JP2596215Y2 - 不正開封防止容器 - Google Patents

不正開封防止容器

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JP2596215Y2
JP2596215Y2 JP1993068568U JP6856893U JP2596215Y2 JP 2596215 Y2 JP2596215 Y2 JP 2596215Y2 JP 1993068568 U JP1993068568 U JP 1993068568U JP 6856893 U JP6856893 U JP 6856893U JP 2596215 Y2 JP2596215 Y2 JP 2596215Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本案は、不正に開封されることを
防止する容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、不正に開封されることを防止する
容器として、特開昭52−110175号公報、実公昭
56−13242号公報に記載されたものがある。特開
昭52−110175号公報に記載のものは図13およ
び図14に示すように容器(52)の口部(31)の上
部に段部(26)を設け、口部(31)の下部に下部フ
ランジ(30)を設けて容器を形成している。そして、
口部(31)に被嵌される蓋(25)は、外筒(27)
の上部に段部(26)に係合する蓋段部(28)を設
け、外筒(27)の下端は前記下部フランジ(30)の
外周縁より外部に突出しないようにして設けてある。外
筒(27)の蓋段部(28)の下側には、外筒(27)
の全周に水平方向に延びる切り取り線(29)を設け、
さらに、外筒(27)の下端から切り取り線(29)に
達する縦方向の切り離し線(53)を設け、かつ、外筒
(27)の下部には、切り離し線(53)に隣接する摘
み部(54)を設けた容器と閉止体である。また、実公
昭56−13242号公報に記載されたものは、図15
および図16に示すように、容器(63)の口部(6
5)の上部に上部段部(66)を設け、口部(65)の
下部に下部段部(64)を設けて容器を形成している。
口部(65)に被嵌される蓋(55)は、外筒(56)
の上部に上部段部(66)に係合する蓋段部(62)を
設け、外筒(56)の下端の係止部(58)は下部段部
(64)に密接して係止するように形成してある。そし
て、外筒(56)の蓋段部(62)の下側には、水平方
向に延びる切り取り線(57)を設けこの切り取り線
(57)の両方の端部から、外筒(56)の下端に達す
る一対の切り離し線(59)を設け、この一対の切り離
し線(59)の間を摘み部(60)とした瓶栓である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】図13および図14に
記載された容器と閉止体は、外筒(27)の切り離し線
(53)や下端が口部(31)の下部フランジ(30)
の外周縁より外部に突出していないので外筒(27)の
切り取り線(29)を破らずに、蓋(25)をこじ開け
ることはできない。これを、開蓋する場合には、摘み部
(54)を引っ張ることにより、切り離し線(53)と
切り取り線(29)を破り、容易に開蓋できるものであ
る。しかしながら、前記閉止体は摘み部(54)が外筒
(27)の外部に突出しているので、施蓋時に、または
施蓋前あるいは施蓋後の移送時などに、摘み部(54)
が他の物に突き当たり、切り離し線(53)および切り
取り線(29)が破れるおそれがある。また、前記、図
15および図16に記載された瓶栓は、摘み部(60)
を含んだ外筒(56)の下端の下端係止部(58)が、
容器(63)の口部(65)の下部段部(64)に密接
して係止してあるので、切り離し線(59)や切り取り
線(57)を破らずに蓋(55)をこじ開けることはで
きないものである。そして、摘み部(60)を引っ張る
