JP3274828B2 - 炎の遮断機構付きグリースフィルタ - Google Patents

炎の遮断機構付きグリースフィルタ

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JP3274828B2 JP33849797A JP33849797A JP3274828B2 JP 3274828 B2 JP3274828 B2 JP 3274828B2 JP 33849797 A JP33849797 A JP 33849797A JP 33849797 A JP33849797 A JP 33849797A JP 3274828 B2 JP3274828 B2 JP 3274828B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、炎の遮断機構付き
グリースフィルタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来にあっては、図8に示すように、厨
房からの排気はフード20内に設けたフィルタチャンバ
ー25の側面にグリースフィルタ3を着脱自在に取付
け、フィルタチャンバー25内の排気ダクト22との接
続部分である排気口部分に所定温度以上になると閉じる
ダンパ装置23を設けてあった。図8中24はレンジの
ような熱源を示す。そして、炎がグリースフィルタ3を
通過して排気ダクト22側に流れ込もうとすると、ダン
パ装置23部分において所定温度以上となるため、ダン
パ装置23が閉じて炎が排気ダクト22側に流れ込むの
を防止し、火災が発生しないようにしている。ところ
が、この従来例にあっては、ダンパ装置23を定期的に
掃除しなければ、ダンパ装置23に油分が付着してダン
パ装置23が閉じなくなり、確実に炎を遮断できない場
合が生じる可能性がある。ここで、グリースフィルタ3
はフィルタチャンバー25の側面に着脱自在に取付けて
あるので油分が付着すると簡単に取り外して掃除するこ
とができるが、ダンパ装置23はフィルタチャンバー2
5内の奥に取付けてあるので、グリースフィルタ3のよ
うに簡単に取り外して掃除することができず、ついつい
掃除するのを忘れてしまうという問題がある。
【0003】そこで、着脱がしやすいグリースフィルタ
に炎の遮断機構を備えることが考えられる。このような
従来例として実公昭55ー18097号公報がある。こ
の従来例にあっては、図9に示すように、開口が幅広と
なったU字状に屈曲したフィルタ板1a、1bを前後方
向に配置し、前後方向の片側のフィルタ板1aを移動可
能とし、所定温度以上となるとヒューズ32が溶けてば
ね力により可動側のフィルタ板1aが固定側の他方のフ
ィルタ板1b側に移動し、可動側のフィルタ板1aの左
右の側片30aを固定側の隣接するフィルタ板1bの側
片30bにそれぞれ面接触させて炎が通過しないように
なっている。
【0004】ところが、上記の従来例にあっては、可動
側のフィルタ板1aの左右の側片30aを固定側の隣接
するフィルタ板1bの側片30bにそれぞれ面接触させ
るので、少しでも寸法にばらつきがあると、例えば図1
0に示すように、可動側のフィルタ板1aの左側の側片
30aが固定側の一つのフィルタ板1bの側片30bに
面接触したとしても、可動側のフィルタ板1aの右側の
側片30aが固定側の隣りの他のフィルタ板1bの側片
30bに面接触せずにこの部分に隙間が生じて炎が通過
してしまうおそれがある。しかも、フィルタ板1a、1
bは薄い板金により形成してあるので、側片30a、3
0b同士を面接触する構造のものにおいては、設計通り
に気密的に面接触せず、部分的に浮いた部分が生じて、
この部分からも炎が通過してしまうおそれがある。ま
た、フィルター板1a、1bの構造が単純な形状でなけ
れば側片30a、30b同士を面接触する構造とするこ
とができず、油分の捕捉効果の高い屈曲部を備えた複雑
な形状のものが得られず、結果的に油分の捕捉効果が低
いという問題がある。
【0005】また、図9に示す従来例にあっては、複数
枚のフィルタ板1a、1bを縦向きにして横方向に並設
してあるので、オイルミストを含む気体はフィルタ板1
a、1b間の通路を水平面上で蛇行するように流れるも
のであり、主として遠心力によってオイルミストが分離
されているのみであって、オイルミストの分離効率が悪
いという問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来例の問題点
