JP3284062B2 - インペラ駆動機構およびこのインペラ駆動機構を備えたポンプ - Google Patents

インペラ駆動機構およびこのインペラ駆動機構を備えたポンプ

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JP3284062B2
JP3284062B2 JP27874796A JP27874796A JP3284062B2 JP 3284062 B2 JP3284062 B2 JP 3284062B2 JP 27874796 A JP27874796 A JP 27874796A JP 27874796 A JP27874796 A JP 27874796A JP 3284062 B2 JP3284062 B2 JP 3284062B2
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷水や温水等の水
やその他の流体の吸送を行う自吸式ポンプ等のポンプに
備えられるインペラ機構およびこのインペラ機構を備え
たポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、羽根を駆動源によって回転さ
せるインペラ駆動機構(羽根車駆動機構)を備え、イン
ペラ(羽根車)を回転させて水等の流動体を汲み上げる
ポンプとして自吸式ポンプが良く知られている。この自
吸式ポンプは、流動体を汲み上げる際、液体源からポン
プまでの間のホース部分に入っている空気を吸い出す自
吸過程を有するものとなっている。そして、この自吸過
程の後、流動体の吸送を行うようになっている。
【0003】このような自吸式ポンプの一例が特開平4
−66800号公報に開示されている。この公報に開示
されている自吸式ポンプは図26から図29に示すよう
に、ケーシング101と、ポンプ室102と、ポンプ室
102と吐出通路103を介して連結させた吐出室10
4と、ケーシング環流孔105と、ケーシングカバー1
06と、吸込口107に通じた吸水室108と、吐出口
109に通じた環流室110とを有している。
【0004】そして、ケーシング101とケーシングカ
バー106は、取り付けねじ111によってモータブラ
ンケット112に固定されている。ケーシング101と
ケーシングカバー106内は、流入口113および流出
口114を有する補助金属板115によって仕切られ、
パッキン116がケーシングカバー106と補助金属板
115との間に挟まれている。螺旋放射状に形成された
複数の羽根を有する羽根車117は、駆動源としてのモ
ータ118によって駆動され、ケーシング101の貫通
部は軸封装置によってシールされている。また、ケーシ
ング101の環流室110には吐出口109と補助金属
板115の流出口114を仕切る壁129を設けてい
る。
【0005】この自吸式ポンプは、図29の配管の状態
に示されているように、水槽124に対し自吸高さ13
0の位置に配置され、吐出口109は吐出側管路123
で、また吸入口107は吸込側管路128でそれぞれ水
槽124に接続されている。
【0006】以上のように構成された自吸式ポンプの自
吸作用を始めたときから水が循環するまでの状態は次の
とおりとなる。まず、自吸式ポンプ内に水を供給し、モ
ータ118の電源を入れると、羽根車117が回転し、
水は図27の矢印119に示すように吐出通路103を
経て吐出室104にある壁120にあたって気水分離さ
れる。気水分離された水と空気は、矢印120’に示す
ようにケーシング環流孔105を通り羽根車117へ環
流されると共に、矢印121に示すように補助金属板1
15の流出口114を通りケーシングカバー106の環
流室110に吐出される。
【0007】ケーシングカバー106の環流室110へ
吐出された空気と水は、ケーシングカバー106の環流
室110に設けた壁129にあたる。そして、空気は図
26の矢印122に示すように、吐出口109付近へ吐
出され、吐出側管路123を通り水槽124へ吐出され
る。また、ケーシングカバー106の環流室110へ戻
された水は、矢印125に示すように補助金属板115
の環流孔126とケーシングカバー106の環流孔12
7を通り、羽根車117へ環流される。
【0008】以上のようなことがポンプ内部で行われ、
ある程度時間が経過すると吸込側管路128内の空気が
徐々に、ポンプを経て吐出され、水槽124内の水が吸
込側管路128を通り吸込口107へ到達し、水槽12
4内の水が循環されるようになる。
【0009】この自吸式ポンプは、壁129があるた
め、ケーシング101の内部で気水分離された水が直接
ケーシングカバー106の吐出口109に吐出されるこ
とはない。したがって、羽根車117へ環流される水の
量は減ることがなく、羽根車117の部分が次第に空気
で満たされるようなことはなくなる。このため、羽根車
117の吸込側へ十分な負圧が発生することとなり、自
吸高さ130を大きく取れるものとなる。
【0010】一方、自吸式ポンプではないが、羽根車を
双方向に回転させる正逆転遠心ポンプが知られている
(実開昭50−110801号公報参照)。この正逆転
遠心ポンプは、図30に示すように、真円状のケーシン
グ141の内部に羽根形態が半径方向に直線状をなす羽
根車142を同心状に取り付ける構成となっている。そ
して、ケーシング141内の吐出口142の略中心延長
線上で羽根車142に近接した位置にピン144が羽根
車142の回転軸と平行して設けてある。ピン144に
は、可動弁145が一端側で軸架され、他端側が吐出口
143の相対向する側縁間を揺動可能となっている。
【0011】この可動弁145は、ケーシング141の
内周に沿う流体回転通路148の右回り連通部147と
左回り連通部148とを流体圧により択一的に閉鎖する
ようになっている。図30において、実線で示す可動弁
145は、実線の矢印の方向に右回りする流体圧によっ
て左回り連通部148を閉鎖しており、仮想線で示す可
動弁145は、この反対の場合を示している。
【0012】この正逆転遠心ポンプは、以上のように構
成されているため、流体はいずれの方向に回転してもケ
ーシング141内を循環することがなく、効率よく吐出
口143から吐出される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】図26から図29に示
す従来の自吸式ポンプに備えられたインペラの駆動機構
は、上述したように、駆動モータ118によって羽根車
117を回転させる構成となっている。しかしながら、
このインペラの駆動機構では、羽根車117は、羽根が
平板状の基板に対して基板の外周側に飛び出すような形
状で一体的に固定されただけの構成となっており、羽根
車117の羽根が通常回転より大きい回転負荷を受けた
場合に、この回転負荷を吸収する構成となっていない。
したがって、羽根車117の初期回転時や高速回転時
等、羽根に対して回転負荷が通常時より大きくかかると
きは、羽根を破損したり、羽根にかかった負荷に基づき
消費電力が変動し、駆動モータ118のコイルが焼損を
起こす等の問題が生じている。また、図30に示した従
来の正逆転遠心ポンプの羽根形状においても同様の問題
が生じている。
【0014】また、従来の自吸式ポンプに備えられるイ
ンペラの駆動機構は、羽根車117を駆動モータ118
の回転軸にジョイントさせて、駆動モータ118の回転
力を羽根車117に伝達する構成を有しているが、通
常、回転軸を構成する部材の方が羽根車117を構成す
る部材より固い部材で形成されているので、軟らかい部
材で形成された羽根車117側のジョイント部分が破損
してしまう。また、羽根車117のジョイント部分のみ
を、回転軸を構成する部材より固い部材で形成すると、
回転軸のジョイント部分が破損してしまうという問題が
生じている。
【0015】本発明は、上述した問題点に鑑みて、イン
ペラの回転時に、通常時より大きい回転負荷がかかった
場合でも、この回転負荷を緩衝し、インペラおよび駆動
源が破損をすることを防止する機構を有するインペラの
駆動機構およびこのインペラの駆動機構を備えたポンプ
を提供することを目的とする。また、さらに、インペラ
と駆動源の回転軸とのジョイント部分の破損を防止する
機構を有するインペラの駆動機構およびこのインペラの
駆動機構を備えたポンプを提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、請求項1記載インペラ駆動機構では、駆動源と、こ
の駆動源の回転力を伝達する回転軸と、この回転軸との
係合部を中心に有するとともに回転軸の回転によって回
転させられる平板部材およびこの平板部材に根元部を固
定されると共に平板部材の外側に延出するように設けら
れる羽根からなるインペラとを有し、平板部材には羽根
の根元部両側を平板部材の外周縁から中心方向に向かっ
て切り欠いて形成した切欠き部が設けられている。
【0017】また、請求項2記載のインペラ駆動機構で
は、請求項1記載の発明に加えて、切欠き部の入り口を
曲面形状に形成している。さらに、請求項3記載のイン
ペラ駆動機構では、請求項1または2記載の発明に加え
て、回転軸の先端部には、係合部と係合する係合凸部を
有する係合部材が固定されている。
【0018】またさらに、請求項4記載のインペラ駆動
機構では、請求項3記載の発明に加えて、係合部は、平
板部材に形成された係合孔と、この係合孔の一部を閉塞
するように係合孔内に立設され係合凸部と突き当たる係
合片部とからなっている。また、請求項5記載のインペ
