JPH11185542A - 薄膜磁性体シ−ルド付きケ−ブル - Google Patents

薄膜磁性体シ−ルド付きケ−ブル

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Publication number
JPH11185542A
JPH11185542A JP36343097A JP36343097A JPH11185542A JP H11185542 A JPH11185542 A JP H11185542A JP 36343097 A JP36343097 A JP 36343097A JP 36343097 A JP36343097 A JP 36343097A JP H11185542 A JPH11185542 A JP H11185542A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cable
thin
shield
film
tape
Prior art date
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Pending
Application number
JP36343097A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidekazu Ikeda
英一 池田
Masanori Nakamura
政宣 中村
Hirokuni Kobayashi
啓邦 小林
Masahiro Mukoda
正寛 向田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Cable Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Cable Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Oki Electric Cable Co Ltd filed Critical Oki Electric Cable Co Ltd
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Publication of JPH11185542A publication Critical patent/JPH11185542A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 パソコン等のOA機器、ゲーム機、通信機器
間を結ぶインタフェースケーブルや機器内配線用ケーブ
ル等に使われるシールド付きケーブルの提供。 【構成】 本発明の第1番目としては、複数本からなる
信号導電線2の周りに絶縁テ−プ3を施し、その上に導
電率の高い金属箔5に薄膜の高透磁率材6又は積層した
薄膜の高透磁率材6を1枚ないし複数枚をラミネートし
てテープにしたものを巻き付け、更にその上に絶縁体7
を施した薄膜磁性体シールド付きケーブル構造で、導電
率の高い金属箔(銅箔等)にて遮蔽し、その外側に薄膜
の高透磁率材をラミネートすることで、銅箔にて吸収し
きれない輻射ノイズを薄膜磁性体にて遮蔽することによ
り、広域にわたりシールド効果をあげ、扱いやすく、ケ
ーブル径をさほど太くすることなく美観も保てる。本発
明の第2番目としては、第1番目のテ−プにスリットを
設けることにより、ケ−ブル全体でのアンテナ効果を無
くしかつ高透磁率材の渦電流の影響を小さく押さえるこ
とにより、広帯域にわたり輻射ノイズの影響が出ないよ
うにすることが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パソコン等のOA
機器、ゲーム機、通信機器間を結ぶインタフェースケー
ブルや機器内配線用ケーブル等に使われるシールド付き
ケーブルに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】現在、我々の置かれて
いる環境は、様々な周波数帯の電波に取り囲まれてお
り、機器に於いては、EMCの規制を厳しく受けてい
る。ケーブルにおいても同様で、ケーブル長が、nλ/
4に等しくなった時は、効率的なアンテナとして働き、
電磁波の放射又は受信を行うアンテナ効果が起こる。
そのため様々な対策が、今までなされてきた。ケーブル
をシールドする方法としては、編組線、ワイヤーメ
ッシュ線テープ、金属箔テープ、シュリンクチュー
ブ、ラミネートテープ、フェライトコア等がある。
〜までの方法は、何れも信号線の外側に巻き付け、
アース設置することで、信号線から漏れ出た高周波ノイ
ズをグランドへ落とし込む原理を応用している。 又、
のフェライトコアについては、信号線に流れる電流周
