JP3282322B2 - 密封容器とその製造方法 - Google Patents

密封容器とその製造方法

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JP3282322B2 JP29446093A JP29446093A JP3282322B2 JP 3282322 B2 JP3282322 B2 JP 3282322B2 JP 29446093 A JP29446093 A JP 29446093A JP 29446093 A JP29446093 A JP 29446093A JP 3282322 B2 JP3282322 B2 JP 3282322B2
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M2207/00Methods of manufacture, assembly or production

Landscapes

  • Medical Preparation Storing Or Oral Administration Devices (AREA)
  • Infusion, Injection, And Reservoir Apparatuses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は密封容器とその製造方法
に関し、より詳しくは、容器を中栓で密封した密封容器
とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、真空状態で、容器としての注射筒
内に中栓を打栓する真空中栓機が知られている(特公平
4−28386号公報)。この真空中栓機は、真空チャ
ンバーと、薬液を充填した容器をその口部を上にして保
持するラックと、該ラックに保持された容器の口部上方
に設けられて中栓を保持するプレートと、さらに該プレ
ートの上方に設けられてプレートに保持された中栓を容
器の口部に嵌着する打栓ピンとを備えている。上記真空
中栓機においては、真空チャンバーの外部において上記
ラックに容器をセットするとともに、上記プレートに中
栓をセットして該プレートを上記ラック上にセットし、
次にこれを真空チャンバー内の所定位置に供給する。こ
の状態となったら上記真空チャンバー内を真空として容
器内を真空状態とし、次に上記打栓ピンを降下させて、
プレートに保持した中栓を容器の口部に嵌着して該容器
を密封する。この後、上記真空チャンバーを開いて該真
空チャンバー内に大気圧を導入し、上記容器の口部に嵌
着した中栓を該容器内と外部との圧力差により容器内の
所要位置まで自動的に移動させて、容器への中栓の打栓
作業を終了する。そして上記中栓は、通常、外周に複数
の環状シール部を有し、かつ隣接した環状シール部の間
を環状凹部としており、上記複数の環状シール部を容器
の内面に密着させて、真空状態において薬液を容器内に
密封している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに上記真空中栓
機によって製造された密封容器は、真空状態において中
栓を打栓しているので、該中栓の環状凹部内も真空状態
のまま打栓されることになる。このため、環状凹部内の
真空圧により密封容器が出荷された後の外部の汚れた大
気が該環状凹部内に吸引されたり、逆に薬液が環状凹部
内に吸引されたりして汚れた空気と薬液とが互いに引き
寄せられてしまい、最悪の場合には汚れた大気により容
器内が汚染される虞がある。本発明はそのような事情に
鑑み、環状凹部内に外部の汚れた大気や容器内の液体や
気体が吸引されるのを可及的に防止し、それによって容
器内部が汚染される虞を低減した密封容器とその製造方
法を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、容器
と、外周に複数の環状シール部を有し、かつ隣接した環
状シール部の間を環状凹部とした中栓とを備え、上記中
栓を容器内に嵌着して該容器を所要の圧力で密封した密
封容器において、上記環状凹部内に、上記所要の圧力よ
りも高い圧力を中栓の打栓の際に封入したことを特徴と
する密封容器を提供するものである。また本発明は、容
器と、外周に複数の環状シール部を有し、かつ隣接した
環状シール部の間を環状凹部とした中栓とを備え、上記
中栓を容器内に嵌着して該容器を所要の圧力で密封する
密封容器の製造方法において、上記中栓と容器との間に