ラ駆動機構では、請求項4記載の発明に加えて、係合片
部を、係合突起と、この係合突起の周方向両側に近接し
て設けられ係合凸部が当接する可撓性の緩衝舌片とで形
成している。
【0019】また、請求項6記載のインペラ駆動機構で
は、請求項5記載の発明に加えて、係合孔には、係合凸
部が移動可能な遊び空間を設けている。またさらに、請
求項7記載のインペラ駆動機構は、請求項1、2、3、
4、5または6記載の発明に加えて、羽根を、弾性部材
で形成し、インペラの回転初期に羽根を撓ませている。
また、請求項8記載のインペラ駆動機構では、請求項
1、2、3、4、5、6または7記載の発明に加えて、
インペラは、係合部を羽根の材料に比して剛性の高い材
料を用いてインサート成形により羽根と係合部とを一体
化している。
【0020】また請求項9記載のインペラ駆動機構を備
えたポンプは、流動体を吸引する流動体吸引部及び流動
体を排出する流体排出部を有するとともにインペラを囲
繞するインペラ室を備えたポンプとなっており、駆動源
の回転力を伝達する回転軸と、この回転軸との係合部を
中心に有するとともに回転軸の回転によって回転させら
れる平板部材およびこの平板部材に根元部を固定される
と共に平板部材の外側に延出するように設けられる羽根
からなるインペラとを有し、平板部材には羽根の根元部
両側を平板部材の外周縁から中心方向に向かって切り欠
いて形成した切欠き部が設けられている。
【0021】本発明のインペラ駆動機構は、平板部材の
羽根の根元部両側に切欠き部が設けられているので、羽
根がインペラの回転時に撓み易くなっている。そのた
め、羽根に通常回転時より大きい回転負荷がかかった場
合に、この回転負荷が羽根の撓みにより吸収され、羽根
の破損を防止するとともに、駆動源に回転負荷が直接的
に伝達されるのを防止するようになっている。さらに、
本発明のインペラ駆動機構は、切欠き部が曲面形状で形
成されているので、羽根の撓みがスムーズに行われ、切
欠き部によってインペラが破損されることがない。
【0022】また本発明のインペラ駆動機構は、インペ
ラの係合部が係合孔と係合孔内に立設された係合片部か
らなり、この係合片部に回転軸の係合凸部と当接する可
撓性の緩衝舌片が設けられていたり、回転軸の係合凸部
が移動可能な遊び空間が設けられていたりするので、イ
ンペラと駆動軸とのジョイント部分がスムーズに係合さ
れることとなり、インペラや駆動源の破損を防止した
り、起動を確実なものとすることができる。
【0023】また、本発明のポンプは、上述したような
インペラ駆動機構を備えたポンプとなっており、そのた
めインペラ室内でインペラに通常回転時より大きい回転
負荷がかかっても、インペラおよび駆動機構が破損せ
ず、長期間ポンプ能力が維持されるようになっている。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明のインペラの駆動機
構の第1の実施の形態を図1から図23に基づいて説明
する。なお、インペラ1の駆動機構は、自吸式ポンプ2
のポンプ動作をするための機構であって、この自吸式ポ
ンプ2は、洗濯機に取り付けられ、洗濯用の水を風呂場
から吸水するために用いられるものとなっている。そし
て、図1は、本発明の第1の実施の形態のインペラ1の
駆動機構を備えた自吸式ポンプ2の全体構造を示す図と
なっている。この自吸式ポンプ2は、図1のA−A’線
より右側に配置される駆動源部3と、左側に配置される
ポンプ部4とから主に構成されている。また、インペラ
1の駆動機構は、図1においてほぼ右半分の部分、すな
わち駆動源部3とインペラ1から構成されている。
【0025】駆動源部3は、図1から図3に示すよう
に、AC同期モータで構成されており、モータケース5
に収容されている。この駆動源部3は、ロータ部6とス
テータ部7とからなっている。なお、ロータ部6は、モ
ータケース5内に設けられたロータ室8内に収容されて
いるとともに、先端部分にはインペラ1が係合してお
り、この先端部分がポンプ部4内に設けられたインペラ
室9内に突出されるようになっている(図1参照)。
【0026】また、ロータ室8は、円筒状の空間になっ
ており、一方側にはインペラ室9と通じる孔が形成され
ていると共に、他方側には閉塞キャップ10が圧入され
ている。また、ロータ室8は、その壁面がモータケース
5の中央円筒部5aで構成されており、モータケース5
内の空間とは遮断されるように形成されている。すなわ
ち、ロータ室8内に収容されたロータ部6は、ステータ
部7とは隔離されており、万が一、ロータ室8内に水等
の液体がインペラ室9より浸入した場合に、その液体が
ステータ部7に浸入しないように構成されている。
【0027】また、モータケース5の側面部の外周端
は、図1において駆動源部3の左側方向、すなわちポン
プ部4の内部に延出されており、これによってできた空
間がポンプ部4の一部を構成している。なお、モータケ
ース5の側面部は、インペラ室9の一部も構成してい
る。
【0028】また、ステータ部7は、モータケース5内
に固定されており、図2に示すように、磁性金属部材で
形成されたコア11と、コイルボビン12,12と、巻
線13,13と、ターミナル14とから主に構成されて
いる。コア11は、略U字形状で一体的に形成された磁
性金属部材で構成されていると共に、その先端部分が、
円弧状にくり貫かれた対向面となっており、ロータ部6
の外周面に対向するように形成されている。
【0029】また、コア11の中間部分には、2つのコ
イルボビン12,12がそれぞれ嵌合されている。すな
わち、各コイルボビン12,12には、その中心部分に
角形の貫通孔が形成されており、この貫通孔にコア11
を先端部分から挿入することによって、貫通孔の内周面
がコア11の中間部分に当接するようになっている。各
コイルボビン12の外周面には、巻線13が所定回数巻
回されている。また各コイルボビン12の外側(図2に
おいて右端側)には、巻線13の両端と接続される端子
15,15と、外部電源に通じる電極部(図示省略)と
接続されるターミナル14とが配置されている(図2参
照)。
【0030】このように構成されたステータ部7に外部
より電流を流すと、コア11が励磁され、ロータ部6を
回転させる回転トルクが発生する。なお、この第1の実
施の形態における駆動源部3は、AC同期モータで構成
されており、ロータ部6の回転方向が左右どちらにでも
回転可能な、双方向回転モータとなっている。なお、回
転数は50Hz駆動で3000rpm、60Hz駆動で
3600rpmとなっている。
【0031】また、ロータ部6は、図3に示すように、
ヨーク6aと、回転軸16と、回転軸16に固定された
2極着磁の希土類系の永久磁石部17と、ウエイト部材
18と、ブッシュ19と、ブッシュ19の外周に嵌めら
れるリング20とからなっている。そして、ロータ部6
は、永久磁石部17の外周面がコア11の先端部分の対
向面に対向するようにロータ室8内に配置されている。
そして回転軸16の一端は、インペラ室9内に突出して
いるとともに、この突出している部分には、インペラ1
との係合部材となるブッシュ19が固定されている。ま
た、回転軸16の他端は、閉塞キャップ10に設けられ
た軸受21に支承されている。なお、他端側のロータ室
8内にも、軸受22が設けられて回転軸16を支承して
いるので、この回転軸16は2点で回転自在に支承され
ていることとなる。なお、ヨーク6aとウエイト部材1
8とは、共に回転軸16に圧入して固定される。なお、
その際、回転軸16の表面に設けられた梨地状等に粗さ
れた係合部16a,16aの存在により係合固定がしっ
かり行われる。
【0032】また、軸受22とヨーク6aとの間には、
グラファイト入りポリアミドからなるワッシャ23が設
けられ、ロータ部6が回転する際、ロータ部6がインペ
ラ室9側へ移動した際の度当たりとその突き当たり状態
での回転を滑らかに行うようにしている。また、インペ
ラ室9内に突き出たモータケース5の小円筒部5b内
に、シール24が設けられ、インペラ室9の水がロータ
室8に浸入しないようにしている。
【0033】また、永久磁石部17は、円筒型の磁石2
つからなっており、ウエイト部材18の外側から一体的
に回転軸16に固定されている。このウエイト部材18
は、真鍮等の部材により形成され、ロータ部6の回転時
に、ロータ部6が遠心力によってラジアル方向及びスラ
スト方向にぶれないように、慣性を高めるために設けら
れたものである。また、ブッシュ19は、真鍮等の部材
により形成されていると共に、ブッシュ19の根元側、
つまり永久磁石部17側の円盤には、段差が設けられリ
ング20が嵌合している。一方、ブッシュ19の先端側
には、インペラ1の緩衝舌片25に衝突する係合凸部2
6が設けられている。なお、ヨーク6aと永久磁石部1
7との固定は、圧入によって行われるが、その際ヨーク
6aに設けられた断面三角状の切欠溝6b,6c,6
d,6eに接着剤が入れられ固定を強固なものにしてい
る。これらの切欠溝6b,6c,6d,6eのうち切欠
溝6cが2つの永久磁石部17の堺に面して設けられ、
切欠溝6eがヨーク6aの係合突部6fの根元側に設け
られている。
【0034】ブッシュ19に設けられる係合凸部26
は、図4に示すように、ブッシュ19の先端側の円盤面
の回転中心近傍を除く部分を60°分だけ先端側に突出
させた形状を有している。そして、ブッシュ19は、イ
ンペラ1の係合部となる係合孔27内に嵌合されること
となる。このブッシュ19は、ロータ部6が、左右どち
らか一方に回転すると、回転軸16と一体的にインペラ