を解決するため、本発明は、一定の温度以上になると気
体の通過を自動的に阻止して炎を遮断でき、しかも、オ
イルミストを捕捉するために気体の方向転換をするため
の部位を利用して炎の遮断が確実にでき、また、通常の
使用においてオイルミストの分離効率が良い炎の遮断機
構付きグリースフィルタを提供することを課題とするも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の炎の遮断機構付きグリースフィルタは、複数
のフィルタ板1を並設してフィルタ板1間に屈曲した流
路2を形成したグリースフィルタ3であって、中央片部
7の上端部を後方に向けて屈曲して屈曲部4を形成する
と共に中央片部7の下端部を前方に向けて屈曲して屈曲
部4’を形成してフィルタ板1を構成し、上記フィルタ
板1の上下の両屈曲部4、4’のうちいずれか一方を他
方よりも突出長を長くし、中央片部7の上端部に後方に
向けて屈曲した屈曲部4が上段のフィルタ板1の中央片
部7に隙間を介して対向し、中央片部7の下端部に前方
に向けて屈曲した屈曲部4’が下段のフィルタ板1の中
央片部7に隙間を介して対向し、このフィルタ板1を回
転可能とし、所定温度以上になるとフィルタ板1を回転
して気体の方向転換をするためのフィルタ板の上下両端
の屈曲部のうち突出長さが長い方の屈曲部4の端縁部を
隣接するフィルタ板1の外面に線接触により押し当てる
ためのフィルタ板回転手段5を設けて成ることを特徴と
するものである。このような構成とすることで、通常は
フィルタ板1に設けた屈曲部4、4’によりフィルタ板
1を流れるオイルミストを含んだ気体が方向転換されて
効果的にオイルミストの分離捕集がなされるのである
が、炎がフィルタ板1に到って所定温度以上となると、
フィルタ板1が回転して、気体の方向転換のための役目
を果たしていた屈曲部4、4’のうち突出長さが長い方
の屈曲部4の端縁部が隣接するフィルタ板1の外面に線
接触により押し当たって、炎を遮断するものである。こ
こで、屈曲部4の端縁部が隣接するフィルタ板1の外面
に線接触により押し当たることで、フィルタ板1が薄い
鈑金で形成されているにもかかわらず、屈曲部4、4’
のうち突出長さが長い方の屈曲部4の端縁部が隣接する
フィルタ板1の外面に隙間なく確実に線接触で押し当て
られるものである。
【0008】また、横方向に長尺となったフィルタ板1
を横向きにして軸19により枠体6の縦枠部に回転自在
に軸支し、該横向きとなったフィルタ板1を複数上下方
向に並設することが好ましい。このような構成とするこ
とで、フィルタ板1の流路2を通過するオイルミストを
含んだ気体は垂直面上で蛇行するように流れ、このた
め、オイルミストは遠心力に重力が加算されて分離する
ものである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明を以下添付図面に示す実施
形態に基づいて説明する。本発明のグリースフィルタ3
は矩形状をした金属製の枠体6内に複数の金属製(例え
ば鈑金により形成してある)フィルタ板1を並設して主
体を構成してある。フィルタ板1は横方向に長い長尺の
もので、長手方向の全長にわたって中央片部7の上下方
向の一端部を後方に向けて屈曲して屈曲部4を形成し、
中央片部7の上下方向の他端部を前方に向けて屈曲して
屈曲部4′を形成してある。そして、この横方向に長い
長尺のフィルタ板1を枠体6内に上下方向に複数個並設
してある。
【0010】各フィルタ板1の長手方向の両端部には中
央片部7に対して直角に腕片8が突設してあり、腕片8
の略中央部が軸19により枠体6の両側の縦枠部にそれ
ぞれ回動自在に軸支してあって、フィルタ板1が枠体6
に対して回動自在となっている。各腕片8の先端部は連
動板9に軸10により枢支連結してあり、一つのフィル
タ板1を回動すると連動板9を介して他のフィルタ板1
の腕片8が連動して回動し、これにより他のフィルタ板
1が連動して回動するようになっている。
【0011】1乃至複数のフィルタ板1にはばね材11
が取付けてあって、当該フィルタ板1を一方方向に回動
するばね力を付与してある。枠体6の横枠部には温度ヒ
ューズ取付け金具12が取付けてあり、この温度ヒュー
ズ取付け金具12には温度ヒューズ13が取付けてあ
る。温度ヒューズ13は図5に示すように、先端側半体
14と基部側半体15とを半田付け(図中13aが半田
