JP3274414B2 - 断熱容器の組み合わせ装置 - Google Patents

断熱容器の組み合わせ装置

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JP3274414B2 JP12649398A JP12649398A JP3274414B2 JP 3274414 B2 JP3274414 B2 JP 3274414B2 JP 12649398 A JP12649398 A JP 12649398A JP 12649398 A JP12649398 A JP 12649398A JP 3274414 B2 JP3274414 B2 JP 3274414B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、容器本体の外周に
スリーブを組み合わせて断熱容器を製造する装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】熱湯等の注入に適した紙容器として、例
えば実開昭52−97282号、特開平4−20184
0号公報には、容器本体の外側にスリーブを被せて断熱
性を向上させたものが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した断熱容器を製
造する場合、スリーブと容器本体とをまず成形し、それ
らを同軸で組み合わせつつ適当な位置で接着する必要が
あるが、それらの処理に適した装置の開発が望まれてい
る。
【0004】本発明は、容器本体の外周にスリーブを組
み合わせる際に必要な処理を効率よく行える簡素な構成
の組み合わせ装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】以下、本発明について説
明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図
面の参照符号を括弧書きにて付記するが、それにより本
発明が図示の形態に限定されるものではない。
【0006】請求項1の発明は、容器本体(2)の外周
にスリーブ(3)を組み合わせて断熱容器(1)を製造
する組み合わせ装置(30)であって、所定の経路に沿
って周回可能な搬送体(31)と、搬送体(31)に取
り付けられ、その搬送体(31)の所定の停止位置にお
いて容器本体(2)をその軸線の周りに回転させた状態
で保持する回転部(43,44,45,46,47)を
有する容器保持具(33(図26参照))と、容器保持
具(33)が前記経路上の複数の停止位置(B1〜B
8)に順次停止するように搬送体(31)を駆動する駆
動装置(12,13,14,16,32)と、前記複数
の停止位置のいずれかに設けられ、当該停止位置(B
3)に移動した容器保持具(33)の回転部(43,4
4,45,46,47)に接続されて当該回転部を回転
駆動する保持具駆動装置(320)と、前記複数の停止
位置のうち、保持具駆動装置(320)が設けられた停
止位置(B3)よりも搬送体(31)の移動方向先方の
停止位置(B4)に設けられ、容器保持具(33)に保
持された容器本体(2)の外周に接着剤(4(図2参
照))を塗布する接着剤塗布装置(340)と、前記複
数の停止位置のうち、接着剤塗布装置(340)が設け
られた停止位置(B4)よりも搬送体(31)の移動方
向先方の停止位置(B5)に設けられ、接着剤(4)が
塗布された容器本体(2)の外周にスリーブ(3)を被
せるスリーブ受け渡し装置(360)と、を備えた断熱
容器の組み合わせ装置(30)により、上述した課題を
解決する。
【0007】この発明によれば、容器本体(2)を保持
する容器保持具(33)が搬送体(31)によって保持
具駆動装置(320)に搬送されると、その容器保持具
(33)の回転部が保持具駆動装置(320)と接続さ
れて回転駆動される。この回転を利用して、容器本体
(2)に種々の加工、好ましくはピーター線(2d)や
リブ(2e)のように容器本体(2)の周方向に延びる
要素の加工を行うことができる。そして、保持具駆動装
置(320)から搬出された容器保持具(33)を、慣
性により回転を続けている間に接着剤塗布装置(34
0)へ搬入してその外周に接着剤(4)を塗布すれば、
接着剤塗布装置(340)に回転駆動手段を設けて容器
本体(2)へ新たに回転運動を伝達する必要がない。こ
れにより組み合わせ装置の構成が簡素化される。搬送体
(31)に容器本体(2)を回転駆動するモータ等を搭
載する必要もない。従って、特に搬送体(31)上に多
数の容器保持具(33)を設ける場合において、搬送体
(31)の構成の簡素化に顕著な効果があり、搬送体
(31)を軽量化してその駆動装置の負荷を軽減するこ
ともできる。
【0008】請求項2の発明では、請求項1記載の組み
合わせ装置において、容器保持具(33)の前記回転部
には、容器本体(2)と同軸の円盤状の回転入力部(4
3a)が設けられ、保持具駆動装置(320)には、回
転入力部(43a)の外周と接触する円盤状の回転出力
部(325)と、その回転出力部を回転駆動する駆動源
(324)とが設けられている。
【0009】この発明によれば、搬送体(31)が保持
具駆動装置(320)に移動して停止すると、容器保持
具(33)の回転入力部(43a)と保持具駆動装置
(320)に設けられた回転出力部(325)とが接触
して駆動源(324)から容器保持具(33)の回転部
への回転伝達が可能となる。この状態から搬送体(3
1)が駆動されると、回転出力部(325)と回転入力
部(43a)との接続が絶たれ、容器保持具(33)の
回転部が慣性で回転する。一対の円盤状の回転出力部
(325)と回転入力部(43a)とを接触および離間
させているので、回転運動の伝達およびその伝達の切り
離しを切り替える際に搬送体(31)の駆動以外に特別
の操作を行う必要がなく、装置を簡素化できる。また、
回転を切り離す際に回転出力部(325)および回転入
力部(43a)のいずれも制動する必要がなく、接着剤
塗布装置(340)における容器本体(2)の回転運動
を長時間持続させることができる。
【0010】請求項3の発明では、請求項1記載の組み
合わせ装置において、接着剤塗布装置(340)には、
容器本体(2)の外周に向かって接着剤(4)を噴射す
るノズル手段(341)が設けられている。
【0011】この発明によれば、容器本体(2)に対し
て非接触で接着剤(4)を塗布することができるので、
接着剤塗布装置(340)における容器本体(2)の回
転運動を長時間持続させることができる。
【0012】請求項4の発明では、請求項1記載の組み
合わせ装置において、容器保持具(33)には容器本体
(2)の側壁(2a)の内面に接触可能な当接部(45
a,46a)が設けられ、保持具駆動装置(320)に
は、所定の型部材(335)を側壁(2a)を挟んで当
接部(45a,46a)に押し付けて側壁(2a)を加
工する型押し機構(330)が設けられている。
【0013】この発明によれば、保持具駆動装置(32
0)において容器本体(2)に与えられる回転を利用し
て、型部材(335)を側壁(2a)を介して当接部
(45a,46a)に押し当てつつ容器本体(2)の側
壁(2a)の周りに相対的に回転させることができる。
これにより、容器本体(2)の側壁(2a)に、その周
方向へ延びる突条部等を加工することができる。
【0014】なお、以上の発明において、搬送体(3
1)はたとえば請求項5の発明のように所定の軸線周り
に回転可能なターンテーブルとして構成することができ
る。
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【発明の実施の形態】図1は本発明の組み合わせ装置に
より製造される断熱容器としての紙カップを、図2はそ
の紙カップの製造手順の概略をそれぞれ示している。
【0022】これらの図に示すように、紙カップ1は容
器本体としてのカップ本体2とその外周を覆うスリーブ
3とを組み合わせて構成される。カップ本体2は側壁2
aと底部2bとを有する略円錐台形に形成される。カッ
プ本体2の口部には外側に向かってカール部2cが形成
され、その成形後、側壁2aに突条部としてのピーター
