JP3272916B2 - 育児器具の座席 - Google Patents

育児器具の座席

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、たとえば、乳母
車、乳幼児用椅子、椅子付きブランコ、等の育児器具に
備える座席に関するもので、特に、当該座席に着座する
乳幼児に対する安全性および快適性を高めるための改良
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】たとえば、乳母車、乳幼児用椅子、椅子
付きブランコ、等の育児器具に備える座席は、一般に、
座部と、この座部の後方から立ち上がる背もたれ部と、
座部の両側の上方の位置に配置されかつ前後方向に延び
る1対の手摺とを備える。背もたれ部がリクライニング
可能とされるものもある。
【0003】このような育児器具では、そこに着座する
乳幼児の安全性および快適性を確保するため、特に座席
の構造に対して種々の配慮が払われている。たとえば、
座部および背もたれ部には、クッション性がもたされ、
乳幼児に対して快適さが与えられるとともに、外部から
の衝撃を吸収して安全性が確保されるように配慮されて
いる。特に、乳幼児の頭部まわりでは、後頭部、頭頂部
および側頭部のすべてにおいて、外部からの衝撃を吸収
し、より高い安全性が確保できるようにされたものも提
案されている。
【0004】座部の両側に位置する手摺も、安全性を与
える手段の一つとして機能している。すなわち、手摺
は、育児器具の側方からの障害物の進入を防止するとと
もに、座席から側方へ乳幼児が転落することを防止して
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した手摺は、それ
が与える安全性をより完全に発揮させるためには、ある
程度以上の高さを有していなければならない。したがっ
て、このような手摺は、乳幼児のための肘掛けとして使
用するには高すぎ、もはや肘掛けとしては適正に使用で
きない状態となっていることがある。それにもかかわら
ず、これら手摺をあえて肘掛けとして使用すると、乳幼
児は、肘を張ったり、両腕を伸ばした姿勢となることが
多い。
【0006】しかしながら、上述したような乳幼児の姿
勢は、乳幼児を多かれ少なかれ疲れさせるばかりでな
く、しばしば乳幼児の肘または腕を手摺より外側に位置
させることになるので、肘または腕を外部の障害物にぶ
つける危険がある。そこで、この発明の目的は、手摺に
おいて安全性を発揮し得る高さを確保しながら、乳幼児
の肘や腕をより快適に保ちかつこれら肘や腕に受け得る
上述の危険を防止し得る、育児器具の座席を提供しよう
とすることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、座部と、こ
の座部の後方から立ち上がる背もたれ部と、座部の両側
の上方の位置に配置されかつ前後方向に延びる1対の手
摺とを備える、育児器具の座席に向けられるものであっ
て、上述した技術的課題を解決するため、上述の1対の
手摺の各々の内側には、座部の近傍にまで延びる側壁が
設けられ、これら側壁には、肘掛け部が手摺の上面より
低い位置で内方へ張り出すように設けられ、さらに、少
なくともこれら肘掛け部には、クッション性が与えられ
たことを特徴としている。
【0008】この発明による実施形態では、上述した側
壁および肘掛け部は、次のような構成をもって与えられ
る。すなわち、第1の実施形態では、側壁および肘掛け
部は、クッション性を有する構造をもって一体に形成さ
れる。この第1の実施形態は、さらに、次のようなより
具体的な実施形態を含む。すなわち、側壁は、外部から
の衝撃によりへこむことが可能な板材から構成され、肘
掛け部は、板材の一部を膨出させることにより形成され
ることも、あるいは、側壁および肘掛け部は、クッショ
ン性を有する材料から一体に形成され、肘掛け部は側壁
の一部を肉厚にすることによってその形状が与えられる
こともある。他方、第2の実施形態では、側壁は、板材
から構成され、肘掛け部は、全体としてクッション性を
有しかつ側壁に取り付けられる。
【0009】
【発明の効果】この発明によれば、手摺の内側において
肘掛け部が設けられるので、座席に着座している乳幼児
は、これら肘掛け部に自然に肘を掛けるようになり、手
摺上に肘や腕を乗せる場合に比べて楽な姿勢をとること
