JP2900860B2 - コネクタ及びコネクタ取り付け構造 - Google Patents

コネクタ及びコネクタ取り付け構造

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JP2900860B2
JP2900860B2 JP7282869A JP28286995A JP2900860B2 JP 2900860 B2 JP2900860 B2 JP 2900860B2 JP 7282869 A JP7282869 A JP 7282869A JP 28286995 A JP28286995 A JP 28286995A JP 2900860 B2 JP2900860 B2 JP 2900860B2
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高志 原田
雅治 今里
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  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)
  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコネクタ及びコネク
タ取り付け構造に係り、特に電磁シールド性能を強化し
た電子機器ハウジング取り付け用のコネクタ及び電子機
器ハウジングのコネクタ取り付け部の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】ケーブルを電子機器に接続するためのレ
セプタクルコネクタのように電子機器ハウジングに取り
付けるためのコネクタでは、コネクタ部から漏洩する電
磁波が、機器のイミュニティ低下や不要電磁波放射の要
因となっている。このような電磁干渉を抑制する手段と
して従来より、コネクタのシールドを強化する手段が従
来より種々考えられている。
【0003】例えば、特開平5−217635号公報記
載の従来の同軸コネクタは、図13に41で示すよう
に、二重シールド形同軸ケーブル42の第1の外部導体
42aを従来構成の接続構体でコネクタ接続して接地
し、さらに露出したい第2の外部導体42bに挿通し締
め付け金具43でかしめ圧着し、締め付け金具43の継
ぎバネ片に内接、バネ接触させた接続ナット44で円筒
カバーの45の雄ねじ部45aに接地接続することでコ
ネクタ接続部分を二重にシールドして不要電磁波の放射
を低減している。
【0004】また、実開昭58−78582号公報記載
の従来の同軸コネクタは、図14に示すように、機器の
ハウジングに取り付けるためのレセプタクル形同軸コネ
クタ51において、雄ねじを有する第1の外部導体52
の外側にさらに雄ねじを有する第2の外部導体53を設
けて二重シールド形としたものである。
【0005】更に、実開昭58−106880号公報記
載の従来の同軸コネクタは、図15に示すように、レセ
プタクル形同軸コネクタ61の雄ねじ形外部導体62の
周囲に、伸縮性を有する導電性カバー63を設けること
により、それぞれシールド性能を高めるようにした構成
である。
【0006】また、更に従来より、図16に示すように
コネクタフランジ71と機器ハウジング72の間を漏洩
する電磁波を抑制するため、コネクタを取り付けた後、
その接触部に導電性の塗料を73で示すように塗布する
手法が採用されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記の従来
の同軸コネクタは、いずれも二重シールドのための材料
や導電性塗料塗布などの作業を必要とし、重量やコスト
が増大する問題がある。また、図16に示す導電性塗料
を塗布する手法を除いて図13〜図15に示した従来の
同軸コネクタは、いずれも電磁波漏洩の最も大きな要因
であるハウジングとコネクタの接触部を介しての漏洩の
抑制がほとんど考慮されていない欠点を有している。
【0008】本発明は以上の点に鑑みなされたもので、
二重シールドや導電性塗料の塗布を必要とせず、安価、
軽量でシールド性能のよいコネクタ及び機器のハウジン
グへのコネクタ取り付け構造を堤供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明コネクタは、内部に導体が設けられた、ケー