線2dおよびリブ2eがそれぞれ紙カップ1の半径方向
外側に膨らむように形成される。ピーター線2dはカッ
プ本体2への注入物(例えば湯)の適量位置を示すため
に設けられ、リブ2eはカップ本体2を補強するために
設けられる。リブ2eはピーター線2dよりも幾らか大
きく形成される。ピーター線2dおよびリブ2eはスリ
ーブ3の内面と接触しないようにそれぞれの突出量が定
められる。カップ本体2の素材には例えば坪量150〜
400g/m2の紙が使用され、少なくともその内面は
耐熱性や耐水性を高めるための被覆層(例えばポリエチ
レン層)にて覆われる。
【0023】スリーブ3は紙カップ1の断熱性を高める
ために設けられる。図2から明らかなように、扇形のブ
ランク3′の両端部3c、3cを貼り合わせ、下端に内
向きのカール部3aを形成してスリーブ3が形成され
る。そして、カップ本体2のカール部2cの直下に設定
された所定の接着範囲(図2のハッチング領域)BDに
接着剤4を塗布してカップ本体2とスリーブ3とを組み
合わせ、スリーブ3の上端部3bとカップ本体2の側壁
2aとを相互に接着して紙カップ1が形成される。接着
範囲BDはピーター線2dを含まないように設定され
る。スリーブ3の素材には例えば坪量150〜400g
/m2の紙が用いられる。なお、スリーブ3は特に湯や
水に触れないため、カップ本体2のような被覆層は省略
してよい。
【0024】次に、図3〜図33を参照して上述した紙
カップ1の製造装置を説明する。図3〜図5は製造装置
10の全体構成を示すもので、図3は平面図、図4は正
面図、図5は一部を省略した左側面図である。これらの
図に示すように、製造装置10は、スリーブ成形部20
と、組み合わせ部30とを有している。スリーブ成形部
20では上述した図2に示すブランク3′からスリーブ
3が成形され、組み合わせ部30ではスリーブ3とカッ
プ本体2とが組み合わされて接着される。
【0025】スリーブ成形部20および組み合わせ部3
0にはそれぞれターンテーブル21,31が設けられて
いる。各ターンテーブル21,31は製造装置10の本
体11により鉛直方向の軸線を中心として回転自在に支
持されている。本体11は製造装置10を構成する各種
の要素の取付基礎となる部分であり、鋼材等を適宜組み
合わせて構成されて工場等の床面FLに水平に載置され
ている。本体11の下部には駆動源としてのモータ12
が設置されている(図4および図5参照)。モータ12
の出力軸にはスプロケット13が取り付けられ、そのス
プロケット13とチェーン14を介して連結されたスプ
ロケット15,16から伝達機構22,32を介してタ
ーンテーブル21,31に回転が伝達される。モータ1
2からターンテーブル21までの減速比と、モータ12
からターンテーブル31までの減速比とは互いに等しく
設定されている。これにより、ターンテーブル21,3
1は互いに同期して45°ずつ回転する。なお、ターン
テーブル21,31の回転方向は図3における反時計方
向にそれぞれ設定されている。
【0026】伝達機構22は、スプロケット15の回転
をスプロケット軸22aからギアボックス22bに内蔵
された不図示の運動変換機構に入力してターンテーブル
21の駆動軸21a(図6参照)の回転に変換する。ま
た、伝達機構32は、スプロケット16の回転をそのス
プロケット16と一体回転可能なスプロケット軸32
a、その軸端に取り付けられたスプロケット32bおよ
びチェーン32cを介してスプロケット32dに伝達
し、さらにスプロケット32dの回転をスプロケット軸
32eからギアボックス32fに内蔵された不図示の運
動変換機構に入力してターンテーブル31の駆動軸(不
図示)の回転に変換する。これら伝達機構22,32の
細部は種々変更してよい。
【0027】ターンテーブル21の外周には、スリーブ
保持具としての8個のマンドレル23…が周方向に等し
い角度(45°)をおいて取り付けられている。各マン
ドレル23には、先端に向かうほど小径となるテーパ面
状の外周面を有する軸部23a(図14参照)が形成さ
れている。各マンドレル23の軸部23aの軸線方向は
ターンテーブル21の半径方向と一致する。一方、組み
合わせ部30のターンテーブル31の外周には、容器保
持具としての8個のカップ保持具33…が周方向に等し
い角度(45°)をおいて取り付けられている。カップ
保持具33はカップ本体2を上下に反転させた状態で支
持するが、詳細は後述する。
【0028】紙カップ1の製造時、ターンテーブル2
1,31はそれぞれマンドレル23およびカップ保持具
33の並ぶ角度ピッチ、すなわち45°ずつ間欠的に回
転駆動される。これにより、マンドレル23はターンテ
ーブル21の周囲に設定された8つの停止位置A1〜A
8に順次停止し、カップ保持具33はターンテーブル3
1の周囲に設定された8つの停止位置B1〜B8に順次
停止する。
【0029】図3に示したように、スリーブ成形部20
の停止位置A1には巻き付けカール装置200が、停止
位置A3には補助シール装置240が、停止位置A4お
よびA5にはカール加工装置260が、停止位置A7に
はスリーブ排出装置280がそれぞれ設けられている。
そして、巻き付けカール装置200の側方にはブランク
供給装置100が設けられている。一方、組み合わせ部
30の停止位置B1にはカップ本体供給装置300が、
停止位置B2およびB3には突条加工装置320が、停
止位置B4には接着剤塗布装置340が、停止位置B5
にはスリーブ受け渡し装置360が、停止位置B6には
スリーブ合わせ装置380がそれぞれ設けられている。
これらの装置では、ターンテーブル21,31が停止す
る毎にそれぞれに割り当てられた作業が実行される。ま
た、スリーブ成形部20には各マンドレル23に対して
一つずつ主シール装置220…が設けられている。な
お、図3では停止位置A2,A8のみに主シール装置2
20が示され、他の停止位置に関しては主シール装置2
20の図示が省略されている。以下、各装置の詳細を説
明する。
【0030】図7〜図11はブランク供給装置100の
詳細を示している。ブランク供給装置100は、上述し
た図2に示すブランク3′を一枚ずつ停止位置A1に供
給するために設けられている。図3および図8〜図11
から明らかなように、ブランク供給装置100は、ブラ
ンク3′の両端部を下面側から支持しつつ案内する一対
のレール101,101と、ブランク3′の中間部を上
下に挟み込むように設けられてブランク3′の垂れや浮
き上がりを防止するガイドプレート102,103とを
有している。図3から明らかなように、ブランク3′
は、レール101,101によりその一方の端部3c
(図2参照)と平行な方向に案内される。停止位置A1
にてブランク3′の中心とマンドレル23の中心線とを
鉛直方向に関して一致させるため、レール101,10
1は停止位置A1におけるマンドレル23の中心線の方
向に対して斜めに傾けて設けられている。
【0031】図3および図4に示したように、ブランク
供給装置100には、レール101,101の一端部
(図3の左端部)にブランク3′を一枚ずつ送り出すブ
ランク送出機構110と、レール上に載置されたブラン
ク3′を搬送する第1および第2のチェーンコンベア1
20,140(図4参照)と、レール101,101に
沿って搬送されるブランク3′の端部3cに接着剤を塗
布する接着剤塗布機構170とが設けられている。
【0032】図8から明らかなように、ブランク送出機
構110は、鉛直方向に延びる多数のロッド112…を
組み合わせて構成されたブランクホルダ111を有して
いる。ロッド112…はブランク3′の輪郭に沿って適
当な間隔をおいて配置されている。ロッド112の下端
にはブランク3′の脱落を防止する拡大部112aが設
けられ、その拡大部112aよりも上方でかつロッド1
12により囲まれた空間に多数のブランク3′…が積み
重ねて収容される。ブランクホルダ111の下方にはブ
ランク抜き取り部材113が設けられている。ブランク
抜き取り部材113は、本体11に取り付けられたエア
ーシリンダ114のピストンロッド114aと接続され
て鉛直方向に昇降可能である。ブランク抜き取り部材1
