JP3274198B2 - 感圧性転写誤字修正テープ - Google Patents
感圧性転写誤字修正テープInfo
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- JP3274198B2 JP3274198B2 JP34134092A JP34134092A JP3274198B2 JP 3274198 B2 JP3274198 B2 JP 3274198B2 JP 34134092 A JP34134092 A JP 34134092A JP 34134092 A JP34134092 A JP 34134092A JP 3274198 B2 JP3274198 B2 JP 3274198B2
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Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、水性ボールペン・油性
ボールペン・マーキングペン・万年筆等による筆記線，
文字，又はＰＰＣコピー，ワープロでの熱転写文字，タ
イプライターによる印字等の誤字を修正するための白色
隠蔽層、更にその上に紙等の被着体への転写粘着層を設
けた感圧性転写誤字修正テープに関する。
ボールペン・マーキングペン・万年筆等による筆記線，
文字，又はＰＰＣコピー，ワープロでの熱転写文字，タ
イプライターによる印字等の誤字を修正するための白色
隠蔽層、更にその上に紙等の被着体への転写粘着層を設
けた感圧性転写誤字修正テープに関する。
【０００２】
【従来の技術】この種の誤字修正材は、コレクションペ
ーパーと呼ばれ、主として二酸化チタン，炭酸マグネシ
ウム，炭酸カルシウム，シリカなどの白色顔料，ワック
ス類の添加剤，及び白色顔料のバインダーとして高分子
樹脂、例えばポリイソブチレン，エチレン−酢酸ビニル
共重合体，ポリビニルメチルエーテルを揮発性溶剤に溶
解、又は分散させた白色インキ組成物を、プラスチック
フィルム・紙等の可撓性支持基材の一方の面に塗布し、
乾燥後均一なインキ層としたもの（特公昭５３−１６７
２９）（特公昭６０−４３３１４）、あるいは熱可塑性
樹脂とシリカ微粒子とからなる筆記付与層を設けたも
の、プラスチックフィルムの可撓性基材に無機質微粒子
が混練されたもの（特開平４−２１６８８５）が知られ
ている。
ーパーと呼ばれ、主として二酸化チタン，炭酸マグネシ
ウム，炭酸カルシウム，シリカなどの白色顔料，ワック
ス類の添加剤，及び白色顔料のバインダーとして高分子
樹脂、例えばポリイソブチレン，エチレン−酢酸ビニル
共重合体，ポリビニルメチルエーテルを揮発性溶剤に溶
解、又は分散させた白色インキ組成物を、プラスチック
フィルム・紙等の可撓性支持基材の一方の面に塗布し、
乾燥後均一なインキ層としたもの（特公昭５３−１６７
２９）（特公昭６０−４３３１４）、あるいは熱可塑性
樹脂とシリカ微粒子とからなる筆記付与層を設けたも
の、プラスチックフィルムの可撓性基材に無機質微粒子
が混練されたもの（特開平４−２１６８８５）が知られ
ている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の感圧性転写
誤字修正材では、近年主流になった巻回された修正テー
プの白色隠蔽層としては、支持基材への密着性や転写修
正時の剥離性、更には粘着力・タック力が悪く、時には
白色隠蔽層が一部しか剥離せず誤字を完全に隠蔽できな
かったり、甚だしい時には全く紙等の被着体に転写でき
ない欠点がある。プラスチックフィルムの基材に無機質
微粒子を混練したものは、隠蔽物である無機質微粒子の
使用割合比を多くする事が不可能であるため、隠蔽効果
が劣り、更に修正面に水性ボールペン，水性マーキング
ペン，万年筆などの水性筆記具で再筆記するとインキを
弾いたり、筆記線・文字の乾燥が遅いという欠点があ
る。
誤字修正材では、近年主流になった巻回された修正テー
プの白色隠蔽層としては、支持基材への密着性や転写修
正時の剥離性、更には粘着力・タック力が悪く、時には
白色隠蔽層が一部しか剥離せず誤字を完全に隠蔽できな
かったり、甚だしい時には全く紙等の被着体に転写でき
ない欠点がある。プラスチックフィルムの基材に無機質
