JP2000197711A - マスク及びマスクカバ― - Google Patents

マスク及びマスクカバ―

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JP2000197711A
JP2000197711A JP10377263A JP37726398A JP2000197711A JP 2000197711 A JP2000197711 A JP 2000197711A JP 10377263 A JP10377263 A JP 10377263A JP 37726398 A JP37726398 A JP 37726398A JP 2000197711 A JP2000197711 A JP 2000197711A
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mask
composite filter
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carbon fiber
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JP10377263A
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Katsumaro Takeshima
克麿 竹島
Ryusuke Inoue
隆介 井上
Emiko Otsuka
エミ子 大塚
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GUUTO KIKAKU KK
KITAMURA SHOKO KK
TM ADOTEKKU KK
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GUUTO KIKAKU KK
KITAMURA SHOKO KK
TM ADOTEKKU KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 それ自体で花粉分解作用や抗菌殺菌消臭作用
を有し、衛生的な使用が可能なマスク及びマスクカバー
を提供する。 【構成】 光が届き得るマスク・マスクカバーの部位
に、炭素繊維層と光触媒層とから成る複合フィルターを
設けて成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光触媒の抗菌作用
・殺菌作用を利用した衛生的なマスク及びマスクカバー
に係り、更には花粉分解・花粉吸着作用を有する花粉用
マスク及び花粉用マスクカバーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来よりマスクの用途は様々あり、風邪
をひいた時の衛生マスク、工事現場で用いる防塵マス
ク、花粉症を軽減するための花粉用マスク等を上げるこ
とが出来る。更には通気性を有する活性炭層を具えて、
臭いや細菌を吸着しようとするものも存在している。ま
たマスクの外側を覆い得るマスクカバーというものも利
用されている。一般的には合成樹脂製の薄いカバーであ
って、沢山の通気用小孔が開孔されて成るものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら現代のよ
うに衛生的であることを追及する時代にあっては、更に
積極的に抗菌・殺菌が可能なマスクやマスクカバーとい
ったものが希求されている。また花粉症を効果的に軽減
し得るマスクやマスクカバーが要望されている。本発明
はこのような問題点に鑑み、それ自体で抗菌作用・殺菌
作用や花粉分解・花粉吸着作用を有し、衛生的な使用が
可能なマスク及びマスクカバーを提供することを課題と
するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段及び作用】上記課題は、請
求項1の発明では、マスクに炭素繊維層と光触媒層とか
