JP3274734B2 - 物体検知システム - Google Patents

物体検知システム

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JP3274734B2
JP3274734B2 JP6777593A JP6777593A JP3274734B2 JP 3274734 B2 JP3274734 B2 JP 3274734B2 JP 6777593 A JP6777593 A JP 6777593A JP 6777593 A JP6777593 A JP 6777593A JP 3274734 B2 JP3274734 B2 JP 3274734B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超音波のような検知波
を用いて監視空間内における物体の存否を検出する物体
検知器を複数台備え、すべての物体検知器で受波入力が
検出されなくなるまで各物体検知器からの次の検知波の
送波を停止させるように各物体検知器を相互に同期させ
た物体検知システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より図8に示す構成の物体検知器が
知られている。この物体検知器は、検知波としての超音
波を監視空間に間欠的に送波し、送波後の所定期間内で
反射波を受波すると監視空間内に物体が存在すると判断
するように構成されている。すなわち、物体検知器は、
超音波の監視空間への送受に兼用される送受波器1を備
える。送受波器1に入力される送波信号は、周期発振回
路2より出力される一定周期(たとえば70msec ) の
トリガパルスをゲート作成回路3に入力して発生させた
送波タイミング信号に基づいて生成される。送波タイミ
ング信号は送波パルス作成回路11に入力されて一定の
パルス幅のパルス信号が出力され、超音波発振回路12
では送受波器1から送波する超音波の周波数を有した送
波信号を送波パルス作成回路11から出力されるパルス
信号のオン期間に出力する。送波パルス作成回路11か
ら出力されるパルス信号に同期して超音波発振回路12
から間欠的に出力される送波信号は送波増幅回路13に
よって増幅された後に送受波器1に入力され、超音波と
なって監視空間に間欠的に送出されるのである。このよ
うに、送受波器1、周期発振回路2、ゲート作成回路
3、送波パルス作成回路11、超音波発振回路12、送
波パルス作成回路13によって送波手段が構成される。
【0003】一方、監視空間内の物体による反射波のよ
うな監視空間からの超音波が送受波器1によって受波さ
れ受波信号が送受波器1から出力されると、受波信号は
受波増幅回路21により増幅された後に、検波・波形整
形回路22に入力されて検波および波形整形が行われ
る。ところで、ゲート作成回路3では超音波の送波のタ
イミングに同期させて送波後の所定期間を検知ゲート期
間として設定するために受波タイミング信号を発生して
おり、受波タイミング信号は検知ゲート回路23に入力
されて検知ゲート期間に相当する期間にHレベルとなる
ゲート信号を発生する。検知ゲート回路23からのゲー
ト信号は検波・波形整形回路22の出力とともに論理積
回路24に入力され、検知ゲート期間において検波・波
形整形回路22の出力がHレベルになると、検波・波形
整形回路22の出力を通過させるようになっている。要
するに、超音波の送波後の所定期間内に反射波を受波す
れば、規定の監視空間内に超音波を反射させた物体が存
在すると判断して、この反射波に対応した信号を論理積
回路24によって抽出する。
【0004】論理積回路24の出力は、R−Sフリップ
フロップ25のセット端子Sに入力されるのであって、
R−Sフリップフロップ25のリセット端子Rには送波
パルス作成回路11からのパルス信号が入力される。す
なわち、R−Sフリップフロップ25は、送波パルス作
成回路11の出力の立ち上がりによってリセットされて
出力をLレベルにし、その後、反射波に対応する信号が
論理積回路24を通過すると出力をHレベルにする。し
たがって、超音波の送波毎に検知ゲート期間内における
反射波の有無を検出し、反射波があれば超音波の次の送
波までの期間はR−Sフリップフロップ25の出力がH
レベルになるのである。R−Sフリップフロップ25の
出力がHレベルになると出力回路26によって出力信号
が作成されリレー27が駆動される。このリレー27に
よって報知器などを駆動すれば、駐車場における空きス
ペースの有無などの監視に物体検知器を用いることがで