微粒子を混練したものは、隠蔽物である無機質微粒子の
使用割合比を多くする事が不可能であるため、隠蔽効果
が劣り、更に修正面に水性ボールペン，水性マーキング
ペン，万年筆などの水性筆記具で再筆記するとインキを
弾いたり、筆記線・文字の乾燥が遅いという欠点があ
る。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記欠点を解
決すべく種々検討した結果、誤字を修正・隠蔽する為の
二酸化チタン，炭酸マグネシウム，炭酸カルシウム，シ
リカ等の白色顔料と支持基材との剥離性を高める添加剤
よりなる隠蔽層のバインダーとしての高分子樹脂の、粘
着付与剤として脂環族系石油樹脂を添加配合して用い、
更に紙等の被着体へ白色隠蔽層を転写させる粘着層成分
に、高分子樹脂と粘着付与剤として脂環族系石油樹脂を
用いた粘着層を塗布する事により、巻回しの感圧性転写
誤字修正テープにした時、隠蔽効果に優れ、かつ老化
性，耐光性にも優れ、長期安定性と快適な粘着感が得ら
れる効果がある事を見いだし本発明を完成したものであ
る。
決すべく種々検討した結果、誤字を修正・隠蔽する為の
二酸化チタン，炭酸マグネシウム，炭酸カルシウム，シ
リカ等の白色顔料と支持基材との剥離性を高める添加剤
よりなる隠蔽層のバインダーとしての高分子樹脂の、粘
着付与剤として脂環族系石油樹脂を添加配合して用い、
更に紙等の被着体へ白色隠蔽層を転写させる粘着層成分
に、高分子樹脂と粘着付与剤として脂環族系石油樹脂を
用いた粘着層を塗布する事により、巻回しの感圧性転写
誤字修正テープにした時、隠蔽効果に優れ、かつ老化
性，耐光性にも優れ、長期安定性と快適な粘着感が得ら
れる効果がある事を見いだし本発明を完成したものであ
る。
【０００５】
【作用】即ち本発明は、誤字を修正・隠蔽するために適
した二酸化チタン，炭酸マグネシウム，炭酸カルシウ
ム，シリカ等の白色顔料、支持基材との剥離性を高める
ためのワックス類の添加剤、及び白色顔料のバインダー
として高分子樹脂、更に粘着付与剤として脂環族系石油
樹脂を配合し、揮発性溶剤に溶解又は分散してなる白色
隠蔽組成物を、プラスチックフィルム又は紙の可撓性支
持基材の上に塗布し、乾燥させてなる白色隠蔽層を設
け、更にその上に、紙等の被着体へ白色隠蔽層をより確
実に転写させる粘着層成分として、高分子樹脂と粘着付
与剤として脂環族系石油樹脂を添加配合した粘着層を設
けた感圧性転写誤字修正テープである。上記感圧性転写
誤字修正テープの層構造を図１として下記に示す。
した二酸化チタン，炭酸マグネシウム，炭酸カルシウ
ム，シリカ等の白色顔料、支持基材との剥離性を高める
ためのワックス類の添加剤、及び白色顔料のバインダー
として高分子樹脂、更に粘着付与剤として脂環族系石油
樹脂を配合し、揮発性溶剤に溶解又は分散してなる白色
隠蔽組成物を、プラスチックフィルム又は紙の可撓性支
持基材の上に塗布し、乾燥させてなる白色隠蔽層を設
け、更にその上に、紙等の被着体へ白色隠蔽層をより確
実に転写させる粘着層成分として、高分子樹脂と粘着付
与剤として脂環族系石油樹脂を添加配合した粘着層を設
けた感圧性転写誤字修正テープである。上記感圧性転写
誤字修正テープの層構造を図１として下記に示す。
【０００６】
【図１】
【０００７】本発明において使用する粘着付与剤脂環族
系石油樹脂は、シクロペンタジエン、あるいはジシクロ
ペンタジエンを原料として、熱重合しさらに水素添加す
るか、芳香族系石油樹脂を高温高圧で水素添加したもの
で、粘着付与剤として添加配合するとその粘着層は安定
性，耐光性が向上する。粘着剤は一般的に粘着付与剤を
添加配合し使用する事により、粘性流動に対する抵抗の
大きさを調整することができ、きめこまかな粘着感を得
ることができる。粘着付与剤を添加配合しないと粘着感
は鈍重となり、又、感温性がなく少しの温度上昇によ
り、粘着層がベタつき、低温では粘着感がなくなる。良
好な粘着物性・タック力・粘着感が出すためには、粘着
剤の主成分である高分子樹脂に対して低分子の粘着付与
剤を混合することが好ましい事は混合理論から推測で
き、その分子量分布も狭い範囲であるものが粘着物性に
良好であると推定される。以下に同一の軟化点をもつ樹
脂についての分子量分布比較例を表に示す。
