JP3308421B2 - 地下室の防水装置 - Google Patents

地下室の防水装置

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JP3308421B2 JP04690695A JP4690695A JP3308421B2 JP 3308421 B2 JP3308421 B2 JP 3308421B2 JP 04690695 A JP04690695 A JP 04690695A JP 4690695 A JP4690695 A JP 4690695A JP 3308421 B2 JP3308421 B2 JP 3308421B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、地下室の防水装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】地下室においては、地下水の室内側への
漏水対策が重要である。従来、地下室の漏水対策として
は、次のような方法が取られている。
【0003】(1).地下壁、床からの漏水を認め、2重
壁、2重床として漏水分を排水する。 (2).地下壁のみを防水し、他を(1)と同様にするもの。 (3).遮水袋工法と呼ばれるもので、防水層で地下の躯
体全てを包み込むもの。 (4).不透水材、例えばスチール、レジンコンクリー
ト、樹脂などで床、壁、天井を構成するもの。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の防水工法に
おいて、(1)(2)の工法は、自然な設計思想であるが、設
備の維持管理などが必要で、住宅としては不向きであ
る。(3)は、漏水対策としては完璧であるが、施工性が
悪いという欠点がある。(4)は、施工性、コストなどに
優れた工法であるが、壁や壁と床等のつなぎ部分の防水
を完全に行わないと、その部分から漏水の恐れがある。
【0005】この発明は、このような点に鑑みて、地下
室を土台とのその上に構築する外周壁とから構成するも
のにおいて、土台や壁パネルのつなぎ部分からの漏水に
対する防水性に優れ、しかも、低コストに施工できるよ
うにした地下室の防水工法を提供することを目的として
なされたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明は、礎版コンクリートの上に断面コの字型
の土台を、その開放部を内向きとして設置して、その土
台上に地下室の外周壁を構築する地下室構法において、
前記礎版コンクリートの上面全面から土台の下部フラン
ジの上面に跨って防水シートを設置してなることを特徴
とする。
【0007】上記において、下部フランジに沿って防水
シート上面に押さえ金具を設置して、この押さえ金具で
防水シート端部を礎版コンクリート上に密着することが
考えられ、また、土台のつなぎ部分の土台端面間に防水
材を介在させることが考えられる。
【0008】その際、上記土台間の防水材と防水シート
が、前記の押さえ金具で相互に密着させるものである。
【0009】また、請求項5の発明においては、土台の
端面に土台同士を接合するプレートを張り付けたものに
おいて、土台の下部フランジをそのプレートより室内側
に突出させて、この突出部において防水材と防水シート
を密着させる。
【0010】更に、上記において、土台上面と壁パネル
下端面との間に防水材を介装することが考えられる。
【0011】
【実施例】図1及び図3は、この発明の壁パネルを用い
た地下室の断面を示している。図において、(1)は、地
盤を掘削した地下底部に現場打ちされた礎版コンクリー
ト、(2)は、この礎版コンクリート(1)の上面に設置さ
れる断面概略コの字型の鋼製土台を示している。この土
台(2)は、コの字型の開放部が内向きとなるようにし
て、地下室の外周壁に沿って設置され、この土台(2)の
上面に、その外周壁を構成する鋼製壁パネル(3)が固定
される。その際、壁パネル(3)の下面と土台(2)の上部
フランジ(4)上面との間に、水分を吸収して密着性を高
める膨潤性のパッキン材(5)が介装されている。なお、
土台(2)は、予め捨てコンクリート(6)上に設置した土
台受(13)の上に設置し、この状態で礎版コンクリート
(1)を打設するものである。
【0012】壁パネル(3)の上面には、H形鋼からなる
外周梁(7)が設置されて、その壁パネル(3)へ固定され
ている。また、この外周梁(7)間に、その外周梁(7)より
も小断面のH形鋼製天井梁(8)が渡され、この天井梁(8)
と、外周梁(7)のウエブ側面に取り付けた断面L字形の
