JP3277545B2 - 止血弁付き止血鞘 - Google Patents

止血弁付き止血鞘

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カテーテルを通すこと
ができる止血弁付き鞘であって、血管挿入からの血液漏
れの生じ難い止血弁付き止血鞘に関するものである。
【0002】
【従来の技術】血管は体内の隅々まで行きわたってお
り、その血管に血管留置カテーテルを挿入して目的とす
る身体の各部位にそのカテーテルを到達させれば、各部
位に適切な処方をすることができる。近年、この血管留
置カテーテルを使用した治療及び検査が注目を集め、非
常に多く行われている。これらのカテーテルとしては、
例えば大動脈内バルーンカテーテル、心臓検査用カテー
テルなどの主として動脈系カテーテルなどがある。ま
た、近年、心臓に不整脈、心不全などの障害が起こった
場合、心臓の活動を正常に保たせるためにペーシングカ
テーテルが用いられている。このペーシングカテーテル
は、カテーテル本体の先端に電極が取り付けられ、カテ
ーテル本体に導通された導線を電極に接続しているもの
である。このペーシングカテーテルは、心臓に障害を有
する患者の大静脈を経て右心房に挿入され、又はさらに
右心房を経由して右心室に挿入され、カテーテルの先端
部分に取り付けられている電極を右心房又は右心室の筋
肉に押し付けて、心臓の活動電位をその電極で検知した
り、検知されるべき心臓の活動電位の変化が検知されな
かったときは、直ちに導線を経由して電極から心臓に電
気的刺激を与えて心臓を活動させたりする。このような
血管留置カテーテルやペーシングカテーテルなどのカテ
ーテルは、治療及び検査上極めて有用なものであるが、
血管への挿入時にカテーテルの周辺から血液が漏れるこ
とが起こり易く、特に動脈系でカテーテル挿入時の大き
な問題点となっていた。この問題点を解決するために、
カテーテルの血管への挿入部に際して、先端に向けて細
くなっているテーパーを有する止血弁付き止血鞘のテー
パー部に血管挿入部を密接させて血液を漏れないように
し、この止血弁と止血鞘本体の中を通してカテーテルを
血管に挿入することが行われている。しかしながら、こ
の従来の止血弁付き止血鞘では、テーパーのみで血液漏
れを防ごうとするものであり、血液漏れを防ぐには常に
止血弁付き鞘を押さえておく必要があり、また血液漏れ
防止効果も充分でないという欠点があった。さらに、止
血弁付き鞘を常に押さえておくと、止血弁付き止血鞘が
血管の中に必要以上に押し込まれ、血管内が外径の大き
い止血弁付き止血鞘で充満され、血液の流れを阻害する
という欠点があった。このように、従来のテーパーを有
する止血弁付き止血鞘では、血液漏れを充分に防止する
には限界があり、また血液の流れを阻害し易いため、カ
テーテルの血管挿入部の止血が依然として大きな問題と
なっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した従
来の止血弁付き止血鞘の欠点に鑑みてなされたもので、
血管挿入部での血液漏れの防止効果に優れ、血管内の血
液の流れも阻害し難い止血弁付き止血鞘を提供すること
を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、止血鞘本体の先
端が血管に挿入されたときに、当該先端部の外径を5%
以上膨張させること、そのために鞘本体の先端部を吸水
性材料で被覆すること、または鞘本体の先端部を吸水性
材料で構成すること、或は鞘本体の先端部を形状記憶性
材料で構成することにより、上記目的を達成することを
見い出し、本発明を完成するに至った。すなわち、本発
明は、 (1)止血弁及び鞘本体からなる止血弁付き止血鞘であ
って、前記鞘本体が、基端部及び先端部を有し、前記鞘
本体の基端部近くに、前記止血弁が取り外し可能に取り