13の上端には複数の吸盤115…が取り付けられてい
る。
【0033】ブランク抜き取り部材113が上方に駆動
されると、吸盤115…はブランクホルダ111の最下
段に収容されたブランク3′に押し付けられ、それに同
期して不図示の吸引手段により吸盤115の吸着面から
空気が吸引されて吸盤115がブランク3′に吸い付
く。この状態からブランク抜き取り部材113を下方へ
駆動すると、吸盤115に吸着されたブランク3′がロ
ッド112の拡大部112aを越えて下方に抜き取られ
る。ブランク抜き取り部材113がさらに下降すると、
ブランク3′の両端がレール101,101と係合し、
これに同期して吸盤115からの吸引が中断されて吸盤
115がブランク3′から離間する。このように、ブラ
ンク抜き取り部材113が昇降を繰り返すことにより、
ブランク3′がブランクホルダ111から一枚ずつ抜き
取られてレール101,101上に移される。
【0034】図8〜図11に示すように、チェーンコン
ベア120,140はそれぞれレール101,101に
沿って配置された二列のチェーン121,141を有し
ている。各チェーン121,141にはブランク3′と
係合してこれに搬送力を伝えるための複数の爪121
a,141aが取り付けられている。図3および図7に
示すように、第1のチェーンコンベア120の一端側の
スプロケット122,122は、本体11に回転自在に
支持されたスプロケット軸123に一体回転可能に取り
付けられ、そのスプロケット軸123の一端にはクラッ
チ124を介してスプロケット125が取り付けられて
いる。図3および図4に示すように、スプロケット12
5は本体11に取り付けられたモータ130と伝達機構
131を介して連結されている。伝達機構131は、モ
ータ130の出力軸に取り付けられたプーリ130aの
回転をベルト132およびプーリ133を介して中間軸
134に伝達し(図10参照)、さらにその中間軸13
4の回転をスプロケット135およびチェーン136を
介してスプロケット125に伝達する(図3および図4
参照)。なお、伝達機構131の細部は適宜変更してよ
い。
【0035】また、図9に示したように、第1のチェー
ンコンベア120の他端側のスプロケット126,12
6は、本体11に回転自在に支持されたスプロケット軸
142(図3参照)に対して相対回転可能に取り付けら
れている。従って、スプロケット軸142が回転してい
るか否かに拘わりなく、モータ130の回転に応じてチ
ェーン121,121が走行し、ブランク送出機構11
0によってレール101,101上に取り出されたブラ
ンク3′が第2のチェーンコンベア140まで搬送され
る。
【0036】第2のチェーンコンベア140のスプロケ
ット143,143はスプロケット軸142に一体回転
可能に取り付けられている。このスプロケット軸142
は伝達機構150を介してターンテーブル21の駆動軸
21a(図6参照)と連結されている。従って、ターン
テーブル21が45°回転する毎にチェーン141,1
41が一定量ずつ間欠的に駆動される。これにより、停
止位置A1にマンドレル23が繰り出される毎にそのマ
ンドレル23の下方に一枚のブランク3′が供給され
る。なお、伝達機構150は、ターンテーブル21の駆
動軸21aに取り付けられたスプロケット21bの回転
をチェーン151、スプロケット152、中間軸15
3、一対のベベルギア154,155および中間軸15
6を介してブランク供給装置100の側方まで伝達し
(図3および図4参照)、さらに中間軸156の回転を
一対のベベルギア157,158、中間軸159および
一対のベベルギア160,161を介してスプロケット
軸142まで伝達する(図9参照)。但し、伝達機構1
50の細部は種々変更してよい。
【0037】図3、図10および図11に示すように、
接着剤塗布機構170は、溶融状態の接着剤が蓄えられ
た受け皿171と、下端部が受け皿171内の接着剤に
浸されたディップローラ172と、そのディップローラ
172と接触する塗布ローラ173とを有している。デ
ィップローラ172は第1のチェーンコンベア120の
中間軸134と一体回転可能である。塗布ローラ173
は中間軸134に対して一対のギア175,176およ
びギア軸177を介して連結されて中間軸134と一体
に回転する。塗布ローラ173の外周はレール101,
101に支持されたブランク3′の一方の端部3cと接
触する。従って、第1のチェーンコンベア120のモー
タ130が回転すると、その回転に同期してディップロ
ーラ172および塗布ローラ173も回転し、受け皿1
71の接着剤がディップローラ172の外周から塗布ロ
ーラ173の外周を介してブランク3′の端部3cへ移
される。
【0038】図12および図13は巻き付けカール装置
200の詳細を示している。巻き付けカール装置200
は、ブランク供給装置100によって停止位置A1に供
給されたブランク3′をマンドレル23に巻き付けるた
めに設けられたものであり、支持部材201と、その支
持部材201を鉛直方向に移動可能な状態で本体11と
連結する直線案内装置202と、支持部材201を鉛直
方向に駆動するエアーシリンダ203と、支持部材20
1にピン204,204を介して回動自在に取り付けら
れた一対のエアーシリンダ205,205とを有してい
る。直線案内装置202は、直線状のレール202a
と、そのレール202aに沿って移動可能なスライダ2
02bとを有する周知のものである。
【0039】各エアーシリンダ205のピストンロッド
205aの先端部にはアタッチメント206がピン20
7を介して回転自在に取り付けられ、それらアタッチメ
ント206は支持部材201に対してもピン208を介
して回転自在に連結されている。各アタッチメント20
6にはブランク巻き付け具210が設けられている。ブ
ランク押さえ具210には、マンドレル23の外周面に
沿うように湾曲した凹面210aが形成されている。
【0040】エアーシリンダ205のピストンロッド2
05aの伸縮に伴ってアタッチメント206はピン20
7を中心に一定範囲で回動する。ブランク供給装置10
0によってブランク3′が停止位置A1に運び込まれる
とき、換言すればターンテーブル21が回転してマンド
レル23が移動するときには、図12に想像線で示した
ようにピストンロッド205aが縮んだ状態に保持され
てアタッチメント206が互いに離間している。この状
態でアタッチメント206の上方にブランク3′が搬入
されると、エアーシリンダ203により支持部材20
1,エアーシリンダ205およびアタッチメント206
等が一体的に上方に駆動され、支持部材201に装着さ
れたブランク押さえ具211がブランク3′に接触して
ブランク3′がマンドレル23に押し付けられる。これ
により、ブランク3′の巻き付け過程におけるずれが防
がれる。この後、図12に実線で示すようにエアーシリ
ンダ205のピストンロッド205aが伸ばされ、それ
に応じてアタッチメント206が上方に回転して互いに
接近する。これにより停止位置A1に繰り出されたブラ
ンク3′がブランク巻き付け具210と係合してマンド
レル23(図12参照)の外周に巻き付けられる。この
とき、ブランク3′の両端部3c,3cがマンドレル2
3の上端で重なり合って継ぎ目部3d(図2参照)が形
成される。なお、接着剤の塗布された端部3cが反対側
の端部3cよりも内側となるようにアタッチメント20
6,206の動作を調整する必要がある。例えばピン2
07,207の位置を左右で変化させて接着剤の塗布さ
れた端部3cが反対側の端部3cよりも先にマンドレル
23に押し付けられるように構成する。
【0041】ブランク3′の巻き付け完了後は、次のタ
ーンテーブル21の回転に備えてアタッチメント206
が再び図12の想像線の位置へと駆動され、エアーシリ
ンダ203により支持部材201,エアーシリンダ20
5およびアタッチメント206等が一体的に下方に戻さ
れる。ターンテーブル21が再び回転して次のマンドレ
ル23が停止位置A1へ繰り出され、かつ新たなブラン
ク3′が停止位置A1へ供給されると、再びエアーシリ
ンダ203にて支持部材201等が上方へ駆動されると
ともにアタッチメント206が上方へ回転駆動されてブ