1の係合孔27内を移動する。そして、ブッシュ19の
係合凸部26が、後述するインペラ1の係合孔27内で
係合部の一部となる係合片部28の緩衝舌片25に当接
すると、その緩衝舌片25が撓みながら、ロータ部6の
回転力がインペラ1に伝達されて、インペラ1が回転さ
れることとなる。なお、インペラ1が定常回転になる
と、緩衝舌片25は元のように垂直状に立設した状態と
なる。
【0035】なお、ステータ部7には、図5に示すよう
に、サーマルスイッチ29が設けられており、モータロ
ック等によりステータ部7が発熱した際、電気回路を停
止するようにしている。また、巻線13とこのサーマル
スイッチ29を囲むようにしてテープ30が巻回されて
いる。さらに、コア11や巻線13の周囲には、ウレタ
ン樹脂からなる充填材31が詰められており、ステータ
部7を保護している。さらに、ターミナル14と端子1
5を囲むように端子カバー32が設けられている。
【0036】一方、ブッシュ19と係合部の一部となる
係合孔27によって係合しているインペラ1は、駆動源
部3によって回転駆動され、水や気液混合体がポンプ部
4のインペラ室9内を外周方向に流れるように形成され
ている。すなわち、インペラ1は、図6から図9に示す
ように、複数の羽根33と、これらの羽根33を固定す
る平板部材としての基部34と、この基部34の中心に
設けられている係合部としての係合孔27内に入れられ
る樹脂製のプレート35とから構成されている。そし
て、プレート35は、基部34の内周の円筒状突起34
aを熱カシメにより図7の矢示方向に押し曲げて溶着し
一体化している。この一体化の際、プレート35は、図
8の一部拡大図に示す円筒状突起34aに設けられた係
止突起34cによって位置決め固定される。なお、熱カ
シメは図6の*印にて示すように均等間隔にて8箇所行
われる。また、係合孔27内には、駆動源部3の回転軸
16と一体回転する金属製のブッシュ19や、後述する
ダンパー用グリス40の流出を防止するためのリング2
0も入れられる。
【0037】このインペラ1の羽根33は、樹脂材にゴ
ム系の材料を混合させた弾力性のあるポリエステルエラ
ストマで形成されている。また、基部34は、ポリアセ
タールの樹脂材により略円錐形状に形成されており、底
面部分には係合孔27が形成されている。このように、
羽根33をやわらかくし、基部34を硬くしている。な
お、基部34の外側の斜面部分には、4枚の羽根33が
その根元部36を固定されると共に先端部37を基部3
4の外側に延出されるように一体的に形成されている。
すなわち、この羽根33の回転半径は、基部34の外周
より大きく形成されている。なお、基部34の外周縁で
羽根33の根元部36両側には、それぞれ基部34の外
周縁から中心方向に向かって切り欠かれた切欠き部38
が設けられており、羽根33はこれによって周方向によ
り撓むことができるようになっている。また、この切欠
き部38は、基部34の外周縁側が曲面形状に形成され
ており、羽根33の撓み作用をスムーズに行わせると共
に撓んだ羽根33を損傷させないようにしている。
【0038】また、係合孔27は、円形の閉塞孔で形成
されているとともに、係合孔27内の基部34には、図
11及び図12に示すように、係合片部28が設けられ
ている。この係合片部は28は、係合孔27内の約50
°分を閉塞するような扇型の係合突起39と、その係合
突起39の両側近傍に設置される緩衝部材となる緩衝舌
片25とで構成されている。そのため、ブッシュ19が
係合孔27内で回転するとき、ブッシュ19が係合片部
28と当たらない部分では、回転遊びとなるとともに、
ブッシュ19が係合片部28と当たるとインペラ1が回
転するようになる。なお、係合孔27内の遊び空間とな
る部分には、その空間部の容積の50%以上にダンパー
用グリス40が封入されている。この封入効果は、図1
3に示すように衝突音が小さくなることである。しか
も、50Hz/60Hz時の実効限界電圧以下で十分起
動できるものとなっている。また係合片部28を含む基
部34としては、カーボン入りのエンプラ等の硬度の低
い部材で構成してもよい。また、緩衝舌片25は、ブッ
シュ19と係合片部28との衝撃を和らげ起動性能を向
上させるものとなっている。
【0039】上述したようなインペラ1の駆動機構を備
えた自吸式ポンプ2の構成を、以下に説明する。図1に
示すように、自吸式ポンプ2は、図1において、A−
A’より右側に示す駆動源部3と、左側に示すポンプ部
4とから構成されている。なお、駆動源部3およびイン
ペラ1から構成されるインペラ駆動機構に関しては、既
に説明したので、説明を省略する。
【0040】ポンプ部4は、ケーシング41と、駆動源
部3のロータ部6を収納しているモータケース5の一部
と、ケーシング41とモータケース5とで囲まれた空間
内に配置される部材とで構成されている。つまり、ポン
プ部4は、図23に示す、呼び水パイプ78と連結され
て注水タンク73から呼び水を供給するように構成され
た呼び水供給口42と、ホース76と連結されて風呂水
を供給するように構成された吸込口43や逆止弁44等
を有する吸込口部45と、駆動源部3によって双方向に
回転駆動されるインペラ1を収納しているインペラ室9
と、インペラ室9を囲繞するとともに外側空間となって
いる気液分離室46と、気液分離室46内の流動体とな
る水や空気を吐出するための吐出口47と、から主に構
成されている。
【0041】この吐出口47は、図14及び図15に示
すように、ケーシング41に形成された円形の孔47a
と、この孔47aの外周縁の約下半分の部分から内方に
延出された樋状部材47bからなっている。これは、孔
47aの径を大きくとって、一定時間内でポンプ部4内
から外部に吐出する水の量を多くするとともに、自吸過
程における呼び水の水位を樋状部材47bの上端まで上
げることができるようにし自吸能力を高いものとするた
めである。なお、ケーシング41には、吸込口部45の
一部と、呼び水供給口42と、吐出口47とが一体的に
形成されている。またケーシング41の内側空間のイン
ペラ室9及び吸込口部45以外の部分は、気液分離室4
6となっている。
【0042】また、吸込口部45は、後述するホース7
6を介して、ホース76内の空気および風呂74内の風
呂水を吸引するように形成されており、図1および図1
6に示すように、吸込口43と、吸引管48と、逆止弁
44と、吸水室49と、ガイド部材50とから構成され
ている。これらの吸込口43と、吸引管48と、吸水室
49と、ガイド部材50とは、水や空気が通過できるよ
うに互いに挿通されている。また、吸引管48と吸水室
49との間に、水や空気が吸引管48から吸水室49へ
の一方向にのみ流れるように逆止弁44が設けられてい
る。なお、吸込口43及び吸引管48の全部と吸水室4
9の壁部51とは、ケーシング41に一体的に形成され
ている。
【0043】吸込口43は、外部に向かって開放された
筒状口で形成されていると共に外周部分が外側に突出し
た形状になっている。つまり、吸込口43の先端部近傍
は、ホース76の開放口内に突出されるとともに、ホー
ス76が吸込口43から容易に抜けないように、外側部
分に凸部43aが形成されている(図1および図16参
照)。そして、吸込口43から吸込口部45内部に、ホ
ース76内の空気や風呂74の水が吸引されるようにな
っている。
【0044】この吸込口43の内部側には、吸引管48
が配置されている。この吸引管48は、吸込口43に連
続する筒状空間で形成されている。なお、吸引管48
は、90度に湾曲した管形状を有している。
【0045】また、吸引管48の内側の端口部には、E
TP等のゴム材質等からなる弾性部材で形成された逆止
弁44が当接している。この逆止弁44は、図1に示す
ように、吸引管48の端口部孔径より大きい外径を有す
る略円形状で形成されているとともに、中心部から吸水
室49方向に突出している突出部44aが形成されてい
る。また逆止弁44の外周縁の一部には、係止部44b
が設けられている。この係止部44bは、逆止弁44の
外周縁部分から外側に延出されると共に途中部分から屈
曲されて形成されている。
【0046】そして、逆止弁44の係止部44bは、吸
水室49内に設けられた係止溝52内に屈曲された先の
部分だけが嵌入されて、吸水室49内に支持されるよう
になっている。そして、吸引管48内の水や空気は、逆
止弁44を吸水室49側に押し開けながら吸水室49に
流入するようになっている。なお、ホース76から吸込
口部45内に水や空気が吸引されないときは、逆止弁4
4が吸引管48の端口部に当接して閉じているので、吸
水室49内にある水や空気は、吸引管48方向に逆流す
ることはない。
【0047】吸水室49は、吸引管48から流入される
水や空気を一旦滞留させるための空間になっている。そ
して吸水室49は、ケーシング41の一部と、吸引管4
8の一部と、ケーシング41の内側に一体的に立設され
この吸水室49を囲むように形成された壁部51と、こ
の壁部51の開放端に当接して吸水室49内を気液分離
室46と遮断するためのガイド部材50とから形成され
ている。なお、壁部51の一部には、上述した係止溝5
2が形成されていて、逆止弁44の係止部44bが係合
している。
【0048】また、図14に示すように、ガイド部材5
0には、吸水室49とインペラ室9とを連絡するための
連絡孔53が形成されている。なお、ガイド部材50の
中央部分には、この連絡孔53を囲む吐出管54と、そ
の側方に流動体ガイドとなる水流ガイド55が形成され
ている。このガイド部材50は、抗菌剤が0.4〜0.