付けられており、前記鞘本体の先端部の外周面に吸水性
材料がリング形状で被覆されており、前記鞘本体の先端
部が血管内に挿入されたときに、前記鞘本体の先端部の
外径が5〜100%膨張する止血弁付き止血鞘、 (2)止血弁及び鞘本体からなる止血弁付き止血鞘であ
って、前記鞘本体が、基端部及び先端部を有し、前記鞘
本体の基端部近くに、前記止血弁が取り外し可能に取り
付けられており、前記鞘本体の先端部が吸水性材料から
成り、前記鞘本体の先端部が血管内に挿入されたとき
に、前記鞘本体の先端部の外径が5〜100%膨張する
止血弁付き止血鞘、及び (3)止血弁及び鞘本体からなる止血弁付き止血鞘であ
って、前記鞘本体が、基端部及び先端部を有し、前記鞘
本体の基端部近くに、前記止血弁が取り外し可能に取り
付けられており、前記鞘本体の先端部が形状記憶性材料
から成り、前記鞘本体の先端部が血管内に挿入されたと
きに、前記鞘本体の先端部の外径が5〜100%膨張す
る止血弁付き止血鞘、を提供するものである。上記本発
明の具体的実施態様としては、本発明は、止血弁付き止
血鞘本体の前記先端部の外周面がリング形状に吸水性材
料で被覆されていることが好ましい(第一態様)。ま
た、本発明は、止血弁付き止血鞘本体の前記先端部が吸
水性材料からなることが好ましい(第二態様)。さら
に、本発明は、止血弁付き止血鞘本体の前記先端部が形
状記憶性材料からなることが好ましい(第三態様)。
【0005】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
第一態様の止血弁付き止血鞘は、止血弁を有する鞘本体
の先端部の外周面がリング形状に吸水性材料で被覆され
ていることが必要である。本発明の鞘本体は、中が空洞
である管状の形状を有するものであり、管の中にカテー
テルを通すことができるものである。本発明の鞘本体の
材質は、特に限定されるものではなく、通常用いられる
種々の材質が用いられ、例えば熱可塑性樹脂、ゴムなど
の柔軟な物質が挙げられ、具体的には例えばポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、
テフロンなどのポリフルオロエチレン、ポリエステル、
ナイロンなどのポリアミド、ポリカーボネート、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合
体、ポリジメチルシロキサンとポリウレタンのブロック
共重合体、シリコンゴム、及びこれらの変成ポリマーな
どが挙げられるが、ポリウレタンが好ましい。これらの
物質は一種単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせ
て用いてもよい。
【0006】本発明の鞘本体の先端部の外径は、末梢血
管から入れることができる大きさであれば良く、通常1
〜6mmの範囲である。また、本発明の鞘本体は、外径が
均一のものでも良く、不均一のものでも良く、また先端
から基部に向けてその太さが大きくなるテーパを有する
ものでも良いが、本発明の止血鞘は、外径が均一のもの
でも血液漏れを防止することができるので、極めて有用
である。また、本発明の鞘本体の内径は、カテーテルを
通すことができるものであれば良く、通常0.5〜5mm
の範囲である。本発明の鞘本体の長さは、特に限定され
るものではなく、鞘本体を挿入する場所に応じて適宜選
定することができるが、通常2〜20cmの範囲である。
【0007】本発明の鞘本体には、止血弁が付いてい
る。この止血弁は、鞘本体の中を通してカテーテルを挿
入する際に、鞘本体とカテーテルとの隙間をふさぎ、こ
の隙間からの血液漏れを防止する働きをするものであ
り、通常使用される種々の止血弁が適用できる。止血弁
は、鞘本体の基部近くに取り外し可能に取り付けたもの
が好ましく、例えば特開昭63ー117769号公報に
