JP3274783B2 - 不正開封防止容器 - Google Patents

不正開封防止容器

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JP3274783B2
JP3274783B2 JP05403895A JP5403895A JP3274783B2 JP 3274783 B2 JP3274783 B2 JP 3274783B2 JP 05403895 A JP05403895 A JP 05403895A JP 5403895 A JP5403895 A JP 5403895A JP 3274783 B2 JP3274783 B2 JP 3274783B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は不正に開封されることを
防止し、開封後も施蓋しやすくした容器に関する。ま
た、蓋開封部が容器本体のナイフ口やスプーン口を形成
する容器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、不正に開封されることを防止する
容器として、特開昭52−110175号公報、実公昭
56−13242号公報に記載されたものがある。前記
特開昭52−110175号公報に記載のものは、図2
4及び図25に示すように容器(26)の口部(25)
の上部に上部段部(22)を設け、口部(25)の下部
に下部フランジ(24)を設けて容器を形成している。
そして、口部(25)に被嵌される蓋(23)は、外筒
(21)の上部に上部段部(22)に係合する蓋段部
(20)を設け、外筒(21)の下端は下部フランジ
(24)の外周縁より外部に突出しないようにして設け
てある。外筒(21)の蓋段部(20)の下側は、外筒
(21)の全周に水平方向に延びる切り取り線(41)
を設け、さらに、外筒(21)の下端から切り取り線
(41)に達する縦方向の切り離し線(27)を設け、
かつ、外筒(21)の下部には、切り離し線(27)に
隣接する摘み部(28)を設けた容器である。又、実公
昭56−13242号公報に記載されたものは、図26
及び図27に示すように、容器(36)の口部(38)
の上部に上部段部(40)を設け、口部(38)の下部
に下部段部(37)を設けて容器を形成している。口部
(38)に被嵌される蓋(31)は、外筒(29)の上
部に、上部段部(40)に係合する蓋段部(39)を設
け、外筒(29)の下端の係止部(34)は下部段部
(37)に密接して係止するように形成してある。そし
て、外筒(29)の蓋段部(39)の下側には、水平方
向に延びる切り取り線(30)を設け、この切り取り線
(30)の両方の端部から、外筒(29)の下端に達す
る一対の切り離し線(32),(35)を設け、この一
対の切り離し線(32),(35)の間を摘み部(3
3)とした瓶栓である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図24及び図25に記
載された容器は外筒(21)の切り離し線(27)や、
切り取り線(41)は、外筒(21)の下端が口部(2
5)の下部フランジ(24)の外周縁より外部に突出し
ていないので外筒(21)の切り取り線(41)を破ら
ずに、蓋(23)をこじ開けることはできない。これ
を、開蓋する場合には、摘み部(28)を引っ張ること
により、切り離し線(27)と切り取り線(41)を破
り、容易に開蓋できるものである。しかしながら、該容
器は摘み部(28)が外筒(21)の外部に突出してい
るので、施蓋時に、または施蓋前あるいは施蓋後の移送
時などに、摘み部(28)が他の物に突き当たり、切り
離し線(27)及び切り取り線(41)が破れるおそれ
がある。又、図26及び図27に記載された瓶栓は、摘
み部(33)を含んだ外筒(29)の下端の下端係止段
部(34)が、容器(36)の口部(38)の下部段部
(37)に密接して係止してあるので、切り離し線(3
2)や切り取り線(30)を破らずに蓋(31)をこじ