ことにより、切り離し線(59)と切り取り線(57)
を破り開蓋できるものである。しかしながら、前記瓶栓
は、摘み部(60)が内方に向かって曲げられ密接して
いるのでつまみ難く、切り離し線(59)が破り難い問
題がある。本考案は、前記事項に鑑みなされたものであ
り、切り離し線や切り取り線を破らずに蓋を開くことは
できない不正開封防止容器を、移送中や施蓋時などに前
記切り離し線などが破れることはなく、かつ、開蓋時に
は容易に開蓋できるようにすることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本案は以上のような目的
を達成するため、次のような不正開封防止容器を提供す
るものである。すなわち、合成樹脂製容器本体(1)の
上縁に張出段部(3)を設けると共にこの張出段部
(3)に上部周壁(4)と下部周壁(12)を設け、そ
の下部周壁(12)にフランジ(13)を設け、容器本
体(1)に被嵌される合成樹脂製蓋体(17)の外周壁
(19)は前記フランジ(13)に達するように容器本
体(1)の上部周壁(4)と下部周壁(12)に被嵌さ
れ、容器本体(1)の上部周壁(4)に形成された係止
部(8)に係合する係止部(25)を蓋体(17)の外
周壁(19)の一部に設け、この係止部(25)を摘み
部(21)で切り取る切取線(20)を蓋体(17)の
外周壁(19)の一部に設けて、この切り取る部分に対
応した容器本体(1)の下部周壁(12)とフランジ
(13)に切欠き部(14)を設けた不正開封防止容器
である。また、かかる容器において、容器本体(1)の
係止部(8)は上部周壁(4)の一部に縦溝(6)で分
割して形成した可撓側壁(7)に設けたものであり、更
に容器本体(1)の上部周壁(4)の一部に側壁段部
(5)を設けると共に、これに係合する外周段部(2
4)を蓋体(17)の外周壁(19)の一部に設けてな
るものであり、更に又蓋体(17)の蓋フランジ状部
(18)から垂下した外周壁(19)の一部に凸状部
(22)を設けたものである。
【0005】
【作用】本案によれば、容器本体(1)に蓋体(17)
を被せて押し下げると、容器本体(1)の上部周壁
(4)の外側に設けた周壁段部(5)に蓋体(17)の
外周壁(19)に設けた外周壁段部(24)が嵌合し、
更に上部周壁(4)に設けた可撓側壁(7)の係止部
(8)に蓋体(17)の外周壁(19)の係止部(2
5)が係合し、蓋体(17)が容器本体(1)に嵌着さ
れる。そうすると、蓋体(17)の外周壁(19)の下
端には下部周壁(12)のフランジ(13)があるので
外周壁(19)をこじ開けることができない。そして、
フランジ(13)の切欠き部(14)の位置で蓋体(1
7)の外周壁(19)にある摘み部(21)をこじ開け
ようとすると切り取り線(20)が破れるので傷跡を残
さずに蓋体(17)をこじ開けることはできない。蓋
(17)を開くには、摘み部(21)の裏側の切欠き部
(14)を利用して指先などを引っ掛けて、摘み部(2
1)を引っ張ると、容易に切り取り線(20)を破るこ
とができる。すると、容器本体(1)の係止部 (8)
と蓋体(17)の係止部(25)での嵌着が開放され、
周壁段部(5)と外周壁段部(24)は残るので、以後
前記周壁段部(5)と外周壁(24)を係脱して蓋(1
7)の開閉をする。そして、蓋(17)の摘み部(2
1)は、突出していないので、移送中や施蓋時に他のも
のに突き当たり、切り取り線(20)が破れるおそれが
ない。さらに、蓋(17)の摘み部(21)を外周壁
(19)から取り除いた後、周壁段部(5)から外周壁
段部(24)を外すとき、蓋(17)の蓋フランジ状部
(18)と外周壁(19)の一部に設けた凸状部(2
2)を把持する手の指で容易に蓋(17)を開くことが
できる。
【0006】
【実施例】以下、図面に基づいて本案の実施例を説明す
る。本案は合成樹脂製容器本体(1)の上縁に張出段部
(3)を設けると共に、この張出段部(3)に上部周壁
(4)と下部周壁(12)を設け、その下部周壁(1
