JP3283211B2 - 大型パネルのオープンジョイント - Google Patents
大型パネルのオープンジョイントInfo
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- Load-Bearing And Curtain Walls (AREA)
Description
として使用される大型パネルの上下左右の目地部に等圧
空間を形成する大型パネルのオープンジョイントに関す
るものである。
テンウォールおよびメタルカーテンウォールなどが使用
されている。これらのカーテンウォールは全て工場製作
であり、運搬の関係上大きさに制限があった。
カーテンウォールを必要とする建物がある。そこで、現
場施工で任意の大きさに形成できる大型パネルが開発さ
れた。これは形鋼などのフレームに押出成形セメント板
などのユニットパネルを複数組み付けて形成したもので
ある。
フレームを利用した大型パネルの外壁において、目地部
の水密性を保持するために等圧空間を利用したオープン
ジョイントは、これまでほとんど採用されていなかっ
た。
たものであり、その目的は、等圧空間を形成する、フレ
ームを利用した大型パネルのオープンジョイントを提供
することである。
めの本発明の大型パネルのオープンジョイントは、形鋼
を四角形に組み立てたフレームにユニットパネルが取り
付けられた大型パネルの上下左右の目地部に等圧空間が
形成され、前記フレームの屋内側フランジの全周にはめ
込まれた中空の帯状ガスケットでウィンドバリアを形成
し、フレームの両側面における屋外側フランジにはめ込
まれた縦目地用ガスケットと、フレームの下面の屋外側
に取り付けられた横目地用ガスケットでレインバリアを
形成し、前記縦目地用ガスケットと横目地用ガスケット
が外側シール片と内側シール片を備えたヒレ状ガスケッ
トであり、その端部が、横目地用ガスケットの下端と、
縦目地用ガスケットの側端までそれぞれ延び、前記外側
シール片が縦目地と横目地の交差部で前後に重なり合っ
ており、前記縦目地がフレーム上部における天板の左右
両側に設けた閉塞板で大型パネルごとに区切られ、前記
天板の上面には傾斜板と返し板とからなる水返し板が接
着されていることを特徴とする。
ネルを複数枚取り付けて形成できるため、任意の大きさ
の大型パネルが現場施工で形成できる。
状ガスケットで屋内側に形成されたウィンドバリアと、
縦目地用ガスケットおよび横目地用ガスケットで屋外側
に形成されたレインバリアで上下左右の目地部に等圧空
間が形成される。
ットが、外側シール片と内側シール片を備えたヒレ状ガ
スケットであり、外側シール片が縦目地と横目地との交
差部で前後に重なり合っているので、ここから雨などが
等圧空間内に浸入するのを防げる。
プンジョイント(以下オープンジョイント)の実施の形
態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は大型パネル
の正面図、図2は同背面図、図3は同側面図、図4は同
平面図、図5は同底面図である。
外壁に用いられるものであり、ファスナー2で取り付け
られる。これはH形鋼で形成されたフレーム3に中空の
押出成形セメント板(以下セメント板)4などのユニッ
トパネル5を6枚、現場において組み付けて形成する。
形鋼のフランジ8に固定され、側面は凹状および凸状の
接合部(図示せず)で互いに接合されている。またセメ
ント板4の上面がフレーム3上部の天板9で、下面がフ
レーム3の下部より下側の底板10でそれぞれ覆われ、
これらの天板9および底板10とセメント板4の間には
シーリング材11が充填されている。天板9の左右両側
にはゴム製の閉塞板12が接着されるとともに、上面に
は傾斜板13と返し板14からなる水返し板15が接着
されている。
成された屋内側フランジ7、7aには中空の帯状ガスケ
ット16が取り付けられて縦目地用ガスケット17およ
び横目地用ガスケット18を形成している。尚、上記の
帯状ガスケット16は、図6に示すように、現場におい
て所定の大きさに引き延ばして屋内側フランジ7、7a
にはめ込む。
8には、外側シール片21と内側シール片22を備えた
ヒレ状ガスケット19が取り付けられて、縦目地用ガス
ケット20を形成している。前記外側シール片21と内
側シール片22の下端は、前記底板10よりも下側に延
びており、上端は外側シール片21が閉塞板12の前面
を覆い、内側シール片22が閉塞板12の下面に当接し
ている。
止めされたヒレ状ガスケット23で横目地用ガスケット
25が形成され、前記ヒレ状ガスケット23も外側シー
ル片26と内側シール片27を備えている。前側シール
片26と内側シール片27には異なる位置に外気導入口
28が設けられ、両側端が縦目地用ガスケット20の先
端部と同じ位置まで延びている。
り、H形鋼によるフレーム3の形成、該フレーム3への
セメント板4、縦目地用ガスケット17、20および横
目地用ガスケット18、25の取り付けも現場において
行うことができる。さらに屋内側のガスケットは、図6
に示すように、予め工場で四角形の環状ガスケット16
aを製造し、現場において引き延ばしてフランジ7には
め込むこともできる。
を容易に形成することができ、これを建築構造物の外壁
として使用することにより目地部を等圧空間のオープン
ジョイントとすることができる。
けたものであり、クレーンで1枚づつ吊り上げてファス
ナー2によって躯体29に固定する。このように大型パ
ネル1を固定すると、図8および図9に示すように、屋
内側フランジ7における帯状の縦目地用および横目地用
ガスケット17、18が互いに密接して、ウィンドバリ
ア30を形成する。縦目地と横目地との交差部は、図8
の(2)に示すように、縦目地用および横目地用ガスケ
ット17、18のコーナー部が密接する。
外側シール片26が先端を屋外側に曲げた状態で、下側
の大型パネル1の天板9に接するとともに、内側シール
片27が先端を屋外側に曲げた状態で、水返し板15の
傾斜板13に接して横目地用レインバリア31を形成し
ている。
に示すように、外側シール片21および内側シール片2
2が、隣接する大型パネル1の縦目地用ガスケット20
aの外側シール片21aおよび内側シール片22aと、
それぞれ前後に重なり合って縦目地用レインバリア32
を形成している。上記外側シール片21、21aの上端
部は閉塞板12の前面を覆うようにして重なり合ってお