きるのである。ここに、送受波器1、周期発振回路2、
ゲート作成回路3、受波増幅回路21、検波・波形整形
回路22、検知ゲート回路23、論理積回路24、R−
Sフリップフロップ25、出力回路26、リレー27に
よって受波手段が構成される。
【0005】ところで、気温が低いときには超音波の減
衰が少なくなるから、物体と送受波器1との間で多重反
射が生じやすくなることが知られている。このような多
重反射を伴う反射波が送受波器1に入力されるような状
況下で超音波を一定周期で送波すると、前回の超音波の
送波により生じた多重反射による反射波が検知ゲート期
間に受波されるという現象が生じることがあり、この場
合、監視空間には物体が存在しないにもかかわらず誤検
知が生じることになる。
【0006】このような誤検知を防止するためには、多
重反射による反射波が生じている期間には超音波が送波
されないように超音波の発生周期を長く設定することが
考えられる。監視空間の設定状態によっても異なるが、
送波間隔をたとえば20msec 以上に設定すれば多重反
射の影響を除去することができるのである。しかしなが
ら、送波間隔を長く設定すると、物体検知器の監視空間
内に物体が存在するようになってから実際に検知される
までの平均時間も長くなり、応答性が低下するという問
題が生じる。
【0007】このような問題が生じないようにしながら
も、多重反射の影響を回避する構成として、図8に示す
物体検知器では、検波・波形整形回路22の出力に多重
反射による反射波に相当する出力が得られている期間に
周期発振回路2からトリガパルスを発生させないように
制御する構成を採用している。この構成の動作について
図9に基づいて説明する。ここで、図9におけるS1
8 は、図8の対応部位の信号を示す。周期発振回路2
からは図9(a)のようなトリガパルスが発生し、送波
パルス作成回路11では図9(b)のようなパルス信号
が生成される。また、検知ゲート回路23の出力は図9
(c)のように検知ゲート期間にHレベルになる。い
ま、送受波器1では図9(d)のように多重反射による
反射波を受波しているものとすると、検波・波形整形回
路22の出力は図9(e)のようになり、監視空間に存
在する物体に対応した検波・波形整形回路22の出力は
図9(f)のように検知ゲート期間に論理積回路24を
通過するから、図9(g)のようにR−Sフリップフロ
ップ25が動作して、図9(h)のように出力回路26
は出力をHレベルに保つ。ここで、多重反射による反射
波が受波されている期間には、検波・波形整形回路22
の出力は比較的短い時間間隔でHレベルになるから、こ
の信号によって周期発振回路2に設けた送波制御手段を
リセットし、周期発振回路2からのトリガパルスの発生
を停止させるのであって、次の送波は行われないから誤
検知を防止することができるのである。また、超音波の
送波毎に検知ゲート期間に論理積回路24を通過する信
号があれば、出力回路26の出力はHレベルに保たれ
る。
【0008】一方、受波増幅回路21に異常が生じて発
振状態になった場合には、図10のような動作になる。
すなわち、受波増幅回路21の発振状態では図10
(d)の右半分のように出力が連続的に得られるように
なり、検波・波形整形回路22の出力は連続的にHレベ
ルになる。したがって、周期発振回路2に設けた送波制
御手段をリセット状態に保ち、周期発振回路2からのト
リガパルスの発生を停止させることができる。図10で
は最初の超音波の送波時には物体が検知された状態を示
しているが、次の送波では物体が検知されていないか
ら、2回目の超音波の送波時にR−Sフリップフロップ
25がリセットされ、出力回路26の出力もLレベルに
なるようにしてある。ここに、出力回路26は入力がL
レベルになった後に所定の遅延時間が経過してから出力
をLレベルにするように構成され、遅延時間は超音波の
送波から検知ゲート期間の終了までの時間程度に設定さ
れる。なお、図9および図10において、超音波の送波
とほぼ同時に受波増幅回路21の出力に生じる信号は、
送波手段から受波手段への検知波の回り込みおよび送受
波器1の残響によるものである。
【0009】周期発振回路2における送波制御手段につ
いて、さらに具体的に説明する。すなわち、図11に示
すように、送波制御手段は、電源の両端間に挿入された
抵抗R1 とコンデンサC1 との直列回路と、コンデンサ
1 の両端間にエミッタ−コレクタが接続されたスイッ
チ要素としてのトランジスタQ1 と、コンデンサC1
端子電圧に応じて2値出力を発生する否定回路NT