間隙ピンを挿入して該中栓よりも内部の容器内を外部に
連通させながら中栓を容器内に嵌着する工程と、間隙ピ
ンの下端部を上記中栓の環状凹部内に位置させて、中栓
よりも内部の容器内と外部との連通を最内部側の環状シ
ール部で遮断させて容器を密封する工程と、さらに外部
から上記環状凹部内に、上記容器を密封した圧力よりも
高い圧力を供給する工程とを備えることを特徴とする密
封容器の製造方法を提供するものである。
【0005】
【作用】本発明の製造方法によれば、先ず中栓と容器と
の間に間隙ピンを挿入して該中栓よりも内部の容器内を
外部に連通させることにより、容器内の空気等の気体を
外部に逃がしながら中栓を円滑に容器内に嵌着すること
ができる。そして次に、上記間隙ピンの下端部を上記中
栓の環状凹部内に位置させることにより、中栓よりも内
部の容器内と外部との連通を最内部側の環状シール部で
遮断させることができる。この状態では、環状凹部は外
部に連通しているので、外部から上記環状凹部内に上記
容器を密封した圧力よりも高い圧力を供給することによ
り、その高い圧力を該環状凹部内に封入することができ
る。このように、中栓の打栓の際に上記環状凹部内に容
器内よりも高い圧力を封入した密封容器においては、密
封容器の出荷後における汚れた空気が環状凹部内に吸引
されたり、或いは容器内の液体や気体が環状凹部内に吸
引されたりすることがないので、外部の汚れた空気と容
器内とを良好に離隔しておくことができ、したがって容
器内の汚染を良好に防止することができる。
【0006】
【実施例】以下図示実施例について本発明を説明する
と、図1(a)において、注射筒すなわち容器1は、注
射針の装着口1aが下方となるようにしてその下部がホ
ルダ2に挿入されており、したがって該ホルダ2によっ
て容器1の口部1bが上方を向いた状態で保持されてい
る。上記装着口1aにはキャップ3が取付けられ、かつ
容器1内には既に薬液が充填されている。また容器1の
周囲の空気は、清浄な状態に保たれている。図示しない
シリンダ装置等の昇降機構によって昇降される打栓ピン
4は、上記容器1内に薬液を充填する充填機の出口にで
きるだけ近接した位置に設けてあり、上記充填機で容器
1内に薬液を充填した後、直ちに上記打栓ピン4によっ
て容器1に中栓5を打栓することにより、容器1内に充
填された薬液に異物や細菌が混入することがないように
している。上記中栓5は手動若しくは自動により上記打
栓ピン4の下端部に供給され、打栓ピンに形成された負
圧通路4aに供給される負圧によって打栓ピン4の下端
部に吸着保持されるようになっている。上記中栓5は、
図2に示すように、ゴムにより円柱状に製造され、かつ
軸方向の上下端および中間部に半径方向外方に突出する
3つの環状シール部5aを有しており、隣接する環状シ
ール部5aの間は環状凹部5bとなっている。また中栓
5の上面中央には有底の孔5cを形成してあり、この孔
5c内に上記打栓ピン4の下端部を嵌合させることがで
きるようになっている。
【0007】さらに図1(a)において、上記打栓ピン
4と一体かつ平行に間隙ピン6を設けてあり、この間隙
ピン6は、打栓ピン4に保持された中栓5の外周面に接
触若しくは近接して該中栓5の下面よりも所定量だけ下
方に突出するようになっている。薬液を充填した容器1
の口部1bに中栓を嵌着する際には、上述したように手
動若しくは自動により中栓5が打栓ピン4の下端部に供
給され、負圧によって吸着保持される。そしてこの状態
となると打栓ピン4および間隙ピン6が降下され、先ず
間隙ピン6の下端部が容器1の口部1b内に挿入され、
引続き中栓5が容器1の口部1b内に挿入嵌着される
(図1(b))。この際、上記中栓5の外周面と容器1
の内周面との間に上記間隙ピン6が介在されてその部分
に間隙を形成するので、容器1内の空気を外部に逃がし
ながら滑らかに中栓5を容器1内に圧入することができ
る。そして中栓5の上面が容器1の上面とほぼ同一とな
る程度まで中栓5を容器1内に挿入したら、上記負圧に
よる中栓5の吸着保持が解除されるとともに、打栓ピン
4および間隙ピン6が上昇される。この際、中栓5と容
器1との間の摩擦力よりも中栓5と間隙ピン6との間の
摩擦力の方が遙かに小さいので、中栓5を容器1に残し
たまま間隙ピン6を引抜くことができる(図1
(c))。この状態では容器1の口部1bは中栓5によ
って密封されているので、この後、該容器1を真空チャ
ンバー内の所定位置に供給する迄に多くの時間と作業と
が必要であっても、薬液中に異物や細菌が侵入するのを