ブルと接続されるプラグ若しくはジャックと、電子機器
のハウジングと接触する面において溝が設けられてお
り、ハウジングに固定するためのフランジと、導体を支
持し、かつ、フランジのハウジングとの接触面からハウ
ジング方向へ突設され、ハウジングに設けられた穴に挿
入される誘電体とを有し、溝は、フランジをハウジング
に固定するためにフランジに穿設されたネジ穴よりも内
側において誘電体及び導体を取り巻くように設けられ、
かつ、軟磁性体が埋め込まれている構成としたものであ
る。
【0010】また、本発明コネクタは、上記の目的を達
成するため、 内部に導体が設けられた、ケーブルと接
続されるプラグ若しくはジャックと、導体の周囲を非接
触で囲む外部導体で構成されており、電子機器のハウジ
ングに設けられた穴に一部が挿入され、かつ、ハウジン
グの表面に底面が接触されて固定されるフランジと、導
体を支持する誘電体とを有し、フランジはハウジングに
設けられた穴内で接触する面において周囲を取り巻くよ
うに溝が設けられている構成としたものである。
【0011】ここで、上記の溝は軟磁性体が埋め込まれ
ていることが、ハウジングとフランジとの接触部の表面
インピーダンスを大きくできる点で望ましい。
【0012】また、本発明のコネクタの取り付け構造
は、上記の目的を達成するため、コネクタは内部に導体
が設けられた、ケーブルと接続されるプラグ若しくはジ
ャックと、電子機器のハウジングに固定するためのフラ
ンジと、導体を支持し、かつ、フランジのハウジングと
の接触面からハウジング方向へ突設され、ハウジングに
設けられたコネクタ取り付け用穴に挿入される誘電体と
を有し、ハウジングのフランジとの接触面には、コネク
タ取り付け用穴の周囲に溝が設けられていることを特徴
とする。
【0013】 更に、本発明のコネクタは、電気的に信
号を伝達するためのピンが対向するコネクタと嵌合した
際に、シールド効果を有するための金属若しくは導電処
理をしたシールドシェルを有し、かつ、シールドシェル
は対向して接続するコネクタのシェルと電気的に接続す
る面において、シールドシェルの周囲に沿って一本又は
互いに平行な複数本の溝が設けられている構造である。
【0014】次に、本発明の作用について説明する。コ
ネクタやレセプタクル形コネクタにおける電磁波漏洩
は、フランジやコネクタ周囲とハウジングとの接触が不
十分であり、この部分での接触抵抗が表面抵抗に比べて
相対的に大きいために生じる。図13〜図16に示した
従来の同軸コネクタは、いずれも導体であるそのフラン
ジが導体である電子機器のハウジングに接触固定されて
いる。これら従来のコネクタのフランジ及びハウジング
は、図8の断面図に示すように、空間を(A)、(B)
の二つに分離する、互いに接触する二つの導体31及び
32で表すことができる。
【0015】図9は図8に示す二つの導体の接触部にお
ける電気的特性を等価回路を用いて模式的に表現した図
である。二つの導体31及び32の接触部は表面抵抗R
sと接触抵抗Rcで表現できる。空間(A)から空間
(B)へ電磁波が漏洩するものとする。接触部において
この漏洩電磁波を抑制するためには、二つの導体31及
び32間の接触力を強化して接触抵抗Rcを小さくする
か、表面抵抗Rsを大きくして接触抵抗Rcを流れる電
流Icを増やし、接触部を透過する電流Itを減少させ
ればよい。
【0016】そこで、本発明では、上記の状態を実現す
る手法として図10の断面図に示すように、フランジと
ハウジングにそれぞれ相当する二つの導体34及び35
の接触面において、導体34及び35の一方(ここで
は、導体35)に漏洩電波が伝搬する方向に垂直に、幅
w、深さdの溝36を設けるようにしたものである。
【0017】図11は図10の電気的特性を等価回路を
用いて模式的に表現した図である。図11において、二
つの導体34及び35の接触部は表面抵抗Rs’と接触
抵抗Rc’で表現でき、更に、接触部に溝36を設ける
ことで表面にインピーダンスZsが装荷された状態と等
価となる。
【0018】これにより、相対的に接触抵抗Rc’が溝
36を設けないときに比し低下して、接触抵抗Rc’を
