JP3280269B2 - 回転遊戯装置 - Google Patents

回転遊戯装置

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JP3280269B2
JP3280269B2 JP09454397A JP9454397A JP3280269B2 JP 3280269 B2 JP3280269 B2 JP 3280269B2 JP 09454397 A JP09454397 A JP 09454397A JP 9454397 A JP9454397 A JP 9454397A JP 3280269 B2 JP3280269 B2 JP 3280269B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊園地等に設置す
る回転遊戯装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、遊園地に設置される回転遊戯装置
としては、一端が回転塔の外周縁に揺動可能に枢結され
ると共に、他端に回転方向へ向いた搭乗席を有する複数
の揺動アームを備えたものがあり、回転塔の回転にて生
じる遠心力と、揺動アームと回転塔の間に設けられたエ
アーシリンダーの伸縮駆動力によって、揺動アームが上
下揺動するものであった。つまり、搭乗席が回転塔を中
心として大きく回転しつつ上下するものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この回
転遊戯装置は、乗客が回転方向を向くように搭乗席が設
けられているため新鮮さに欠け、特に、回転と上下揺動
との組合せに慣れてしまった乗客がスリル感や恐怖感等
を味わうことは少なくなっていた。また、前の搭乗席の
乗客が見えるので不安感が薄れ、却ってスリル感や恐怖
感を減少させることにもなっていた。
【0004】そこで、本発明は、乗客に新鮮さや強いス
リル感等を与えることができる回転遊戯装置を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明に係る回転遊戯装置は、回転塔の周方向に
向いた水平状第1揺動軸心廻りに揺動可能として、上端
が上記回転塔に枢着されると共に下端に搭乗部を有する
複数の揺動アームと、上記回転塔に対し揺動アームを強
制的に揺動させる伸縮シリンダーと、を有する回転遊戯
装置に於て、上記搭乗部を揺動アームの下端に、上記第
1揺動軸心と略平行な第2揺動軸心廻りに揺動可能又は
回転可能に、枢着し、さらに、搭乗部の揺動又は回転を
抑制するブレーキを設け、回転塔の回転にて生じる遠心
力と上記シリンダーの駆動力によって揺動アームを垂直
下方と外径略水平方向との間を一次揺動させると共に、
上記ブレーキの制動・非制動の切換動作、及び上記一次
揺動との共働にて搭乗部を揺動アームに対して二次揺動
又は回転させるものである。
【0006】また、回転塔の周方向に向いた水平状第1
揺動軸心廻りに揺動可能として、上端が上記回転塔に枢
着されると共に下端に搭乗部を有する複数の揺動アーム
と、上記回転塔に対し揺動アームを強制的に揺動させる
伸縮シリンダーと、を有する回転遊戯装置に於て、上記
搭乗部を揺動アームの下端に、水平状第2揺動軸心廻り
に揺動可能又は回転可能に、枢着し、さらに、搭乗部の
揺動又は回転を抑制するブレーキを設けると共に、搭乗
部を強制的に揺動又は回転させる副シリンダーを設け、
回転塔の回転にて生じる遠心力と上記シリンダーの駆動
力によって揺動アームを垂直下方と外径略水平方向との
間を一次揺動させると共に、上記副シリンダーの駆動力
と上記一次揺動との共働にて搭乗部を揺動アームに対し
て二次揺動又は回転させるものである。
【0007】また、静止状態で乗客が回転塔の外側を向
くように、搭乗部に乗るようにしたものである。また、
ブレーキの制動・非制動の切換動作と、揺動アームの一
次揺動とが所定の関係で連動するように制御する制御手
段を備えたものである。また、ブレーキの制動・非制動
の切換動作と、副シリンダーの駆動動作と、揺動アーム
の一次揺動とが所定の関係で連動するように制御する制
御手段を備えたものである。また、揺動アームの下部
