JP3274882B2 - シガレット製造機のたばこロッド走行案内装置 - Google Patents

シガレット製造機のたばこロッド走行案内装置

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JP3274882B2
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tobacco rod
tobacco
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A24TOBACCO; CIGARS; CIGARETTES; SIMULATED SMOKING DEVICES; SMOKERS' REQUISITES
    • A24CMACHINES FOR MAKING CIGARS OR CIGARETTES
    • A24C5/00Making cigarettes; Making tipping materials for, or attaching filters or mouthpieces to, cigars or cigarettes
    • A24C5/14Machines of the continuous-rod type
    • A24C5/18Forming the rod
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A24TOBACCO; CIGARS; CIGARETTES; SIMULATED SMOKING DEVICES; SMOKERS' REQUISITES
    • A24CMACHINES FOR MAKING CIGARS OR CIGARETTES
    • A24C5/00Making cigarettes; Making tipping materials for, or attaching filters or mouthpieces to, cigars or cigarettes
    • A24C5/14Machines of the continuous-rod type
    • A24C5/31Machines of the continuous-rod type with special arrangements coming into operation during starting, slowing-down or breakdown of the machine, e.g. for diverting or breaking the continuous rod

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、刻たばこを巻紙に包
み込んでたばこロッドを成形するシガレット製造機に係
わり、特に、たばこロッドの走行を案内する上で好適し
たシガレット製造機のたばこロッド走行案内装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】シガレット製造機は、主として巻上セク
ションと切断セクションとから構成されている。巻上セ
クションでは、巻紙を一方向に走行させる過程におい
て、この巻紙に刻たばこが包み込まれていき、たばこロ
ッドが連続的に成形される。成形されたたばこロッド
は、この後、切断セクションを通過するとき、所定の長
さに切断されて、個々の紙巻たばこつまりシガレットと
なり、この後、これらシガレットは、後段のフィルタア
タッチメントに向けて供給されることになる。
【0003】上述のシガレット製造機は、その製造速度
が益々高速化する傾向にあり、一方、製造されるシガレ
ット自体にも高い品質が要求されている。このため、近
年、シガレット製造機には、成形後のたばこロッドの巻
径や刻たばこの充填量などを直ちに検査し、そして、そ
の検査結果を巻上セクション側にフィードバックして、
その品質の安定化を図るようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、トラブルの
発生等により、シガレット製造機の運転を停止しようと
しても、巻上セクションでの駆動が完全に停止するまで
には時間がかかることになるが、ここで、トラブルの原
因が例えばたばこロッドの巻上成形にあると、巻上セク
ションから送出されるたばこロッドは正規な棒状となっ
ていないので、このような不良のロッドは切断セクショ
ンを通過できずに詰まってしまうことになる。この結
果、不良のたばこロッドやその刻たばこ自体巻上セク
ションと切断セクションとの間に滞留し、この滞留の量
はシガレット製造機の運転速度が高速化すればするほど
