JP3273077B2 - シューズ - Google Patents

シューズ

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JP3273077B2
JP3273077B2 JP10591593A JP10591593A JP3273077B2 JP 3273077 B2 JP3273077 B2 JP 3273077B2 JP 10591593 A JP10591593 A JP 10591593A JP 10591593 A JP10591593 A JP 10591593A JP 3273077 B2 JP3273077 B2 JP 3273077B2
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幹育 中西
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  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シューズ内の悪臭成分
及び細菌等を除去してシューズ内を清潔に保持する衛生
保持部を備えたシューズに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、シューズは、人間が履いている
時には、密閉状態となり、特に、発汗等によりシューズ
内が蒸れ易い。このため、シューズが悪臭の原因となっ
たり、また細菌やカビの温床となり、不衛生状態となる
ことがある。このような点に鑑み、従来から、活性炭か
ら成る中敷きを用い、この活性炭によって悪臭成分を吸
着することにより、脱臭することがよく知られている。
しかし、活性炭は吸着が飽和状態となると、脱臭作用が
低下し、その脱臭作用を継続的に維持することができな
いため、継続して脱臭を望む場合には中敷きの取替が必
要であった。その上、この活性炭から成る中敷きでは、
脱臭を図ることはできるものの、同時に殺菌や抗菌を図
ることはできなかった。
【0003】ここに脱臭及び殺菌・抗菌を同時に行うた
め、従来から光触媒を用いることが提案されている。従
来は、この光触媒を、専ら、室内等に配置される脱臭・
殺菌装置に利用する方法や、また、溶射や塗料化して塗
布する方法等光触媒を担持する方法についての開発が試
みられていた。この脱臭・殺菌装置は、光触媒に紫外線
を照射して光化学反応を起こし、空気中に存在する硫黄
化合物や窒素化合物等の悪臭成分や細菌と接触してこの
悪臭成分等を分解することにより、脱臭や殺菌・抗菌を
図るものである。このように光触媒を用いて脱臭や殺菌
・抗菌を行うためには、光触媒への光の照射及び空気流
通を確保する必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この室内等に
配置される光触媒を用いた脱臭・殺菌装置の構造をその
ままシューズに適用することはできない。とりわけ、シ
ューズが人間の足の形状に沿った特殊な形状を有するた
め、光触媒をシューズに用いる場合には、光触媒への光
の照射や空気流通を確保するのが困難であるという問題
がある。また、シューズは、特に、外部環境による影響
を受けやすい状況で使用されるが、光触媒に汚れなどが
付着すると、その光化学反応が低下するおそれがある。
更に、光触媒をシューズに取付ける場合、シューズの内
側においては人間の足と、またシューズの外側において
は外部物体と接触して、その際の摩擦により、光触媒が
こすれたり、脱落して、光触媒が脱臭や殺菌・抗菌作用
を充分に発揮できないおそれがある。
【0005】本発明は、上記の問題を解決するため、シ
ューズ内で光触媒の有する脱臭や殺菌・抗菌等の衛生保
持作用を充分に発揮させて、シューズ内を清潔に保持す
ることができるシューズを提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の課題解決
手段は、シューズ本体に取付けられシューズ本体を脱
臭、殺菌、抗菌等する衛生保持部を有するシューズであ
って、この衛生保持部は、光触媒を含む光触媒エレメン
トと、この光触媒エレメントをシューズ本体に受光及び
通気が可能となるように支持する支持手段とから成り成
り、この支持手段は、シューズ本体のアッパーの取付孔
に光触媒エレメントを取り付けていることを特徴とする
シューズを提供することにある。
【0007】本発明の第2の課題解決手段は、シューズ
本体に取付けられシューズ本体を脱臭、殺菌、抗菌等す
