極2Aが溶解スラグ4の適切
なところに位置設定される。
して位置設定する。
したら、電極2A,2B間が溶解スラグ4を介して通電
され、溶解スラグ4がジュール熱により加熱され、その
熱により焼却灰が溶解される。
ぼ一定なので、電極間隔と電圧が一定の場合、電極のス
ラブ中への浸漬深さによって投入電力が変化する接触点
より上の位置範囲で降下深さを制御することによってシ
ョートすることなく、投入電力量が連続的に可変でき
る。図2(A)は、電極2A,2Bを基準位置に設定し
たときをあらわす。図2(B)は、電極2A,2Bの最
大深さで制限をかけたときの位置をあらわす。これによ
り溶融物の連続的な温度制御が可能となる。
置設定方法によると、電極が溶解金属層に接したときの
電流の急変を検知し、そこから設定高さだけ電極を上昇
せしめることにより、電極の位置を設定する。
した溶解金属の厚みに基づいて電極の位置設定するなど
という方法とは異なり、誤差のない確実な電極位置の設
定を実現できる。また、溶解金属の厚みの算出が不要な
ので、従来方法に比べて作業手順を簡素化できる。
もよいので、電極を摩耗させることもなく、溶解槽の耐
久性を損なうこともない。また、きめこまかな投入電力
制御が可能となる。
説明する作用状態図であり、(A)は位置設定させる方
の電極が溶解スラグの上方に位置する状態を示す図、
(B)は該電極が溶解金属の上面に接するまで降下した
状態を示す図、(C)は該電極が溶解金属上面から設定
高さ上昇した状態を示す図である。
作用状態図であり、(A)は電極を基準位置に設定した
ときをあらわす図、(B)は電極の最大深さで制限をか
けたときの位置をあらわす図である。
明する作用状態図であり、(A)は位置設定させる方の
電極が溶解スラグの上方に位置する状態を示す図、
(B)は該電極が溶解槽の底に接するまで降下した状態
を示す図、(C)は該電極が溶解槽の底から設定高さ上
昇した状態を示す図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 溶解槽内に上方より電極を降下せしめて
所定位置に配置して溶解槽の焼却灰を溶解するための電
極位置設定方法において、各電極を降下させ該電極の先
端が溶解金属層に接したときの電流または電圧の急変を
検知し、この検知位置から設定高さだけ上記電極を上昇
せしめた位置に位置設定することを特徴とする溶解槽の
電極の位置設定方法。 - 【請求項2】 請求項1に記載された方法で検知した検
知位置より上方で電極の降下深さを変えることとする溶
解層の投入電力制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35238496A JP3285193B2 (ja) | 1996-12-13 | 1996-12-13 | 溶解槽の電極の位置設定方法及び投入電力制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP35238496A JP3285193B2 (ja) | 1996-12-13 | 1996-12-13 | 溶解槽の電極の位置設定方法及び投入電力制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH10172752A JPH10172752A (ja) | 1998-06-26 |
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Family Applications (1)
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JP35238496A Expired - Fee Related JP3285193B2 (ja) | 1996-12-13 | 1996-12-13 | 溶解槽の電極の位置設定方法及び投入電力制御方法 |
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JP4965890B2 (ja) * | 2006-04-24 | 2012-07-04 | 株式会社タクマ | 電気溶融炉の操業制御方法 |
CN110846516B (zh) * | 2019-11-20 | 2021-12-14 | 内蒙古世星新材料科技有限公司 | 一种全自动化渣系统 |
-
1996
- 1996-12-13 JP JP35238496A patent/JP3285193B2/ja not_active Expired - Fee Related
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