増加することになる。
【0005】より詳しくは、シガレット製造機はその起
動時、巻上げセクションから導出されているたばこロッ
ドをカットする切断分離部を巻上げセクションの終端部
に備えているが、この切断分離部は、シガレット製造機
の運転が開始された後にあっては、トラブルが発生して
も、たばこロッドの切断に寄与することができない
【0006】また、巻上セクションと切断セクションと
の間に滞留する不良のたばこロッドや刻たばこは周囲に
散乱することから、これらの除去処理に手間がかかる
ことになる。この発明は、上述した事情に基づいてなさ
れたもので、その目的とするところは、シガレット製造
機の運転中でのトラブルに起因して、シガレット製造機
の運転が停止される際、その運転が完全に停止されるま
での間に巻上げセクションから送出され続ける不良のた
ばこロッドをその送出経路から所望の方向に導いて、不
良のたばこロッドやその刻たばこが周囲に散乱するのを
防止することができるシガレット製造機のたばこロッド
走行案内装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】たばこロッド走行案内装
置は、シガレット製造機において、その巻上セクション
切断分離部と切断セクションとの間に、たばこロッド
の送出経路を断続するようにして移動可能に設けられ、
シガレット製造機の運転停止時、前記送出経路を遮断す
る位置に移動して、巻上セクションから送出されるたば
こロッドを切断し、切断前端側のたばこロッドを所定の
方向に偏向させて導く切断偏向体とを備えている。好ま
しくは、たばこロッド走行案内装置は、ロッドガイド
更に備えている。このロッドガイドは、巻上セクション
切断分離部と切断偏向体との間に、たばこロッドの送
出経路に向けて進退可能に設けられ、前進位置にあると
きには、たばこロッドの支持と走行の案内をなし、後退
位置にあるときには前記送出経路から離間される
【0008】
【作用】シガレット製造機の起動時、切断分離部は巻上
セクションの終端部にて、たばこロッドをカットする。
従って、たばこロッドはその切断前端側が巻上セクショ
ンから切断セクションに向けて送出され、シガレット製
造機の運転が開始される
【0009】上述したシガレット製造機の運転中、トラ
ブル、例えばたばこロッドの巻上成形に不良が発生して
運転停止信号が発生されると、巻上セクションの制動が
開始されると同時に、切断偏向体がたばこロッドの送出
経路を遮断する位置に移動され、この切断偏向体によ
り、たばこロッドが切断される。また、この切断と同時
に、たばこロッドの切断前端が切断偏向体により所定の
方向に偏向されるから、この後、シガレット製造機の運
転が完全に停止されるまでの間、巻上セクションから送
出され続け不良のたばこロッドは所定の方向に案内さ
ながら導かれることになる。
【0010】一方、前述したロッドガイドが備えられて
いる場合、ロッドガイドはシガレット製造機の起動時、
前進位置にあり、切断分離部により切断されたたばこロ
ッドの切断前端を案内し、切断セクションに向けて導
。なお、ロッドガイドはシガレット製造機の運転停止
と同時に後退位置に位置付けられる。
【0011】
【実施例】図1を参照すると、シガレット製造機が概略
的に示されている。このシガレット製造機において、刻
たばこは、チムニ2内を吸引されて上昇し、吸引ユニッ
ト4内にある有孔コンベアベルト(図示しない)の下面
に層状にして吸着される。吸着保持された刻たばこは、
有孔コンベアベルトの走行に伴い、図1でみて左方向に
運ばれ、そして、図示しないトリミング装置により適当
な層厚に調整される。
【0012】調量された刻たばこは、この後、巻上セク
ション6にて、巻紙8上に供給される。すなわち、巻上
セクション6は、多数のローラを介して掛け回された無
端状のガニチャテープ10を備えており、このガニチャ
テープ10は、巻上セクション6を一方向に通過するよ
うに走行可能となっている。一方、巻紙8は、図示しな
い巻紙ロールから繰り出されて、ガニチャテープ10上
に重ね合わされており、これにより、ガニチャテープ1
0とともに巻紙8もまた一方向に走行されるようになっ
ている。
【0013】巻紙8が巻上セクション6を通過する際、
先ず、ガニチャテープ10とともに、巻紙8の一方の側
縁が供給された刻たばこを包み込むように曲成され、そ
して、その他方の側縁に糊が塗布された後、他方の側縁
もまた曲成されることで、他方の側縁が一方の側縁に重
ね合わされて相互に接着され、この結果、棒状の紙巻た
ばこ、すなわち、たばこロッドが連続して成形される。
【0014】この後、たばこロッドは一対のロッドヒー