1 と、否定回路NT1 の出力に設けた逆流阻止用のダイ
オードD1 と、否定回路NT1 の出力がHレベルである
ときに周期発振回路2の発振動作を停止させるノア回路
よりなるゲート回路G1 とを備える。トランジスタQ1
のベースには、検波・波形整形回路22の出力が入力さ
れるのであって、検波・波形整形回路22の出力がHレ
ベルである期間にはトランジスタQ1 がオンになるか
ら、コンデンサC1 には充電されず、否定回路NT1
出力である停止信号は常にHレベルになる。このとき、
ゲート回路G1 は周期発振回路2からのトリガパルスの
発生を停止させる。一方、検波・波形整形回路22の出
力がLレベルである期間には、トランジスタQ1 がオフ
であって、抵抗R1 とコンデンサC1 とにより決定され
る時定数でコンデンサC1の端子電圧が上昇し、否定回
路NT1 の入力の閾値を超えると否定回路NT1 の出力
がLレベルになり停止信号が解除されて周期発振回路2
からのトリガパルスが発生可能となる。
【0010】ところで、駐車場などにおいて空きスペー
スの有無などを物体検知器を用いて検出するには、各駐
車スペースごとに物体検知器を設け、複数の物体検知器
を連動させることが必要である。そこで、図11に示す
ように、物体検知器の送波制御手段を同期線Lsを介し
て相互に接続することが考えられる。すなわち、各物体
検知器に設けたダイオードD1 の出力をゲートスイッチ
1 だけではなく同期端子Tsにも接続しているのであ
って、同期端子Tsに同期線Lsを接続するのである。
このような構成では、いずれかの物体検知器において、
多重反射による反射波を受波していて否定回路NT1
出力がHレベルになり周期発振回路2からのトリガパル
スの発生が停止しているときには、他の物体検知器の否
定回路NT1 の出力がLレベルであってもゲート回路G
1 の入力はHレベルとなり、周期発振回路2の動作が停
止されるのである。すなわち、同期線Lsを介して接続
された全部の物体検知器において多重反射による反射波
が受信されなくなるまで次の超音波の送波を停止するこ
とによって、複数の物体検知器を連動させながらも誤検
知を防止するのである。
【0011】図11の構成での動作は図12のようにな
る。ここに、図12におけるS11〜S14,S21〜S24
31〜S34は、図11の対応箇所の信号を示してある。
ただし、S11,S21,S31は対応する受波増幅回路21
の出力を示す。図12より明らかなように、上の2台の
物体検知器では下の1台の物体検知器に先立って多重反
射による反射波が検出されなくなり、図12(c)
(g)のように否定回路NT1 からの停止信号が先に解
除されてLレベルとなり待機状態になっている。ここ
で、下の1台の物体検知器でも多重反射による反射波が
検出されなくなって図12(k)のように停止信号が解
除されると、すべての物体検知器において停止信号が解
除されたことになり、この時点ですべての物体検知器の
周期発振回路2は発振動作が可能になるのである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した物
体検知システムでは、いずれかの物体検知器において受
波増幅回路21が発振すると、その物体検知器から継続
的に停止信号が発生することになる。このように停止信
号が継続的に発生すると、その物体検知器から超音波が
送波されなくなって検知動作が停止するのに加えて、他
の物体検知器についても検知動作が停止することにな
り、結局、物体検知システムの全体で検知動作が停止し
てしまうという問題がある。しかも、物体検知システム
を構成する物体検知器の台数が比較的少ない小規模シス
テムでは故障箇所を容易に発見することができるとして
も、大規模の駐車場などで物体検知器を多数台用いるよ
うな場合には、どの物体検知器に異常が生じたのかを発
見することが困難であり、物体検知システムの復旧に時
間がかかるという問題が生じる。
【0013】本発明は上記問題点の解決を目的とするも
のであり、複数台の物体検知器を連動させている場合
に、いずれかの物体検知器で異常が発生しても他の物体
検知器への影響がほとんど生じないようにした物体検知
システムを提供しようとするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、検知波を間欠的に送波する送波
手段と、検知波の送波後の所定期間内での反射波の受波
の有無に応じて規定の監視空間内での物体の存否を判別
する受波手段と、検知波の送波後にほぼ連続的に受波入