受金具(9)との間に、屋根材などに用いられる鋼製折板
材(10)が設置されて、その上面に無筋コンクリートから
なる屋根コンクリート(11)が打設されている。更に、こ
の屋根コンクリート(11)の上面には、外周梁(7)及び
天井梁(8)の上部フランジ(12)(12)の下側に納まるよう
にして、発泡樹脂からなる断熱材(14)が張り付けられて
いる。同じく、外周梁(7)の外側には断熱材(18)が嵌合
されている。
【0013】壁パネル(3)の外側には、前記外周梁(7)
の下部フランジから土台(2)の外側面に跨って、保護層
パネル(15)が張り付けられて、この保護層パネル(15)の
外側面が、地下室外周を囲む地盤と接触するようにして
ある。(16)は、保護層パネル(15)の地上露出面と、前記
断熱材(18)の外側面を覆うようにして設置されるプレキ
ャストコンクリート板からなる化粧板を示している。
【0014】(19)は、外周梁(17)の上面に載置される地
上階の建物の軸組、(20)は、その軸組(19)の外側に取り
付けられる外壁パネルである。
【0015】次に、前記礎版コンクリート(1)の上面に
は、鋼製土台(2)によって囲まれる空間部分に床コンク
リート(25)が打設されるが、その前に、礎版コンクリー
ト(1)の上面には、鋼製土台(2)の下部フランジ(5)の
上面まで跨るようにして、防水シート(27)が敷設されて
いる。
【0016】図2は、上記壁パネル(3)の構造を示して
いる。図において、(33)(34)は、Cチャンネルからなる
上下一対の横枠、(35)(35)は、同じくCチャンネルから
なる左右一対の縦枠であって、これらの端部が相互に接
合されて枠状の鋼製フレーム(36)を形成している。ま
た、上下の横枠(33)(34)間には、断面の小さいCチャン
ネルからなるスタッド材(37)(37)…が互いに背中合わせ
に配置したものを2個一対として、左右方向に間隔をお
いて取付けられている。これらのスタッド材(37)(37)…
は、フレーム(36)の幅方向の一方、即ち、図3のように
室内側に偏って接合されるとともに、その室外側に断面
コ字型の凹凸状に折り曲げ形成された折曲げ鋼板からな
るキーストンプレート(38)が、その裏面が前記スタッド
材(37)に当接し、かつ、その周囲がフレーム(36)内には
まるようにして張付けられて、その周囲を前記横枠(34)
及び縦枠(35)の内周面に溶接されている。(39)は、ステ
ンレスの薄板をその周縁部を同じ方向に折り曲げて概略
皿状に形成した防水性の表面板であって、前記キースト
ンプレート(38)の表面側から、フレーム(36)前記折曲端
縁部(40)を嵌合させるようにして取付けて、溶接等によ
って固着している。
【0017】図4及び図5で示すように、土台(2)の端
部はその上部フランジ(4)と垂直なウェブ(41)が内側に
直角に折り曲げられて、これらの折曲部(42)の内側に、
土台(2)(2)同士を相互に接合するための接合プレート
(43)が固着されている。(44)は、それら接合プレート(4
3)(43)同士を接合するためのボルト用の穴である。更
に、下部フランジ(45)は、上記接合プレート(43)及び上
部フランジ(4)よりも広幅として、その端縁部が室内側
に突出し、また、その長手方向の端部が下向きに直角に
折曲(46)されている。(47)は、角棒状のシール材であ
り、下部フランジ(5)の室内側の端縁部下側において、
長手方向に沿って予め接着されている。このシール材(4
7)は、図3で示すように、礎版コンクリート(1)の上面
へ埋め込み状に設置されるものである。また、土台(2)
の裏面には、図5で示すように、方形ループ状の定着筋
(55)が溶接されている。
【0018】(49)は、土台(2)(2)のつなぎ部分におい
て、それら土台(2)(2)の端面間に、介装される膨潤性
のパッキンからなるシール材であって、中央部をくり貫
いた方形の下端を一方方向に突出(48)させた形状であっ
て、前記折曲端部(42)(46)の側面に当接するような形状
とされて、これら土台(2)(2)間に介装されるものであ
る。(50)は、そのくり貫き部に挿入されるスペーサーで
あって、接合用のボルト(51)が貫通するボルト穴を備え
ている。そして、土台(2)(2)は、上記のようにつなぎ
部分にシール材(47)を介装しながら、礎版コンクリート
(1)上に設置されるが、前述したように、その礎版コン
クリート(1)上に敷設される防水シート(27)の端部が、
下部フランジ(45)の前記突出部分に重ねられ、更にその
上部にチャンネル材からなる押さえ金具(52)が、防水シ
ート(27)の端縁部に沿って設けられるとともに、この押
