JP3276338B2 - ガラス類破砕装置 - Google Patents

ガラス類破砕装置

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JP3276338B2
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文雄 松田
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    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/60Glass recycling

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  • Crushing And Pulverization Processes (AREA)
  • Disintegrating Or Milling (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガラス類の破砕装置
関するもので、不用になった板ガラスや板鏡、ガラス
壜、ガラス製注射器、グラス等を可能な限り粉々に砕く
ことができるようにしたことを目的とする。
【0002】
【従来の技術】従来不用になった上記のガラス類を廃
棄処理するのに、これを工場で大規模の設備を利用して
溶かして再利用する場合を除き、比較的小型の装置を用
いて粉砕処理することが行われている。すなわち、本願
発明者は先に実公昭57―60839号(登録第1507781号)にお
いて、ガラス容器粉砕装置の登録実用新案を提供した。
これによって、洋酒びん等の廃棄ガラス容器類を、破砕
突起の回転、遠心力による内壁との衝突及び破片同士の
摩擦作用を受けて粉砕され、その破片の角もとれ、直接
手を触れなくても危険がなくなるという利点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の登録
実用新案においても、粉砕突起によって粉砕するという
構造上、粉砕されたガラスの破片は所謂小石程度に砕け
てもそれ以上により微細粒にするのには困難であった。
そのため、粉砕した大量のガラス破片は産業廃棄物処理
業者に有料で処分を依頼しているのが現状である。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は従来技
術の課題を解決すると共に、不用ガラスを所謂砂粒程度
の微細に破砕できる装置を提供するものである。
【0005】本発明の第1は、ガラス類粉砕装置におい
て、枠型機台に上下方向に分離できる筒形ケースを垂直
に取付け、前記筒形ケース内には複数の凹溝部を外周に
形成した破砕台板を設けると共に、その直上位置に当該
破砕台板の直径より小さく、且つ前記凹溝部の直径より
は大きい直径の外周に多数の凹弧形若しくは凹角形の凹
溝を形成し、且つその平面に破砕突起を設けた破砕用回
転板を配置し、且つ破砕台板の直下に駆動モータを取付
け、上端部位に被破砕ガラスの投入口を有する筒形ケー
スの上半部を破砕台板及び破砕用回転板を取付けてある
筒形ケースの下半部と分離できるように結合したもので
ある。
【0006】本発明の第2は、第1の発明に係るガラス
類粉砕装置において、筒形ケースの破砕用回転板の近傍
に異物排出口用の開閉蓋を設け、且つ前記開閉蓋を作動
させる開閉器を有するダクトを設けると共に、前記破砕
用回転板の平面に破砕突起取付け用孔を当該突起の取付
け個数より多く設け、破砕突起の取付け位置を随時変え
ると共に、その突起の向きも変えて取付けることができ
るようにしたものである。
【0007】本発明の第3は、第1の発明に係るガラス
類粉砕装置において、筒形ケースの破砕用回転板の近傍
に異物排出口用の開閉蓋を設けると共に、筒形ケースの
下半部にガラス破砕時に生じる塵埃を外部に排出するた
めの集塵機器を設けたものである。
【0008】
【作用】上記に基づく作用を説明する。すなわち、筒形
ケースの上半部の頂部投入口から投入された不用ガラス
類は、先ず、回転式粉砕円盤上に落下し、この円盤平面
の複数の粉砕突起でガラス類を粉々に破砕し、且つ、粉
砕しながらさらにその円場の遠心力によって筒形ケース
の内壁面に沿って粉砕ガラス片が回転する。そして粉砕
円盤の外周と筒形ケース内に装着した金属製リング体の
内壁面との間に入り込んだ摩擦及び当該外周の半円形小
凹溝の縁部と破砕台板の大きい溝部の縁部とによる衝突
摩擦でさらに微破砕し、微破砕粒を破砕台板の大きい溝
