JP3664528B2 - 容器用キャップにおける内蓋装填装置及び内蓋装填方法 - Google Patents

容器用キャップにおける内蓋装填装置及び内蓋装填方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、容器用キャップ内に内蓋を装填する内蓋装填装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
半導体製造などに使用されるいわゆる電子工業薬品には、硫酸、過酸化水素水などの液体がある。これらの薬品は、内部の不純物として含まれる粒子の濃度が低いことが要求される。この要求は、近年の集積回路の高性能化などにより一層高まっており、例えば、粒径0.2μm以上の粒子の濃度が400/ml程度であるといった水準が要求されている。このような要求に対応するため、それらの薬品を精密に濾過することにより、薬品中の粒子を除去する方法が採られている。また、このような高純度の薬品を充填し搬送するための容器に対しても、その内部に異物等の不純物が存在しないことが要求され、その容器の開口を閉塞するキャップに対しても同様に要求される。
【0003】
一方、このようなキャップ内(キャップの凹部内)には密閉用パッキンとして内蓋が配設されている。この内蓋のキャップ内へ装填は、以下の工程で行われている。まず、キャップの凹部を上向きにし、その凹部内へ内蓋を上方から仮入れし、その内蓋を上方から棒状体で押し込み、最後にそのキャップを排出して内蓋装填が完了する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の内蓋装填技術にあっては、次のような問題点がある。内蓋を装填する際、キャップの凹部が上向きであるので、塵埃等の異物が自然落下により凹部内に入り込みやすい。また、内蓋の仮入れは、吸着パッド等により行われるが、その吸着パッド等が内蓋に吸着する面はキャップを容器に取り付けたときに容器内側となる面であり、その面に異物が付着する原因となると共に、棒状体がその内蓋の容器内側となる面の中央部へ当接して押し付けるので、やはりその面に異物が付着する原因となる。
【0005】
そこで本発明は、内蓋装填の際にキャップ内に異物等の入り込み又は付着等を回避する容器用キャップにおける内蓋装填装置及び内蓋装填方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
すなわち本発明は、容器の口部に取り付けられるキャップの凹部に内蓋を装填する装置であって、前記内蓋を仮置きするための部材であって、上端面に前記内蓋の表面の外縁のみと当接するリング状の支承面を形成してなる固定台と、前記キャップを仮置きして下方へ案内する円筒状の部材であって、その軸方向に貫通する内孔の内側に前記固定台を挿通させる形で前記固定台に対し上下動可能に配設され、その上面に前記キャップを支承する支承溝を形成してなる可動台と、を備えて構成される装填機構と、前記表面側を下向きにして前記内蓋を吸着保持し、その内蓋をその状態で降下させて前記固定台の支承面上へ供給し載置する内蓋供給手段と、前記キャップをその下向きの状態で吸着保持し、前記固定台上に載置される前記内蓋の上方位置から前記キャップを前記下向きの状態で降下させ前記可動台の支承溝内に載置するキャップ供給手段と、前記可動台に載置されたキャップを上方から押し付け、前記キャップの凹部に前記内蓋をはめ込む押付手段と、前記固定台上のキャップを排出する排出手段とを備えている。
【0007】
このような発明によれば、内蓋供給手段により固定台上に内蓋が配置され、キャップ供給手段により可動台上にキャップが凹部の開口を下向きとして、固定台上の内蓋を覆うように配置される。そのキャップを上方から押付手段で押圧することにより、キャップが降下し固定台の上部に被さって、固定台上の内蓋がキャップの凹部内へ装填される。そして、凹部内に内蓋を装填したキャップは排出手段により固定台上から排出される。
【0009】
また、このような発明によれば、内蓋と固定台の接触面積が小さくできるので、キャップ凹部内に内蓋を装填する際に、キャップ凹部又は内蓋に異物等が付着し、その凹部内に異物等が入り込むことが防止される。
【0010】
また、本発明は、前述の固定台が回転自在の割出しテーブル上に配置され、内蓋供給手段、キャップ供給手段、押付手段及び排出手段がその割出しテーブルの周囲に等間隔離して配設されたことを特徴とする。
【0011】
