JP3277243B2 - 複合フィルム - Google Patents

複合フィルム

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JP3277243B2
JP3277243B2 JP29249094A JP29249094A JP3277243B2 JP 3277243 B2 JP3277243 B2 JP 3277243B2 JP 29249094 A JP29249094 A JP 29249094A JP 29249094 A JP29249094 A JP 29249094A JP 3277243 B2 JP3277243 B2 JP 3277243B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複合フィルムに関する
ものである。詳しくは、紫外線遮断性、帯電防止性等に
優れた複合フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】プラスチックフィルムは、その保持する
特性、要求される特性等に応じて種々用途に使用されて
いる。しかし、プラスチックフィルムは、常々、用途或
いは取り扱い性等の面で多機能化が望まれており、その
中には帯電防止性、紫外線遮断性等の両立が要求される
場合がある。具体的にはプラスチックフィルムを屋外材
料として用いた時、被保護材の光劣化を防止する為に紫
外線遮断性が必須であり、さらには、プラスチックフィ
ルムそのものが絶縁体であるため、静電気による帯電が
著しく、防汚性や加工適性に劣ることから帯電防止性が
必要とされる。
【0003】この様な機能を有す複合フィルムとして
は、種々の方法で製造された各種のものが知られてい
る。例えば、プラスチックフィルムの少なくとも片面
に、帯電防止剤、紫外線吸収剤を含む高分子樹脂組成物
(例えば特開昭57−14320号公報、特開昭57−
177027号公報等に開示)を塗設した複合フィルム
が公知となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の複合フィルムにおいては、高分子樹脂バイ
ンダーと紫外線吸収剤、帯電防止剤との組合せを誤ると
相溶性の悪さから塗膜の白濁化を生じたり、経時と共に
紫外線吸収剤及び/又は帯電防止剤が表面に移行し欠落
し易く、次第に樹脂層の劣化が進行し基材フィルムとの
密着性が低下したり、帯電防止効果の持続性に欠ける等
の問題がある。
【0005】また、高分子樹脂バインダーに対して紫外
線吸収剤が量的に均一分散しにくいことから十分な紫外
線遮断性を得るには塗布層を厚くする必要があり、しか
も透明性、密着性等の耐久性に不安を要す。さらに、界
面活性剤の存在する高分子樹脂層は基材フィルムとの密
着性や各種基材との接着性が悪化し易い等の欠点がある
ばかりでなく、高温下で熱処理すると表面に一気にブリ
ードアウトし容易に離脱し易い。このように帯電防止効
果と紫外線遮断性を両立させることが難しいという問題
もある。
【0006】本発明は、上記のような問題点を解決し、
優れた紫外線遮断性と優れた帯電防止性、密着性を全て
満足し、しかも、その密着耐久性に優れ、更には易接着
性等も有する複合フィルムを提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的に沿う本発明の
複合フィルムは、プラスチックフィルムの少なくとも一
表面上に、紫外線吸収型アクリル系樹脂を主成分とした
被覆層[A]を設け、さらに該被覆層[A]上に高分子
結着剤と高分子電解質及び/又は導電性粉末を主成分と
した被覆層[B]を設けてなるものからなる。
【0008】本発明におけるプラスチックフィルムとし
ては、公知のプラスチックフィルムであればどのような
ものであってもよいが、代表的なものとしてポリオレフ
ィンフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリエステルフ
ィルム、ポリカーボネートフィルム、トリアセチルセル
ロースフィルム、セロハンフィルム、フッ素フィルム、
