JP2501186Y2 - ハンマ―ミル - Google Patents
ハンマ―ミルInfo
- Publication number
- JP2501186Y2 JP2501186Y2 JP2697992U JP2697992U JP2501186Y2 JP 2501186 Y2 JP2501186 Y2 JP 2501186Y2 JP 2697992 U JP2697992 U JP 2697992U JP 2697992 U JP2697992 U JP 2697992U JP 2501186 Y2 JP2501186 Y2 JP 2501186Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- great
- ridges
- hammer mill
- lower frame
- grate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案はハンマーミル、特に製品
の粒度を左右する下部のグレートバーの取り付け形状に
係る。
の粒度を左右する下部のグレートバーの取り付け形状に
係る。
【０００２】
【従来の技術】石炭や岩石などを使用に適した粒度に粉
砕するのに広く用いられているのがハンマーミルであっ
て、その一般的な構造は図４に示すように、ケーシング
１ａの中で水平に軸支されたロータ３ａが高速で回転
し、このロータの円周に配設されたハンマー４ａが、投
入口２ａから落下してくる被砕物Ｍを撥ね飛ばし上部の
反撥板６ａと衝突させて破砕し、破砕されて落下してく
る被砕物Ｍはハンマーの回転軌道の下半部とグレート５
ａの上面との空隙へ押し込まれてグレート５ａの開口部
から円周の外側へ排出される。したがって破砕される被
砕物Ｍの粒度は、グレート５ａの開口部の広さ（幅）に
よって決められる。
砕するのに広く用いられているのがハンマーミルであっ
て、その一般的な構造は図４に示すように、ケーシング
１ａの中で水平に軸支されたロータ３ａが高速で回転
し、このロータの円周に配設されたハンマー４ａが、投
入口２ａから落下してくる被砕物Ｍを撥ね飛ばし上部の
反撥板６ａと衝突させて破砕し、破砕されて落下してく
る被砕物Ｍはハンマーの回転軌道の下半部とグレート５
ａの上面との空隙へ押し込まれてグレート５ａの開口部
から円周の外側へ排出される。したがって破砕される被
砕物Ｍの粒度は、グレート５ａの開口部の広さ（幅）に
よって決められる。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】グレートバー５１ａ
は、図５（Ａ）（Ｂ）に示すようにハンマーの回転する
方向に沿って円弧を描くように並べられ、グレートバー
５１ａのそれぞれに具えている突起部同士が当って開口
部を作り一定の目幅のグレート５ａとなるのである。こ
の場合、グレートバー５１ａを下部フレーム１１ａに取
り付ける両端においては、その断面が角形の場合には、
図（Ａ）のように当然、円弧状の横支持材１２ａの底面
との間に隙間Ｒが生じる。また、この円弧に添うような
曲底面を鋳造したとしても、グレートバー５１ａは通
常、鋳造によって製造されるから、鋳放しの曲面で完全
にこの隙間をなくすことは困難である。また、図（Ｂ）
のようにこれと直角の方向については、横支持材１２ａ
の上で隙間Ｓを設定しておかなければ、鋳造品に許容さ
れるグレートバー５１ａの寸法上のばらつきがあるため
嵌まり込まない不都合が予想される。したがって、両端
を高価な機械加工を施したグレートバーでない限り、溶
接組み立て構造である下部フレーム１１、およびこれに
取り付けた横支持材１２と、鋳放し品であるグレート５
との取り付け部分にある程度の隙間を避けることが難し
いという現状にある。
は、図５（Ａ）（Ｂ）に示すようにハンマーの回転する
方向に沿って円弧を描くように並べられ、グレートバー
５１ａのそれぞれに具えている突起部同士が当って開口
部を作り一定の目幅のグレート５ａとなるのである。こ
の場合、グレートバー５１ａを下部フレーム１１ａに取
り付ける両端においては、その断面が角形の場合には、
図（Ａ）のように当然、円弧状の横支持材１２ａの底面
との間に隙間Ｒが生じる。また、この円弧に添うような
曲底面を鋳造したとしても、グレートバー５１ａは通
常、鋳造によって製造されるから、鋳放しの曲面で完全
にこの隙間をなくすことは困難である。また、図（Ｂ）