ランク3′がマンドレル23に巻き付けられる。なお、
ブランク巻き付け具210はマンドレル23の大きさに
応じて交換可能である。アタッチメント206の高さは
エアーシリンダ203により必要に応じて調整される。
【0042】巻き付けカール装置200によってマンド
レル23に巻き付けられたブランク3′の継ぎ目部3d
は主シール装置220によってマンドレル23に押し付
けられかつ加熱される。図6に示したように、主シール
装置220は、マンドレル23の上方に配置されたエア
ーシリンダ221と、そのエアーシリンダ221の可動
部221aに取り付けられた押さえ具222とを有して
いる。エアーシリンダ221はブラケット223を介し
てターンテーブル21に取り付けられている。従って、
エアーシリンダ221およびそこから吊り下げられた押
さえ具222はターンテーブル21の駆動に応じてマン
ドレル23と一体的に回転する。
【0043】エアーシリンダ221の可動部221aは
鉛直方向に動作可能である。押さえ具222はマンドレ
ル23の外周面に沿って傾けられており、その全長はマ
ンドレル23の全長にほぼ等しく設定されている。ま
た、押さえ具222は内蔵するヒーター(不図示)によ
り、ブランク3′の両端部3c,3cの接着を促進する
ために適切な温度(例えば100°C)に加熱される。
【0044】停止位置A1の巻き付けカール装置200
によってマンドレル23にブランク3′が巻き付けられ
る際、エアーシリンダ221の可動部221aは上方に
後退した位置に保持され、押さえ具222はマンドレル
23の上方に離れた位置に保持される。そして、巻き付
けカール装置200のブランク巻き付け具210によっ
てブランク3′がマンドレル23に巻き付けられると、
それらブランク巻き付け具210がマンドレル23から
離れるよりも前にエアーシリンダ221の可動部221
aが下降し、加熱された押さえ具222がブランク3′
の継ぎ目部3dに押し付けられる。これにより継ぎ目部
3dが加熱かつ押圧されて接着剤による接着が促進され
る。
【0045】押さえ具222による加熱および押圧はマ
ンドレル23が停止位置A7に達するまで継続して行わ
れる。そして、マンドレル23が停止位置A7に達する
とエアーシリンダ221の可動部221aが上昇し、押
さえ具222がマンドレル23の上方へ離間する。
【0046】停止位置A1において、主シール装置22
0により継ぎ目部3dが押さえ込まれたブランク3′は
ターンテーブル21の次の回転により停止位置A2へ移
動し、さらにその次のターンテーブル21の回転により
停止位置A3の補助シール装置240(図3,図14お
よび図15参照)へ送られる。
【0047】補助シール装置240は、ブランク3′の
マンドレル23からの突出部3eにおける継ぎ目部3d
を加熱かつ押圧してその接着を促進するために設けられ
ている。すなわち、本実施形態の製造装置10では、図
14から明らかなようにマンドレル23の軸部23aが
その外周に巻き付けられるブランク3′よりも短く形成
されている。その理由は、ブランク3′をマンドレル2
3に巻き付ける処理と、スリーブ3の下端にカール部3
a(図2参照)を加工する処理とを同一のマンドレル2
3上で行うためである。しかしながら、マンドレル23
がブランク3′よりも短いと上述した突出部3eが発生
し、この突出部3eは主シール装置220の押さえ具2
22で押さえ付けることができない。そこで、突出部3
eの継ぎ目部3dのみを加熱かつ押圧すべく補助シール
装置240が設けられている。
【0048】図14および図15に示すように、補助シ
ール装置240は、製造装置10の本体11に取り付け
られたベース241と、そのベース241に取り付けら
れたエアーシリンダ242と、エアーシリンダ242の
可動部242aに取り付けられた支持部材243と、支
持部材243の上端に取り付けられたエアーシリンダ2
44と、エアーシリンダ244の可動部(不図示)に取
り付けられた一対の挟み具245,245とを有してい
る。エアーシリンダ242の可動部242aは水平方向
に対して僅かに傾いた方向(矢印Y方向)に往復運動す
る。この可動部242aの動作方向の水平面に対する傾
きは、マンドレル23の中心線に対する外周面の傾きと
ほぼ一致する。一方、挟み具245,245は、エアー
シリンダ244により鉛直方向に対して僅かに傾いた方
向(矢印Z方向)に沿って互いに逆向きに駆動される。
各挟み具245は内蔵するヒーター(不図示)により適
温に加熱される。挟み具245の加熱温度は、上述した
主シール装置220における押さえ具222の加熱温度
よりも高く設定される。例えば、押さえ具222が10
0°Cのとき、挟み具245は180°程度まで加熱さ
れる。
【0049】図16は挟み具245の動作を示してい
る。ターンテーブル21が回転する際には、図14のエ
アーシリンダ242の可動部242aが後退した位置に
あり、挟み具245が図16(a)に示す位置に保持さ
れる。このとき、挟み具245,245の間には継ぎ目
部3dを受け入れ可能な大きさの隙間が空いている。タ
ーンテーブル21が回転して停止位置A2から停止位置
A3へマンドレル23が移動すると、エアーシリンダ2
42の可動部242aがターンテーブル21側へ前進し
て挟み具245,245がブランク3′の継ぎ目部3d
と重なる位置まで移動する。続いて、エアーシリンダ2
44により挟み具245,245が駆動され、図16
(b)に示すように継ぎ目部3dが挟み具245の間に
挟み込まれる。これにより継ぎ目部3dに塗布された接
着剤が加熱されてその接着が促進される。挟み具245
による継ぎ目部3dの加熱および押圧が所定時間行われ
ると、次回のターンテーブル21の回転に備えて挟み具
245,245が図16(a)に示す状態へ戻される。
【0050】図14および図15から明らかなように、
ブランク3′の継ぎ目部3dに合わせて挟み具245の
位置を鉛直方向に調整可能とするため、ベース241に
は、固定部241aと、その固定部241aに対して鉛
直方向に移動自在に組み合わされた可動部241bとが
設けられている。固定部241aには鉛直方向に延びる
調整ボルト246が回転自在に取り付けられ、その調整
ボルト246の上端部は可動部241bにねじ込まれて
いる。固定部241aと可動部241bとを固定するボ
ルト247を緩めて調整ボルト246を回転させると、
可動部241bが鉛直方向に移動して挟み具245の高
さが変化する。
【0051】補助シール装置240による処理を受けた
ブランク3′は、ターンテーブル21の次の回転により
停止位置A4のカール加工装置260へ移動し、さらに
その次のターンテーブル21の回転により停止位置A5
のカール加工装置260へ移動する。これらカール加工
装置260は上述したスリーブ3のカール部3a(図2
参照)を加工するために設けられている。
【0052】図17〜図19に示すように、カール加工
装置260は、製造装置10の本体11に固定されたベ
ース261と、そのベース261に取り付けられたエア
ーシリンダ262と、ベース261の上端に一対の直線
案内装置263,263を介して取り付けられた可動プ
レート264と、可動プレート264の上面に取り付け
られたモータ265とを有している。エアーシリンダ2
62のピストンロッド262aは停止位置A4,A5に
おけるマンドレル23の中心線の方向に伸縮し、直線案
内装置263のレール263aはピストンロッド262
aの動作方向と平行に延びている。可動プレート264
は、直線案内装置263のスライダ263bに支持され
るとともに、連結プレート266を介してエアーシリン
ダ262のピストンロッド262aと連結されている。
【0053】モータ265の出力軸265aにはアダプ
タ267が一体回転可能に取り付けられ、そのアダプタ
267の端面には円盤状の型部材268がボルト269
…を利用して着脱自在に取り付けられている。型部材2
68は出力軸265aと同軸であり、その端面にはカー
ル部3aを形成するための溝部268aが型部材268
をその軸線の周りに一周するように設けられている。こ
れら型部材268や出力軸265aはマンドレル23と
も同軸である。
