JP3278648B2 - 電磁遮へい用筐体 - Google Patents

電磁遮へい用筐体

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JP3278648B2 JP2000173050A JP2000173050A JP3278648B2 JP 3278648 B2 JP3278648 B2 JP 3278648B2 JP 2000173050 A JP2000173050 A JP 2000173050A JP 2000173050 A JP2000173050 A JP 2000173050A JP 3278648 B2 JP3278648 B2 JP 3278648B2
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昇 藤原
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は金属、導電処理を施した
高分子材などの導電体により構成された電気電子関連の
機器を搭載するための筐体に関し、特にケーブル、コー
ドなどを導入するための開口部を有し、これらを介して
放射、侵入する不要電磁波を抑制するための筐体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に金属などの導体で構成された筐体
は電磁遮へいが完全であるため、不要電磁波の放射、侵
入は問題がないとされていた。ところが実際の筐体では
第8図に示すようにケーブル、コードなどの導入や放熱
を目的とした開口部が存在している。これらの開口部は
十分に低い周波数帯では遮断周波数以下の導波管として
作用するため、大きな遮へい効果が得られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところがこの開口部に
ケーブル、コードなどを通した状態では、その構造が筐
体を外導体、ケーブル等を内導体とした同軸線路と同一
となり、遮断周波数のないTEM波を伝搬する。そのため
全周波数帯域で電磁波の漏洩が生じ、不要電磁波の放
射、侵入の主な要因となっていた。本発明の目的はケー
ブル、コードなどの導入されている開口部を介して漏洩
する電磁波を抑制し、電磁遮へい性能の良好な電気電子
機器搭載用の電磁遮へい用筐体を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の筐体は金属、導電性高分子材または導電処理
を施した高分子材の導電体の筐体板を具備して構成さ
れ、開口部を有し、電気電子機器を搭載する筐体であっ
て、前記開口部は、第1の開口を形成した筐体板の第1
の部分と該第1の部分から折り曲げられた筐体板の第2
の部分とを有した筐体開口部と、導体層と磁性体層の2
層を有して前記第1の開口と等しいか、もしくは前記第
1の開口よりも小さい第2の開口を単一もしくは複数個
形成した構造体とを有し、前記構造体は、複数に分割可
能であり、かつ、前記筐体開口部を構成する前記筐体板
の第1の部分との間に空間を形成するように該第1の部
分から離間して配置されており、さらに、前記構造体
は、前記筐体開口部から脱着可能であり、かつ、前記構
造体の導電層が前記筐体開口部を構成する前記筐体板の
第2の部分と導電接触が保たれている構造であることを
特徴とする。
【0005】
【作用】開口部を通して電磁波が漏洩するのは主にケー
ブル、コードなどに誘起されたコモンモード電流に起因
している。ケーブル、コードなどの周囲に磁性体を設け
たり、あるいはこれらを磁性体に巻き付けた場合、この
構造は一種のコモンモードチョークとして作用するため
電磁波の漏洩が抑制できる。
【0006】
【実施例】以下に本発明実施例を図面を用いて説明す
る。第1図は本発明による筐体を下方から見た斜視図で
ある。開口部は筐体の底板に設けられている。第2図は
本発明に関連する技術において開口部の第1図のA−
A’での断面図である。筐体底板1に設けられた開口2
と、これらの開口と等しいか、もしくは小さい寸法の開
口を有する磁性体3により構成される。磁性体3は筐体
の外側に設けられており、開口部を通り筐体外部に漏洩
する不要電磁波はこの磁性体3とケーブル、コードなど
で構成されるコモンモードチョークにより反射されるた
め、外部に放射しない。
【0007】漏洩抑制効果を高めるためには開口部面積
は小さい方が望ましい。しかしながら通常、ケーブル、
コードなどにはその両端に線径より大きい寸法のコネク
タ、ソケットが設けられているため、磁性体3の開口は
これらのコネクタ、ソケットが通るための十分な大きさ
を必要とする。大きい開口は漏洩防止の観点からは望ま
しくない。
【0008】そこで磁性体3は第3図に示すように筐体
開口部から取り外すことができ、かつ開口を分割する形
態で複数に分割可能な構造とし、コネクタ、ソケットの
寸法より小さい開口でもケーブル、コードなどの挿入で
きる構造とした。第3図(a)(b)にその図を示す。
第3図ではE形部4とI形部5に分割している。第4図
本発明に関連する他の技術において筐体開口部を通し
てケーブル、またはコード6を導入した状態を示した図
である。ケーブルなどの周囲に生ずる隙間はわずかであ
り、良好な漏洩抑制効果が期待できる。このように、磁
性体を複数に分割することでどのような筐体にも適用で
きるとともに、隙間を十分小さいでき遮へい効果を高め
ることができる。
【0009】第5図に本発明による筐体に電気電子機器
を実装した場合の不要電磁波の放射特性の測定結果を示
す図である。測定は電波暗室内で行い測定法は3m法に
よった。横軸は周波数(MHz)、縦軸は電界強度(dBV/
m)であり、実線は本発明、破線は従来例の筐体に、同
じ電子機器を実装した場合を示している。破線は従来の
筐体に実装し、開口部を通して電源供給線を導入した場
合の放射特性である。30〜200MHzの周波数帯において20