のようにこれと直角の方向については、横支持材１２ａ
の上で隙間Ｓを設定しておかなければ、鋳造品に許容さ
れるグレートバー５１ａの寸法上のばらつきがあるため
嵌まり込まない不都合が予想される。したがって、両端
を高価な機械加工を施したグレートバーでない限り、溶
接組み立て構造である下部フレーム１１、およびこれに
取り付けた横支持材１２と、鋳放し品であるグレート５
との取り付け部分にある程度の隙間を避けることが難し
いという現状にある。
【０００４】ところで、従来からハンマーミルにおい
て、石炭などのように粉化性の高い材料を装入して微粉
に粉砕する場合に、粉砕室内で微粉化した被砕物Ｍはグ
レートバー同士の間に形成されているスリット（グレー
トの目）から室外へ向けてハンマーの回転力とその摺り
潰し作用によって押し出される。したがってグレートか
ら外部へ排出され製品として回収される粉体は、グレー
トの目幅以上の直径のものが含まれる筈はないのである
が、実際には予定の粒度を遥かに超える大きな粗粉が微
粉に混じり、あらためて製品全部を再処理して混じった
粗粉を分離排出し粒度の均一性を保つという煩瑣な作業
を余儀なく強いられる場合があった。グレートバー側面
の摩耗によるスリットの拡大には十分の注意が必要であ
るが、この点を除けばこのような粗粉の混入の原因の大
部分は前記の構造上避け難い隙間にあると考えられる。
て、石炭などのように粉化性の高い材料を装入して微粉
に粉砕する場合に、粉砕室内で微粉化した被砕物Ｍはグ
レートバー同士の間に形成されているスリット（グレー
トの目）から室外へ向けてハンマーの回転力とその摺り
潰し作用によって押し出される。したがってグレートか
ら外部へ排出され製品として回収される粉体は、グレー
トの目幅以上の直径のものが含まれる筈はないのである
が、実際には予定の粒度を遥かに超える大きな粗粉が微
粉に混じり、あらためて製品全部を再処理して混じった
粗粉を分離排出し粒度の均一性を保つという煩瑣な作業
を余儀なく強いられる場合があった。グレートバー側面
の摩耗によるスリットの拡大には十分の注意が必要であ
るが、この点を除けばこのような粗粉の混入の原因の大
部分は前記の構造上避け難い隙間にあると考えられる。
【０００５】本考案は以上に述べた課題を解決するため
に、隙間から粗粉が混入できないグレートの取り付け形
状を具えたハンマーミルの提供を目的とする。
に、隙間から粗粉が混入できないグレートの取り付け形
状を具えたハンマーミルの提供を目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本考案に係るハンマーミ
ルは、ケーシング１の上方に被砕物Ｍを供給する投入口
２を具え、該ケーシング１内で高速回転するロータ３の
分割した円周上で均等に配設した複数個のハンマー４を
揺動自在に係着し、該ロータ３の回転軌道の下半部に沿
い、規則的に開口するグレート５よりなり、グレート５
を形成するグレートバー５１は下部フレーム１１と係合
する両端部に下方へ突出する下向きの突条５２を有し、
下部フレーム１１から水平に突設して前記下向きの突条
５２を支持する横支持材１２の内側端部は上方へ突出す
る上向きの突条１３を設け、前記の両突条がメカニカル
シールを形成していることによって前記の課題を解決し
た。
ルは、ケーシング１の上方に被砕物Ｍを供給する投入口
２を具え、該ケーシング１内で高速回転するロータ３の
分割した円周上で均等に配設した複数個のハンマー４を
揺動自在に係着し、該ロータ３の回転軌道の下半部に沿
い、規則的に開口するグレート５よりなり、グレート５
を形成するグレートバー５１は下部フレーム１１と係合
する両端部に下方へ突出する下向きの突条５２を有し、
下部フレーム１１から水平に突設して前記下向きの突条
５２を支持する横支持材１２の内側端部は上方へ突出す
る上向きの突条１３を設け、前記の両突条がメカニカル
シールを形成していることによって前記の課題を解決し
た。
【０００７】
【作用】横支持材１２の内側端部には上向きの突条あ
り、ここで係合するグレートバー５１の端部にも下向き
の突条５２があって、それぞれＬ字形、逆Ｌ字形の断面
を嵌め合せてメカニカルシールの作用を発現する。した
がってグレートバー５１の端面と下部フレーム１１との
間にある隙間を伝って横支持材１２の支持面にまで侵入
してきた未粉砕の粗粉は、ここのシール（封止）作用に
妨げられてグレート５の下側へ進出することができず、