付部である)により相互に固着してあり、基部側半体1
5がヒューズ取付け金具12に軸部16を介して回動自
在に取付けてあり、また、先端側半体14に設けた長孔
のような孔17に任意のフィルタ板1に取付けた係止爪
18が係止してある。
【0012】係止爪18が孔17に係止した状態では連
動板9を介してばね材11のばね力に抗して各フィルタ
板1が一定姿勢に保持されている。この係止爪18が孔
17に係止した状態では連動板9を介して各フィルタ板
1が一定姿勢に保持された状態で、隣接するフィルタ板
1間に屈曲した流路2が形成されるものであり、この場
合、中央片部7の上下方向の上端部に後方に向けて屈曲
して形成した屈曲部4が上段のフィルタ板1の中央片部
7に隙間を介して対向し、中央片部7の上下方向の下端
部を前方に向けて屈曲して形成した屈曲部4′が下段の
フィルタ板1の中央片部7に隙間を介して対向してい
る。上記屈曲部4、屈曲部4′のうちいずれか一方が他
方よりも長くなっており(添付図面に示す実施形態では
屈曲部4が屈曲部4′よりも長くなっている)、この結
果、中央片部7の上下方向の上端部に後方に向けて屈曲
して形成した屈曲部4と上段のフィルタ板1の中央片部
7との間の隙間が、中央片部7の上下方向の下端部を前
方に向けて屈曲して形成した屈曲部4′と下段のフィル
タ板1の中央片部7との間の隙間よりも短くなってい
る。
【0013】上記のような構成のグリースフィルタ3は
従来と同様に図4に示すように厨房においてフード20
内に設けたフィルタチャンバー25の側面に着脱自在に
取付けて使用されるものである。図4において、22は
排気ダクト、24はレンジのような熱源を示している。
そして、オイルミストを含んだ気体は図3に示すよう
に、グリースフィルタ3のフィルタ板1の中央片部7の
前面部の上部に衝突し、該中央片部7の前面部に沿いな
がら流れ、屈曲部4と下段のフィルタ板1の屈曲部4′
との間を通過する際に方向転換され、方向転換された気
体が下段のフィルタ板1の裏面側に衝突して更に方向転
換して流れていく。つまり、図3に示すように垂直面で
蛇行するようにしてオイルミストを含んだ気体が流れて
いく。ここで、オイルミストを含んだ気体が蛇行しなが
ら流れることで、遠心力とフィルタ板1に衝突すること
によるバッフル効果とによってオイルミストが気体から
分離されるのであるが、図3のイ部分(つまり、屈曲部
4の前面側)と、図3のロ部分(つまり中央片部7の裏
面側)においては、オイルミストを含んだ気体が衝突す
るバッフル方向が下向きとなることで、上記した遠心力
に加えて重力の作用でオイルミストが気体から分離され
るものであって、分離がより効果的に行われるようにな
っている。ちなみに、通常の厨房で発生するオイルミス
トの約80%位は3.0μm級以上の大径粒子であって
遠心力により分離捕捉が可能であるが、2.0μm級の
粒径のオイルミストは遠心力に加え、オイルミストをバ
ッフルさせる方向を重力方向とすることによる慣性力不
足をおぎなうことにより効果的に捕捉することができる
のである。
【0014】この場合、中央片部7の上下方向の上端部
に後方に向けて屈曲して形成した屈曲部4と上段のフィ
ルタ板1の中央片部7との間の隙間を、中央片部7の上
下方向の下端部を前方に向けて屈曲して形成した屈曲部
4′と下段のフィルタ板1の中央片部7との間の隙間よ
りも短くすることで、中央片部7の上下方向の上端部に
後方に向けて屈曲して形成した屈曲部4と上段のフィル
タ板1の中央片部7との間の隙間部分を通過する際に最
も速度が速くなる。なお、図7のように、中央片部7を
断面弧状としておくと、図7の矢印ハに示すような揚力
を発生させることができて大きく蛇行する流れ揚力を発
生させることができ、以降の遠心力と重力とが加算され
たオイルミストの分離をより効果的に行うことができる
ものである。図7においてαで示す水平線に対するグリ
ースフィルタ3の傾斜角は45°〜55°が好ましい
が、これにのみ限定されるものではない。
【0015】ところで、炎がフィルタ板1に至った場
合、温度ヒューズ13の先端側半体14と基部側半体1
5と相互い固着している半田付部13aが所定温度以上
になると溶融して先端側半体14と基部側半体15とが
分離し、これによりばね材11のばね力により各フィル
タ板1が連動板9を介して連動して回動し、各フィルタ
板1の屈曲部4の端縁部が上下方向に隣接するフィルタ
