JP3273345B2 - 感温弁 - Google Patents
感温弁Info
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Description
交換流体の温度を検出して、加熱冷却用流体の供給量を
調節する感温弁に関するものである。
−49916号公報に示されたものがある。これは、複
数の入口と出口を有し、入口と出口を区画する弁体と弁
座部材を対向して配置し、弁体あるいは弁座部材に温度
応動部材を連設したもので、一方の入口に加熱冷却用の
流体を供給する流体供給通路を連通し、一方の出口を熱
交換室の入口と連通し、熱交換室の出口と感温弁の他の
入口とを連通することにより、被加熱物の温度変化に応
じて加熱あるいは冷却流体を供給制御することができ、
安価で高性能な感温弁たり得るものである。
は、温度応動部材としてバイメタルで製作した二重螺旋
コイルバネを用いているために、弁部に高圧の流体圧力
が作用すると開弁できなくなってしまう問題があった。
バイメタルで製作したコイルバネでは温度変化に応じた
変位力が小さく、弁体へ高圧に伴う閉弁力が作用すると
開弁することができなくなってしまうのである。
変化を温度応動部材で検出するだけであるために、加熱
あるいは冷却流体の温度変化に対して温度制御の時間遅
れを生じてしまう問題もあった。
変化に応じた大きな変位力を作用することができると共
に、温度制御の時間遅れを生じることのない感温弁を得
ることである。
の通りである。弁ケ―シングに流体の入口と出口を形成
し、当該入口と出口を区画する弁体と弁座部材を対向し
て配置し、該弁体の入口側端部に温度応動部材を連設す
ると共に、弁体の他端部にピストン部を連設して、ピス
トン部の外周に弁ケ―シングでシリンダ部を形成し、当
該ピストン部とシリンダ部とでピストン部の両面に膨脹
媒体溜部を設けて、当該ピストン部の両面の膨脹媒体受
圧面積を異ならせると共に、ピストン部の一面の膨脹媒
体溜部に感温エレメントを接続したものである。
してピストン部の両面の膨脹媒体受圧面積を異ならせた
ことにより、弁体へはこの受圧面積の差異に基づく開弁
力が作用する。従って、弁体の前後に作用する圧力差に
応じてこの受圧面積の大小関係を決定することにより、
弁体にどのような圧力差が作用しても必要とする変位力
を得ることができる。
たことにより、入口に加熱あるいは冷却流体を通過させ
ることによってこの加熱・冷却流体の温度変化に応じて
温度応動部材が変位し弁体を開閉制御することができ、
被加熱物の温度変化のみならず加熱・冷却流体用流体の
温度変化にも応じた温度制御ができ、従って、被加熱物
の温度制御の時間遅れを小さなものとすることができ
る。
は、加熱あるいは冷却用の流体の入口2と出口3を設
け、この入口2と出口3の間に両者を区画する弁座部材
15と弁体16を対向して配置する。弁体16は略円錐
状で、上部に温度応動部材としてのコイル状バイメタル
17と調節ネジ18を取り付ける。弁体16の下部には
連設棒30を介して断面略コ字状のピストン19を連設
する。
密閉壁21により一方の膨脹媒体溜部22を形成する。
ピストン19の下面には略円筒状の金属製ベロ―ズ23
を溶接により取り付けると共にベロ―ズ23の下端も溶
接により下ケ―シング20の一部に取り付けその内部に
他方の膨脹媒体溜部24を形成する。一方の膨脹媒体溜
部22の下方ピストン部19部への受圧面積を大きく
し、ベロ―ズ23内の膨脹媒体溜部24のピストン19
部受圧面積を小さくする。ベロ―ズ23の外周でピスト
ン19と下ケ―シング20との間に、ピストン19を上
方向へ付勢するコイルバネ31を配置する。一方の膨脹
媒体溜部22と他方の膨脹媒体溜部24とは連通孔25
によって連通する。
ュ―ブ26を接続して感温エレメント27と連通する。
キャピラリ―チュ―ブ26と感温エレメント27内には
膨脹媒体を密封しておく。膨脹媒体としては、液体状の
もので容積が膨脹するものでも良いし、気体状となって
その容積が膨脹するものでもいずれでも用いることがで
きる。感温エレメント27の一端には膨脹媒体の膨脹量
を調節する調節ハンドル28を取り付ける。
を加熱あるいは冷却用の流体源と接続し、出口3を被加
熱物の図示しない熱交換器の入口と接続すると共に、感
温エレメント27を熱交換されたあるいは熱交換されつ
つある被加熱物中に配置して用いる。
応動部材としてのバイメタル17部を通過して弁座15
と弁体16間の隙間を介して出口3から流下する。入口
2から流入した流体の温度が所定値より高い場合は、バ
イメタル17が伸長して弁体16が下方に変位し、弁座
15と弁体16の間の隙間が小さくなり出口3から流下
する流体量を絞り、加熱あるいは冷却用の流体の供給量
を制限する。反対に入口2から流入する流体の温度が所
定値よりも低くなるとバイメタル17は収縮して弁座1