ら成る複合フィルターを設けて成るマスクとすることに
より達成される。
【0005】光触媒は、代表例として酸化チタンTiO
2を上げることが出来るが、これに限定されるものでは
ない。光触媒のバンドギャップよりも高いエネルギー、
例えば太陽光や蛍光燈に含まれる紫外線を光触媒に照射
することによって、光触媒が光励起される。これらは3
60〜370nm波長のものである。この意味するとこ
ろは、日中の屋外に於ける太陽光や、夜間に於ける室内
の蛍光燈という日常に普通に存在する光が利用出来ると
いうことであり、極めて好都合である。光励起が起こっ
ている間は抗菌・殺菌が行なわれる。また花粉分解が行
なわれる。従ってこのマスクを掛けてさえいれば、マス
クを通過する空気は自然に殺菌される。光励起された光
触媒に触れた細菌を死滅させることは可能であり、苔等
のような微生物の成長も抑制され、花粉が分解される。
また顔面から外したマスクは蛍光燈やブラックランプの
下に置いておくだけで、自然に殺菌される点も好都合で
ある。なお、光触媒には臭い物質などを効果的に分解す
る作用も見られる。従って屋外などでは排気ガスなどの
悪臭を緩和してくれる。
【0006】炭素繊維層は、汚染された空気や悪臭を吸
着する効果に優れる。また細菌類の吸着作用もあり、場
合によっては花粉を吸着することが出来る。従って、請
求項1の発明は、複合フィルターを構成する炭素繊維層
と光触媒層との相乗作用により、高い花粉吸着・殺菌・
悪臭吸着能力を示すマスクと成っている。細菌は炭素繊
維層に吸着され止どめられ、光触媒層のイオンによって
高能率で殺菌される。また花粉も同様に炭素繊維層に吸
着されつつ、イオンにより分解される。
【0007】この原理と作用は、本発明の請求項9乃至
請求項12に於いて、マスクカバーに光触媒層を設け、
炭素繊維層と協調し得るように構成することで、同様に
現われる。
【0008】マスクカバーは、着用したマスクの外側を
覆い得るものであり、一般的に合成樹脂製の薄い素材に
沢山の通気用小孔を開孔したものであるが、太陽光や蛍
光燈に含まれる紫外線をよく受けることが出来る。な
お、呼気によりマスクカバーには水蒸気が付着し、環境
の汚れが付着することがあるが、光触媒の別の作用によ
りマスクカバーの表面を常時奇麗な状態に保つことが可
能である(セルフクリーニング)。これは光触媒が紫外
線によって光励起された時に、水分との接触角が0又は
0に近い値にまで低下することによる。
【0009】次に、請求項2の発明では、マスクの表面
に前記複合フィルターを設けたことを特徴としている。
なお、複合フィルターは外側が光触媒層であり、内側が
炭素繊維層であることが望ましい。
【0010】マスク表面は、太陽光や蛍光燈に含まれる
紫外線をよく受けることが出来る。従って、この部位で
の光励起により、マスクを通過する細菌類がマスクの表
面で殺菌されることに成る。
【0011】次に、請求項3の発明では、マスクが透光
性を有し、マスクの内部に前記複合フィルターを設けた
ことを特徴としている。
【0012】マスクは、呼吸が苦しくならないようにし
なくてはならない関係上、ガーゼ等の通気性の良好な素
材から作られている。このことは、ガーゼが光をよく透
すことを意味する。従ってマスクの内部に光触媒層が設
けられていれば、所定の効果を発揮する。また前記同
様、外側が光触媒層であることが望ましい。炭素繊維層
が光を遮る場合があるからである。
【0013】次に、請求項4の発明では、前記複合フィ
ルターをマスクに対して着脱自在に設けたことを特徴と
している。
【0014】マスクは必要に応じて洗浄されるものであ
るが、この際複合フィルターが着脱自在であれば、先ず
複合フィルターをマスクから外しておいて、マスクを洗
浄することが出来るため、光触媒層の寿命を長くするこ
とが可能である。なお基材によっては複合フィルターそ
のものを洗浄することが出来る。炭素繊維層は洗浄する
ことが可能である。
【0015】次に、請求項5の発明では、請求項4に於
いて、複合フィルターに、マスクに対する付着手段を設
