JP3283462B2 - 携帯用電子機器 - Google Patents

携帯用電子機器

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JP3283462B2
JP3283462B2 JP03342698A JP3342698A JP3283462B2 JP 3283462 B2 JP3283462 B2 JP 3283462B2 JP 03342698 A JP03342698 A JP 03342698A JP 3342698 A JP3342698 A JP 3342698A JP 3283462 B2 JP3283462 B2 JP 3283462B2
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和郷 田川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば情報機器の
メモリカード装置等の補助記憶装置として使用される携
帯用電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】ビデオゲーム機のような情報機器等の親
機に挿着されて用いられている従来のメモリカード装置
等の携帯用電子機器あるいは子機は、情報機器の本体
(親機)と接続するためのインターフェースと、データ
を記憶するための不揮発性の記憶素子を備えて構成され
ている。
【0003】図46(a)は、このような従来の携帯用
電子機器の一例としてのメモリカード装置の主要部の構
成例を示している。この従来のメモリカード10は、そ
の動作を制御するための制御手段11と、情報機器等の
スロット内に設けられた端子に接続するためのコネクタ
12、及びデータを記憶するための不揮発メモリ16を
備え、コネクタ12と不揮発メモリ16は制御手段11
に接続されている。
【0004】制御手段11は、例えばマイクロコンピュ
ータ(以下の図中ではマイコンと略記する。)を用いて
構成される。また、不揮発メモリ16として、例えばE
EPROM等のフラッシュメモリが用いられる。また、
情報機器等との接続インターフェースには、プロトコル
を解釈するための制御手段としてマイクロコンピュータ
が使われることもある。
【0005】図46(b)は、従来のメモリカード10
の制御手段11における制御項目を示している。
【0006】このように、従来のメモリカードでは、情
報機器等の本体に接続するための本体接続インタフェー
スと、不揮発メモリにデータを入出力するためのメモリ
インタフェースを備えているだけであった。
【0007】また、家庭用TVゲーム装置のような従来
のビデオゲーム装置は、ゲームデータ等を補助記憶装置
に記憶する機能を有している。上述したメモリカード装
置は、このようなビデオゲーム装置の補助記憶装置とし
ても用いられる。
【0008】図47は、補助記憶装置としてメモリカー
ドを用いる従来のビデオゲーム装置の一例を示してい
る。この従来のビデオゲーム装置1の本体2は、ほぼ四
角形状の筐体に収容されており、その中央部にビデオゲ
ームのアプリケーションプログラムが記録された記録媒
体である光ディスクが装着されるディスク装着部3と、
ゲームを任意にリセットするためのリセットスイッチ4
と、電源スイッチ5と、上記の光ディスクの装着を操作
するためのディスク操作スイッチ6と、例えば2つのス
ロット部7A,7Bとから構成されている。
【0009】補助記憶装置として用いられるメモリカー
ド10は、このスロット部7A,7Bに挿着され、例え
ばビデオゲーム装置1上で実行されたゲームの結果等
が、制御手段(CPU)19から送られて不揮発メモリ
16に書き込まれる。なお、上記のスロット部7A,7
Bには、図示していない複数の操作装置(コントロー
ラ)も接続され、複数の使用者が同時に対戦ゲーム等を
行うことができるようにされている。
【0010】また、従来、上述のような携帯用電子機器
においては、外部機器との間で赤外線による情報通信を
行うようになされたものがある。このような携帯用電子
機器は、赤外光を発するLEDの如き発光素子を備えて
いる。この発光素子の発する赤外光の強度は、情報信号
に応じて変調される。そして、この発光素子の発する赤
外光は、外部機器側に射出される。
【0011】また、この携帯用電子機器は、外部機器が
情報信号に応じて変調して射出した赤外光を受光するた
めの受光素子を備えている。この受光素子は、照射され
た赤外光を受光して、受光した赤外光の強度に応じた光
検出出力の出力する。この受光素子の光検出出力に基づ
いて、外部機器側より送られた情報信号を復調すること
ができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
に赤外線により外部機器との間で情報通信を行う携帯用
電子機器において、赤外光を射出し、または、赤外光を
受光できる方向が一方向のみであり、また、該射出及び
受光の角度範囲が狭い場合には、携帯用電子機器におけ
る赤外光の射出及び受光の向きを該外部機器のある方向
に正確に向けておかないと、該外部機器との間で情報通
信を行うことができない。
【0013】ところが、赤外光の射出及び受光の方向を
複数の方向としたり、または、角度範囲を拡げること
は、赤外光の発光光量を大きくし、あるいは、受光素子
の受光感度を高くする必要を生じさせ、装置構成の大型
化や消費電力の増大を招来し、装置構成の小型化及び消
費電力の減少が要求される携帯用電子機器においては困
難である。
【0014】また、赤外光の射出及び受光の方向を複数
の方向としたり、角度範囲を拡げることは、発光素子の
発する赤外光を外方側に導く光学系及び照射された赤外
光を受光素子に導く光学系が複雑化、大型化してしま
い、装置構成の小型化を困難としてしまう。
【0015】さらに、携帯用電子機器においては、外部
機器との間で赤外線通信を行っている場合に通信中であ
ることを表示するために可視光を発光する発光素子が用
いられる場合があり、この場合には、この発光素子を外
方側に導くための光学系が加わり、より複雑な構成の光
学系となってしまう。
【0016】そこで、本発明は、上述の実情に鑑みて提
案されるものであって、複雑な光学系を用いることな
く、広い角度に亘って外部機器との通信用の赤外光の射
出または受光ができ、さらに、一定の表示も行え、ある
いは、複数の方向について、通信用赤外光の射出、受
光、または、表示ができるようになされた携帯用電子機
器を提供しようとするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、本発明に係る携帯用電子機器は、外筐体と、この外
筐体内に配設され外部機器との間で赤外線通信を行うた
めの赤外光を発光する赤外線光源と、該外筐体内に配設
され表示用の可視光を発する表示用光源と、該外筐体に
設けられ該赤外線光源が発する赤外光を該外筐体の外方
側に射出させる窓部とを備えている。そして、上記窓部
は、上記表示用光源が発する可視光をも上記外筐体の外
方側に射出させるようになっている。
【0018】したがって、この携帯用電子機器において
は、一つの窓部によって、赤外光の射出と可視光にらる
表示とが行われ、光学系が簡素化されている。
【0019】また、本発明に係る携帯用電子機器は、外
筐体と、この外筐体内に配設され該外筐体に設けられた
透孔部を介して該外筐体の外方側に臨む表示手段と、透
明材料よりなり該透孔部を閉蓋して配設されて上記表示
手段を保護する透明保護板と、該外筐体内に配設され外
部機器との間で赤外線通信を行うための赤外光を受光す
る受光素子と、該外筐体に上記表示手段とは異なる方向
に向けて設けられた窓部と、この窓部より入射した赤外
光を導いて上記受光素子に受光させるとともに該透明保
護板を透して入射した赤外光を導いて該受光素子に受光
させる光学素子とを備えている。
【0020】したがって、この携帯用電子機器において
は、表示手段を保護する透明保護板の方向及び該表示手
段とは異なる方向に向けて設けられた窓部の方向との2
方向より入射する通信用の赤外光を受光することができ
る。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明に係る好ましい実施の形態
について図面を参照しながら説明する。ここで、本発明
の実施の形態となる携帯用電子機器は、親機となるビデ
オゲーム装置等のエンタテインメントシステムに用いら
れるメモリカード装置として、また、単体で携帯用小型
ゲーム機としても使用できるものである。なお、親機
は、ビデオゲーム機に限定されるものではなく、また、
子機となる携帯用電子機器は、メモリカード機能を必ず
しも有していなくともよい。
【0022】以下の説明においては、まず、本発明の実