6重量%入っているガラス入り樹脂(PP)となってい
る。また、ガイド部材50の溝部50aにゴム等からな
る弾性部材のシール56が入れられ壁部51の開放端と
の間に挟み込まれている(図16参照)。
【0049】また、吐出管54の先端部は、インペラ室
9に設けられた流動体吸引部としての吸込孔57内に突
出している。これによって、吸水室49内の水や空気
は、連絡孔53を通ってインペラ室9内に導入されるよ
うになっている。なお、水流ガイド55は、図14に示
すように、直線的な壁55aと曲線的な壁55bとが吐
出管54と平行状となるようにガイド部材50に立設さ
れて構成されていると共に、吐出管54の外周の半分程
度を覆うように吐出管54の近傍に配置されている。こ
れによって、インペラ室9から気液分離室46に排出さ
れた、水と空気の気液混合体がすぐにインペラ室9に還
流するのを防止し、水と空気が十分に分離するようにし
ている。すなわち、図14の矢示Aと矢示Bに示すよう
に気液混合体の流れ行程を長くしている。
【0050】インペラ室9は、図17から図20に示す
ように、吸込孔57と排出口58とを有するケース体5
9を、モータケース5のケース体59と同様形状の壁部
5cに嵌合固定されることにより形成される。ケース体
59は、略円形状の平面部60と、この平面部60の外
周縁部分から直角方向に延出される側壁部61とからな
るカップ形状で形成されている。そしてケース体59の
平面部60の略中心部には、水や空気をインペラ室9内
に吸引する流動体吸引部としての吸込孔57が形成され
ている。なお、この吸込孔57は、吸水室49内の水や
空気をインペラ室9内に吸引すると共に、吐出管54の
外周と吸込孔57の孔内周との間に形成される還流孔6
2によって、気液分離室46内の液体を還流させるよう
に形成されている。なお、ケース体59は、抗菌剤が
0.4〜0.6重量%入っているガラス入り樹脂(P
P)となっている。
【0051】また、側壁部61は一部が切り欠かれてお
り、この切り欠かれている部分が、水や気液混合体をイ
ンペラ室9から気液分離室46へ排出する流動体排出部
としての排出口58となっている。なお、この排出口5
8は、モータケース5の壁部5cの切断部5dと協同し
て排出口58が形成される構成となっている。この排出
口58は、図17に示すように、モータケース5の水平
方向B−B’に対して約11°上側に向くように設置さ
れる。排出口58をこのような向きに設置することによ
って、インペラ1がどちらの方向に回転しても、ポンプ
能力が同等でかつ高能力なものと出来ると共に、排出口
58から排出された気液混合体が十分に気液分離される
こととなる。また、気液混合体中の水がインペラ室9に
還流するまでの距離を長く取れると共に、図17に示す
高さ方向のスペースをコンパクトに構成することができ
るようになる。またさらに、側壁部61の内側には、排
出口58の反対側の位置に、内側に突出する突出部59
aが形成されている。なお、モータケース5の排出口5
8付近には、ケース体59の位置を保持するための突起
部5e,5eが設けられている。
【0052】そして上述したように構成されたインペラ
1が、駆動源部3によってインペラ室9内で回転される
と、インペラ室9内で負圧が発生し、吸水室49内の気
液混合体が吸込孔57よりインペラ室9内に吸引され
る。また、気液分離室46内の呼び水も、還流孔62よ
りインペラ室9内に吸引される。そして、気液混合体や
水は、インペラ1の回転によりインペラ室9内で周方向
の流れを形成し、かつ遠心力によってインペラ室9の外
周側に運ばれる。そして、インペラ室9の中心には、空
気層が発生する。このため、このままだと、空気と水と
が十分混合しないが、外周側に流れた水は、インペラ室
9内の外周部分にある突出部59aにぶつかって流れが
攪乱され、空気と十分に混合されて排出口58より気液
分離室46へ排出される。
【0053】気液分離室46は、ケーシング41とモー
タケース5とに囲まれて形成された空間で構成されてお
り、インペラ室9から排出されてくる気液混合体が空気
と水とに分離されるようになっている。また、気液分離
室46には、分離された空気を外部に吐出させるためお
よび自吸過程終了後の水を外部に排出するための吐出口
47が設けられている。またさらに、図17、図19お
よび図21に示すように、気液分離室46には、インペ
ラ室9の排出口58近傍にインペラ室9から吐出された
気液混合体の流れの方向を整える整流部材、すなわち、
T字状の第1整流板63と平板状の第2整流板64とが
設けられている。
【0054】これらの第1整流板63及び第2整流板6
4はともに、ケーシング41とモータケース5から気液
分離室46内に突出する板状部材で形成されている。す
なわち、ケーシング41にもモータケース5にも第1整
流板63が形成されており、ケーシング41とモータケ
ース5とが合わさったとき、両第1整流板63,63も
突き当たり1枚的な第1整流板63となる。第2整流板
64も同様な構成となっている。ここで、第1整流板6
3の方が第2整流板64より排出口58に対してより近
い位置に設けられている。すなわち、第1整流板63
は、排出口58から排出されてきた流動体が気液分離室
46内を流れて最初にぶつかる位置に設けられており、
第2整流板64は、流動体の流れ方向において第1整流
板63の後方に設けられている。
【0055】したがって、インペラ1が図17において
矢示D方向に回転したとき、流動体である気液混合体
は、まず第1整流板63にぶつかって、空気と水とに分
離されながら流れの方向を整えられることとなる。ま
た、この第1整流板63にぶつかってもなお、第1整流
板63の後ろ側に流れてしまう流動体に関しては、第2
整流板64にぶつかって流れの方向を整えられることと
なる。なお、第2整流板64は、第1整流板63より大
きく構成されているとともに、設置角度を変えて立設さ
れている。
【0056】なお、ケーシング41とモータケース5と
の間には、環状のシール65が嵌合されている(図1参
照)。このシール65は、断面円形状となる先端部がケ
ーシング41に設けられる溝41aに入れられ、先端部
とは反対側がモータケース5に圧接される構成となって
いる。そして、ケーシング41とモータケース5とは、
複数のタッピングネジ66で一体化されている(図5参
照)。また、ケーシング41には、取り付け時、すなわ
ち図1、図2、図14および図22に示すような状態で
取り付けられるときに、図示下方となる位置に水抜き孔
67が設けられると共に、その水抜き孔67を塞ぐ操作
キャップ部68が設けられている。また、ケース体59
には、インペラ室9の中の水が抜け易くなるための小孔
59bが形成されている。
【0057】以上のように構成される自吸式ポンプ2
は、図23に示されるようにして洗濯機に使用される。
すなわち、図23に示されているのは、本発明の自吸式
ポンプ2を用いた洗濯機本体69である。この洗濯機本
体69は、内部が空間となっている箱型形状を有してお
り、図23において上部側に設けられた給水部70と、
下部側に設けられた洗濯部71とから主に構成されてい
る。
【0058】給水部70は、給水弁72と、注水タンク
73と、自吸式ポンプ2とから主に構成されている。給
水部70は、洗濯部71に対して、図示しない水道から
ホース75を介してまたは風呂74からホース76を介
してそれぞれ水を供給するようになっている。すなわち
給水弁72は、水道に連結された水道用のホース75に
連結されており、給水弁72が開放されると、水道水が
注水タンク73内に浸入するようになっている。注水タ
ンク73の底には、注水口77が設けられており、この
注水口77が開放されることにより注水タンク73内の
水は洗濯部71に浸入することとなる。またこの注水口
77を閉塞すると、注水タンク73内の水は呼び水パイ
プ78を通り自吸式ポンプ2内に浸入し、自吸式ポンプ
2の駆動時の呼び水となる。
【0059】また、自吸式ポンプ2の吸込口43には、
風呂水用のホース76が連結されている。この風呂水用
のホース76内の空間には、通常時、すなわち使用して
いないときには、空気が溜まっている。また、この風呂
水用のホース76の先端には、吸水フィルター79が設
けられている。そして、この吸水フィルター79の部分
を風呂74内に入れるとともに、自吸式ポンプ2を駆動
すると、自吸式ポンプ2は、風呂水用のホース76内の
空気を取り込むと共に取り込んだ空気を洗濯部71方向
に排出させる。風呂水用のホース76内では、自吸式ポ
ンプ2によって空気が徐々に吸い出されて減少していく
ので、負圧が発生し風呂74内に溜めてある風呂水が徐
々に吸い上げられるようになる。
【0060】なお、自吸式ポンプ2が、吸引した風呂水