系石油樹脂は、シクロペンタジエン、あるいはジシクロ
ペンタジエンを原料として、熱重合しさらに水素添加す
るか、芳香族系石油樹脂を高温高圧で水素添加したもの
で、粘着付与剤として添加配合するとその粘着層は安定
性，耐光性が向上する。粘着剤は一般的に粘着付与剤を
添加配合し使用する事により、粘性流動に対する抵抗の
大きさを調整することができ、きめこまかな粘着感を得
ることができる。粘着付与剤を添加配合しないと粘着感
は鈍重となり、又、感温性がなく少しの温度上昇によ
り、粘着層がベタつき、低温では粘着感がなくなる。良
好な粘着物性・タック力・粘着感が出すためには、粘着
剤の主成分である高分子樹脂に対して低分子の粘着付与
剤を混合することが好ましい事は混合理論から推測で
き、その分子量分布も狭い範囲であるものが粘着物性に
良好であると推定される。以下に同一の軟化点をもつ樹
脂についての分子量分布比較例を表に示す。
【０００８】白色隠蔽層成分・転写粘着層成分に粘着付
与剤として、脂環族系石油樹脂を添加配合する事によ
り、四季の温度を通じて快適な粘着物性が得られるの
で、修正・転写時に紙等の被着体へ失敗することなく白
色隠蔽層が転写されると共に満足な粘着感が得られる。
バインダーとしての高分子樹脂及び転写粘着層の高分子
樹脂に対して、同一の粘着付与剤を用いる事により、粘
着層成分の層間移動が少ないので、長期間放置されても
粘着力が低下せず、安定した粘着力を保持できる。脂環
族系石油樹脂の添加配合割合としては、白色隠蔽層につ
いては使用する高分子樹脂、例えばスチレン−ブタジエ
ン，ネオプレン，ポリイソブチレン，ポリアクリル酸エ
ステル，ポリ酢酸ビニル，エチレン酢酸ビニル共重合体
の配合割合に対して５〜６０重量部が最適であった。
与剤として、脂環族系石油樹脂を添加配合する事によ
り、四季の温度を通じて快適な粘着物性が得られるの
で、修正・転写時に紙等の被着体へ失敗することなく白
色隠蔽層が転写されると共に満足な粘着感が得られる。
バインダーとしての高分子樹脂及び転写粘着層の高分子
樹脂に対して、同一の粘着付与剤を用いる事により、粘
着層成分の層間移動が少ないので、長期間放置されても
粘着力が低下せず、安定した粘着力を保持できる。脂環
族系石油樹脂の添加配合割合としては、白色隠蔽層につ
いては使用する高分子樹脂、例えばスチレン−ブタジエ
ン，ネオプレン，ポリイソブチレン，ポリアクリル酸エ
ステル，ポリ酢酸ビニル，エチレン酢酸ビニル共重合体
の配合割合に対して５〜６０重量部が最適であった。
【０００９】転写粘着層の脂環族系石油樹脂の添加配合
割合としては、非常に軽い力で短期間に紙等の被着体に
粘着するタック力が必要なこと、長期間安定した粘着力
を保持する必要がある事から、高分子樹脂の配合割合に
対して１５〜６０重量部が最適であった。１５重量部未
満だと感温性が劣るようになり、低温での粘着感が悪く
なる。６０重量部以上になると巻回ししたテープ不良、
例えばわん状変形，巻き巣などが起こりやすく不適であ
った。
割合としては、非常に軽い力で短期間に紙等の被着体に
粘着するタック力が必要なこと、長期間安定した粘着力
を保持する必要がある事から、高分子樹脂の配合割合に
対して１５〜６０重量部が最適であった。１５重量部未
満だと感温性が劣るようになり、低温での粘着感が悪く
なる。６０重量部以上になると巻回ししたテープ不良、
例えばわん状変形，巻き巣などが起こりやすく不適であ
った。
【００１０】本発明に用いられる白色顔料は従来から用
いられている二酸化チタン，炭酸マグネシウム，炭酸カ
ルシウム，シリカなど、転写修正時に支持基材との剥離
性を良くする添加剤としてマイクロクリスタリンワック
ス，マルチワックス，オレイン酸カリウム，ラウリン酸
カリウムなどが使用できる。更に分散剤として非イオン
系，アニオン系，カチオン系の界面活性剤、必要に応じ
て老化防止剤，安定剤も使用できる。
いられている二酸化チタン，炭酸マグネシウム，炭酸カ
ルシウム，シリカなど、転写修正時に支持基材との剥離
性を良くする添加剤としてマイクロクリスタリンワック
ス，マルチワックス，オレイン酸カリウム，ラウリン酸
カリウムなどが使用できる。更に分散剤として非イオン
系，アニオン系，カチオン系の界面活性剤、必要に応じ