ポリアミドフィルム、ポリイミドフィルム、ポリフェニ
レンスルフィドフィルム、ポリエーテルイミドフィル
ム、ポリエーテルスルホンフィルム、ポリスルホンフィ
ルム、ポリアクリロニトリルフィルム、ポリ酢酸ビニル
フィルム、ポリエーテルエーテルケトンフィルム等の単
体或いは複合体を挙げることができる。
【0009】しかし、機械的特性、熱的特性等の面から
ポリエステルフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリ
フェニレンスルフィドフィルム、フッ素フィルムの単体
或いは複合体を用いるのが好ましく、中でも機能付与性
に欠け本発明の効果が顕著に現われるフッ素フィルムが
特に好ましい。
【0010】フッ素樹脂フィルムの材質は特に限定され
ず、公知の各種のものを用いることができる。代表的な
ものとして4フッ化エチレン重合体、エチレン−4フッ
化エチレン共重合体、4フッ化エチレン−6フッ化プロ
ピレン共重合体、4フッ化エチレン−パーフルオロアル
キルビニルエーテル共重合体、2フッ化ビニリデン重合
体、3フッ化エチレン重合体、1フッ化エチレン重合
体、塩化3フッ化エチレン重合体等やこれらの共重合体
や混合体等を挙げられることができる。しかし機械的特
性、製膜性、加工適性等の面から4フッ化エチレン−6
フッ化プロピレン共重合体、エチレン−4フッ化エチレ
ン共重合体を用いるのが好ましく、中でもエチレン−4
フッ化エチレン共重合体を主成分としたものが特に好ま
しい。尚、主成分とは、そのものが樹脂成分中50%以
上が好ましく、さらに好ましくは70%以上であるもの
を指し、適宜、他の物質を含有してもよい。添加する樹
脂は特に限定されないが、例えばポリオレフィン系樹
脂、アクリル系樹脂等を挙げるのが可能である。
【0011】また、プラスチックフィルムには必要に応
じて、本発明の効果を損わない量で公知の添加剤、例え
ば、耐熱安定剤、耐酸化安定剤、耐候安定剤、顔料、染
料、無機又は有機の微粒子、分散剤、カップリング剤、
充填剤等を配合してもよい。さらに、プラスチックフィ
ルムは未配向、一軸配向、二軸配向のいずれでも用い得
るが機械的強度が要求される場合には配向フィルムが望
ましい。
【0012】プラスチックフィルムの厚みは、特に限定
されず、1〜500μm程度の範囲から適当な厚みを設
定することができる。また、プラスチックフィルムの表
面粗さや光学的特性等についても、特に限定されず、種
々用途での要求特性を勘案して、適切に所望の値に設定
できる。
【0013】さらに本発明では、プラスチックフィルム
表面に被覆層[A]を形成する場合、表面処理や下塗り
処理を施すことによって塗布性が良化するのみならず、
被覆層[A]の密着性、耐水性、耐溶剤性等が改良され
るのでより好ましく使用できる。表面処理としては公知
の方法、例えばコロナ放電処理(空気中、窒素中、炭酸
ガス中等)、プラズマ処理(高圧、低圧)、アルカリ金
属溶液処理、高周波スパッタエッチング処理等が挙げら
れる。
【0014】尚、表面処理の場合、処理強度は、特に限
定されず、用途に応じて適切に所望の値とすることがで
きるが、処理強度の目安として、JIS−K−6768
に基づいて測定したフィルムの表面濡れ指数は35dy
n/cm以上が好ましく、さらに好ましくは40dyn
/cm以上とするのが望ましい。
【0015】本発明の被覆層[A]とは、紫外線吸収型
アクリル系樹脂を主成分とする層である。主成分とする
層とは、そのものが被覆層中50重量%以上であるもの
を指し、適宜他の物質を添加してもよい。本発明におい
ては、かかる被覆層[A]が、前記フィルム支持体の少
なくとも一表面上に設けられる。
【0016】本発明においては、紫外線吸収型アクリル
系樹脂とは、すでに組成、製法等が開示されている公知
の樹脂であり、具体的には特公昭43−27737号公
報、特開昭63−139958号公報、特開平2−18
0909号公報、特開平3−281685号公報等に記
載されている。すなわち、紫外線吸収能を有する反応性
ベンゾフェノン系化合物と重合性不飽和基を有するアク