流れる電流Icが増加する。このため、接触を強化する
機構を必要とせずに電磁波漏洩が抑制できる。そこで、
本発明のコネクタ及びコネクタの取り付け構造では漏洩
電磁波抑制機構に上述の原理を採用したものである。
【0019】図12は図10に示す本発明による漏洩抑
制構造を採用した接触部と図8に示す従来の接触部にお
ける漏洩電界強度の相対レベルを周波数4〜6GHzで
比較した図ある。接触部の幅Wは5mm、溝の幅w、深
さdはともに2mmである。双方とも接触の強度は等し
い。
【0020】図10に示した本発明による漏洩抑制構造
を採用した接触部における漏洩電界強度の相対レベル
は、図12にIで示すように、図8に示した従来のコネ
クタとハウジングとの接触部における漏洩電界強度の相
対レベル特性IIに比べ、最大で約30dBのレベル低
下があることが確認された。従って、本発明のコネクタ
及びコネクタ取り付け構造は、従来のコネクタに比しハ
ウジングとコネクタの接触部を介しての漏洩電磁波抑制
に有効であることがわかる。
【0021】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施の形態
を示すレセプタクル形同軸コネクタ1を電子機器のハウ
ジング2に取り付けた際の一部切欠断面図を示す。同図
において、同軸コネクタ1は同軸ケーブルを接続するた
めのプラグ若しくはジャック3、コネクタをハウジング
2に固定するためのフランジ4、中心導体6を支持し、
かつ、フランジ4から突起してハウジング2に設けられ
た穴9に挿入してコネクタの固定に寄与する誘電体5、
中心導体6で構成される。同軸コネクタ1のハウジング
2への固定はフランジ4に穿設されたネジ用の穴を通し
てネジ7によって行われる。フランジ4にはハウジング
2と接触する面において誘電体5及び中心導体6を取り
巻くように溝8が設けられている。
【0022】図2は本発明によるレセプタクル形同軸コ
ネクタ1のハウジングとの接触面側から見た斜視図で、
同図中、図1と同一構成部分には同一符号を付してあ
る。図2において、溝8は同軸コネクタ1をハウジング
2へネジ止め固定するために、フランジ4に穿設された
ネジ穴12よりも内側に設けられている。
【0023】この理由は以下の通りである。既に述べた
ように、本発明では、電磁波の漏洩抑制はフランジ4の
ハウジング2との接触面に溝8を設けることにより接触
部の表面インピーダンスを大きくし、相対的にフランジ
4とハウジング2間の接触抵抗を小さくして実現する。
そのため、電磁波の漏洩しやすいネジ穴12は溝8の外
側に配置した方が、機器の内部と外部の間での電磁波の
漏洩をより抑制できるからである。なお、溝8は図2に
示したような矩形形状だけでなく、多角形や円形状に設
けてもよい。
【0024】ところで、有効な漏洩電磁波抑制効果を得
るための溝の幅や深さは周波数に依存する。マイクロ波
帯では幅、溝ともそれぞれ2mm〜3mmであればよ
い。これより低い周波数帯では波長が長くなるため、
幅、深さともに大きくする必要があり、逆に高い周波数
帯ではより小さい幅と深さの溝で対応できる。
【0025】溝の深さの変化に対しては溝を深くするに
従い漏洩抑制効果が増加し、その深さが当誘電磁波の波
長の約1/4であるときに最大となり、それ以上深くす
ると逆に漏洩抑制効果が低下する。また、これら溝の幅
と深さはフランジとハウジングの接触の状態にも依存し
ており、良好な接触状態が得られる場合には幅、深さと
も小さい溝でよいが、十分な接触が得られない場合には
幅が広く深さの深い溝を設ける必要がある。
【0026】この実施の形態によるコネクタ構造は同軸
形コネクタに留まらず、インタフェースケーブルなど機
器ハウジングに固定するためのフランジを有するすべて
の電気コネクタに対し適用しうる。なお、同軸コネクタ
でないときは、中心導体6の代わりに多数の導体が設け
られている。
【0027】次に、本発明のコネクタの第2の実施の形
態について説明する。図3は本発明になるコネクタのハ
ウジングヘの取り付け構造の第2の実施の形態を表した
一部切欠断図である。同図中、図1と同一構成部分には
同一符号を付し、その説明を省略する。図3において、
同軸コネクタ11はコネクタをハウジング2に固定する