施の形態となる携帯用電子機器が子機として用いられる
親機の一例のビデオゲーム装置について説明する。
【0023】図1は、本発明の実施の形態となる携帯用
電子機器が装着される親機としてのビデオゲーム装置の
外観を示している。このビデオゲーム装置1は、例えば
光ディスク等に記録されているゲームプログラムを読み
出して、使用者(ゲームプレイヤ)からの指示に応じて
実行するためのものである。なお、ゲームの実行とは、
主としてゲームの進行、及び表示や音声を制御すること
をいう。
【0024】ビデオゲーム装置1の本体2は、ほぼ四角
形状の筐体に収容されており、その中央部にビデオゲー
ム等のアプリケーションプログラムを供給するための記
録媒体であるCD−ROM等の光ディスクが装着される
ディスク装着部3と、ゲームを任意にリセットするため
のリセットスイッチ4と、電源スイッチ5と、上記の光
ディスクの装着を操作するためのディスク操作スイッチ
6と、例えば2つのスロット部7A,7Bを備えて構成
されている。
【0025】なお、アプリケーションプログラムを供給
するための記録媒体は光ディスクに限定されるものでは
なく、また、通信回線を介してアプリケーションプログ
ラムが供給されるようにしてもよい。
【0026】スロット部7A,7Bには、2つの操作装
置20を接続することができ、2人の使用者が対戦ゲー
ム等を行うことができる。また、このスロット部7A,
7Bには、前述したメモリカード装置や本発明の実施の
形態となる携帯用電子機器を挿着することもできる。な
お、図1では2系統のスロット部7A、7Bを設けた構
造を例示しているが、その数は2系統に限定されるもの
ではない。
【0027】操作装置20は、第1、第2の操作部2
1,22と、Lボタン23L,Rボタン23Rと、スタ
ートボタン24、選択ボタン25とを有し、さらに、ア
ナログ操作が可能な操作部31,32と、これらの操作
部31,32の操作モードを選択するモード選択スイッ
チ33と、選択された操作モードを表示するための表示
部34とを有している。さらに、操作装置20の内部に
は、図示しない振動付与機構が設けられている。
【0028】図2は、上記のビデオゲーム装置1の本体
2の前面に設けられているスロット部7A、7Bの様子
を示している。
【0029】本実施の形態では、スロット部7A,7B
は、それぞれ2段に形成されており、その上段には前述
したメモリカード10や、後述する携帯用電子機器10
0が挿着されるメモリカード挿入部8A,8Bが設けら
れ、その下段にはコントローラ20の接続端子部(コネ
クタ)26が接続されるコントローラ接続部(ジャッ
ク)9A,9Bが設けられている。
【0030】メモリカード挿入部8A,8Bの挿入孔
(スロット)は、横方向に長い長方形状に形成し、その
下側の両端のコーナーを上側の両端のコーナーに比べて
丸みを多くして、メモリカードが誤った向きに挿入され
ない構造になっている。また、メモリカード挿入部8
A,8Bには、その内部に設けられている電気的接続を
得るための接続端子を保護するシャッタが設けられてい
る。
【0031】一方、コントローラ接続部9A,9Bは、
横方向に長い長方形状状をした挿入孔の下側の両端のコ
ーナーを上側の両端のコーナーに比べて丸みを多くした
形状にして、コントローラ20の接続端子部26が誤っ
た向きに接続されない構造になっており、かつメモリカ
ードが誤挿入されないようにメモリカード挿入部8A,
8Bとは挿入孔の形状を異にした構造にされている。
【0032】図3は、ビデオゲーム機1の前面のスロッ
ト部7Aのメモリカード挿入部8Aに、後述する本発明
の実施の形態となる携帯用電子機器100が挿入された
状態を示している。
【0033】次に、図4は、上記のビデオゲーム装置1
の主要部の概略的な回路構成の一例を示すブロック図で
ある。
【0034】このビデオゲーム装置1は、中央演算処理
装置(CPU:Central ProcessingUnit )51及びそ
の周辺装置等からなる制御系50と、フレームバッファ
63に描画を行なう画像処理装置(GPU:Graphic Pr
ocessing Unit )62等からなるグラフィックシステム
60と、楽音,効果音等を発生する音声処理装置(SP
U:Sound Processing Unit) 等からなるサウンドシス
テム70と、アプリケーションプログラムが記録されて
いる光ディスクの制御を行なう光ディスク制御部80
と、使用者からの指示が入力されるコントローラ20か
らの信号及びゲームの設定等を記憶するメモリカード1
0や、後述する携帯用電子機器100からのデータの入
出力を制御する通信制御部90と、上記の各部が接続さ
れているバスBUS等を備えて構成されている。
【0035】上記の制御系50は、CPU51と、割り
込み制御やダイレクトメモリアクセス(DMA:Dinami
c Memory Access) 転送の制御等を行なう周辺装置制御
部52と、ランダムアクセスメモリ(RAM:Random A
ccess Memory)からなるメインメモリ(主記憶装置)5
3と、メインメモリ53,グラフィックシステム60,
サウンドシステム70等の管理を行なういわゆるオペレ
ーティングシステム等のプログラムが格納されたリード
オンリーメモリ(ROM:Read Only Memory)54とを
備えている。なお、ここでいうメインメモリは、そのメ
モリ上でプログラムを実行できるものをいう。
【0036】上記のCPU51は、ROM54に記憶さ
れているオペレーティングシステムを実行することによ
り、このビデオゲーム装置1の全体を制御するもので、
例えば32ビットのRISC−CPUからなる。
【0037】そして、このビデオゲーム装置1は、電源
が投入されると、上記の制御系50のCPU51がRO
M54に記憶されているオペレーティングシステムを実
行することにより、CPU51が、上記のグラフィック
システム60、サウンドシステム70等の制御を行なう
ようになっている。また、オペレーティングシステムが
実行されると、CPU51は、動作確認等のビデオゲー
ム装置1の全体の初期化を行った後、上記の光ディスク
制御部80を制御して、光ディスクに記録されているゲ
ーム等のアプリケーションプログラムを実行する。この
ゲーム等のプログラムの実行により、CPU51は、使
用者からの入力に応じて上記のグラフィックシステム6
0、サウンドシステム70等を制御して、画像の表示、
効果音、楽音の発生を制御する。
【0038】また、上記のグラフィックシステム60
は、座標変換等の処理を行なうジオメトリトランスファ
エンジン(GTE:Geometry Transfer Engine)61
と、CPU51からの描画指示に従って描画を行なうG
PU62と、このGPU62により描画された画像を記
憶するフレームバッファ63と、離散コサイン変換等の
直交変換により圧縮されて符号化された画像データを復
号する画像デコーダ64とを備えている。
【0039】上記のGTE61は、例えば複数の演算を
並列に実行する並列演算機構を備え、上記のCPU51
からの演算要求に応じて座標変換,光源計算,行列ある
いはベクトル等の演算を高速に行なうことができるよう
になっている。具体的には、このGTE61は、例えば
1つの三角形状のポリゴンに同じ色で描画するフラット
シェーディングを行なう演算の場合では、1秒間に最大
150万程度のポリゴンの座標演算を行なうことができ
るようになっており、これによって、このビデオゲーム
装置では、CPU51の負荷を低減するとともに、高速
な座標演算を行なうことができるようになっている。
【0040】また、上記のGPU62は、CPU51か
らの描画命令に従って、フレームバッファ63に対して
多角形(ポリゴン)等の描画を行なう。このGPU62
は、1秒間に最大36万程度のポリゴンの描画を行なう
ことができるようになっている。
【0041】さらに、上記のフレームバッファ63は、
いわゆるデュアルポートRAMからなり、GPU62か
らの描画あるいはメインメモリからの転送と、表示のた
めの読み出しとを同時に行なうことができるようになっ
ている。このフレームバッファ63は、例えば1Mバイ
トの容量を有し、それぞれ16ビットの、横が1024
画素、縦が512画素からなるマトリックスとして扱わ
れる。また、このフレームバッファ63には、ビデオ出
力として出力される表示領域の他に、GPU62がポリ
ゴン等の描画を行なう際に参照するカラールックアップ
テーブル(CLUT:Color Lock Up Table )が記憶さ
れるCLUT領域と、描画時に座標変換されてGPU6
2によって描画されるポリゴン等の中に挿入(マッピン
グ)される素材(テクスチャ)が記憶されるテクスチャ
領域が設けられている。これらのCLUT領域とテクス