リル系モノマーとの共重合体樹脂である。ここで反応性
ベンゾフェノン系化合物とは、分子内に共重合が可能な
不飽和基を有するベンゾフェノン系モノマーであり、例
えば2−ヒドロキシ−4−メタクリルオキシベンゾフェ
ノン、2−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキシ−3−メ
タクリルオキシ)プロポキシベンゾフェノン、2−ヒド
ロキシ−4−(2−メタクリルオキシ)エトキシベンゾ
フェノン、2−ヒドロキシ−4−ビニルオキシカルボニ
ルメトキシベンゾフェノンなどが挙げられる。中でも、
重合性、特性等の面から2−ヒドロキシ−4−メタクリ
ルオキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−(2−
メタクリルオキシ)エトキシベンゾフェノンを用いるの
が好ましい。
【0017】また、重合性不飽和基を有するアクリル系
モノマーとは、基本式
【化1】 (R:水素又はメチル基、R′は炭素数1〜18のアル
キル基)で示されるアルキルアクリレート、およびアル
キルメタクリレート、アクリル酸、メタクリル酸、β−
ヒドロキシアクリレート、β−ヒドロキシメタクリレー
ト、β−ヒドロキシプロピルアクリレート、β−ヒドロ
キシプロピルメタクリレート、ポリオキシエチレングリ
コールモノメタクリレート、ポリエチレンポリテトラメ
チレンエーテルグリコールモノメタクリレート、ジメチ
ルアミノエチルメタクリレート、ジエチルアミノエチル
メタクリレート、アクリルアミド、メタクリルアミド、
N−メチルメタクリルアミド、N−n−ブトキシメチル
アクリルアミド、アシッドホスホオキシエチルメタクリ
レート、3−クロロ−2−アシッドホスホオキシプロピ
ルメタクリレート、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピ
ルメタクリレート、グリシジルアクリレート、グリシジ
ルメタクリレート、テトラヒドロフルフリルアクリレー
ト、テトラヒドロフルフリルメタクリレート、メトキシ
ポリエチレングリコールモノメタクリレート、3−アク
リルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、N−メチ
ロールアクリルアミド、N−メチロールメタクリルアミ
ド、ポリオキシエチレングリコールジメタクリレート、
1,3−ブチレングリコールジメタクリレート1,6−
ヘキサンジオールジメタクリレート、トリメチロールプ
ロパントリアクリレート、トリメチロールプロパントリ
メタクリレート、ジブロムネオペンチルグリコールジメ
タクリレート、テトラメチロールメタントリアクリレー
トなどから選ばれた少なくとも1種以上が挙げられる。
【0018】中でも、共重合体は、その重合性や塗膜特
性等の点でアルキルメタクリレート、アルキルアクリレ
ートが好ましく、例えばメチルメタクリレート、エチル
アクリレートを例示することができる。さらには基材と
の密着性の点でカルボキシル基、メチロール基含有アク
リルモノマーの適用が好ましい。
【0019】なお、紫外線吸収型アクリル系樹脂の組成
面では、反応性ベンゾフェノン系化合物として、2−ヒ
ドロキシ−4−メタクリルオキシベンゾフェノン或いは
2−ヒドロキシ−4−(2−メタクリルオキシ)エトキ
シベンゾフェノンとアクリル系モノマーとしてメタクリ
ル酸メチルとの組み合わせを主体としたものが特性面で
好ましい。また、アクリル系モノマーは20重量%以上
80重量%以下含有させた場合、透明性、塗膜特性が優
れるのでより好ましい。紫外線吸収型アクリル系樹脂と
して、特に好ましいものとしては、一方社油脂工業
(株)製のULS−935LH、ULS−680等が例
示される。該紫外線吸収型アクリル系樹脂は水分散体或
いは有機溶媒体として用い得るが、有機溶媒体の場合
は、有機溶媒として、例えば周知のアルコール系、カル
ボン酸エステル系、ケトン系、脂肪族炭化水素、脂環式
又は芳香族炭化水素系およびこれらの混合系が挙げら
れ、塗布性等に悪影響を及ぼさないものの選択が好まし
い。