タ12,14の直下を通過する際、その巻紙8の糊付け
部分が乾燥され、そして、巻上セクション6から送出さ
れることになる。一対のロッドヒータ12,14は、た
ばこロッドの走行方向つまりその送出方向に並んで配置
され、これらロッドヒータ12,14は巻上セクション
6の成形面に対し独立して上下動可能となっている。従
って、たばこロッドの乾燥には両方のロッドヒータを使
用することもできるし、一方のロッドヒータのみを使用
することもできる。
【0015】巻上セクション6から送出されたたばこロ
ッドは、次に、検査セクションすなわちたばこロッドの
巻径を測定する巻径測定部16を通過して切断セクショ
ン18に供給される。巻径測定部16は、そのハウジン
グ内に一対の幅測定センサを収容しており、これら幅測
定センサは、たばこロッドの直径を互いに直交する2方
向から光学的に測定するものである。従って、幅測定セ
ンサにて夫々測定した値に基づき、たばこロッドの巻径
を検出することができる。
【0016】巻径測定部16を通過したたばこロッド
は、次に切断セクション18にて所定の長さに切断され
て、個々のシガレットとなり、この後、これらシガレッ
トは、シガレット製造機の後段に接続されているフィル
タアタッチメントに向けて供給される。更に、巻上セク
ション6の終端部及び終端側には、切断分離部としての
フィードインデフレクタ22と切断偏向体としてのロッ
ドデフレクタ26が配置されている。フィードインデフ
レクタ22は、シガレット製造機の起動時、たばこロッ
ドを切断分離する機能を有しており、一方、ロッドデフ
レクタ26はシガレット製造機がロッド巻上不良などの
原因により運転停止されるとき、たばこロッドを切断分
離する機能を有している。
【0017】巻径測定部16と巻上セクション6との間
には、ロッドガイド24及びロッドデフレクタ26が配
置されており、また、これらの下方にはダストボックス
28が配置されている。巻径測定部16と巻上セクショ
ン6との間は、図2に拡大して示されている。図2から
明かなように、ロッドガイド24は、巻上セクション6
から巻径測定部16に向かうたばこロッドTRの送出経
路と同一レベルに位置付けられており、そして、ロッド
ガイド24は、巻上セクション6の終端から巻径測定部
16に向けて延びている。なお、図2中、20aは、た
ばこロッドTRを巻径測定部16内に導く入口側マウス
ピースを示しており、20bは、巻径測定部16からた
ばこロッドTRを排出する出口側マウスピースを示して
いる。
【0018】ロッドガイド24は、図3に示されている
ように、管を半割にした形状の部材からなっており、そ
の開口がたばこロッドTRの送出経路に向くようにして
ガイドサポート30に取り付けられている。このガイド
サポート30は、エアシリンダ32から水平に延びる一
対のピストンロッド34に連結されており、このエアシ
リンダ32は、シリンダブラケット36を介してシガレ
ット製造機の立設フレーム38に取り付けられている。
シリンダブラケット36は、一方の側がエアシリンダ3
2を上側から抱き留めるような形状をなし、エアシリン
ダ32に複数の取付ねじ40を介して連結されており、
他方の側は、立設フレーム38に複数の取付ねじ42を
介して連結されている。
【0019】更に、立設フレーム38には、ガイドサポ
ート30と同一のレベル位置に開口44が形成されてお
り、この開口44もまた図4に示されているように、た
ばこロッドTRの送出方向に長く延びている。なお、図
4中、たばこロッドTRの送出経路Lは1点鎖線で示さ
れている。エアシリンダ32は、複動形のシリンダから
なり、それ故、エアシリンダ32は一対の入出力ポート
32a,32bを有している。これら入出力ポート32
a,32bは、空圧ホースを介して制御弁ユニット46
に接続されており、この制御弁ユニット46は空圧源4
8に接続されている。従って、エアシリンダ32に対す
る空圧の給排を制御弁ユニット46により制御すること
で、そのピストンロッド34を伸縮させることができ、
これにより、ガイドサポート30すなわちロッドガイド
24は、図4中、実線で示した前進位置と2点鎖線で示
した後退位置との間を立設フレーム38の開口44を通
じて移動することができる。ロッドガイド24が図3に
示す如く前進位置にあるとき、巻上セクション6から送
出されたたばこロッドTRは、ロッドガイド24に支持
かつ案内されながら、巻径測定部16に向けて供給され
ることになる。一方、ロッドガイド24が後退位置にあ
るとき、ロッドガイド24は、たばこロッドTRの送出
経路Lから離間して、立設フレーム38の開口44内に
完全に没入するものとなっている。なお、ロッドガイド