チャ領域は、表示領域の変更等に従って動的に変更され
るようになっている。
【0042】なお、上記のGPU62は、上述のフラッ
トシェーディングの他にポリゴンの頂点の色から補完し
てポリゴン内の色を決めるグーローシェーディングと、
上記のテクスチャ領域に記憶されているテクスチャをポ
リゴンに張り付けるテクスチャマッピングを行なうこと
ができるようになっている。これらのグーローシェーデ
ィングまたはテクスチャマッピングを行なう場合には、
上記のGTE61は、1秒間に最大50万程度のポリゴ
ンの座標演算を行なうことができる。
【0043】さらに、画像デコーダ64は、上記のCP
U51からの制御により、メインメモリ53に記憶され
ている静止画あるいは動画の画像データを復号してメイ
ンメモリ53に記憶する。
【0044】また、この再生された画像データは、GP
U62を介してフレームバッファ63に記憶することに
より、上述のGPU62によって描画される画像の背景
として使用することができるようになっている。
【0045】上記のサウンドシステム70は、CPU5
1からの指示に基づいて、楽音,効果音等を発生するS
PU71と、このSPU71により、波形データ等が記
録されるサウンドバッファ72と、SPU71によって
発生される楽音,効果音等を出力するスピーカ73とを
備えている。
【0046】上記のSPU71は、例えば16ビットの
音声データを4ビットの差分信号として適応予測符号化
(ADPCM:Adaptive Diffrential PCM)された音声
データを再生するADPCM復号機能と、サウンドバッ
ファ72に記憶されている波形データを再生することに
より、効果音等を発生する再生機能と、サウンドバッフ
ァ72に記憶されている波形データを変調させて再生す
る変調機能等を備えている。
【0047】このような機能を備えることによって、こ
のサウンドシステム70は、CPU51からの指示によ
ってサウンドバッファ72に記録された波形データに基
づいて楽音,効果音等を発生するいわゆるサンプリング
音源として使用することができるようになっている。
【0048】上記の光ディスク制御部80は、光ディス
クに記録されたプログラムやデータ等を再生する光ディ
スク装置81と、例えばエラー訂正符号(ECC:Erro
r Correction Code )が付加されて記録されているプロ
グラム,データ等を復号するデコーダ82と、光ディス
ク装置81からのデータを一時的に記憶することによ
り、光ディスクからのデータの読み出しを高速化するバ
ッファ83とを備えている。上記のデコーダ82には、
サブCPU84が接続されている。
【0049】また、光ディスク装置81で読み出され
る、光ディスクに記録されている音声データとしては、
上述のADPCMデータの他に音声信号をアナログ/デ
ジタル変換したいわゆるPCMデータがある。
【0050】ADPCMデータとして、例えば16ビッ
トのデジタルデータの差分を4ビットで表わして記録さ
れている音声データは、デコーダ82で復号された後、
上述のSPU71に供給され、SPU71でデジタル/
アナログ変換等の処理が施された後、スピーカ73を駆
動するために使用される。
【0051】また、PCMデータとして、例えば16ビ
ットのデジタルデータとして記録されている音声データ
は、デコーダ82で復号された後、スピーカ73を駆動
するために使用される。
【0052】さらに、通信制御部90は、バスBUSを
介してCPU51との通信の制御を行なう通信制御機9
1を備え、使用者からの指示を入力するコントローラ2
0が接続されるコントローラ接続部9と、ゲームの設定
データ等を記憶する補助記憶装置としてメモリカード1
0や後述する携帯用電子機器100が接続されるメモリ
カード挿入部8A,8Bが上記の通信制御機91に設け
られている。
【0053】上記のコントローラ接続部9に接続された
コントローラ20は、使用者からの指示を入力するため
に、例えば16個の指示キーを有し、通信制御機91か
らの指示に従って、この指示キーの状態を、同期式通信
により、通信制御機91に毎秒60回程度送信する。そ
して、通信制御機91は、コントローラ20の指示キー
の状態をCPU51に送信する。
【0054】これにより、使用者からの指示がCPU5
1に入力され、CPU51は、実行しているゲームプロ
グラム等に基づいて、使用者からの指示に従った処理を
行なう。
【0055】ここで、上記のメインメモリ53、GPU
62、画像デコーダ64及びデコーダ82等の間では、
プログラムの読み出し、画像の表示あるいは描画等を行
なう際に、大量の画像データを高速に転送する必要があ
る。そこで、このビデオゲーム装置では、上述のように
CPU51を介さずに周辺装置制御部52からの制御に
より上記のメインメモリ53、GPU62、画像デコー
ダ64及びデコーダ82等の間で直接データの転送を行
なういわゆるDMA転送を行なうことができるようにな
っている。これにより、データ転送によるCPU51の
負荷を低減させることができ、高速なデータの転送を行
なうことができる。
【0056】また、上記のCPU51は、実行している
ゲームの設定データ等を記憶する必要があるときに、そ
の記憶するデータを通信制御機91に送信し、通信制御
機91はCPU51からのデータを上記のメモリカード
挿入部8Aまたはメモリカード挿入部8Bのスロットに
挿着されたメモリカード10や携帯用電子機器100に
書き込む。
【0057】ここで、上記の通信制御機91には、電気
的な破壊を防止するための保護回路が内蔵されている。
上記のメモリカード10や携帯用電子機器100は、バ
スBUSから分離されており、装置本体の電源を入れた
状態で、着脱することができる。従って、上記のメモリ
カード10や携帯用電子機器100の記憶容量が足りな
くなった場合等に、装置本体の電源を遮断することな
く、新たなメモリカードを挿着できる。このため、バッ
クアップする必要があるゲームデータが失われてしまう
ことなく、新たなメモリカードを挿着して、必要なデー
タを新たなメモリカードに書き込むことができる。
【0058】また、パラレルI/Oインタフェース(P
IO)96、及びシリアルI/Oインタフェース(SI
O)97は、上記のメモリカード10や携帯用電子機器
100と、ビデオゲーム装置1とを接続するためのイン
タフェースである。
【0059】次に、本発明の実施の形態となる携帯用電
子機器について説明する。以下では、本発明に係る携帯
用電子機器100について、前述した親機のビデオゲー
ム装置1に挿着されて子機として使用される場合を前提
として説明する。
【0060】すなわち、この子機となる携帯用電子機器
100は、親機となるビデオゲーム装置1のスロット部
7A,7Bに設けられたメモリカード挿入部8に挿着さ
れるものであり、接続された複数の操作装置20に対応
する固有のメモリカードとして使用できるようになって
いる。例えば、2人の使用者(ゲームプレイヤ)がゲー
ムを行う場合には、2つの携帯用電子機器100に、各
自のゲーム結果等をそれぞれ記録するという従来機能を
有している。
【0061】なお、メモリカード挿入部8に上記メモリ
カード10や携帯用電子機器100を挿入する際に、電
源端子やグランド(接地)端子が先に電気的に接続状態
となるように、上記メモリカード10や携帯用電子機器
100のコネクタの電源用やグランド(接地)用の接続
端子の導体を他の端子よりも長めに形成している。これ
は、電気的な動作の安全性や安定性を確保するためであ
り、ビデオゲーム装置1のメモリカード挿入部8の接続
導体を長めに形成したり、両者を長めに形成するように
してもよい。また、誤挿入防止のために、コネクタ部の
左右の形状を非対称に形成している。
【0062】図5乃至図7は、本発明の実施の一形態と
しての携帯用電子機器100の外観を示し、図5は携帯
用電子機器100の平面図を、図6はコネクタ部を保護
するための蓋部材110を閉じた状態の斜視図を、図7
は蓋部材110を開いた状態の斜視図をそれぞれ示して
いる。
【0063】これらの図5乃至図7に示すように、本発
明に係る携帯用電子機器100は、外筐体であるハウジ
ング101を有して構成され、イベント入力や各種選択
等を行うための1個又は複数の操作子121,122を
有してなる操作部120と、液晶表示装置(LCD)等
からなる表示部130と、後述するワイヤレス通信手段
により例えば赤外線によるワイヤレス通信を行うための
窓部140とが設けられている。
【0064】ハウジング101は、上シェル101aと
下シェル101bからなり、メモリ素子等を搭載した基
板151を収納している。このハウジング101は、ビ
デオゲーム装置1の本体のスロット部7A,7Bに挿入
され得るものであって、その一端側の側面には長方形状