けたことを特徴としている。
【0016】付着手段によって、複合フィルターをマス
クの表面又は内部に固定することが出来る。従って、普
通のマスクに後から複合フィルターを設けることが出来
る。マスクの表面に於いては、複合フィルターを取り付
けると共に脱落しないようにすることが出来るし、マス
クの内部に於いては、複合フィルターを取り付けると共
に位置がずれないようにすることが出来る。なお付着手
段としては面テープのオス側、粘着材等を任意に利用す
ることが可能である。
【0017】次に、請求項6の発明では、光触媒層複が
炭素繊維層の少なくとも片面に設けられていることを特
徴としている。
【0018】この炭素繊維層は当然のことながら通気性
を有するものである。この炭素繊維層の片面に光触媒層
を形成し、この面をマスクの着用時の前方に向けてマス
クに取り付ける。もし光触媒層を炭素繊維層の両面に設
ける場合、その何れの側からマスクに取り付けてもよい
ことに成るから、その表裏に気を配る必要がなくなり使
い勝手がよい。
【0019】次に、請求項7の発明では、前記光触媒層
は、不織布の表面に光触媒の被膜が形成されて成るもの
であることを特徴としている。
【0020】不織布は通気性に優れ、強度も高く、光触
媒を保持する能力に優れる。従ってマスクに取り付ける
と効果的である。ガーゼなどの布と同様、不織布に光触
媒層を形成するには、光触媒粒子の懸濁液の塗布やスプ
レーによりコーティング処理するなど任意である。な
お、本発明で層という場合、あくまでも通気性を有して
一定の厚さに形成された部位をいう。布の繊維に光触媒
粒子が付着し、これ等が一定の範囲の厚さの中に分布し
ている状態も層であるとする。光触媒粒子が密集してい
てそれ自体通気性を有しない場合でも、全面に小孔が開
孔されているような場合にはこれを利用することが可能
である。何れにせよ炭素繊維層と組み合わせて複合フィ
ルターを構成している。
【0021】炭素フィルターを具えることにより、公害
問題と成っているNO2、SO2、オゾン等の各種有害
物質を有効に除去してくれる効果を得る。また単なる炭
素ではなく、活性炭のフィルターを利用してもよい。こ
のフィルターには、粒状活性炭を封入した袋体や、活性
炭素繊維が利用される。なお、この他竹炭、珊瑚粉、ト
ルマリン、麦飯石などを利用してもよい。炭素フィルタ
ーは光触媒層とは別個のものであると都合が良く、即ち
光源に対しては光触媒層よりも後方に位置させるべきで
ある。このため例えば炭素フィルターの前面に光触媒層
を一体に形成したものなども利用可能である。
【0022】次に、請求項8の発明では、前記複合フィ
ルターを構成する炭素繊維層と光触媒層との、少なくと
も何れか一に抗菌性金属が混入されていることを特徴と
している。
【0023】抗菌性金属とは、遷移金属元素の内、銀A
u、銅Cu、亜鉛Znなどの金属のことである。これ等
の抗菌性金属が混入されたフィルターを使用すれば、更
なる抗菌・殺菌・花粉分解効果が得られる。というの
は、銀Au、銅Cu、亜鉛Znなどの金属が、前記複合
フィルターの光触媒層かに発生するイオンの導伝体とな
ってくれるからである。
【0024】次に、請求項9の発明では、マスクカバー
に光触媒層と炭素繊維層とから成る複合フィルターを設
けて成ることを特徴としている。この作用と効果は既に
述べた通りである。
【0025】更に、請求項10の発明では、マスクカバ
ーとマスクとの間に光触媒層と炭素繊維層とから成る複
合フィルターを、着脱自在に設けたことを特徴としてい
る。この作用と効果も既に述べた通りである。
【0026】次に、請求項11の発明は、マスクカバー
とマスクとの間に光触媒層と炭素繊維層とから成る複合
フィルターを着脱自在に設けたことを特徴としている。
【0027】マスクカバーは、着用したマスクの外側に
掛けるものであるが、この時マスクとマスクカバーとの
間に光触媒層を挟み込むようにすることにより、所望の
効果を得る。マスクカバーは透光性であることを要す。
