JP3278867B2 - 垂直同期分離回路 - Google Patents

垂直同期分離回路

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JP3278867B2 JP18876091A JP18876091A JP3278867B2 JP 3278867 B2 JP3278867 B2 JP 3278867B2 JP 18876091 A JP18876091 A JP 18876091A JP 18876091 A JP18876091 A JP 18876091A JP 3278867 B2 JP3278867 B2 JP 3278867B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回路のIC化に好適な
垂直同期分離回路に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に垂直同期分離回路では、図3に示
されたように、コンデンサC1 、抵抗R1 、トランジス
タQ1 で構成されるクランプ回路で、映像信号がクラン
プされ、この場合、映像信号の同期区間でトランジスタ
1 に電流が流れ、その電流が抵抗R2 で電圧波形とさ
れ、コンパレータ1でパルス信号化される。
【0003】そして、コンパレータ1の出力信号は積分
器3に入力されて積分され、コンパレータ7により垂直
同期成分だけが分離・出力される。
【0004】この場合、例えば映像信号として、図4の
信号eが入力されると、その積分波形は同図の信号gと
なり、映像信号として同図の信号hがが入力されると、
その積分波形は同図の信号iとなる。
【0005】すなわち、信号hのように垂直同期信号の
同期幅が短い信号では(例えば、ダビング防止用のビデ
オテープに記録された映像信号)、コンパレータ7のス
ライスレベルfに積分器3の出力信号レベルがとどか
ず、コンパレータ7から出力信号が得られなくなる。
【0006】そこで、図5から理解されるように、積分
器3とコンパレータ7との間にピークホールド回路2、
コンパレータ4、および加算器5が介挿される構成が採
用されている。
【0007】この場合、積分器3の出力信号は、ピーク
ホールド回路2、コンパレータ4、および加算器5に入
力され、積分器3の出力信号を図6の信号kとすると、
ピークホールドされた信号波形は同図の信号jとなる。
【0008】そして、信号kと信号jとがコンパレータ
4で比較され、コンパレータ4からは図6のパルス信号
lが得られ、このパルス信号lともとの信号kとが加算
器5で加算されると、コンパレータ7から所望のパルス
信号が出力される。
【0009】すなわち、図5の回路構成により、垂直同
期幅に対応する最適なスライスレベルfの設定が行なえ
る。
【0010】この場合、ピークホールド回路は一般に大
きな時定数を有し、ピン6を介して外付けされる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年I
Cの機能増大化により、1つの機能に対するピンの割り
当てが減少し、ピンが共有化されるなど、限られたピン
数をより有効に利用することが設計上重要になってきて
おり、ピークホールドのためにピン6を1本割り当てる
ことは設計上好ましくない。
【0012】本発明の目的は、回路がIC化された場
合、外付ピンの数が減少されるとともに、時定数の大き
な抵抗容量の外付素子が不要とされた垂直同期分離回路
を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、下記の手段を備えた垂直同期分離回路を
提供する。即ち、複合映像信号から映像信号と同期信号
を分離する分離回路と、該分離回路の出力を積分する積
分器と、該積分器の出力に所定のレベル調整値を加算す
るために該積分器に接続された第1入力とレベル調整値
生成回路に接続された第2入力を有する加算器と、該加
算器の出力を所定の閾値と比較して垂直同期信号を出力
する第1の比較器を備えた垂直同期分離回路において、
上記レベル調整値生成回路を、アップダウンカウンタ
と、該アップダウンカウンタのアップカウント時にカウ
ント値を急速に増加させることができる周期の短い第1
のクロック信号と、ダウンカウント時にカウント値をゆ
っくりと減少させることができる周期の長い第2のクロ
ック信号の中の何れか1つのクロック信号を選択して上
記アップダウンカウンタへ供給するクロック信号選択手
段と、上記アップダウンカウンタの出力信号をアナログ
信号に変換するD/A変換器と、上記積分器の出力に接
続された第1入力と、上記D/A変換器の出力に接続さ
れた第2入力と、上記積分器の出力と上記D/A変換器
の出力の比較結果に従って第1状態又は第2状態を出力
する出力とを有する第2の比較器と、上記第2の比較器
の出力を上記加算器の第2入力に接続する接続手段と、
上記第2比較器の出力を上記アップダウンカウンタのア
ップ/ダウン切換入力に接続する接続手段と、上記第2
比較器の出力を上記クロック信号選択手段の選択入力に
接続する接続手段と、を有し、上記第2の比較器の出力
信号が第1状態(例えば、ハイレベル)にあるときは、
上記アップダウンカウンタがアップカウントするととも
に、上記クロック信号選択手段が周期の短い第1のクロ
ック信号を供給するようにし、上記第2の比較器の出力
信号が第2状態(例えば、ロウレベル)にあるときは、
上記アップダウンカウンタがダウンカウントするととも
に、上記クロック信号選択手段が周期の長い第2のクロ
ック信号を供給するようにした、ことを特徴とする垂直
同期分離回路を提供する。
【0014】
【作用】本発明にかかる垂直同期分離回路は、上記アッ
プダウンカウンタとD/A変換器がピークホールド回路
を形成し、上記第2の比較器の出力には当該時点の積分
器の出力がその前の出力に比べて増加しているか減少し
ているかを表す信号(ローレベル又はハイレベル)が出
力される。この信号を使って積分器の出力信号のレベル
調整を行うことにより、常に適正なスライスレベルの信
号が得られる。
【0015】
【実施例】以下、本発明に係る垂直同期分離回路の好適
な実施例を、図1および図2に基いて説明する。
【0016】なお、図1において従来例と同一構成部分
には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0017】図1において、積分器3と加算器5との間
には、コンパレータ9、論理回路11、アップダウンカ
ウンタ13およびD/A変換器15が介挿されている。
【0018】アップダウンカウンタ13は、同期の短い
クロック信号でアップカウントされる一方、同期の長い
クロック信号でダウンカウントされる構成とされてい
る。
【0019】すなわち、コンパレータ9が積分器3の出
力信号と、D/A変換器15の出力信号とを比較して、
積分器3の出力の方が大きいときは、コンパレータ9の
出力が“H”となり、アップダウンカウンタのU/D端
子に“H”が入力されてアップカウントされ、このとき
クロック信号入力CK には、論理回路11により例えば
32fH (水平周波数)が選択されて入力される。
【0020】一方、D/A変換器の出力が積分器3の出
力よりも大きいときは、クロック信号入力CK には2f
V (垂直周波数)が選択・入力され、アップダウンカウ
ンタ13はダウンカウントを行なう。
【0021】この場合、図2に示すように、入力される
映像信号C(垂直同期付近)に対して、コンパレータ9
の出力信号は信号dとなる。
【0022】すなわち、D/A変換器15の出力信号a
のレベルが積分器3の出力信号bのレベルよりも高い所
でアップダウンカウンタ13がダウンカウントされるの
で、信号aのレベルは徐々に下がる一方、信号bのレベ
ルが信号aのレベルよりも高い所ではアップカウントさ
れるので、信号aは短時間に階段状に増加する。
【0023】従って、信号bが小さいときは、スライス
レベル(信号aのレベル)が徐々に下がり、信号bのレ
ベルがあるレベルにまで下がって安定することになる。
【0024】なお、例えば、映像信号Cの入力がない場
合、信号bのレベルが極端に下がると雑音をひろってし
まうおそれがあるので、リミッターなどを設けて、スラ
イスレベルの下限を制限することが望ましい。
【0025】以上説明したように、この実施例では、積
分器3と加算器5との間にアップダウンカウンタ13等
が介挿されたので、垂直同期期間の幅が短い信号に対し
てもスライスレベルが最適なレベル位置に設定され、安
定した出力が得られる。
【0026】そして、従来のように時定数の大きなピー
クホールドを使用しないので、外付の部品が不要とな
り、その部品を取り付けるためのピンが不要となる。
【0027】
【発明の効果】本発明にかかる垂直同期分離回路は、ピ
ークホールド回路を電子回路で構成したので、IC化し
た場合に外付けの回路を必要とせず、回路が簡単になる
とともに、ICのピンの数を減らすこともできる。これ
によって、従来、外付けで構成しなければならなかった
時定数の大きな抵抗容量素子を使うピークホールド回路
が必要でなくなった。
【0028】また、本発明にかかる垂直同期分離回路
は、積分器の出力とD/A変換器の出力を比較する第2
の比較器の出力がアップカウントかダウンカウントかの
判別信号となっているので、当該時点でカウンタがアッ
プカウントしているのかダウンカウントしているのかが
瞬時にわかる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る垂直同期分離回路の好適な実施例
の回路構成図である。
【図2】実施例の各種信号の波形図である。
【図3】従来例の回路構成図である。
【図4】従来例の各種信号の波形図である。
【図5】従来例の回路構成図である。
【図6】従来例の各種信号の波形図である。
【符号の説明】
1,7,9 コンパレータ 3 積分器 5 加算器 11 論理回路 13 アップダウンカウンタ 15 D/A変換器