確実に防止することができる。またこの状態では、容器
1の内部および中栓5の環状凹部5b内はそれぞれ大気
圧となっている。
【0008】次に、図3は真空中栓機の構成を示したも
ので、該真空中栓機はシリンダ装置11により昇降され
て下降時に下端開口部が密封される真空チャンバー12
を備えており、この真空チャンバー12はフレキシブル
ホース13および流路切換弁14を介して真空ポンプ1
5か大気かのいずれか一方に連通されるようになってい
る。上記真空チャンバー12内には、該真空チャンバー
内の所定位置に上記容器1を供給した際の該容器1の上
方位置に、間隙ピン16、打栓ピン17および中栓保持
手段18をそれぞれ設けている。上記間隙ピン16は、
真空チャンバー12に気密を保って昇降自在に設けた中
空ロッド21の下端部に取付けてあり、この中空ロッド
21の上端部に設けたアーム部21aと真空チャンバー
12の上面との間に設けたシリンダ装置22によって該
中空ロッド21および間隙ピン16を昇降させることが
できるようにしている。また上記打栓ピン17は、気密
を保って上記中空ロッド21内に昇降自在に設けた昇降
ロッド23の下端部に取付けてあり、この昇降ロッド2
3は、該昇降ロッド23の上端部に設けたアーム部23
aと、上記中空ロッド21のアーム部21aとの間に設
けたシリンダ装置24によって昇降させることができる
ようにしている。したがって、シリンダ装置22によっ
て中空ロッド21および間隙ピン16を昇降させた際に
は、これと一体にシリンダ装置24、昇降ロッド23お
よび打栓ピン17を昇降させることができる。他方、シ
リンダ装置24により昇降ロッド23および打栓ピン1
7を昇降させた際には、間隙ピン16に対して打栓ピン
17を昇降させることができる。さらに、上記中栓保持
手段18は上記容器1の口部1bに嵌着した中栓5を保
持するためのもので、本実施例では、上記真空チャンバ
ー12内を真空とした際に生じる、上記容器1内の大気
圧と真空チャンバー12内の真空圧との圧力差によって
容器1の口部1bに嵌着した中栓5を該容器1から押出
させ、その押出された中栓5を上記中栓保持手段18で
保持することができるようにしている。
【0009】上記中栓保持手段18は平板状部材に貫通
孔18aを穿設した構成を有しており、この貫通孔18
aの内径を中栓5の外径よりも僅かに小さくすることに
より、中栓5が貫通孔18a内に押出された際に、両者
の摩擦力で中栓5を貫通孔18a内に保持することがで
きるようにしている。また上記貫通孔18aの内周面に
は軸方向に沿って上記間隙ピン16を案内するガイド溝
18bを形成してある。さらに上記中栓保持手段18の
下面には、上記貫通孔18aに連続させて段部18cお
よびテーパ孔18dを連設してあり、上記テーパ孔18
dで容器1の口部1bのセンタリングを行なうととも
に、段部18cで容器1の上面を押圧保持できるように
している。上記中栓保持手段18は、真空チャンバー1
2に気密を保って昇降自在に設けた昇降ロッド25の下
端部に設けてあり、この昇降ロッド25の上端部に設け
たアーム部25aに両ロッドシリンダ装置26を取付
け、該両ロッドシリンダ装置26のシリンダロッド26
aの下端を上記中空ロッド21のアーム部21aの上面
に、また該シリンダロッド26aの上端を上記真空チャ
ンバー12に取付けたブラケット27の下面にそれぞれ
接触させている。そして上記シリンダロッド26aの軸
方向長さは、シリンダ装置22によって中空ロッド21
を上昇端に位置させた際の、アーム部21aの上面とブ
ラケット27の下面との間隔に一致させている。
【0010】次に、上記構成を有する真空中栓機での作
業を説明すると、前述した工程によって大気圧下で中栓
5が嵌着された容器1は、上記シリンダ装置11によっ
て真空チャンバー12が上昇端に位置されている状態
で、該真空チャンバー12内に供給されて打栓ピン17
の直下位置に位置決めされる。上記容器1を真空チャン
バー12内の所定位置に位置決めしたら、上記シリンダ
装置11によって真空チャンバー12を下降させ、該真
空チャンバー12を密封する。この状態ではシリンダ装
置22、24、26は間隙ピン16、打栓ピン17、中
栓保持手段18をそれぞれ上昇端に位置させており、ま
た流路切換弁14は真空チャンバー12内を大気に連通
させている(図4(a)参照)。上記真空チャンバー1
2が密封されたら、両ロッドシリンダ装置26を作動さ
せて昇降ロッド25および中栓保持手段18を降下さ