2)にフランジ(13)を設け、容器本体(1)に被嵌
される合成樹脂製蓋体(17)の外周壁(19)は、前
記フランジ(13)に達するように容器本体(1)の上
部周壁(4)下部周壁(12)に被嵌され、容器本体
(1)の上部周壁(4)に形成した係止部(8)に係合
する係止部(25)を蓋体(17)の外周壁(19)に
設け、この係止部(25)を摘み部(21)で切り取る
切り取り線(20)を蓋体(17)の外周壁(19)の
一部に設けて、この切り取る部分に対応した容器本体
(1)の下部周壁(12)とフランジ(13)に切欠き
部(14)を設けた不正開封防止容器である。以上のよ
うな容器によると、開封前においては容器本体(1)の
上部周壁(4)に形成した係止部(8)と蓋体(17)
の外周壁(19)の一部に設けた係止部(25)とが係
合して密嵌されていて、蓋体(17)の外周壁(19)
が容器本体(1)の下部周壁(12)に形成したフラン
ジ(13)に達しているので外周壁(19)をこじ開け
ることができない。又、外周壁(19)の切り取り線
(20)で形成された摘み部(21)はフランジ(1
3)より外方に突出していないので、移送中や施蓋時な
どに切り取り線(20)などが破れない。更に、開封時
には切欠き部(14)を利用して摘み部(21)の裏側
から指を当てて、引っ張ることにより容易に開封できる
事を特徴とするものである。
【0007】具体的には図1ないし図6は本案の第1実
施例にかかる説明図である。容器本体(1)は、ポリプ
ロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリエチレン
テレフタレート、ポリ塩化ビニール、ポリアクリル・ニ
トリル・ブタジエン・スチレン、ポリアクリル・ニトリ
ル・スチレン等の熱可塑性樹脂の合成樹脂で形成し、長
方形で角部を弧状に形成したものであり、食品容器用と
して形成したものである。容器本体(1)の口部(2)
の上縁には、張出段部(3)を設けてあり、容器本体
(1)内に内容物を収容した後、前記張出段部(3)の
上面に、アルミ箔シートなどを接着できるように形成し
てある。口部(2)の張出段部(3)の外周には、口部
(2)の上方を囲むようにして角部を弧状に形成した長
方形の上部周壁(4)を立設してあり、この上部周壁
(4)の弧状の角部の外側上縁には、図2および図4に
示すように、断面が円弧状の凸部を形成した周壁段部
(5)が設けてある。また、前記周壁(4)の短辺側の
上縁には、バターナイフなどの柄を置く凹所(15)が
設けてある。張出段部(3)の外周部には、下部周壁
(12)を垂下して設け、この下部周壁(12)の下端
には、水平方向に延びる外向きのフランジ(13)を設
けこのフランジ(13)の幅は、蓋(17)の外周壁
(19)の厚さと略同一か、または突出して形成したも
のである。下部周壁(12)の少なくとも一方の長辺側
と、この一方の長辺側の下部周壁(12)の下端に続く
フランジ(13)の中央部には、図2および図3に示す
ように、切欠き部(14)が設けてある。容器本体
(1)における上部周壁(4)の角部には周壁段部
(5)が設けてあり、この部分における容器本体(1)
の外壁と下部周壁(12)との間には図4に示すように
補強用のリブ(16)が設けてある。
【0008】容器本体(1)に被嵌される蓋(17)
は、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニー
ル、エチレン・ビニル・アセテート等の熱可塑性樹脂で
比較的柔軟性に富む合成樹脂で形成し、容器本体(1)
に合致する長方形で角部を弧状に形成したものである。
蓋体(17)の下部で、長方形の角部の弧状となる部分
の内側には、図4に示すように、断面が円弧状の凹部に
形成した外周段部(24)が設けてありこの外周段部
(24)は、前記容器本体(1)の周壁段部(5)に係
合するように形成してある。前記蓋体(17)の蓋フラ
ンジ状部(18)の外周部には、前記容器本体(1)の