ができる。また、これら肘掛け部は、手摺の内側であっ
て手摺の上面より低い位置に設けられているので、乳幼
児の肘または腕を手摺より外側に位置させることは、手
摺によって確実に防止される。したがって、乳幼児の肘
または腕を外部の障害物にぶつける危険がなく、安全性
がさらに向上される。
【0010】なお、乳母車にあっては、これを押すため
の握り部を形成するハンドルが、乳幼児に対して背面押
しの状態と対面押しの状態とに切り換えることができる
ように、前後方向に回動可能に設けられたものもある
が、このような構造の場合、手摺の外側方でハンドルが
動作するのが一般的である。したがって、乳幼児が肘ま
たは腕を手摺より外側に位置させているとき、不注意に
もハンドルを動作させてしまうと、ハンドルと手摺との
間に肘または腕が挟まれる虞もあるが、この発明によれ
ば、このような事故を有利に防止することができる。
【0011】また、この発明によれば、上述のように、
乳幼児の肘を乗せる場所が肘掛け部によって確保される
ので、乳幼児の体格を考慮することなく、安全性のみを
考慮して手摺の位置を高くすることができる。この点に
おいても、安全性を高めることができる。また、この発
明によれば、少なくとも肘掛け部において、クッション
性がもたされているので、乳幼児に対して好ましい感触
を与えることができるとともに、外部からの衝撃を吸収
する作用も果たし、この点でも、安全性の向上に寄与し
得る。
【0012】また、この発明によれば、手摺の内側に
は、座部の近傍にまで延びる側壁が設けられるので、着
座している乳幼児が手摺の下方の空間に手もしくは指ま
たは足を入れたりすることを防止できる。すなわち、育
児器具においては、通常、このような手摺の下方の空間
に、手摺を支え、また育児器具の構造を維持するための
いくつかの骨組部材が位置しており、これら骨組部材の
間には、乳幼児の手もしくは指または足などを挿入でき
る程度の隙間が形成されることがあるが、この発明によ
れば、側壁がこのような手摺の下方の空間を覆うので、
乳幼児が偶発的に手摺の下方の空間に手もしくは指また
は足を入れたりすることを防止できる。この点でも、安
全性の高いものとすることができる。
【0013】この発明において、前述したように、側壁
が外部からの衝撃によりへこむことが可能な板材から構
成され、肘掛け部が板材の一部を膨出させることにより
形成されたり、あるいは、側壁および肘掛け部がクッシ
ョン性を有する材料から一体に形成され、肘掛け部が側
壁の一部を肉厚にすることによって形成されるなどし
て、側壁および肘掛け部がクッション性を有する構造を
もって一体に形成されると、部品点数の増加や育児器具
の重量化をそれほど招くことなく、この発明による特徴
的構成を実現することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1および図2は、この発明の一
実施形態による育児器具の座席を説明するためのもので
ある。これらの図面には、育児器具の一例としての乳母
車1の一部が示されている。図1に示すように、乳母車
1は、座席2を備える。座席2は、座部3と、座部3の
後方から立ち上がる背もたれ部4と、座部3の両側の上
方の位置に配置されかつ前後方向に延びる1対の手摺5
とを備える。一方の手摺5の断面図が図2に示されてい
る。
【0015】図1および図2に示すように、1対の手摺
5の各々の内側には、座部3の近傍にまで延びる側壁6
が設けられる。これら側壁6には、肘掛け部7が内方へ
張り出すように設けられている。肘掛け部7は、手摺5
の上面より低い位置にある。この実施形態では、図2に
よく示されているように、側壁6は、板材8から構成さ
れ、この板材8の一部を膨出させることにより、肘掛け
部7が形成されている。板材8は、たとえば、適当な腰
のある発泡ウレタンのような樹脂板に布等の表面材が貼
付されたものから構成され、外部からの衝撃によりへこ
むことが可能である。その結果、側壁6だけでなく、肘
掛け部7には、クッション性が与えられる。また、側壁
6を手摺5に取り付けるにあたっては、たとえば、スナ
ップ的に嵌合可能な樹脂からなるリベット9が用いられ
る。
【0016】図3は、この発明の他の実施形態を示す、
図2に相当の図である。図3において、図2に示した要
素に相当する要素には同様の参照符号を付し、重複する
説明は省略する。図3に示した実施形態では、側壁6a
は、板材から構成される。この板材は、図2に示した板