に、所定の中心角度ピッチにて形成されたボルト挿入用
の孔部を有するフランジ部を設けたものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態を示す図面に基
づき、本発明を詳説する。
【0009】図1〜図3は、本発明の回転遊戯装置の実
施の一形態を示し、この回転遊戯装置は、回転塔1と、
上端2aが回転塔1に枢着されると共に下端2bに搭乗
部3を有する複数の揺動アーム2…と、回転塔1に対し
揺動アーム2を強制的に揺動させる伸縮シリンダー4…
と、を有し、さらに、搭乗部3を揺動アーム2の下端2
bに、揺動可能又は回転可能に枢着している。
【0010】具体的に説明すると、回転塔1は、回転駆
動装置にて回転する円筒型の回転基盤5と、回転基盤5
に取付けられた枠体6と、を備えている。また、枠体6
は、回転基盤5の外周壁下部の下取付板7b…に傾斜状
に連結された複数本の主杆6a…と、下端が回転基盤5
の外周壁上部の上取付板7a…に連結されると共に上端
が主杆6a上端9に連結された複数本の副杆6b…と、
を有している。
【0011】また、複数本の主杆6a…は、回転基盤5
に対して放射状に設けられると共に、隣合う主杆6a,
6aを相互に連結する周方向に向いた上下連結杆8a
…,8b…にて相互に連結されている。また、複数本の
副杆6b…は相互にクロス状とされており、主杆6a…
を補強している。
【0012】揺動アーム2は、複数本の型鋼10…等から
成るアーム部11と、アーム部11の下端に設けられた連結
部13と、連結部13に連結された門型の吊持部12と、吊持
部12の左右の下端部に枢着された搭乗部3と、を有して
いる。(なお、後述のフランジ部34,34をこの連結部13
に代えて用いるのも望ましい。)
【0013】また、回転塔1の隣合う主杆6a,6aの
上端9,9には、枢支軸14が水平状に枢着されており、
各枢支軸14…は回転基盤5を中心として周方向を向いて
設けられている。そして、各枢支軸14…に各揺動アーム
2…の上端2a…が固着されている。また、揺動アーム
2の上部には、後方突出状の取付片15,15を有する取付
板16が付設されており、この取付片15,15の間に伸縮シ
リンダー4の一端が枢着されると共に、他端が主杆6
a,6a間の上連結杆8aに枢着されている。
【0014】また、図2〜図4に示すように、揺動アー
ム2の搭乗部3は二人乗り用であって、座席及び足乗せ
部を有する枠体17と、乗客A,Aの身体を保持するガー
ド部材19,19と、を備え、静止状態で乗客Aが回転塔1
の外側を向くように、搭乗部3に乗るようにされてい
る。なお、29は階段を有する搭乗台である。
【0015】また、搭乗部3は、枠体17の左右上端に上
記枢支軸14と略平行な左右突出状の短軸部18,18を有し
ており、この短軸部18,18が吊持部12の左右の下端部に
軸受20等を介して枢着されている。
【0016】さらに詳しく説明すると、短軸部18は、大
径部18aと小径部18aとを有し、この小径部18bが軸受
20(例えば、ころ軸受)の孔部に挿通固着されている。
また、軸受20はカバー部材21にて被覆されており、カバ
ー部材21の上部に突設された取付片21aと吊持部12下端
部に突設された突片22とがボルト・ナット結合にて強固
に連結されている。
【0017】従って、揺動アーム2は、枢支軸14の水平
状第1揺動軸心P1 廻りに揺動可能とされ、搭乗部3
は、第1揺動軸心P1 と略平行な短軸部18,18の第2揺
動軸心P2 廻りに揺動可能又は回転可能とされている。
なお、第2揺動軸心P2 から吊持部12の水平部12a下縁
23までの高さ寸法H1 は、第2揺動軸心P2 から搭乗部
3の下縁24までの高さ寸法H2 よりも大きい寸法とされ
ており、搭乗部3が軸心P2 廻りに回転しても搭乗部3
が吊持部12に当たらない。また、乗客A,A二人が搭乗
部3に乗ったときの重心Gは、二人のほぼ中間で、か
つ、第2揺動軸心P2 よりも後方となっている。
【0018】しかして、本発明の回転遊戯装置は、搭乗
部3の揺動又は回転を制御するブレーキ25が設けられて
いる。このブレーキ25は、例えば、吊持部12下端の外側