【0054】型部材268はエアーシリンダ262のピ
ストンロッド262aの伸縮に応じてマンドレル23の
中心線の方向に移動する。ターンテーブル21が回転す
る際にエアーシリンダ262のピストンロッド262a
は格納されており、型部材268は図17に示したよう
にブランク3′の突出部3eから離れた位置に保持され
ている。モータ265は、ターンテーブル21が回転中
か否かに拘わりなく回転した状態に保持される。
【0055】ターンテーブル21が停止するとエアーシ
リンダ262のピストンロッド262aがマンドレル2
3側に突出して型部材268がブランク3′の突出部3
eに押し付けられる。このとき突出部3eは、型部材2
68の溝部268aにはまり込み、溝部268aの輪郭
に沿って内向きにカールする。型部材268が所定時間
押し付けられるとエアーシリンダ262のピストンロッ
ド262aが後退して型部材268が図17の位置に復
帰する。以下、新たなマンドレル23が繰り出される毎
に、各停止位置A4,A5にて型部材268の前進およ
び後退が繰り返されてブランク3′の突出部3eにカー
ル部3aが加工される。
【0056】なお、停止位置A4ではカール部3aが途
中まで加工され、次の停止位置A5で完全なカール部3
aが形成される。カール部3aを二回に分けて加工する
理由は、大きなカール部3aを無理なく加工するためで
ある。なお、型部材268の移動量や溝部268aの形
状は停止位置A4,A5毎に異なっている。
【0057】以上に説明した停止位置A1から停止位置
A6までの処理によりスリーブ3の成形が完了する。成
形されたスリーブ3は停止位置A7のスリーブ排出装置
280によって組み合わせ部30へと移される。
【0058】図20および図21に示すように、スリー
ブ排出装置280は、装置10の本体11に固定される
支持部材281と、その支持部材281に直線案内装置
282を介して取り付けられたモータベース283と、
支持部材281に取り付けられたエアーシリンダ284
と、モータベース283の上端に取り付けられたモータ
285と、そのモータ285の出力軸285aに取り付
けられたローラ286とを有している。直線案内装置2
82のレール282aは鉛直方向に延びており、モータ
ベース283はその直線案内装置282のスライダ28
2bと連結されている。エアーシリンダ284の可動部
284aはモータベース283の下端に連結され、従っ
てモータベース283はエアーシリンダ284の可動部
284aの動作に応じて鉛直方向に移動する。モータ2
85の出力軸285aは停止位置A7におけるマンドレ
ル23の軸線方向と直交する方向に延びている。
【0059】上述したターンテーブル21が回転する際
には、図21に示したようにエアーシリンダ284の可
動部284aが下方に後退した位置に保持され、ローラ
286がマンドレル23の下方に離間する。モータ28
5の出力軸285aは、ターンテーブル21が回転中か
否かに拘わりなく図21の反時計方向(矢印CCW)に
回転する。ターンテーブル21が回転してスリーブ3を
有するマンドレル23が停止位置A7に移動すると、ま
ず上述した主シール装置220の押さえ具222がマン
ドレル23の上方に後退し、それに合せてエアーシリン
ダ284の可動部284aが上方に駆動され、図21に
想像線で示したようにローラ286の外周がマンドレル
23に押し付けられる。これにより、スリーブ3がマン
ドレル23から取り外されて組み合わせ部30の側(矢
印Fの側)へ排出される。排出されたスリーブ3は組み
合わせ部30の受け渡し装置360で受け止められる
が、詳細は後述する。ローラ286がマンドレル23と
接する位置に所定時間保持された後は、次のターンテー
ブル21の回転に備えて可動部284aが図21の実線
位置へ戻される。
【0060】図22および図23はカップ本体供給装置
300の詳細を示している。カップ本体供給装置300
は、停止位置B1のカップ保持具33に対してカップ本
体2(図2参照)を上下逆向きにして装着するために設
けられており、停止位置B1の上方に配置されて製造装
置10の本体11により略水平に支持された基板301
と、その上方に平行に取り付けられたモータベース30
2とを有している。基板301には停止位置B1のカッ
プ保持具33と同軸の貫通孔303が形成され、その貫
通孔303の内径はカップ本体2のカール部2cにおけ
る外径よりも大きく設定されている。貫通孔303の周
囲には鉛直方向に延びる6本のロッド304…が周方向
に等しい間隔をおいて取り付けられている(図5参
照)。これらロッド304にて囲まれた空間には、複数
のカップ本体2が上下逆向きにして収容される。なお、
ここに収容されるカップ本体2は、ピーター線2dおよ
びリブ2e以外のすべての要素が既に形成されたもので
ある。
【0061】基板301上には6個のプーリ305a,
305b…305fが設けられている。一つのプーリ3
05aはモータベース302に取り付けられたモータ3
06の出力軸306aに一体回転可能に取り付けられ、
他の5つのプーリ305b…305fは基板301に回
転自在に支持されたプーリ軸307…に一体回転可能に
取り付けられている。各プーリ305a〜305fの外
周にはベルト308が巻き掛けられ、モータ306の出
力軸306aの回転によって各プーリ305a〜305
fは一体的に回転する。さらに6つのプーリ305a〜
305fのうち、モータ306に取り付けられたプーリ
305aに隣接する2つのプーリ305b,305f
と、プーリ305aに対して貫通孔303を挟んで反対
側に位置するプーリ305dは、プーリ軸307を介し
てローラ309…と一体回転可能に連結されている。ロ
ーラ309の外周には螺旋溝309aが形成されてい
る。
【0062】ローラ309の外周部は貫通孔303より
も半径方向中心側に僅かに突出する。そして、ロッド3
04の間に収容される複数のカップ本体2はこれらロー
ラ309の貫通孔303からの突出部分により下方から
支持される。モータ306の出力軸306aが所定方向
に回転駆動されると、最も下に位置するカップ本体2の
カール部2cがローラ309の螺旋溝309aに係合
し、ローラ309の回転に応じて下方へ押し出される。
これにより、1個のカップ本体2がロッド304の間か
ら引き抜かれてカップ保持具33に被せられる。ターン
テーブル31が回転する毎に上述したローラ309の回
転が繰り返され、停止位置B1に移動したカップ保持具
33に次々とカップ本体2が供給される。
【0063】カップ保持具33に被せられたカップ本体
2は、ターンテーブル31の次の回転により停止位置B
2の突条加工装置320へ移動し、さらにその次のター
ンテーブル31の回転により停止位置B3の突条加工装
置320へ移動する。
【0064】図24および図25は突条加工装置320
の詳細を示している。突条加工装置320では、カップ
保持具33と協働してピーター線2dやリブ2eが形成
される。図26に詳しく示したように、カップ保持具3
3は、ターンテーブル31の外周に取り付けられて鉛直
方向に延びる支持軸40と、その支持軸40の下端のね
じ部40aに装着されて支持軸40を抜け止めするナッ
ト41と、支持軸40の外周にベアリング42A,42
Bを介して回転自在に装着された回転筒43と、その回
転筒43の外周に同軸にはめ合わされたスペーサ44,
型部材45,46およびキャップ47とを有している。
回転筒43の下端には支持軸40と同軸の駆動ホイール
43aが形成されている。スペーサ44,型部材45,
46およびキャップ47は回転筒43に対して着脱自在
であるが、特に型部材45,46はそれぞれ止めねじ4
8,49を利用して回転筒43に一体回転可能に取り付
けられている。
【0065】型部材45,46はそれぞれピーター線2
dおよびリブ2eを形成するためのものであり、それら
の外周にはフランジ45a,46aが設けられている。
フランジ45a,46aは回転筒43と同軸であり、そ
れらの外周は断面円弧状に丸められている。キャップ4
7の上端にはカップ本体2の底部2bを内側から支える
ための底支持部47aが形成されている。底支持部47
aにカップ本体2を被せたとき、フランジ45a,46