波数による磁界が、フェライトの透磁率によって収束さ
れる原理を利用しているしかしながら、の編組線、
のワイヤーメッシュ線テープについては、高域周波数に
おいて、隙間からの漏れにより完全なシールドが行えな
いという欠点と高周波ではシ−ルド部分のインダクタン
スが無視出来なくなり、シ−ルドにノイズが乗ってしま
う。即ち、高周波ではGNDが理想GNDに成り得ない
ので問題が生じている。又、の金属箔テープ、のシ
ュリンクチューブ、のラミネートテープについては、
シールド材が厚く高域周波数に於いて、渦電流が大きく
なり、効果はあまり望めないという欠点があった。最後
ののフェライトコアについては、かなり高域対応の材
料もあるが、減衰効果はコアの体積に比例するため、形
状が大きくなり、取り扱い難く、美観を損なう等の問題
点があった。以上のことから、現状のシールドケーブル
の要求課題をまとめると シ−ルド効果の大きいもの 1.遮蔽対応:シ−ルド材の導電率が高いもの 2.吸収対応:シ−ルド材の誘導性インピ−ダンスが高
いもの 取り扱いが容易なもの。 嵩張らない。 ケーブルの細径化。 等が挙げられる。
【0003】
【発明を解決するための手段】本発明の第1番目として
は、薄膜の高透磁率材又は積層した薄膜の高透磁率材を
導電率の高い金属箔に1枚ないし複数枚をラミネート
し、テープとしたものを巻き付けた薄膜磁性体シールド
付きケーブル構造である。本発明の第2番目としては、
第1番目のテ−プにスリットを設けた薄膜磁性体シール
ド付きケーブルである。
【0004】
【作用】本発明の第1番目としては、導電率の高い金属
箔に薄膜高透磁率材をラミネートしテープ化したものを
ケーブルに巻き付けた薄膜磁性体シールド付きケーブル
構造で、導電率の高い金属箔(銅箔等)にて遮蔽し、そ
の外側に薄膜の高透磁率材をラミネートすることで、銅
箔にて吸収しきれない輻射ノイズを薄膜磁性体にて遮蔽
吸収し、減衰させることにより、広域にわたりシールド
効果をあげ、扱いやすく、ケーブル径をさほど太くする
ことなく美観も保てる。本発明の第2番目としては、第
1番目のテ−プにスリットを設けることにより、ケ−ブ
ル全体でのアンテナ効果を無くしかつ高透磁率材の渦電
流の影響を小さく押さえ、広帯域にわたり輻射ノイズの
影響が出ないようにすることが出来る。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の薄膜磁性体シール
ド付きケーブル1の実施例を添付図面を参照して詳細に
説明する。図1(イ)は、本発明の代表的な実施例で、
薄膜磁性体シールド付きケーブル1の斜視図、図1
(ロ)は、本発明のシ−ルド概念説明図である。図から
明らかなように、本発明の第1番目としては、複数本か
らなる信号線2の周りに絶縁テ−プ3を施し、その上に
導電率の高い金属箔5に薄膜の高透磁率材6又は積層し
た薄膜の高透磁率材6を1枚ないし複数枚をラミネート
してテープにしたものを巻き付け、更にその上に絶縁体
7を施したことを特徴とする薄膜磁性体シールド付きケ
ーブル1である。本発明の第2番目としては、第1番目
のテ−プにスリットを設けることにより、ケ−ブル全体
でのアンテナ効果を無くしかつ高透磁率材の渦電流の影
響を小さく押さえることにより、伝送周波数に影響が出
ないようにすることが出来る。テ−プにスリットを設け
るには、ケ−ブルの長さ方向に対してスリットを同一方
向、又は斜め方向に設けても良いし、或いは+のような
十文字状を形成しても良い。薄膜高透磁率材としては、
代表的なものとして、パ−マロイを使用した。又、薄膜
の高透磁率材の製造方法については、色々あるが、ケ−
ブルの曲げ等のストレスがかかること及び価格の面を考
慮すると圧延処理したものが良く、1枚ないし複数枚ラ
ミネ−トしてテ−プにする。絶縁体7としては、代表的
なPVC樹脂を使用した。本発明は、いわゆる二重シー
ルドの概念であり、1次側シールドで漏れた周波数ノイ
ズに対し、二次シールド効果を狙ったものである。ここ
で、従来の一般的なシ−ルドについての概念説明図を図
2に示し、シールドの原理を簡単に解説する。シールド
の原理は、低抵抗の導電材料を用いて、その中に電流が
流れることを利用し、磁力線の相互干渉を防止する。
又、これを接地することで静電遮蔽効果も期待出来る。
遮蔽効果は、銅箔の場合を例に次式が成り立つ。
【0006】
【数1】 S=A+R+B・・・・・・・・・・・・・・・(1)
【0007】 S:遮蔽効果(dB) A:吸収損失(dB) R:反射損失(dB) B:遮蔽材料内部での多重反射・・・ほとんど無視出来
る。
【0008】
【数2】 A=3.3t(fGμ)1/2・・・・・・・・(2)
