JP3276297B2 - 光触媒体 - Google Patents

光触媒体

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、優れた光触媒機能
を有する光触媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】酸化チタンなどの光触媒にそのバンドギ
ャップ以上のエネルギーを持つ波長の光を照射すると光
励起により伝導帯に電子を、価電子帯に正孔を生じる。
この光励起により生じた電子の持つ強い還元力や正孔の
持つ強い酸化力は、有害物質の分解・浄化、アンモニ
ア、アルデヒド類、アミン類等の悪臭ガスの脱臭のほ
か、水の分解、細菌、放線菌、菌類、藻類などの殺菌・
殺藻等の光触媒反応に利用されている。例えば、特公平
2−9850号公報には、酸化チタン等の光触媒を用い
てトイレのし尿臭、ペットの臭い、たばこの臭い、調理
臭、体臭等を脱臭することが記載されている。さらに、
特公平4−2939号公報には、光照射により酸化チタ
ン等の光触媒に生起した所定電圧を細胞に接触印可して
細胞を殺すことが記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記の光触媒反応に用
いる光触媒体は、光触媒反応の処理時間を短縮したり、
光触媒反応に用いる装置を小型化したりするため、一層
優れた光触媒機能を有する光触媒体が嘱望されている。
このため、光触媒粒子の表面に、V、Fe、Co、N
i、Cu、Zn、Ru、Rh、Pt、Pd、Agの金属
又はその金属の化合物を担持させる研究が行なわれてい
るが、充分満足できる光触媒体は得られていない。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、優れた光
触媒機能を有する光触媒体を得るべく研究した結果、
(1)光触媒粒子の表面に、中和により希土類金属化合
物を担持させると、光触媒機能による有害物質除去能が
向上すること、しかも、希土類金属化合物が強固に担持
されるため光触媒機能が長期間にわたって持続するこ
と、(2)さらに、アルカリ土類金属化合物を含有させ
ると、より一層光触媒機能による有害物質除去能が向上
すること、(3)前記有害物質として、特に窒素酸化物
の除去能に優れていること等を見出し、本発明を完成し
た。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明は、光触媒粒子の表面に、
中和により希土類金属化合物を担持してなり、窒素酸化
物の除去に用いることを特徴とする光触媒体である。本
発明の光触媒体は、光触媒粒子と希土類金属化合物との
単なる混合物とは異なり、光触媒粒子の表面に、中和に
より希土類金属化合物が担持されている状態を保持した
粒子からなる。
【0006】本発明において、光触媒粒子とは、そのバ
ンドギャップ以上のエネルギーを有する波長の光を照射
すると光触媒機能を発現する粒子のことであり、酸化チ
タン、酸化亜鉛、酸化タングステン、酸化鉄、チタン酸
ストロンチウムなどの公知の金属化合物半導体を1種ま
たは2種以上用いることができる。特に、優れた光触媒
機能を有し、化学的に安定でかつ無害である酸化チタン
が望ましい。酸化チタンとは、酸化チタンの他、含水酸
化チタン、水和酸化チタン、オルソチタン酸、メタチタ
ン酸、水酸化チタンと一般に呼ばれるものを含み、結晶
型はなんら問わない。さらに、光触媒粒子自体の光触媒
機能を向上させるために、その内部及び/又はその表面
にV、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Ru、Rh、P
t、Pd及びAgからなる群より選ばれる元素の少なく
とも1種の金属及び/又はその化合物を含有させてもよ
い。本発明において、光触媒粒子の粒子径は、優れた光