の窓が形成されたコネクタ部150が設けられている。
【0065】窓部140は、略々半円形状に形成された
ハウジング101の他端部分に設けられている。表示部
130は、ハウジング101の上面部において、この上
面部の略々半分の領域を占めて、窓部140の近傍に位
置して設けられている。操作部120は、ハウジング1
01の上面部において、この上面部の略々半分の領域を
占めて、窓部140の反対側となる部分に設けられてい
る。この操作部120は、略々四角形状に形成されハウ
ジング101に対して回動可能に支持されるとともに一
または複数の操作子121,122を有する蓋部材11
0と、ハウジング101上の該蓋部材110によって開
閉される位置に設けられたスイッチ押圧部102,10
3とから構成されている。
【0066】操作子121,122は、蓋部材110の
上面側より下面側に亘ってこの蓋部材110を貫通して
配設されている。そして、これら操作子121,122
は、蓋部材110の上面部に対して出没する方向に移動
可能となされて該蓋部材110によって支持されてい
る。
【0067】スイッチ押圧部102,103は、ハウジ
ング101の上面部に対して出没する方向に移動可能と
なされて該ハウジング101に支持された押圧子を有し
ている。この押圧子は、上方側より押圧されることによ
り、ハウジング101内の基板151上に配設された、
例えばダイヤフラムスイッチの如き押圧スイッチを押圧
する。
【0068】これらスイッチ押圧部102,103は、
蓋部材110が閉蓋された状態において、各操作子12
1,122の位置に対応する位置に設けられている。す
なわち、蓋部材110が閉蓋された状態においては、各
操作子121,122を上方側よりこの蓋部材110の
上面部に対して没入する方向に押圧操作すると、この操
作子121,122は、対応するスイッチ押圧部10
2,103の押圧子を介して、ハウジング101内の対
応する押圧スイッチを押圧する。
【0069】なお、これらスイッチ押圧部102,10
3上には、可撓性を有する保護シートを貼着することと
してもよい。この保護シートを貼着することにより、こ
の保護シート上から、操作子121,122を介さずに
直接、手指によりスイッチ押圧部102,103の押圧
子を押圧操作できるようになるとともに、この押圧子の
部分からハウジング101内への塵挨の侵入を防止する
ことができる。
【0070】コネクタ部150の窓内には、図8に示す
ように、電源用及び信号用の端子部152が基板151
上に配設されて臨んでいる。
【0071】なお、コネクタ部150の形状や寸法等
は、ビデオゲーム装置1に用いられる通常のメモリカー
ド10と共通にされている。
【0072】図9の(a)は、上記の携帯用電子機器の
主要部の構成例を示すブロック図である。
【0073】携帯用電子機器100は、前述した通常の
メモリカード10と同様に、その動作を制御するための
制御手段41と、情報機器等のスロットに接続するため
のコネクタ42、及びデータを記憶するための素子であ
る不揮発メモリ46を備えている。
【0074】制御手段41は、例えばマイクロコンピュ
ータ(図中ではマイコンと略記する。)を用いて構成さ
れ、その内部にはプログラム格納手段であるプログラム
メモリ部41aを有している。また、不揮発メモリ46
として、フラッシュメモリのように電源を切っても記録
されている状態が残る半導体メモリ素子が用いられる。
なお、本発明に係る携帯用電子機器100は、後述する
ように電池49を備えて構成されるため、不揮発メモリ
46としてデータを高速に入出力できるスタティックラ
ンダムアクセスメモリ(SRAM)を用いることもでき
る。
【0075】携帯用電子機器100は、上記の構成に加
えて、格納されたプログラムを操作するための操作ボタ
ン等の操作(イベント)入力手段43、上記のプログラ
ムに応じて種々の情報を表示する表示手段である液晶表
示装置(LCD)等の表示手段44、他のメモリカード
等との間で赤外線等によりデータを送受信するワイヤレ
ス通信手段48、上記の各部に電源を供給する電池49
を備えている点が異なっている。
【0076】また、携帯用電子機器100は、電源供給
手段として小型の電池49を内蔵している。このため、
親機のビデオゲーム装置1のスロット部7A,7Bから
抜き取られた状態でも単独で動作することが可能であ
る。なお、電池49として充電可能な2次電池を用いて
もよい。子機の携帯用電子機器100が親機のビデオゲ
ーム装置1のスロット部7A,7Bに挿入されている状
態では、親機のビデオゲーム装置1から電源が供給され
るように構成している。すなわち、電池49の接続端に
は、電源端子50が逆流防止用ダイオード51を介して
接続されており、上記ビデオゲーム装置1等の親機のス
ロットに挿入接続した際には、親機から子機側への電源
供給がなされ、また、2次電池が用いられている場合に
は2次電池への充電も行われる。
【0077】この携帯用電子機器100は、さらに、時
計45、上記プログラムに応じて発音する発音手段であ
るスピーカ47等も備える。なお、上記の各部は、いず
れも制御手段41に接続しており、制御手段41の制御
に従って動作する。
【0078】図9の(b)は、制御手段41の制御項目
を示している。通常のメモリカード10では、情報機器
への本体接続インタフェースと、メモリにデータを入出
力するためのメモリインタフェースのみを備えていた
が、本実施の形態の携帯用電子機器100では、上記の
インタフェースに加えて、表示インタフェース、操作入
力インタフェース、音声インタフェース、ワイヤレス通
信インタフェース、時計管理、及びプログラムダウンロ
ードインタフェースを備えている。
【0079】このように、携帯用電子機器100は、従
来機能である本体(親機)接続インターフェースと不揮
発メモリ管理とは独立に、本実施の形態により追加され
た機能を管理するためのインターフェース(ドライバ)
を、制御手段(マイクロコンピュータ)41に持たせる
ようにしたため、従来機能との互換性を保つことができ
る。
【0080】また、この携帯用電子機器100は、実行
されるプログラムを操作するためのボタンスイッチ等の
入力手段43や、液晶表示装置(LCD)等を用いる表
示手段44を備えて構成されているため、ゲームアプリ
ケーションを動作させると携帯型ゲーム装置としての応
用が可能である。
【0081】しかも、この携帯用電子機器100は、ア
プリケーションプログラムを、ビデオゲーム装置1の本
体からダウンロードされるプログラムをマイクロコンピ
ュータ41内のプログラムメモリ部41aに格納する機
能を有しているため、携帯用電子機器100上で動作す
るアプリケーションプログラムや各種のドライバソフト
を容易に変更することができる。
【0082】以上説明したように、本発明に係る携帯用
電子機器100は、ビデオゲーム装置1とは独立に動作
を制御できる。従って、携帯用電子機器100側では、
プログラム格納手段であるプログラムメモリ部41aに
格納されたアプリケーションによるデータを、ビデオゲ
ーム装置1側のアプリケーションソフトとは独立に作成
できる。また、このデータをビデオゲーム装置1とやり
とりすることにより、携帯用電子機器100とビデオゲ
ーム装置1との協調動作(リンク)が可能となる。
【0083】さらに、携帯用電子機器100は、時計4
5を備えていることにより、時間データをビデオゲーム
装置1側と共有することも可能である。すなわち、互い
の時刻データを一致させるだけでなく、それぞれが独立
に実行するゲームの進行を、実時間に応じて制御するた
めのデータも共有することができる。
【0084】なお、上述したビデオゲーム装置1と携帯
用電子機器100の間の協調動作の具体例については後
述する。
【0085】図10は、本発明に係る携帯用電子機器1
00どうしの間で、ワイヤレス通信を行う様子を模式的
に示している。このように、携帯用電子機器100は、
ワイヤレス通信手段48において赤外線等によりワイヤ
レス通信を行うためのワイヤレス通信窓となる窓部14
0を介してデータを送受信することにより、複数のメモ
リカード間で内部データをやりとりすることができる。
なお、上記の内部データは、例えばビデオゲーム装置等
の情報機器側から転送されてメモリカード内部の記憶手
段に記憶されたデータをも含むものである。
【0086】なお、上記の実施の形態においては、携帯
用電子機器100をビデオゲーム装置の補助記憶装置と
して使用されるものとして説明したが、適用対象はビデ
オゲーム装置に限定されるものではなく、例えば種々の
情報の検索等にも適用可能であることはもちろんであ
る。
【0087】次に、上記の携帯用電子機器100と前述
した親機となるビデオゲーム装置1との間の協調動作に
ついて説明する。