を吐出口47から吐出させると、風呂水は吐出パイプ8
0及び注水ガイド81を通って洗濯部71に浸入するこ
ととなる。すなわち、風呂水を使用して洗濯を行う場合
は、呼び水としての水道水を注水タンク73より自吸式
ポンプ2内に供給した後、自吸式ポンプ2を駆動して風
呂水を風呂74から吸引し、洗濯部71に供給して洗濯
動作をすることとなる。なお、吸水フィルター79は、
風呂水を吸水するときに、風呂74内に沈殿もしくは浮
揚している異物を風呂水から取り除くために設けられて
いる。
【0061】一方、洗濯部71には、洗濯機外枠82
と、水受槽83と、この水受槽83内に配設された洗濯
兼脱水槽84と、この洗濯兼脱水槽84の底面に回転自
在に配設された回転翼85が備えられている。洗濯機外
枠82の内側には、円形カップ形状に形成された水受槽
83が配設されている。この水受槽83の材料には、防
水・防錆加工が施されたステンレス等が用いられてい
る。また水受槽83の内側には、略円筒形状に形成され
た洗濯兼脱水槽84と平板形状の回転翼85が配設され
ている。この洗濯兼脱水槽84及び回転翼85の下部に
は、洗濯兼脱水槽84及び回転翼85を双方向に回転駆
動するモータ86が設けられている。
【0062】そして、モータ86は、ベルト87を介し
て減速機88に連結されており、モータ86の回転力は
減速機88によって減速されて、洗濯兼脱水槽84及び
回転翼85に伝達されるようになっている。これによっ
て、洗濯兼脱水槽84及び回転翼85は、水受槽83内
を所望の回転数で双方向に回転自在に駆動され、洗濯兼
脱水槽84内に投入した衣類を水及び洗剤とともに撹拌
することによって洗濯動作を行うこととなる。
【0063】次に、上述したように構成された洗濯機の
洗濯機本体69に取り付けられた自吸式ポンプ2が風呂
74の風呂水を吸引して洗濯機本体69に風呂水を供給
する動作について説明する。自吸式ポンプ2で風呂74
の風呂水を吸引する場合、水道用のホース75に連結さ
れた給水弁72を開放して、注水タンク73内に水道水
を供給する。このとき、注水口77は閉塞されており、
注水タンク73内の水道水は、呼び水として呼び水パイ
プ78を通って、呼び水供給口42からポンプ部4内、
すなわち気液分離室46、インペラ室9及び吸水室49
内に供給される。
【0064】したがって、吸水室49、ガイド部材5
0、インペラ室9及び気液分離室46の各部には、呼び
水としての水道水が流れ込んでいる。このとき、吸水室
49内に配置された逆止弁44は閉塞されており、吸水
室49内の呼び水は、風呂水を吸い込むために設けられ
た吸込口43方向へ流れることはない。なお、呼び水の
水位は、少なくともインペラ1の羽根33の全てが水に
浸かる程度とする。
【0065】次に自吸式ポンプ2の駆動源部3のロータ
部6を、図17において矢示C方向もしくは矢示D方向
に回転させる。すなわち、外部電源からターミナル14
を介して巻線13に電流を流して、ステータ部7を励磁
する。すると、コア11の先端部分と、このコア11の
先端部分と対向しているロータ部6の永久磁石部17と
の間に回転トルクが発生し、ロータ部6が矢示Cもしく
はD方向に回転する。なお、ロータ部6が矢示Cもしく
はDのどちらの方向に回転するかは、ステータ部7の励
磁のタイミングによって決まることとなる。
【0066】そして、ロータ部6が回転すると、回転軸
16の先端に固定されているブッシュ19が回転軸16
と一体的に回転する。このときブッシュ19は、インペ
ラ1の係合孔27内で回転されて、ブッシュ19の先端
に形成された係合凸部26が、係合孔27内の係合片部
28の緩衝舌片25と当接する。そしてこの緩衝舌片2
5は、撓みながら係合突起39に当接し、この当接後
は、回転軸16とインペラ1とが、一体的に回転する。
すなわち、駆動源部3のロータ部6の回転力がインペラ
1に伝達され、インペラ1がインペラ室9内で回転する
こととなる。なお、ブッシュ19が係合孔27内を回転
し、係合凸部26と係合片部28とが当接するまでの間
は、駆動源部3の回転力はインペラ1に伝達されず、回
転軸16のみが遊びの空間内を回転をしている。また、
緩衝舌片25は、ブッシュ19と当接してしばらくの
間、つまり回転軸16の初期回転においては、撓みなが
ら係合突起39に当接するが、回転軸16が平常の回転
になるにつれて、元位置に復帰するようになっている。
【0067】本実施の形態は、このようにインペラ1と
ブッシュ19とを遊びを設けて係合させて、インペラ1
の回転時の立ち上げを確実かつスムーズに行わせてい
る。なお、一方の方向への回転時、遊びの空間が狭く、
回転し始めてすぐに係合凸部26が緩衝舌片25に突き
当たると、ロータ部6は十分な回転モーメントをまだ有
していないため、インペラ1を回転させることはでき
ず、ロータ部6は反対方向に回転し始める。そうする
と、この場合は、十分な遊び空間があるため、インペラ
1を回転させるに十分な回転モーメントをロータ部6は
有することとなり、インペラ1に回転を伝達できるよう
になる。また、遊び空間内には、ダンパー用グリス40
が充填されているため、係合凸部26と係合片部28と
の衝突音を小さくすることができる。
【0068】このようにして、インペラ1が回転する
と、インペラ室9の中にある呼び水が排出口58より気
液分離室46に排出されて、インペラ室9内に負圧が発
生する。すると、気液分離室46に排出された呼び水
は、還流孔62から再びインペラ室9内に環流される。
一方、吸水室49内の呼び水も、同様にインペラ室9の
負圧によって、ガイド部材50を通って連絡孔53より
インペラ室9内に吸引される。なお、このとき、吸水室
49内は、水の流出にともない負圧が発生する。この吸
水室49に発生した負圧によって逆止弁44が開き、風
呂水用のホース76内に溜まっている空気が、吸込口4
3及び吸引管48を通って、吸水室49に吸引される。
そして、この空気は、吸水室49から連絡孔53を通っ
て吸引孔57よりインペラ室9に吸引される。インペラ
室9では、このように吸引されてきた風呂水用のホース
76内の空気と呼び水とが、インペラ1の回転によって
撹拌されて混合された気液混合体となる。
【0069】このようにして、空気と水とが撹拌されて
できた気液混合体は、インペラ1の回転によって起こる
遠心力によって、インペラ室9内の外周側方向に流れが
形成される。インペラ室内9の外周部分には、インペラ
室9の内側に突出する突出部59aが設けられており、
この突出部59aがインペラ室9内の外周側部分で流れ
ている流動体をさらに撹拌し、空気と水の混合度合いが
減少しないようにしている。そして、気液混合体がイン
ペラ室9の排出口58から気液分離室9に排出される。
【0070】このとき気液分離室46に排出される気液
混合体の流れの方向は、上述したインペラ1の回転方向
が、図17において矢示C方向であるかD方向であるか
によって異なる。すなわち、インペラ1の回転方向が図
17の矢示C方向の場合、気液分離室46に排出される
流動体の流れは、C方向の接線方向であるE方向とな
る。そして、気液混合体は、図14の矢示Bのように流
れていく。このように、気液混合体が排出口58から排
出されて流れていく過程で、モータケース5への衝突等
が生じ、空気と水とが分離される。そして、分離された
水は、気液分離室46から再び還流孔62よりインペラ
室9に還流される。このとき、水は、連絡孔53の吐出
管54近傍に設けられた水流ガイド55によって、イン
ペラ室9内までの行程が長くされ気液分離が確実になさ
れる。一方、空気は、質量が軽いので気液分離室46内
で上昇し、吐出口47から注水ガイド81側へ排出され
る。
【0071】このように水流ガイド55は、水と空気と
に分離されずに水流ガイド55まで流れてきた流動体、
すなわち気液混合体を、水と空気とに分離して水をイン
ペラ室9内に案内するようにしている。また、水流ガイ
ド55によっても分離されなかった気液混合体は、再び
インペラ室9に還流され、インペラ室9内で再び撹拌さ
れ、気液分離室46に排出される。このようにして再び
気液分離室46に戻ってきた気液混合体は、上述したの
と同じように、気液分離室46内で水と空気とに分離さ
れる。
【0072】また、インペラ1の回転方向が図17の矢
示D方向の場合、気液分離室46に排出される流動体の
流れは、矢示D方向の接線方向であるF方向となり、気
液混合体は、第1整流板63にぶつかる。このため、気
液分離がなされる。このうち、空気は、質量が軽いの
で、気液分離室46内で上昇し、吐出口47から外部へ
排出される。また、この第1整流板63にぶつかった流
動体は、第1整流板63にその流れる方向が遮られて、
流れの方向をGおよびH方向に変えることとなる。矢示
H方向に流れたものは、第2整流板64にぶつかる。こ