【0009】 G:銅に対する比導電率 μ:自由空間における透磁率 f:周波数 t:遮蔽材料の厚さ 従って、吸収損失については、導電率と透磁率が大きい
ほど、より良い遮蔽効果が期待出来る。
【0010】
【数3】 R=3.69×10−7(μf/G)1/2・・(3)
【0011】従って、反射損失については、導電率が小
さく、透磁率が大きいほど、より良い遮蔽効果が期待出
来る。以上のことから、図1(ロ)に示すように本発明
は、導電率の高い金属箔(銅箔等)にて遮蔽し、その外
側に薄膜の高透磁率材をラミネートすることで、銅箔に
て吸収しきれない輻射ノイズを薄膜磁性体にて遮蔽する
ものである。又、更に高周波ノイズを吸収しきれない場
合は、薄膜の積層により対応するものである。以上のよ
うな構造であるので、本発明の薄膜磁性体シールド付き
ケーブル1と従来の場合で比較した結果、従来のものに
比べてEMIの改善がみられた。
【0012】本発明の薄膜磁性体シールド付きケーブル
1の使用実施例では、代表的なインタフェ−スやシ−ル
ド付きケ−ブルケ−ブルで説明してきたがこれに限るも
のではなく、幅広い応用が可能である。このようにツイ
ストペア線2や絶縁体7やドレイン線4等本発明の範囲
内で各種の変形を含むものであることはいうまでもな
い。
【0013】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の薄膜磁性体シールド付きケーブル1は、 1.従来の構成で得られるシールド効果以上に、高周波
に対するシールド効果が得られる。 2.薄膜化することで、ケーブル径が太くならずに済
み、従来のシールド付きコネクタとの加工が容易。 3.金属箔と薄膜磁性材料の組み合わせにより、広帯域
対応が可能となる。 という優れた効果を奏することが出来るので、その工業
的価値は大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(イ)本発明の代表的な実施例で、薄膜磁性体
シールド付きケーブル1の斜視図。 (ロ)本発明のシ−ルド概念説明図。
【図2】従来の一般的なシ−ルドについての概念説明
図。
【符号の説明】
1 本発明の薄膜磁性体シールド付きケーブル 2 ツイストペア線(信号線) 3 絶縁テ−プ 4 ドレイン線 5 導電率の高い金属箔(銅箔) 6 薄膜高透磁率材 7 絶縁体 8 被帯電体 2′信号線 5′遮蔽用導体(銅箔) 6′薄膜高透磁率材 8′被帯電体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 向田 正寛 神奈川県川崎市中原区下小田中2丁目12番 8号 沖電線株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数本からなる信号線2の周りに絶縁テ
    −プ3を施し、その上に導電率の高い金属箔5に薄膜の
    高透磁率材6又は積層した薄膜の高透磁率材6を1枚な
    いし複数枚をラミネートしてテープにしたものを巻き付
    け、更にその上に絶縁体7を施したことを特徴とする薄
    膜磁性体シールド付きケーブル1。
  2. 【請求項2】 請求項1のテ−プにスリットを設けたこ
    とを特徴とする薄膜磁性体シールド付きケーブル1。
JP36343097A 1997-12-16 1997-12-16 薄膜磁性体シ−ルド付きケ−ブル Pending JPH11185542A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6534708B2 (en) * 2000-04-04 2003-03-18 Nec Tokin Corporation Signal transmission cable with a noise absorbing high loss magnetic film formed on a sheath of the cable
US6595802B1 (en) * 2000-04-04 2003-07-22 Nec Tokin Corporation Connector capable of considerably suppressing a high-frequency current
KR100562353B1 (ko) * 1999-07-24 2006-03-17 현대 이미지퀘스트(주) 모니터의 파워 트랜스포머
JP2015153737A (ja) * 2014-02-19 2015-08-24 日立金属株式会社 ノイズ抑制ケーブル
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

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