JP3284707B2 - ゲート電極構造の形成方法 - Google Patents

ゲート電極構造の形成方法

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JP3284707B2 JP28749393A JP28749393A JP3284707B2 JP 3284707 B2 JP3284707 B2 JP 3284707B2 JP 28749393 A JP28749393 A JP 28749393A JP 28749393 A JP28749393 A JP 28749393A JP 3284707 B2 JP3284707 B2 JP 3284707B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置におけるゲ
ート電極構造の形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の高集積化が進展する中、微
細加工技術への要求は益々厳しいものになってきてい
る。半導体装置の製造プロセスにおけるドライエッチン
グ技術に関しても例外ではなく、高精度の加工を目指
し、種々の検討が進められている。
【0003】近年のSRAM製造技術においては、セル
フアラインコンタクト(SAC)プロセスの利用によっ
てセルサイズの縮小化が達成されている。以下、図7及
び図8の半導体素子の模式的な一部断面図を用いて、S
ACプロセスを簡単に説明する。
【0004】[工程−10] 例えば、シリコン半導体基板から成る半導体基板10の
表面に、SiO2から成るゲート酸化膜12を形成した
後、ポリシリコン層14及びタングステンシリサイド
(WSiX)から成るシリサイド層16を堆積させる。
その後、SiO2から成る酸化膜をシリサイド層16上
に形成し、フォトリソグラフィ技術及びドライエッチン
グ技術によって酸化膜をパターニングする(図7の
(A)参照)。こうして得られた酸化膜はオフセット酸
化膜20とも呼ばれ、オフセット酸化膜20の下方に次
の工程でゲート電極が形成される。
【0005】[工程−20] 即ち、オフセット酸化膜20をマスクとして用いて、シ
リサイド層16及びポリシリコン層14をRIE法にて
ドライエッチングする(図7の(B)参照)。こうし
て、パターニングされたポリシリコン層14及びシリサ
イド層16から成るポリサイド構造を有するゲート電極
18が形成される。ドライエッチングの条件によって
は、ドライエッチング用ガスとポリシリコンやシリサイ
ドとの反応によって生成した反応生成物で、ゲート電極
18の側壁が被覆される場合がある。この場合には、例
えばフッ酸を用いて、かかる反応生成物を除去する。
【0006】[工程−30] その後、LDDイオン注入を行った後、ゲート電極18
の側壁にゲートサイドウォールを形成するために、全面
にSiO2から成る絶縁膜22を堆積させる(図7の
(C)参照)。
【0007】[工程−40] 次いで、SiO2から成る絶縁膜22をエッチバックし
て、ゲート電極18の側壁にゲートサイドウォール22
Aを形成する。尚、ゲートサイドウォール22Aはオフ
セット酸化膜20の側壁にも延びている。また、同時
に、半導体基板10の表面に形成されたゲート酸化膜1
2の一部分も除去する(図8の(A)参照)。こうし
て、ゲート酸化膜12、ポリシリコン層14、シリサイ
ド層16、ゲートサイドウォール22A、及びオフセッ
ト酸化膜20から成るゲート電極構造が形成される。
【0008】[工程−50] その後、不純物イオン注入を行い、ソース・ドレイン領
を形成する。
【0009】[工程−60] 次いで、ソース・ドレイン領域上及びゲートサイドウォ
ール22A上に、例えばポリシリコンから成る配線層
を形成する(図8の(B)参照)。オフセット酸化膜
20及びゲートサイドウォール22Aは、層間絶縁膜と
してそのまま残される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記のSACプロセス
においては、[工程−30]において、約700゜Cに