24の後退位置は、エアシリンダ32から突設されたス
トッパ50によって決定される。
【0020】一方、前述したロッドデフレクタ26は、
図2から明らかなように、たばこロッドTRの送出方向
でみてロッドガイド24の下流端側の上方に配置されて
いる。ロッドデフレクタ26の巻上セクション6側の一
端部は、回動軸52に取り付けられており、この回動軸
52は、図3に示されているように立設フレーム38に
固定された軸受箱54を回転自在に貫通している。従っ
て、ロッドデフレクタ26は、立設フレーム38に対
し、回動軸52を中心として回動可能に支持されてい
る。
【0021】ロッドデフレクタ26は、全体として巻径
測定部16に向かって延びる矩形のブロックからなり、
その下面にはロッドデフレクタ26の一端から他端に向
かって延びる凹み56が形成されている。この凹み56
の上面つまり偏向面58は、たばこロッドTRの送出方
向に沿う円弧形状を有しているとともに、更に、図3に
示されているように、上記送出方向を上下に横断する横
断面でみても円弧形状となっている。
【0022】ロッドデフレクタ26が図3に示した回動
位置すなわち上昇位置にあるとき、ロッドデフレクタ2
6は、その全体がたばこロッドTRの送出経路Lよりも
上方に位置付けられているが、ロッドデフレクタ26が
回動軸52を中心に図2に示す如く下方に向けて回動さ
れて下降位置に位置付けられると、ロッドデフレクタ2
6の他端側の偏向面58は、たばこロッドTRの送出経
路Lを遮断することになる。
【0023】なお、立設フレーム38とは反対側のロッ
ドデフレクタ26の正面には、一対のスペーサ60を介
してカバー62が取り付けられている。一方、前述した
軸受箱54から突出した回動軸52の端部には、図3に
示されているようにキー64を介してアーム66の一端
が連結されており、このアーム66の他端は、図5及び
図6を参照すればより明かなように、エアシリンダ68
のピストンロッド70に連結されている。エアシリンダ
68は鉛直姿勢に配置され、そのシリンダ外筒の下端部
は、シリンダブラケット72に回動自在に支持されてい
る。なお、シリンダブラケット72は、立設フレーム3
8に固定されている。
【0024】エアシリンダ68もまた、前述したエアシ
リンダ32と同様に複動形のシリンダからなっており、
図3から明らかなように、その一対の入出力ポート68
a,68bは、空圧ホースを介して前述した制御弁ユニ
ット46に接続されている。従って、エアシリンダ68
の作動つまりその伸縮もまた、制御弁ユニット46の切
換えにより制御されるものとなっている。
【0025】次に、図7を参照して、上述したたばこロ
ッド走行案内装置すなわちロッドガイド24及びロッド
デフレクタ26の作動を説明する。図7は、シガレット
製造機の運転停止状態から低速で運転が開始され、そし
て、その運転が停止されるまでのロッドヒータ12,1
4、フィードインデフレクタ22、ロッドガイド24及
びロッドデフレクタ26の作動状態を示している。
【0026】先ず、シガレット製造機が運転停止状態に
ある場合、ロッドヒータ12,14、フィードインデフ
レクタ22、ロッドガイド24及びロッドデフレクタ2
6の夫々は、上昇位置、上昇位置、後退位置及び上昇位
置にある。従って、巻上セクション6と巻径測定部16
との間のたばロッドTRの送出経路Lは、ロッドデフレ
クタ26によって遮断されていない。また、このとき、
巻上セクション6の終端からは既に成形されたたばこロ
ッドTRが繰り出されており、このたばこロッドTRの
先端側は、図1に示すダストボックス28内に導かれて
いる。
【0027】上述した運転停止状態から、シガレット製
造機に低速運転信号が供給されると、巻上セクション6
にて、ガニチャテープ10が走行され、たばこロッドT
Rの成形が開始される。一方、図7に示されているよう
に、低速運転信号の出力と同時に、ロッドヒータ12は
上昇位置から下降位置に位置付けられるが、ロッドヒー
タ14は低速運転信号の出力から所定時間t0(例えば
0.5sec)が経過した後、その上昇位置から下降位置
に位置付けられる。従って、たばこロッドTRの糊付け
部分の乾燥が開始され、たばこロッドTRの成形が開始
される。
【0028】ここで、ロッドヒータ12が下降位置に位
置付けらると、これが図示しないセンサにて検出され、
そして、その検出信号即ち下降端検出信号が出力されて
から、所定時間t1(例えば1sec)が経過した後、切断
セクション18に同期するようにフィードインデフレク
タ22が上昇位置から下降位置に作動され、これによ
り、巻上セクション6から巻径測定部16に向けて送出
される最初のたばこロッドTRフィードインデフレク