【0088】前述したように、携帯用電子機器100
は、制御手段であるマイクロコンピュータ41で生成さ
れたゲームデータ、メモリカード内の時計45で得られ
た時間データ、ワイヤレス通信手段48を介して得られ
る他のメモリカードで生成されたデータ等を、ビデオゲ
ーム装置1の本体と共有することができる。
【0089】図11は、親機となるビデオゲーム装置1
と子機となる携帯用電子機器100の間で、協調動作を
行う様子を模式的に示している。
【0090】以下では、このような協調動作の例とし
て、親機のビデオゲーム装置1に、アプリケーションソ
フトウェアのプログラムが記録された記録媒体である光
ディスク(CDROM)が装着されており、そこから読
み出されたプログラムが、ビデオゲーム装置1の本体の
スロット部7A,7Bに挿着された子機の携帯用電子機
器100にダウンロードされる場合について説明する。
【0091】まず、協調動作についての具体的な説明に
先立って、協調動作を行うための前提となるプログラム
のダウンロードについて説明する。
【0092】図12は、親機のビデオゲーム装置1のデ
ィスク装着部3に装着された光ディスク(CDROM)
等から供給されるビデオゲームのアプリケーションプロ
グラムが、ビデオゲーム装置1の制御手段であるCPU
51を介して、子機の携帯用電子機器100の制御手段
であるマイクロコンピュータ41内の、プログラム格納
手段であるプログラムメモリ部41aに直接転送(ダウ
ンロード)される場合のデータの流れを示している。
【0093】図13は、上記図12のダウンロードの手
順を示している。
【0094】ステップST1では、まず、親機としての
ビデオゲーム装置1(以下では単に親機ともいう。)の
ディスク装着部3に装着されたCDROMから、子機と
しての携帯用電子機器100(以下では単に子機ともい
う。)内のマイクロコンピュータ上で動作するビデオゲ
ームのアプリケーションプログラムが、データとして読
み出される。なお、前述したように、このアプリケーシ
ョンプログラムは、一般に、親機のビデオゲーム装置1
上で動作するものとは別のものである。
【0095】次に、ステップST2で、親機の制御手段
であるCPU51は、子機の携帯用電子機器100の制
御手段であるマイクロコンピュータ41に対して「プロ
グラムダウンロード要求コマンド」を発行する。そし
て、CPU51はマイクロコンピュータ41から「プロ
グラムダウンロード許可ステータス」を受け取るために
ポーリングを行う。なお、ここでいうポーリングとは、
サービス要求の有無を問い合わせてサービスを行う方法
をいう。
【0096】ステップST3では、子機の携帯用電子機
器100側のマイクロコンピュータ41が、親機のCP
U51から「プログラムダウンロード要求コマンド」を
受け取る。
【0097】そして、ステップST4で、子機側のマイ
クロコンピュータ41が、現在処理中のルーチンを終了
してプログラムダウンロードを実行できる状態になる
と、親機のCPU51に対して「プログラムダウンロー
ド許可ステータス」を返送する。
【0098】次に、ステップST5では、親機のCPU
51が、子機側のマイクロコンピュータ41から「プロ
グラムダウンロード許可ステータス」を受け取ると、ス
テップST1でCDROM等から読み出されたプログラ
ムを、携帯用電子機器100のプログラム格納手段であ
るプログラムメモリ部41aに転送(ダウンロード)し
て書き込む。そして、CPU51はマイクロコンピュー
タ41から「プログラムスタート許可ステータス」を受
け取るためにポーリングを行う。
【0099】このとき、ダウンロードされたデータが書
き込まれるプログラムメモリ部41aのアドレスは、マ
イクロコンピュータ41により管理される。また、上記
の説明では、親機からダウンロードされるプログラム
が、マイクロコンピュータ41内のプログラムメモリ部
41aに格納される場合を例としているが、高速にデー
タを入出力できるSRAM等の記憶素子に記憶されるよ
うにしてもよい。
【0100】ステップST6では、メモリカードのマイ
クロコンピュータ41が、親機から転送されたプログラ
ムをデータとして受け取り、プログラムメモリ部41a
に書き込む。このとき、親機のCPU51からは、プロ
グラムデータを子機の携帯用電子機器100のプログラ
ムメモリ部41aに直接書き込んでいるように見える。
また、上述したように、プログラムメモリ部41aのア
ドレスはマイクロコンピュータ41により管理される。
【0101】そして、ステップST7では、子機の携帯
用電子機器100のマイクロコンピュータ41が、親機
から最終のプログラムデータを受け取って実行できる環
境にすると、「プログラムスタート許可ステータス」を
本体のCPU51に返送する。
【0102】ステップST8では、親機のCPU51
が、携帯用電子機器100のマイクロコンピュータ41
から「プログラムスタート許可ステータス」を受け取
り、「プログラムスタートコマンド」を発行する。
【0103】そして、携帯用電子機器100のマイクロ
コンピュータ41は、親機のCPU51から「プログラ
ムスタートコマンド」を受け取ると、予め決められた所
定のアドレスからプログラムを動作させる。
【0104】以上の手順により、親機のビデオゲーム装
置1から、それに挿着された子機の携帯用電子機器10
0のマイクロコンピュータ41内にあるプログラムメモ
リ部41aに、アプリケーションプログラムが直接転送
(ダウンロード)される。
【0105】なお、前述したように、アプリケーション
プログラムを供給する手段は、光ディスク等の記録媒体
に限定されるものではなく、また、通信回線を介して供
給されるようにしてもよう。その場合には、上記の手順
においてステップST1のみが異なる。
【0106】ところで、上記のダウンロード手順は、親
機のビデオゲーム装置1から、それに挿着された子機の
携帯用電子機器100の制御手段であるマイクロコンピ
ュータ41内のプログラムメモリ部41aに、アプリケ
ーションプログラムが直接ダウンロードされる場合のダ
ウンロード手順について説明したものである。
【0107】これに対して、親機のCPU51が、アプ
リケーションプログラムのデータを子機の携帯用電子機
器100内の不揮発メモリ46にダウンロードした後
に、そのデータをマイクロコンピュータ41内のプログ
ラムメモリ部41aにコピーして実行する場合もある。
【0108】図14は、このような場合のデータの流れ
を示している。すなわち、親機のビデオゲーム装置1の
ディスク装着部3に装着された光ディスク等から供給さ
れるビデオゲームのアプリケーションプログラムは、ビ
デオゲーム装置1の制御手段であるCPU51を介し
て、子機の携帯用電子機器100内の不揮発メモリ46
に転送(ダウンロード)された後に、制御手段であるマ
イクロコンピュータ41内のプログラムメモリ部41a
にコピーされて実行される。
【0109】図15は、上記のダウンロードの手順を示
している。
【0110】ステップST11では、まず、親機のビデ
オゲーム装置1のディスク装着部3に装着されたCDR
OMから、子機の携帯用電子機器100内のマイクロコ
ンピュータ上で動作するビデオゲームのアプリケーショ
ンプログラムが、データとして読み出される。
【0111】そして、ステップST12で、親機の制御
手段であるCPU51が、CDROMから読み出された
プログラムデータを、子機の携帯用電子機器100の不
揮発性メモリ46に転送(ダウンロード)する。この手
順は、従来のビデオゲーム装置においてデータのバック
アップを行う場合等と同様である。
【0112】次に、ステップST13で、携帯用電子機
器100の制御手段であるマイクロコンピュータ41
が、従来のデータバックアップと同様の手順で、親機の
CPU51から転送されたアプリケーションプログラム
をデータとして受け取り、不揮発メモリ46に書き込
む。
【0113】次に、ステップST14で、携帯用電子機
器100のマイクロコンピュータ41が、親機のCPU
51から「プログラムスタート要求コマンド」を受け取
ると、不揮発メモリ46の上記コマンドにより指示され
たアドレスから、指示されたサイズのデータをマイクロ
コンピュータ41内のプログラムメモリ部41aにコピ
ーする。
【0114】そして、携帯用電子機器100のマイクロ
コンピュータ41は、プログラムメモリ部41aにコピ
ーされたプログラムを、そのスタートアドレスから実行
する。
【0115】以上の手順により、親機のビデオゲーム装
置1から、それに挿着された子機の携帯用電子機器10
0のマイクロコンピュータ41内にあるプログラムメモ
リ部41aに、不揮発メモリ46を介してアプリケーシ
ョンソフトウェアのプログラムがデータとして転送(ダ
ウンロード)される。
【0116】なお、親機のビデオゲーム装置1から子機