半導体基板を加熱した状態で、CVD法にてSiO2
ら成る絶縁膜22を形成する。絶縁膜22が堆積し始め
る前に、半導体基板10が約700゜Cに加熱されてい
るため、WSiXから成るシリサイド層16中でWSiX
から成るシリサイドグレインが成長し、図7の(C)に
示すように、シリサイド層16はゲート電極18の側壁
からホイスカー状に突出した状態となる。この部分を1
6Bで示す。そのため、図8の(B)に示すように、ゲ
ート電極18と配線層24との間の絶縁耐圧の劣化を招
くという問題がある。また、このようなシリサイド層1
6がゲート電極18の側壁から突出することによって、
ゲートサイドウォール22Aにオーバーハング部分が形
成される場合があり、その結果、ポリシリコンから成る
配線層24の成膜時にストリンガー(配線層24のエッ
チング後に残る自然酸化膜の筋状の残渣)が発生する虞
もある。
【0011】従って、本発明の目的は、ゲート電極18
と配線層24との間の絶縁耐圧の劣化を招くことがな
く、ゲートサイドウォール22Aにオーバーハング部分
が形成されることがない、半導体装置におけるゲート電
極構造の形成方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の第1の態様にかかるゲート電極構造の形成
方法は、 (イ)半導体基板上にゲート酸化膜、ポリシリコン層及
びシリサイド層を形成する工程と、 (ロ)シリサイド層及びポリシリコン層をエッチング
し、次いで、エッチングによって生成された反応生成物
でシリサイド層及びポリシリコン層の側壁が被覆された
状態で反応生成物をプラズマ酸化法にて酸化する工程、
から成ることを特徴とする。
【0013】この場合、反応生成物は、Si系化合物で
あって且つ酸化物を生成し得るものであることが望まし
い。
【0014】上記の目的を達成するための本発明の第2
の態様にかかるゲート電極構造の形成方法は、 (イ)半導体基板上にゲート酸化膜、ポリシリコン層、
リサイド層及びオフセット酸化膜を形成する工程と、 (ロ)オフセット酸化膜をエッチング用マスクとして
リサイド層及びポリシリコン層をエッチングする工程
(ハ)LDD構造形成のためのイオン注入を行う工程
と、 (ニ)全面に絶縁膜を形成した後、該絶縁膜をエッチバ
ックすることによってゲートサイドウォールを形成する
工程と、 (ホ)ソース/ドレイン領域形成のためのイオン注入を
行う工程、 から成り、前記工程(ニ)において全面に絶
縁膜を形成する際にシリサイド層中で横方向に成長する
シリサイドグレインをポリシリコン層側壁から突出させ
ないために、シリサイド層の側壁がポリシリコン層の側
壁よりも凹むように、シリサイド層のエッチングを行う
ことを特徴とする。
【0015】上記の目的を達成するための本発明の第3
の態様にかかるゲート電極構造の形成方法は、 (イ)半導体基板上にゲート酸化膜、ポリシリコン層及
びシリサイド層を形成する工程と、 (ロ)半導体基板を所定の温度に加熱する工程と、 (ハ)シリサイド層及びポリシリコン層をエッチングす
る工程、から成ることを特徴とする。
【0016】この場合、(ハ)の工程の後に、(ニ)ゲ
ートサイドウォールを形成するために全面に絶縁膜を堆
積させる工程を更に含み、(ロ)の工程における所定の
温度は、(ニ)の工程における絶縁膜を堆積させるため
に半導体基板を加熱する温度以上とすることができる。
【0017】本発明の第1〜第3の態様に係るゲート電
極構造の形成方法においては、(イ)の工程において、
ゲート電極形成予定領域上方のシリサイド層上にオフセ
ット酸化膜を形成することが好ましい。
【0018】
【作用】本発明の第1の態様にかかるゲート電極構造の
形成方法においては、反応生成物の酸化物によってシリ
サイド層及びポリシリコン層の側壁が被覆される。それ
故、ゲートサイドウォールを形成するためにCVD法に
て絶縁膜を形成するとき、約700゜Cに半導体基板を
加熱しても、シリサイド層中で成長したシリサイドグレ
インがゲート電極の側壁から突出することを抑制するこ
とができる。
【0019】また、本発明の第2の態様にかかるゲート
電極構造の形成方法においては、シリサイド層の側壁が