の第2整流板64にぶつかった気液混合体は、第2整流
板64に反射されて、流れの方向をJ方向に変えること
となる。
【0073】このように、インペラ1の回転方向が矢示
D方向の場合は、流体の流れはF方向、すなわち図17
において排出口58より上側に向いている。第1整流板
63及び第2整流板64は、この流動体の流れを整え、
水が吐出口47から流出して、ポンプ部4内の呼び水の
水位の減少を防止するようになっている。つまり、呼び
水の水位を高く保つことによって、自吸式ポンプ2のポ
ンプ性能、すなわち水の吸引能力を高く保つことが可能
となっている。なお、矢示J方向に流れた流動体は、図
14の矢示A方向に沿って流れることとなる。一方、矢
示G方向の流動体は、図14の矢示B方向に沿って流れ
ていく。いずれの方向に流れるとしても、水流ガイド5
5によって、その流れる距離が長くされその間に確実に
気液分離がなされるようになる。
【0074】また、本実施の形態では、インペラ1は双
方向回転となっているため、インペラ室9及び気液分離
室46内での流動体の流れの方向は、常には一定ではな
い。したがって、流動体の吸引時に一緒に吸引されてく
る異物も、双方向に撹拌されることが可能なので、同じ
場所に堆積することがない。なお、流動体が第1整流板
63及び第2整流板64にぶつかるときには、流動体か
ら空気が一部分離して気液分離室46内で上昇して、吐
出口47から外部へ流出するようになっている。
【0075】上述したようにして気液混合体の流動体
は、気液分離室46内で流れを形成される。そして、水
は、気液分離室46から再び還流孔62よりインペラ室
9に還流される。このとき、水は、吐出管54近傍に設
けられた水流ガイド55によって、インペラ室9内に案
内されることとなる。また、空気は、質量が軽いので気
液分離室46内で上昇し、吐出口47から外部へ排出さ
れる。
【0076】そして、上述したように構成された自吸式
ポンプ2を所定時間駆動させて、上述したポンプ部4内
の流動体の流れのサイクルを何回か繰り返すことによっ
て、徐々に風呂水用のホース76内の空気が自吸式ポン
プ2に吸引され外部に吐き出されるようになる。そし
て、この風呂水を徐々に自吸式ポンプ2内に吸引する自
吸過程において、風呂水用のホース76内から吸引され
ていく空気を追いかけるように、風呂74内の風呂水が
風呂水用のホース76内に徐々に吸込まれていく。そし
て、風呂水用のホース76内の空気が全て自吸式ポンプ
2の外部に吐き出された後は、風呂水は吸込口43から
吸引管48を通って吸水室49内に浸入してくる。
【0077】その後、さらに自吸式ポンプ2を駆動する
と、風呂水は吸水室49から吐出管54を通ってインペ
ラ室9に吸引される。そしてインペラ室9に吸引された
風呂水は、排出口58から気液分離室46に排出され、
さらに吐出口47から吐出される。そして、この吐出口
47から吐出された風呂水は、さらに吐出パイプ80及
び注水ガイド81を通って、洗濯部71の水受槽83内
に配置された洗濯兼脱水槽84に落下する。このように
して自吸式ポンプ2を用いて、所定時間風呂水を風呂7
4から吸い上げることによって水受槽83内に所定の量
の風呂水を溜めることができる。
【0078】なお、駆動源部3の電源をオフにすれば、
インペラ1の回転は停止して、自吸式ポンプ2は、風呂
水の吸引動作を終了する。このとき、吸水室49内の負
圧は消滅するので、逆止弁44が閉塞し、吸水室49内
の流動体は、風呂74方向に逆流しないようになってい
る。また、このとき、風呂水用のホース76の吸水フィ
ルター79側を風呂74の水中に浸したままにしておけ
ば、風呂水用のホース76内の風呂水は、風呂水用のホ
ース76内に溜まったままになっている。
【0079】このようにして、風呂水を水受槽83内に
溜めた後、あるいは溜めながら、もしくは溜める前に衣
類等の洗濯物及び洗剤等を洗濯兼脱水槽84内に投入
し、洗濯機本体69のモータ86を駆動する。このモー
タ86の回転力は、ベルト87を介して減速機88で減
速され洗濯兼脱水槽84及び回転翼85に伝達される。
すると、洗濯兼脱水槽84及び回転翼85もしくはその
一方が所定の回転数で回転し、洗濯兼脱水槽84内の衣
類等の洗濯物及び洗剤等が撹拌されて洗濯されることと
なる。
【0080】そして、洗濯動作が終わったら、水受槽8
3に溜めてある水を排水溝より外部に流出させた後、再
びモータ86を回転させ、再度洗濯兼脱水槽84及び回
転翼85を回転させる。すると、衣類等の洗濯物に浸透
している水分は、撹拌されて遠心力で洗濯兼脱水槽84
の外側に配置された水受槽83に吹き飛び、この水受槽
83から水が排水溝へ流出するようになる。この脱水動
作を所定時間行うと、衣類等の洗濯物からは水分が抜け
落ちてしまうようになる。
【0081】なお、この状態で衣類等の汚れがひどい場
合には、もう一度洗濯動作を行うこととする。すなわ
ち、水道水か風呂水のどちらかを水受槽83に供給す
る。水道水を水受槽83に供給する場合は、上述したよ
うな手順で水受槽83に水道水を供給する。また、風呂
水を風呂74から吸い上げて供給する場合、自吸式ポン
プ2の駆動源部3のロータ部6を、図17において矢示
C方向もしくは矢示D方向に再び回転させる。駆動源部
3の駆動方法に関しては上述したものと同じである。
【0082】風呂水を利用して、2度以上の洗濯動作を
行う場合は、自吸式ポンプ2の駆動源部3の停止中も、
風呂水用のホース76の吸水フィルター79側を風呂7
4の水中に浸入させたままにしておく。このようにして
おけば、風呂水用のホース76内に充満している風呂水
は、風呂74方向に流出することがなく、また自吸式ポ
ンプ2の吸水室49内に溜めてある呼び水としての風呂
水もそのまま流出することがない。この状態で自吸式ポ
ンプ2を駆動すると、上述した自吸過程、すなわち、風
呂水用のホース76内の空気を吸い出す工程が必要な
く、直ちに風呂74内の風呂水を汲み上げる動作をす
る。したがって、1度目のポンプ動作に比べて早い時間
で洗濯機本体69の洗濯部71に水を供給することがで
きる。このようにして、水受槽83内に風呂水を溜め
て、上述したように、洗濯動作を行う。
【0083】なお、第1の実施の形態のインペラ駆動機
構を備えた自吸式ポンプ2は、駆動源部3をAC同期モ
ータで構成し、インペラ1を双方向に回転させる構成と
なっているので、ブラシ式DCモータ等を使用した場合
に発生する電磁ノイズを発生させることがない。また、
駆動源部3は、ブラシを用いたDCモータとはなってい
ないので、モータの寿命が長くなり、しかも回転軸16
には通電されない構成となるので、確実に絶縁でき電気
的な安全性を有している。また、上述した第1の実施の
形態のインペラ駆動機構を備えた自吸式ポンプ2は、こ
のような構成としたため、電圧や負荷が変動しても一定
のポンプ能力を維持することができ、しかも高いポンプ
能力を長時間維持できる特性を有することとなる。
【0084】本発明のインペラ駆動機構を備えた自吸式
ポンプ2の第1の実施の形態は、上述したように構成さ
れたが、発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形が
可能である。例えば、第1の実施の形態では、インペラ
1の羽根33は、4枚設けられているが、特に4枚でな
くともよく、4枚以下でもまた4枚以上でもよい。ま
た、図24に示す第2の実施の形態のように、回転軸1
6のブッシュ19を固定し、インペラ1の係合片部28
の間に回転方向に回転角度で120〜240度の範囲で
遊びを設ける際、緩衝舌片25を設けないようにしても
よい。
【0085】さらに図25に示す第3の実施の形態のよ
うに、インペラ1は、ロータ部6の回転軸16に設けた
ブッシュ19が当接する基部34と羽根33とを同一材
料で一体成形にて構成するようにしても良い。なお、そ
の際、基部34と羽根33の硬さを同一としたり、第1
の実施の形態と同様に基部34より羽根33の硬度を低
くし、羽根33に弾性を持たせてもよい。また、さらに
インペラ1の回転軸16との間に設けた遊びの空間部
に、その空間部の容積の50%以上にダンパー用グリス
40を封入し、リング20とブッシュ19とにより摺動
自在に密閉してもよい。なお、上記空間部は、係合孔2
7内に設けられるようになっている。またダンパー用グ
リス40は、50%以下としてもよい。
【0086】この第3の実施の形態の動作を以下に説明
する。駆動源部3の起動時には、インペラ1の基部34
に設けられた図24に示す係合片部28と同様の構成の
係合片部には、回転軸16に固定したブッシュ19とそ
の係合片部との間の遊びによる衝撃により集中荷重が加
わる。係合片部に剛性が高く硬度の高い部材を使用し、
羽根33は係合片部より硬度を低くすることにより、起