フランジ(13)の上面にほぼ達する外周壁(19)を
垂下して設け、この外周壁(19)の厚さは、容器本体
(1)のフランジ(13)の幅と略同一の厚さか、また
はフランジ(13)の幅より突出しない大きさである。
外周壁(19)には、容器本体(1)の係止部(8)に
係止する係止部(25)を設け、この係止部(25)
は、前記容器本体(1)の可撓側壁(7)に設けたアン
ダーカットの凸部として形成した係止部(8)に合致す
るアンダーカットの凸部を形成してある。前記した可撓
側壁(7)は上部周壁(4)を縦溝(6)で分割して形
成したものである。容器本体(1)の切欠き部(14)
の外側の位置にある蓋体(17)の外周壁(19)に
は、下端から切り取り線(20)を、切欠き部(14)
の端縁に沿って設けてあり、切り取り線(20)は、引
き裂くことのできる薄肉部(23)として形成したもの
である。そして切欠き部(14)の外側の部分が蓋体
(17)の摘み部(21)となりこの摘み部(21)は
蓋体(17)の長辺側に形成したものである。
【0009】この実施例の容器本体(1)は図5に示す
ように多数の容器本体(1)を積み重ねられるものであ
り、さらに積重ねられた容器本体(1)同士が密嵌しな
いように下側の容器本体(1)の上部周壁(4)の上面
に上側の容器本体(1)の補強用のリブ(16)が載る
ように形成してある。蓋体(17)においては図6に示
すように密嵌しないで積み重ねられるように下側の蓋体
(17)の蓋フランジ状部(18)の上面に上側の蓋体
(17)の外周壁(19)の端部が載るように形成して
ある。
【0010】第1実施例の不正用開封防止容器は、容器
本体(1)に内容物を収納し、張出段部(3)の上面に
アルミ箔シートなどを接着して容器(1)を密封する。
そして、容器本体(1)に蓋体(17)を被せ、蓋フラ
ンジ状部(18)を押し下げると、蓋体(17)の下部
と外周壁(19)はそれぞれ容器本体(1)の上部周壁
(4)と下部周壁(12)の表面を滑り下り、蓋体(1
7)の外周壁段部(24)が容器本体(1)の周壁段部
(5)に係合し、蓋体(17)の係止部(25)が容器
本体(1)の可撓側壁(7)に設けたアンダーカットの
凸部の係止部(8)に係止して、蓋体(17)が容器本
体(1)に嵌着される。蓋体(17)の係止部(25)
と容器本体(1)の係止部(8)の位置は、水平方向に
延びる上部周壁(4)に形成してあるので、強固に係止
される。また、図4に示すように蓋体(17)の外周壁
(19)の下端には、下部周壁(12)のフランジ(1
3)があり、このフランジ(13)の幅は、外周壁(1
9)の厚さと略同一または突出して形成してあるので、
外周壁(19)の内側に物を挿入してこじ開けることは
できない。一方、容器本体(1)のフランジ(13)と
下部周壁(12)のない切欠き部(14)の位置で、蓋
体(17)の外周壁(19)をこじ開けようとすると、
切り取り線(20)が破れるので、傷跡を残さずにこじ
開けることはできない。蓋体(17)を開くには、図1
から図3に示すように、摘み部(21)の裏側に指先を
引っ掛けて摘み部(21)を引張り、切り取り線(2
0)の薄肉部(23)を破り、取り除く。すると、図4
に示すように周壁段部(5)と外周壁段部(24)が残
り、以後前記周壁段部(5)と外周壁段部(24)を係
脱して蓋体(17)を開閉する。さらに、周壁段部
(5)から外周壁段部(24)を外して蓋体(17)を
開くとき蓋体(17)の長辺部両側面の摘み部(21)
の上部に凸状部(22)を形成して、蓋体(17)を把
持する手の指で蓋体(17)の凸状部(22)を押さえ
ることにより、容器全体をしっかりと把持できて、蓋体
(17)を容易に開くことができる。この蓋体(17)
の摘み部(21)は、突出していないので、移送中や施
蓋時に他の物に突き当たり、切り取り線(20)が破れ
るおそれがない。また、蓋体(17)の長辺部両側面の
摘み部(21)は、1箇所のものを取り除いて蓋体(1
7)の凸状部(22)を把持しても開閉が可能である。