て老化防止剤，安定剤も使用できる。
【００１１】
【実施例】次に実施例により本発明をさらに詳細に説明
する。 実施例−１ ポリビニルメチルエーテル Ｌｕｔｏｎａｌ（ＢＡＳＦ） １０重量部 アルコン Ｐ−７０〔脂環族系石油樹脂〕（荒川化学） ４ 〃 二酸化チタン Ｒ−８２０（石原産業） ５２ 〃 炭酸マグネシウム ５ 〃 マイクロクリスタリンワックス ３ 〃 ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート 〔ＮＩＫＫＯＬ ＴＳ−１０（日光ケミカルズ）〕 １ 〃 イソプロピルアルコール １００ 〃 トルエン ２００ 〃 上記組成物を配合し、ボールミル，アトライター，サン
ドグラインダーなどの分散機にて十分に分散・混合して
白色隠蔽組成物を作り、それを塗工機でプラスチックフ
ィルム、又は紙等の可撓性支持基材上に塗布し、乾燥さ
せる。次に下記粘着層組成物を塗布し、乾燥後５mm或い
は６mmの幅に切断し、巻回しの感圧性転写誤字修正テー
プとした。 ポリビニルメチルエーテル Ｌｕｔｏｎａｌ（ＢＡＳＦ） ２０重量部 アルコン Ｐ−７０〔脂環族系石油樹脂〕（荒川化学） ８ 〃 イソプロピルアルコール ５０ 〃 トルエン １００ 〃 実施例−２ ポリイソブチレン １２重量部 アルコン Ｐ−７０〔脂環族系石油樹脂〕（荒川化学） ３ 〃 二酸化チタン Ｒ−８２０（石原産業） ５０ 〃 炭酸マグネシウム ５ 〃 マイクロクリスタリンワックス ２ 〃 ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート 〔ＮＩＫＫＯＬ ＴＳ−１０（日光ケミカルズ）〕 １ 〃 エチルアルコール １００ 〃 トルエン ２００ 〃 上記組成物を実施例−１と同様にして感圧性転写誤字修
正テープとするが、転写粘着層は下記組成を用いる。 ポリイソブチレン ２４重量部 アルコン Ｐ−７０〔脂環族系石油樹脂〕（荒川化学） ６ 〃 エチルアルコール ５０ 〃 トルエン １００ 〃 実施例−３ エチレン酢酸ビニル共重合体 １０重量部 アルコン Ｐ−９０〔脂環族系石油樹脂〕（荒川化学） ４ 〃 二酸化チタン Ｒ−８２０（石原産業） ５１ 〃 シリカ ５ 〃 マイクロクリスタリンワックス ２ 〃 ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート 〔ＮＩＫＫＯＬ ＴＳ−１０（日光ケミカルズ）〕 １ 〃 トルエン ２５０ 〃 上記組成物を実施例−１と同様にして感圧性転写誤字修
正テープとするが、転写粘着層は下記組成を用いる。 エチレン酢酸ビニル共重合体 ２０重量部 アルコン Ｐ−９０〔脂環族系石油樹脂〕（荒川化学） ８ 〃 トルエン １００ 〃 次に比較例として実施例１〜３において、白色隠蔽層の
組成物及び転写粘着層の組成物の脂環族系石油樹脂であ
るアルコンを添加配合せず、他は同実施例と同様にした
ものを作り、比較例１〜３の感圧性転写誤字修正テープ
とした。 比較例−４ 実施例−３の白色隠蔽層の組成物、転写粘着層の組成物
から脂環族系石油樹脂であるアルコンに替えて、天然ロ
ジンを同量添加配合した他は同実施例−３と同様にして
感圧性転写誤字修正テープとした。
する。 実施例−１ ポリビニルメチルエーテル Ｌｕｔｏｎａｌ（ＢＡＳＦ） １０重量部 アルコン Ｐ−７０〔脂環族系石油樹脂〕（荒川化学） ４ 〃 二酸化チタン Ｒ−８２０（石原産業） ５２ 〃 炭酸マグネシウム ５ 〃 マイクロクリスタリンワックス ３ 〃 ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート 〔ＮＩＫＫＯＬ ＴＳ−１０（日光ケミカルズ）〕 １ 〃 イソプロピルアルコール １００ 〃 トルエン ２００ 〃 上記組成物を配合し、ボールミル，アトライター，サン
ドグラインダーなどの分散機にて十分に分散・混合して
白色隠蔽組成物を作り、それを塗工機でプラスチックフ
ィルム、又は紙等の可撓性支持基材上に塗布し、乾燥さ
せる。次に下記粘着層組成物を塗布し、乾燥後５mm或い
は６mmの幅に切断し、巻回しの感圧性転写誤字修正テー