触媒機能を有するうえで、0.001〜0.5μmの範
囲が好ましく、より好ましくは0.001〜0.3μm
の範囲、最も好ましくは0.001〜0.01μmの範
囲である。
【0007】本発明において、光触媒粒子は公知の方法
で得られるものを用いることができる。例えば、酸化チ
タン粒子を得る方法としては、硫酸チタン、硫酸チタ
ニル、塩化チタンやチタンアルコキシド等を、必要に応
じて核形成用種子の存在下で加熱加水分解する方法、
塩化チタンやチタンアルコキシド等を気相酸化する方
法、硫酸チタン、硫酸チタニル、塩化チタンやチタン
アルコキシド等にアルカリを添加して中和析出する方法
などがある。また、必要に応じて生成した酸化チタン粒
子を焼成したり水熱処理を行うこともできる。
【0008】本発明において、希土類金属化合物とは、
スカンジウム、イットリウム、ランタン、セリウム等の
希土類金属元素からなる群より選ばれる元素の少なくと
も1種の化合物をいい、これら化合物の中でも、ランタ
ン化合物が好ましく、ランタンの水酸化物、炭酸塩が特
に好ましい。なお、前記希土類金属化合物自体は単独で
は光触媒機能を有するものではない。希土類金属化合物
の担持量は、光触媒粒子に対して、好ましくは0.05
〜30重量%、より好ましくは0.1〜30重量%、さ
らに好ましくは1.0〜25重量%、最も好ましくは
3.0〜12重量%の範囲である。希土類金属化合物の
担持量が前記範囲より少ないと、希土類金属化合物を担
持させることによる光触媒機能の改善効果が得られ難
く、また、前記範囲より多いと、却って光触媒機能が低
下しやすいため好ましくない。希土類金属化合物の担持
量が3.0〜12重量%の範囲であれば、得られた光触
媒体の粒子径は図2に示したように大きくなるため、そ
の製造工程における濾過性、洗浄性が改善されたり、バ
インダーを用いて支持体に被覆する際、バインダー中で
の分散性が改善されたりして、取扱性も良好な光触媒体
となる。
【0009】次に、本発明は、中和により希土類金属化
合物を担持してなる前記光触媒粒子とアルカリ土類金属
化合物とを含有してなり、窒素酸化物の除去に用いるこ
とを特徴とする光触媒体である。中和により希土類金属
化合物を担持してなる前記光触媒粒子とアルカリ土類金
属化合物とを含有させるには、前記光触媒粒子にさらに
アルカリ土類金属化合物を担持したり、前記の光触媒粒
子とアルカリ土類金属化合物とを混合したりする。本発
明の光触媒体は、中和により希土類金属化合物を担持し
てなる光触媒粒子とアルカリ土類金属化合物との混合物
が好ましい。
【0010】本発明において、アルカリ土類金属化合物
とは、ベリリウム、マグネシウム、カルシウム、ストロ
ンチウム、バリウム等のアルカリ土類金属元素からなる
群より選ばれる元素の少なくとも1種の化合物をいい、
これら化合物の中でもカルシウム化合物が好ましく、よ
り好ましくはカルシウムの酸化物、水酸化物、炭酸塩、
ケイ酸塩、アルミン酸塩、硫酸塩であり、最も好ましく
はカルシウムのケイ酸塩、アルミン酸塩であり、これら
カルシウム化合物を単独で用いても、また、2種以上を
併用してもよい。本発明においては、アルカリ土類金属
化合物として、セメント、石膏、プラスターなどのカル
シウム化合物を多く含む物質を用いることができる。例
えば、工業用に広く用いられている早強セメント、普通
セメント、中庸熱セメント、耐硫酸塩セメント、白色セ
メント、油井セメント、地熱井セメント等のポルトラン
ドセメント、フライアッシュセメント、高硫酸塩セメン
ト、シリカセメント、高炉セメント等の混合セメントは
ケイ酸カルシウムを主成分とするものであり、またハイ
アルミナセメントはアルミン酸カルシウムを主成分とす
るものであり、石灰プラスターは酸化カルシウムを主成
分とするものであり、石膏、石膏プラスターは硫酸カル