製品に混入するおそれがなくなった。
り、ここで係合するグレートバー５１の端部にも下向き
の突条５２があって、それぞれＬ字形、逆Ｌ字形の断面
を嵌め合せてメカニカルシールの作用を発現する。した
がってグレートバー５１の端面と下部フレーム１１との
間にある隙間を伝って横支持材１２の支持面にまで侵入
してきた未粉砕の粗粉は、ここのシール（封止）作用に
妨げられてグレート５の下側へ進出することができず、
製品に混入するおそれがなくなった。
【０００８】
【実施例】図１（Ａ）（Ｂ）は本考案の実施例の一つを
示す正面部分図とそのＹ−Ｙ断面図である。また、図２
（Ａ）（Ｂ）はこの実施例の全体を表わす正面図（Ａ）
と図（Ａ）におけるＹ−Ｙ断面図である。各図におい
て、粉砕装置全体はケーシング１によって取り囲まれ、
ケーシングの下部が下部フレーム１１として粉砕室の下
半部を形成している。ローター３の中心に図示していな
いモーターによって回転する主軸３１があり、この回転
によりローターの円周上に均等に配置されたハンマー４
が揺動自在に高速回転し、投入口２から供給される被砕
物Ｍを衝突粉砕する。十分に粉砕が進んで予定の粒度に
まで微粉化した被砕物Ｍは、ハンマーの回転と粉砕室底
面に相当するグレート５との間の摺り潰し作用によって
グレートバー５１同士の間で形成するスリットを通って
グレート５の下へ押し出される。
示す正面部分図とそのＹ−Ｙ断面図である。また、図２
（Ａ）（Ｂ）はこの実施例の全体を表わす正面図（Ａ）
と図（Ａ）におけるＹ−Ｙ断面図である。各図におい
て、粉砕装置全体はケーシング１によって取り囲まれ、
ケーシングの下部が下部フレーム１１として粉砕室の下
半部を形成している。ローター３の中心に図示していな
いモーターによって回転する主軸３１があり、この回転
によりローターの円周上に均等に配置されたハンマー４
が揺動自在に高速回転し、投入口２から供給される被砕
物Ｍを衝突粉砕する。十分に粉砕が進んで予定の粒度に
まで微粉化した被砕物Ｍは、ハンマーの回転と粉砕室底
面に相当するグレート５との間の摺り潰し作用によって
グレートバー５１同士の間で形成するスリットを通って
グレート５の下へ押し出される。
【０００９】図３（Ａ）（Ｂ）はこの実施例に適用する
グレートバー５１単体の正面図と側面図であり、グレー
トバー５１の両端には下向きの突条５２が突設されてい
て、この下向きの突条５２が下部フレーム１１の係合部
に突設した水平な横支持材１２の支持面１４の上に載せ
られる。その状態を示すのが図１の両図であり、下部フ
レーム１１の側面に水平に取り付けた横支持材１２の内
側には、上向きの突条１３が設けられていてグレートバ
ー５１の端面と下部フレーム１１の内側面との間にある
隙間Ｓおよび横支持材１２の支持面１４とグレートバー
５１の下向きの突条５２の底面５３との間にある隙間Ｒ
を通って粗粉が潜り抜けてきても、この上向きの突条１
３によってこれ以上の進出が阻止され、製品の排出路で
もあるグレートバー５１の下方へ混じり込むことはでき
ない。
グレートバー５１単体の正面図と側面図であり、グレー
トバー５１の両端には下向きの突条５２が突設されてい
て、この下向きの突条５２が下部フレーム１１の係合部
に突設した水平な横支持材１２の支持面１４の上に載せ
られる。その状態を示すのが図１の両図であり、下部フ
レーム１１の側面に水平に取り付けた横支持材１２の内
側には、上向きの突条１３が設けられていてグレートバ
ー５１の端面と下部フレーム１１の内側面との間にある
隙間Ｓおよび横支持材１２の支持面１４とグレートバー
５１の下向きの突条５２の底面５３との間にある隙間Ｒ
を通って粗粉が潜り抜けてきても、この上向きの突条１
３によってこれ以上の進出が阻止され、製品の排出路で
もあるグレートバー５１の下方へ混じり込むことはでき
ない。
【００１０】
【考案の効果】本考案に係るハンマーミルは、以上に述
べたとおりグレートバーを粉砕室の底部として並べたと
き、下部フレームとの間に生じる隙間から未粉砕の粗粉
が混入して製品の粒度分布を劣化し品質を低下すること
を免れる。既設の装置に対しても横支持材の形状を少し
変えれば、あとは消耗品であるグレートバーの形状変更
で足り、実施のために必要な改造はわずかな負担で済む
という利点もある。
べたとおりグレートバーを粉砕室の底部として並べたと
き、下部フレームとの間に生じる隙間から未粉砕の粗粉
が混入して製品の粒度分布を劣化し品質を低下すること