部から下方に落下して取り出し容器に収容する。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を以て説明す
る。図において、1は枠型の機台、2は機台の平面の中
央部において垂直に設けた筒形ケースであり、上半部
2′と下半部2″に分離できるように結合されている。
3は破砕台板であり、前記筒形ケースの内径に円形外周
に複数の比較的大きい横長凹溝部4が形成されている。
図示の一例において、前記破砕台板の直径R=390m
m、横長凹溝部の直径R′=355mmに設定してあ
る。5は筒形ケースの内径壁面に多少の間隙Gを保持し
て配置した破砕用回転板である。図示の一例において、
前記破砕用回転板の直径R″=370mmに設定してあ
る。6は破砕用回転板の平面に多数あけた孔に2〜4個
程度脱着できるように取付けた破砕突起、7は破砕用回
転板の外周5′に形成した複数の凹弧形凹部若しくは角
形の凹部であり、図示例は横幅W=10mm、深さD=1
0mm程度に設定してある。なお、図4の鎖線示のように
角形凹溝のように幅W′・深さD′とも10mm以上に設
定することもある。この場合、凹溝の横幅・深さを小さ
くすればする程破砕される粒径は微細になり、反対に横
幅・深さを大きくすればする程破砕される粒径も大きく
なる。前記の破砕台板3と破砕用回転板5の材質は、超
硬金属材料を用いるものとする。8は破砕用回転板の外
周5′に所定の間隙Gを有して対峙する金属リング体
であり、その高さHは当該破砕台板と破砕回転板の2〜
3倍程度し、且つ破砕用回転板の外周5′と内壁面8′
との間隙Gは、これを調節することによって砂粒のよう
な粒径のきわめて小さい微細片から比較的粒径の大きい
砂利程度の小片に破砕できるように設定する。そして、
前記破砕用回転板の外周5′と金属製リング体内壁面
8′との間に入り込んだガラス破砕片が当該破砕用回転
板の凹溝部の縁部7′と破砕台板の横長凹溝縁部4′と
の衝突及び破砕用回転板の外周5′との摩擦によって破
片から鋭角部が研磨状態になっている。そして、金属
リング体の材質は硬ければ硬い程寿命は長持ちするが、
摩滅したときに高さ方向を上下に反転して使う。そして
上下とも摩滅したときは新規な金属リング体と交換す
る。9は筒形ケースの上端部位に設けた被破砕ガラスの
投入口、10は筒形ケースの破砕用回転板5の取付け位
置の近傍に設けた異物排出用ダクトであり、筒形ケース
に内壁を形成する一部に形成した排出口20に開閉蓋1
0′を設け、これを作動させるソレノイド又は油圧機器
から成る開閉器10″で異物が混入した場合に、破砕用
回転板5の回転による遠心力を利用してその異物が外部
に排出させるように構成してある。11は枠型機台1の
内部において、ガラス破砕時に生じる塵埃を吸収するた
めに集塵口を機台側面又は後面に設けた集塵機器、12
は機枠1の底部に配置したガラス粉砕粒の収容容器、1
3は破砕用回転板5を取出軸13′を介して回転させる
ために設けたモータ、14はモータを覆うカバー、15
は筒形ケースの上半部2′の投入口に配置したガラス類
の投入ガイド、16は筒形ケース2の上半部の内壁面に
スパイラル状に設けた跳ね上がり防止用の邪魔板、17
は跳ね返り防止蓋である。
【0010】
【具体的な使用例】上記の手段に段に基づく具体的な使
用例は次の通りである。筒形ケース2の上半部2′の投
入口9から投入された不用ガラス類は、先ず破砕用回転
板5の平面上に落下し回転板の遠心力によって筒形ケー
ス2の内部において、その壁面に沿って破砕ガラス片が
回転する。そして破砕用回転板5の外周5′と筒形ケー
ス内における金属製リング体8の内壁面8′との間隙G
に入り込んだガラス破砕片摩擦及び当該外周の凹弧状凹
溝7若しくは角形凹溝の縁部7’と破砕台板3の凹溝部
の縁部4′とによる衝突摩擦によって砂粒ほどの細かい
粒径に微細に破砕し、その微細な破片を破砕台板3の
溝部4から筒形ケースの下半部2″とモータ13を覆
うカバー14の間から下方に落下して収容容器12に収
容される。なお、前記の破砕用回転板5の外周5′と筒
形ケース内における金属リング体8の内壁面8′との
間隙Gを大きくすると粗いガラス片となり、当該間隙G
を狭くすると微細なガラス片となる。
【0011】
【発明の効果】本発明は、上記の構成であるから、不用
になったガラス類は、本発明に係る被破砕ガラスを破砕
機によって、砂粒ほどに微細に破砕されることにより、
これをセメントやモルタルの繋ぎ材として価値ある製品
として有料で販売して再利用ができ、且つ直接手で掬っ