ポリシリコン層の側壁よりも凹むように、シリサイド層
のエッチングを行う。それ故、ゲートサイドウォールを
形成するためにCVD法にて絶縁膜を形成するとき、約
700゜Cに半導体基板を加熱するが、シリサイド層中
でシリサイドグレインが横方向に成長しても、シリサイ
ド層がゲート電極の側壁から突出することを防止するこ
とができる。
【0020】本発明の第3の態様にかかるゲート電極構
造の形成方法においては、半導体基板上にゲート酸化
膜、ポリシリコン層及びシリサイド層を形成した後、半
導体基板を所定の温度に加熱する。それ故、シリサイド
層中でのシリサイドグレインの横方向への成長が、この
加熱の間に概ね完了する。従って、以降の工程でシリサ
イド層及びポリシリコン層をエッチングし、次いで、ゲ
ートサイドウォールを形成するためにCVD法にて絶縁
膜を形成するとき、約700゜Cに半導体基板を加熱し
ても、シリサイド層中でシリサイドグレインが横方向に
成長することが無い。それ故、シリサイド層がゲート電
極の側壁から突出することを防止することができる。
【0021】
【実施例】以下、図面を参照して、実施例に基づき本発
明のゲート電極形成方法を説明する。
【0022】(実施例1) 実施例1は、本発明の第1の態様に係るゲート電極構造
の形成方法に関する。以下、半導体素子の模式的な一部
断面図である図1及び図2を参照して、実施例1の方法
を説明する。
【0023】[工程−100] 例えば、シリコン半導体基板から成る半導体基板10の
表面に、熱酸化法にてSiO2から成り厚さ10nmの
ゲート酸化膜12を形成した後、厚さ100nmのn+
ポリシリコン層14及び厚さ100nmのタングステン
シリサイド(WSiX)から成るシリサイド層16を、
例えば以下の条件のCVD法によって、ゲート酸化膜1
2上に順に堆積させる。n+ポリシリコン層14の形成 使用ガス : SiH4/PH3(SiH4ベース0.5
%)=400/100sccm 圧力 : 40Pa 基板温度 : 550゜C タングステンシリサイドから成るシリサイド層16の形
成 使用ガス : SiH4/WF6=1000/10sccm 圧力 : 27Pa 基板温度 : 360゜C
【0024】その後、SiO2から成る酸化膜をシリサ
イド層16上に形成し、フォトリソグラフィ技術及びド
ライエッチング技術によって酸化膜をパターニングする
(図1の(A)参照)。こうしてオフセット酸化膜20
が形成される。オフセット酸化膜20の下方に次の工程
でゲート電極が形成される。
【0025】[工程−110] 次に、オフセット酸化膜20をマスクとして用いて、タ
ングステンシリサイドから成るシリサイド層16及びポ
リシリコン層14をECRプラズマエッチング装置を用
いてドライエッチングする(図1の(B)参照)。パタ
ーニングされたポリシリコン層14及びタングステンシ
リサイドから成るシリサイド層16から構成されたポリ
サイド構造を有するゲート電極18を形成することがで
きる。ドライエッチングの条件を、例えば以下のとおり
とすることができる。 使用ガス : Cl2/O2=75/15sccm 圧力 : 1Pa マイクロ波パワー: 850W(2.45GHz) RFバイアス : 40W(2MHz) 基板温度 : −10゜C
【0026】シリサイド層16及びポリシリコン層14
が異方性エッチングされる際、シリサイド層16及びポ
リシリコン層14の側壁は、反応生成物30によって被
覆された状態となる(図1の(B)参照)。従来のゲー
ト電極構造の形成方法においては、この反応生成物30
を、例えばフッ酸を用いて除去する。実施例1の方法に
おいては、この反応生成物30を除去しない。反応生成
物30の組成は主にSiClXであり、他に、SiOX
WClX、SiOXClY等が含まれる。尚、反応生成物
30は、オフセット酸化膜20の側壁にも延びている。
【0027】このように、エッチングによって生成され
た反応生成物30でシリサイド層16及びポリシリコン
層14の側壁が被覆された状態で、次に、反応生成物3
0を酸化する。反応生成物30の酸化は、マイクロ波ダ
ウンストリームアッシャー装置を用いて、例えば以下の