力が検出されている期間には停止信号を発生して送波手
段による検知波の送波を強制的に停止させ受波入力が停
止すると停止信号を解除する送波制御手段と、外部から
停止信号が入力されている期間は送波手段による検知波
の送波を強制的に停止させる同期手段とを具備した物体
検知器を複数台備え、各物体検知器の送波制御手段から
出力される停止信号が他のすべての物体検知器の同期手
段に入力可能となるように同期線を介して物体検知器を
相互に接続し、すべての物体検知器の送波制御手段が受
波入力の停止を検出する時点まですべての物体検知器の
検知波の送波を停止させる物体検知システムにおいて、
各物体検知器はそれぞれの動作の異常を検出すると異常
信号を発生する異常検出手段と、異常信号が発生すると
同期手段を同期線から切り離す分離手段とを具備するこ
とを特徴とする。
【0015】請求項2の発明は、異常検出手段は各物体
検知器の電源電圧を監視する電源電圧監視回路であっ
て、電源電圧が規定範囲外であると異常信号を発生する
ことを特徴とする。請求項3の発明は、異常検出手段は
検知波の出力レベルを監視する送波レベル監視回路であ
って、検知波の出力レベルが規定範囲外であると異常信
号を発生することを特徴とする。
【0016】請求項4の発明は、異常検出手段は検知波
の送波時に受波手段に回り込んだ検知波のレベルを監視
する受波レベル監視回路であって、受波手段に回り込ん
だ検知波のレベルが規定範囲外であると異常信号を発生
することを特徴とする。請求項5の発明は、検知波は超
音波であり、異常検出手段は検知波の送波直後に受波手
段に入力される残響の継続時間を監視する残響時間監視
回路であって、残響の継続時間が規定値よりも長いと異
常信号を発生することを特徴とする。
【0017】請求項6の発明は、分離手段はリレーとス
イッチングトランジスタとアナログスイッチとのいずれ
かから選択されることを特徴とする。請求項7の発明
は、異常検出手段からの異常信号の有無を表示する表示
手段を付加したことを特徴とする。請求項8の発明は、
異常検出手段からの異常信号を外部に出力する移報端子
を付加したことを特徴とする。
【0018】
【作用】請求項1の発明によれば、各物体検知器にそれ
ぞれの動作の異常を検出すると異常信号を発生する異常
検出手段と、異常信号が発生すると同期手段を同期線か
ら切り離す分離手段とを設けていることによって、複数
台の物体検知器を同期線を介して相互に接続していると
きに、いずれかの物体検知器で異常が発生したとすると
異常を生じた物体検知器は分離手段によって同期線から
外され、結果的に異常のない他の物体検知器の動作が停
止することがないのである。
【0019】請求項2ないし請求項5の発明は、異常検
出手段の望ましい実施態様である。請求項2の発明で
は、各物体検知器の電源電圧を監視する電源電圧監視回
路を異常検出手段として用い、電源電圧が規定範囲外で
あると異常信号を発生する。請求項3の発明では、検知
波の出力レベルを監視する送波レベル監視回路を異常検
出手段として用い、検知波の出力レベルが規定範囲外で
あると異常信号を発生する。請求項4の発明では、受波
手段に回り込んだ検知波のレベルを監視する受波レベル
監視回路を異常検出手段として用い、受波レベルが規定
範囲外であると異常信号を発生する。請求項5の発明
は、検知波が超音波である場合の望ましい実施態様であ
り、超音波の送波直後に受波手段に入力される残響の継
続時間を監視する残響時間監視回路を異常検出手段とし
て用い、残響の継続時間が規定値よりも長いと異常信号
を発生するのである。
【0020】請求項6の発明は、分離手段の望ましい実
施態様であって、リレーとスイッチングトランジスタと
アナログスイッチとのいずれかを分離手段として用いる
のである。請求項7の発明によれば、異常検出手段から
の異常信号の有無を表示する表示手段を付加しているこ
とによって、表示手段の表示状態を見れば、分離手段の
動作により同期線から切り離された物体検知器を容易に
発見することができ、異常の発生した物体検知器の復旧
作業が容易になるのである。
【0021】請求項8の発明によれば、異常検出手段か
らの異常信号を外部に出力する移報端子を付加している
ことによって、移報端子からの出力を別途に設けた監視
装置などで監視することができ、たとえば異常信号を集
約的に1箇所で監視するような監視盤を用いれば、異常
の有無の管理が容易になる。
【0022】
【実施例】
(実施例1)本実施例の基本的な構成は図8、図11に
示した従来構成と同様であるから、相違点を中心にして
説明する。図1に示すように、本実施例では、周期発振