プとした。 ポリビニルメチルエーテル Ｌｕｔｏｎａｌ（ＢＡＳＦ） ２０重量部 アルコン Ｐ−７０〔脂環族系石油樹脂〕（荒川化学） ８ 〃 イソプロピルアルコール ５０ 〃 トルエン １００ 〃 実施例−２ ポリイソブチレン １２重量部 アルコン Ｐ−７０〔脂環族系石油樹脂〕（荒川化学） ３ 〃 二酸化チタン Ｒ−８２０（石原産業） ５０ 〃 炭酸マグネシウム ５ 〃 マイクロクリスタリンワックス ２ 〃 ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート 〔ＮＩＫＫＯＬ ＴＳ−１０（日光ケミカルズ）〕 １ 〃 エチルアルコール １００ 〃 トルエン ２００ 〃 上記組成物を実施例−１と同様にして感圧性転写誤字修
正テープとするが、転写粘着層は下記組成を用いる。 ポリイソブチレン ２４重量部 アルコン Ｐ−７０〔脂環族系石油樹脂〕（荒川化学） ６ 〃 エチルアルコール ５０ 〃 トルエン １００ 〃 実施例−３ エチレン酢酸ビニル共重合体 １０重量部 アルコン Ｐ−９０〔脂環族系石油樹脂〕（荒川化学） ４ 〃 二酸化チタン Ｒ−８２０（石原産業） ５１ 〃 シリカ ５ 〃 マイクロクリスタリンワックス ２ 〃 ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート 〔ＮＩＫＫＯＬ ＴＳ−１０（日光ケミカルズ）〕 １ 〃 トルエン ２５０ 〃 上記組成物を実施例−１と同様にして感圧性転写誤字修
正テープとするが、転写粘着層は下記組成を用いる。 エチレン酢酸ビニル共重合体 ２０重量部 アルコン Ｐ−９０〔脂環族系石油樹脂〕（荒川化学） ８ 〃 トルエン １００ 〃 次に比較例として実施例１〜３において、白色隠蔽層の
組成物及び転写粘着層の組成物の脂環族系石油樹脂であ
るアルコンを添加配合せず、他は同実施例と同様にした
ものを作り、比較例１〜３の感圧性転写誤字修正テープ
とした。 比較例−４ 実施例−３の白色隠蔽層の組成物、転写粘着層の組成物
から脂環族系石油樹脂であるアルコンに替えて、天然ロ
ジンを同量添加配合した他は同実施例−３と同様にして
感圧性転写誤字修正テープとした。
【００１２】各実施例と比較例の粘着感・耐光性・安定
性の試験比較結果を表に示す。 −試験方法− 粘着感：室温を１５℃，２５℃，３５℃、湿度を各６５
％に調整した部屋で転写修正動作を行い、テープの転写
感触・白色隠蔽層の転写程度を見た。 ◎：各室温で粘着感もよく白色隠蔽層が被着体に完全に
転写。 ○：室温の一部で粘着感が劣るが白色隠蔽層が被着体に
完全に転写。 △：室温の一部で粘着感が劣り、白色隠蔽層の転写一部
不完全。 ×：各室温で粘着感が劣り、白色隠蔽層の転写が悪い。 耐光性：紙被着体に転写した修正面を、ブルースケール
と共に日光暴露を行い、ブルースケールの標準退色と比
較した。 ◎：６級退色でも白色隠蔽層に変化なし。 ○：５級退色で白色隠蔽層が変色。 ×：４級退色で白色隠蔽層が変色。 安定性：転写修正テープを４０℃、６０％の恒温・恒湿
の部屋に１２ケ月保存しておいた後取り出し、常温に５
時間放置後白色隠蔽層の転写程度を見た。 ◎：白色隠蔽層が完全に転写する。 ○：白色隠蔽層がほぼ完全に転写する。 ×：白色隠蔽層の転写不完全。
性の試験比較結果を表に示す。 −試験方法− 粘着感：室温を１５℃，２５℃，３５℃、湿度を各６５
％に調整した部屋で転写修正動作を行い、テープの転写
感触・白色隠蔽層の転写程度を見た。 ◎：各室温で粘着感もよく白色隠蔽層が被着体に完全に
転写。 ○：室温の一部で粘着感が劣るが白色隠蔽層が被着体に
完全に転写。 △：室温の一部で粘着感が劣り、白色隠蔽層の転写一部
不完全。 ×：各室温で粘着感が劣り、白色隠蔽層の転写が悪い。 耐光性：紙被着体に転写した修正面を、ブルースケール
と共に日光暴露を行い、ブルースケールの標準退色と比
較した。 ◎：６級退色でも白色隠蔽層に変化なし。 ○：５級退色で白色隠蔽層が変色。 ×：４級退色で白色隠蔽層が変色。 安定性：転写修正テープを４０℃、６０％の恒温・恒湿
の部屋に１２ケ月保存しておいた後取り出し、常温に５
時間放置後白色隠蔽層の転写程度を見た。 ◎：白色隠蔽層が完全に転写する。 ○：白色隠蔽層がほぼ完全に転写する。 ×：白色隠蔽層の転写不完全。
【００１３】
【発明の効果】本発明の白色隠蔽層及び転写粘着層の高