の携帯用電子機器100にダウンロードされるアプリケ
ーションプログラムは、一般に、親機のビデオゲーム装
置1上で動作するものとは別のものである。もちろん、
上記のダウンロードされるアプリケーションプログラム
は、ビデオゲーム装置1上及び携帯用電子機器100上
の両方で動作するものであってもよい。ただし、この場
合には、ビデオゲーム装置1側のCPUと、携帯用電子
機器100側のマイクロコンピュータが、同じプロセッ
サであるという制約が生じる。
【0117】次に、親機のビデオゲーム装置1から、前
述した手順でダウンロードされたアプリケーションソフ
トウェアのプログラムを、子機の携帯用電子機器100
上で独立に実行して、その実行結果を再びビデオゲーム
装置1との間でやりとりしながら行われる協調動作につ
いて説明する。
【0118】ここでは、親機のビデオゲーム装置1上で
動作する、いわゆるロールプレイングゲーム等に登場す
る人物やキャラクタの属性データが、子機の携帯用電子
機器100にダウンロードされる。なお、上記の属性デ
ータとは、成長度や性格等を表すもデータである。
【0119】そして、子機の携帯用電子機器100内の
マイクロコンピュータ41で実行されるプログラム上
で、その登場人物やキャラクタを育てることにより、そ
れらの属性を親機のビデオゲーム装置1の本体で実行さ
れるプログラムとは独立に変化させる。
【0120】このような、本発明に係る実施の形態とな
る携帯用電子機器100は、単独で動作するように構成
されており、しかも小型で携帯に便利である。このた
め、使用者(ゲームプレイヤ)は、この携帯用電子機器
100上で実行されるプログラムにより登場させる人物
やキャラクタをいつでも持ち運んで育てることができ
る。また、使用者は、手元で育てた登場人物やキャラク
タの属性を、携帯用電子機器100からビデオゲーム装
置1の本体に転送(アップロード)することもできる。
この場合には、属性が変化した登場人物やキャラクタを
親機のビデオゲーム装置1上で実行されているプログラ
ムに取り込んで動作させることもできる。
【0121】以上説明したように、親機のビデオゲーム
装置1と子機の携帯用電子機器100のそれぞれにおい
て、登場人物等の属性データを共有し、かつ変化させ合
うことにより、協調動作を行うことができるビデオゲー
ムを構成できる。
【0122】ところで、この携帯用電子機器100は、
上述したように、ハウジング101に収納され、外部機
器との接続を行うための端子部152を有している。そ
して、この端子部152は、ハウジング101に設けら
れた透孔であるコネクタ部150を介して外方側に臨ま
されているが、図16乃至図18に示すように、蓋部材
110によって覆われて保護されている。図16(a)
は上面、図16(b)は正面、図16(c)は底面、図
17は左側面、図18は右側面を示している。この蓋部
材110は、ハウジング101により、端子部152を
覆う閉蓋状態と端子部152を外方側に臨ませる開蓋状
態とに亘って回動可能となされて支持されている。
【0123】すなわち、蓋部材110は、図20に示す
ように、一側側に一対のアーム部113,113を有
し、これらアーム部113,113に一対の相対向され
た支軸部111,112を有し、これら支軸部111,
112をハウジング101の上面側略々中央部の両側側
に設けられた一対の支持孔107,107に対応して嵌
入させることにより、回動可能に支持されている。
【0124】そして、ハウジング101には、上述した
ように、図32に示すように、押圧操作されることによ
り基板151に配設され電子回路部に接続された押圧ス
イッチ157を押圧する押圧部102,103をなす押
圧子が設けられている。蓋部材110には、図29に示
すように、この蓋部材110を貫通した状態でこの蓋部
材110により移動可能に支持され、蓋部材110が閉
蓋状態であるときに押圧子に対応する位置となされる操
作子121,122が設けられている。これら操作子1
21,122は、図30に示すように、合成樹脂材料の
如き可撓性を有する材料により、ランナー部123を介
して一体的に連設されており、それぞれ蓋部材に対して
移動可能に支持されている。
【0125】すなわち、操作子121,122は、蓋部
材110が閉蓋状態であるとき、押圧操作されることに
より、押圧子を介して、押圧スイッチ157を押圧す
る。
【0126】なお、押圧部102,103をなす押圧子
は、ハウジング101に対して移動可能に支持されたハ
ウジング101とは別体の部材でもよく、また、図31
及び図32に示すように、ハウジング101の外板の一
部から構成されているものとしてもよい。この場合に
は、ハウジング101の外板に設けられたコ字型の切り
込み102a,103aによって囲まれた部分が押圧子
となる。これら押圧子の基端側には、スリット102
b,103bが設けられ、これら押圧子のハウジング1
01に対する弾性変位が可能となされている。そして、
これら押圧子が構成された部分の上面には、可撓性を有
する保護シート101cを貼着する。この保護シートが
貼着されていることにより、この保護シート上から、操
作子121,122を介さずに直接、手指によりスイッ
チ押圧部102,103の押圧子を押圧操作できるとと
もに、この押圧子の部分からハウジング101内への塵
挨の侵入が防止される。
【0127】ハウジング101は、蓋部材110が開蓋
された状態においては、図3に示すように、コネクタ部
150を含む部分を外部機器の凹状の保持部であるスロ
ット部7A,7Bに嵌入させ、端子部152を外部機器
に接続させることができるようになされている。
【0128】そして、蓋部材110は、図20及び図2
1に示すように、上記ハウジング101に対して着脱可
能となされている。すなわち、蓋部材110の支軸部1
11,112は、少なくとも一方の支軸部111が、図
23及び図24に示すように、先端部及び周面部に開放
された中空部を有することにより一方向に弾性的に縮径
可能となされている。そして、ハウジング101には、
図22に示すように、縮径可能となされた支軸部111
が嵌入する支持孔107からこのハウジング101の側
部に亘って溝部108が形成されている。縮径可能とな
された支軸部111は、図25乃至図27に示すよう
に、縮径させた状態で溝部108内を通過することにい
より、ハウジング101に対する着脱が可能となされて
いる。
【0129】このように支軸部111が溝部108内を
通過することができるのは、蓋部材110が開蓋状態で
あるときである。蓋部材110が閉蓋状態であるときに
は、図28に示すように、支軸部111の縮径可能な方
向が溝部108の幅方向に対して直交する方向となるた
め、支軸部111は、溝部108内を通過することがで
きない。
【0130】そして、この携帯用電子機器100におい
ては、図33に示すように、表示用の可視光を発する表
示用光源(LED)145からの光を2方向に導くとと
もに、外部機器との間で赤外線通信を行うための赤外光
を受光する受光素子144が2方向からの赤外光を受光
できるようにするための光学系を有している。ここで、
表示用光源145からの光を導く2方向及び受光素子1
44が赤外光を受光する2方向とは、窓部140側及び
表示部130側である。窓部140は、ハウジング10
1の上端部に設けられ、外部機器との間で赤外線通信を
行うための赤外光を発光する赤外線光源(LED)14
6が発する赤外光を該ハウジング101の外方側に射出
させるためのものである。
【0131】この光学系は、表示部130を保護する透
明保護板131と、窓部140に設けられた光学素子で
あるプリズム141とを有して構成される。表示部13
0は、上述したように、ハウジング101内に配設さ
れ、ハウジング101の正面部に設けられた透孔部を介
してハウジング101の外方側に臨む表示手段となるも
のであり、液晶表示装置(LCD)等からなる。透明保
護板131は、例えばアクリルの如き透明材料よりな
り、透孔部を閉蓋して配設されている。プリズム141
も、例えばアクリルの如き透明材料よりなり、窓部14
0を閉蓋して配設されている。表示部130は、ハウジ
ング101の正面部に向けられており、ハウジング10
1の上端部に設けられた窓部140とは異なる方向に向
けて設けられている。
【0132】赤外線光源146は、表示部130の上方
側に位置して、ハウジング101内の基板151上に配
設されている。また、表示用の可視光を発する表示用光
源(LED)145は、表示部130の上方側に位置し
て、ハウジング101内の基板151上に配設されてい
る。そして、外部機器との間で赤外線通信を行うための
赤外光を受光する受光素子144は、表示部130の上
方側に位置して、ハウジング101内の基板151上に