る衛生保持部を有するシューズであって、この衛生保持
部は、光触媒を含む光触媒エレメントと、この光触媒エ
レメントをシューズ本体に受光及び通気が可能となるよ
うに支持する支持手段とから成り、この支持手段は、シ
ューズ本体のアッパーであってその開口部付近に光触媒
エレメントを取り付けていることを特徴とするシューズ
を提供することにある。
【0008】本発明の第3の課題解決手段は、シューズ
本体に取付けられシューズ本体を脱臭、殺菌、抗菌等す
る衛生保持部を有するシューズであって、この衛生保持
部はシューズ本体内に設けられ光触媒を含む光触媒エレ
メントと、この光触媒エレメントをシューズ本体に支持
する支持手段と、光触媒エレメントに光が照射するよう
にシューズ本体に設けられた透光手段と、光触媒エレメ
ントに空気を接触させる通気手段とから成っていること
を特徴とするシューズを提供することにある。
【0009】また、本発明は、上記第1、第2又は第3
の手段において、特に、上記の光触媒エレメントは透光
性被覆層と多孔性被覆層又は透光性被覆層により被覆さ
れていることを特徴とするシューズを提供するものであ
る。
【0010】
【作用】このように構成すると、シューズに光触媒を用
いても、光触媒への光の照射及び光触媒と空気との接触
を確保することができ、しかも、この光触媒エレメント
は透光性被覆層や多孔性被覆層により被覆されているた
め、光触媒への透光性及び通気性を確保しつつ、光触媒
の汚れ、脱落、こすれを防止することができるため、光
触媒の有する脱臭や殺菌・抗菌等の衛生保持作用をシュ
ーズ内で充分に発揮させることができる。
【0011】
【実施例】本発明の第1の実施例を図面を参照して詳細
に述べると、図1は、本発明に係るシューズ10を示
す。このシューズ10は、シューズ本体12に取付けら
れシューズ本体12を脱臭、殺菌、抗菌等する衛生保持
部14を有している。
【0012】シューズ本体12は、図1に示すように、
アッパー50とソール52とから成り、アッパー50
は、足の甲を抑えるベロ54及び足を挿入するための開
口部56とを有している。このように、図1の実施例で
は、このシューズ本体12は運動靴であるのが示されて
いるが、運動靴以外のビジネスシューズ等の一般靴であ
ってもよい。
【0013】また、衛生保持部14は、光触媒16を含
む光触媒エレメント18と、この光触媒エレメント18
をシューズ本体12に受光及び通気が可能となるように
支持する支持手段20とから成っている。
【0014】光触媒16としては、Cds、Wo3 、F
23 等種々の光半導体セラミックスを用いることが
できるが、比較的安価に入手可能であり、また、光触媒
作用が強く、脱臭や殺菌・抗菌を効果的に行うことがで
きることから、特に、TiO2 (酸化チタニア)を用い
ることが望ましい。また、このTiO2 は、有害なイオ
ン等が溶け出さないため、好適である。なお、その活性
が高いことから、このTiO2 としては、アナターゼ型
の結晶形態を有するTiO2 を用いることが望ましい
が、ルチル型等の他の結晶形態を有するTiO2 を用い
てもよい。
【0015】これらの光触媒16は、光が照射される
と、その価電子帯の電子が伝導体に励起されて価電子帯
に正孔が生じ、この正孔が電子を引き抜いて酸化する作
用を有するため、硫黄化合物等の悪臭成分を分解するこ
とにより脱臭し、また、細菌の酸化による呼吸阻害をも
たらし殺菌する。従って、この光触媒16によれば、脱
臭と殺菌・抗菌とを同時に行うことができ、また、特別
な大がかりな装置等を用いることなく脱臭や殺菌・抗菌
をすることができるため、シューズ本体12の脱臭及び
殺菌・抗菌に適用することができ、しかもシューズ本体
12を損傷することなく、脱臭や殺菌等の衛生保持を図
ることができる。
【0016】光触媒エレメント18は、光触媒16単体
であってもよいが、好ましくは、図2に示すように、ポ
リエステル製の繊維質シート22等の担持基体に光触媒
16を被着することにより形成される。この光触媒16
のポリエステル製の繊維質シート22への被着は、微粒
体状の光触媒16を繊維質シート22へ低温溶射するこ
とにより行うのが望ましい。なぜなら、シューズ本体1
2は使用に際してある程度変形を伴うものであるため、
その材料としては、シューズの変形に追従することがで
きるポリエステル繊維から成るシートや布等の高温弱体
を用いることが必要となるが、この低温溶射によれば、
これらの担持基体に与える熱影響が小さいため、これら
の高温弱体を担持基体とすることができるからである。