動時の羽根33に加わる圧力は羽根33が撓むことによ
り緩和することができ、係合片部は最低限の応力で済
み、高寿命のインペラ1を得ることができる。さらに、
衝撃の緩和作用で衝撃音も低減することができる。な
お、基部34や係合片部の材料として、カーボン入りの
合成樹脂を採用すれば、その衝撃に十分に耐えることが
できる。
【0087】なお、第2の実施の形態および第3の実施
の形態のインペラの駆動機構を備えた自吸式ポンプは、
第1の実施の形態と同様、洗濯機の洗濯機本体69に取
り付けられるものであって、インペラ1周辺の構成以外
の構成は、第1の実施の形態と同様となっている。
【0088】さらに、第1の実施の形態では、気液分離
室46内に流動体の流れを整える整流部材を2枚の板状
部材、すなわち第1整流板63及び第2整流板64で構
成しているが、整流部材は1枚からなる整流板でもよい
し、また板状部材でなくともよい。さらに、気液分離室
46内に設けられた吐出口47は、円形の孔47aとこ
の円形の孔47aに接続された樋状部材47bとから構
成されているが、樋状部材47bはなくともよい。
【0089】上述した各実施の形態におけるガイド部材
50等には、抗菌剤を0.4〜0.6重量%入れている
が、この抗菌剤は他の数値でも良いが、その抗菌性能や
材料強度等を考慮すると0.4〜0.6重量%が好まし
く、0.45〜0.55重量%が最も好ましい。なお、
風呂水等には菌繁殖の可能性があり、しかも洗濯に使用
する場合には、このように抗菌剤入りの部材を使用する
のが好ましい。ただし、自吸式ポンプ2を洗濯に使用し
ない場合等、特に抗菌の必要性のない場合には、抗菌剤
を特に各部材に入れなくても十分機能を達成することが
できる。また、モータケース5やケーシング41にも抗
菌剤を入れるようにしてもよい。なお、ガイド部材50
には、溝部50a内にゴム等を嵌入させてシールを形成
したが、直接ガイド部材50を吸水室49に溶着等して
シールしても良い。
【0090】また、上述の第1の実施の形態では、イン
ペラ1の基部34の外周円筒状突起34bとモータケー
ス5の小円筒部5bとの間にわずかな隙間をもついわゆ
るラビリンスを形成しているので、インペラ室9内の水
が、シール24が配置されている空間まで到達しにくい
構成となっている。しかし、このようなラビリンスを形
成せず、図25の第3の実施の形態のような構成として
もよい。
【0091】さらに、上述の第1の実施の形態では、永
久磁石部17として希土類系の磁石を用いているが、こ
の希土類系としては、Nd−Fe−Bのプラマグが機
能、コスト等の面で好ましいが、他の希土類系の永久磁
石も採用することができる。また希土類系ではなく、フ
ェライト等の他の種類の磁石としてもよい。ただし、小
型化のためには、希土類系のものが好ましい。なお、永
久磁石部17は、2個の磁石から構成されるが、1つの
磁石で構成してもよい。ただし、1つとすると極めて大
型の永久磁石を永久磁石部17に使用する必要があり、
コスト的には2つに分けたものの方がよく、一方、1つ
にすると製造上は好ましいものとなる。また、ヨーク6
aとウエイト部材18とを一体化し、1つの部材として
もよい。
【0092】また、逆止弁44は、その開動作時にガイ
ド部材50に当たらないように、背面側が斜めに切り欠
かれた形状となっているが、吸水室49が十分広ければ
斜めに切り欠く形状とする必要はない。なお、この逆止
弁44は、閉状態のときに吸引管48の開放端をしっか
り塞ぐように、先端側が少し吸水室49側に倒された状
態で開放端を塞ぐように配置して、逆止弁44の閉方向
の付勢力が働くようにしている。しかし、逆止弁44を
形成するとき、通常状態で先端側が吸引管48側に倒れ
るような形状にすれば、閉状態時に吸水室49側に倒れ
るように配置する必要はない。
【0093】さらに第1整流板63と第2整流板64の
高さは、上述の第1の実施の形態のように少なくともイ
ンペラ室9の高さより高くするのが好ましいが、インペ
ラ室9の高さより低くしても一定の効果を得ることがで
きる。また、第1整流板63を断面T字状にし、流動体
の勢いに十分耐えるようにしているが、必ずしも断面T
字状にする必要はない。さらに、第1の実施の形態は、
第1整流板63の流動体に対向する面を排出口58の幅
より幅狭な面とし、第2整流板64を排出口58の幅よ
り幅広かつ第1整流板63の2倍程度の面積をもつもの
とし、気液混合体や水の流れにとって好ましいものとし
ているが、必ずしもこのような関係を持たせる必要はな
い。また、ケーシング41とモータケース5の両者に第
1整流板63と第2整流板64を設けるのではなく、各
々が一方、例えばモータケース5にのみ第1整流板63
と第2整流板64を設けるようにしてもよい。
【0094】また、ケース体59を含めたインペラ室9
の形状は、通常、流体排出部を長く取り、すなわちノー
ズ部分を設けるように構成されるが、この第1の実施の
形態では、ノーズ部分を切り取り、インペラ1の回転部
分のすぐ近くに排出口58を形成している。このため、
取り付け時の高さ方向のみならず横方向のスペースも減
少するものとなっている。しかし、従来どおり、ノーズ
を設けるようにしてもよい。また、ガイド部材50と溝
部50aにゴム等でシールしたが直接的に溶着等でシー
ルしてもよい。
【0095】また、インペラ室9の排出口58の上向き
角度を水平位置から11°としているが、好ましい範囲
としては5〜35°で、より好ましいのは8〜15°の
範囲である。すなわち、あまりに水平方向に近づける
と、図17で矢示E方向の流れが、排出口58を出ると
すぐに下方のモータケース5に衝突するためスムーズな
還流が行えない。また、一方、排出口58をあまりにも
上側に向けると、流動体の流れが、吐出口47に近づき
すぎ、空気を含んだ呼び水が吐出口47から排出されて
しまい、自吸式ポンプ2自体が上下方向に大きくなって
しまうためである。
【0096】また、各実施の形態においては、ケース体
59の吸引孔57内にガイド部材50の吐出管54を単
に突出させた構成としていたが、この吸引孔57の中心
と吐出管54の中心とを位置合わせするための位置決め
用部材として、ケース体59もしくはガイド部材50の
一方、または双方に例えばピンや孔等を設けても良い。
【0097】なお、インペラ1の羽根33と基部34
は、第1の実施の形態では、羽根33を基部34より軟
らかい材料にして起動をスムーズ化させているが、同材
質にする等して同等の硬さのものとしてもよい。また、
羽根33と基部34を第1の実施の形態のように別部材
として、その後一体化するようにしたり、同一材料で一
体成形したり、インサートやアウトサート成形により異
なる部材を一体化するようにしてもよい。また、第1の
実施の形態では、ダンパー特性、すなわち起動特性を向
上させるために、羽根33を基部34より軟らかくす
る緩衝舌片25を設けるダンパー用グリス40を係
合孔27内に入れるの3つの方法を全て採用している
が、これらのうちの2つを組み合わせて採用したり、い
ずれか1つを採用してもよい。そのような場合でも起動
特性を向上させることができる。
【0098】また、駆動源部3として、AC同期モータ
を採用しているが、ステッピングモータ等他の双方向回
転可能なモータや一方向回転モータにも、本発明を適用
することができる。さらに、第1の実施の形態のよう
に、インペラ1の回転数としては、50Hzで3000
rpm、60Hzで3600rpmとするのではなく、
さらに低速で回転させるようにしてもよい。例えば永久
磁石部17の着磁を4極着磁とすると、50Hzで15
00rpm、60Hzで1800rpmとすることがで
きる。
【0099】また、このインペラ駆動機構を備えた自吸
式ポンプ2は、洗濯機に取り付け、風呂水を吸水するよ
うになっているが、洗濯機以外の水利用機器や水以外の
液体を取り扱う機器等の給排手段として使用することが
できる。また、他の機器に取り付けるのではなく、水を
含めた各種の液体用の純然たるポンプとしても使用する
ことができる。
【0100】
【発明の効果】以上、説明したように、請求項1記載の
インペラ駆動機構および請求項9記載のインペラ駆動機
構を備えたポンプは、平板部材の羽根の根元部両側に切
欠き部が設けられているので、羽根がインペラの回転方
向に撓み易くなっている。そのため、インペラの羽根に
回転負荷がかかった場合に、この回転負荷が羽根の撓み
により吸収され、羽根の破損を防止するとともに、駆動
源に回転負荷が直接的に伝達されるのを防止するように
なっている。このため、インペラおよび駆動源が破損し
にくく、ポンプ等に備えた場合、長期間にわたってポン
プ性能を維持することができるポンプとなる。
【0101】さらに、請求項2記載のインペラ駆動機構