このような発明によれば、各手段が行う工程時間に合わせて割出しテーブルを回転させ、その割出しテーブル上の固定台を各手段の前に順次移動させることにより、その固定台上でキャップ凹部内に内蓋が効率良く装填できる。
【0012】
更に本発明は、容器の口部に取り付けられるキャップの凹部に内蓋を装填する方法であって、上端面に前記内蓋の表面の外縁のみと当接するリング状の支承面を形成してなる固定台と、前記キャップを仮置きして下方へ案内する円筒状の部材であってその軸方向に貫通する内孔の内側に前記固定台を挿通させる形で前記固定台に対し上下動可能に配設される可動台とを備えた装填機構を用い、前記表面側を下向きにして前記内蓋を吸着保持し、前記内蓋をその状態で降下させて前記固定台の支承面上へ供給して載置し、前記凹部を下向きの状態で前記キャップを吸着保持し、前記固定台上に載置される前記内蓋の上方位置から前記キャップを前記下向きの状態で降下させ前記可動台の支承溝内に載置し、前記可動台に載置されたキャップを上方から押し付け、前記キャップの凹部に前記内蓋をはめ込んで行われる。
【0013】
このような発明によれば、キャップが下向きの状態のままで、そのキャップの凹部内に内蓋が装填されるから、その内蓋装填時にキャップ内に自然落下により異物等が入り込むことがない。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づき、本発明に係る内蓋装填装置1の実施形態の一例について説明する。尚、各図において同一要素には同一符号を付して説明を省略する。
【0015】
図1は内蓋装填装置1の平面図である。図2は内蓋装填装置1の正面図である。図2において、水平に配された基台11の上面には駆動装置12が載置され、その駆動装置12から垂直軸13が上方へ延出している。駆動装置12は、垂直軸13を軸回転させる装置であって、内部にモータ等の駆動源が配設され、垂直軸13を所定角度ずつ断続的に回転させることのできる構造となっている。その垂直軸13の上端には円盤体14を介して割出しテーブル2が取り付けられている。この割出しテーブル2は、図1のように、垂直軸13と共に回転する円形台であり、前述の垂直軸13を介して駆動装置12により回転制御されており、断続的な回転運動、例えば、4分の1の回転と停止とを繰り返すような回転運動ができるように設置されている。
【0016】
割出しテーブル2上には複数の装填機構3が設置されている。各装填機構3は割出しテーブル2上の中央から等距離だけ隔て、かつ互いに円周方向に等間隔で配置されている。例えば、図1のように、割出しテーブル2の周縁部分に円周方向へ相互に等距離隔てて四つの装填機構3がそれぞれ設置されており、各装填機構3は、割出しテーブル2が90度回転(4分の1回転)することにより、隣合う装填機構3があった位置へ移動するようになっている。尚、装填機構3の設置数は、四つに限られるものでなく、円周方向に等間隔で配置されていればそれ以下又はそれ以上であってもよい。
【0017】
図3に示すように、前述の装填機構3は、固定台31とそれを包囲して配される可動台32とを備えて構成されている。固定台31は、内蓋4を仮置きするための部材であって、割出しテーブル2上に固定されており、その上端面に内蓋4の表面の外縁のみと当接する支承面31aを形成している。この固定台31は、例えば、下端に鍔部31bを形成した円筒体で構成され、その上面に外周を内蓋4の外径とほぼ同径とし中央を開口したリング状の支承面31aが形成される。また、固定台31の下方の割出しテーブル2を開口させ、その固定台31の軸方向へ貫通する内孔31cと連続させて、その割出しテーブル2下方の内孔31cの延長上に検知センサ21を設ければ、固定台31の支承面31aに内蓋4が載置されているかどうかを確認することが可能となる。この検知センサ21としては、超音波式など公知のものが採用される。
【0018】
一方、図4のように、可動台32は、キャップ5を仮置きして下方へ案内するための部材であって、所定の区間において前述の固定台31に対し上下動可能とされ、かつ上方へ付勢されて設けられており、その上面にキャップ5を支承する支承溝32aを形成している。例えば、この可動台32は、下端に鍔部32bを形成した円筒体で構成され、その軸方向に貫通する内孔32cの内側に固定台31を挿通させる形で配設される。この可動台32の鍔部32bと固定台31の鍔部32aとの間には、ばね等からなる付勢部材32dが縮設され、可動台32を上方へ付勢している。この付勢部材32dは、図4のようなばねに限られず、可動台32を上方へ付勢できるものであれば、その他のものを採用してもよい。また、可動台32の上下動区間は、可動台32が最も上昇しているときに支承溝32aが固定台31の支承面31aより高い位置とくるようにし、また可動台32が最も降下したときに、支承溝32a上に載置したキャップ5の凹部51の奥端面が固定台31の支承面31aに当接するように設定される。