また光触媒層の側を炭素繊維層よりも外側に配置するこ
とが望ましい。
【0028】次に、請求項12の発明は、マスクカバー
に光触媒層を設け、炭素繊維層を具えたマスクの前面を
覆うようにマスクに着脱自在に取り付けることを特徴と
している。
【0029】マスクとマスクカバーとは別体ではある
が、マスクには炭素繊維層がありまたマスクカバーには
光触媒層があるため、両者の組み合わせにより複合フィ
ルターを構成することが出来る。
【0030】なお本発明では、防塵マスクや防毒マスク
への利用の道が拓かれている。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明するが、本発明はこれ等の実施形態
に限定されない。
【0032】第1実施形態 図1のマスク1は、外となる側に、複合フィルター2を
貼付して成るものである。複合フィルター2は、図2で
示した通り、光触媒層3と炭素繊維層4とから成る。こ
の複合フィルター2鼻と口のあたりに相当するマスク1
の部位に部分的に設けた。また図中符号10はガーゼで
あり、一番外側のガーゼ10の面に複合フィルター2が
貼付されている。符号11はガーゼ10を折り返して形
成した紐通しであり、ここにマスク1を着用する際に用
いる掛け紐12が通されている。なお、複合フィルター
2の内、光触媒層3はアナターゼ型チタニアのような半
導体光触媒を塗布することにより層を形成する。
【0033】本マスク1を掛け紐12を以て着用する。
この際光触媒層3の面が外側(太陽光や蛍光燈の光が当
たる側)と成ることが分かる。光触媒層3に紫外線が当
たるとこの部位の空気がイオン化され、生成されたイオ
ンによりここを通過する吸気が殺菌される。光触媒層3
はマスク1に部分的に設けたが、この部位は鼻と口のあ
たりに相当しているため、十分な効果を得ることが出来
る。従ってこのマスクを掛けてさえいれば、マスクを通
過する空気は自然に殺菌される。光励起された光触媒に
触れた細菌を死滅させることは可能であり、苔等のよう
な微生物の成長も抑制される。花粉用マスクとしても有
効である。また光触媒層3には臭い物質などを効果的に
分解する作用も見られ、屋外などでは排気ガスなどの悪
臭を緩和する。なおマスクを使用し終わった後は、蛍光
燈やブラックランプの下に置いておくことにより自然に
殺菌されるという効果があり、次回の着用時まで清潔さ
が保たれる。
【0034】この光触媒層3を抜けて来るような菌や花
粉があったとしても、次の炭素繊維層4がこれ等を吸着
してしまう。特に炭素繊維層4に止どめられた花粉や菌
類は上記光触媒層3の作用が及び、分解殺菌される。
【0035】本実施形態では、マスク1の一番外側のガ
ーゼ10の面に複合フィルター2を貼付したが、この場
合、一番外側のガーゼ10の裏面であっても、太陽光な
どはガーゼを透過するものであるから、所期の目的を達
成し得る。
【0036】第2実施形態 次に、図3のマスク1は、重ね合わせたガーゼ10の内
部の隙間に複合フィルター20を挟み込み縫い合わせて
成る。第1の実施形態と異なる点は、部分的に設けたの
ではなく、全面的に複合フィルター20を設けている点
にある。
【0037】ガーゼによるマスクは、呼吸を楽にする都
合上一定の通気性を有するが、更にこれに起因する透光
性を有するものであるため、マスク1の内部に紫外線が
届き得る。そこに複合フィルター20の光触媒層があ
り、そこで所定の効果を発揮する。
【0038】第3実施形態 本実施形態のマスク1は、図4で示すように、鼻部上部
カバー3が設けられている点に特徴を有する。そして、
マスク本体を構成するガーゼ10のほぼ全面に複合フィ
ルター2が貼付されていると共に、鼻部上部カバー3に
も同形状の複合フィルター20が貼付されている。
【0039】本実施形態によれば、より広い範囲で光触
媒による花粉分解、殺菌効果を享受することが出来る。
特に鼻部上部カバー3の存在により、花粉対策用のマス
クと優れた効果を発揮する。
【0040】第4実施形態 図5のマスク1はごく一般的なマスクであり、重ね合わ