〜30dBの放射抑制効果が得られている。
【0010】また、磁性体3を筐体内部に設けた場合に
は外部電磁雑音の内部への侵入抑制に効果を発揮する。
【0011】本発明に関連する別の技術を第6図を用い
て説明する。
【0012】第6図は筐体板と磁性体3との間に空間7
を設け、ケーブルまたはコード6を磁性体に巻き付ける
ことを可能とした開口部の断面図である。磁性体3に巻
き付けた部分がコモンモードとして作用するため、筐体
の開口部から漏洩する不要電磁波が抑制できる。ケーブ
ルなどを磁性体に巻き付けることにより、コモンモード
チョークとしての効果が増し、不要電磁波の抑制効果が
大きくなる。漏洩抑制効果を高めるためには開口の寸法
を小さくすること、開口部と磁性体3の間隔は小さいこ
とが望ましい。磁性体3を筐体の外部に設けた場合には
内部で発生した不要電磁波の筐体外への漏洩、筐体内部
に設けた場合には外部電磁雑音の筐体内部への侵入を抑
制することができる。
【0013】第7図は本発明実施例を示す図で筐体開
口部に金属などの導体層8と磁性体層9の2層からなり
単一もしくは複数個の開口を有する構造体10を設けた
筐体開口部断面図である。開口を有する筐体板との間に
空間7が設けられており、ケーブル、コードなどを該構
造体10に巻き付けることが可能である。構造体10は
筐体開口部から脱着でき、かつ開口を分割する形態で複
数に分割可能であるため実質的な開口面積を小さくでき
る。また、導体層8は筐体と導電位になるよう良好な導
電接触がなされているため、導体層8に設けられた開口
11が実質的に筐体の開口となる。導体層8の開口11
は筐体の開口に比べて小さくできるので、漏洩抑制効果
が一層高くなる。
【0014】前述の関連する技術と同様に構造体10を
筐体の外部に設けた場合には内部で発生した不要電磁波
の筐体外への漏洩、筐体内部に設けた場合には外部電磁
雑音の筐体内への侵入を抑制できる。
【0015】
【発明の効果】以上に示したように、本発明による電磁
遮へい用筐体によればケーブル、コードなどを導入する
ために設けられた開口を通して、漏洩または侵入する不
要電磁波を最小限に抑制できる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1図は本発明による電磁遮へい用筐体の開口
部のある底部を下から見たときの斜視図。
【図2】第2図はケーブルなどを導入するための筐体に
設けられた開口部の断面図。
【図3】第3図は筐体開口部に設けられた磁性体を開口
部から取り外し、開口を分割する形態でE形部、I形部
の2つの分割にしたものを示す図。
【図4】第4図筐体の開口部の通してケーブルコード
などを導入した状態を示した図である。
【図5】第5図は本発明による筐体に電気電子機器を実
装した場合の不要電磁波の測定結果を示す図である。
【図6】第6図は筐体板と磁性体の間に空間を設け、磁
性体にケーブル、コードなどを巻き付けられるようにし
た構造の筐体開口部の断面図。
【図7】第7図は金属などの導体層と磁性体層の2層か
らなる構造体を設けた場合の筐体開口部の断面図であ
る。
【図8】第8図は従来技術による電気電子機器を搭載す
る開口を有した筐体の斜視図である。
【符号の説明】
1.筐体底板 2.筐体開口 3.磁性体 4.磁性体のE形部 5.磁性体のI形部 6.ケーブル、またはコード 7.筐体板と磁性体との間に設けられた空間 8.導体層 9.磁性体層 10.導体層と磁性体層で構成される構造体 11.構造体に設けられた開口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 畠山 賢一 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気 株式会社内 (72)発明者 藤原 昇 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気 株式会社内 (72)発明者 増田 則夫 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気 株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−116999(JP,A) 特開 昭63−311799(JP,A) 特開 昭64−89506(JP,A) 特開 平1−110494(JP,A) 実開 昭62−172197(JP,U) 実開 昭63−274318(JP,U) 実開 昭56−169583(JP,U) 実開 平1−156597(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05K 9/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属、導電性高分子材または導電処理を
    施した高分子材の導電体の筐体板を具備して構成され、
    開口部を有し、電気電子機器を搭載する筐体であって、 前記開口部は、第1の開口を形成した筐体板の第1の部
    分と該第1の部分から折り曲げられた筐体板の第2の部
    分とを有した筐体開口部と、導体層と磁性体層の2層を
    有して前記第1の開口と等しいか、もしくは前記第1の
    開口よりも小さい第2の開口を単一もしくは複数個形成
    した構造体とを有し、 前記構造体は、 複数に分割可能であり、かつ、前記筐体
    開口部を構成する前記筐体板の第1の部分との間に空間
    を形成するように該第1の部分から離間して配置されて
    おり、 さらに、 前記構造体は、前記筐体開口部から脱着可能で
    あり、かつ、前記構造体の導電層が前記筐体開口部を構
    成する前記筐体板の第2の部分と導電接触が保たれてい
    ることを特徴とする電遮へい用筐体。
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