条件にて行うことができる。 使用ガス : O2=100sccm 圧力 : 5Pa マイクロ波パワー: 1000W(2.45GHz) 基板温度 : 300゜C 時間 : 10分
【0028】これによって、シリサイド層16及びポリ
シリコン層14の側壁は、反応生成物の酸化物30Aで
被覆された状態となる(図1の(C)参照)。反応生成
物の酸化物30Aの主な組成は、SiOXClYである。
【0029】この[工程−110]において、シリサイ
ド層16及びポリシリコン層14のドライエッチングの
ためにCl2/O2ガスを用いたが、この代わりに、Cl
2/O2ガスを用いて主にシリサイド層16をドライエッ
チングし、次いで、HBr/O2ガスやHI/O2ガスを
用いて、ポリシリコン層14のドライエッチングを行っ
てもよい。HBr/O2ガス又はHI/O2を用いた場合
のドライエッチング条件を以下に例示する。 使用ガス : HBr(又はHI)/O2=12
0/4sccm 圧力 : 1Pa マイクロ波パワー: 850W(2.45GHz) RFバイアス : 30W(2MHz) 基板温度 : −10゜C
【0030】この場合には、シリサイド層16及びポリ
シリコン層14が異方性エッチングされる際、シリサイ
ド層16及びポリシリコン層14の側壁は、反応生成物
30で被覆された状態となる。尚、反応生成物30の主
な組成は、SiClX+SiBrX等(HIガスを用いた
場合には、SiClX+SiIX等)である。また、この
反応生成物30を酸化することによって、シリサイド層
16及びポリシリコン層14の側壁は、反応生成物の酸
化物30Aで被覆された状態となる。尚、反応生成物の
酸化物の主な組成は、SiOXClY+SiOXBrY(H
Iガスを用いた場合には、SiOXClY+SiOXY
である。
【0031】[工程−120] 次に、LDDイオン注入を行った後、ゲート電極18の
側壁にゲートサイドウォールを形成するために、全面に
SiO2から成る絶縁膜22を堆積させる(図1の
(D)参照)。絶縁膜22の堆積条件を、例えば以下の
とおりとすることができる。 使用ガス : TEOS=800sccm 基板温度 : 720゜C 圧力 : 10Pa 膜厚 : 0.5μm
【0032】このような条件でSiO2から成る絶縁膜
22を全面に堆積させる際、WSiXから成るシリサイ
ド層16中でのWSiXから成るシリサイドグレインの
横方向の成長が反応生成物の酸化物30Aによって抑制
される。それ故、シリサイド層16がゲート電極18の
側壁から突出することを防止することができる。
【0033】[工程−130] 次いで、SiO2から成る絶縁膜22をエッチバックす
る。これによって、ポリシリコン層14及びシリサイド
層16から成るポリサイド構造を有するゲート電極18
の側壁にゲートサイドウォール22Aを形成することが
できる。同時に、半導体基板10の表面に形成されたゲ
ート酸化膜12の一部分も除去する(図2の(A)参
照)。尚、ゲートサイドウォール22Aはオフセット酸
化膜20の側壁にも延びている。こうして、ゲート酸化
膜12、ポリシリコン層14、シリサイド層16、ゲー
トサイドウォール22A、及びオフセット酸化膜20か
ら成るゲート電極構造が形成される。尚、SiO2から
成る絶縁膜22の全面エッチバックを、例えば以下の条
件で行うことができる。 使用ガス : C48=50sccm RFバイアス: 1200W 圧力 : 2Pa
【0034】[工程−140] その後、不純物イオン注入を行い、ソース・ドレイン領
域を形成する。不純物イオン注入を、例えば以下の条件
にて行う。N型チャネルの形成 As 20KeV,5×1015/cm2 P型チャネルの形成 BF2 20KeV,3×1015/cm2
【0035】[工程−150] 次いで、ソース・ドレイン領域上及びゲートサイドウォ
ール22A上に、例えばポリシリコンから成る配線層
を形成する(図2の(B)参照)。オフセット酸化膜
20及びゲートサイドウォール22Aは、層間絶縁膜と
してそのまま残される。こうして、SACプロセスによ
る半導体素子が形成される。