せたガーゼ10の内部に、マスク1とは別体の複合フィ
ルター21を挿着して使用する。光触媒フィルター21
は、炭化不織布の表面に光触媒粒子の懸濁液をスプレー
することによりコーティング処理し、2層を形成する。
【0041】光触媒層の基材と成る不織布は通気性に優
れ、強度も高く、光触媒層を保持する能力に優れる。ま
たマスクを洗浄する際には、ガーゼ10の内部から複合
フィルター21を取り外すことが出来る。これによれば
光触媒層の寿命を長くすることが可能である。この他複
合フィルター21の基材として、ガーゼ、連続気泡を有
する発泡体なども利用可能である。
【0042】第5実施形態 図6のマスク1は、第4実施形態と同様ごく一般的なマ
スクであり、この外面に複合フィルター21を着脱自在
に設けて成る。複合フィルター21は不織布の表面に光
触媒粒子をスプレーすることによりコーティング処理し
ているが、更に裏面に、マスクに対する付着手段として
のオス側の面ファスナー6を形成したものである。
【0043】オス側の面ファスナー6は、鈎状の突起が
無数に設けられた構造であるから、これを以って複合フ
ィルター21をマスク1に簡単に接着させることが出来
る。マスク1のガーゼ10は鈎状の突起が捕捉するのに
都合がよい。そして第4実施形態同様、マスクを洗浄す
る際に複合フィルター21をマスク1から取り外すよう
にする。
【0044】第6実施形態 本実施形態の光触媒フィルター21は上記実施形態同
様、ごく一般的なマスクに対して用いられるものであ
り、図7で示したように粘着面60を具えている。この
粘着面60には予め剥離紙が重合されている(図示せ
ず)。
【0045】本実施形態を使用するには、先ず剥離紙を
剥して粘着面60を露出させ、これを以てマスクの表面
に貼り付けるようにする。従って、本実施形態の複合フ
ィルター21には、使い捨てとしての用途がある。なお
粘着面60の接着力を弱いものにして、マスクの内部に
挿着するようにすれば、粘着面60は、マスク内部での
複合フィルター21のずれ防止に役立つ。
【0046】第7実施形態 本実施形態の光触媒フィルター21は、ガーゼ10の片
面に、炭素繊維層4の表面に形成された光触媒層3の側
から貼付して成るものである。このガーゼ10は当然の
ことながら通気性を有するものである。光触媒層3の面
をマスク着用時の前方に向けるようにしてマスクに取り
付けているのは言うまでもない。
【0047】この光触媒層3は、基材と成る炭素繊維層
4とガーゼ10とに挟まれて保護されている。なお光触
媒層3の側をガーゼ10の両面に設けた場合は、その何
れの側からマスクに挿着してもよく、その表裏に気を配
る必要がない。しかもガーゼ10は透光性を有するため
両面の光触媒層3を同時に活用することが出来、二層二
重の殺菌作用が得られる。
【0048】第8実施形態 図9に示すごとく、本実施形態の複合フィルター22
は、不織布13の一方の面に光触媒層3を塗布し、他方
の面に炭素繊維層4を貼着して成るものである。不織布
13は通気性に優れ、強度も高く光触媒層3を保持する
能力に優れる。
【0049】第9実施形態 次に図10のマスク1は、重ね合わせたガーゼ10の内
部に、混活性炭繊維層40を挿着して成る。混活性炭繊
維層40は、前記の炭素繊維層4に活性炭粒を付着させ
て成るものである。更にマスク1の外となる側に光触媒
層3が塗布されて、ガーゼ10を挟んだ形で複合フィル
ター23を構成している。この例が示すように、光触媒
層3と炭素繊維層4とは密着している必要はない。
【0050】本実施形態は、混活性炭繊維層40を具え
ることにより、公害問題と成っているNO2、SO2、
オゾン等の各種有害物質を有効に除去してくれる。更に
前面の光触媒層3が吸気の殺菌を担当する。また花粉の
分解にも係わる。微細な活性炭粒は、花粉等有害物質の
吸着能力向上に寄与する。なお、混活性炭繊維層40表
面に光触媒層3を塗布したものを利用してもよい。この
場合、光源に対して光触媒層3のほうを混活性炭繊維層