さえ金具(52)のウェブ部分に上方から差し込んだビス(5
3)を、防水シート(27)を貫通して土台(2)の下部フラン
ジ(45)へねじ込んで固定されて、この押さえ金具(52)に
より防水シート(27)を土台(2)へ密着させている。その
際、この下部フランジ(45)の突出部分に位置する前記土
台(2)(2)間のシール材(49)の端部上面が、その防水シ
ール(27)の裏面にも密着してこの部分の水蜜を保持して
いる。
【0019】そして、土台(2)の上部フランジ(4)の上
面に、前述したように、シール材(5)を介して壁パネル
(3)が設置されるが、このとき、図6で示すように、そ
れら壁パネル(3)(3)間にも膨潤性のシール材(54)が介
装されるものであって、このシール材(54)が、前記土台
(2)(2)間のシール材(49)上端に密着して、上下方向に
連続した防水層が形成される。更に、壁パネル(3)の下
端には、図3のように、前記防水性の表面板(39)の折曲
げ部分(40)が密着して、この部分においても防水層が上
下に連続することになる。なお、土台(2)は、耐錆性の
クロム鋼或いはステンレス鋼が用いられる。
【0020】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、礎版コ
ンクリートの上に防水シートを敷設して、この礎版コン
クリートを浸透する地下水の床側への侵入を防止すると
ともに、その床の周囲を構成する土台の下部フランジと
防水シートとが相互に重ねられて密着させられているの
で、土台の裏面と礎版コンクリートとの間から侵入した
地下水があっても、この部分から室内側に侵入すること
がない。更に、土台同士のつなぎ部分においても、土台
間のシール材によって地下水の侵入を防止できるととも
に、前記防水シートがその土台間のシール材とも密着し
ているので、より防水性能の高いものが得られる。更
に、この発明では、土台とその上部の壁パネルとの間、
及び、壁パネルのつなぎ部分にもシール材を設けている
ので、シール材が互いに連続して、水蜜性の高い構造が
得られるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す地下室の要部の縦断面
図である。
【図2】壁パネルの分解斜視図である。
【図3】図1の要部の拡大断面図である。
【図4】土台部分を縦断して示す要部の斜視図である。
【図5】土台のつなぎ部分を示す分解斜視図である。
【図6】壁パネル同士の接合部分の要部横断面図であ
る。
【符号の説明】
(1) 礎版コンクリート (2) 土台 (3) 壁パネル (4) 土台の上部フランジ (5) 防水シール材 (27) 防水シート (45) 土台の下部フランジ (47) 防水シール材 (51) 押さえ金具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02D 29/00 E02D 31/02 E04B 1/68

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 礎版コンクリートの上に断面コの字型の
    土台を、その開放部を内向きにして設置して、その土台
    上に地下室の外周壁を構築する地下室構法において、前
    記礎版コンクリートの上面全面から土台の下部フランジ
    の上面に跨って防水シートを設置してなることを特徴と
    する地下室の防水装置。
  2. 【請求項2】 上記下部フランジに沿って防水シート上
    面に押さえ金具を設置して、この押さえ金具で防水シー
    ト端部を下部フランジ上に密着させてあることを特徴と
    する請求項1の地下室の防水装置。
  3. 【請求項3】 前記土台のつなぎ部分の土台端面間に防
    水材を介在させたことを特徴とする請求項2の地下室の
    防水装置。
  4. 【請求項4】 上記土台間の防水材と防水シートが、前
    記の押さえ金具で相互に密着させられている請求項3の
    地下室の防水装置。
  5. 【請求項5】 土台の端面に土台同士を接合するプレー
    トを張り付けたものにおいて、土台の下部フランジをそ
    のプレートより室内側に突出させて、この突出部におい
    て防水材と防水シートを密着させた請求項4の地下室の
    防水装置。
  6. 【請求項6】 土台上面と外周壁を構成する壁パネル下
    端面との間に防水材を介装した請求項1から5の何れか
    に記載した地下室の防水装置。
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