回路2に設けた送波制御手段における否定回路NT1
ら出力される停止信号の継続時間を監視する停止時間監
視回路4を異常検出手段として備えている。また、ダイ
オードD1 とゲート回路G1 との接続点と同期端子Ts
との間には、分離手段としてリレー、トランジスタ、ア
ナログスイッチのいずれかを用いたスイッチ回路5が挿
入されており、このスイッチ回路5の開閉は停止時間監
視回路4の出力によって制御される。停止時間監視回路
4は、停止信号の継続時間が一定時間以上になると受波
増幅回路21が発振状態になっているなどの異常が生じ
ているものと判断してスイッチ回路5をオフに制御し、
それ以外の条件ではスイッチ回路5をオンに制御する。
他の構成については図8、図11に示した従来構成と同
様である。
【0023】次に、上記構成について図2に基づいて動
作を説明する。ここに、図2におけるS11〜S15
23,S24は、図1の対応箇所の信号を示し、図2にお
けるS21,S22は、図1の中段の周期発振回路2におい
て上段の周期発振回路2のS11,S12に相当する箇所の
信号を示す。ただし、S11,S21は対応する受波増幅回
路21の出力で示してある。いま、図1の上段の周期発
振回路2を含む物体検知器において受波増幅回路21が
発振したとすると、受波増幅回路21の出力は図2
(a)のようになり、その結果、図2(b)のようにコ
ンデンサC1 の端子電圧が上昇せず、図2(c)のよう
に否定回路NT1 の出力は超音波の送波時に立ち上がっ
た時点からHレベルの状態に保たれることになる。否定
回路NT1 の出力がHレベルである期間は超音波の送波
が停止しているのであって、停止時間監視回路4はこの
停止時間を計時し、図2(e)のように規定された一定
時間txが経過すると停止時間監視回路4の出力は立ち
上がり、スイッチ回路5はオフになる。この時点で周期
発振回路2は同期線Lsから切り離されることになる。
【0024】一方、中断の周期発振回路2を含む物体検
知器は正常に動作しているから、受波増幅回路21から
は図2(f)のような出力が生じ、コンデンサC1 の両
端電圧は図2(g)のように変化する。ここで、上段の
否定回路NT1 の出力がHレベルである期間であって、
スイッチ回路5がオンである期間には、従来の技術とし
て説明したように、中段の周期発振回路2も動作を停止
しているが、上述したように停止時間監視回路5の動作
によってスイッチ回路5がオフになると、同期線Lsか
らの入力が図2(i)のようにLレベルになり、この時
点で超音波の送出が可能になる。要するに、異常が生じ
た物体検知器のスイッチ回路5がオフになると、その物
体検知器が同期線Lsから切り離されることになり、結
果的に他の物体検知器では超音波の送波が可能になるの
である。このように、いずれかの物体検知器で異常が生
じても、一定時間txが経過すれば、他の物体検知器の
動作は再び可能になるのであって、1台の物体検知器の
異常による他の物体検知器への影響がほとんど生じない
のである。
【0025】(実施例2)本実施例は図3に示すよう
に、異常検出手段として電源電圧監視回路4aを設けた
ものである。すなわち、電源電圧は各物体検知器の内部
では定電圧電源回路6によって安定化されているのであ
って、定電圧電源回路6には電源端子Tpに接続される
電源ラインLpを通して給電されている。電源電圧監視
回路4aは定電圧電源回路6の出力電圧を監視するので
あって、部品の劣化による短絡や雨水の侵入による漏洩
電流が発生するなどして定電圧電源回路6の出力電圧が
低下すると、異常信号を発生してスイッチ回路5をオフ
にする。また、リレー27の出力は出力端子Toを通し
て外部回路に接続される。他の構成は実施例1と同様で
あって、電源電圧監視回路4aから異常信号が発生した
後の動作は実施例1と同様である。また、本実施例で
は、電源電圧の低下時に異常信号を発生しているが、電
源電圧の上昇時にも異常信号を発生するようにしてもよ
い。
【0026】(実施例3)本実施例は図4に示すよう
に、異常検出手段として送波増幅回路13の出力電圧の
ピーク値を検出する送波レベル検出回路4bを設けてい
る。送受波器1への印加電圧は、正常時にはたとえば6
0VP-P になるが、送受波器1が不良であったり、送波
手段の回路に異常が生じたときには送受波器1への印加
電圧が低下することになる。そこで、送波レベル検出回
路4bでは送受波器1への印加電圧が規定電圧以下にな
ると異常信号を発生してスイッチ回路5をオフにする。
他の構成は実施例1と同様であって、送波レベル検出回