また、光触媒16を微粒体状にすると、光触媒16の空
気及び光との接触面積が大きくなり、脱臭・殺菌作用を
効率よく発揮することができる。なお、この低温溶射に
際して、微粒体状の光触媒16よりも小径の微粒粉末を
混入すると、微粒体の鋭角部同士がかみつき結合するい
わゆるブリッッジ現象を防止することができ、被着の厚
さにばらつきが生じるのを防止することができる。ま
た、担持基体であるポリエステル製の繊維質シート22
に接着剤を含浸しておくと、光触媒16との接着強度を
高めることができるので望ましい。なお、この光触媒エ
レメント18は、金属溶射とチタニア溶射との組合せ又
は他の適宜の手段によって担持基体に被着して形成する
ことができる。
【0017】このようにして形成された光触媒エレメン
ト18は、図1及び図3に示すように、シューズ本体1
2のアッパー50のつま先部の上面の一部に形成された
取付孔12aに取付けることができる大きさに加工され
る。その形状としては、図1に示すように、四角形状以
外の任意の形状に加工することが可能である。
【0018】図1の実施例では、支持手段20は、図3
に示すように、縫着部であり、この縫着部により光触媒
エレメント18はシューズ本体12のアッパー50の
ま先部の上面において、シューズ本体12の取付孔12
aにあてがうようにして取付けられる。従って、図1及
び図3に示すように、光触媒エレメント18は、その片
面(外面)がシューズ本体12の表面上に臨み、一方、
その他面(内面)がシューズ本体12内に面している。
このため、光触媒エレメント18は、受光可能となり、
また、シューズ本体12内の空気に接触できるよう通気
可能にシューズ本体12に支持され、シューズ内で光触
媒16が、その脱臭や殺菌・抗菌作用を充分に発揮する
ことができる。なお、このように、シューズ本体12の
アッパー50のつま先部において、光触媒エレメント1
8を支持するのは、最も受光及び通気確保に適した位置
だからである。従って、同様に受光及び通気確保が可能
であれば、シューズ本体12のアッパー50の他の任意
部分、例えば、図1に示すベロ54に取付孔12aを
設けてこの取付孔12aに光触媒エレメント18を支持
してもよい。
【0019】光触媒エレメント18は、外部物体や人間
の脚と接触する面を透光性又は多孔性の被覆層で被覆す
るのが望ましい。図示の実施例では、図4に示すよう
に、光触媒エレメント18は、その外面が透光性被覆層
24により被覆され、その内面が多孔性被覆層26によ
り被覆されている。従って、使用中に光触媒16が人間
の足や外部物体と接触してこすれたり、脱落したりする
ことがなく、また光触媒エレメント18に直接泥等の汚
れが付着することを防止することができるため、光触媒
16が有する脱臭や殺菌・抗菌作用を阻害することがな
い。また、透光性被覆層24に付着した汚れは、水洗い
等によって容易に除去することができるため、光触媒1
6の有する衛生保持作用を常に発揮させることができ
る。
【0020】このように、透光性被覆層24により光触
媒エレメント18を被覆すると、光触媒16への光の照
射を確保することができ、光触媒16の脱臭や殺菌等の
衛生保持作用を充分に発揮させつつ、光触媒16の脱落
や汚れ付着等を防止することができる。この透光性被覆
層24は、シューズ10に用いるのに適している樹脂製
の透明シート等から成っているのが好ましい。また、多
孔性被覆層26を用いると、光触媒16の空気との接触
を確保することができ、これによりシューズ本体12内
の空気中に存在する悪臭成分を分解したり、殺菌や抗菌
を可能としつつ、光触媒16の脱落や汚れ付着等を防止
することができる。この多孔性被覆層26は、従来から
シューズ用の材料として用いられている不織布やスポン
ジ等から形成することができる。
【0021】なお、この場合、図4に示すように、光は
シューズ本体12の外部から照射されるためシューズ本
体12の外部側に透光性被覆層24を、また、脱臭すべ
き空気や細菌等はシューズ本体12内に存在するため、
シューズ本体12の内部側に多孔性被覆層26を配置し
て、両者により光触媒エレメント18を挟持するように
被覆する。また、この実施例のように、光触媒エレメン
ト18を透光性被覆層24及び多孔性被覆層26により
被覆する場合には、図3に示すように、この透光性被覆
層24及び多孔性被覆層26も光触媒エレメント18と
共に、シューズ本体12に縫着して支持する。
【0022】光触媒エレメント18を支持すべき位置
は、前述したアッパー50のつま先部やベロ54以外
に、図1に示すように、足のあたりの少ないアッパー5
0の開口部56付近の側面でもよい。この場合、開口部
56から光が充分に差し込むため光触媒16への光の照
射を充分に確保することができ、光触媒エレメント18
を受光可能にシューズ本体12に支持することができる
ので、取付孔12aを設ける必要がない。また、この実
施例においては、シューズ本体12をスポンジや布地材
等の多孔性物質から形成することにより光触媒16の空
気との接触を確保することができ、光触媒エレメント1
8を通気可能に支持することができる。また、この実施
例において光触媒エレメント18が開口部56から差し
込む光を受けるように配置される場合には、シューズ本
体12内でこの開口部56に対向する面に透光性被覆層
24が被覆される。一方、前述の如くシューズ本体12
を布地材から形成した場合には、この布地材を通して光
触媒16への空気の流通を確保することができるため、
布地材に接触する面の多孔性被覆層26を省略すること
ができる。なお、光触媒エレメント18は、シューズ本
体12の1箇所のみでなく、複数の位置に支持してもよ
く、これにより、脱臭や殺菌等の作用の効率を一層向上
することができる。
【0023】上記実施例では、光触媒エレメント18の
担持基体としてポリエステル製の繊維質シート22を用
いたが、この担持基体は光触媒16を担持することがで
きれば他の布、発泡体、フィルム、ポリエステル以外の
樹脂から成るシート、また光触媒エレメント18の支持
位置によっては金属を用いることができる。また、担持
基体への被着も低温溶射以外に、光触媒16を塗料化し
て塗布することにより光触媒エレメント18を形成して
もよいし、既に述べたように、金属溶射とチタニア溶射
との組合せによって光触媒エレメント18を形成しても
よい。更に、これも既に述べたように、特に担持基体を
介することなく、光触媒16単体そのものを光触媒エレ
メント18としてもよい。
【0024】また、支持手段20は、上記の縫着部の他
に、接着剤等による接着手段、または、図5に示すよう
に、シューズ本体12を構成する材料の間に挟み込んで
サンドイッチ化する挟着手段であってもよい。更に、こ
の支持手段20は、マジックテープ又は多数のループ状
突起を有する面ファスナ等であってもよい。これらの支
持手段は、光触媒エレメント18をシューズ本体12に
着脱自在に支持することができるので好ましい。その他
に、光触媒エレメント18にサンドイッチ状に被覆され
る透光性被覆層24と多孔性被覆層26とを光触媒エレ
メント18の周面よりも突出させてこの突出部分を縫
着、接着その他の適宜の手段で支持してもよい。
【0025】上記実施例では、透光性被覆層24及び多
孔性被覆層26は、光触媒エレメント18の片面に透光
性被覆層24を、他面に多孔性被覆層26を配置して、
両者により光触媒エレメント18を挟持するように配置
したが、外部物体又は人間の足に接触することがなく光
触媒16が脱落したり、こすれたり、汚れたりすること
がなければ、一方又は他方の面の透光性又は多孔性被覆
層24又は26を省略することができる。この場合、例
えば、透光性被覆層24の有する孔が大きければ、充分
な光の照射を確保することができるため、多孔性被覆層
26の上に透光性被覆層24を重ねて光触媒エレメント
18を被覆してもよい。また、外部物体又は人間の足に
接触する面に充分に空気流通が確保されている場合に
は、透光性被覆層24のみを被覆してもよい。勿論、光
触媒16の脱落、こすれ、汚れの付着等を考慮する必要
がない場合には、両者とも被覆することなく、光触媒エ
レメント18を露出させておいてもよい。光触媒エレメ
ント18を支持する位置によっては、このように光触媒
エレメント18を露出させることにより、光の照射や空
気との接触を効率よく行うことができる。
【0026】本発明の第2の実施例が図6に示され、こ
の実施例では、衛生保持部14は、シューズ本体12内
に設けられ光触媒16を含む光触媒エレメント18と、
この光触媒エレメント18をシューズ本体12に支持す
る支持手段20の他に、光触媒エレメント18に光が照
射するようにシューズ本体12に設けられた透光手段3
0と、光触媒エレメント18に空気を接触させる通気手
段32とを更に備えている。このように、透光手段30
を有すると、触媒エレメント18は、シューズ 本体12
のアッパー50以外の部分に取り付けることができる。
【0027】図示の第2の実施例においては、光触媒エ
レメント18は、例えば、図6に示すように、シューズ
本体12内の先端に配置される樹脂製の指プレート34
の上面に光触媒16を担持して形成されているのが示さ
れている。この場合、光触媒16は、低温溶射や塗料化
して塗布することにより樹脂製の指プレート34に担持
される。また、加工が容易な光触媒16を用いる場合に
は、光触媒16そのものからこの指プレート34を形成
してもよい。支持手段20としては、接着剤、面ファス
ナー等を用いることができ、この接着剤、面ファスナー
等によって指プレート34をシューズ本体12内の中敷
き36に固着することにより、光触媒エレメント18を
シューズ本体12に支持することができる。
【0028】透光手段30は、図6に示すように、シュ
ーズ本体12に設けられた受光窓38から成り、この受
光窓38は、指プレート34に光が照射されるよう指プ
レート34の上方に形成される。この受光窓38は、透
明シート等から形成し、またこの透明シート等は、縫
着、接着等の適宜の方法によりシューズ本体12に取付
けられる。このように受光窓38を設けているため、シ
ューズ10を履いていない場合に、この受光窓38から
シューズ本体12内に光が差し込み、光触媒16への光
の照射を確保することができ、従って、光触媒16が脱
臭や殺菌等の作用を充分に発揮することができる。な
お、透光手段30として、図示しない光ファイバを備え
た透光手段30を用い、この光ファイバにより受光した
光を誘導して光触媒16に光を照射してもよい。これに
より、シューズ本体12の内、通常は光があまり当たら
ない部分に光を照射して、光触媒16の脱臭などの作用
を発揮させることができる。
【0029】通気手段32は、図6の実施例では、指プ
レート34の下方に配置されてこの指プレート34を支
持する布又は連続気泡のスポンジ等から形成された多孔
性の中敷き36から成っている。従って、光触媒16
は、この中敷き36を通してシューズ本体12内の空気
と接触することができ、脱臭や殺菌等の作用を発揮する
ことができる。
【0030】なお、この指プレート34は通気性を有す
る多孔性材料から形成してもよいし、また、無垢の状態
に形成してもよい。指プレート34を多孔性材料から形
成すると、指プレート34自体が通気性を有するので光
触媒16は充分に空気に接触して脱臭等の光触媒作用を
行うことができる。また、前の実施例と同様に、指プレ
ート34の上面に透明シート等の透光性被覆層24や多
孔性被覆層26を被覆して、光触媒16への光の照射及
び空気流通を確保しつつ光触媒16の脱落、こすれ、汚
れの付着を防止することができる。一方、指プレート3
4を無垢の状態に形成した場合には、光触媒16への空
気流通を充分に確保するため、少なくとも多孔性被覆層
26を被覆することなく、光触媒エレメント18を露出
させておくのが好ましいが、通気性が高ければ多孔性被
覆層26を被覆してもよい。
【0031】また、図7に示すように、光触媒エレメン
ト18をシューズ本体12内に配置される中敷き36の
かかと部分に縫着、接着、面ファスナー等の支持手段に
より取付けることにより、シューズ本体12内に支持し
てもよい。この実施例においては、シューズ本体12の
開口部56をそのまま透光手段30として利用し、シュ
ーズを履いていない場合に、この開口部56からシュー
ズ本体12内に差し込む光を用いて、光触媒16の脱臭
や殺菌等の作用を発揮させる。このように、透光手段3
0として開口部56を利用して、丁度その下方に位置す
る中敷き36のかかと部分に光触媒エレメント18を支
持すると、光触媒16への充分な光の照射を確保するこ
とができる。なお、開口部56が大きく光が充分にシュ
ーズ本体12内に差し込む場合には、このかかと部分に
限らず更に広範囲にわたって、光触媒エレメント18を
支持してもよい。
【0032】また、この図7の実施例においては、通気
手段32は、中敷きの下面に配置されたスポンジ等の多
孔性材料から形成された多孔性シート40から成ってい
る。この多孔性シート40は、中敷き36に支持された
光触媒エレメント18への空気流通を確保し、その光触
媒16が脱臭や殺菌等の作用を充分に発揮することがで
きるようにする。
【0033】更に、この図7に示す実施例においては、
光触媒エレメント18が中敷き36のかかと部分に設け
られていて人間の足との接触面が大きいため、光触媒エ
レメント18の上面に透明樹脂シート等の透光性被覆層
24や穿孔シート等の多孔性被覆層26を被覆して、光
触媒エレメント18の脱落、こすれ、汚れの付着等を防
止することが望ましい。尚、この場合、通気手段32と
して、中敷き36の下面に配置された多孔性シート40
が光触媒16の脱落、こすれ等を予防するので、この多
孔性シートは、丁度多孔性被覆層としての役割も果たす
ためことが解る。従って、光触媒エレメント18の下面
には特に多孔性被覆層26を設ける必要はない。
【0034】なお、図6に示す指プレート34や図7に
示す中敷きは、各々単独で用いてもよいし、また、両者
を組み合わせて用いてもよい。これにより、脱臭や殺菌
等の効率がより一層向上することが期待できる。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、上記のように、光触媒
への光の照射及び光触媒と空気との接触を確保しつつシ
ューズ本体に光触媒エレメントを設けたので、光触媒が
シューズの脱臭、殺菌、抗菌等の衛生保持作用を充分に
発揮することができる。また、この光触媒エレメント
は、透光性被覆層や多孔性被覆層により被覆されている
ため、光触媒への透光性及び通気性を確保しつつ、光触
媒の汚れ、脱落、こすれを防止することができるため、
光触媒の有する衛生保持作用の阻害を防止することがで
きる実益がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシューズの斜視図である。
【図2】本発明に用いられる光触媒エレメントの一例の
断面図である。
【図3】光触媒エレメントがシューズ本体に支持されて
いる状態を示す拡大断面図である。
【図4】透光性被覆層及び多孔性被覆層により被覆され
ている光触媒エレメントの拡大断面図である。
【図5】光触媒エレメントをシューズ本体に支持する支
持手段の他の例の拡大断面図である。
【図6】本発明の他の実施例における光触媒エレメン
ト、透光手段及び通気手段の概略斜視図である。
【図7】本発明の更に他の実施例における光触媒エレメ
ント、透光手段及び通気手段の概略斜視図である。
【符号の説明】
10 シューズ 12 シューズ本体12a 取付孔 14 衛生保持部 16 光触媒 18 光触媒エレメント 20 支持手段 22 繊維質シート 24 透光性被覆層 26 多孔性被覆層 30 透光手段 32 通気手段 34 指プレート 36 中敷き 38 受光窓 40 多孔質シート 50 アッパー 52 ソール 54 ベロ 56 開口部

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シューズ本体に取付けられ前記シューズ
    本体を脱臭、殺菌、抗菌等する衛生保持部を有するシュ
    ーズであって、前記衛生保持部は、光触媒を含む光触媒
    エレメントと、前記光触媒エレメントを前記シューズ本
    体に受光及び通気が可能となるように支持する支持手段
    とから成り、前記支持手段は、前記シューズ本体のアッ
    パーの取付孔に前記光触媒エレメントを取り付けている
    ことを特徴とするシューズ。
  2. 【請求項2】 シューズ本体に取付けられ前記シューズ
    本体を脱臭、殺菌、抗菌等する衛生保持部を有するシュ
    ーズであって、前記衛生保持部は、光触媒を含む光触媒
    エレメントと、前記光触媒エレメントを前記シューズ本
    体に受光及び通気が可能となるように支持する支持手段
    とから成り、前記支持手段は、前記シューズ本体のアッ
    パーであってその開口部付近に前記光触媒エレメント
    り付けていることを特徴とするシューズ。
  3. 【請求項3】 シューズ本体に取付けられ前記シューズ
    本体を脱臭、殺菌、抗菌等する衛生保持部を有するシュ
    ーズであって、前記衛生保持部は、前記シューズ本体内
    に設けられ光触媒を含む光触媒エレメントと、前記光触
    媒エレメントを前記シューズ本体に支持する支持手段
    と、前記光触媒エレメントに光が照射するように前記シ
    ューズ本体に設けられた透光手段と、前記光触媒エレメ
    ントに空気を接触させる通気手段とから成っていること
    を特徴とするシューズ。
  4. 【請求項4】 前記光触媒エレメントは、透光性被覆層
    と多孔性被覆層又は透光性被覆層により被覆されている
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のシ
    ューズ。
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