JP2009233239A - 無光触媒マスク - Google Patents
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Abstract
【課題】
光触媒機能体マスクは、陽光からの紫外線が届かない夜間をはじめ雨天時や曇天の空模様では、除菌・防臭作用を十分発揮させることができない不都合がある。
【解決手段】
マスクの表基材もしくは裏基材あるいは表裏基材両方に無光触媒機能体であるリン酸チタニアを含有させることにより、陽光が必要としないため、陽光の紫外線が届かない夜間をはじめ雨天時や曇天の空模様でも、除菌・防臭作用を十分発揮させることができる。
【選択図】 図２
Description
本発明は、例えば、煙草の煙、粉塵、花粉、ウイルス菌などの人体に対して有害な物質を人体への進入を防止するマスクに関する。
従来のマスクの殺菌手段としては、呼気抵抗の少ないメッシュ状の表基材と、光触媒機能体を有する中間基材と、吸湿性の素材からなる裏基材とが順次重合されたものが公知になっている。
また、樹脂または金属からなるカップ状の表基材の内側に、光触媒機能体を有する裏基材が設けられているマスクも公知になっている。
いずれのマスクの場合も、光触媒機能体を有する基材によって外部からの花粉やウイルス菌などの有害物質の侵入を防止しようとしている。
従来の光触媒機能体を含有させたマスクとしては、特開２００５−１２４７７７号に示すように、蛋白質を特異的に吸着するヒドロキシアパタイトの生体親和性に着目して二酸化チタンアパタイトを光触媒としてマスクの表層に付着している。つまり、マスクの光触媒機能体を含有する基材に、紫外線が放射されることによって、紫外線による光触媒反応を起こし、二酸化チタンアパタイトが発生する強力な酸化力により、インフルエンザウイルス、麻疹、水疱瘡、結核などの感染性病原体を分解死滅させるようにしている。この際、光触媒をマスクの表層に付着し、痰、咳、くしゃみなどによりマスク利用者から放出される飛沫を捕捉し易くする工夫を施している。
しかしながら、特開２００５−１２４７７７号のマスクは、快晴の戸外では、除菌・防臭作用を効果的に働かせるものの、陽光からの紫外線が届かない夜間をはじめ雨天時や曇天の空模様では、除菌・防臭作用を十分発揮させることができない不都合がある。
しかしながら、特開２００５−１２４７７７号のマスクは、快晴の戸外では、除菌・防臭作用を効果的に働かせるものの、陽光からの紫外線が届かない夜間をはじめ雨天時や曇天の空模様では、除菌・防臭作用を十分発揮させることができない不都合がある。
上記課題を解決するために、本発明のマスクは、表基材もしくは裏基材あるいは表裏基材両方に無光触媒機能体であるリン酸チタニアを含有させることにより、陽光が必要としないため、陽光の紫外線が届かない夜間をはじめ雨天時や曇天の空模様でも、除菌・防臭作用を十分発揮させることができる。マスクの製法は、綿のタオル地或いはガーゼの反物にリン酸チタニアに５〜１０％程度にあたるアルコールを混合させた溶液をコンプレッサースプレーする事で基材の深部まで浸透させ、４８時間以上乾燥させた後、裁断縫製によってマスクとする。
マスクの素材に綿を用いることにより、人の肌に直接触れる場合には、肌触り観がよく、また、素材が綿であるため、肌荒れを起こすこともない。
耐洗濯性試験において、本発明のマスクを５０回洗濯したとしても９０％以上のリン酸チタニアは剥離せず、含有されたままであるので、除菌・防臭作用を十分発揮させることができる。耐洗濯性試験は下記の方法を参照。
試験方法 ＪＩＳ Ｌ １９０２、菌液吸収法
供試菌 黄色ブドウ球菌
洗濯方法 ＪＩＳ Ｌ ０２１７、１０３号
試験方法 ＪＩＳ Ｌ １９０２、菌液吸収法
供試菌 黄色ブドウ球菌
洗濯方法 ＪＩＳ Ｌ ０２１７、１０３号
本発明の実施例となる図１のマスクは、綿を素材とする布状の表基材１と、裏基材２とを具備し、表基材１もしくは裏基材２、あるいは表基材１と裏基材２の両方に無光触媒機能体が付着含有されて、無光触媒機能体含有部を形成している。なお無光触媒機能体としては、５〜１０％程度のアルコールを含有させたリン酸チタニアを使用する。図中６は紐を示している。
本発明の他の実施例となる図２のマスクは、素材、無光触媒機能体ともに実施例１と同様であるが、表・裏基材１、２にタック３を形成して、形状がカップ状になっている。このため、人の鼻や口に直接接触しないので呼吸しやすい利点がある。
１ 表基材
２ 裏基材
３ タック
５ 無光触媒機能体含有部
６ 紐
２ 裏基材
３ タック
５ 無光触媒機能体含有部
６ 紐
Claims (2)
- リン酸チタニアを綿のタオル地又はガーゼを素材とした基材１、２に含有させたマスク。
- マスクの表基材１もしくは裏基材２に、両方或いはいずれか一方にリン酸チタニアを含有するマスク。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2008085502A JP2009233239A (ja) | 2008-03-28 | 2008-03-28 | 無光触媒マスク |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2008085502A JP2009233239A (ja) | 2008-03-28 | 2008-03-28 | 無光触媒マスク |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2009233239A true JP2009233239A (ja) | 2009-10-15 |
Family
ID=41247933
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2008085502A Pending JP2009233239A (ja) | 2008-03-28 | 2008-03-28 | 無光触媒マスク |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2009233239A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US20180193514A1 (en) * | 2017-01-10 | 2018-07-12 | Sambo Co., Ltd. | Bacterial adsorption dressing with nonphotocatalyst and method of manufacturing the same |
| KR101904434B1 (ko) * | 2016-03-11 | 2018-10-04 | 주식회사 블루인더스 | 마스크용 필터 |
| WO2022114316A1 (ko) * | 2020-11-26 | 2022-06-02 | 대영엔지니어링 주식회사 | 유해성분 차단능이 향상된 마스크 |
-
2008
- 2008-03-28 JP JP2008085502A patent/JP2009233239A/ja active Pending
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101904434B1 (ko) * | 2016-03-11 | 2018-10-04 | 주식회사 블루인더스 | 마스크용 필터 |
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| JP2018110839A (ja) * | 2017-01-10 | 2018-07-19 | サムボ カンパニー リミテッド | 無光触媒を含む細菌吸着ドレッシング材及びその製造方法 |
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| US10912856B2 (en) * | 2017-01-10 | 2021-02-09 | Sambo Advanced Materials Inc. | Bacterial adsorption dressing with nonphotocatalyst and method of manufacturing the same |
| WO2022114316A1 (ko) * | 2020-11-26 | 2022-06-02 | 대영엔지니어링 주식회사 | 유해성분 차단능이 향상된 마스크 |
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