板1の中央片部7に線接触状態で押し当てられて気密を
保ち、炎がフィルタ板1間を通過しないようにして火災
の発生を防止するようになっている。この場合、屈曲部
4が屈曲部4′よりも突出長さが長いので、図6に示す
ように、一つの屈曲部4の端縁部のみが隣接するフィル
タ板1に線接触で押し当てられることになり、この結
果、寸法誤差や組み立て誤差が生じていても、必ず、一
つのフィルタ板1の屈曲部4の端縁部のみが隣接するフ
ィルタ板1に線接触で押し当たるものであって、隣接す
るフィルタ板1間に隙間が生じないようにできるもので
ある。
【0016】また、フィルタ板1は薄い鈑金で形成して
あるが、屈曲部4の端縁部を隣接するフィルタ板1に線
接触で押し付けることで、隙間が生じることなく確実に
押し当てられて気密を保つことができるのである。本実
施形態においては、上記のように、ばね材11、連動板
9、温度ヒューズ13等により、所定温度以上になると
フィルタ板1を回転して気体の方向転換をするための屈
曲部4の端縁部を隣接するフィルタ板1の外面に線接触
により押し当てるためのフィルタ板回転手段5が構成し
てある。
【0017】このように、炎の遮断機構が備わった本発
明のグリースフィルタ3は、フィルタチャンバー25の
側面に着脱自在に取付けてあるので、従来のグリースフ
ィルタ3を掃除するのと同様に、フィルタチャンバー2
5の側面から簡単に取り外して掃除することができ、温
度ヒューズ13部分やばね材11部分や各フィルタ板1
の軸支部分や連動板9への軸支部分に油分が付着して固
まってフィルタ板回転手段5が正常な動作をしなくなる
という事態が生じないようにできるものである。
【0018】なお、上記実施形態においては、屈曲部4
を屈曲部4′よりも突出長さを長くして屈曲部4の端縁
部が隣接するフィルタ板1に線接触で押し当たるように
した例を示したが、屈曲部4′を屈曲部4よりも突出長
さを長くして屈曲部4′の端縁部が隣接するフィルタ板
1に線接触で押し当たるようにしてもよいものである。
【0019】また、添付図面に示す実施形態において
は、複数のフィルタ板1を横向きにして上下方向に並設
した例を示したが、本発明においては、複数のフィルタ
板1を縦向きにして横方向に並設してもよいものであ
る。
【0020】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の発明にあって
は、上述のように、複数のフィルタ板を並設してフィル
タ板間に屈曲した流路を形成したグリースフィルタであ
って、中央片部の上端部を後方に向けて屈曲して屈曲部
を形成すると共に中央片部の下端部を前方に向けて屈曲
して屈曲部を形成してフィルタ板を構成し、上記フィル
タ板の上下の両屈曲部のうちいずれか一方を他方よりも
突出長を長くし、中央片部の上端部に後方に向けて屈曲
した屈曲部が上段のフィルタ板の中央片部に隙間を介し
て対向し、中央片部の下端部に前方に向けて屈曲した屈
曲部が下段のフィルタ板の中央片部に隙間を介して対向
し、このフィルタ板を回転可能とし、所定温度以上にな
るとフィルタ板を回転して気体の方向転換をするための
フィルタ板の上下両端の屈曲部のうち突出長さが長い方
屈曲部の端縁部を隣接するフィルタ板の外面に線接触
により押し当てるためのフィルタ板回転手段を設けたの
で、通常時においてはオイルミストを含んだ気体がフィ
ルタ板間を通過する際に屈曲部により方向転換してオイ
ルミストを気体から効果的に分離捕捉することができる
のは勿論のこと、グリースフィルタに炎が至った場合に
は、フィルタ回動手段によりフィルタ板が回動して上記
オイルミストを含んだ気体を方向転換するための役目を
果たしているフィルタ板の上下両端の屈曲部のうち突出
長さが長い方の屈曲部の端縁部が隣接するフィルタ板の
外面に線接触により押し当たって炎を確実に遮断するも
のであり、また屈曲部の端縁部を隣接するフィルタ板の
外面に線接触により押し当てて炎を遮断する構造のた
め、従来の面接触のものに比べてフィルタ板の形状とし
て複雑な形状とすることが可能となって、効率的にオイ
ルミストの分離捕捉が得られる構造とすることができる
ものであり、しかも、フィルタ板が薄い鈑金のようなも
ので形成されているにもかかわらず、フィルタ板の上下
両端の屈曲部のうち突出長さが長い方の屈曲部の端縁部
が隣接するフィルタ板の外面に確実に線接触で押し当て
られて、隙間が生じない状態で炎が遮断されるものであ