記載されているものが挙げられる。また、本発明の止血
弁付き止血鞘は、血液を取り出すための側管を有するも
のが好ましい。この側管は、止血鞘の先端が血管に入っ
ている場合は血液が入っているので、止血鞘の先端が血
管に入っているか否かを容易に知ることができる。その
側管を取り付ける位置は、特に限定されるものではない
が、止血鞘の基部付近に取り付けることが好ましい。な
お、この側管の末端には、通常三方コックなどのコック
を取り付けることが好ましい。
【0008】先端部とは、鞘本体の体内に挿入される部
分の範囲を意味するが、先端部の外周面全体に吸水性材
料が被覆されている必要はなく、先端部の外周面の一部
が吸水性材料で被覆されているものも、本発明の範囲内
である。吸水性材料を被覆する好ましい先端部の位置
は、先端から0〜200mmの範囲の部分であり、特に先
端から0〜50mmの範囲の部分である。吸水性材料が被
覆される位置は、上記の鞘本体の先端部の外周面である
が、先端部の外周面と先端部の外周面以外の部分の双方
を被覆されている場合も本発明の範囲内である。なお、
フッ素系樹脂、オレフィン系樹脂などの吸水性材料が被
覆される鞘本体の外周面は、吸水性材料の接着性を向上
させるための表面処理をした方が好ましい。この表面処
理としては、例えばコロナ放電処理、酸化性薬剤による
酸化などの表面処理が挙げられる。
【0009】また、吸水性材料は、先端部の外周面にリ
ング形状の全体又は一部に被覆されるが、リング形状と
は、先端部の外周面を一回り連続している帯状の形状を
言う。なお、被覆はリング形状の全体にわたっても良
く、一部であっても良い。リング形状の帯の幅は、特に
限定されるものではなく、種々の幅にすることができる
が、通常1〜200mmの範囲であり、好ましくは20〜
100mmの範囲である。また、リング形状の帯の幅は、
均一なものでも、不均一なものでも良く、体内への挿入
位置やその他の要求される性能に応じて適宜選定すれば
良い。さらに、リング形状の数は、1本だけでも良い
が、2本以上でも良い。
【0010】吸水性材料とは、特に限定されるものでは
なく、例えば水溶性高分子を橋かけなどの何らかの手段
により不溶化した構造を有する吸水性高分子材料が挙げ
られる。吸水性高分子材料としては、例えばデンプン系
吸水性高分子材料、カルボキシメチルセルロース系吸水
性高分子材料、ポリアクリル系吸水性高分子材料、ポバ
ール系吸水性高分子材料、ピロリドン系吸水性高分子材
料、ポリウレタン系高分子材料などが挙げられるが、ポ
リウレタン系高分子材料が好ましい。吸水性高分子材料
の具体例としては、デンプンとアクリロニトリルのグラ
フト共重合体の加水分解物、デンプンとアクリル酸のグ
ラフト共重合体の中和物、アクリル酸の部分中和物の重
合体、酢酸ビニルとメタクリル酸メチルの共重合体の加
水分解物、橋かけポリヒドロキシエチルメタクリレー
ト、橋かけポバール、橋かけポリビニルピロリドン、親
水基を有するポリウレタンなどが挙げられるが、ポリエ
チレングリコールとポリウレタンとの共重合体が好まし
い。これらの吸水性材料は、1種単独で用いても良く、
2種以上を組み合わせて用いても良い。吸水性材料は、
鞘本体と同系列の材料が好ましく、例えば鞘本体が疎水
性のポリウレタンである場合は、吸水性材料が親水性ポ
リウレタンである組合せが好ましい。
【0011】吸水性材料の被覆の厚みは、鞘本体の先端
部の外径が鞘本体の先端を血管に挿入させたとき5%以
上膨張するように適宜選定すれば良いが、通常0.01
〜1mmの範囲で選定される。なお、吸収性材料で被覆し
た先端部の外径は、血管挿入前には吸収性材料で被覆し
ていない部分の外径と同じにした方が良い。従って、被
覆層の厚み分だけ被覆する先端部にくぼみを設けてお
き、そのくぼみに被覆層を設けることが好ましい。ま
た、被覆は、塗布、積層などの種々の方法により行うこ
とができる。