路4bから異常信号が発生した後の動作も実施例1と同
様である。ここに、送波レベル検出回路4bでは送受波
器1への印加電圧の低下時のみに異常信号を発生してい
るが上昇時にも異常信号を発生するようにしてもよい。
【0027】また、送波増幅回路13の出力レベルに代
えて受波増幅回路21の出力レベルに基づいて異常の有
無を判定するようにしてもよい。この場合、反射波のレ
ベルは物体との距離や物体の吸音率などによって変化す
るから、超音波の送波時に受波増幅回路21に回り込む
信号のレベルに基づいて判定する。このときの受波増幅
回路21の出力は送波増幅回路13の出力と同様に扱う
ことができる。
【0028】(実施例4)本実施例は図5に示すよう
に、異常検出手段として超音波の送波直後における送受
波器1の残響の継続時間を監視する残響時間監視回路4
cを設けたものである。送波の際の超音波の継続時間を
1msec とすれば、超音波の送波に伴って受波増幅回路
21に入力される信号は残響を含めると、たとえば3m
sec になる。送受波器1に異常が生じたときにもっとも
多い現象として残響時間の増加が知られている。残響時
間が長くなれば検知ゲート期間に残響による信号が入力
される場合が生じて誤動作の原因になる。そこで、残響
時間監視回路4cでは超音波の送波に伴う残響時間が規
定値よりも長いと異常とみなして異常信号を発生してス
イッチ回路5をオフにするのである。他の構成は実施例
1と同様であって、残響時間監視回路4cから異常信号
が発生した後の動作も実施例1と同様である。
【0029】(実施例5)本実施例は図6に示すよう
に、実施例4の構成において、異常信号の発生を放置す
る表示器7を付加したものである。物体検知器に電源の
通電を表示する通電表示灯や物体の検知を表示する検知
表示灯が設けられている場合には、異常信号の発生時に
これらの表示灯を点滅表示にすることによって、表示器
7に代えてもよい。また、表示器7を設ける代わりに音
響的な手段で報知してもよい。本実施例における表示器
7は、実施例4の構成にのみ適用されるものではなく、
他の実施例においても適用可能である。
【0030】このような表示器7を設ければ、物体検知
器が多数台設けられている場合であっても、異常が生じ
ている物体検知器を容易に発見することができ、復旧作
業が容易になるのである。 (実施例6)本実施例は図7に示すように、実施例4の
構成において、異常信号を外部回路に取り出すための移
報端子Ttを付加したものである。この移報端子Ttを
用いて監視盤などに接続し、異常信号を監視盤などで一
括して管理できるようにすれば、異常が生じている物体
検知器の発見が容易になるのである。また、図7に破線
で示すように、異常信号によってリレー27を制御し、
異常信号の発生時にはリレー27を断続的にオンにする
ようにすれば、リレー27に接続される報知器などの動
作状態の変化によって異常の発生している物体検知器を
知ることが可能である。本実施例における表示器7は、
実施例4の構成にのみ適用されるものではなく、他の実
施例においても適用可能である。
【0031】なお、上記各実施例では、検知波として超
音波を例示しているが、必ずしも超音波に限定されるも
のではなく、マイクロ波や光を用いる場合であっても本
発明の技術思想を適用することが可能である。
【0032】
【発明の効果】本発明は上述のように、各物体検知器に
それぞれの動作の異常を検出すると異常信号を発生する
異常検出手段と、異常信号が発生すると同期手段を同期
線から切り離す分離手段とを設けているので、複数台の
物体検知器を同期線を介して相互に接続しているとき
に、いずれかの物体検知器で異常が発生したとすると異
常を生じた物体検知器は分離手段によって同期線から外
され、結果的に異常のない他の物体検知器の動作が停止
することがないという利点がある。
【0033】異常検出手段からの異常信号の有無を表示
する表示手段を付加したものでは、表示手段の表示状態
を見れば、分離手段の動作により同期線から切り離され
た物体検知器を容易に発見することができ、異常の発生
した物体検知器の復旧作業が容易になるという効果があ
る。異常検出手段からの異常信号を外部に出力する移報
端子を付加したものでは、移報端子からの出力を別途に
設けた監視装置などで監視することができ、たとえば異
常信号を集約的に1箇所で監視するような監視盤を用い
れば、異常の有無の管理が容易になるという利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の要部回路図である。