り、内側シール片22、22aの上端部は閉塞板12の
下面に接した状態で重なり合っている。
(1)および(2)に示すように、隣接する大型パネル
1の横目地用ガスケット25、25aの外側シール片2
6、26aが前後に重なりあい、これが前後に重なり合
った縦目地用ガスケット20、20aの外側シール片2
1、21aの屋外側に位置して、それぞれが互いに重な
り合っている。
a、26、26aが重なり合うのは、縦目地用ガスケッ
ト20と横目地用ガスケット25の端部が、それぞれ横
目地用ガスケット25の下端と、縦目地用ガスケット2
0の側端まで延びているからである。また前後に重なり
あった横目地用ガスケット25、25aの内側シール片
27、27aも、前後に重なり合った縦目地用ガスケッ
ト20、20aの内側シール片22、22aの屋外側に
位置している。
バリア31、32とウィンドウバリア30とによって目
地空間33が形成され、これが横目地用ガスケット25
の外気導入口28で外部と通じていることにより等圧空
間となっている。この等圧空間は、図9に示すような閉
塞板12で上下方向に区切られて大型パネル1ごとに独
立している。
に取り付ける大型パネル1aである。所定の角度に折り
曲げられたフレーム3の一方に厚いセメント板4aが、
他方には薄いセメント板4bがそれぞれ取り付けられて
いる。そして角部においては、同図の(2)に示すよう
に、一方のフレーム側に突出した厚いセメント板4aの
内側に薄いセメント板の先端部が当接し、該当接間にシ
ール材35が充填されている。
示すように、柱36を外側から覆うようにして取り付け
る。このように予め所定の角度に曲げた大型パネル1を
形成したことにより、大型パネル1同士を常に平面部で
接合することができる。よって、角部において大型パネ
ル1同士を接合する際の煩雑性をなくして作業性の向上
を図ることができる。
ームへのセメント板、縦目地用ガスケットおよび横目地
用ガスケットの取り付けなどを現場施工で行うことがで
きるので、任意の大きさに形成することができる。この
効果は特にコーナー部において大きい。
ットで屋内側に形成されたウィンドバリアと、縦目地用
ガスケットおよび横目地用ガスケットで屋外側に形成さ
れたレインバリアとにより、外壁としての大型パネルの
目地部に等圧空間が形成できる。
が外側シール片と内側シール片を備えたヒレ状ガスケッ
トであり、屋外側シール片が縦目地と横目地との交差部
で前後に重なり合っているので、ここから雨などが等圧
空間内に浸入するのを防げる。
ので、高所作業がほとんどなくなって安全性の向上が図
れる。また取り付けも室内側からだけの作業となるの
で、外部足場をなくすことができる。
リング材で対応できない大きな目地幅に対応することに
より取付精度に余裕をもたせることができるので、作業
性がよくなる。
接に影響しないので、打ち替えが不要となってメンテナ
ンスフリーとすることができる。これはメンテナンスそ
のものが困難な高層建物で効果的となる。
正面図である。
ある。
は屋内側の縦目地用ガスケトと横目地用ガスケットのコ
ーナ部の接合状態を示す斜視図である。
(2)は屋外側の縦目地用ガスケットと横目地用ガスケ
ットのコーナ部の接合状態を示す斜視図である。
面図、(2)は同角部の拡大平面図、(3)は同正面図
である。
Claims (1)
- 【請求項1】 形鋼を四角形に組み立てたフレームにユ
ニットパネルが取り付けられた大型パネルの上下左右の
目地部に等圧空間が形成され、前記フレームの屋内側フ
ランジの全周にはめ込まれた中空の帯状ガスケットでウ
ィンドバリアを形成し、フレームの両側面における屋外
側フランジにはめ込まれた縦目地用ガスケットと、フレ
ームの下面の屋外側に取り付けられた横目地用ガスケッ
トでレインバリアを形成し、前記縦目地用ガスケットと
横目地用ガスケットが外側シール片と内側シール片を備
えたヒレ状ガスケットであり、その端部が、横目地用ガ
スケットの下端と、縦目地用ガスケットの側端までそれ
ぞれ延び、前記外側シール片が縦目地と横目地の交差部
で前後に重なり合っており、前記縦目地がフレーム上部
における天板の左右両側に設けた閉塞板で大型パネルご
とに区切られ、前記天板の上面には傾斜板と返し板とか
らなる水返し板が接着されていることを特徴とする大型
パネルのオープンジョイント。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17973797A JP3283211B2 (ja) | 1997-07-04 | 1997-07-04 | 大型パネルのオープンジョイント |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17973797A JP3283211B2 (ja) | 1997-07-04 | 1997-07-04 | 大型パネルのオープンジョイント |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1122079A JPH1122079A (ja) | 1999-01-26 |
JP3283211B2 true JP3283211B2 (ja) | 2002-05-20 |
Family
ID=16070994
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17973797A Expired - Fee Related JP3283211B2 (ja) | 1997-07-04 | 1997-07-04 | 大型パネルのオープンジョイント |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3283211B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112982757A (zh) * | 2021-03-02 | 2021-06-18 | 烟台天鼎技术开发有限公司 | 一种降低高层建筑水平风荷载的机构 |
-
1997
- 1997-07-04 JP JP17973797A patent/JP3283211B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1122079A (ja) | 1999-01-26 |
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