【0020】本発明では、被覆層[A]の密着性や被覆
層[B]との易接着性を良化せしめるために、被覆層
[A]にアクリル共重合体樹脂を含有させることが好ま
しい。アクリル共重合体樹脂の中でも、より好ましいの
はポリ(メタ)アクリル酸エステル共重合体である。ポ
リ(メタ)アクリル酸エステル共重合体とは、反応性モ
ノマを含有するポリ(メタ)アクリル酸エステル共重合
体であり、かかる反応性モノマとしては、官能基とし
て、例えば、カルボキシル基(例えば(メタ)アクリル
酸など)水酸基((メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエ
チルなど)、アミド基((メタ)アクリル酸アミドな
ど)、グリシジル基((メタ)アクリル酸グリシジルな
ど)、アミノ基((メタ)アクリル酸2−ジエチルアミ
ノエチルなど)等を含有する化合物が挙げられる。
【0021】アクリル共重合体樹脂は、その水酸基値が
40以上が好ましく、さらに好ましくは45以上のもの
がフィルム支持体との密着性、塗膜形成性、易接着性等
の点でよい。本発明でいう水酸基価とは以下のように定
義される。すなわち、試料1g中に含まれる水酸基のモ
ル数に相当する水酸化カリウムのmg数である。また、
アクリル共重合体樹脂の被覆層[A]内での含有量は固
形分当り5〜40重量%が好ましく、さらに好ましくは
10〜30重量%の範囲にあるものが密着性、易接着性
の両立が計れるので望ましい。
【0022】本発明では、被覆層[A]の積層厚みは、
特に限定されるものではないが、0.01〜50μmが
好ましく、0.1〜20μmの範囲にあるものが被覆層
の均一形成性、密着性等の点でさらに好ましい。また、
被覆層[A]には必要に応じて、本発明の効果を損わな
い量で公知の添加剤、例えば消泡剤、塗布性改良剤、増
粘剤、染料等を含有せしめてもよい。
【0023】さらに本発明では、本発明フィルムを着色
基材の表面保護材に適用した場合、着色基材の褪色防止
性から被覆層[A]の波長300〜350nm域の光線
透過率が10%以下が好ましく、さらに好ましくは5%
以下であることが望ましい。光線透過率が10%を超え
るものは、経時による褪色が問題となり易い。
【0024】本発明の被覆層[B]とは、高分子結着剤
と高分子電解質及び/又は導電性粉末を主成分とする層
である。主成分とする層とは、そのものが被覆層中50
重量%以上であるものを指し、適宜他の物質を含有して
もよい。本発明においては、かかる被覆層[B]が、前
記被覆層[A]上に設けられる。
【0025】本発明でいう高分子結着剤とは、熱可塑性
樹脂又は硬化性樹脂より選択され、周知の有機溶媒に可
溶な樹脂であって、親水性基或いは親水性成分の少ない
ものが受容層の耐水性、耐湿性の点で好ましい。具体例
としては、熱可塑性樹脂として、例えばポリエステル、
ポリアミド、ポリエステルアミド、ポリビニルアセター
ル、ポリ塩化ビニル、ポリ(メタ)アクリル酸エステ
ル、ポリイミド、ポリウレタン、ポリカーボネート、ポ
リスチレン、ポリメチルペンテン、ポリオレフィン、ハ
ロゲン化ポリオレフィン、アルキド樹脂、ポリアミドイ
ミド、ケイ素樹脂、フッ素樹脂等やこれらの共重合体や
混合体等が挙げられる。また、光、熱、酸素などにより
硬化する硬化性樹脂として、例えばフェノール樹脂、メ
ラミン樹脂、エポキシ樹脂、架橋型有機ケイ素樹脂等が
挙げられる。本発明では、被覆層[B]の耐水性、耐溶
剤性、耐熱性、耐摩耗性、機械強度等から熱硬化性樹脂
の適用が好ましく、更には周知の架橋剤の併用で架橋化
の計れるものがより好ましい。
【0026】さらに本発明では、上記高分子結着剤のう
ちでもウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル共重
合体樹脂の適用が好ましく、最も好ましいのはアクリル
共重合樹脂であり、中でもポリ(メタ)アクリル酸エス
テル共重合体である。
【0027】なお、上記高分子結着剤の有機溶媒として
は、例えば周知のアルコール系、カルボン酸エステル
系、ケトン系、脂肪族炭化水素、脂環式又は芳香族炭化