せ、該中栓保持手段18のテーパ孔18dによって容器
1の口部1bを打栓ピン17にセンタリングさせるとと
もに、段部18cで容器1の上面を押圧して該容器1を
保持させる(図4(b)参照)。この状態となったら、
上記流路切換弁14を切換えて真空チャンバー12内を
真空ポンプ14に連通させ、該真空チャンバー12内を
例えば300トール程度の低い真空状態とする。すると
これにより、容器1内の大気圧と真空チャンバー12内
の真空圧との間に圧力差が生じるので、中栓5が該容器
1から押出されるのと同時に上記中栓保持手段18の貫
通孔18a内に圧入されて、該中栓保持手段18によっ
て保持されるようになる(図4(b))。
【0011】次にこの状態となったら、上記両ロッドシ
リンダ装置26により中栓保持手段18が元の上昇端位
置まで上昇される。これにより中栓保持手段18で保持
した中栓5を容器1に対して持上げることができるの
で、確実に容器1内を真空チャンバー12内に連通させ
て該容器1内を真空とすることができる。他方、上記中
栓保持手段18と一体に中栓5を上昇させることによ
り、上記打栓ピン17の下端部が中栓5の孔5c内に嵌
合され、また間隙ピン16は中栓保持手段18のガイド
溝18bに案内されて中栓5の下面よりも下方に突出さ
れるようになる(図4(c))。このようにして容器1
内に所定の真空圧が導入されたら、両ロッドシリンダ装
置26が作動されて再び中栓保持手段18が下降される
とともに、シリンダ装置22が作動されて間隙ピン16
と打栓ピン17とが一体に降下される。そして上記中栓
保持手段18の段部18cが容器1の上面に接触すると
その降下は停止されるが(図4(d))、シリンダ装置
22による間隙ピン16と打栓ピン17の降下は継続さ
れる(図4(e)参照)。そして間隙ピン16と打栓ピ
ン17の降下が継続することにより、中栓保持手段18
で保持されていた中栓5が容器1内に挿入され、この際
には該中栓5の外周面と容器1の内周面との間に上記間
隙ピン16が介在されてその部分に間隙を形成するの
で、容器1内に残留する僅かな空気を真空チャンバー1
2内に逃がしながら滑らかに中栓5を容器1内に挿入す
ることができる。そしてさらに、上記間隙ピン16と打
栓ピン17とが下降端となってその降下が停止した際に
は、中栓5の下面と薬液の液面との間に予め定めた所定
の間隔δを確保することができる(図4(e))。また
このとき、上記シリンダ装置22により中空ロッド21
が降下されると、該中空ロッド21のアーム部21aの
上面とブラケット27の下面との間隔が拡がるので、中
栓保持手段18を作動させる両ロッドシリンダ装置26
もアーム部21aと一体に降下するようになるが、中栓
保持手段18の段部18cが容器1の上面に接触すると
その降下が停止される。この状態では、シリンダロッド
26aの上下端は上記ブラケット27の下面とアーム部
21aの上面とからともに離隔しており、容器1を保持
する保持力は両ロッドシリンダ装置26、昇降ロッド2
5および中栓保持手段18の自重だけとなるので、両ロ
ッドシリンダ装置26とブラケット27の下面との間に
ばね28を弾装し、このばね28の弾撥力によって必要
な大きさの容器1の保持力を得るようにしている。上記
間隙ピン16と打栓ピン17とが下降端となってその降
下が停止したら、次に真空チャンバー12内を例えば1
0〜50トール程度の高い真空状態とし、該真空圧を上
記間隙ピン16が形成する間隙を介して容器1内に導入
する。
【0012】このようにして容器1内に高い真空圧を導
入したら、シリンダ装置24を作動させて打栓ピン17
を予め定めた所要量だけ僅かに下降させ(図4
(f))、引続き上記流路切換弁14を切換えて清浄な
空気を真空チャンバー12内に導入してその内部を大気
圧とすれば、中栓5は容器1内の真空圧と外部の大気圧
とにより下方に移動され、その下面が薬液の液面に実質
的に接触した状態で停止されるようになる(図4
(g))。この状態では、上記間隙ピン16は、その下
端部が中栓5の下方の環状シール部5aと中間の環状シ
ール部5aとの間に位置しており、したがって上記清浄
な空気は間隙ピン16が形成する間隙を介して2つの環
状凹部5b内に導入され、各環状凹部5b内を大気圧と
する。他方、上記下方の環状シール部5aは、容器1内
が真空チャンバー12に連通するのを阻止している。こ
のように、上記環状凹部5b内に清浄な気体を封入した
場合には、環状凹部5b内を真空圧のままとした場合の
ように、注射器の出荷後の外部の汚れた空気が環状凹部