タ22によって切断分離される。
【0029】一方、ロッドガイド24は、低速運転信号
の出力から所定時間t2(例えば0.5sec)が経過した
後、エアシリンダ32のピストンロッド34が伸張され
ることで、後退位置から前進位置に位置付けられ、これ
により、ロッドガイド24は図3に示す如く、たばこロ
ッドTRの送出経路L上に配置される。従って、低速運
転信号の出力後、巻上セクション6からたばこロッドT
Rの切断前端側が繰り出されてくる時点では、既にロッ
ドガイド24は前進位置に位置付けられており、これに
より、たばこロッドTRの切断前端側はロッドガイド2
4に案内されながら巻径測定部16に向けて送出され、
巻径測定部16の入口マウスピース20aを通じて、そ
の内部に確実に導入される。そして、たばこロッドTR
は、巻径測定部16内から出口マウスピース20bを通
じて導出された後、更に、切断セクション18に向けて
供給されることになる。
【0030】上述したようにシガレット製造機が低速で
運転されていても、たばこロッドTRは、巻上セクショ
ン6と巻径測定部16との間において、ロッドガイド2
4ににより支持されると同時にその走行が案内されるか
ら、たばこロッドTRの走行振れが規制され、シガレッ
ト製造機の運転停止要因となるたばこロッドTRの破断
を防止することができる。
【0031】この後、たばこロッドTRに巻上不良例え
ば糊付け不良が発生し、シガレット製造機に運転停止信
号が供給されると、巻上セクション6の駆動に制動がか
けられると同時に、エアシリンダ32が収縮されること
で、ロッドガイド24は前進位置から後退位置に位置付
けられ、また、同時にエアシリンダ68が収縮されるこ
とで、ロッドデフレクタ26は上昇位置から下降位置に
位置付けられる。ロッドデフレクタ26が下降位置にあ
ると、ロッドデフレクタ26はたばこロッドTRの送出
経路Lを遮断し、この際、ロッドデフレクタ26は巻径
測定部16の入口マウスピース20aと協働して、たば
こロッドTRを切断分離する。
【0032】切断分離後、たばこロッドTRの切断前端
はロッドデフレクタ26の偏向面58に案内されて、そ
の送出方向が下方のダストボックス28に向けられ、こ
れにより、たばこロッドTRの切断前端側はダストボッ
クス28内に落下される。このようにして巻上セクショ
ン6からのたばこロッドTRの送出方向が一旦偏向され
ると、この後、たばこロッドTRは、図2中2点鎖線で
示してあるように、巻上セクション6からダストボック
ス28に向けて直接導かれることになり、これは、巻上
セクション6の駆動が完全に停止するまで継続される。
【0033】上述した巻上不良による運転停止の場合に
は、検査セクション20と切断セクション18との間に
たばこロッドTRが残留することになるが、しかしなが
ら、この際、たばこロッドTRはロッドデフレクタ26
により切断分離され、そして、その切断前端側の送出方
向が偏向されているから、たばこロッドTRの切断前端
が巻径測定部16の入口マウスピース20aに突入する
のを妨げ、巻径測定部16内でのたばこロッドTRの詰
まりの発生を防止することができる。従って、運転停止
後、検査セクション20と切断セクション18との間に
たばこロッドTRが残留していても、この残留たばこロ
ッドTRの除去処理を容易に行うことができる。
【0034】また、運転停止信号の出力後にあっても巻
上セクション6から繰り出され続けるたばこロッドTR
の切断前端側は、その繰り出しが完全に停止されるま
で、ダストボックス28に確実に導かれるから、たばこ
ロッドTRが検査セクション20と巻上セクション6と
の間で散乱することもないし、また、たばこロッドTR
の刻たばこが周囲に飛散するようなこともない。
【0035】なお、図7に示してあるように、ロッドヒ
ータ12,14は、運転停止信号の出力から所定時間t
3の経過するまでは下降位置に維持されており、これに
より、たばこロッドTRが巻上セクション6上の走行経
路から外れてしまうようなこともない。なお、運転停止
信号の出力から所定時間t4の経過後にフィードインデ
フレクタ22は下降位置から上昇位置に戻され、また、
ロッドデフレクタ26は所定時間t5(例えば12sec)
の経過後にその下降位置から上昇位置に戻される。
【0036】この発明は、上述した一実施例の走行案内
装置に制約されるものではなく、種々の変形が可能であ
る。例えば、ロッドガイド24は、たばこロッドTRの
送出経路Lに対し、直進的な前後運動して前進位置及び
後退位置に位置付けられるものに限らず、ロッドデフレ
クタ26と同様に回動運動して前進位置及び後退位置に
位置付けられるものであってもよいし、また、ロッドデ