水素系及びこれらの混合系が挙げられる。
【0028】本発明でいう高分子電解質とは、高分子の
鎖上に電離基を多数もっているものであって、本発明で
は、高分子電解質として第4級アンモニウム塩等のカオ
チン系ポリマー、ポリビニルアルコールやポリエチレン
グリコール、アルキルアミン等の非イオン系ポリマー、
カルボン酸やスルホン酸のようなアニオン系極性基を持
つアニオン系ポリマーやこれらを組み合わせたもの等が
挙げられる。中でも導電性能や高分子結着剤との相溶性
等の点から第4級アンモニウム塩系カチオン系ポリマー
が有効に使用され、第4級アンモニウム塩等のカチオン
系ポリマーの中でもカチオン系アクリルポリマーが好ま
しく使用される。カチオン系アクリルポリマーの例とし
て、ブチルメタクリレート、ジメチルアミノエチルメタ
クリレートの塩などがあり、具体的には綜研化学(株)
製の“エレコンド”PQ−10、PQ−50B、B−1
49などが有効に使用できる。このカチオン系ポリマー
は、従来の帯電防止剤と異なりポリマーであるから、被
覆層[B]において均一に混在し、かつその状態が変化
しないので、従来の帯電防止剤ブリードアウトのような
現象は発生しない。
【0029】本発明でいう導電性粉末とは、導電性粉末
相互の直接接触及び一部トンネル効果によって電流を通
す微粉末であって、本発明では、導電性粉末として鉄、
アルミニウム、銅、ニッケル、銀、亜鉛等の金属微粉末
や酸化スズ、酸化アンチモン、酸化インジウム、酸化亜
鉛、酸化ビスマス、酸化タンタル等の金属酸化物微粉
末、カーボンブラック及びこれらを組み合わせたもの等
が挙げられる。中では、導電性能や高分子結着剤への分
散性、取り扱い性等の点から金属酸化物微粉末の適用が
好ましく、酸化スズ、酸化亜鉛等が有効に使用される。
導電性粉末の平均粒径は1μm以下が好ましく、さらに
好ましくは0.5μm以下であるものが被覆層[B]の
平滑性や耐摩耗性等の点で望ましい。また、導電性粉末
を高分子結着剤に均一分散せしめるために界面活性剤、
シランカップリング剤等の分散剤の適用がより好まし
い。
【0030】本発明では、被覆層[B]内の高分子結着
剤と高分子電解質及び/又は導電性粉末との固形分含有
比率が90/10〜20/80が好ましく、さらに好ま
しくは70/30〜40/60の範囲にあるものが分散
性や基材に対する密着性、表面電気抵抗等の点で望まし
い。また、被覆層[B]の積層厚みは、特に限定される
ものではないが0.05〜50μmが好ましく、0.1
〜20μmの範囲にあるものが被覆層の均一形成性、密
着性等の点で望ましい。また、被覆層には必要に応じ
て、本発明の効果を損わない量で公知の添加剤、例えば
消泡剤、塗布性改良剤、増粘剤、紫外線吸収剤、染料等
を含有せしめてもよい。
【0031】さらに本発明では、被覆層[B]の表面電
気抵抗が107 〜1013Ω/□であることが好ましく、
さらに好ましくは108 〜1011Ω/□の範囲である。
表面電気抵抗が上記範囲より高いと、帯電防止性が不十
分で塵埃等の付着や印刷等の加工で静電気による不都合
を生じ易い。また上記範囲より低いと製造コストやトナ
ーの転写率が悪化し易い等の問題がある。
【0032】本発明では、被覆層[A]、[B]の密着
性、耐溶剤性、耐熱性、耐水性等をより良化せしめるた
め、被覆層に架橋結合剤を含有させることが好ましい。
【0033】本発明でいう架橋結合剤とは、紫外線吸収
型アクリル系樹脂や高分子結着剤等に存在する官能基、
例えばヒドロキシル基、カルボキシル基、グリシジル
基、アミド基などと架橋反応し、最終的には三次元網状
構造を有する被覆層とするための架橋剤で、代表例とし
てはメチロール化或いはアルキロール化した尿素系、メ
ラミン系、アクリルアミド系、ポリアミド系樹脂及びエ
ポキシ化合物、イソシアネート化合物、アジリジン化合
物等を挙げることができる。本発明では、これらの中で
もフィルム支持体との密着性、架橋性等からイソシアネ
ート化合物の適用が好ましい。
【0034】これらの架橋結合剤は単独、場合によって
は2種以上併用してもよい。添加する架橋結合剤の量は