面に(ボルト等で)固着されたディスクブレーキであっ
て、通常は、搭乗部3の短軸部18外端部に外嵌されボル
ト部材27等で固着されたディスク26をブレーキ25が挟み
付け、搭乗部3の揺れ又は回転を防止している。
【0019】さらに、図5に示すように、回転遊戯装置
は、ブレーキ25の制動・非制動の切換動作と、揺動アー
ム2の第1揺動軸心P1 廻りの揺動(一次揺動)とが所
定の関係で連動するように制御する制御手段Eを備えて
いる。
【0020】つまり、制御手段Eは、伸縮シリンダー4
とブレーキ25の両方を制御するものであり、伸縮シリン
ダー4とこのシリンダー4用のエアー源30との間に設け
られた電磁弁28に接続されると共に、(電気的にON・
OFFされる)ブレーキ25に接続されている。また、入
力手段31と回転塔回転数検知手段32が制御手段Eに接続
されている。なお、伸縮シリンダー4は、油圧ポンプか
らの作動油にて駆動するようにしても良い。
【0021】回転数検知手段32は、回転塔1が所定回転
数に達すると検出信号を出力し、これによって制御手段
Eが電磁弁28を開閉切換させて伸縮シリンダー4を伸縮
させ、揺動アーム2を強制的に一次揺動させる。そし
て、制御手段Eは、揺動アーム2が一次揺動をしている
間に、ブレーキ25の制動・非制動の切換動作を制御し、
搭乗部3を揺動アーム2に対して二次揺動又は回転させ
る。なお、これについて詳しくは後述する。
【0022】次に、図5〜図7から回転遊戯装置の回転
及び揺動の動作を説明する。回転塔1が回転(矢印B)
方向に回転し、所定回転数に達すると、これを回転塔回
転数検知手段32が検知して制御手段Eに検出信号を出力
する。すると、制御手段Eにて電磁弁28が開閉切換動作
し、回転にて生じる遠心力と伸縮シリンダー4が伸縮す
る駆動力によって、揺動アーム2が垂直下方から外径略
水平方向の間(角度θ1 の間)で一次揺動する。つま
り、第1揺動軸心P1 を中心として上下(矢印J、K)
方向に揺動アーム2の揺動が繰り返される。
【0023】そして、揺動アーム2が一次揺動を開始す
ると、ブレーキ25の制動・非制動の切換動作、及び一次
揺動との共働にて搭乗部3を揺動アーム2に対して二次
揺動又は回転させるため、一次揺動とブレーキ25の制動
・非制動の切換動作が所定の関係で連動するよう制御手
段Eにて制御される。
【0024】つまり、揺動アーム2が垂直下方から外径
略水平方向(矢印J方向)へ揺動し、そして、搭乗部3
が最上位置に達する直前に、ブレーキ25を制動状態から
非制動状態に切換え、搭乗部3のロックを解除するよう
に制御手段Eにて制御する。
【0025】即ち、揺動アーム2の(矢印J方向の)振
りによって上方へ勢い付いた搭乗部3は、最上位置に達
する直前にロックを解除されると、勢い余って乗客Aと
ともに第2揺動軸心P2 廻りに二次揺動又は回転する。
つまり、二次揺動の場合は、搭乗部3が矢印F,Y方向
に一往復揺動し、回転の場合は、矢印F方向に一回転す
る。
【0026】このとき、重心Gが第2揺動軸心P2 より
も後方に位置しているため、搭乗部3に勢いが付きやす
くなっているが、揺動アーム2の振幅が大きい程その勢
いは強くなる。従って、振幅を大きくして(揺動アーム
2を大きい角度θ1 で一次揺動させて)搭乗部3を回転
させ、振幅を小さくして(揺動アーム2を小さい角度θ
2 で一次揺動させて)搭乗部3を二次揺動させるという
ように、動きに強弱を付け乗客Aに異なるスリル感を与
えるようにするのが、望ましい。
【0027】そして、搭乗部3が二次揺動又は回転して
元の位置に戻ると、ブレーキ25が再び制動状態となり搭
乗部3がロックされる。
【0028】さらに、揺動アーム2が外径略水平方向か
ら垂直下方(矢印K方向)へ揺動し、そして搭乗部3が
最下位置に達する直前に、ブレーキ25を制動状態から非
制動状態に切換え、搭乗部3のロックを解除するように
制御手段Eにて制御するのも良い。
【0029】即ち、揺動アーム2の(矢印K方向の)振
りによって下方へ勢い付いた搭乗部3は、最下位置(垂
直下方位置又はその近傍)に達する直前にロックを解除
されると、勢い余って乗客Aとともに第2揺動軸心P2