り、特に、フィルタ板の上下の両屈曲部のうちいずれか
一方を他方よりも突出長を長くしてあるので、突出長が
長い方の屈曲部の端縁部のみが隣接するフィルタ板に線
接触で押し当てられることになり、この結果、寸法誤差
や組み立て 誤差が生じていても、必ず、一つのフィルタ
板の屈曲部の端縁部のみが隣接するフィルタ板に線接触
で押し当たるものであって、隣接するフィルタ板間に隙
間が生じないようにでき、また、従来のグリースフィル
タと同様に、フィルタチャンバーの側面から取り外して
簡単に掃除することができて、フィルタ回動手段が油分
の硬化により作動しなくなるというような事態を招かな
いものである。
【0021】また、請求項2記載の発明にあっては、上
記請求項1記載の発明の効果に加えて、横方向に長尺と
なったフィルタ板を横向きにして軸により枠体の縦枠部
に回転自在に軸支し、該横向きとなったフィルタ板を複
上下方向に並設したので、オイルミストを含んだ気体
が垂直面で蛇行するように流れ、この結果、遠心力に重
力を加えた分離力によりオイルミストを気体から効果的
に分離することができて、オイルミストの分離捕捉効果
がより向上するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のグリースフィルタの一部破断した断面
図である。
【図2】同上の正面図である。
【図3】同上のオイルミストを含んだ気体の流れとオイ
ルミストの分離捕捉を示す説明図である。
【図4】同上のグリースフィルタをフィルタチャンバー
に取付けた使用状態を示す概略全体説明図である。
【図5】同上の温度ヒューズの取付け部分を示す一部省
略拡大断面図である。
【図6】同上の所定温度以上となった場合にフィルタ板
が回動して炎を遮断した場合の断面図である。
【図7】同上のフィルタ板の他例を示すオイルミストを
含んだ気体の流れとオイルミストの分離捕捉を示す説明
図である。
【図8】従来例の全体概略断面図である。
【図9】他の従来例のグリースフィルタの概略断面図で
ある。
【図10】従来例の問題点を示す説明図である。
【符号の説明】
1 フィルタ板 2 流路 3 グリースフィルタ 4 屈曲部 5 フィルタ板回転手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 信一 大阪市中央区島之内1丁目20番19号 株 式会社クラコ内 (72)発明者 山田 昭 大阪市中央区島之内1丁目20番19号 株 式会社クラコ内 (56)参考文献 実開 昭57−123615(JP,U) 実開 昭57−123614(JP,U) 実開 昭57−184726(JP,U) 実開 昭49−150846(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01D 45/02 - 45/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のフィルタ板を並設してフィルタ板
    間に屈曲した流路を形成したグリースフィルタであっ
    て、中央片部の上端部を後方に向けて屈曲して屈曲部を
    形成すると共に中央片部の下端部を前方に向けて屈曲し
    て屈曲部を形成してフィルタ板を構成し、上記フィルタ
    板の上下の両屈曲部のうちいずれか一方を他方よりも突
    出長を長くし、中央片部の上端部に後方に向けて屈曲し
    た屈曲部が上段のフィルタ板の中央片部に隙間を介して
    対向し、中央片部の下端部に前方に向けて屈曲した屈曲
    部が下段のフィルタ板の中央片部に隙間を介して対向
    し、このフィルタ板を回転可能とし、所定温度以上にな
    るとフィルタ板を回転して気体の方向転換をするための
    フィルタ板の上下両端の屈曲部のうち突出長さが長い方
    屈曲部の端縁部を隣接するフィルタ板の外面に線接触
    により押し当てるためのフィルタ板回転手段を設けて成
    ることを特徴とする炎の遮断機構付きグリースフィル
    タ。
  2. 【請求項2】 横方向に長尺となったフィルタ板を横向
    きにして軸により枠体の縦枠部に回転自在に軸支し、該
    横向きとなったフィルタ板を複数上下方向に並設したこ
    とを特徴とする請求項1記載の炎の遮断機構付きグリー
    スフィルタ。
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