開けることはできないものである。そして、摘み部(3
3)を引っ張ることにより、切り離し線(32)と切り
取り線(30)を破り開蓋できるものである。しかしな
がら、瓶栓は、摘み部(33)が摘み難く、切り離し線
(32)を破り難い問題がある。又、開封することによ
り、同時に容器本体のナイフ口やスプーン口を形成する
ことはできない。本発明は、前記事項に鑑みてなされた
もので、薄肉部を破らずに蓋を開くことはできない不正
開封防止容器を、移送中や施蓋時などに薄肉部が破れる
ことなくかつ、開蓋時には容易に開蓋できるようにし、
更にナイフ口やスプーン口を開封と同時に形成すること
を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は以上のような目
的を達成するため、次のような不正開封防止容器を提供
するものである。すなわち、蓋体の側面壁は、容器本体
のフランジに達する高さに形成され、かつ容器本体のフ
ランジを形成しない切欠部に介装される前記フランジ
と、外形断面が同形状の開封タブを設けた蓋開封部内面
に容器本体との係止部と係合する係止部を設けると共
に、薄肉部と開封タブとで蓋開封部を構成してなる不正
開封防止容器であり、かかる不正開封防止容器におい
て、蓋開封部を蓋体の周囲に1個所以上設ける。又、蓋
開封部に対向した容器本体の位置にナイフやスプーンの
柄などの載置凹部を少なくとも1個所以上形成する不正
開封防止容器であり、更に蓋開封部の容器本体との係止
部が蓋開封部を切抜いて形成される可撓片の内側に形成
した不正開封防止容器である。しかして蓋体の蓋側面壁
の下端は、容器本体口部の張出段部に連接された容器本
体フランジより突出する高さに形成されると共に、フラ
ンジ部を形成し、該フランジ部を切欠いて開封タブを形
成し、薄肉部と該開封タブとで蓋開封部を構成し、容器
本体のフランジに係合する係止部を該蓋開封部の内面に
形成した不正開封防止容器であって、蓋開封部と凹部は
前記容器と同要領で設けるものである。
【0005】
【作用】図1ないし図9に示す代表例で説明すれば、容
器本体(1)のフランジの切欠部(8)から指先を引っ
掛けて開封タブ(12)を引っ張ると、薄肉部(13)
から蓋開封部(11)が切り開かれ、その容器本体
(1)と蓋体(9)との係止部における、例えば本体係
止部としての本体不正開封防止リブ(7)と蓋係止部と
しての蓋不正開封防止リブ(14)との係合が外れて蓋
体(9)を容器本体(1)から開蓋することができる。
この時、蓋開封部に対向した容器本体の位置にナイフや
スプーンの柄などの載置凹部(6)を形成しておけば、
開封と同時にナイフ口やスプーン口が形成される。勿論
ナイフ口やスプーン口が不要の箇所には凹部(6)を形
成しないこともできる。したがって、薄肉部を破らずに
開封することができないものであり、薄肉部が破れてい
れば、不正に開封したことがわかる。又、開封タブは閉
蓋時フランジ(5)の切欠部(8)に介装されて、フラ
ンジ(5)より突出しないので、移送中や施蓋時に他の
物に突き当たり、薄肉部(13)が破れることがない。
【0006】
【実施例】以下、図面に示す実施例について説明する。
代表例である、図1ないし図9から本発明の特徴を述べ
ると、容器本体(1)のフランジ(5)を形成してない
切欠部(8)に介装される前記フランジ(5)と外形断
面が同形状の開封タブ(12)を設けた蓋開封部(1
1)内面に容器本体(1)の本体係止部(7)と係合す
る蓋係止部(14)を設けると共に、ヒンジ機能を有す
る横薄肉部(13b)を形成する薄肉部(13)と開封
タブ(12)とで蓋体(9)の天面に向かって形成して
蓋開封部(11)を構成してなる不正開封防止容器であ
る。以上のような容器によると、開封前においては容器
本体(1)と蓋体(9)との係止部における本体不正開
封防止リブ(7)と蓋不正開封防止リブ(14)とが係
合していて、しかも蓋の側面部(10)が容器本体
(1)のフランジ(5)に達していて間隙を形成しない