廻りに二次揺動又は回転する。つまり、二次揺動の場合
は、搭乗部3が矢印Y,F方向に一往復揺動し、回転の
場合は、矢印Y方向に一回転する。このとき、(上述と
同様に)揺動アーム2の振幅が大きい程、搭乗部3に強
く勢いが付く。
【0030】次に、図8と図9は、本発明の回転遊戯装
置の他の実施の形態を示し、この回転遊戯装置は、搭乗
部3の揺動又は回転を抑制する(上述した)ブレーキ25
の反対側に、搭乗部3を強制的に揺動又は回転させる副
シリンダー33が設けられている。そして、副シリンダー
33の駆動力と、揺動アーム2の一次揺動との共働にて搭
乗部3を揺動アーム2に対して二次揺動又は回転させる
ように構成している。
【0031】具体的に説明すると、搭乗部3は、その枠
体17両側の上下中間位置に突設された短軸部18,18が、
揺動アーム2の下端2b,2bに枢着されており、短軸
部18,18を通る水平状第2揺動軸心P2 廻りに揺動可能
又は回転可能に設けられている。そして、搭乗部3の重
心は、(図2で説明した搭乗部に比べて)例えば、揺動
軸心P2 の高さ付近の上方位置に設定されている。
【0032】そして、揺動アーム2の二股状の吊持部12
の一端45a側にブレーキ25が設けられると共に、他端45
b側に副シリンダー33が設けられている。この副シリン
ダー33は、(例えば、図外のコンプレッサーからの圧縮
エアーによって)ピストンロッド38が伸長するようにの
み駆動するものであり、下部に空気流通孔44が設けられ
ている。
【0033】次に、副シリンダー33の取付構造を説明す
ると、図10と図11に示すように、副シリンダー33は、そ
の基端35aに設けられた取付片36が、揺動アーム2の吊
持部12他端45b側の外側壁と、支軸37にて揺動可能に枢
結されると共に、副シリンダー33の先端35b、即ち、ピ
ストンロッド38の先端35bは、搭乗部3の短軸部18先端
に固着されたクランク部材39と、支軸40にて枢結されて
いる。
【0034】なお、図9に示す静止状態に於て、支軸40
は、第2揺動軸心P2 に対して所定の角度θ3 をもっ
て、かつ、前方位置で副シリンダー33とクランク部材39
とを相互に枢結している。
【0035】さらに、図10と図11に示すように、副シリ
ンダー33のストロークを検知するために、副シリンダー
33の外周壁に沿って複数のストローク検知センサー41…
が付設されている。このストローク検知センサー41は、
例えば、マグネットセンサーであって、往復運動するピ
ストン42に付設した金属片(あるいはピストン42自体)
が各マグネットセンサーの位置を通過することによっ
て、各センサーから検出信号が(後述する)制御手段E
へ随時出力される。これによって、ピストン42の位置─
──即ち、副シリンダー33のストローク状況───を検
知することができると共に、副シリンダー33によって揺
動又は回転する搭乗部3の揺動アーム2に対する姿勢を
知ることができる。なお、これについて詳しくは後述す
る。
【0036】また、図12に示すように、本発明の回転遊
戯装置は、ブレーキ25の制動・非制動の切換動作と、副
シリンダー33の駆動動作と、揺動アーム2の一次揺動と
が所定の関係で連動するように制御する制御手段Eを備
えている。
【0037】つまり、伸縮シリンダー4とブレーキ25を
制御する(図5で説明した)制御手段Eによって副シリ
ンダー33の駆動制御も行うようにしており、伸縮シリン
ダー4用の電磁弁28と、ブレーキ25と、副シリンダー33
用の電磁弁43とに接続されている。さらに、制御手段E
は、入力手段31及び回転塔回転数検知手段32と接続され
ていると共に、副シリンダー33に付設したストローク検
知センサー41…と接続されている。
【0038】しかして、図9と図11と図12から、制御手
段Eによって副シリンダー33の駆動動作とブレーキ25の
切換動作と揺動アーム2の一次揺動とが所定の関係で連
動することを説明する。(上述したように)回転塔1が
回転し、揺動アーム2が垂直下方から外径略水平方向へ
一次揺動し、そして、制御手段Eにて、搭乗部3が最上
位置に達する直前にブレーキ25を制動状態から非制動状
態に切換えてロックを解除する。