そして、この容器本体(1)は、丸形、正方形、楕円形
をベースに成形し、あるいはそれらを変形したものに形
成できる。
【0011】図9〜図12の係止部(8)(25)は、
第1実施例における変形の第2及び第3実施例であっ
て、他は第1実施例のものと同様である。ここで、第1
実施例及び変形の第2及び第3実施例において可撓側壁
(7)を形成するのは係止部(8)(25)が弾性等の
作用を利用して係合し易くするためのものである。蓋体
(17)の蓋フランジ状部(18)から垂下した外周壁
(19)には容器本体(1)の切欠き部(14)に対応
した位置に切り取り線(20)があるが、各係止部
(8)に係合する係止部(25)は摘み部(21)を切
欠き部(14)の下方から指を入れて矢印方向に押すこ
とによって係止部(25)を切り取り線(20)で取り
除くことができる。
【0012】図9および図10は第2実施例で、容器本
体(1)の上部周壁(4)に形成した可撓側壁(7)は
縦溝(6)で形成され、各可撓側壁(7)には係止部
(8)の爪状の代わりに孔状(8)がある。又、蓋体
(17)の蓋フランジ状部(18)から垂下した外周壁
(19)には容器本体(1)の切欠き部(14)に対応
した位置に切り取り線(20)があって前記した係止部
(8)の孔状に係合する一個もしくは複数の係止部(2
5)の爪状が切り取り線(20)で形成される摘み部
(21)の上部に形成してあり、図10の如く係止部
(25)の爪状と係止部(8)の孔状とが係合して蓋体
(17)は容器本体(1)に嵌着し、切欠き部(14)
の下方から指を入れて摘み部(21)を矢印方向に押す
ことにより係止部(25)の爪状を係止部(8)の孔状
から取り除くことができる。
【0013】図11および図12のものは、第3実施例
であって、第2実施例のものとは反対に複数の可撓側壁
(7)のそれぞれに係止部(8)の爪状を設け、摘み部
(21)側にこの係止部(8)の爪状に係合する係止部
(25)の孔状を一個もしくは複数個設けたものであ
る。このものも、開封の操作方法は以上のような第1実
施例のものと変わりがない。第2の実施例、もしくは第
3の実施例の爪状及び孔状は、一個もしくは複数の対に
なっている。何れにしても、容器本体(1)と蓋体(1
7)との密嵌状の組合せは任意に設け、変更しうるもの
である。
【0014】
【考案の効果】本案は、容器本体(1)の周壁(12)
の下端にフランジ(13)を設けると共に下部周壁(1
2)とフランジ(13)に切欠き部(14)を設け、蓋
体(17)には、フランジ(13)に嵌合する外周壁
(19)を設けると共に、切欠き部(14)の外側の外
周壁(19)に下端から切り取り線(20)を設け、切
欠き部(14)の外側に摘み部(21)を形成したもの
である。したがって、蓋体(17)の外周壁(19)
は、フランジ(13)によりこじ開けを防止できるもの
である。そして、摘み部(21)は外周壁(19)から
突出するものではないので、移送中や施蓋時に、前記摘
み部(21)が他の物に突き当たり、切り取り線(2
0)が破れるおそれがない。さらに、蓋体(17)を開
くときは、切欠き部(14)から摘み部(21)の裏側
に指先などを引っ掛けて、摘み部(21)を引っ張るこ
とにより、切り取り線(20)の薄肉部(23)を容易
に破って取り除き、開蓋できるものである。さらに、摘
み部(21)を蓋体(17)から取り除いた後、周壁段
部(5)から外周壁段部(24)を外して蓋体(17)
を開くため、蓋体(17)を把持する手の指で蓋体(1
7)の凸状部(22)を押さえることにより、容器全体
をしっかりと把持することができ、蓋体(17)を容易
に開くことができる。そして、容器本体(1)の係止部
(8)は上部周壁(4)の一部に縦溝(6)で分割して
形成した可撓側壁(7)に設けたものであるから蓋体
(17)の外周壁(19)に形成した係止部(25)が
容器本体(1)の係止部(8)と嵌合する時、容易に可
撓側壁 (7)が撓んで係止部(25)が係止部(8)