40よりも前方に位置させる必要がある。なおまた、活
性炭粒の代わりにに竹炭を利用してもよい。この他珊瑚
粉やトルマリンや麦飯石などを混入させてもよく、或い
は活性炭又は竹炭と、トルマリン、珊瑚粉、麦飯石など
を単独で、また複合的に混合するようにしてもよい。
【0051】第10実施形態 次に図11の複合フィルター2は、光触媒層3側に細い
銅繊維を短く切断したものを混入させて、抗菌金属繊維
7入りの複合フィルター2としている。抗菌金属繊維7
はイオンのよき伝導路と成り、この結果、花粉分解や殺
菌により効果的なものと成っている。
【0052】この他、抗菌金属繊維7には、銀Au、亜
鉛Znなどの金属を利用することが出来る。これ等の抗
菌性金属が混入された複合フィルター2を使用すれば、
光触媒層3と併せて二重の抗菌・殺菌効果が得られる。
そればかりでなく、抗菌金属繊維7は光触媒層3の働き
を助ける。
【0053】第11実施形態 次に図12の複合フィルター2は、炭素繊維層4側にト
ルマリン粒70を混入させて成る。トルマリンに限ら
ず、珊瑚粉や麦飯石などは遠赤外線を発していることが
知られている。
【0054】第12実施形態 次に図13はマスクカバー8を図示したものである。合
成樹脂製の薄い素材に沢山の通気孔80を開孔し、両側
に掛け紐83を設け、全面に複合フィルター2を貼付し
て成る。
【0055】着用したマスクの外側を本マスクカバー8
で覆うようにし、両側の掛け紐83を耳に掛けて使用す
るが、この際、光触媒層3の面が外側(太陽光や蛍光燈
の光が当たる側)と成るようにする。通気孔80は呼気
・吸気をよく通過させるが、光触媒層3に紫外線が当た
るとこの部位の空気がイオン化され、この生成されたイ
オンによりここを通過する吸気が殺菌される。或いは花
粉が分解される。従ってこのマスクカバー8を掛けてさ
えいれば、マスクを通過する空気は自然に殺菌されてい
ることに成る。なお光励起された光触媒に触れた細菌を
死滅させることは可能であり苔のような微生物の成長も
抑制される。また花粉用マスクのマスクカバーとしても
効果がある。また光触媒には、臭い物質などを効果的に
分解する作用も見られ、屋外などでは排気ガスなどの悪
臭を緩和する。なおマスクを使用し終わった後は、蛍光
燈やブラックランプの下に置いておくことにより、自然
に殺菌されるという効果があり、次回の使用まで清潔さ
が保たれる。
【0056】更に本マスクカバー8には、呼気により水
蒸気が付着し環境の汚れが付着することがあるが、光触
媒2の別のセルフクリーニング作用によりマスクカバー
8の表面を常時奇麗な状態に保つことが可能である。セ
ルフクリーニング作用とは、光触媒が紫外線によって光
励起された時に、水分との接触角が0、又は0に近い値
にまで低下し、濡れ性を良好なものにして、汚れを落ち
やすくするというものである。
【0057】第13実施形態 本実施形態のマスクカバー81は、四角にクリップ82
を具えた合成樹脂製の薄い素材に沢山の通気孔80が開
孔され、これとは別体の複合フィルター21を具えて成
るものである。この複合フィルター21は、炭素繊維層
4の前面に光触媒層3を塗布して成るものである。
【0058】本実施形態のマスクカバー81を使用する
には、マスク1とマスクカバー81との間に複合フィル
ター21を挟み込むようにして、マスクカバー81に設
けられたクリップ82でマスクカバー81をマスク1に
固定する。即ち吸気の殺菌や雑菌の除去は、この複合フ
ィルター21が行なうことに成る。なお、炭素繊維層4
は、不織布に活性炭の微粉末を吹き付けたものや、不織
布に活性炭の微粉末を混ぜ込んで形成したものなどが任
意に利用可能である。
【0059】
【発明の効果】以上、本発明は、マスクに炭素繊維層と
光触媒層とから成る複合フィルターを設けて成るもので
ある。また、マスクカバーに光触媒層と炭素繊維層とか
ら成る複合フィルターを設けて成るものである。
【0060】この結果、複合フィルターを具えているこ
とにより、それ自体で花粉を分解すると共に抗菌作用・