【0039】すると、搭乗部3は勢い余って第2揺動軸
心P2 廻りに二次揺動するが、このとき、制御手段Eか
らの電気的信号によって電磁弁43が開状態に切換えられ
て圧縮エアーが副シリンダー33内に送り込まれ、クラン
ク運動によって搭乗部3を強制的に回転させる。
【0040】つまり、搭乗部3が(矢印C方向に)二次
揺動している間、電磁弁43がエアー排出側となって副シ
リンダー33は自由状態にされており、仮想線で示す如く
クランク部材39の(矢印C方向の)揺動に合わせて副シ
リンダー33は短縮揺動する。そして、例えば、副シリン
ダー33のピストン42が、副シリンダー33基端35a側のス
トローク検知センサー41(41a)の位置に達したとき
(副シリンダー33の最短状態のとき)に、このセンサー
41aからの検出信号にて制御手段Eが副シリンダー33を
駆動させる電気的信号を電磁弁43に出力し、電磁弁43が
開いて副シリンダー33内部に圧縮エアーが送り込まれ
る。
【0041】これによって、副シリンダー33が伸長して
クランク部材39の揺動を引き継いで強制的にクランク部
材39を回転させる。そして、副シリンダー33のピストン
42が、副シリンダー先端35b側のストローク検知センサ
ー41f位置に達する(副シリンダー33が最長状態にな
る)と、そのセンサー41fからの検出信号が制御手段E
に入力され、それによって制御手段Eは電磁弁43をエア
ー排出側に切換えて副シリンダー33を再び自由状態に切
換える。
【0042】その後、余力で搭乗部3が一回転し、ピス
トン42が元の中間位置のセンサー41c位置に達すると、
そのセンサー41cからの検出信号が制御手段Eに入力さ
れ、それによって制御手段Eがブレーキ25を非制動状態
から制動状態に切換え、そして搭乗部3が元の位置にロ
ックされる。このとき、搭乗部3の重心が上方位置に設
定されているので、搭乗部3を回転させる副シリンダー
33の駆動力か小さくて済む。なお、搭乗部3がロックさ
れたときに、副シリンダー33は自由状態のままであって
も、あるいは、電磁弁43を閉状態に切換えてピストンロ
ッド38を固定しておくもよい。
【0043】さらに、揺動アーム2が外径略水平方向か
ら垂直下方へ一次揺動し、そして搭乗部3が最下位置に
達する直前に、制御手段Eにてブレーキ25のロックを解
除すると共に、副シリンダー33を駆動伸長させて、矢印
D方向へ勢い付いた搭乗部3を強制回転させるように連
動させるもよい。
【0044】また、その他の動きとしては、揺動アーム
2が外径略水平方向へ一次揺動して搭乗部3が最上位置
に達すると、ブレーキ25のロックを解除すると共に、副
シリンダー33を駆動させて、搭乗部3の二次揺動を増幅
させるように連動することもできる。つまり、搭乗部3
が回転してしまう直前で副シリンダー33の駆動をストッ
プする。その後、副シリンダー33を自由状態に切換え、
揺動アーム2の垂直下方への一次揺動とともに搭乗部3
を(矢印D方向に)自由落下させたり、あるいは、搭乗
部3が大きく二次揺動した途中姿勢をブレーキ25(及び
副シリンダー33の併用)にて固定したまま揺動アーム2
が垂直下方へ一次揺動していくように連動させるも好ま
しい。
【0045】また、搭乗部3が最上位置と最下位置との
間を往復移動する間に、ブレーキ25のロックを解除して
おき、副シリンダー33を駆動させ搭乗部3を二次揺動さ
せたり回転させたりするのもよい。なお、これらの動き
は、予め入力手段31にて制御手段Eへ設定入力されてい
る。
【0046】また、本発明の回転遊戯装置は、揺動アー
ム2の下部、即ち、揺動アーム2のアーム部11と吊持部
12との間に、30°や45°等の所定の中心角度ピッチにて
形成されたボルト挿入用の孔部を有するフランジ部34,
34が設けられている。即ち、静止状態の搭乗部3に乗っ
た乗客が、回転塔1の外側を向く以外に、回転塔1の内
側を向いたり、進行方向を向いたり、進行方向に対して
斜めに向いたり、進行方向に対して後ろに向いたりなど
するよう、搭乗部3の向きを変更することができる。
【0047】なお、本発明は上述の実施の形態に限定さ
れず、搭乗部3の座席を省略して、乗客Aが立って乗る