ためのフランジ12には図1のような溝8は設けられて
いない点に特徴がある。一方、フランジ12と接触する
ハウジング2面に、誘電体5及び中心導体6を取り巻く
ように溝13が設けられている。
【0028】すなわち、フランジ4又は12と溝8又は
13はハウジング2とフランジ4又は12の接触部にお
いて少なくともどちらか一方に設けられていればよい。
したがって、この実施の形態では、図3に示すように溝
13をハウジング2の側に設けて、図1と同様の漏洩抑
制効果を得るようにしたものである。この場合、レセプ
タクル形コネクタ11はフランジに溝のない従来形のコ
ネクタを利用できる利点がある。
【0029】この実施の形態によるコネクタ取り付け構
造も同軸形コネクタに留まらず、インタフェースケーブ
ルなど機器ハウジングに固定するためのフランジを有す
るすべての電気コネクタに対し適用しうる。
【0030】次に、本発明のコネクタの第3の実施の形
態について説明する。図4は本発明になるコネクタの第
3の実施の形態のハウジングへの取り付け構造を表した
一部切欠断面図である。同図中、図1と同一構成部分に
は同一符号を付し、その説明を省略する。図4におい
て、レセプタクル形同軸コネクタ15のフランジ16に
は、ハウジング2と接触する面において誘電体5及び中
心導体6を取り巻くように溝8が設けられている点は第
1の実施の形態と同様であるが、この実施の形態では更
にこの溝8に軟磁性体17を挿入した点に特徴がある。
【0031】溝8に軟磁性体17を挿入した場合、フラ
ンジ16とハウジング2との接触部の表面インピーダン
スは、軟磁性体17が挿入されていない同一の幅、深さ
を有する溝8が設けられているコネクタの接触部の表面
インピーダンスに比べて軟磁性体17の当該周波数にお
ける比透磁率の平方根にほぼ比例して大きくなるため、
この実施の形態は第1の実施の形態よりも幅や深さが小
さい溝8でも比較的大きな漏曳電磁波抑制を実現できる
利点がある。
【0032】この実施の形態では溝全体に軟磁性体17
としてネオプレンゴムを母材とし重量比70%のマグネ
タイト(Fe34)を混入したゴムフェライトを用い
た。ゴムフェライトは弾力性を有するため、溝8に挿入
しやすい利点がある。軟磁性体17としてはこのほかに
数十kHzから数百MHzの周波数帯において大きな比
透磁率を有するMnZn焼結フェライト、NiZn焼結
フェライトなどを用いてもよい。
【0033】なお、この第3の実施の形態による漏洩電
磁波抑制構造は、図3に示した第2の実施の形態のよう
に、フランジ12とハウジング2の接触部においてハウ
ジング2の側に設けてもよい。また、この実施の形態に
よるコネクタ構造も同軸形コネクタに留まらず、インタ
フェースケーブルなど機器ハウジングに固定するための
フランジを有するすべての電気コネクタに対し適用しう
る。
【0034】次に、本発明のコネクタの第4の実施の形
態について説明する。図5は本発明になるコネクタの第
4の実施の形態のハウジングヘの取り付け構造を表した
一部切欠断図である。同図において、レセプタクル形同
軸コネクタ21は同軸ケーブルを接続するためのプラグ
若しくはジャック23、コネクタ21をハウジング22
に固定するためのフランジ24、ハウジング22に設け
られた穴に合致して接触する構造の外部導体25、コネ
クタ21をネジ26で止めるための外部導体25を挟ん
でフランジ24の反対側に設けられたネジ部27が設け
られている。ネジ部27の先端にも同軸ケーブルを接続
するためのプラグ若しくはジャック23が設けられてい
る。
【0035】ここで、フランジ23の内部には中心導体
29があり、かつ、その中心導体を誘電体30で支持し
ている点は前記の各実施の形態と同様である。ただし、
この実施の形態では、中心導体30を非接触で取り囲む
外部導体25によりフランジ24の外形が定められてい
る点が前記の各実施の形態と異なる。これにより、外部
導体25はハウジング22に設けられた穴内において
も、ハウジング表面と同様に接触する。
【0036】そこで、ハウジング22に設けられた穴内
における外部導体25(フランジ23)の表面に、外部
導体25の周囲を取り巻く形で一本若しくは複数本の溝
28が設けられる。これにより、前記原理により外部導