架橋剤の種類によって適宜選択されるが通常は全樹脂固
形分100重量部に対し、0.01〜50重量部が好ま
しく、0.2〜30重量部がさらに好ましい。また架橋
結合剤には、架橋触媒を併用するとより架橋が進むため
にさらに好ましい。架橋触媒としては塩類、無機物質、
有機物質、酸物質、アルカリ物質など公知のものを用い
ることができる。添加する架橋触媒の量は全樹脂固形分
100重量部に対し0.001〜10重量部が好まし
く、0.1〜5重量部がさらに好ましい。架橋剤を加え
た塗材はフィルム支持体に塗布後、加熱、紫外線、電子
線等によって架橋されるが、通常は加熱による方法が一
般的である。
【0035】本発明では、例えば本発明フィルムを表面
保護材として、他種基材とのラミネート加工時等に粘着
や滑性不足による作業性悪化を生じた場合、被覆層
[A]、[B]に無機或いは有機の微粒子を含有せしめ
ることが好ましい。
【0036】無機粒子としては、例えば、炭酸亜鉛、酸
化亜鉛、硫化亜鉛、タルク、カリオン、重質・軽質或い
は合成の炭酸カルシウム、酸化チタン、シリカ、コロイ
ダルシリカ、フッ化リチウム、フッ化カルシウム、硫酸
バリウム、アルミナ、アルミナゾル、ジルコニア、リン
酸カルシウム、天然或いは合成の膨潤性或いは非膨潤性
のマイカ等や2種以上の金属酸化物の焼成により得られ
る複合酸化物、焼成カドミウム等が挙げられ、有機粒子
としては、例えば、ポリスチレン、ポリメチルスチレ
ン、ポリメトキシスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニリデン、ポリメタ
クリレート、ポリメチルメタクリレート、ポリクロルア
クリレート、スチレン−ジビニルベンゼン共重合体、メ
ラミン樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、フッ素樹
脂等が挙げられ、これらの中から選ばれた少なくとも1
種以上が適用されるが、特に限定されるものではない。
また微粒子は中空多孔質或いは非中空多孔質状態であっ
てもよい。さらに前記微粒子は、樹脂に対する分散性を
良化せしめるため表面にグリシジル基、メチロール基等
の官能基を付加させるなどの処理が施されてもよい。
【0037】微粒子の平均粒径は0.01〜500μm
が好ましく、0.1〜50μmの範囲にあるものが取り
扱い性、塗工性等の点でさらに好ましい。また、微粒子
の被覆層内での含有量は0.05〜50重量%が好まし
く、1〜25重量%がさらに好ましい。含有量がこの範
囲外では、作業性の低下をまねいたり、ラミネート加工
品等の密着性が低下し易い。
【0038】次に本発明フィルムの製造方法について説
明するが、かかる例に限定されるものではない。
【0039】まず、被覆層[A]、[B]を設ける方法
としては、製膜工程内で基体となるフィルムにあらかじ
め所定量に調整した溶液を塗布し、しかる後に乾燥する
方法、基体フィルム単膜として巻き取った後に、塗布−
乾燥の工程を設ける方法などが好ましく適用できる。
【0040】塗布方法は特に限定されず押出ラミネート
法、メルトコーティング法等を用いてもよいが、高速で
薄膜コートすることが可能であるという理由からグラビ
アコート法、リバースコート法、キッスコート法、ダイ
コート法、メタリングバーコート法など公知の方法を適
用できる。尚、塗材濃度、塗膜乾燥条件は特に限定され
るものではないが、塗膜乾燥条件は被覆層や基体フィル
ムの諸特性に悪影響を及ぼさない範囲で行うのが望まし
い。
【0041】
【特性の測定方法および評価方法】本発明の特性値は、
次の測定方法、評価基準による。
【0042】(1)被覆層の密着性 被覆層上に“セロテープ”CT−24(ニチバン(株)
製)を貼り、ハンドローラを用いて圧着させた後、“セ
ロテープ”を180゜方向に強制剥離し、被覆層の剥離
度合いを観察し、以下の如く判定した。
【0043】◎:非常に良好(剥離なし) ○:良好(剥離面積5%未満) △:やや劣る(剥離面積5%以上20%未満) ×:不良(剥離面積20%以上)
【0044】(2)紫外線遮断性 日立340型広帯域自記分光々度計((株)日立製作所