5b内に吸引されたり、或いは薬液が吸引されることが
ないので、外部の汚れた空気と薬液とを良好に離隔して
おくことができ、したがって薬液が汚れた空気によって
汚染されるのを良好に防止することができる。上述した
工程により真空チャンバー12内および環状凹部5b内
に大気を導入したら、間隙ピン16や打栓ピン17等を
元の上昇端位置に復帰させるとともに、シリンダ装置1
1により真空チャンバー12を上昇させれば、その内部
から容器1を搬出することができる。
【0013】なお、上記実施例では、真空チャンバー1
2により容器1内を真空にした状態で中栓5を容器1内
に嵌着しているが、これに限定されるものではない。例
えば上記真空チャンバー12内に例えば1気圧の不活性
ガスを供給し、この状態で中栓5を容器1内に嵌着して
もよい。そしてこの場合には、間隙ピン16の下端部を
中栓5の環状凹部5b内に位置させた状態で真空チャン
バー12内の圧力を高めれば、環状凹部5b内に容器1
内の圧力よりも高い圧力を封入することができる。この
ように、環状凹部5b内に容器1内の圧力よりも高い圧
力を封入すれば、上記実施例と同等の作用効果を得るこ
とができる。また、上記実施例では間隙ピン6、16を
中実のロッドから構成しているが、これを中空のロッド
から構成してもよく、特に間隙ピン16を中空とした場
合には、該間隙ピン16を直接圧力供給源に連通させ、
その内部を介して直接環状凹部5b内に容器内の圧力よ
りも高い圧力を供給することができる。
【0014】
【発明の効果】以上のように、本発明においては、中栓
の打栓の際に中栓の環状凹部内に容器内よりも高い圧力
を封入しているので、密封容器の出荷後における汚れた
空気が環状凹部内に吸引されたり、容器内の液体や気体
が環状凹部内に吸引されたりすることを防止でき、した
がって外部の汚れた空気と容器内とを確実に離隔するこ
とにより容器内の汚染を良好に防止することができると
いう効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】大気圧下で中栓5を容器1に打栓する工程を示
す工程図。
【図2】中栓5の拡大斜視図。
【図3】真空中栓機の概略構造図。
【図4】上記真空中栓機による真空状態下で中栓5を容
器1に打栓する工程を示す工程図。
【符合の説明】
1…容器 5…中栓 5a…
環状シール部 5b…環状凹部 12…真空チャンバー 16…
間隙ピン 17…打栓ピン 18…中栓保持手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−280764(JP,A) 特開 昭63−109872(JP,A) 特開 昭58−19267(JP,A) 特開 昭59−28973(JP,A) 特開 平3−253518(JP,A) 特開 平3−261360(JP,A) 実開 平3−125954(JP,U) 実開 昭61−159933(JP,U) 特表 昭61−502099(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61M 5/28 A61J 1/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器と、外周に複数の環状シール部を有
    し、かつ隣接した環状シール部の間を環状凹部とした中
    栓とを備え、上記中栓を容器内に嵌着して該容器を所要
    の圧力で密封した密封容器において、 上記環状凹部内に、上記所要の圧力よりも高い圧力を
    栓の打栓の際に封入したことを特徴とする密封容器。
  2. 【請求項2】 容器と、外周に複数の環状シール部を有
    し、かつ隣接した環状シール部の間を環状凹部とした中
    栓とを備え、上記中栓を容器内に嵌着して該容器を所要
    の圧力で密封する密封容器の製造方法において、 上記中栓と容器との間に間隙ピンを挿入して該中栓より
    も内部の容器内を外部に連通させながら中栓を容器内に
    嵌着する工程と、間隙ピンの下端部を上記中栓の環状凹
    部内に位置させて、中栓よりも内部の容器内と外部との
    連通を最内部側の環状シール部で遮断させて容器を密封
    する工程と、さらに外部から上記環状凹部内に、上記容
    器を密封した圧力よりも高い圧力を供給する工程とを備
    えることを特徴とする密封容器の製造方法。
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