【0036】(実施例2) 実施例2は、本発明の第2の態様に係るゲート電極構造
の形成方法に関する。以下、半導体素子の模式的な一部
断面図である図3及び図4を参照して、実施例2の方法
を説明する。
【0037】[工程−200] 実施例1の[工程−100]と同様の工程を経ることに
よって、半導体基板10上に、ゲート酸化膜12、ポリ
シリコン層14、及びタングステンシリサイド(WSi
X)から成るシリサイド層16を形成し、更に、オフセ
ット酸化膜20を形成する(図3の(A)参照)。
【0038】[工程−210] 次に、オフセット酸化膜20をマスクとして用いて、シ
リサイド層16及びポリシリコン層14をRIE法にて
ドライエッチングする(図3の(B)参照)。このと
き、シリサイド層16の側壁がポリシリコン層14の側
壁よりも凹むように、シリサイド層のエッチングを行
う。シリサイド層16の凹部を16Aで示す。こうし
て、パターニングされたポリシリコン層14及びシリサ
イド層16から構成されたポリサイド構造を有するゲー
ト電極18が形成される。ドライエッチングの条件を、
例えば以下のとおりとすることができる。 使用ガス : Cl2/O2=75/15sccm 圧力 : 1Pa マイクロ波パワー: 850W(2.45GHz) RFバイアス : 40W(2MHz) 基板温度 : 30゜C
【0039】実施例1においてはエッチング時の基板温
度を−10゜Cとした。一方、実施例2においては、エ
ッチング時の基板温度を30゜Cとする。このように、
エッチング時の基板温度を、実施例1より高くすること
によって、Cl2/O2ガスを用いた場合、ポリシリコン
層14のエッチング速度よりもシリサイド層16のエッ
チング速度の方が早くなる。Cl2/O2ガスを用いる場
合、シリサイド層16及びポリシリコン層14中のSi
に基づきSiOXClY及びSiOXが生成される。ま
た、WSiXから成るシリサイド層16中のWに基づき
WOXClYが生成される。SiOXClYやSiOX より
もWOXClYの方がエッチング速度が早い。その結果、
シリサイド層16の側壁がポリシリコン層14の側壁よ
りも凹み凹部16Aが形成されるように、シリサイド層
16がエッチングされる(図3の(B)参照)。
【0040】この[工程−210]において、シリサイ
ド層16及びポリシリコン層14のドライエッチングの
ためにCl2/O2ガスを用いたが、この代わりに、Cl
2/O2ガスを用いて主にシリサイド層16をエッチング
し、次いで、HBr/O2ガスやHI/O2ガスを用い
て、ポリシリコン層14のドライエッチングを行っても
よい。HBr/O2ガス又はHI/O2を用いた場合のド
ライエッチング条件を以下に例示する。 使用ガス : HBr(又はHI)/O2=12
0/4sccm 圧力 : 1Pa マイクロ波パワー: 850W(2.45GHz) RFバイアス : 30W(2MHz) 基板温度 : 30゜C
【0041】シリサイド層16及びポリシリコン層14
を異方性エッチングした後、WSiXから成るシリサイ
ド層16及びポリシリコン層14の側壁に堆積した反応
生成物(図示せず)を、例えば、フッ酸を用いて除去す
る。
【0042】[工程−220] 次に、LDDイオン注入を行った後、ゲート電極18の
側壁にゲートサイドウォールを形成するために、実施例
1の[工程−120]と同様に、全面にSiO2から成
る絶縁膜22を堆積させる(図3の(C)参照)。絶縁
膜22を全面に堆積させる際、WSiXから成るシリサ
イド層16中でWSiXから成るシリサイドグレインが
横方向に成長するが、予めシリサイド層16の側壁がポ
リシリコン層14の側壁よりも凹むようにシリサイド層
16が形成されているため、横方向に成長したシリサイ
ドグレインがゲート電極18の側壁から突出することを
防止することができる。
【0043】[工程−230] 次いで、SiO2から成る絶縁膜22をエッチバックし
て、ゲート電極18の側壁及びオフセット酸化膜20の
側壁にゲートサイドウォール22Aを形成する。同時
に、半導体基板10の表面に形成されたゲート酸化膜1
2の一部分も除去する(図4の(A)参照)。こうし