シウムを主成分とするものであり、ドロマイトプラスタ
ーは炭酸カルシウムを主成分とするものであり、これら
は特に好ましい化合物である。なお、前記アルカリ土類
金属化合物自体は単独では光触媒機能を有するものでは
ない。アルカリ土類金属化合物の含有量は、光触媒体に
対して、好ましくは0.05〜90重量%、より好まし
くは0.1〜80重量%、さらに好ましくは1.0〜8
0重量%の範囲である。アルカリ土類金属化合物の含有
量が前記範囲より少ないと、アルカリ土類金属化合物を
含有させることによる光触媒機能の改善効果が得られ難
く、また、前記範囲より多いと、却って光触媒機能が低
下しやすいため好ましくない。
【0011】次に、本発明の光触媒体を製造するには例
えば、光触媒粒子の水懸濁液に希土類金属塩及びアルカ
リを添加して中和し、光触媒粒子表面上に希土類金属化
合物を担持させる。希土類金属塩としては、水溶性のも
のであれば、何れでも用いることができ、例えば、スカ
ンジウム、イットリウム、ランタン、セリウム等の希土
類金属元素のハロゲン化物、硫酸塩、硝酸塩等が挙げら
れる。本発明においては、ランタンのハロゲン化物が好
ましい。また、中和に用いるアルカリとしては、アルカ
リ金属元素の酸化物、水酸化物、炭酸塩、アンモニア等
何れでも用いることができる。アルカリとしてアルカリ
金属元素の酸化物、水酸化物、アンモニアを用いると、
光触媒粒子表面上に希土類金属水酸化物を担持させるこ
とができる。また、アルカリ金属元素の炭酸塩を用いる
と、光触媒粒子表面上に希土類金属炭酸塩を担持させる
ことができる。光触媒粒子の水懸濁液に希土類金属塩及
びアルカリを添加する方法としては、光触媒粒子の水
懸濁液に希土類金属塩とアルカリを同時に添加する方
法、光触媒粒子の水懸濁液に先ず希土類金属塩を添加
し、次いで、アルカリを添加する方法、光触媒粒子の
水懸濁液に先ずアルカリを添加し、次いで、希土類金属
塩を添加する方法等がある。光触媒粒子の水懸濁液の濃
度、希土類金属塩を水溶液として用いる場合の濃度、ア
ルカリの濃度等のその他の添加条件は適宜設定すること
ができる。このようにして得られた光触媒体を、必要に
応じて、濾過し、洗浄し、乾燥したり、或いは焼成した
りしてもよい。
【0012】また、本発明の光触媒体を製造するには例
えば、光触媒粒子の水懸濁液に希土類金属塩及びアルカ
リを添加して中和し、光触媒粒子表面上に希土類金属化
合物を担持させ、次いで、アルカリ土類金属化合物を混
合する。混合の方法は、湿式でも、乾式でもよく、特に
制限はない。乾式混合とは、光触媒粒子表面上に希土類
金属化合物を含有させた粒子とアルカリ土類金属化合物
粒子とを、単に混ぜ合わせたり、V型混合機等を用いて
機械混合したり、擂潰機等を用いて圧密混合したり、ハ
イブリダイザー等を用いてメカノケミカル的に混合した
りする方法である。また、湿式混合とは、光触媒粒子表
面上に希土類金属化合物を含有させた粒子、アルカリ土
類金属化合物粒子及び水とをよく混合した後、乾燥し、
必要に応じて粉砕する方法である。
【0013】本発明の光触媒体を用いて、有害物質を除
去するには、有害物質の存在下、該光触媒体にそのバン
ドギャップ以上のエネルギーを持つ波長の光を照射す
る。本発明の光触媒体は、使用場面に応じて、水、有機
溶媒等の溶媒に懸濁した状態、金属、セラミックス、ガ
ラス等の無機物、ポリマ、布、紙、板やそれらの原料繊
維等の有機物からなる支持体に必要に応じてバインダー
を用いて浸漬、塗布、吹き付け、溶射、圧着等の手段に
より保持あるいは被覆した状態、該光触媒体を粉末の状
態、該粉末を粉砕した状態、あるいは、該粉末を光不活
性な物質からなるカプセルに内包した状態、さらには、
該粉末を、必要に応じてバインダーを用いて成形した状
態で用いることもできる。前記支持体の大きさ、形状、
色相などは、特にとらわれる必要がなく、用途に応じて