に容易に係合できる。又、容器開封後は、上部周壁
(4)の周壁段部(5)と外周壁段部(24)との係合
により蓋体(17)を容器本体(1)に閉蓋しうるとい
う特徴がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本案の第1実施例の蓋体の斜面図。
【図2】本案の第1実施例の容器本体の斜視図。
【図3】本案の第1実施例の切欠き部を設けた要部の断
面図。
【図4】本案の第1実施例の図3に示す要部と反対側の
部分の断面図
【図5】本案の第1実施例の容器本体を重ねた部分断面
【図6】本案の第1実施例の蓋体を重ねた部分断面図
【図7】本案の第1実施例にかかる係止部分の密嵌前の
状態を示す斜面図。
【図8】同上の密嵌状態の斜面図。
【図9】本案の第2実施例にかかる係止部分の密嵌前の
状態を示す斜面図。
【図10】同上の密嵌状態の斜面図。
【図11】本案の第3実施例にかかる係止部分の密嵌前
の状態を示す斜面図。
【図12】同上の密嵌状態の斜面図。
【図13】従来例の要部の縦断面図。
【図14】同上の要部の横断面図。
【図15】別の従来例の正面図。
【図16】同上の要部の縦断面図。
【符号の説明】
1 容器本体 2 口部 3 張出段部 4 上部周壁 5 周壁段部 6 縦溝 7 可撓側壁 8 係止部 12 下部周壁 13 フランジ 14 切欠き部 15 凹所 16 リブ 17 蓋体 18 蓋フランジ状部 19 外周壁 20 切り取り線 21 摘み部 22 凸状部 23 薄肉部 24 外周壁段部 25 係止部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 青木 研 埼玉県春日部市谷原3−5−1 (56)参考文献 実開 昭63−107948(JP,U) 実開 昭58−3464(JP,U) 実開 平2−99750(JP,U) 実公 昭56−13242(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65D 35/44 - 35/54 B65D 39/00 - 55/16

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂製容器本体(1)の上縁に張出
    段部(3)を設けると共に、この張出段部(3)に上部
    周壁(4)と下部周壁(12)を設け、その下部周壁
    (12)にフランジ(13)を設け、容器本体(1)に
    被嵌される合成樹脂製蓋体(17)の外周壁(19)
    は、前記フランジ(13)に達するように容器本体
    (1)の上部周壁(4)と下部周壁(12)に被嵌さ
    れ、容器本体(1)の上部周壁(4)に形成した係止部
    (8)に係合する係止部(25)を蓋体(17)の外周
    壁(19)に設け、この係止部(25)を摘み部(2
    1)で切り取る切取線(20)を蓋体(17)の外周壁
    (19)に設けて、この切り取る部分に対応した容器本
    体(1)の下部周壁(12)とフランジ(13)に切欠
    き部(14)を設けた不正開封防止容器。
  2. 【請求項2】 容器本体(1)の係止部(8)は上部周
    壁(4)の一部に縦溝(6)で分割して形成した可撓側
    壁(7)に設けてなる請求項1記載の不正開封防止容
    器。
  3. 【請求項3】 容器本体(1)の上部周壁(4)に周壁
    段部(5)を設けると共にこれに係合する外周壁段部
    (24)を蓋体(17)の外周壁(19)に設けてなる
    請求項1又は2記載の何れかに記載の不正開封防止容
    器。
  4. 【請求項4】 蓋体(17)の蓋フランジ状部(18)
    から垂下した外周壁(19)の一部に凸状部(22)を
    設けてなる請求項1ないし3の何れかに記載の不正開封
    防止容器。
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