配設されている。これら赤外線光源146、表示用光源
145及び受光素子144は、略々一列に配列された状
態で配設されている。
【0133】プリズム141は、図34に示すように、
赤外線光源146が窓部140側に向けて発した赤外光
を該窓部140側に透過させて、ハウジング101の外
方側に射出させる。また、プリズム141は、図35に
示すように、表示用光源145が表示部130側に発す
る可視光が入射されこの可視光を界面で反射して窓部1
40側に導いてを介して外方側に射出させる突出部14
2を有している。この突出部142を透過した可視光
は、透明保護板131が有する突出部132より該透明
保護板131内に入射し、この透明保護板130を透し
て、表示部130側の外方に射出される。このようにし
て、窓部140は、赤外線光源146が発する赤外光の
みならず、表示用光源145が発する可視光をも、ハウ
ジング101の外方側に射出させる。
【0134】そして、プリズム141は、図36に示す
ように、窓部140より入射した赤外光を界面で反射し
て受光素子144に導いて受光させる突出部143を有
している。表示部130側より透明保護板131に入射
した赤外光は、透明保護板131が有する突出部133
よりプリズム141の突出部143内に入射し、この突
出部を透して、受光素子144により受光される。この
ようにして、受光素子144は、表示部130側及び窓
部140側の2方向より入射された赤外光を受光する。
【0135】ハウジング101の背面部には、図19に
示すように、この携帯用電子機器100の各部に駆動用
の電源を供給するための電池を該ハウジング101に装
着させるための電池ホルダ104が取付けられている。
この電池ホルダ104は、ハウジング101の背面部に
形成された透孔を閉蓋する状態で該ハウジング101に
取付けられ、このハウジング101に対して着脱可能と
なされている。この電池ホルダ104は、図37に示す
ように、ハウジング101内の電子回路部に対して電源
供給を行う電池155を保持する。この電池155は、
略々円盤形状に構成された、いわゆるボタン電池であ
る。電池ホルダ104に保持された電池155は、この
電池ホルダ104がハウジング101に取付けられる
と、基板151上に設けられた陽電源端子154に陽極
である外周面部を当接させ、また、基板151上に設け
られた陰電源端子153に陰極である主面部を当接させ
る。このようにして各電源端子154,153に当接さ
れることにより、電池155は、基板151上の電子回
路部に接続され、この電子回路部に対する電源供給を行
う。
【0136】なお、ハウジング101の背面部には、図
示は省略するが、設定状態を工場出荷時の状態にするた
めのリセット用のボタンが、ハウジング101に形成さ
れた穴の奥に設けられており、ピンなどで押圧可能とな
っている。
【0137】この電池ホルダ104は、図38に示すよ
うに、電池155よりもやや大きな略々円盤状に形成さ
れ、外周側部分に、電池155の外周縁部分を保持する
鈎爪状の電池保持部104a,104bを有する。これ
ら電池保持部104a,104bは、図39に示すよう
に、電池155の外周縁部分を保持するとき、先端部を
陰極部の突起部156の外縁に沿わせる状態となる。電
池155は、電池ホルダ104に対して陰極を向けた状
態では突起部156のために電池保持部104a,10
4b間に進入することができず、電池ホルダ104に対
して陽極を向けた状態でのみ、突起部156を電池保持
部104a,104b間から突出させた状態で、これら
電池保持部104a,104b間に進入することができ
る。すなわち、電池ホルダ104の電池保持部104
a,104bは、電池155が電池ホルダ104に対し
て所定の極性方向の逆の極性方向となされて保持される
ことを防止する誤挿入防止部材となっている。
【0138】また、電池ホルダ104は、図40に示す
ように、四角形の板状に形成してもよい。この場合にお
いて、この電池ホルダ104には、ハウジング101に
設けられた透孔の縁部に係合するための係合爪を設ける
とともに、螺子止め用の螺子孔104dを設けることと
してもよい。この螺子孔104dには、ハウジング10
1の螺子穴に螺入される螺子104cが挿通される。こ
の電池ホルダ104は、図41に示すように、裏面側に
電池保持部104a,104bを有し、これら電池保持
部104a,104b間に電池155を所定の極性方向
で保持する。
【0139】そして、図42に示すように、この携帯用
電子機器100を収納して保護するための保護ケース1
60が考えられる。この保護ケース160は、上ケース
161と、この上ケース161に突き合わせられること
によりこの上ケース161との間に携帯用電子機器10
0を収納する密閉された空隙部を形成する下ケース16
2とからなる。これらケース161,162は、例えば
ポリメチルメタクリレート(Polymethylmethacrylate)
(アクリル)やポリカーボネイト(Polycarbonate)の
如き透明な合成樹脂材料により形成される。
【0140】これら各ケース161,162は、一端側
部分に係合部を有している。この係合部は、上ケース1
61に設けられた鈎爪状の係合爪163と、下ケース1
62に設けられた係合環部164とからなる。この係合
部は、係合爪163を係合環部164内に挿入して各ケ
ース161,162を突き合わせることにより、各ケー
ス161,162を突き合わた状態に保持する。そし
て、これらケース161,162の他端側には、締結部
が設けられている。この締結部は、上ケース161に設
けられた螺子挿通片170と、下ケース162に設けら
れた螺子螺入片171とからなる。これら螺子挿通片1
70と螺子螺入片171とは、各ケース161,162
が突き合わせられた状態において、互いに重ね合わされ
る。そして、螺子挿通片170に形成された螺子挿通孔
に締結螺子172が挿通され、この締結螺子172が螺
子螺入片171の螺子孔に螺入されることにより、螺子
挿通片170と螺子螺入片171とは、互いに固定され
て、各ケース161,162を突き合わされた状態に維
持する。締結螺子172の頭部には、例えば100円硬
貨や500円硬貨の周縁部分が嵌合され得る直線状の溝
が形成されている。すなわち、締結螺子172は、図4
3に示すように、頭部の溝に100円硬貨や500円硬
貨の周縁部分を嵌合させることにより、容易に回転させ
ることができる。
【0141】そして、各ケース161,162の少なく
とも一方、例えば上ケース161には、これらケース1
61,162が形成する空隙部内に収納される携帯用電
子機器100が有する押圧操作部121,122に対応
した複数の透孔169が設けられている。そして、これ
ら透孔169は、押釦165となる密閉部材167によ
って閉塞されている。この密閉部材167は、弾性材料
(エラストマ)により形成され、上ケース161の裏面
部に貼着される状態に形成されている。押釦165は、
透孔169の内周縁部近傍の密閉部材167が弾性変形
することにより、上ケース161の上面部に対して出没
する方向に移動可能となっている。そして、この密閉部
材167は、上ケース161と下ケース162との互い
の突き合わせ部同士の間を封止する封止部材168と一
体的に形成されている。この封止部材168は、上ケー
ス161の下ケース162が突き合わせられる端縁部の
全周に亘って設けられている。この封止部材168は、
上ケース161と下ケース162とが突き合わせられた
とき、これら各ケース161,162間に挟まされて、
各ケース161,162間を封止する。この封止部材1
68は、この保護ケース160内への水の侵入を防止す
る。すなわち、この封止部材168により、この保護ケ
ース160は、携帯用電子機器100を振動や衝撃から
保護するのみならず、防水ケースとして使用することが
できる。
【0142】この保護ケース160に、図45に示すよ
うに、携帯用電子機器100が表示部130を上ケース
161側として収納されると、図44に示すように、各
押釦165は、各操作子121,122の押圧面に対応
して当接する。したがって、この保護ケース160に携
帯用電子機器100を収納した状態においては、各押釦
165を押圧操作することにより、各操作子121,1
22及び押圧部102,103を介して、押圧スイッチ
157を押圧操作することができる。
【0143】なお、この保護ケース160は、この保護
ケース160内の空隙部内に収納する携帯用電子機器1
00が有する表示部130に対応する位置を、拡大レン
ズ部としてもよい。すなわち、保護ケース160の表示
部130に対応する位置の外壁部を凹状に膨出させるこ
とにより、この部分は、凹レンズとして作用し、表示部