【0019】
また、この可動台32の外側には筒体33が外装され、可動台32の上方への移動を規制している。すなわち、その筒体33の上端側には、その中心側へ突出する突条33aが形成され、その突条33aに可動台32の鍔部31bが掛止されることにより、可動台32の上方へ移動が規制されている。尚、可動台32を所定区間で上下動可能とし、上方へ付勢する機構は、上述のものに限られず、その他の構造のものを用いてもよい。
【0020】
可動台32の支承溝32aは、その内部でキャップ5を下向き(キャップ5の凹部51の開口を下向きの状態)にして載置できるように、キャップ5の開口端面52の形状に合わせて、可動台32上面に刻設されている。例えば、図5に示すように、円筒形の可動台32上の上面に沿って環状に刻設されている。また、支承溝32aは、その断面が下方へ向けて先細り状とされ、キャップ5の開口端面52をその底面へ確実に誘導できる構造となっている。更に、支承溝32aの内縁の頂面は可動台32の内側(固定台31側)へ向けて傾斜して形成されており、内蓋4が固定台31上に載置される際、その支承溝32aの内縁上へズレてくる内蓋4を固定台31側へ誘導できるようになっている。
【0021】
図1のように、割出しテーブル2の周囲には、内蓋供給機6、キャップ供給機7、押付機8及び排出機9が割出しテーブル2の円周方向へ等間隔でそれぞれ設置されており、割出しテーブル2が90度回転(4分の1回転)することにより各機材の前にあった装填機構3が隣の機材の前に移動する構造となっている。
【0022】
図3において、内蓋供給機6は、内蓋4を装填機構3上へ順次供給する機材であって、割出しテーブル2の断続的回転と同期して内蓋4を供給できるようになっている。この内蓋供給機6は、例えば、内蓋4を収容するホルダ61と内蓋4を移送するエアシリンダ62により構成されている。ホルダ61は、内蓋4を多数重ねて収容可能な収容空間を有する箱体であって、その一端に取出口61aが開設されると共に、その取出口61aの内側へ突片61bが突設され、収容される内蓋4に取出口61a外側へ所要の吸引力を作用させることにより、内蓋4がその取出口61aから順次取り出せるようになっている。
【0023】
エアシリンダ62は、本体62aから伸縮自在のピストンロッド62bを具備し、そのピストンロッド62bの先端に吸着パッド62cを取り付けて構成されている。その本体62aは、図3の如く、割出しテーブル2の装填機構3の上方に配設され、その途中位置の軸62dで軸支されて、その軸62dを中心に回動可能とされている。このため、その軸62dが4分の1ずつ正逆転する往復回転運動を行うことにより、本体62aが水平方向から垂直方向へ、また垂直方向から水平方向へ回転することとなる。また、本体62aの水平時にピストンロッド62bが伸張することで吸着パッド62cがホルダ61内の内蓋4へ当接可能となる。更に、本体62aの垂直時にピストンロッド62bが伸張することで吸着パッド62cが装填機構3の固定台31上まで移動可能となる。この吸着パッド62cとしては、例えば、吸盤体の内側にエア吸引口を設けたものが採用でき、その吸盤体を内蓋4の表面へ押し付けて吸引口からエアを吸込むことで内蓋4が吸着可能となる。尚、内蓋供給機6は、前述のものに限られるものでなく、割出しテーブル2の断続的回転と同期しながら装填機構3上へ内蓋4を順次供給できるものであれば、その他の構造としたものであってもよい。
【0024】
図4において、キャップ供給機7は、キャップ5を装填機構3上へ順次供給する機材であって、割出しテーブル2の断続的回転と同期してキャップ5を供給できるようになっている。このキャップ供給機7は、例えば、キャップ5を搬入する搬入ベルト71とその搬入ベルト71から装填機構3へキャップ5を移送するエアシリンダ72により構成されている。搬入ベルト71は、所定位置までキャップ5を搬入する無端状のベルトである。
【0025】