殺菌作用・消臭作用を有し、衛生的な使用が可能に成る
という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態のマスクの正面図である。
【図2】同実施形態の複合フィルターの断面図である。
【図3】第2実施形態のマスクの断面図である。
【図4】第3実施形態のマスクの正面図である。
【図5】第4実施形態のマスクの斜視図である。
【図6】第5実施形態のマスクの断面図である。
【図7】第6実施形態の光触媒フィルターの正面図であ
る。
【図8】第7実施形態の光触媒フィルターの断面図であ
る。
【図9】第8実施形態の光触媒フィルターの断面図であ
る。
【図10】第9実施形態のマスクの断面図である。
【図11】第10実施形態の複合フィルターの断面図で
ある。
【図12】第11実施形態の複合フィルターの断面図で
ある。
【図13】第12実施形態のマスクカバーの正面図であ
る。
【図14】第13実施形態のマスクカバーの断面図であ
る。
【符号の説明】
1 マスク 10 ガーゼ 11 紐通し 12 掛け紐 13 不織布 2 複合フィルター 20 複合フィルター 21 複合フィルター 22 複合フィルター 23 複合フィルター 3 光触媒層 4 炭素繊維層 40 混活性炭繊維層 5 鼻部上部カバー 6 面ファスナー 60 粘着面 7 抗菌金属 70 トルマリン 8 マスクカバー 80 通気孔 81 マスクカバー 82 クリップ 83 掛け紐
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大塚 エミ子 東京都杉並区永福2丁目58番12号 Fターム(参考) 2E185 AA07 BA01 BA10 CA03 CB14 CB18 CC32 CC73

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マスクに炭素繊維層と光触媒層とから成
    る複合フィルターを設けて成るマスク。
  2. 【請求項2】 マスクの表面に前記複合フィルターを設
    けたことを特徴とする、請求項1のマスク。
  3. 【請求項3】 マスクが透光性を有し、マスクの内部に
    前記複合フィルターを設けたことを特徴とする、請求項
    1のマスク。
  4. 【請求項4】 前記複合フィルターをマスクに対して着
    脱自在に設けたことを特徴とする、請求項1のマスク。
  5. 【請求項5】 前記複合フィルターに、マスクに対する
    付着手段を設けたことを特徴とする、請求項4のマス
    ク。
  6. 【請求項6】 光触媒層複が炭素繊維層の少なくとも片
    面に設けられていることを特徴とする、請求項1のマス
    ク。
  7. 【請求項7】 前記光触媒層は、不織布の表面に光触媒
    の被膜が形成されて成るものであることを特徴とする、
    請求項1のマスク。
  8. 【請求項8】 前記複合フィルターを構成する炭素繊維
    層と光触媒層との、少なくとも何れか一に、抗菌性金属
    が混入されていることを特徴とする、請求項1のマス
    ク。
  9. 【請求項9】 マスクカバーに光触媒層と炭素繊維層と
    から成る複合フィルターを設けて成るマスクカバー。
  10. 【請求項10】 マスクカバーとマスクとの間に光触媒
    層と炭素繊維層とから成る複合フィルターを着脱自在に
    設けたことを特徴とする、請求項9のマスクカバー。
  11. 【請求項11】 マスクカバーが透明であり且つマスク
    カバーの裏面に光触媒層が、この光触媒層の裏面に炭素
    繊維層が設けられていることを特徴とする、請求項9の
    マスクカバー。
  12. 【請求項12】 マスクカバーに光触媒層を設け、炭素
    繊維層を具えたマスクの前面を覆うようにマスクに着脱
    自在に取り付けることを特徴とする、マスクカバー。
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