製)を用いて、波長300〜400nm域の吸収スペク
トルを測定し、以下の如く判定した。
【0045】○:良好(波長300〜350nm域の光
線透過率10%未満) △:やや劣る(波長300〜350nm域の光線透過率
10%以上25%未満) ×:不良(波長300〜350nm域の光線透過率25
%以上)
【0046】(3)表面電気抵抗 株式会社アドバンテスト製デジタル超高抵抗/微小電流
計(タイプR8340)を用いて、23℃、65%RH
で測定した。
【0047】(4)易接着性 被覆層上にUVインク(東洋インキ(株)製FDO
(黒))を膜厚約1.5μmに塗布し、UVランプ12
0W/cm×2灯で7m/min(高さ200mm)で
照射硬化させ、24時間経過後、該UNインク層上に
“セロテープ”を貼り、以下上記(1)と同一方法で評
価し、判定した。
【0048】(5)密着耐久性 ユーブンコン試験機((株)東洋精機製作所製)を用い
て、700時間照射後の密着性を上記(1)と同様に評
価し、判定した。
【0049】
【実施例】本発明を以下の実施例、比較例を用いて説明
するが、本発明はこれらに限定されているものではな
い。
【0050】実施例1 厚さ60μmのエチレン−4フッ化エチレン共重合樹脂
フィルム(東レ(株)製)の塗設面をコロナ放電処理
し、該面にトルエン/メチルエチルケトン(混合比1:
1)を希釈溶媒とし、これに紫外線吸収型アクリル系樹
脂として“ULS−935LH”(一方社油脂工業
(株)製)を混合した濃度15重量%の均一塗材を塗布
し、塗布層を120℃で1分間乾燥させ、厚さ2.8μ
mの被覆層[A]を設けた。
【0051】次に、該被覆層[A]上にトルエン/メチ
ルエチルケトン(混合比は1:1)を希釈溶媒とし、こ
れに高分子結着剤として水酸基価60の熱架橋型アクリ
ル樹脂“コータックス”LH613(東レ(株)製)及
び高分子電解質として“エレコンド”PQ−50B(綜
研化学(株)製)を固形分重量比50:50に混合した
濃度10重量%の均一塗材を塗布し、塗布層を120℃
で1分間乾燥させ、厚さ0.6μmの被覆層[B]を設
けた。得られた複合フィルムの特性は表1に示した通り
であり、各特性に優れたものであった。
【0052】実施例2 実施例1に基づき、実施例1の被覆層[A]上にトルエ
ン/メチルエチルケトン(混合比1:1)を溶媒とし、
これに高分子結着剤としてポリエステル樹脂“バイロ
ン”200(東洋紡績(株)製)と導電性粉末としてア
ンチモンをドープさせた平均粒子径0.5μmの酸化ス
ズからなる金属酸化物微粉末“エルコム”(触媒化成
(株)製)を固形分重量比65:35の組成で均一分散
させた濃度15重量%の塗材を塗布し、塗布層を120
℃で乾燥させ、厚さ0.7μmの被覆層[B]を有する
複合フィルムを得た。表1に示す如く、複合フィルムは
各特性に優れていることが判る。
【0053】実施例3 実施例1に基づき、実施例1の被覆層[A]の塗材にお
いて、該塗材の樹脂固形分に対して架橋結合剤としてイ
ソシアネート化合物“スミジュール”N−75(住友バ
イエル(株)製)を5重量部加えたほかは、実施例1と
同一手法で複合フィルムを得た。複合フィルムの特性は
表1に示した通り、各特性に優れたものであった。
【0054】実施例4、実施例5 実施例3の塗材を用いて、厚さ50μmのポリプロピレ
ンフィルム“トレファン”2540(東レ(株)製)
(実施例4)、厚さ50μmでコロナ放電処理を施した
ポリエステルフィルム“ルミラー”T60(東レ(株)
製)(実施例5)の各々に実施例3と同一手法で複合フ
ィルムを作製した。いずれの複合フィルムも表1に示し
た如く、各特性に優れていた。
【0055】比較例1 実施例1に基づき、塗材としてメチルエチルケトン/ト
ルエン(混合比1:1)を希釈溶媒として熱架橋型アク
リル系樹脂“コータックス”LH613(東レ(株)
製)、紫外線吸収剤“Viosorb”110(共同薬
品(株)製)、カチオン系ポリマー“エレコンド”PQ
−50B(綜研化学(株)製)を固形分重量比が45:
10:45の組成で均一分散させた濃度15重量%の塗