ようにしたり、また、一人乗り用とするも、良い。ま
た、回転塔1の回転速度を速くしたり遅くしたり変化さ
せるよう制御手段Eにて制御し、それによって遠心力に
強弱をつけて搭乗部3に二次揺動や回転をさせ易くする
のも良い。
【0048】
【発明の効果】本発明は上述の如く構成されるので、次
に記載する効果を奏する。
【0049】(請求項1によれば)回転塔1の回転と揺
動アーム2の一次揺動に加え、搭乗部3が揺動アーム2
に対して二次揺動又は回転するので、この三つの組合せ
による動きに乗客は今までにない新鮮さを感じることが
できる。また、(二次揺動により)空中へ放り投げられ
る感覚や地面にぶつかるような感覚を受けたり、(回転
により)宙返りの感覚を与えられ、乗客が強い恐怖感や
スリル感を味わうことができる。
【0050】(請求項2によれば)回転塔1の回転と揺
動アーム2の一次揺動に加え、搭乗部3が揺動アーム2
に対して二次揺動又は回転するので、この三つの組合せ
による動きに乗客は今までにない新鮮さを感じることが
できる。また、(二次揺動により)空中へ放りなげられ
る感覚や地面にぶつかるような感覚を受けたり、(回転
により)宙返りの感覚を与えられ、乗客が強い恐怖感や
スリル感を味わうことができる。さらに、搭乗部3が最
上位置と最下位置との間を往復移動する間ブレーキ25の
ロックを解除しておき、副シリンダー33を駆動させて搭
乗部3を強制的に二次揺動させたり回転させたりするこ
とができるので、乗客は予測できない変化に富んだ動き
を味わうことができる。
【0051】(請求項3によれば)回転塔1の外側を向
いて搭乗部3に乗るので他の搭乗部3…の乗客の姿が見
えず、それによって各乗客が不安感を覚え一層スリル感
や恐怖感を味わうことができる。また、搭乗部3が二次
揺動や回転をすると、乗客が空を見たり地面を見たりし
て上下の風景を楽しむことができる。
【0052】(請求項4によれば)一次揺動する揺動ア
ーム2に於て、搭乗部3が最上位置又は最下位置に達す
る直前に、ブレーキ25を制動状態から非制動状態に切換
えて搭乗部3のロックをタイミング良く解除することが
できる。従って、揺動アーム2の振りによって勢い付い
た搭乗部3は、勢い余って乗客Aとともに確実に二次揺
動又は回転する。さらに、搭乗部3が二次揺動中又は回
転中である不安定な途中姿勢を、ブレーキ25にて固定し
たまま揺動アーム2を一次揺動させることができるの
で、さらに異なるスリル感や恐怖感を乗客に与えること
ができる。
【0053】(請求項5によれば)一次揺動する揺動ア
ーム2に於て、搭乗部3が最上位置又は最下位置に達す
る直前に、ブレーキ25を制動状態から非制動状態に切換
えて搭乗部3のロックをタイミング良く解除することが
できると共に、このタイミングに合わせて副シリンダー
33を駆動させることができる。従って、揺動アーム2の
振りによって勢い付いた搭乗部3に力を加えて、大きな
振幅で二次揺動させることができたり、勢い良く回転さ
せることができる。さらに、搭乗部3が二次揺動中又は
回転中である不安定な途中姿勢を、ブレーキ25と副シリ
ンダー33とを併用して固定したまま揺動アーム2を一次
揺動させることができるので、さらに異なるスリル感や
恐怖感を乗客に与えることができる。
【0054】(請求項6によれば)静止状態の搭乗部3
に乗った乗客が、回転塔1の外側を向いたり、回転塔1
の内側を向いたり、進行方向を向いたり、進行方向に対
して斜めに向いたり、進行方向に対して後ろに向いたり
などするよう、搭乗部3の向きを変更することができ
る。つまり、各乗客は夫々違った向きの搭乗部3…に乗
ることができ、各乗客は夫々違った風景を楽しむことが
できる。また、同じ乗客でも(以前に乗ったものと)違
った向きの搭乗部3に乗ることによって、新たな新鮮さ
や異なるスリル感や恐怖感を味わうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の回転遊戯装置の実施の一形態を示す要
部平面図である。
【図2】静止状態を示す簡略要部側面図である。
【図3】揺動アームの正面図である。
【図4】第2揺動軸心近傍の連結部位を示す一部断面正
面図である。
【図5】構成説明図である。