たりして手を傷つけるがおそれがない。そして、不用に
なったガラス類を微細に破砕する際に生じる塵埃は集塵
機器によって吸収することにより、筒形ケース外に飛散
するおそれがなくなる。前記不用ガラスのうち、網入り
ガラスのようにガラスの中に金属網などガラス以外の異
物が入っている場合は、筒形ケースの破砕用回転板近傍
に設けた異物除去ダクト開閉蓋の開口によりガラス破砕
時に弾かれた異物が当該ダクトを通じて筒形ケース外に
排出することができる。また、筒形ケースを機台側の下
半部と不用ガラス類の投入側上半部とに分離できるよう
に結合されているので、破砕用回転板の外周に位置する
筒形ケースの内壁面を形成する金属製リング体が摩耗し
たときに、これを上下に反転して位置変えし、又は上下
共摩耗したときに交換するのに便利である。さらに、破
砕用回転板に取付ける破砕用突起を随時付け替えできる
孔を多数設けてあることにより、当該突起の摩滅に応じ
て取付け向きを変え、且つ凹部と突起の間における破砕
用回転板が摩滅する対策として突起を付変えることによ
って1枚の破砕用回転板の寿命を破砕用突起と共に長持
ちさせることができる。また、モータ回転を設定の回
方向と逆の回転駆動をさせると、破砕用回転板の凹溝部
の縁部及び破砕台板の横長凹部の縁部が対向する向かい
側で摩擦衝突させることになり、前記の破砕台板と破砕
用回転板ともその分さらに寿命が長持ちする効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るガラス類破砕装置の縦断正面図
である。
【図2】 図1の2−2線に沿う拡大断面図である。
【図3】 破砕台板の平面図である。
【図4】 破砕用回転板の平面図である。
【図5】 異物排出用ダクトの縦断平面図である。
【図6】 図4の6−6線に沿う拡大断面図である。
【図7】 図4の7−7線に沿う拡大矢視図である。
【図8】 本発明に係るガラス類破砕装置の斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 枠型機台 2 筒形ケース 3 破砕台板 4 破砕台板の外周に形成した横長溝部 5 破砕用回転板 6 破砕突起 7 凹弧状の凹溝 8 金属製リング体 9 被破砕ガラスの投入口 10 異物排出用ダクト 11 集塵機器 12 取出し容器 13 モータ 14 モータを覆うカバー 15 不用ガラス類の投入ガイド 16 跳ね上がり防止用の邪魔板 17 跳ね返り防止蓋

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 枠型機台(1)に上下方向に分離できる
    筒形ケース(2)を垂直に取付け、前記筒形ケース内に
    は複数の凹溝部(4)を外周に形成した破砕台板(3)
    を設けると共に、その直上位置に当該破砕台板の直径
    (R)より小さく、且つ前記凹溝部の直径(R′)より
    は大きい直径(R″)の外周に多数の凹弧形若しくは凹
    角形の凹溝(7)を形成し、且つその平面に破砕突起
    (6)を設けた破砕用回転板(5)を配置し、且つ破砕
    台板(3)の直下に駆動モータ(13)を取付け、上端
    部位に被破砕ガラスの投入口(9)を有する筒形ケース
    の上半部(2′)を破砕台板(3)及び破砕用回転板
    (5)を取付けてある筒形ケースの下半部(2″)と分
    離できるように結合したことを特徴とするガラス類破砕
    装置。
  2. 【請求項2】 筒形ケースの破砕用回転板(5)の近傍
    に異物排出口(20)用の開閉蓋(10′)を設け、且
    つ前記開閉蓋を作動させる開閉器(10″)を有するダ
    クト(10)を設けると共に、前記破砕用回転板の平面
    に破砕突起取付け用孔(30)を当該突起の取付け個数
    より多く設け、破砕突起(6)の取付け位置を随時変え
    ると共にその突起の向きも変えて取付けることができる
    ようにした請求項1記載のガラス類破砕装置。
  3. 【請求項3】 筒形ケースの破砕用回転板(5)の近傍
    に異物排出口(20)用の開閉蓋(10′)を設け、且
    つ前記開閉蓋を作動させる開閉器(10″)を有するダ
    クト(10)を設けると共に、筒形ケースの下半
    (2″)にガラス破砕時に生じる塵埃を外部に排出する
    ための集塵機器(11)を設けた請求項1記載のガラス
    類破砕装置。
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