て、ゲート酸化膜12、ポリシリコン層14、シリサイ
ド層16、ゲートサイドウォール22A、及びオフセッ
ト酸化膜20から成るゲート電極構造が形成される。
尚、SiO2から成る絶縁膜22の全面エッチバック
を、例えば実施例1の[工程−130]と同様とするこ
とができる。
【0044】[工程−240] その後、実施例1の[工程−140]及び[工程−15
0]と同様に、不純物イオン注入によるソース・ドレイ
ン領域の形成、ポリシリコンから成る配線層24の形成
を行う(図4の(B)参照)。
【0045】(実施例3) 実施例3は、本発明の第3の態様に係るゲート電極構造
の形成方法に関する。以下、半導体素子の模式的な一部
断面図である図5及び図6を参照して、実施例3の方法
を説明する。
【0046】[工程−300] 実施例1の[工程−100]と同様の工程を経ることに
よって、半導体基板10上にゲート酸化膜12、ポリシ
リコン層14及びシリサイド層16を形成し、更にオフ
セット酸化膜20を形成する(図5の(A)参照)。
【0047】[工程−310] 次に、半導体基板10を所定の温度に加熱する(図5の
(B)参照)。この所定の温度は、[工程−330]に
おける絶縁膜22を形成するために半導体基板10を加
熱する温度以上であることが好ましい。具体的には、不
活性ガス雰囲気中で、600゜C乃至900゜C×5分
乃至6分、例えば720゜C×5分の熱処理とする。こ
の熱処理によって、シリサイド層16中でシリサイドグ
レインが横方向に成長する。この工程でシリサイドグレ
インの横方向の成長が概ね完了するので、以降の工程に
おける熱処理においてシリサイドグレインの横方向への
成長が生じることは殆ど無い。
【0048】[工程−320] 次に、実施例1の[工程−110]と同様に、オフセッ
ト酸化膜20をマスクとして用いて、タングステンシリ
サイドから成るシリサイド層16及びポリシリコン層1
4をRIE法にてドライエッチングする(図5の(C)
参照)。その後、オフセット酸化膜20、シリサイド層
16及びポリシリコン層14の側壁に堆積した反応生成
物(図示せず)を、例えばフッ酸を用いて除去してもよ
いし、そのまま残しておいてもよい。
【0049】[工程−330] 次に、LDDイオン注入を行った後、ゲート電極18の
側壁にゲートサイドウォールを形成するために、実施例
1の[工程−120]と同様に、全面にSiO2から成
る絶縁膜22を堆積させる(図6の(A)参照)。[工
程−310]においてシリサイド層16中でシリサイド
グレインが既に横方向に成長しているので、絶縁膜22
を全面に堆積させる際、半導体基板10を加熱してもシ
リサイド層16がゲート電極18の側壁から突出するこ
とは無い。
【0050】[工程−340] 次いで、SiO2から成る絶縁膜22をエッチバックし
て、パターニングされたポリシリコン層14及びシリサ
イド層16から成るゲート電極18の側壁にゲートサイ
ドウォール22Aを形成する。同時に、半導体基板10
の表面に形成されたゲート酸化膜12の一部分も除去す
る(図6の(B)参照)。こうして、ゲート酸化膜1
2、ポリシリコン層14、シリサイド層16、ゲートサ
イドウォール22A、及びオフセット酸化膜20から成
るゲート電極構造が形成される。尚、SiO2から成る
絶縁膜22の全面エッチバックを、例えば実施例1の
[工程−130]と同様とすることができる。
【0051】[工程−350] その後、実施例1の[工程−140]及び[工程−15
0]と同様に、不純物イオン注入によるソース・ドレイ
ン領域の形成、ポリシリコンから成る配線層24の形成
を行う(図6の(C)参照)。
【0052】以上、好ましい実施例に基づき本発明を説
明したが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。実施例にて説明した条件や数値は例示であり、
適宜変更することができる。
【0053】ゲート電極18を構成するシリサイド層1
6を、タングステンシリサイドの代わりに、モリブデン
シリサイド、チタンシリサイド、あるいはタンタルシリ
サイド等の高融点金属シリサイドから構成することがで