aはピーター線2dおよびリブ2eの形成位置にて側壁
2aの内面にほぼ接触する。フランジ45a,46aの
厚さ(図26の上下方向の寸法)はそれぞれピーター線
2dおよびリブ2eの幅に応じて設定されている。な
お、スペーサ44を交換することにより、フランジ45
a,46aの高さを調整できる。また、ピーター線2d
やリブ2eの種類別に複数の型部材45,46が用意さ
れ、カップ本体2に適したものが回転筒43上に組み付
けられる。
【0066】図24および図25に示したように、突条
加工装置320には、カップ保持具33に装着されたカ
ップ本体2を回転させるための回転駆動機構321と、
その回転中のカップ本体2を型部材45,46に押し付
けてピーター線2d等を加工するための型押し機構33
0と、加工中のカップ本体2の抜けを防止する抜け止め
機構336とが設けられる。
【0067】回転駆動機構321は、装置10の本体1
1に取り付けられた4本のロッド322…と、ロッド3
22の上端に取り付けられたモータベース323と、モ
ータベース323に取り付けられたモータ324とを有
している。モータ324の出力軸324aは鉛直上方に
突出し、そこには駆動ホイール325が取り付けられて
いる。ターンテーブル31が回転してカップ保持具33
が停止位置B2,B3に移動すると、カップ保持具33
の駆動ホイール43aと駆動ホイール325とが接触
し、モータ324の出力軸324aの回転に応じて回転
筒43が回転する。ターンテーブル31が回転する際に
は駆動ホイール43aが駆動ホイール325から離間し
て両者間の回転伝達が断ち切られる。そして、ターンテ
ーブル31が所定角度(45°)回転した後に停止する
と、次のカップ保持具33の駆動ホイール43aと駆動
ホイール325とが接触して両者間の回転伝達が可能と
なる。
【0068】図26に詳しく示したように、型押し機構
330は、モータベース323から鉛直上方に延びる4
本のロッド331…と、ロッド331の途中に取り付け
られたブラケット332と、ブラケット332に取り付
けられた駆動源としてのエアーシリンダ333と、この
エアーシリンダ333のピストンロッド333aに取り
付けられたホルダ334と、このホルダ334の軸部3
34aにベアリング334b,334bを介して回転自
在に取り付けられた型押しローラ335とを有してい
る。型押しローラ335の外周面はカップ本体2の側壁
2a(図2参照)に沿って傾斜するテーパ面として形成
される。型押しローラ335の外周面には略円弧状の断
面を有する溝部335aが形成されている。停止位置B
2の型押しローラ335に設けられた溝部335aの断
面形状はフランジ45aの外周と相補的であり、停止位
置B3の型押しローラ335に設けられた溝部335a
の断面形状はフランジ46aの外周と相補的である。
【0069】ブラケット332はロッド331に沿って
鉛直方向に位置調整可能な状態でロッド331に取り付
けられている。停止位置B2では、型押しローラ335
の溝部335aがフランジ45aと上下方向に一致する
ようにブラケット332の位置が調整され、停止位置B
3では、型押しローラ335の溝部335aがフランジ
46aと上下方向に一致するようにブラケット332の
位置が調整されている。
【0070】抜け止め機構336は、ロッド331の上
端部に取り付けられたブラケット337と、そのブラケ
ット337の先端に下向きに取り付けられた駆動源とし
てのエアーシリンダ338と、そのエアーシリンダ33
8のピストンロッド338aとベアリング339aを介
して回転自在に連結された押さえ板339とを有してい
る。エアーシリンダ338のピストンロッド338aを
下方に伸ばすと押さえ板339がカップ本体2の底部2
bに当接し、ピーター線2dやリブ2eを形成する際の
カップ本体2の浮き上がりが防止される。
【0071】停止位置B2における突条加工装置320
の動作は次の通りである。ターンテーブル31が所定角
度回転してカップ本体2が停止位置B2に供給される
と、上述したように駆動ホイール325とカップ保持具
33のホイール43aとが接触して保持具33の回転筒
43およびカップ本体2が保持具33の軸線周りに回転
駆動される。この状態から抜け止め機構336のエアー
シリンダ338が起動されて押さえ板339がカップ本
体2の底部2bに突き当てられ、それと同時にエアーシ
リンダ333のピストンロッド333aが伸ばされて図
27(a)に矢印で示したように型押しローラ335が
側壁2aに向けて駆動される。この結果、図27(b)
に示すように型押しローラ335が側壁2aに当接して
側壁2aが内側に押し込まれる。これにより溝部335
aとフランジ45aの外周との間に側壁2aが挟み込ま
れ、ピーター線2dが生じるように側壁2aにくせが付
けられる。このとき、カップ本体2およびフランジ45
aは回転しているため、型押しローラ335とカップ本
体2の側壁2aとの接触位置が周方向に逐次変化し、ピ
ーター線2dがカップ本体2の周方向に徐々に形成され
る。
【0072】型押しローラ335がカップ本体2の周り
を一周以上するとピストンロッド333aが縮められ、
図27(c)に矢印で示すよう型押しローラ335が側
壁2aから離される。溝部335aとフランジ45aと
の間で挟まれた部分以外の側壁2aはその弾性により元
の形状に復帰し、これによりピーター線2dがその全周
に亘って側壁2aの外側に突出する。型押しローラ33
5の駆動と同時に抜け止め機構336の押さえ板339
も上方に引き上げられる。
【0073】ピーター線2dが形成されたカップ本体2
は次のターンテーブル31の回転により停止位置B3に
送られる。停止位置B3でも上記と同一手順により型押
し機構330および抜け止め機構336が駆動されてリ
ブ2eが側壁2aに形成される。このときの型押しロー
ラ335、側壁2aおよびフランジ46aの関係は図2
7と同様であり、詳細は省略する。
【0074】リブ2eが形成されたカップ本体2はター
ンテーブル31の回転により次の停止位置B4の接着剤
塗布装置340(図3参照)へ送られる。停止位置B3
からB4へとカップ本体2が移動する際にカップ保持具
33のホイール43aが駆動ホイール325から離れて
回転伝達が絶たれるが、慣性により回転筒43は停止位
置B4で暫く回転を続ける。
【0075】図28に示すように、接着剤塗布装置34
0には、カップ本体2の側壁2aに向かって接着剤4
(図2参照)を吹き付けるノズルガン341が設置され
ている。このノズルガン341は、ターンテーブル31
によりカップ本体2が停止位置B4へ送られる毎に接着
剤4を所定時間に亘って射出する。ノズルガン341か
ら接着剤4が射出されている間のカップ本体2の回転に
より、カップ本体2の側壁2aに設けられた接着範囲
(図2参照)にほぼ均等に接着剤4が塗布される。
【0076】停止位置B4にて接着剤4が塗布されたカ
ップ本体2は、ターンテーブル31の回転により停止位
置B5に設けられた受け渡し装置360に送られる。図
29および図30は受け渡し装置360の詳細を示して
いる。受け渡し装置360は、上述したスリーブ成形部
20から排出されるスリーブ3を受け取ってカップ本体
2の外周に被せるために設けられており、装置10の本
体11に取り付けられた支持部材361と、その支持部
材361により水平軸周りに回転自在に支持された駆動
軸362と、駆動軸362の軸端に取り付けられたイン
デックステーブル363とを備えている。駆動軸362
はターンテーブル21からブランク供給装置100へ回
転を伝えるための中間軸153と一対のベベルギア36
4,365を介して連結される。従って、ターンテーブ
ル21,31が45°回転する毎に駆動軸362および
インデックステーブル363は90°ずつ図29の反時
計方向(矢印CCW方向)に回転駆動される。
【0077】インデックステーブル363の外周には、
4枚の板状のスリーブホルダ366…が周方向に等しい
間隔をおいて取り付けられている。各スリーブホルダ3
66にはスリーブ3と嵌合する貫通孔366aがそれぞ
れの軸線をインデックステーブル363の半径方向と一
致させて設けられている。貫通孔366aにはインデッ