エアシリンダ72は、垂直方向に向けた本体72aからその下方へ向けて伸縮自在のピストンロッド72bを具備し、そのピストンロッド72bの先端に吸着パッド72cを取り付けた構造とされている。その本体72aは、図4の如く、搬入ベルト71上から装填機構3上までの区間を水平方向に往復移動可能とされ、割出しテーブル2が90度回転して停止する間に一往復し、割出しテーブル2の回転と同期して移動するようになっている。
【0026】
また、本体62aが搬入ベルト71上に位置する時にピストンロッド72bが伸張することで吸着パッド72cが搬入ベルト71上のキャップ5の位置まで移動可能となり、また、本体72aが装填機構3上に位置する時にピストンロッド72bが伸張することで吸着パッド72cを装填機構3の可動台32上まで移動可能となる。吸着パッド72cとしては、前述の吸着パッド62cと同様なものが採用される。尚、このキャップ供給機7は、前述のものに限られるものでなく、割出しテーブル2の断続的回転と同期しながら装填機構3上へキャップ5を順次供給できるものであれば、その他の構造としたものであってもよい。
【0027】
図6において、押付機8は、装填機構3上のキャップ5を下方へ押し付ける機材であって、割出しテーブル2の断続的回転と同期してキャップ5の押し付けを行えるようになっている。この押付機8は、例えば、割出しテーブル2の装填機構3の上方にシリンダ81を配設して構成されている。シリンダ81は、垂直方向へ向けた本体81aの下端から下方へ向けて伸縮自在のピストンロッド81bを具備し、そのピストンロッド81bの先端に押圧体81cを取り付けた構造であり、ピストンロッド81bを下方へ伸張させることにより、押圧体81cを可動台32上のキャップ5へ当接させて押圧可能となる。この押圧体81cは割出しテーブル2が90度回転して停止する間に一往復し、割出しテーブル2の回転と同期して往復運動するようになっている。尚、押付機8は、前述のものに限られるものでなく、割出しテーブル2の断続的回転と同期しながら装填機構3上へキャップ5に下向きの押圧力を付与できるものであれば、その他の構造としたものであってもよい。
【0028】
図7において、排出機9は、キャップ5を装填機構3上から順次排出する機材であって、割出しテーブル2の断続的回転と同期してキャップ5を排出できるようになっている。この排出機9は、例えば、キャップ5を装填機構3から搬出するエアシリンダ91と搬出されたキャップ5を案内する傾斜板92により構成されている。エアシリンダ91は、垂直方向に向けた本体91aからその下方へ向けて伸縮自在のピストンロッド91bを具備し、そのピストンロッド91bの先端に吸着パッド91cを取り付けた構造とされている。このエアシリンダ91は前述のエアシリンダ72と同様な機構なものが採用でき、その本体91aは、図7の如く、装填機構3上から傾斜板92までの区間を水平方向に往復移動可能とされている。尚、この排出機9は、前述のものに限られるものでなく、割出しテーブル2の断続的回転と同期しながら装填機構3上のキャップ5を順次排出できるものであれば、その他の構造としたものであってもよい。
【0029】
次にキャップ5内への内蓋4の装填方法について説明する。
【0030】
図1において、まず、ホルダ61内に内蓋4を十分に収容し、搬入ベルト71を駆動させてその終端位置までキャップ5を下向き状態(凹部51の開口端を下向きの状態)で搬入しておき、その状態で割出しテーブル2を回転駆動させる。その割出しテーブル2は、各装填機構3がそれぞれ内蓋供給機6、キャップ供給機7、押付機8及び排出機9の前に位置するように停止し、その停止の間に各機材6〜9がそれぞれ作動し終えると、90度回転して停止し、その回転運動と停止とを順次繰り返すことなる。この繰り返しにより、装填機構3は内蓋供給機6、キャップ供給機7、押付機8及び排出機9の位置へ順次移動していく。このような割出しテーブル2の作動及び各機材6〜9の作動が、例えば、コンピュータ制御により行われ、以下の各工程が行われる。
【0031】
図3に示すように、割出しテーブル2の停止の間に、内蓋供給機6前に位置する装填機構3の固定台31の支承面31a上には、内蓋4が載置される。すなわち、水平向きのエアシリンダ62の本体62aからピストンロッド62bが伸張して吸着パッド62cがホルダ61内の内蓋4に当接して内蓋4を吸着する。その吸着後、ピストンロッド62bが収縮してホルダ61から内蓋4が取り出される。そして、本体62aが回動して垂直向きとなり、再度ピストンロッド62bが伸張することにより、内蓋4が固定台31の支承面31a上に移動する。そこで、吸着パッド62cにおける吸引が停止することで、内蓋4が吸着パッド62cから離れて支承面31a上に載置される。その際、支承面31aは内蓋4表面の外縁のみと当接するような形状に形成されているから、内蓋4の支承面31aとの接触面積は狭い範囲に限られることとなる。このため、内蓋4の固定台31上への載置の際に内蓋4の下面(内面)側に異物等の付着が防止される。