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複合映像信号から映像信号と同期信号を分
    離する分離回路と、該分離回路の出力を積分する積分器
    と、該積分器の出力に所定のレベル調整値を加算するた
    めに該積分器に接続された第1入力とレベル調整値生成
    回路に接続された第2入力を有する加算器と、該加算器
    の出力を所定の閾値と比較して垂直同期信号を出力する
    第1の比較器を備えた垂直同期分離回路において、 上記レベル調整値生成回路を、 アップダウンカウンタと、 該アップダウンカウンタのアップカウント時にカウント
    値を急速に増加させることができる周期の短い第1のク
    ロック信号と、ダウンカウント時にカウント値をゆっく
    りと減少させることができる周期の長い第2のクロック
    信号の中の何れか1つのクロック信号を選択して上記ア
    ップダウンカウンタへ供給するクロック信号選択手段
    と、 上記アップダウンカウンタの出力信号をアナログ信号に
    変換するD/A変換器と、 上記積分器の出力に接続された第1入力と、上記D/A
    変換器の出力に接続された第2入力と、上記積分器の出
    力と上記D/A変換器の出力の比較結果に従って第1状
    態又は第2状態を出力する出力とを有する第2の比較器
    と、 上記第2の比較器の出力を上記加算器の第2入力に接続
    する接続手段と、 上記第2比較器の出力を上記アップダウンカウンタのア
    ップ/ダウン切換入力に接続する接続手段と、 上記第2比較器の出力を上記クロック信号選択手段の選
    択入力に接続する接続手段と、を有し、 上記第2の比較器の出力信号が第1状態(例えば、ハイ
    レベル)にあるときは、上記アップダウンカウンタがア
    ップカウントするとともに、上記クロック信号選択手段
    が周期の短い第1のクロック信号を供給するようにし、 上記第2の比較器の出力信号が第2状態(例えば、ロウ
    レベル)にあるときは、上記アップダウンカウンタがダ
    ウンカウントするとともに、上記クロック信号選択手段
    が周期の長い第2のクロック信号を供給するようにし
    た、 ことを特徴とする垂直同期分離回路。
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DE102006034349B3 (de) * 2006-07-25 2008-02-07 Texas Instruments Deutschland Gmbh Integrator und Fehlerverstärker

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