クステーブル363の中心に向かうほど小径となるテー
パが付されている。
【0078】インデックステーブル363の回転に同期
して、各スリーブホルダ366はインデックステーブル
363の上下左右に設定された停止位置C1〜C4の間
を移動する。停止位置C1では、スリーブホルダ366
の貫通孔366aがスリーブ成形部20の停止位置A7
に繰り出されたマンドレル23とほぼ同軸となり、停止
位置C4では貫通孔366aが停止位置B5のカップ保
持具33と同軸となる。このため、停止位置A7に設け
られたローラ286(図21参照)によってマンドレル
23から取り出されたスリーブ3は、停止位置C1のス
リーブホルダ366の貫通孔366aに挿入される。ま
た、停止位置C4に達したスリーブ3はその直下のカッ
プ保持具33に向かって落下してカップ本体2の外周に
被せ合わされる。
【0079】図30から明らかなように、インデックス
テーブル363の周囲にはエアーシリンダ371,37
4がそれぞれ設けられている。エアーシリンダ371は
ロッド369およびブラケット370を介して本体11
に支持され、エアーシリンダ374はブラケット373
を介してブラケット370に支持されている。エアーシ
リンダ371,374はいずれも下方に突出可能な可動
部371a,374aを有しており、それら可動部37
1a,374aには押さえ板372,375が取り付け
られている。インデックステーブル363が90°回転
する毎に可動部371a,374aは少なくとも一回下
方に駆動され、その動作に応じて停止位置C2,C4の
スリーブ3が押さえ板372,375と当接して下方に
押し込まれる。これにより停止位置C2ではスリーブ3
がスリーブホルダ366の貫通孔366aに押し込まれ
てスリーブ3と貫通孔366aとの芯が合わされる。ま
た、停止位置C4では、スリーブホルダ366の貫通孔
366aからスリーブ3が確実に押し出される。
【0080】スリーブ3が被せられたカップ本体2は、
ターンテーブル31の次の回転により、停止位置B6の
スリーブ合わせ装置380へと送られる。図31および
図32はスリーブ合わせ装置380の詳細を示してい
る。スリーブ合わせ装置380は、本体11に取り付け
られた支柱381と、その支柱381の上端に取り付け
られたブラケット382と、ブラケット382の先端か
ら吊り下げられたエアーシリンダ383と、エアーシリ
ンダ383のピストンロッド383aに支持軸384を
介して取り付けられた合わせ治具385とを備えてい
る。
【0081】図33(a)に詳しく示したように、合わ
せ治具385は、円盤状の治具本体386と、その治具
本体386の中心線の周りに並べて取り付けられた複数
(例えば6本)のピン387…とを有している。治具本
体386は停止位置B6におけるカップ保持具33と同
軸に保持されている。治具本体386の下面側には凹部
386aが形成され、その凹部386aの外周にはテー
パ面386bおよび段部386cが形成されている。ピ
ン387は治具本体386に対して上下方向に移動自在
に取り付けられている。ピン387の上端には、ピン3
87の治具本体386からの脱落を防止するリング38
8が取り付けられ、ピン387の中間にはピン387の
上方への抜けを阻止するフランジ387aが形成されて
いる。さらに、ピン387の下端にはテーパ部387b
が形成されている。なお、テーパ部387bに代え、湾
曲した断面を有するR加工部を設けてもよい。
【0082】ターンテーブル31が回転しているとき、
治具385は図31のエアーシリンダ383により上方
に後退した位置に保持される。このとき、図33(a)
に示したように、ピン387は自重で下がった位置にあ
り、それぞれのテーパ部387bは治具本体386の下
方に突き出ている。ターンテーブル31の回転により停
止位置B5から停止位置B6へとカップ本体2およびス
リーブ3が運び込まれると、エアーシリンダ383によ
り治具385が下方へ一回以上往復駆動される。図33
(a)に示すようにスリーブ3がカップ本体2に対して
芯がずれた状態で被せられていた場合でも、同図(b)
に示すように治具385が下降する途中でピン387の
テーパ部387bがカール部3aと接触してカール部3
aが外側に押し退けられ、その結果、スリーブ3とカッ
プ本体2とが正確に芯合わせされる。
【0083】治具385が所定位置まで下降するとテー
パ部387bはカップ本体2の側壁2aの下端部内周と
接触する。この状態からさらに合わせ治具385が下方
へ駆動されても、ピン387はカップ本体2の側壁2a
から受ける抵抗により側壁2aの内側にそれ以上入り込
むことができないため、図33(c)に示すように治具
本体386に対して上方に変位する。一方、スリーブ3
のカール部3aは治具本体386のテーパ面386bと
接触して芯出しされつつ段部386cにより下方に押し
込まれる。この結果、スリーブ3の上端部3bの内周面
がカップ本体2の接着範囲BD(図2参照)に接触して
スリーブ3とカップ本体2とが確実に接着される。
【0084】図33(c)の状態まで下降した合わせ治
具385は、次回のターンテーブル31の回転に備えて
エアーシリンダ383により再び引き上げられる。この
上昇開始時点でピン387はカップ本体2の側壁2aと
接触しているだけで側壁2aの内側に嵌合していない。
従って、ピン387に連れられてカップ本体2がカップ
保持具33から浮き上がるおそれはない。
【0085】以上の処理により、スリーブ3とカップ本
体2とが接着されて紙カップ1の製造が完了する。製造
された紙カップ1は次のターンテーブル31の回転によ
り停止位置B7へ、さらにその次のターンテーブル31
の回転により停止位置B8へと移動する。図3に示した
ように、停止位置B8にはカップ保持具33の上方に被
さるようにしてダクト50が設けられている。カップ保
持具33の上端に設けられた不図示の孔部から圧縮エア
ーが噴出して紙カップ1がダクト50に送り込まれる。
【0086】なお、図示の実施形態では、スリーブ成形
部20の停止位置A6および組み合わせ部30の停止位
置B7で処理を行っていないが、これらの停止位置でも
必要に応じて適宜の処理を追加してよい。例えば、停止
位置B7にて紙カップ1の検査を実施し、停止位置B8
にて良品と不良品とを分けて搬出してもよい。停止位置
の数は変更可能である。例えば、スリーブ3のカール部
3aを単一のカール加工装置260にて行うことによ
り、スリーブ成形部20の停止位置を減らすことができ
る。組み合わせ部30についても、例えば同一の停止位
置にてピーター線2dおよびリブ2eを加工することに
より、停止位置を減らすことができる。停止位置を増加
して他の処理を追加してもよい。ターンテーブル21,
31の割り出し角度(一回当たりの回転角度)は必ずし
も同一である必要はなく,スリーブ受け渡し装置360
へのスリーブ3の供給と,カップ本体2の供給とが同期
していればよい。
【0087】以上の実施形態では、ターンテーブル31
が搬送体として、組み合わせ部30が組み合わせ装置と
して、突条加工装置320が保持具駆動装置としてそれ
ぞれ機能する。搬送体はターンテーブルに限らず、容器
保持具を一定の経路に沿って循環させ得る限り種々の形
態で実施してよい。本発明の組み合わせ装置は、スリー
ブの成形部と一体化される例に限らない。スリーブ成形
部と組み合わせ部とはそれぞれ別装置として構成しても
よい。保持具駆動装置では、ピーター線2dやリブ2e
に限らず、容器本体の回転が必要な種々の加工を実施し
てよい。
【0088】
【発明の効果】以上に説明したように、請求項1〜5の
発明によれば、容器本体をスリーブとの組み合わせに先
立って回転させてリブ加工等の処理を行い、その処理後
の容器本体の慣性による回転を利用して容器本体に接着
剤を塗布できるので、接着剤の塗布のために専用の回転
駆動手段を設ける必要がなくなって組み合わせ装置の構
成が簡素化される。また、ターンテーブル等の搬送体に
容器本体を回転駆動するモータ等を搭載する必要もなく
なるため、特に搬送体上に多数の容器保持具を設ける場
合において搬送体の構成を顕著に簡素化でき、搬送体を
軽量化してその駆動装置の負荷を軽減することもでき