【0012】本発明の第一態様の止血弁付き止血鞘は、
吸水性材料が被覆されている鞘本体の先端部の外径が、
鞘本体の先端が血管に挿入されたときに5%以上膨張す
ることが必要である。鞘本体の先端部の膨張率は、5%
以上であれば特に制限はないが、通常5〜100%の範
囲であり、好ましくは10〜50%の範囲であり、特に
好ましくは10〜30%の範囲である。
【0013】次に、本発明の第二態様の止血弁付き止血
鞘を説明する。本発明の第二態様の止血弁付き止血鞘に
おける構成のうち、本発明の第一態様の構成と同じもの
は、上記に説明したので省略し、本発明の第一態様の構
成と相違する構成のみ説明する。本発明の第二態様の止
血弁付き止血鞘は、止血弁を有する鞘本体の先端部が吸
水性材料から成ることが必要である。先端部の全体が吸
水性材料から成る必要はなく、先端部の一部がリング形
状に吸水性材料で構成されているものも、本発明の範囲
内である。
【0014】本発明の第二態様の止血弁付き止血鞘にお
けるリング形状とは、止血鞘を構成しているチューブを
特定の幅で輪切りにした形状を言う。この特定の幅と
は、特に限定されるものではなく、通常1〜200mmの
範囲であり、好ましくは20〜100mmの範囲である。
また、リング形状の帯の幅は、均一なものでも、不均一
なものでも良く、体内への挿入位置やその他の要求され
る性能に応じて適宜選定すれば良い。また、本発明の第
二態様の止血弁付き止血鞘におけるリングの数は、1本
だけでも良いが、2本以上でも良い。
【0015】吸水性材料で構成する好ましい先端部の位
置は、先端から0〜200mmの範囲の部分であり、特に
先端から0〜50mmの範囲の部分である。吸水性材料で
構成される部分は、上記の鞘本体の先端部であるが、先
端部と先端部以外の部分の双方を吸水性材料で構成して
いる場合も本発明の範囲内である。本発明の第二態様に
おいて使用される吸水性材料は、本発明の第一態様にお
いて使用される吸水性材料と同じであり、本発明の第二
態様においてもポリウレタン系高分子材料が好ましく、
特にポリエチレングリコールとポリウレタン系共重合体
が好ましい。
【0016】次に、本発明の第三態様の止血弁付き止血
鞘を説明する。本発明の第三態様の止血弁付き止血鞘に
おける構成のうち、本発明の第一態様の構成と同じもの
は、上記に説明したので省略し、本発明の第一態様の構
成と相違する構成のみ説明する。本発明の第三態様の止
血弁付き止血鞘は、止血弁を有する鞘本体の先端部が形
状記憶性材料から成ることが必要である。先端部の全体
が形状記憶性材料から成る必要はなく、先端部の一部が
リング形状に形状記憶性材料で構成されているものも、
本発明の範囲内である。リング形状及びリング形状の数
は、上記第二態様と同様である。形状記憶性材料で構成
する好ましい先端部の位置は、先端から0〜200mmの
範囲の部分であり、特に先端から0〜50mmの範囲の部
分である。形状記憶性材料で構成される部分は、上記の
鞘本体の先端部であるが、先端部と先端部以外の部分の
双方を形状記憶性材料で構成している場合も本発明の範
囲内である。
【0017】形状記憶性材料としては、例えば形状記憶
性ポリマーなどが挙げられる。本発明の形状記憶性材料
で構成されている鞘本体は、体温付近の温度以下では鞘
本体の外径が細くなっているが、体温付近の温度では鞘
本体の外径が太くなるものであることが必要である。こ
のような形状記憶性材料の具体例としては、例えばノル
ボルネン系ポリマー、ポリ塩化ビニルとポリエステル配
合物、スチレン・ブタジエン共重合体、トランス−1,
4−ポリイソプレン、ポリウレタンなどが挙げられる。
【0018】
【実施例】以下、本発明を実施例の図面に基づいてさら
に詳細に説明する。なお、本発明はこれらの例によって
何ら限定されるものではない。図1は本発明の一実施例
である止血弁付き止血鞘の斜視図であり、図2は図1の