分子樹脂の粘着付与剤として、脂環族系石油樹脂を添加
配合した感圧性転写誤字修正テープは、粘着層成分の層
間移動が少ないため粘着力が長期間保持でき、粘着付与
剤として天然ロジンを添加配合したものと比較し、耐光
性・安定性にきわめて優れたものとなり、粘着付与剤を
添加配合しないものと比較し、粘着感・長期安定性にお
いて優れたものとなった。
分子樹脂の粘着付与剤として、脂環族系石油樹脂を添加
配合した感圧性転写誤字修正テープは、粘着層成分の層
間移動が少ないため粘着力が長期間保持でき、粘着付与
剤として天然ロジンを添加配合したものと比較し、耐光
性・安定性にきわめて優れたものとなり、粘着付与剤を
添加配合しないものと比較し、粘着感・長期安定性にお
いて優れたものとなった。
【図１】感圧性転写誤字修正テープの層構造を示した図
である。 １ 転写粘着層 ２ 白色隠蔽層 ３ 可撓性支持基材
である。 １ 転写粘着層 ２ 白色隠蔽層 ３ 可撓性支持基材
Claims (3)
- 【請求項１】 プラスチックフィルム又は紙の支持基材
の一方の面に、白色顔料，添加剤，及び、バインダーと
して高分子樹脂と粘着付与剤を主成分として、揮発性溶
剤に溶解、又は分散してなる白色隠蔽組成物を塗布乾燥
させた白色隠蔽層を設け、更にその上に、高分子樹脂と
粘着付与剤からなる紙等の被着体への転写粘着層を設け
た感圧性転写誤字修正テープ。 - 【請求項２】 白色隠蔽層のバインダー成分である高分
子樹脂の粘着付与剤として、脂環族系石油樹脂を配合し
たことを特徴とする感圧性転写誤字修正テープ。 - 【請求項３】 紙等の被着体への転写粘着層の高分子樹
脂の粘着付与剤として、脂環族系石油樹脂を配合したこ
とを特徴とする感圧性転写誤字修正テープ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34134092A JP3274198B2 (ja) | 1992-11-27 | 1992-11-27 | 感圧性転写誤字修正テープ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34134092A JP3274198B2 (ja) | 1992-11-27 | 1992-11-27 | 感圧性転写誤字修正テープ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06166295A JPH06166295A (ja) | 1994-06-14 |
| JP3274198B2 true JP3274198B2 (ja) | 2002-04-15 |
Family
ID=18345309
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP34134092A Ceased JP3274198B2 (ja) | 1992-11-27 | 1992-11-27 | 感圧性転写誤字修正テープ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3274198B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3908876B2 (ja) | 1999-07-23 | 2007-04-25 | 日東電工株式会社 | 粘着テープ用基材フィルム及び粘着テープまたはシート |
| JP2011126242A (ja) * | 2009-12-21 | 2011-06-30 | Fujicopian Co Ltd | 感圧転写修正テープ |
| JP2011126241A (ja) * | 2009-12-21 | 2011-06-30 | Fujicopian Co Ltd | 感圧転写修正テープ |
-
1992
- 1992-11-27 JP JP34134092A patent/JP3274198B2/ja not_active Ceased
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06166295A (ja) | 1994-06-14 |
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