ようにしているので、蓋の側面部(10)をこじ開ける
ことができない。そして、開封タブ(12)位置でこじ
開けようとすると、薄肉部(13)が破れるので傷跡を
残さずに蓋体(9)をこじ開けることができないし、傷
跡が残れば不正開封がわかる。又、開封時には切欠部
(8)を利用して、ここから指先を開封タブに掛けて、
これを引っ張ることにより薄肉部(13)から蓋開封部
(11)が切り開かれ、その容器本体(1)と蓋体
(9)との係合部における本体不正開封リブ(7)と蓋
不正開封リブ(14)との係合が外れ、蓋体(9)を容
器本体から開蓋することができる。更に開蓋タブ(1
2)は容器本体(1)のフランジ(5)と同形状に形成
され、これがフランジ(5)の切欠部(8)に介装する
こととなるので開封タブ(12)はフランジ(5)より
突出していないことになり、移送中や施蓋時などにより
薄肉部(13)が破れることがない。なお、開封タブの
長さは図1の点線で示す如くフランジ(5)の高さより
長くとも支障がない。
【0007】そこで代表例としての第1実施例にかかる
図1ないし図9を更に具体的に述べると、容器本体
(1)は、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレ
ン、ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニール、
ポリアクリル・ニトリル・ブタジエン・スチレン、ポリ
アクリル・ニトリル・スチレン等の熱可塑性樹脂の合成
樹脂で形成し正方形で角部を弧状に形成したものであ
り、食品容器用として形成したものである。本発明の容
器は、真空、圧空、圧縮成形、射出成形などで成形でき
るが、射出成形が好適である。適用できる食品として
は、固形物や粉体、流動物などに適用できる。例えば、
固形物として粒状チョコレート、アイスクリーム、キャ
ラメル、ガム等の菓子・冷菓類、粉体としては塩、砂
糖、脱脂粉乳、全粉乳、粉末ジュース、粉末コーヒー、
インスタントクリーミングパウダーなどのスプーンです
くいとることができるようなもの。流動物として、バタ
ー、マーガリン、ジャム、マーマレードなどのスプレッ
ド類、チョコレート、水飴、蜂蜜など塗ることができる
ようなものなどである。容器本体(1)の口部(1a)
の上縁には、張出段部(2)を設けており、容器本体
(1)内に内容物を収容した後、前記張出段部(2)の
上面に、アルミ箔シートなどを接着できるように形成し
てある。口部(1a)の張出段部(2)の外周には、口
部(1a)を囲むようにして角部を弧状に形成した正方
形の垂直壁(3)を立設してあり、この垂直壁(3)外
周には嵌合リブ(4)が複数突設している。また、垂直
壁(3)の上縁には、ナイフなどの柄を置く凹部(6)
が、図示のものは対称的に2つ設けてある。この凹部は
予めちぎりとれるように薄肉部(図示しない)を形成し
ておいて開封後にちぎりとる凹部を形成してもよい。更
に、凹部(6)に対応した位置には本体係止部としての
本体不正開封防止リブ(7)が設けてあり、張出段部
(2)に対応する垂直壁(3)下端に断面逆L形のフラ
ンジ(5)が突設していて、この切欠部(8)が本体不
正開封防止リブ(7)に対応した位置に設けてある。
【0008】容器本体(1)に被嵌される蓋体(9)
は、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、ポ
リ塩化ビニール、エチレン・ビニル・アセテート等の熱
可塑性樹脂で比較的柔軟性に富む合成樹脂で形成し、容
器本体(1)に合致する正方形の角部を弧状に形成した
ものである。蓋体(9)の蓋フランジ状部(9a)の外
周部には、前記容器本体(1)のフランジ(5)の上面
に達する高さの蓋側面壁(10)を垂下して設け、この
蓋側面壁(10)の大きさは、容器本体(1)のフラン
ジ(5)の幅と略同一の大きさか、又はフランジ(5)
の幅より突出しない大きさである。蓋側面壁(10)に
は、容器本体(1)の嵌合リブ(4)に係止する図示し