材を基材フィルムに塗布し、塗布層を120℃で2.5
分間乾燥させ、厚さ4.5μmの被覆層を有する複合フ
ィルムを得た。得られた複合フィルムの特性を表1に示
した。このような組成物系では被覆層の密着耐久性に不
安のあることが判る。
【0056】比較例2 実施例1に基づき、塗材としてメチルエチルケトン/ト
ルエン(混合比1:1)を希釈溶媒として熱架橋型アク
リル系樹脂“コータックス”LH613(東レ(株)
製)、紫外線吸収剤“SEESORB”709(シプロ
化成(株)製)を固形分重量比が90:10の組成で均
一分散させた濃度15重量%の塗材を塗布し、塗布層を
120℃で20分間乾燥させ厚さ4.0μmの被覆層
[A]を設け、次に、該被覆層[A]上に水溶性ポリエ
ステル樹脂“ポリエスター”WR901(日本合成
(株)製)とドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムを
固形分比が99:1の組成で均一分散させた濃度10重
量%の塗材を塗布し、塗布層を120℃で2.5分間乾
燥させ厚さ0.5μmの被覆層[B]を設けた。複合フ
ィルムの特性を表1に示した。このような構成では満足
する特性が得られないことが判る。
【0057】
【表1】
【0058】
【発明の効果】本発明の複合フィルムにおいては、プラ
スチックフィルムの少なくとも一表面上に特定の樹脂組
成物を主成分とした被覆層[A]、[B]を順次形成せ
しめたので、次のような優れた効果を得ることができ
た。
【0059】ブリードアウト等を生じることなく、優
れた紫外線遮断性と帯電防止性を兼備しており、しかも
その優れた効果をそのまま持続させることができる。
【0060】被覆層の密着性に優れており、しかもそ
の密着耐久性にも優れている。
【0061】被覆層が易接着性に優れているので印刷
や貼り合せ等の後加工性に優れている。
【0062】帯電防止性に優れているので塵埃等の付
着がなく、印刷や後加工での取り扱い性に優れている。
【0063】上記のような優れた特性を有するので、
例えば包装用、電絶用、光学用、グラフィック用、各種
基材(プラスチック、ガラス、金属、木材、紙、布、無
機材料等)のオーバレイ用、マーキングフィルム用、ラ
ベル用、防汚シート用、テント用、屋外展張用(農業ハ
ウス等)など広範囲に適用できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−296302(JP,A) 特開 平2−175246(JP,A) 特開 平4−106161(JP,A) 特開 平7−214732(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 1/00 - 35/00 C08J 7/04 B05D 1/00 - 7/26

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチックフィルムの少なくとも一表
    面上に、紫外線吸収型アクリル系樹脂を主成分とした被
    覆層[A]を設け、さらに該被覆層[A]上に高分子結
    着剤と高分子電解質及び/又は導電性粉末を主成分とし
    た被覆層[B]を設けてなることを特徴とする複合フィ
    ルム。
  2. 【請求項2】 被覆層[A]の波長300〜350nm
    域の光線透過率が10%以下であることを特徴とする請
    求項1に記載の複合フィルム。
  3. 【請求項3】 被覆層[B]の表面電気抵抗が107
    1013Ω/□であることを特徴とする請求項1又は請求
    項2に記載の複合フィルム。
  4. 【請求項4】 被覆層[A]及び/又は被覆層[B]が
    架橋されてなることを特徴とする請求項1〜請求項3の
    いずれかに記載の複合フィルム。
  5. 【請求項5】 プラスチックフィルムがフッ素樹脂フィ
    ルムからなることを特徴とする請求項1〜請求項4のい
    ずれかに記載の複合フィルム。
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