【0032】
そして、図4のように、割出しテーブル2の回転により、内蓋4を載置した装填機構3は、キャップ供給機7の前の位置まで送られ、このキャップ供給機7により搬入ベルト71で搬入されたキャップ5を下向きの状態のままで可動台32上に載置される。すなわち、搬入ベルト71終端のキャップ5上にエアシリンダ72の本体72aが移動して、ピストンロッド72bが伸張して吸着パッド72cがそのキャップ5に当接して吸着する。吸着後、ピストンロッド72bが収縮して本体62aが装填機構3上へ水平移動し、そこでピストンロッド72bが再び伸張してキャップ5が装填機構3の可動台32上に移送されてくる。そして、吸着パッド72cの吸引力が停止して吸着パッド72cからキャップ5が離れ、可動台32の支承溝32a内へ載置されることとなる。その際、支承溝32aは内壁が下向きに先細り状となっているので、キャップ5は確実に支承溝32a内へ載置される。このようにキャップ5は、下向きの状態で搬入ベルト71から装填機構3へ移送され載置されるので、キャップ5の凹部51内に異物等が入り込むことがない。
【0033】
そして、図6のように、割出しテーブル2の回転により、内蓋4及びキャップ5を載置した装填機構3は、押付機8の前の位置まで送られ、この押付機8によりキャップ5の凹部51内に内蓋4が装填される。すなわち、押付機8のピストンロッド81bが本体81aから下方の装填機構3へ向けて伸張することにより、押圧体81cがキャップ5に当接し下方へ押し付けていく。すると、キャップ5と共に、キャップ5を支承する可動台32も下方へ移動する。その際、キャップ5は、押圧体81bと可動台32により上下から挟まれた形となるので、押圧体81c及び可動台32の降下方向に沿って確実に移動していくこととなる。キャップ5の降下に伴い、固定台31上の内蓋4がキャップ5の凹部51内へ進入して行く。そして、その内蓋4が凹部51の奥端に当接すると、ピストンロッド81bの伸張が停止し、逆に収縮して押圧体81cが上昇しキャップ5から離れていく。その押圧体81cの上昇と共に、可動台32が付勢力により上昇し、キャップ5も凹部51内に内蓋4を装填した状態で上昇していく。
【0034】
そして、図7のように、割出しテーブル2の回転により、内蓋4を凹部51内装填した状態のキャップ5を載置した装填機構3は、排出機9の前の位置まで送られ、この排出機9によりキャップ5が装填機構3上から排出される。すなわち、押付機8の本体81aが装填機構3上に水平移動し、その本体81aからピストンロッド91bが下方の装填機構3へ向けて伸張することにより、吸着パッド91cがキャップ5に当接して吸着する。そして、ピストンロッド91bの収縮と共にキャップ5が上方へ持ち上げられ、本体91aの水平移動と共に移動されて行き、本体91aが傾斜板92上まで移動したところで、吸着パッド91cの吸引が停止する。その吸引停止により、キャップ5が吸着パッド91cから離れて傾斜板92上に落下し、傾斜板92で割出しテーブル2から排出されていく。
【0035】
そして、図1のように、割出しテーブル2の回転により、キャップ5を排出した装填機構3は、再び内蓋供給機6の前に位置まで送られて内蓋4を載置され、その後、前述したように、キャップ5の載置、キャップ5の押付およびキャップ5の排出を順次繰り返して行われ、キャップ5内に内蓋4を装填して排出していく。
【0036】
以上説明したように、内蓋装填装置1によれば、キャップ5の凹部51の開口端を下向きのままで、内蓋4をその凹部51内に装填できるから、キャップ5内(凹部51内)に異物等が入り込むことがない。また、キャップ5内に内蓋4を装填する際に、内蓋4の表面への機材の接触は狭い範囲に限られるので、内蓋4への異物等の付着が防止できる。更に、内蓋4の表面への機材の接触はその表面の外縁部分に限られるので、その内蓋4を装填したキャップ5が容器に取り付けられた際に、機材が接触した外縁部分は容器の口部端面と当接することとなり、容器内の薬液等に接触することはない。
【0037】