ない係止部を設けてあり、容器本体(1)のフランジ切
欠部(8)に介装されるフランジ(5)と同形状の断面
逆L形の開封タブ(12)を蓋側面壁(10)の下端に
設けてあり、更に縦薄肉部(13a)と横薄肉部(13
b)からなる薄肉部(13)で囲繞した開封部(11)
を蓋側面壁(10)に形成してある。この開封部(1
1)の裏側に容器本体(1)の本体係止部としての本体
不正開封防止リブ(7)に係合する蓋係止部としての蓋
不正開封防止リブ(14)を突設してある。なお、薄肉
部は薄肉の他、ジッパー、ミシン目でもよい。
【0009】第1実施例の不正開封防止容器は容器本体
(1)に内容物を収納し、張出段部(2)の上面にアル
ミ箔シートなどを接着して容器を密封する。そして容器
本体(1)に蓋体(9)を被せ、蓋フランジ状部(9
a)を押し下げると、蓋体(9)の蓋側面壁(10)は
容器本体(1)の垂直壁(3)の表面を滑り下り、蓋体
(9)の図示しない係止部が容器本体(1)の嵌合リブ
(4)に係合し、蓋不正開封防止リブ(14)が本体不
正開封防止リブ(7)に係合する。その際、蓋側面壁
(10)の下端が容器本体(1)のフランジ(5)に達
し、フランジ(5)の幅は蓋側面壁(10)の大きさと
同一、又は突出して形成してあるので、蓋側面壁(1
0)の内側に物を挿入してこじ開けることができない。
【0010】一方、容器本体(1)のフランジ(5)の
切欠部(8)の位置で、蓋体(9)の蓋側面壁(10)
をこじ開けようとすると、薄肉部(13)が破れるの
で、傷を残さずにこじ開けることはできない。蓋体
(9)を開くには、図9に示すように開封タブ(12)
の裏側にフランジ(5)の前部切欠部(8)を利用して
指先を引っ掛けて開封タブ(12)を引張り、薄肉部
(13)から破って取り除く。以後、蓋側面壁(10)
の蓋開封孔(10a)及び容器本体(1)の垂直壁
(3)の凹部(6)を利用してバターナイフ等を置い
て、蓋体(9)を容器本体に(1)に被蓋することがで
き、蓋体(9)の図示しない係止部と容器本体の嵌合リ
ブ(4)との係合により蓋体(9)を閉止できる。開封
部(11)の横薄肉部(13b)は図7に示すようにヒ
ンジ部として開封できるようにすることにより開封後に
おいても蓋の閉止に開封部(11)を利用することがで
きて、その蓋不正開封防止リブ(14)を再び本体不正
開封防止リブ(7)に係止することができる。又、蓋体
(9)の開封タブ(12)は容器本体(1)のフランジ
(5)と同形状となっているので、フランジ(5)から
突出することはなく、移送中や施蓋時に他の物に突き当
たり、薄肉部(13)が破れるおそれがない。そして薄
肉部(13)は薄肉部の他、ジッパーやミシン目でもよ
く、その数は図14乃至図17に示す如く複数あっても
よいものであり、又凹部(6)と対応する位置に設けな
くともよい。したがって凹部(6)に対応した位置に薄
肉部を設けたものと凹部(6)のない位置に薄肉部を設
けたものの組合わせがある。更に容器本体(1)は正方
形の他、丸形、長方形、楕円形をベースに形成し、ある
いはそれらを変形したものに形成できる。
【0011】図10、図11は第2実施例で、容器本体
の垂直壁(3)に本体係止部としての本体不正開封防止
リブ(7)を設ける代りに係止孔(15)を形成し、こ
れに蓋体(9)の蓋係止部としての蓋不正開封防止リブ
(14)が係合するようにして、蓋開封部(11)を閉
止するようにしたものである。図10は閉蓋前の状態を
示し、図11は蓋体(9)が容器本体(1)に閉止され
た後の開封操作の状態を示すもので図中の(6)は凹部
を示す。
【0012】図12は第3実施例であって容器本体の垂
直壁(3)に不正開封防止リブに相当するリブ(16)
を設け、これが嵌合する係止孔(17)を蓋体(9)に
設けたものであって、蓋閉止前の状態を示し、図中の
(6)は凹部を示す。又、図13は蓋閉止後、開封操作
を示している。
【0013】図18、図19、図20は第4、第5実施
例で、開封タブ(12)をもつ開封部(11)に切抜き