5と弁体16の間の隙間が大きくなり、出口3からの流
体の供給量を増加させる。このように、入口2からの流
体量を温度に応じて制御することにより、供給流体の温
度変化に応じて供給熱量を制御することができ、温度制
御の時間遅れを少なくすることができる。
とキャピラリ―チュ―ブ26により膨脹媒体溜部22,
24へ伝わり、膨脹媒体を膨脹あるいは収縮する。被加
熱物の温度が上昇して膨脹媒体が膨脹すると、ピストン
19の上下面には同一圧力が印加され、受圧面積の差異
に応じてピストン19は下方へ変位する。ピストン19
の下方への変位に伴い弁体16も下方に変位して弁座1
5と弁体16の隙間が小さくなり、出口3へ流下する流
体量は制限される。被加熱物の温度が低下した場合は膨
脹媒体は収縮してコイルバネ31によりピストン19及
び弁体16が上方へ変位することにより、隙間が大きく
なり出口3へ流下する流体量が増加する。このように、
被加熱物の温度に応じてピストン19を介して弁体16
を開閉制御することにより、ピストン19の上下面の受
圧面積差を適宜設定することによって弁体16の開弁力
を調節することができ、弁体16にどのような高圧が作
用する場合であっても確実に開弁することができる。
ン部の両面に膨脹媒体を印加してその受圧面積に差異を
設けたことにより、この受圧面積差に基づく変位力を弁
体に作用させることができ、受圧面積差を適宜設定する
ことによって被加熱物の温度変化に応じて所望の変位力
を得ることができ弁体にどのような高圧が作用する場合
においても確実に弁体を開弁することができる。
連設したことにより、被加熱物の温度変化のみならず入
口側の加熱あるいは冷却流体の温度変化にも応じて弁体
を開閉制御することができ、温度制御に時間遅れを生じ
ることがない。
Claims (1)
- 【請求項1】 弁ケ―シングに流体の入口と出口を形成
し、当該入口と出口を区画する弁体と弁座部材を対向し
て配置し、該弁体の入口側端部に温度応動部材を連設す
ると共に、弁体の他端部にピストン部を連設して、ピス
トン部の外周に弁ケ―シングでシリンダ部を形成し、当
該ピストン部とシリンダ部とでピストン部の両面に膨脹
媒体溜部を設けて、当該ピストン部の両面の膨脹媒体受
圧面積を異ならせると共に、ピストン部の一面の膨脹媒
体溜部に感温エレメントを接続したことを特徴とする感
温弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27575994A JP3273345B2 (ja) | 1994-10-14 | 1994-10-14 | 感温弁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27575994A JP3273345B2 (ja) | 1994-10-14 | 1994-10-14 | 感温弁 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08114279A JPH08114279A (ja) | 1996-05-07 |
JP3273345B2 true JP3273345B2 (ja) | 2002-04-08 |
Family
ID=17560001
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27575994A Expired - Fee Related JP3273345B2 (ja) | 1994-10-14 | 1994-10-14 | 感温弁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3273345B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100398124B1 (ko) * | 2000-10-26 | 2003-09-19 | 현대자동차주식회사 | 자동차용 에어컨 시스템의 팽창 밸브 |
GB2474237B (en) * | 2009-10-06 | 2013-12-04 | Spirax Sarco Ltd | Valve element for a steam trap |
CN104879544B (zh) * | 2015-05-27 | 2019-01-04 | 中国科学院等离子体物理研究所 | 大型低温系统用快速切断阀门 |
-
1994
- 1994-10-14 JP JP27575994A patent/JP3273345B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08114279A (ja) | 1996-05-07 |
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