る。特に請求項2の発明によれば、保持具駆動装置から
容器保持具への回転運動の伝達およびその伝達の切り離
しを切り替える際に搬送体の駆動以外に特別の操作を行
う必要がなく、装置を一層簡素化できる、また、回転を
切り離す際に回転出力部および回転入力部のいずれも制
動する必要がなくなって、接着剤塗布装置における容器
本体の回転運動を長時間持続させ、それにより容器本体
の外周に接着剤を均等に塗布できる。さらに、請求項3
の発明によれば、容器本体に対して非接触で接着剤を塗
布できるので、接着剤塗布装置における容器本体の回転
運動をさらに長時間持続させることができる。そして、
請求項4の発明によれば、保持具駆動装置において容器
本体に与えられる回転を利用して、容器本体の側壁にリ
ブ等を加工できるので、断熱容器を効率よく製造でき
る。
【0089】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の組み合わせ装置によって製造される紙
カップの断面図。
【図2】図1の紙カップの製造手順を示す図。
【図3】図1の紙カップに対する製造装置の平面図。
【図4】図3の製造装置の正面図。
【図5】図3の製造装置の左側面図。
【図6】図3の製造装置に設けられた主シール装置およ
びその近傍を拡大して示した図。
【図7】図4のVII−VII線に沿った断面図。
【図8】図4のVIII−VIII線に沿った断面図。
【図9】図4のIX−IX線に沿った断面図。
【図10】図4のX−X線に沿った断面図。
【図11】図4のXI−XI線に沿った断面図。
【図12】図3の製造装置に設けられた巻き付けカール
装置の詳細を示す図。
【図13】図12の巻き付けカール装置を同図の矢印XI
II方向からみた状態を示す図。
【図14】図3の製造装置に設けられた補助シール装置
の詳細を示す図。
【図15】図14の補助シール装置を同図の矢印XV方向
からみた状態を示す図。
【図16】図14の補助シール装置によるシール動作を
示した図。
【図17】図3の製造装置に設けられたカール加工装置
の詳細を示す図。
【図18】図17のカール加工装置を同図の矢印XVIII
方向からみた状態を示す図。
【図19】図17のカール加工装置を同図の矢印XIX方
向からみた状態を示す図。
【図20】図3の製造装置に設けられたスリーブ排出装
置の詳細を示す図。
【図21】図20のスリーブ排出装置を同図の矢印XXI
方向からみた状態を示す図。
【図22】図3の製造装置に設けられたカップ本体供給
装置の詳細を示す図。
【図23】図22のカップ本体供給装置を同図の矢印XX
III方向からみた状態を示す図。
【図24】図3の製造装置に設けられた突条加工装置の
詳細を示す図。
【図25】図24の突条加工装置を同図の矢印XXV方向
からみた状態を示す図。
【図26】図24の突条加工装置の要部を拡大して示し
た図。
【図27】図24の突条加工装置によりピーター線が加
工される様子を示した図。
【図28】図3の製造装置に設けられた接着剤塗布装置
の詳細を示す図。
【図29】図3の製造装置に設けられたスリーブ受け渡
し装置の詳細を示す図。
【図30】図29のスリーブ受け渡し装置を同図の矢印
XXX方向からみた状態を示す図。
【図31】図3の製造装置に設けられたスリーブ合わせ
装置の詳細を示す図。
【図32】図31のスリーブ合わせ装置を同図の矢印XX
XII方向からみた状態を示す図。
【図33】図31のスリーブ合わせ装置に設けられた合
わせ治具によりスリーブとカップ本体とが芯合わせされ
る様子を示した図。
【符号の説明】
1 紙カップ(断熱容器) 2 カップ本体(容器本体) 2a 側壁 2b 底部 2c カール部 2d ピーター線 2e リブ 3 スリーブ 4 接着剤 10 製造装置 20 スリーブ成形部 30 組み合わせ部(組み合わせ装置) 31 ターンテーブル(搬送体) 33 カップ保持具(容器保持具) 43 回転筒(回転部) 43a 駆動ホイール(回転入力部) 44 スペーサ(回転部) 45,46 型部材(回転部) 45a,46a フランジ部(当接部) 47 キャップ(回転部) 50 ダクト 300 カップ本体供給装置 320 突条加工装置(保持具駆動装置) 324 モータ(駆動源) 325 駆動ホイール(回転出力部) 330 型押し機構 335 型押しローラ(型部材) 340 接着剤塗布装置 341 ノズルガン(ノズル手段) 360 スリーブ受け渡し装置 380 スリーブ合わせ装置 385 合わせ治具 386 治具本体 387 ピン(芯合わせ部) 387b テーパ部 B1〜B8 カップ保持具の停止位置 BD 接着範囲 FL 床面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 遠藤 憲一 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−71790(JP,A) 特開 平8−192481(JP,A) 特開 平4−201840(JP,A) 特開 平4−97833(JP,A) 特開 平6−227538(JP,A) 特開 平9−193265(JP,A) 実開 昭52−97282(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B31B 49/00 B65D 81/38 B65D 81/34 B65D 3/22

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器本体の外周にスリーブを組み合わせ
    て断熱容器を製造する組み合わせ装置であって、 所定の経路に沿って周回可能な搬送体と、 前記搬送体に取り付けられ、その搬送体の所定の停止位
    置において前記容器本体をその軸線の周りに回転させた
    状態で保持する回転部を有する容器保持具と、 前記容器保持具が前記経路上の複数の停止位置に順次停
    止するように前記搬送体を駆動する駆動装置と、 前記複数の停止位置のいずれかに設けられ、当該停止位
    置に移動した前記容器保持具の前記回転部に接続されて
    当該回転部を回転駆動する保持具駆動装置と、 前記複数の停止位置のうち、前記保持具駆動装置が設け
    られた停止位置よりも前記搬送体の移動方向先方の停止
    位置に設けられ、前記容器保持具に保持された前記容器
    本体の外周に接着剤を塗布する接着剤塗布装置と、 前記複数の停止位置のうち、前記接着剤塗布装置が設け
    られた停止位置よりも前記搬送体の移動方向先方の停止
    位置に設けられ、前記接着剤が塗布された前記容器本体
    の外周に前記スリーブを被せるスリーブ受け渡し装置
    と、 を備えたことを特徴とする断熱容器の組み合わせ装置。
  2. 【請求項2】 前記容器保持具の前記回転部には、前記
    容器本体と同軸の円盤状の回転入力部が設けられ、前記
    保持具駆動装置には、前記回転入力部の外周と接触する
    円盤状の回転出力部と、その回転出力部を回転駆動する
    駆動源とが設けられていることを特徴とする請求項1記
    載の組み合わせ装置。
  3. 【請求項3】 前記接着剤塗布装置には、前記容器本体
    の外周に向かって前記接着剤を噴射するノズル手段が設
    けられていることを特徴とする請求項1記載の組み合わ
    せ装置。
  4. 【請求項4】 前記容器保持具には前記容器本体の側壁
    の内面に接触可能な当接部が設けられ、前記保持具駆動
    装置には、所定の型部材を前記側壁を挟んで前記当接部
    に押し付けて前記側壁を加工する型押し機構が設けられ
    ていることを特徴とする請求項1記載の組み合わせ装
    置。
  5. 【請求項5】 前記搬送体が所定の軸線周りに回転可能
    なターンテーブルであることを特徴とする請求項1〜4
    のいずれかに記載の組み合わせ装置。
JP12649398A 1997-08-28 1998-05-08 断熱容器の組み合わせ装置 Expired - Lifetime JP3274414B2 (ja)

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