孔(19)によって形成された可撓片(18)を設け、
これに本体不正開封防止リブ(7)に係止する蓋不正開
封防止リブ(14)を設けたもので、図18、図19の
切抜き孔(19)は上向きのU字状、図20のものは下
向きの逆U字状に形成したものである。開封部(11)
に可撓片(18)を設けることにより、蓋不正開封防止
リブ(14)の本体不正開封防止リブ(7)に対する係
止が円滑に行われる。
【0014】図21、図22、図23は第6実施例で蓋
体(9)の側面壁(10)の大きさが容器本体(1)の
フランジ(5)の大きさよりも大きい場合の例である。
すなわち、蓋体(9)は天板(9c)から断面略逆U字
形に蓋の内側面壁(9d)蓋端面壁(9e)、蓋の側面
壁(10)が形成され、蓋の側面壁(10)の下端に蓋
のフランジ(9b)が形成されている。容器本体(1)
の口部(1a)の上縁には張出段部(2)を設けてお
り、容器本体(1)内に収容物を収容した後前記張出段
部(2)の上面にアルミ箔シートなどを接着できるよう
に形成してある。口部(1a)の張出段部(2)の外周
には、口部(1a)を囲むようにして垂直壁(3)を立
設しており、この垂直壁(3)から蓋体(9)の断面逆
U字形部が嵌合する断面逆U字形を形成する本体端面壁
(1c)と本体口部の側面壁(1 b)が形成され、そ
の下端に本体のフランジ(5)が形成されている。そし
て蓋体(9)を容器本体(1)に被嵌すると、容器本体
(1)のフランジ(5)と蓋の嵌合リブ(図示しない)
とで係止される。そして蓋不正開封防止リブ(14)は
蓋開封部(11)の内面に設ける。開封タブ(12)が
フランジ(9b)の切欠(9f)により、蓋開封部(1
1)に設けられ開封部(11)が蓋体の薄肉部(13)
で開封されることは前記実施例と同様である。ただし、
容器本体のフランジ(5)には切欠はなく、蓋の側面壁
(10)は容器本体の側面壁(1b)より下方に突出し
ているため、容器本体の張出段部(2)によって形成さ
れる下方空間を利用して容易に指先を開封タブ(12)
に引っ掛けて開封できるものであり、この実施例では開
封タブ(12)が容器本体フランジ(5)より外方に突
出するが、蓋のフランジ(9b)より突出しない形状と
なっているので移送や施蓋時に開封タブは他の物に突き
当たり、薄肉部が破れるおそれがなく、蓋体を容器本体
からこじ開けようとすると、薄肉部が破れるので傷跡を
残さずにこじ開けることができない。したがって、不正
開封防止容器として利用しうるものであり、開封部と凹
部は前記容器と同要領で設けるものである。何れにして
も、容器本体(1)と蓋体(9)との組合せは以上の実
施例を任意に組合せることによりえられる。
【0015】
【発明の効果】本発明は請求項1の発明により蓋体の開
封部に設けた開封タブは容器本体のフランジ切欠部に介
装され、開封タブは容器本体のフランジと同形状である
ので、フランジより開封タブは飛び出ることがなく、移
送や施蓋時に開封タブは他の物に突き当たり、薄肉部が
破れるおそれがない。又、蓋側面壁は容器本体のフラン
ジに届く高さであるので、蓋側面壁をこじ開けようとし
ても蓋体を容器本体から外ずすことはできない。そして
開封タブを利用して蓋体を容器本体からこじ開けようと
すると薄肉部が破れるので傷跡を残さずにこじ開けるこ
とができない。更に、フランジの切欠部を利用して開封
タブに指先を引っ掛けて開封タブを引っ張り、開封線か
ら蓋側面壁を開口することができ、蓋不正開封防止リブ
と本体不正開封防止リブとの係合を外ずして蓋体を容器
本体から外すことができる。又、蓋体の開封後は通常の
嵌合リブを利用して被蓋時閉止できる。しかして蓋開封
部にヒンジ部が形成された状態で開封された場合、開封
部を開閉自在に容器本体に対して閉止できるので、開封
後においても内容物を衛生的に保存できる。請求項2の
発明によれば任意の位置で、開封できて便利である。請
求項3の発明によれば、開封部に対応した位置にナイフ
やスプーンの柄などの載置用の凹部があるので開封と同