体25とハウジング22の接触部を漏洩する電磁波を抑
制することができる。
【0037】なお、溝28は第2の実施の形態のよう
に、ハウジング22の側に外部導体25との接触部にお
いて設けてもよい。また、第3の実施の形態のように、
溝28にゴムフェライトなどの軟磁性体材料を挿入する
ことにより、さらに漏洩電磁波抑制効果を高めることが
できる。また、この実施の形態によるコネクタ構造も同
軸形コネクタに留まらず、インタフェースケーブルなど
機器ハウジングに固定するためのフランジを有するすべ
ての電気コネクタに対し適用しうる。
【0038】次に、本発明のコネクタの第5の実施の形
態について説明する。図6は本発明になるコネクタの第
5の実施の形態の斜視図、図7は本発明コネクタの第5
の実施の形態の対向するコネクタヘの取り付け構造を表
した一部切欠断図を示す。両図中、同一構成部分には同
一符号を付してある。
【0039】図6に示す第5の実施の形態のコネクタ
は、インタフェースケーブル用コネクタ81で、シール
ドケーブル82の終端に設けられ、ピン83と金属若し
くは導電処理をしたシールドシェル84及びカバー85
で構成される。縦断面が台形状のシールドシェル84の
内側においては、周囲に沿って溝86が設けてある。
【0040】図7に示すように、このコネクタ81の対
向するコネクタ87との接続は、コネクタ81における
シールドシェル84がコネクタ87におけるシールドシ
ェル88に覆い被さるような形態で嵌合し、かつ、ピン
83がコネクタ87におけるピン89内に嵌入されるこ
とで行われる。双方のシールドシェル84及び88が隙
間の無いように嵌合することにより、コネクタ部のシー
ルド効果が確保されるが、既に述べた理由により、接触
部において電磁波漏洩を阻止する形態で溝86を設ける
ことにより、漏洩電磁波の抑制効果は強化される。
【0041】なお、上記の実施の形態では、コネクタ8
1に溝86を設けたが、双方のどちらか一方のコネクタ
シェルの接触部に設けられてあればよく、よってコネク
タ87のシールドシェル88の外側に設けてもよい。ま
た、コネクタ81若しくはコネクタ87は、直接に電子
機器ハウジングに取り付けられるレセプタクル構造のも
のであってもよい、更に、第3の実施の形態のように、
溝86にゴムフェライトなどの軟磁性体材料を挿入する
ことにより、更に漏洩電磁波抑制効果を高めることがで
きる。また、更に、溝86は複数本互いに平行に設けて
もよい。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ハウジングとコネクタの一方に溝を形成することによ
り、二重シールドや導電性塗料の塗布などの付加的な材
料、作業を必要とせず、従来のコネクタに比しハウジン
グとコネクタの接触部を介しての漏洩電磁波を大幅に抑
制することができ、従って、不要電磁波放射や機器のイ
ミュニティ向上に対し、安価、軽量でシールド性能の良
いコネクタ及びコネクタ取り付け構造を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になるコネクタの第1の実施の形態のハ
ウジングヘの取り付け構造を表した一部切欠断図であ
る。
【図2】図1の同軸コネクタのハウジングとの接触面側
から見た斜視図である。
【図3】本発明になるコネクタのハウジングヘの取り付
け構造の第2の実施の形態を表した一部切欠断図であ
る。
【図4】本発明になるコネクタの第3の実施の形態のハ
ウジングヘの取り付け構造を表した一部切欠断図であ
る。
【図5】本発明になるコネクタの第4の実施の形態のハ
ウジングヘの取り付け構造を表した一部切欠断図であ
る。
【図6】本発明コネクタの第5の実施の形態の斜視図で
ある。
【図7】本発明コネクタの第5の実施の形態の対向する
コネクタヘの取り付け構造を表した一部切欠断図であ
る。
【図8】二つの導体の接触部における断面図である。
【図9】図8の接触部における電気的特性を模式的に表
現した等価回路である。
【図10】本発明の原理を示す二導体の接触部の断面図
である。
【図11】図10の構造の電気的特性を模式的に表現し
た等価回路である。
【図12】本発明と従来の接触部における特性図であ
る。
【図13】従来のコネクタの一例の部分断面図である。