材8と同様、外部からの衝撃によりへこむことが可能な
材料から構成されても、あるいは硬質プラスチックのよ
うな比較的剛性の高い材料から構成されてもよい。側壁
6aは、前述したリベット9と同様のリベット10によ
り、手摺5に取り付けられる。
【0017】このような側壁6aの内側には、全体とし
てクッション性を有する肘掛け部7aがたとえばリベッ
ト11により取り付けられる。肘掛け部7aは、たとえ
ば、発泡樹脂を含み、その外表面は、必要に応じて布等
で覆われる。この肘掛け部7aも、前述した肘掛け部7
と同様、手摺5の上面より低い位置で内方へ張り出して
いる。
【0018】図4は、この発明のさらに他の実施形態を
示す、図2に相当の図である。図4において、図2に示
した要素に相当する要素には同様の参照符号を付し、重
複する説明は省略する。図4に示した実施形態では、図
2に示した実施形態と同様、側壁6bおよび肘掛け部7
bは、クッション性を有する構造をもって一体に形成さ
れている。より具体的には、側壁6bおよび肘掛け部7
bは、たとえば発泡樹脂のようなクッション性を有する
材料から一体に形成され、肘掛け部7bは側壁6bの一
部を肉厚にすることによってその形状が与えられてい
る。この肘掛け部7bも、前述した肘掛け部7と同様、
手摺5の上面より低い位置で内方へ張り出している。な
お、側壁6bおよび肘掛け部7bの外表面は、必要に応
じて布等で覆われる。また、側壁6bは、前述したリベ
ット9と同様のリベット12により、手摺5に取り付け
られる。
【0019】なお、側壁および肘掛け部がクッション性
を有する構造をもって一体に形成される構造は、図2に
示した構造あるいは図4に示した構造には限らない。た
とえば、図4に示した側壁6bおよび肘掛け部7bの外
形状をそのまま有する構造物をブロー成形等により成形
して中空の構造を得るようにし、それによってクッショ
ン性を与えるようにしてもよい。
【0020】以上、この発明を図示した乳母車に適用さ
れた実施形態に関連して説明したが、この発明は、乳母
車の他、たとえば、乳幼児用椅子、椅子付ブランコ、等
の育児器具にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態による座席2を備える乳
母車1の一部を示す斜視図である。
【図2】図1に示した座席2の一方の手摺5を示す断面
図である。
【図3】この発明の他の実施形態を示す、図2に相当の
図である。
【図4】この発明のさらに他の実施形態を示す、図2に
相当の図である。
【符号の説明】
1 乳母車 2 座席 3 座部 4 背もたれ部 5 手摺 6,6a,6b 側壁 7,7a,7b 肘掛け部 8 板材

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 座部と、前記座部の後方から立ち上がる
    背もたれ部と、前記座部の両側の上方の位置に配置され
    かつ前後方向に延びる1対の手摺とを備える、育児器具
    の座席において、 前記1対の手摺の各々の内側には、前記座部の近傍にま
    で延びる側壁が設けられ、前記側壁には、肘掛け部が前
    記手摺の上面より低い位置で内方へ張り出すように設け
    られ、さらに、少なくとも前記肘掛け部には、クッショ
    ン性が与えられたことを特徴とする、育児器具の座席。
  2. 【請求項2】 前記側壁および前記肘掛け部は、クッシ
    ョン性を有する構造をもって一体に形成されている、請
    求項1に記載の育児器具の座席。
  3. 【請求項3】 前記側壁は、外部からの衝撃によりへこ
    むことが可能な板材から構成され、前記肘掛け部は、前
    記板材の一部を膨出させることにより形成されている、
    請求項2に記載の育児器具の座席。
  4. 【請求項4】 前記側壁および前記肘掛け部は、クッシ
    ョン性を有する材料から一体に形成され、前記肘掛け部
    は前記側壁の一部を肉厚にすることによってその形状が
    与えられている、請求項2に記載の育児器具の座席。
  5. 【請求項5】 前記側壁は、板材から構成され、前記肘
    掛け部は、全体としてクッション性を有しかつ前記側壁
    に取り付けられている、請求項1に記載の育児器具の座
    席。
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