時に凹部が開口することとなり、蓋閉止時ナイフやスプ
ーンの柄を凹部におくことができ、柄を内容物で汚損さ
せることがない。請求項4の発明によれば蓋閉止時、容
器本体の蓋不正開封防止リブが可動して本体不正開封防
止リブに対して円滑に係止する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明容器全体の第1実施例にかかる斜視図
【図2】同上の蓋体のみの斜視図
【図3】同上の容器本体の斜視図
【図4】同上の蓋体の開封部を示す斜視図
【図5】同上の容器本体の開封部を示す斜視図
【図6】同上の開封部を完全に開口した状態の斜視図
【図7】同上の開封部にヒンジ部を形成した状態の斜視
【図8】同上の閉蓋前の蓋体と容器本体との相対関係を
示す斜視図
【図9】同上の閉蓋後の蓋体と容器本体との相対関係を
示す斜視図
【図10】本発明容器の第2実施例にかかる閉蓋前の状
態を示す斜視図
【図11】同上の閉蓋状態を示す斜視図
【図12】本発明容器の第3実施例にかかる閉蓋前の状
態を示す斜視図
【図13】同上の閉蓋状態を示す斜視図
【図14】第1実施例の開封部を複数を設けた容器の斜
視図
【図15】同上の蓋体のみの斜視図
【図16】同上の容器本体の凹部の使用状態を示す斜視
【図17】同上の開封部がヒンジ状態のものと凹部の使
用状態を示す斜視図
【図18】第4実施例にかかる開封部全体の斜視図
【図19】同上の開封部のみの斜視図
【図20】第5実施例にかかる開封部のみの斜視図
【図21】第6実施例にかかる蓋体と容器の分解斜視図
【図22】同上の閉蓋前の蓋体と容器本体との相対関係
を示す斜視図
【図23】同上の閉蓋後の状態を示す斜視図
【図24】従来例の縦断面図
【図25】同上の要部の横断面図
【図26】別の従来例の正面図
【図27】同上の要部の縦断面図
【符号の説明】
1 容器本体 2 張出段部 3 垂直壁 4 嵌合リブ 5 フランジ 6 凹部 7 本体不正開封防止リブ(本体係止部) 8 フランジ切欠部 9 蓋体 9a フランジ状部 10 蓋側面壁 11 開封部 12 開封タブ 13 薄肉部 14 蓋不正開封防止リブ(蓋係止部) 15 容器本体係止孔 17 蓋係止孔 18 可撓片 19 切抜き孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上倉 明弘 千葉県八千代市ゆりのき台4−5−6 3−1404 (56)参考文献 実開 昭57−26387(JP,U) 実開 平4−100452(JP,U) 実開 平4−10045(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 43/10 B65D 41/32 B65D 41/48

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蓋体の蓋側面壁は、蓋体を容器本体に被
    冠したとき、容器本体のフランジに達する高さに形成さ
    れ、かつ容器本体のフランジを形成しない切欠部に介装
    される前記フランジと、外形断面が同形状の開封タブを
    設けた蓋開封部内面に、容器本体の係止部と係合する
    係止部を設けることにより、薄肉部と開封タブとで構成
    される蓋開封部に不正開封防止機能をもたせてなる不正
    開封防止容器。
  2. 【請求項2】 蓋開封部を蓋体周囲に1個所以上設けて
    なる請求項1記載の不正開封防止容器。
  3. 【請求項3】 蓋開封部に対向した容器本体の位置にナ
    イフやスプーンの柄などの載置用凹部を少なくとも1個
    所形成してなる請求項1又は2の何れかに記載の不正開
    封防止容器。
  4. 【請求項4】 蓋開封部の容器本体との係止部が蓋開封
    部を切抜いて形成される可撓片の内側に形成てなる請
    求項1ないし3の何れかに記載の不正開封防止容器。
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