を免れる。既設の装置に対しても横支持材の形状を少し
変えれば、あとは消耗品であるグレートバーの形状変更
で足り、実施のために必要な改造はわずかな負担で済む
という利点もある。
【図１】（Ａ）（Ｂ）によって本考案実施例の正面図と
そのＹ−Ｙ断面を示す。
そのＹ−Ｙ断面を示す。
【図２】（Ａ）（Ｂ）によって同実施例全体の正面図お
よび同図におけるＹ Ｙ断面を示す。
よび同図におけるＹ Ｙ断面を示す。
【図３】（Ａ）（Ｂ）によってグレートバー５１の正面
図および側面部分図を示す。
図および側面部分図を示す。
【図４】従来技術の正面図である。
【図５】（Ａ）（Ｂ）は従来のグレート５の取り付け状
態を示す正面図とそのＹ−Ｙ断面図である。
態を示す正面図とそのＹ−Ｙ断面図である。
【符号の説明】 １ ケーシング ２ 投入口 ３ ローター ４ ハンマー ５ グレート 11 下部フレーム 12 横支持材 13 上向きの突条 14 支持面 51 グレートバー 52 下向きの突条 53 底面 Ｍ 被砕物 Ｓ 隙間 Ｒ 隙間
Claims (1)
- 【請求項１】 ケーシング１の上方に被砕物Ｍを供給す
る投入口２を具え、該ケーシング１内で高速回転するロ
ータ３の分割した円周上で均等に配設した複数個のハン
マー４を揺動自在に係着し、該ロータ３の回転軌道の下
半部に沿い、規則的に開口するグレート５よりなるハン
マーミルにおいて、グレート５を形成するグレートバー
５１は下部フレーム１１と係合する両端部に下方へ突出
する下向きの突条５２を有し、下部フレーム１１から水
平に突設して前記下向きの突条５２を支持する横支持材
１２の内側端部には上方へ突出する上向きの突条１３を
設け、前記の両突条がメカニカルシールを形成している
ことを特徴とするハンマーミル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2697992U JP2501186Y2 (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | ハンマ―ミル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2697992U JP2501186Y2 (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | ハンマ―ミル |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0619832U JPH0619832U (ja) | 1994-03-15 |
| JP2501186Y2 true JP2501186Y2 (ja) | 1996-06-12 |
Family
ID=12208282
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2697992U Expired - Fee Related JP2501186Y2 (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | ハンマ―ミル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2501186Y2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH06507303A (ja) * | 1990-12-19 | 1994-08-25 | メデバ ホールディングス ベスローテン ベノートスハップ | 慢性ウイルス性肝臓病に対する治療薬として用いる組成物 |
-
1992
- 1992-03-31 JP JP2697992U patent/JP2501186Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH06507303A (ja) * | 1990-12-19 | 1994-08-25 | メデバ ホールディングス ベスローテン ベノートスハップ | 慢性ウイルス性肝臓病に対する治療薬として用いる組成物 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0619832U (ja) | 1994-03-15 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |