JPH0321247Y2 - - Google Patents

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JPH0321247Y2
JPH0321247Y2 JP1985184924U JP18492485U JPH0321247Y2 JP H0321247 Y2 JPH0321247 Y2 JP H0321247Y2 JP 1985184924 U JP1985184924 U JP 1985184924U JP 18492485 U JP18492485 U JP 18492485U JP H0321247 Y2 JPH0321247 Y2 JP H0321247Y2
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  • Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この考案は、メス、注射器、鉗子等の医療用器
具を高温蒸気中あるいは殺菌ガス中において殺菌
する場合に使用される殺菌用カストに関するもの
である。
「従来の技術」 周知のように、殺菌用カストは、ステンレス等
の耐腐食性材料から構成され、各々殺菌ガス等の
侵入を許す通気孔を有する容器状の本体と蓋体と
からなるもので、従来、第8図および第9図に示
すものが知られている。
まず、このカストにおいては、箱状の本体1の
一側面と蓋体2の一側面に亙つて蝶番3が取り付
けられ、本体1に対し蓋体2が開閉自在とされて
いる。そして、本体1の内底面1aと蓋体2の内
側上面2aにはその中央部のほぼ全面に多数の通
気孔4……,5……が穿設されている。これら通
気孔4……,5……のすべてを覆う大きさのフイ
ルター材6,7が、全面に多数の通気孔8……,
9……を有する押板10,11により本体1の内
底面1aと蓋体2の上面2aの内側にそれぞれビ
ス12,13により着脱自在に取り付けられてい
る。前記フイルター材6,7には布または布状材
料が使用されており、殺菌時には、このフイルタ
ー材6,7を通つて、高温の蒸気や殺菌ガスがカ
スト内に侵入する。
このような殺菌カストの使用方法は、まず、内
部に医療用器具を入れ、蓋体2を閉めた後、高温
蒸気または殺菌ガスを用いる殺菌装置の中に入
れ、所要時間、殺菌処理を施す。その後、殺菌装
置からカストを取り出し、短時間後に使用する場
合には、そのまま台上に放置しておき、長時間使
わない時には、所定の収納場所に移し入れてお
く。なお、長時間使用しない場合でも、蒸気殺菌
の場合にはカストが高温になつているので、カス
トが常温になるまで台上に放置しておく。
「考案が解決しようとする問題点」 ところで、上記従来の殺菌用カストには、次の
ような問題点がある。
(イ) フイルター材が布または布状材料から構成さ
れており、その厚み方向の弾性が乏しいため、
本体1の内底面1aおよび蓋体2の内側上面2
aに対する密着性が悪い。そのため、殺菌後の
放置中に、そのシールの悪い個所から塵埃や雑
菌が侵入してしまう心配がある。
(ロ) フイルター材として布を用いると、水を透過
させるため、この水とともに汚れ、細菌が通過
し、内容物を汚損する。
(ハ) 通気孔4,5を塞いでいる布材が雑菌の通過
を阻止するのに充分な細かさのメツシユを有し
ていないので、殺菌後、経時的にフイルター材
を通してカスト内に雑菌が侵入し、せつかく殺
菌した器具を再び汚染してしまう危険がある。
(ニ) フイルター材6,7の交換には、ビス12,
13の取り外し作業を行なわなければならない
ので、交換作業が面倒であるという点がある。
この考案は上記事情に鑑みてなされたもので、
フイルター材のカスト本体および蓋体への密着性
がよく、フイルター材の交換も容易に行なえ、雑
菌の遮断も確実に行なえる殺菌用カストを提供す
ることを目的とするものである。
「問題点を解決するための手段」 この考案は前記目的を達成させるために次のよ
うな構成としている。即ち、容器状のカスト本体
に蓋体が開閉自在に取り付けられ、これらカスト
本体の側壁、底面および蓋体の上面の少なくとも
いずれか1ケ所に多数の通気孔が穿設され、これ
ら通気孔が耐水性フイルター材により掩蔽されて
いる殺菌用カストにおいて、前記フイルター材を
所定厚の耐熱弾力性多孔質部材とこの耐熱弾力性
多孔質部材を被覆し雑菌通過を阻止する耐熱不織
布材とから構成し、このフイルター材を多数の通
気孔を有する押板材とこの押板材を上記カスト本
体または蓋体の通気孔形成面に上記耐熱弾力性多
孔質部材の厚み寸法より小さい間隔を空けて係
止、固定する押板材係止具とからなるフイルター
材押圧固定手段により前記通気孔周辺に押圧、密
着させ、通気孔を掩蔽している。
「作用」 上記構成によれば、フイルター材は、その取り
付け間隔がフイルター材の厚み寸法より狭い押板
材により各通気孔周辺面に弾力をもつて押圧、密
着され、しかも、耐熱不織布材はフイルター材の
外層に位置して各通気孔周辺面に直接密着される
ので、フイルター材そのものからも、フイルター
材と各通気孔周辺面からも埃や雑菌がカスト内に
侵入することがない。また、フイルター材を固定
する押板材はカストの通気孔形成面に係止手段に
よつて係止されて取り付けられるので、着脱が自
在となり、フイルター材の交換をきわめて容易に
行なうことができる。
「実施例」 以下、この考案を実施例によりさらに詳しく説
明する。
第1図はこの考案の一実施例を示すもので、図
中、第8,9図と共通する部分には同一符号を付
して説明を簡略化する。この考案の殺菌用カスト
の特徴は、フイルター材20と、このフイルター
材20を蓋体2(またはカスト本体1)に密着、
固定するための押板材21および押板材係止具2
2a,22bからなるフイルター材押圧固定手段
23にある。
上記フイルター材20は、第2図に示すよう
に、所定の厚みを持つ耐熱弾力性多孔質部材(以
下単に弾力性多孔質部材という)20aと、この
弾力性多孔質部材20aを被覆する耐熱不織布材
(以下単に不織布材という)20bとから構成す
る。上記弾力性多孔質部材20aは、後に述べる
押板材21と押板材係止具22a,22bとによ
り雑菌の濾過が可能な不織布材20bを蓋体2の
外側上面2bに密着させるためのものである。そ
のために、この弾力性多孔質部材20aは、弾力
性を有していることが必要であり、また、殺菌用
の蒸気やガスのカスト内への侵入を阻害しないた
めに多孔質である必要がある。そのような材料と
しては、ポリウレタン発泡体、シリコンゴム発泡
体、ポリエステル綿などが挙げられる。この内、
ポリエステル綿が性能およびコストの上から好ま
しい。また、上記不織布材20aとしては、柔軟
性があり、厚みの薄いもので、雑菌の通過を阻止
できるように細孔径0.01〜30μm、望ましくは0.1
〜5μm程度のものがよく、例えば、ポリエステル
製の不織布は弾力性多孔質部材20aを被覆した
後、ヒートシールできるので最適である。
また、上記押板材21は、第3図に示すよう
に、カスト本体1や蓋体2と同様にステンレス板
をプレス成形して箱状に形成したもので、その厚
み寸法は上記フイルター材20の厚み寸法より小
さく設定されており、その内側寸法は同フイルタ
ー材20が内部に収まる寸法に設定されている。
この押板材21の下端には係止縁21aが第3図
において下方に向かつて延出しており、上端の中
央部分には折曲成形された係止片21bが上方に
向かつて延出している。また、上記係止片21b
の両側には先端を丸めた嵌着片21c,21cが
斜め上方に延出している。また、この押板材21
の中央面上には比較的大きな通気孔21d……が
複数穿設されている。この通気孔21d……が形
成されている面の内側にはステンレス製の金網2
4が貼着されている。
上記押板材係止具22aは、上記押板材21の
係止縁21aを係止するためのもので、第4図に
示すように、ステンレス板を折曲し、蓋体2の上
面2b上に固定されている。また上記押板係止具
22bは、略長方形のステンレス板の中央部が第
4図に示すように〓形に折曲されてこのステンレ
ス板の一方側に突出させられており、この突出部
の両側の第4図における下部には上記嵌着片21
cを嵌着させる同嵌着片21cと同形状の嵌着片
23b、23bが形成されて上記中央部の突出部
側へ突出するように斜め下方に延出され、上記突
出部の第4図における下側には角形の切欠凹部が
形成されるものである。押板係止具22bは蓋体
2の上面2b上に押板係止具22aと離間させら
れて固定されている。
一方、第4図に示すように、長方形板が側面略
Z字形に形成されその一方側面に突起が形成され
て係止片23aが構成されている。
そして、上記押板材係止具22bの上記〓形の
突出部の内側には、上記係止片23aが上記押板
係止具22bの突出部の切欠凹部から上記突起及
び一端(第4図における下端)を嵌着片23b側
へ突出させられて第4図において上下動自在に嵌
入されている。
上記押板材21を押板材係止具22a,22b
に係止、固定するには、まず、押板材21の係止
縁21aを押板材係止具22aに係止させる。そ
の後、押板材21の第4図〜第7図に示す上部を
係止具22bに向けて押し付け、押板材21の嵌
着片21cと押板材係止具22bの嵌着片23b
とを嵌着状態(第5図)にする。最後に係止片2
3aを同第4図〜第7図における下方にスライド
させて係止片21bに係止させる(第6図、第7
図)。これによつて押板材21は固定状態に置か
れる。この時、押板材21と蓋体2の上面2bと
の間にフイルター材20を介装させておけば、押
板材21の厚みよりフイルター材20の厚みが大
きく、しかも弾力を持つているので、フイルター
材20の不織布材20bは、蓋体2の上面2bに
確実に密着されることになる。
なお、上記構成において、押板材21の通気孔
21dを比較的大きく形成し、押板材21の内面
に金網24を貼着したが、金網を貼着せず、各通
気孔21dを小径にして、さらに多数設けるよう
にしてもよい。また、逆にカスト本体1または蓋
体2側に形成する通気孔を大きく形成し、その上
に金網を貼着し、通気孔を小径、多数穿設するか
わりとしてもよい。
「考案の効果」 以上説明したように、この考案によれば、容器
状のカスト本体に蓋体が開閉自在に取り付けら
れ、これらカスト本体の側壁、底面および蓋体の
上面の少なくともいずれか1ケ所に多数の通気孔
が穿設され、これら通気孔が耐水性フイルター材
により掩蔽されている殺菌用カストにおいて、前
記フイルター材を所定厚の耐熱弾力性多孔質部材
とこの耐熱弾力性多孔質部材を被覆し雑菌通過を
阻止する耐熱不織布材とから構成し、このフイル
ター材を多数の通気孔を有する押板材とこの押板
材を上記カスト本体または蓋体の通気孔形成面に
上記耐熱弾力性多孔質部材の厚み寸法より小さい
間隔を空けて係止、固定する押板材係止具とから
なるフイルター材押圧固定手段により前記通気孔
周辺に押圧、密着させ、通気孔を掩蔽したので、 (イ) フイルター材は、その取り付け間隔がフイル
ター材の厚み寸法より狭い押板材により各通気
孔周辺面に弾力をもつて押圧、密着されてお
り、 (ロ) しかも、雑菌の通過の阻止可能な耐熱不織布
材はフイルター材の外層に位置して各通気孔周
辺面に直接密着されているので、フイルター材
そのものからも、フイルター材と各通気孔周辺
面からも埃や雑菌がカスト内に侵入してしまう
ことがない。
(ハ) また、フイルター材を固定する押板材はカス
トの通気孔形成面に係止手段によつて取り付け
られるようになつており、着脱が自在なので、
フイルター材の交換をきわめて容易に行なうこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第7図はこの考案の一実施例を示
すもので、第1図はこの考案に係る殺菌用カスト
の平面図、第2図はフイルター材の一部を切欠い
て示した斜視図、第3図はフイルター材押圧固定
手段を構成する押板材の斜視図、第4図は同じく
フイルター材押圧固定手段を構成する押圧材係止
具の斜視図、第5図ないし第7図は押板材の係止
片と押板材係止具の係止片との位置関係を示す要
部の断面図、第8図および第9図は従来の殺菌用
カストを示すもので、第8図は平面図、第9図は
第8図の−線に沿う断面図である。 1……カスト本体、2……蓋体、4,5……通
気孔、20……フイルター材、20a……耐熱弾
力性多孔質部材、20b……耐熱不織布材、21
……押板材、22a,22b……押板材係止具、
23……フイルター材押圧固定手段。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 容器状のカスト本体に蓋体が開閉自在に取り付
    けられ、これらカスト本体の側壁、底面および蓋
    体の上面の少なくともいずれか1ケ所に多数の通
    気孔が穿設され、これら通気孔が耐水性フイルタ
    ー材により掩蔽されている殺菌用カストにおい
    て、前記フイルター材を所定厚の耐熱弾力性多孔
    質部材とこの耐熱弾力性多孔質部材を被覆し雑菌
    通過を阻止する耐熱不織布材とから構成し、この
    フイルター材を多数の通気孔を有する押板材とこ
    の押板材を上記カスト本体または蓋体の通気孔形
    成面に上記耐熱弾力性多孔質部材の厚み寸法より
    小さい間隔を空けて係止、固定する押板材係止具
    とからなるフイルター材押圧固定手段により前記
    通気孔周辺に押圧、密着させ、通気孔を掩蔽した
    ことを特徴とする殺菌用カスト。
JP1985184924U 1985-11-30 1985-11-30 Expired JPH0321247Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4189453B2 (ja) * 2002-08-01 2008-12-03 鴻池メディカル株式会社 合成樹脂製カスト

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58136349A (ja) * 1981-11-23 1983-08-13 ゲオルグ・ヴアグナ−・コマンデイト・ゲゼルシヤフト 消毒容器

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JPS58136349A (ja) * 1981-11-23 1983-08-13 ゲオルグ・ヴアグナ−・コマンデイト・ゲゼルシヤフト 消毒容器

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