止血弁付き止血鞘を血管に挿入したときの状態の断面図
である。
【0019】図1中、内部に穴の空いたポリウレタン製
チューブ(長さ:10cm、外径:3mmφ、内径:2mm
φ)から成る鞘本体1の先端部の全周囲に、幅30mm、
厚み200μmの帯状のリングから成る吸収性材料の塗
布層2が取り付けられている。塗布層2の先端は、鞘本
体1の先端から2mmの位置である。この塗布層を構成し
ている吸収性材料は、MDIとブタンジオールから成る
ポリウレタンのハードセグメントと両末端がブタンジオ
ールのポリエチレンオキサイドから成るソフトセグメン
トを有する親水性ポリウレタンである。なお、鞘本体1
は、先端から基部に向けてその太さが大きくなっている
角度が0〜10度のテーパを有するものでも良い。
【0020】図2は、図1の止血鞘の先端部を血管に挿
入したときの状態図を示しており、止血鞘の先端が血管
に少し挿入されると、血液中の水分を塗布層2の吸収性
材料が吸って塗布層2は膨張する。その結果、塗布層2
の外径は、血管への挿入前に比べて10%大きくなって
おり、血液漏れが全く生じなかった。なお、本発明の止
血弁付き止血鞘を血管に挿入した後、止血鞘本体1の中
を通してカテーテルを挿入することができる。
【0021】
【発明の効果】本発明の止血弁付き止血鞘は、止血鞘本
体を血管に挿入したときに、止血鞘本体の先端部に5%
以上膨張する部分を有しているので、血管挿入部での止
血鞘本体と血管との隙間からの血液漏れの防止効果に優
れ、また、血管の中への止血鞘の入り込み過ぎを防止す
ることが出来るので、血管内を止血鞘で充満させること
を防ぐことができ、その結果、血管内の血液の流れも阻
害し難い。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施例を示す止血弁付き止
血鞘の斜視図である。
【図2】図2は、図1の止血弁付き止血鞘を血管に挿入
したときの状態を示した状態図である。
【符号の説明】
1 鞘本体 2 塗布層 3 止血弁 4 側管 5 三方コック 6 血管 7 皮膚表面 8 カテーテル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61M 25/00 A61M 25/01

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】止血弁及び鞘本体からなる止血弁付き止血
    鞘であって、前記鞘本体が、基端部及び先端部を有し、
    前記鞘本体の基端部近くに、前記止血弁が取り外し可能
    に取り付けられており、前記鞘本体の先端部の外周面に
    吸水性材料がリング形状で被覆されており、前記鞘本体
    の先端部が血管内に挿入されたときに、前記鞘本体の先
    端部の外径が5〜100%膨張する止血弁付き止血鞘。
  2. 【請求項2】止血弁及び鞘本体からなる止血弁付き止血
    鞘であって、前記鞘本体が、基端部及び先端部を有し、
    前記鞘本体の基端部近くに、前記止血弁が取り外し可能
    に取り付けられており、前記鞘本体の先端部が吸水性材
    料から成り、前記鞘本体の先端部が血管内に挿入された
    ときに、前記鞘本体の先端部の外径が5〜100%膨張
    する止血弁付き止血鞘。
  3. 【請求項3】止血弁及び鞘本体からなる止血弁付き止血
    鞘であって、前記鞘本体が、基端部及び先端部を有し、
    前記鞘本体の基端部近くに、前記止血弁が取り外し可能
    に取り付けられており、前記鞘本体の先端部が形状記憶
    性材料から成り、前記鞘本体の先端部が血管内に挿入さ
    れたときに、前記鞘本体の先端部の外径が5〜100%
    膨張する止血弁付き止血鞘。
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