130を拡大して見ることを可能とする。
【0144】
【発明の効果】上述のように、本発明に係る携帯用電子
機器においては、一つの窓部によって、赤外光の射出と
可視光にらる表示とが行われ、光学系が簡素化されてい
る。
【0145】また、この本発明に係る携帯用電子機器に
おいては、表示手段を保護する透明保護板の方向及び該
表示手段とは異なる方向に向けて設けられた窓部の方向
との2方向より入射する通信用の赤外光を受光すること
ができる。
【0146】すなわち、本発明は、複雑な光学系を用い
ることなく、広い角度に亘って外部機器との通信用の赤
外光の射出または受光ができ、さらに、一定の表示も行
え、あるいは、複数の方向について、通信用赤外光の射
出、受光、または、表示ができるようになされた携帯用
電子機器を提供することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る携帯用電子機器の実施の形態が子
機として用いられる親機となるビデオゲーム装置の外観
を示す平面図である。
【図2】上記ビデオゲーム装置のスロット部の様子を示
す背面図である。
【図3】上記ビデオゲーム装置の外観斜視図である。
【図4】上記ビデオゲーム装置の主要部の具体的な構成
例を示すブロック図である。
【図5】本発明に係る携帯用電子機器の実施の形態の外
観を示す平面図である。
【図6】上記携帯用電子機器の実施の形態の外観を示す
斜視図である。
【図7】上記携帯用電子機器の実施の形態において蓋部
材を開蓋した状態を示す斜視図である。
【図8】上記携帯用電子機器の実施の形態の外観を示す
底面図である。
【図9】本発明に係る携帯用電子機器の実施の形態の主
要部の構成例を示すブロック図である。
【図10】本発明に係る携帯用電子機器の実施の形態の
ワイヤレス通信機能について説明するための図である。
【図11】本発明に係る携帯用電子機器の実施の形態と
上記ビデオゲーム装置本体との間の協調動作を説明する
ための図である。
【図12】上記ビデオゲーム装置本体からメモリカード
にダウンロードされるプログラムデータの流れを示す図
である。
【図13】上記ダウンロードの手順を示す図である。
【図14】上記ビデオゲーム装置本体からメモリカード
にダウンロードされるプログラムデータの別の流れを示
す図である。
【図15】上記のダウンロードの手順を示す図である。
【図16】上記携帯用電子機器の実施の形態の外観の正
面、上面及び底面を示す三面図である。
【図17】上記携帯用電子機器の実施の形態の外観を示
す右側面図である。
【図18】上記携帯用電子機器の実施の形態の外観を示
す左側面図である。
【図19】上記携帯用電子機器の実施の形態の外観を示
す背面図である。
【図20】上記携帯用電子機器の実施の形態において蓋
部材を取り外した状態を示す斜視図である。
【図21】上記携帯用電子機器の実施の形態において蓋
部材を取り外している状態を示す斜視図である。
【図22】上記携帯用電子機器の実施の形態における蓋
部材の支持部の構成を示す要部斜視図である。
【図23】上記携帯用電子機器の実施の形態における蓋
部材の支軸の構成を示す要部斜視図である。
【図24】上記携帯用電子機器の実施の形態における蓋
部材の支軸の構成を示す要部断面図である。
【図25】上記携帯用電子機器の実施の形態において蓋
部材を取付けるときの支持部の状態を示す要部断面図で
ある。
【図26】上記携帯用電子機器の実施の形態において蓋
部材を取付けているときの支持部の状態を示す要部断面
図である。
【図27】上記携帯用電子機器の実施の形態において蓋
部材を取付けたときの支持部の状態を示す要部断面図で
ある。
【図28】上記携帯用電子機器の実施の形態において蓋
部材を閉蓋したときの支持部の状態を示す要部断面図で
ある。
【図29】上記携帯用電子機器の実施の形態における蓋
部材の操作子の構成を示す断面図である。
【図30】上記携帯用電子機器の実施の形態における蓋
部材の操作子の構成を示す平面図である。
【図31】上記携帯用電子機器の実施の形態における押
圧部の構成の他の形態を示す平面図である。
【図32】上記携帯用電子機器における押圧部の構成の
他の実施の形態を示す断面図である。
【図33】上記携帯用電子機器の実施の形態における赤
外線送受信部の構成を示す平面図である。
【図34】上記携帯用電子機器の実施の形態における赤
外線送信部の構成を示す断面図である。
【図35】上記携帯用電子機器の実施の形態における表
示用可視光発光部の構成を示す断面図である。
【図36】上記携帯用電子機器の実施の形態における赤
外線受信部の構成を示す断面図である。
【図37】上記携帯用電子機器の実施の形態における基
板及び電池の配置を示す背面図である。
【図38】上記携帯用電子機器の実施の形態における電
池ホルダの構成を示す背面図である。
【図39】上記携帯用電子機器の実施の形態における電
池ホルダの構成を示す断面図である。
【図40】上記携帯用電子機器における電池ホルダの構
成の他の実施の形態を示す外面側の斜視図である。
【図41】上記携帯用電子機器における電池ホルダの構
成の他の実施の形態を示す内面側の斜視図である。
【図42】上記携帯用電子機器を収納する保護ケースの
構成の正面及び底面を示す二面図である。
【図43】上記携帯用電子機器を収納する保護ケースの
構成を示す側面図である。
【図44】上記携帯用電子機器を収納した上記保護ケー
スの構成の正面及び底面を示す二面図である。
【図45】上記携帯用電子機器を収納した上記保護ケー
スの構成を示す側面図である。
【図46】従来のメモリカード装置の主要部の構成例を
示す図である。
【図47】補助記憶装置としてメモリカードを用いる従
来のビデオゲーム装置の一例を示す図である。
【符号の説明】
41 制御手段、 42 接続コネクタ、 43 ボタ
ンスイッチ、 44表示画面、 45 時計、 46
不揮発メモリ、 47 スピーカ、 48ワイヤレス通
信手段、 49 電池、100 メモリカード、130
表示部、131 透明保護板、140 窓部、141
プリズム、144 受光素子、145 表示用光源、
146 赤外線光源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 3/02 390 A63F 9/24 A63F 13/12 G06F 3/00 H04Q 9/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外筐体と、 上記外筐体内に配設され外部機器との間で赤外線通信を
    行うための赤外光を発光する赤外線光源と、 上記外筐体内に配設され表示用の可視光を発する表示用
    光源と、上記外筐体に設けられ、上記赤外線光源が発す
    る赤外光を該外筐体の外方側に射出させる窓部とを備
    え、 上記窓部は、上記表示用光源が発する可視光をも上記外
    筐体の外方側に射出させることを特徴とする携帯用電子
    機器。
  2. 【請求項2】 外筐体と、 上記外筐体内に配設され、該外筐体に設けられた透孔部
    を介して該外筐体の外方側に臨む表示手段と、 透明材料よりなり、上記透孔部を閉蓋して配設されて上
    記表示手段を保護する透明保護板と、 上記外筐体内に配設され外部機器との間で赤外線通信を
    行うための赤外光を受光する受光素子と、 上記外筐体に上記表示手段とは異なる方向に向けて設け
    られた窓部と、 上記窓部より入射した赤外光を導いて上記受光素子に受
    光させるとともに、上記透明保護板を透して入射した赤
    外光を導いて該受光素子に受光させる光学素子とを備え
    たことを特徴とする携帯用電子機器。
  3. 【請求項3】 外筐体内に配設され表示用の可視光を発
    する表示用光源と、 上記表示用光源の発する可視光を導いて窓部を介して外
    方側に射出させるとともに、該可視光を導いて透明保護
    板を透して外方側に射出させる光学素子とを備えたこと
    を特徴とする請求項2記載の携帯用電子機器。
  4. 【請求項4】 外筐体と、 上記外筐体内に配設され、該外筐体に設けられた透孔部
    を介して該外筐体の外方側に臨む表示手段と、 透明材料よりなり、上記透孔部を閉蓋して配設されて上
    記表示手段を保護する 透明保護板と、 上記外筐体に配設され表示用の可視光を発する表示用光
    源と、、 上記外筐体に上記表示手段とは異なる方向に向けて設け
    られた窓部と、 上記表示用光源の発する可視光を導いて窓を介して外方
    側に射出させるとともに、該可視光を導いて透明保護板
    を透して外方側に射出させる光学素子とを備えたことを
    特徴とする携帯用電子機器。
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