きる。
【0054】本発明の第2及び第3の態様に係るゲート
電極構造の形成方法においては、オフセット酸化膜20
の形成を、場合によっては省略することができる。この
場合には、ゲート電極形成予定領域上方のシリサイド層
上にレジスト層を形成し、このレジスト層をマスクとし
て、シリサイド層及びポリシリコン層をエッチングすれ
ばよい。そして、レジスト層の側壁及び形成されたゲー
ト電極の側壁に付着した反応生成物を、例えばフッ酸等
で除去すればよい。
【0055】
【発明の効果】本発明のゲート電極構造の形成方法によ
れば、ゲート電極の側壁からシリサイド層が突出するこ
とが防止できる。その結果、ゲート電極18と配線層
との間の絶縁耐圧の劣化を招くことがない。また、ゲ
ートサイドウォール22Aにオーバーハング部分が形成
されることがない。従って、高い信頼性を有するゲート
電極構造を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1のゲート電極構造の形成方法を説明す
るための各工程における半導体素子の模式的な一部断面
図である。
【図2】図1に引き続き、実施例1のゲート電極構造の
形成方法を説明するための各工程における半導体素子の
模式的な一部断面図である。
【図3】実施例2のゲート電極構造の形成方法を説明す
るための各工程における半導体素子の模式的な一部断面
図である。
【図4】図3に引き続き、実施例2のゲート電極構造の
形成方法を説明するための各工程における半導体素子の
模式的な一部断面図である。
【図5】実施例3のゲート電極構造の形成方法を説明す
るための各工程における半導体素子の模式的な一部断面
図である。
【図6】図5に引き続き、実施例3のゲート電極構造の
形成方法を説明するための各工程における半導体素子の
模式的な一部断面図である。
【図7】従来のゲート電極構造の形成方法を説明するた
めの各工程における半導体素子の模式的な一部断面図で
ある。
【図8】図7に引き続き、従来のゲート電極構造の形成
方法を説明するための各工程における半導体素子の模式
的な一部断面図である。
【符号の説明】
10 半導体基板 12 ゲート酸化膜 14 ポリシリコン層 16 シリサイド層 18 ゲート電極 20 オフセット酸化膜 22 絶縁膜 22A ゲートサイドウォール24 配線層 30 反応生成物 30A 反応生成物の酸化物
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−47871(JP,A) 特開 平1−243471(JP,A) 特開 平3−252141(JP,A) 特開 昭61−147579(JP,A) 特開 昭63−16672(JP,A) 特開 平3−209775(JP,A) 特開 平1−286467(JP,A) 特開 平6−97191(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 29/78 H01L 21/336

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (イ)半導体基板上にゲート酸化膜、ポリ
    シリコン層及びシリサイド層を形成する工程と、 (ロ)半導体基板を所定の温度に加熱して、シリサイド
    層中でシリサイドグレインを横方向に成長させる工程
    と、 (ハ)シリサイド層及びポリシリコン層をエッチング
    てゲート電極を形成する工程(ニ)ゲートサイドウォールを形成するために全面に絶
    縁膜を堆積させる工程、 を具備し、 前記(ロ)の工程における所定の温度は、(ニ)の工程
    における絶縁膜を堆積させるために半導体基板を加熱す
    る温度以上である ことを特徴とするゲート電極構造の形
    成方法。
  2. 【請求項2】 前記(イ)の工程において、ゲート電極形
    成予定領域上方のシリサイド層上にオフセット酸化膜を
    形成することを特徴とする請求項1に記載のゲート電極
    構造の形成方法。
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