【図14】従来のコネクタの他の例の縦断面図である。
【図15】従来のコネクタの更に他の例の縦断面図であ
る。
【図16】従来のコネクタを電子機器ハウジングに取り
付けたときのシールド性を高める手法を説明する図であ
る。
【符号の説明】
1、11、15、21 同軸コネクタ 2、22 電子機器ハウジング 3、23 プラグ若しくはジャック 4、12、16、24 フランジ 5 誘電体 6 中心導体 7 ネジ 8、13、28、86 溝 9 コネクタ取り付け穴 17 軟磁性体 25 外部導体 27 ネジ部 81 インタフェースケーブル用コネクタ 83 ピン 84 シールドシェル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−36451(JP,A) 特開 平2−98077(JP,A) 実開 昭60−155187(JP,U) 実開 昭61−144585(JP,U) 実開 昭64−21977(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01R 13/648 - 13/658 H01R 17/00 - 17/12

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に導体が設けられた、ケーブルと接
    続されるプラグ若しくはジャックと、 電子機器のハウジングと接触する面において溝が設けら
    れており、該ハウジングに固定するためのフランジと、 前記導体を支持し、かつ、前記フランジのハウジングと
    の接触面からハウジング方向へ突設され、前記ハウジン
    グに設けられた穴に挿入される誘電体とを有し、前記溝
    は、前記フランジを前記ハウジングに固定するために前
    記フランジに穿設されたネジ穴よりも内側において前記
    誘電体及び導体を取り巻くように設けられ、かつ、軟磁
    性体が埋め込まれていることを特徴とするコネクタ。
  2. 【請求項2】 内部に導体が設けられた、ケーブルと接
    続されるプラグ若しくはジャックと、 前記導体の周囲を非接触で囲む外部導体で構成されてお
    り、電子機器のハウジングに設けられた穴に一部が挿入
    され、かつ、該ハウジングの表面に底面が接触されて固
    定されるフランジと、 前記導体を支持する誘電体とを有し、前記フランジは前
    記ハウジングに設けられた穴内で接触する面において周
    囲を取り巻くように溝が設けられていることを特徴とす
    るコネクタ。
  3. 【請求項3】 ケーブルを電子機器のハウジングに接続
    するためのコネクタのハウジングへの取り付け構造にお
    いて、 前記コネクタは内部に導体が設けられた、ケーブルと接
    続されるプラグ若しくはジャックと、 電子機器のハウジングに固定するためのフランジと、 前記導体を支持し、かつ、前記フランジのハウジングと
    の接触面からハウジング方向へ突設され、前記ハウジン
    グに設けられたコネクタ取り付け用穴に挿入される誘電
    体とを有し、 前記ハウジングの前記フランジとの接触面には、前記コ
    ネクタ取り付け用穴の周囲に溝が設けられていることを
    特徴とするコネクタ取り付け構造。
  4. 【請求項4】 電気的に信号を伝達するためのピンが対
    向するコネクタと嵌合した際に、シールド効果を有する
    ための金属若しくは導電処理をしたシールドシェルを有
    し、かつ、該シールドシェルは対向して接続するコネク
    タのシェルと電気的に接続する面において、該シールド
    シェルの周囲に沿って一本又は互いに平行な複数本の溝
    が設けられている構造であることを特徴とするコネク
    タ。
  5. 【請求項5】 前記溝は軟磁性体が埋め込まれているこ
    とを特徴とする請求項2又は4記載のコネクタ。
JP7282869A 1995-10-31 1995-10-31 コネクタ及びコネクタ取り付け構造 Expired - Lifetime JP2900860B2 (ja)

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