は、切欠き部が曲面形状で形成されているので、インペ
ラがスムーズに撓み、また、インペラが切欠き部に当接
しても破損されることがない。
【0102】また、請求項3記載のインペラ駆動機構
は、係合凸部が回転軸に固定されているので、回転軸は
従来どおりの簡単な構成とできる一方、インペラとの係
合を確実に行わせることができる。
【0103】また、請求項4記載のインペラ駆動機構
は、インペラの係合部が係合孔と係合孔内に立設された
係合片部からなるので、インペラと回転軸との係合が確
実となる。さらに、請求項5記載のインペラ駆動機構で
は、係合片部に回転軸の係合凸部と当接する可撓性の緩
衝舌片が設けられているので、インペラと回転軸とのジ
ョイント部分がスムーズに係合されることとなり、イン
ペラや駆動源の破損を防止する構成となっている。した
がって、このインペラの駆動機構をポンプ等に備えた場
合、長期間にわたってポンプ性能を維持することができ
るポンプとなる。しかも、緩衝舌片が係合突起の周方向
両側に形成されているので、インペラを双方向回転で構
成した場合においても、ロータ部の回転軸の両方向に対
してインペラや駆動源の破損を防止することとなる。そ
のため、例えば駆動源をAC同期モータで構成した場合
でも、インペラの双方向の回転それぞれに対して、イン
ペラと回転軸とのジョイントがスムーズとなり、ポンプ
等に備えた場合、長寿命のポンプとなる。
【0104】また、請求項6記載のインペラ駆動機構で
は、係合孔に、係合凸部が移動可能な遊び空間が設けら
れているので、AC同期モータ等のように起動時に回転
数が急激に立ち上がるモータであっても起動がスムーズ
に行われることとなる。
【0105】また、請求項7記載のインペラ駆動機構
は、羽根を弾性部材として、撓み可能としているので、
起動時の負荷等を吸収でき、起動がスムーズとなると共
に羽根の損傷の危険性が低くなる。さらに、請求項8記
載のインペラ駆動機構は、インペラが係合部を羽根の材
料より剛性の高い材料で構成すると共にインサート成形
により係合部と羽根を一体成形しているので、製造が容
易でかつ製造コストも低く押さえることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のインペラ駆動機構
を備えた自吸式ポンプの縦断面図である。
【図2】図1の矢示II方向から見た側面図である。
【図3】図1に示した自吸式ポンプの駆動源部のロータ
部の一部断面側面図である。
【図4】図1の自吸式ポンプの回転軸に係合するブッシ
ュを示す図で、(A)はその一部断面側面図で、(B)
は(A)の矢示B方向から見た正面図である。
【図5】図1の矢示V方向から見た図である。
【図6】図1の自吸式ポンプのインペラの底面図で、回
転軸を省略した図である。
【図7】図6のA−A断面図で、まだカシメをしていな
い状態の図である。
【図8】図9のA−A断面図とその一部拡大図である。
【図9】図1に示した自吸式ポンプのインペラの羽根と
基部の状態を示す底面図である。
【図10】図8の矢示A方向から見た平面図である。
【図11】図9のインペラの中央部分の拡大図である。
【図12】図11のA−A部分断面図である。
【図13】図1の自吸式ポンプの起動時の衝突音の変化
を示すグラフである。
【図14】図1に示した自吸式ポンプのケーシングの内
部側を示した平面図である。
【図15】図1の自吸式ポンプの吐出口部分の要部斜視
図である。
【図16】図14のC−C断面図である。
【図17】図1に示した自吸式ポンプのモータケースを
インペラ室から見た平面図である。
【図18】図17のA−A断面図である。
【図19】図17のK−K部分断面図である。
【図20】図1の自吸式ポンプのケース体を示してお
り、(A)は平面図で、(B)は(A)のB−B断面図
で、(C)は、底面図である。
【図21】図1の自吸式ポンプのモータケース側の整流
部材を示す要部斜視図である。
【図22】図1の矢示XXII方向から見た側面図であ
る。
【図23】本発明の第1の実施の形態のインペラ駆動機
構を備えた自吸式ポンプを用いた洗濯機本体の縦断面図
である。
【図24】本発明の第2の実施の形態のインペラ周辺部
分の斜視図である。
【図25】本発明の第3の実施の形態のインペラ周辺部
分の断面図である。
【図26】従来の自吸式ポンプのタンク室部材の平面図
で、図28のA−A断面図である。
【図27】従来の自吸式ポンプのポンプ室部材の平面図
で、図28のB−B断面図である。
【図28】従来の自吸式ポンプの全体断面図である。
【図29】従来の自吸式ポンプが使用される際の配管図
である。
【図30】従来の正逆転遠心ポンプの要部断面図であ
る。
【符号の説明】
1 インペラ 2 自吸式ポンプ 3 駆動源部(駆動源) 4 ポンプ部 5 モータケース 6 ロータ部 7 ステータ部 8 ロータ室 9 インペラ室 10 閉塞キャップ 16 回転軸 19 ブッシュ(係合部材) 25 緩衝舌片(係合部の一部) 27 係合孔(係合部の一部) 28 係合片部(係合部の一部) 33 羽根 34 基部(平板部材) 36 根元部 38 切欠き部 39 係合突起(係合部の一部) 40 ダンパー用グリス 41 ケーシング 42 呼び水供給口 43 吸込口 44 逆止弁 45 吸込口部 46 気液分離室 47 吐出口 48 吸引管 49 吸水室 50 ガイド部材 53 連絡孔 54 吐出管 55 水流ガイド 57 吸引孔(流動体吸引部) 58 排出口(流動体排出部) 59 ケース体 62 環流孔 63 第1整流板 64 第2整流板 67 水抜き孔

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動源と、この駆動源の回転力を伝達す
    る回転軸と、この回転軸との係合部を中心に有するとと
    もに上記回転軸の回転によって回転させられる平板部材
    およびこの平板部材に根元部を固定されると共に上記平
    板部材の外側に延出するように設けられる羽根からなる
    インペラとを有し、上記平板部材には上記羽根の根元部
    両側を上記平板部材の外周縁から中心方向に向かって切
    り欠いて形成した切欠き部が設けられていることを特徴
    とするインペラ駆動機構。
  2. 【請求項2】 前記切欠き部の入り口を曲面形状に形成
    したことを特徴とする請求項1記載のインペラ駆動機
    構。
  3. 【請求項3】 前記回転軸の先端部には、前記係合部と
    係合する係合凸部を有する係合部材が固定されているこ
    とを特徴とする請求項1または2記載のインペラ駆動機
    構。
  4. 【請求項4】 前記係合部は、前記平板部材に形成され
    た係合孔と、この係合孔の一部を閉塞するように係合孔
    内に立設され前記係合凸部と突き当たる係合片部とから
    なることを特徴とする請求項3記載のインペラ駆動機
    構。
  5. 【請求項5】 前記係合片部を、係合突起と、この係合
    突起の周方向両側に近接して設けられ前記係合凸部が当
    接する可撓性の緩衝舌片とで形成したことを特徴とする
    請求項4記載のインペラ駆動機構。
  6. 【請求項6】 前記係合孔には、前記係合凸部が移動可
    能な遊び空間を設けたことを特徴とする請求項5記載の
    インペラ駆動機構。
  7. 【請求項7】 前記羽根を、弾性部材で形成し、前記イ
    ンペラの回転初期に前記羽根を撓ませることを特徴とす
    る請求項1、2、3、4、5または6記載のインペラ駆
    動機構。
  8. 【請求項8】 前記インペラは、前記係合部を前記羽根
    の材料に比して剛性の高い材料を用いてインサート成形
    により前記羽根と前記係合部とを一体化したことを特徴
    とする請求項1、2、3、4、5、6、または7記載の
    インペラ駆動機構。
  9. 【請求項9】 流動体を吸引する流動体吸引部及び上記
    流動体を排出する流体排出部を有するとともにインペラ
    を囲繞するインペラ室を備えたポンプであって、駆動源
    の回転力を伝達する回転軸と、この回転軸との係合部を
    中心に有するとともに上記回転軸の回転によって回転さ
    せられる平板部材およびこの平板部材に根元部を固定さ
    れると共に上記平板部材の外側に延出するように設けら
    れる羽根からなる上記インペラとを有し、上記平板部材
    には上記羽根の根元部両側を上記平板部材の外周縁から
    中心方向に向かって切り欠いて形成した切欠き部が設け
    られていることを特徴とするインペラ駆動機構を備えた
    ポンプ。
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