どのようなものでも用いることができる。また前記バイ
ンダーとしては、アルキルシリケート、フッ素系ポリマ
ー、シリコン系ポリマー等を用いることができる。バン
ドギャップ以上のエネルギーを持つ波長の光としては、
紫外線を含有した光が好ましく、例えば、太陽光や蛍光
灯、ブラックライト、ハロゲンランプ、キセノンフラッ
シュランプ、水銀灯等の光を用いることができる。特
に、300〜400nmの近紫外線を含有した光が好ま
しい。光の照射量や照射時間などは処理対象物質の量な
どによって適宜設定できる。
【0014】本発明において、光触媒体の光触媒反応に
より分解あるいは酸化して除去することのできる有害物
質としては、人体や生活環境に悪影響を及ぼす物質やそ
の可能性がある物質であり、本発明の光触媒体は窒素酸
化物の除去能に優れたものである。
【0015】
【実施例】以下に本発明の実施例を示すが、本発明はこ
れらの実施例に限定されるものではない。
【0016】実施例1 光触媒酸化チタンST−01(石原産業社製、粒径7n
m)10gを純水50ml中に分散させ、この分散液中
に100g/lの濃度の塩化ランタン(LaCl3 7H
2 O、ナカライテスク社製)水溶液を2.7ml添加
し、次いで1規定の水酸化ナトリウム溶液を添加して中
和(pH=9)し、30分間攪拌した後、濾過、洗浄、
乾燥、粉砕して、本発明の光触媒酸化チタン粒子の表面
に中和により水酸化ランタンを担持させた光触媒体(試
料A)を得た。
【0017】実施例2 実施例1において、塩化ランタン水溶液の添加量を8.
0mlとしたこと以外は、実施例1と同様に処理して、
本発明の光触媒体(試料B)を得た。
【0018】実施例3 実施例1において、塩化ランタン水溶液の添加量を2
6.7mlとしたこと以外は、実施例1と同様に処理し
て、本発明の光触媒体(試料C)を得た。
【0019】実施例4 実施例1において、塩化ランタン水溶液の添加量を5
3.4mlとしたこと以外は、実施例1と同様に処理し
て、本発明の光触媒体(試料D)を得た。
【0020】実施例5 実施例2で得られた試料B10g、アルカリ土類金属化
合物として白色セメント(秩父小野田社製:ケイ酸カル
シウムを主成分とし、他にアルミン酸カルシウム、石膏
を含有)30g及び純水38gを混合し、乾燥、粉砕し
て、本発明の光触媒体(試料E)を得た。
【0021】実施例6 実施例3で得られた試料C10g、実施例5で用いた白
色セメント30g及び純水38gを混合し、乾燥、粉砕
して、本発明の光触媒体(試料F)を得た。
【0022】比較例1 光触媒酸化チタンST−01(石原産業社製、粒径7n
m)を比較試料(試料G)とした。
【0023】比較例2 光触媒酸化チタンST−01(石原産業社製、粒径7n
m)10g及び酸化ランタン(キシダ化学社製)3gを
混合した。得られた混合物10gを擂潰機で10分間よ
く圧密混合し、比較試料(試料H)を得た。
【0024】比較例3 100g/lの濃度の塩化ランタン(LaCl3 7H2
O、ナカライテスク社製)水溶液100mlに、1規定
の水酸化ナトリウム溶液を添加して中和(pH=9)
し、30分間攪拌した後、濾過、洗浄、乾燥、粉砕し
て、比較試料の水酸化ランタン(試料I)を得た。
【0025】比較例4 実施例5で用いた白色セメントを比較試料(試料J)と
した。
【0026】実施例及び比較例で得られた試料A〜Jの
光触媒機能を、以下に示す方法で評価した。先ず、試料
A〜J0.1gを、各々、直径6cmのガラス製シャー
レに採取し、これに純水2mlを添加し混合した後、1
10℃で1時間乾燥し、温度20℃、相対湿度65%の
環境下で一晩放置し、評価用試料とした。次に、ポリプ
ロピレン製緩衝バッグを付した円筒型パイレックスガラ
ス製容器(内容積2.0l)中に、上記評価用試料を入
れ封入した。系内を排気した後、20ppmの濃度に調