尚、前述の内蓋装填装置1において、割出しテーブル2に代えて無端状コンベアを用いてもよい。すなわち、無端状コンベアの表面側に所定間隔で装填機構3を設置し、その無端状コンベアの脇に内蓋供給機6、キャップ供給機7、押付機8及び排出機9を配設すれば、無端状コンベアの駆動により装填機構3が各機材6〜9の前に順次送られて、キャップ5内への内蓋4の装填が可能となる。このような内蓋装填装置1であっても、キャップ5の凹部51の開口端を下向きのままで、内蓋4をその凹部51内に装填可能であり、キャップ5内に異物等が入り込むのを防止でき、また、内蓋4の表面への機材の接触範囲を規制して内蓋4への異物等の付着を防止できる。
【0038】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、次のような効果を得ることができる。
【0039】
すなわち、キャップの凹部の開口端を下向きのままで内蓋をその凹部内に装填できるから、塵埃等の自然落下でキャップ内に異物等が入り込むことを回避できる。また、キャップ内に内蓋を装填する際に、内蓋の表面への機材の接触は狭い範囲に限られるので、内蓋への異物等の付着が防止できる。従って、このようなキャップを容器の蓋体として用いることで、容器の内容物が高純度に確保できる。特に、高純度を保つ必要のある電子工業薬品用の容器のためのキャップに適用すれば非常に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】内蓋装填装置の平面図である。
【図2】内蓋装填装置の正面図である。
【図3】図1のIII −III における内蓋供給機の断面図である。
【図4】図1のIV−IVにおけるキャップ供給機の断面図である。
【図5】可動台の支承溝の拡大断面図である。
【図6】図1のVI−VIにおける押付機の断面図である。
【図7】図1のVII −VII における排出機の断面図である。
【符号の説明】
1…内蓋装填装置、2…割出しテーブル、3…装填機構、31…固定台、
32…可動台、4…内蓋、5…キャップ、6…内蓋供給機、
7…キャップ供給機、8…押付機、9…排出機、

Claims (3)

  1. 容器の口部に取り付けられるキャップの凹部に内蓋を装填する装置であって、
    前記内蓋を仮置きするための部材であって、上端面に前記内蓋の表面の外縁のみと当接するリング状の支承面を形成してなる固定台と、前記キャップを仮置きして下方へ案内する円筒状の部材であって、その軸方向に貫通する内孔の内側に前記固定台を挿通させる形で前記固定台に対し上下動可能に配設され、その上面に前記キャップを支承する支承溝を形成してなる可動台と、を備えて構成される装填機構と、
    前記表面側を下向きにして前記内蓋を吸着保持し、その内蓋をその状態で降下させて前記固定台の支承面上へ供給し載置する内蓋供給手段と、
    前記キャップをその下向きの状態で吸着保持し、前記固定台上に載置される前記内蓋の上方位置から前記キャップを前記下向きの状態で降下させ前記可動台の支承溝内に載置するキャップ供給手段と、
    前記可動台に載置されたキャップを上方から押し付け、前記キャップの凹部に前記内蓋をはめ込む押付手段と、
    前記固定台上のキャップを排出する排出手段と、
    を備えてなる容器用キャップにおける内蓋装填装置。
  2. 前記固定台は回転自在の割出しテーブル上に配置されると共に、前記内蓋供給手段、前記キャップ供給手段、前記押付手段及び前記排出手段はその割出しテーブルの周囲に等間隔離して配設されたことを特徴とする請求項1に記載の容器用キャップにおける内蓋装填装置。
  3. 容器の口部に取り付けられるキャップの凹部に内蓋を装填する方法であって、
    上端面に前記内蓋の表面の外縁のみと当接するリング状の支承面を形成してなる固定台と、前記キャップを仮置きして下方へ案内する円筒状の部材であってその軸方向に貫通する内孔の内側に前記固定台を挿通させる形で前記固定台に対し上下動可能に配設される可動台とを備えた装填機構を用い、
    前記表面側を下向きにして前記内蓋を吸着保持し、前記内蓋をその状態で降下させて前記固定台の支承面上へ供給して載置し、
    前記凹部を下向きの状態で前記キャップを吸着保持し、前記固定台上に載置される前記内蓋の上方位置から前記キャップを前記下向きの状態で降下させ前記可動台の支承溝内に載置し、
    前記可動台に載置されたキャップを上方から押し付け、前記キャップの凹部に前記内蓋をはめ込むこと、
    を特徴とする容器用キャップにおける内蓋装填方法。
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