フレクタ26に関しても、上方からたばこロッドTRの
送出経路Lを遮断するものに限らず、下方から送出経路
Lを遮断するものであってもよい。
【0037】更に、上述の一実施例では、ロッドガイド
24よりも下流側にロッドデフレクタ26を配置するよ
うにしたが、ロッドデフレクタ26はフィードインデフ
レクタ22の近傍に配置してもよいし、これらロッドデ
フレクタ22,26を1つのユニットとして構成するこ
ともできる。なお、シガレット製造機において、検査セ
クションは巻径測定部16に限らず、たばこロッドTR
内の刻たばこの充填量を測定する量目測定部であっても
よい。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、この発明のたばこ
ロッド走行案内装置は、巻上セクションの切断分離部
切断セクションとの間に切断偏向体を設けてあるから、
トラブルにより運転停止信号が発生されたときには切断
偏向体により、巻上セクションから送出されるたばこロ
ッドを切断し、そして、シガレット製造機の運転、つま
り、巻上セクションの駆動が完全に停止されるまでの
間、その切断前端側を偏向させて所定の向きに導くの
で、不良のたばこロッドやその刻たばこが周囲に散乱又
は飛散するようなこともない。 一方、シガレット製造機
の起動時にあっては、ロッドガイドが前進位置に位置付
けられていることで、このロッドガイドは、巻上セクシ
ョンの切断分離部にてカットされたたばこロッドの切断
前端部を支持且つ案内しながら、切断セクションに向け
て安定して導くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】シガレット製造機の概略正面図である。
【図2】巻上セクションの終端と巻径測定部との間の拡
大正面図である。
【図3】図2中、III−III線に沿う断面図であ
る。
【図4】ロッドガイド及びその駆動機構であるエアシリ
ンダを示した平面図である。
【図5】ロッドデフレクタ及びその駆動機構であるエア
シリンダを示した平面図である。
【図6】図5のエアシリンダをシガレット製造機の背面
側から見た図である。
【図7】ロッドガイド及びロッドデフレクタの作動時期
を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
6 巻上セクション 16 巻径測定部 24 ロッドガイド 26 ロッドデフレクタ(切断偏向体) 32,68 エアシリンダ 38 立設フレーム 46 制御弁ユニット 48 空圧源 52 回動軸 54 軸受箱 58 偏向面 66 アーム L 送出経路 TR たばこロッド
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A24C 5/31 A24C 5/32

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】巻紙を一方向に走行させながら、巻紙上に
    供給された刻たばこを巻紙に包み込んでたばこロッド
    成形し、このたばこロッドを送出経路に沿って送出する
    巻上セクションと、この巻上セクションに対し、たばこ
    ロッドの送出方向に離間して設けられ、たばこロッドが
    通過するとき、たばこロッドを所定の長さのシガレット
    に切断する切断セクションとを備えたシガレット製造機
    においてたばこロッドの送出方向でみて、巻上セクショ
    ンの終端部に設けられ、シガレット製造機の起動時、前
    記終端部から導出されているたばこロッドをカットする
    切断分離部と、前記切断分離部と前記切断セクションとの間に、たばこ
    ロッドの送出経路を断続するようにして移動可能に設け
    られ、シガレット製造機の運転停止時、前記送出経路を
    遮断する位置に移動して、巻上セクションから送出され
    るたばこロッドを切断し、切断前端側のたばこロッドを
    所定の方向に偏向させて導く切断偏向体と を具備したこ
    とを特徴とするシガレット製造機のたばこロッド走行案
    内装置。
  2. 【請求項2】前記たばこロッドの送出方向でみて前記切
    断分離部と前記切断偏向体との間に、 たばこロッドの送出経路に対して進退可能に設けられ、
    前進位置にあるときには、たばこロッドの支持と走行の
    案内をなし、後退位置にあるときには前記送出経路から
    離間されるロッドガイドを更に 具備したことを特徴とす
    る請求項1に記載のシガレット製造機のたばこロッド走
    行案内装置。
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