【図6】揺動アームの一次揺動状態を示す要部平面図で
ある。
【図7】揺動アームの一次揺動状態を示す簡略要部側面
図である。
【図8】他の実施の形態を示す要部正面図である。
【図9】要部側面図である。
【図10】副シリンダーの取付構造を示す一部断面正面図
である。
【図11】副シリンダーのストロークを示す作用説明図で
ある。
【図12】構成説明図である。
【符号の説明】
1 回転塔 2 揺動アーム 2a 上端 2b 下端 3 搭乗部 4 伸縮シリンダー 25 ブレーキ 33 副シリンダー 34 フランジ部 E 制御手段 P1 第1揺動軸心 P2 第2揺動軸心
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−112075(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A63G 1/08 A63G 1/24 A63G 31/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転塔1の周方向に向いた水平状第1揺
    動軸心P1 廻りに揺動可能として、上端2aが上記回転
    塔1に枢着されると共に下端2bに搭乗部3を有する複
    数の揺動アーム2…と、上記回転塔1に対し揺動アーム
    2を強制的に揺動させる伸縮シリンダー4と、を有する
    回転遊戯装置に於て、上記搭乗部3を揺動アーム2の下
    端2bに、上記第1揺動軸心P1 と略平行な第2揺動軸
    心P2 廻りに揺動可能又は回転可能に、枢着し、さら
    に、搭乗部3の揺動又は回転を抑制するブレーキ25を設
    け、回転塔1の回転にて生じる遠心力と上記シリンダー
    4の駆動力によって揺動アーム2を垂直下方と外径略水
    平方向との間を一次揺動させると共に、上記ブレーキ25
    の制動・非制動の切換動作、及び上記一次揺動との共働
    にて搭乗部3を揺動アーム2に対して二次揺動又は回転
    させることを特徴とする回転遊戯装置。
  2. 【請求項2】 回転塔1の周方向に向いた水平状第1揺
    動軸心P1 廻りに揺動可能として、上端2aが上記回転
    塔1に枢着されると共に下端2bに搭乗部3を有する複
    数の揺動アーム2…と、上記回転塔1に対し揺動アーム
    2を強制的に揺動させる伸縮シリンダー4と、を有する
    回転遊戯装置に於て、上記搭乗部3を揺動アーム2の下
    端2bに、水平状第2揺動軸心P2 廻りに揺動可能又は
    回転可能に、枢着し、さらに、搭乗部3の揺動又は回転
    を抑制するブレーキ25を設けると共に、搭乗部3を強制
    的に揺動又は回転させる副シリンダー33を設け、回転塔
    1の回転にて生じる遠心力と上記シリンダー4の駆動力
    によって揺動アーム2を垂直下方と外径略水平方向との
    間を一次揺動させると共に、上記副シリンダー33の駆動
    力と上記一次揺動との共働にて搭乗部3を揺動アーム2
    に対して二次揺動又は回転させることを特徴とする回転
    遊戯装置。
  3. 【請求項3】 静止状態で乗客が回転塔1の外側を向く
    ように、搭乗部3に乗るようにした請求項1又は2記載
    の回転遊戯装置。
  4. 【請求項4】 ブレーキ25の制動・非制動の切換動作
    と、揺動アーム2の一次揺動とが所定の関係で連動する
    ように制御する制御手段Eを備えた請求項1又は3記載
    の回転遊戯装置。
  5. 【請求項5】 ブレーキ25の制動・非制動の切換動作
    と、副シリンダー33の駆動動作と、揺動アーム2の一次
    揺動とが所定の関係で連動するように制御する制御手段
    Eを備えた請求項2又は3記載の回転遊戯装置。
  6. 【請求項6】 揺動アーム2の下部に、所定の中心角度
    ピッチにて形成されたボルト挿入用の孔部を有するフラ
    ンジ部34,34を設けた請求項1、2、4又は5記載の回
    転遊戯装置。
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