整した、有害物質の一種であるNOガス(合成空気バラ
ンス)を注入し、6l/minでポンプ循環して系内を
攪拌させながら暗所で10分経過した時点で、試料表面
の紫外線強度(365nm)が1mW/cm2 となるよ
うブラックライトの照射を15分間行ない、その後検知
管(ガステック社製、No:11L)を用いて、NOガ
スの濃度変化を測定した。得られた結果を表1に示し
た。表1より、本発明の光触媒粒子の表面に中和により
希土類金属化合物を担持してなることを特徴とする光触
媒体(試料A〜D)は、試料Iの結果からもわかるよう
に希土類金属化合物自体には有害物質除去能が殆どない
にもかかわらず、単に光触媒粒子のみからなる比較試料
G及び、光触媒粒子と希土類金属化合物の混合物からな
る比較試料Hと比べて光触媒機能による有害物質除去能
が顕著に改善されていることがわかった。また、中和に
より希土類金属化合物を担持してなる前記の光触媒粒子
とアルカリ土類金属化合物とを含有してなることを特徴
とする光触媒体(試料E及びF)は、試料Jの結果から
もわかるようにアルカリ土類金属化合物自体には有害物
質除去能がないにもかかわらず、更に光触媒機能による
有害物質除去能が改善されていることがわかった。な
お、ランタン化合物に代えて、スカンジウム、イットリ
ウム、セリウムの各々の水酸化物を酸化チタン粒子の表
面に担持させても良好な光触媒機能を有すること、カル
シウム化合物に代えて、マグネシウム、ストロンチウ
ム、バリウムの各々の酸化物、水酸化物を混合しても良
好な光触媒機能を有することを確認した。また、本発明
の光触媒体は、希土類金属化合物が強固に担持されてい
るため、光触媒機能が長期間にわたって維持することを
確認した。
【0027】
【表1】
【0028】
【発明の効果】本発明の光触媒粒子の表面に、中和によ
り希土類金属化合物を担持してなることを特徴とする光
触媒体は、優れた光触媒機能による窒素酸化物除去能を
有するものであり、また、中和により希土類金属化合物
を担持してなる前記の光触媒粒子とアルカリ土類金属化
合物とを含有してなることを特徴とする光触媒体は、よ
り一層優れた光触媒機能による窒素酸化物除去能を有す
るものである。これら光触媒体を用いて、種々の窒素酸
化物を除去することができ、快適な環境を作ることがで
きる。特に、大気中の環境汚染物質である窒素酸化物を
効率よく分解除去することができるものであって、トン
ネル内や道路に面した場所での環境浄化に有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例2で得られた試料Bの粒子構造を表す
電子顕微鏡写真(40万倍)である。
【図2】 実施例3で得られた試料Cの粒子構造を表す
電子顕微鏡写真(40万倍)である。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−182205(JP,A) 特開 平8−243402(JP,A) 特開 平6−327965(JP,A) 特開 平8−59235(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01J 21/00 - 38/74 B01D 53/94

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光触媒粒子の表面に、中和により希土類金
    属化合物を担持してなり、窒素酸化物の除去に用いるこ
    とを特徴とする光触媒体。
  2. 【請求項2】希土類金属化合物を中和により表面担持し
    てなる光触媒粒子とアルカリ土類金属化合物とを含有し
    てなり、窒素酸化物の除去に用いることを特徴とする光
    触媒体。
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