【図2】実施例1の動作説明図である。
【図3】実施例2のブロック図である。
【図4】実施例3のブロック図である。
【図5】実施例4のブロック図である。
【図6】実施例5のブロック図である。
【図7】実施例6のブロック図である。
【図8】従来の物体検知器を示すブロック図である。
【図9】従来の物体検知器の動作説明図である。
【図10】従来の物体検知器の動作説明図である。
【図11】従来例を示す要部回路図である。
【図12】従来例の動作説明図である。
【符号の説明】
1 送受波器 2 周期発振回路 3 ゲート作成回路 4 停止時間監視回路 4a 電源電圧監視回路 4b 送波レベル監視回路 4c 残響時間監視回路 5 スイッチ回路 6 定電圧電源回路 7 表示器 11 送波パルス作成回路 12 超音波発振回路 13 送波増幅回路 21 受波増幅回路 22 検波・波形整形回路 23 検知ゲート回路 24 論理積回路 25 R−Sフリップフロップ 26 出力回路 27 リレー C1 コンデンサ D1 ダイオード G1 ゲート回路 Ls 同期線 NT1 反転回路 Q1 トランジスタ R1 抵抗 Tt 移報端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01V 1/00 G01S 15/04

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検知波を間欠的に送波する送波手段と、
    検知波の送波後の所定期間内での反射波の受波の有無に
    応じて規定の監視空間内での物体の存否を判別する受波
    手段と、検知波の送波後にほぼ連続的に受波入力が検出
    されている期間には停止信号を発生して送波手段による
    検知波の送波を強制的に停止させ受波入力が停止すると
    停止信号を解除する送波制御手段と、外部から停止信号
    が入力されている期間は送波手段による検知波の送波を
    強制的に停止させる同期手段とを具備した物体検知器を
    複数台備え、各物体検知器の送波制御手段から出力され
    る停止信号が他のすべての物体検知器の同期手段に入力
    可能となるように同期線を介して物体検知器を相互に接
    続し、すべての物体検知器の送波制御手段が受波入力の
    停止を検出する時点まですべての物体検知器の検知波の
    送波を停止させる物体検知システムにおいて、各物体検
    知器はそれぞれの動作の異常を検出すると異常信号を発
    生する異常検出手段と、異常信号が発生すると同期手段
    を同期線から切り離す分離手段とを具備することを特徴
    とする物体検知システム。
  2. 【請求項2】 異常検出手段は各物体検知器の電源電圧
    を監視する電源電圧監視回路であって、電源電圧が規定
    範囲外であると異常信号を発生することを特徴とする請
    求項1記載の物体検知システム。
  3. 【請求項3】 異常検出手段は検知波の出力レベルを監
    視する送波レベル監視回路であって、検知波の出力レベ
    ルが規定範囲外であると異常信号を発生することを特徴
    とする請求項1記載の物体検知システム。
  4. 【請求項4】 異常検出手段は検知波の送波時に受波手
    段に回り込んだ検知波のレベルを監視する受波レベル監
    視回路であって、受波手段に回り込んだ検知波のレベル
    が規定範囲外であると異常信号を発生することを特徴と
    する請求項1記載の物体検知システム。
  5. 【請求項5】 検知波は超音波であり、異常検出手段は
    検知波の送波直後に受波手段に入力される残響の継続時
    間を監視する残響時間監視回路であって、残響の継続時
    間が規定値よりも長いと異常信号を発生することを特徴
    とする請求項1記載の物体検知システム。
  6. 【請求項6】 分離手段はリレーとスイッチングトラン
    ジスタとアナログスイッチとのいずれかから選択される
    ことを特徴とする請求項1記載の物体検知システム。
  7. 【請求項7】 異常検出手段からの異常信号の有無を表
    示する表示手段を付加したことを特徴とする請求項1記
    載の物体検知システム。
  8. 【請求項8】 異常検出手段からの異常信号を外部に出
    力する移報端子を付加したことを特徴とする請求項1記
    載の物体検知システム。
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