JP3272601B2 - 厚肉テーパ付中空部材の製造方法 - Google Patents
厚肉テーパ付中空部材の製造方法Info
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- JP3272601B2 JP3272601B2 JP15029196A JP15029196A JP3272601B2 JP 3272601 B2 JP3272601 B2 JP 3272601B2 JP 15029196 A JP15029196 A JP 15029196A JP 15029196 A JP15029196 A JP 15029196A JP 3272601 B2 JP3272601 B2 JP 3272601B2
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、原子力工業、化学
工業等で使用される圧力容器の端部つまり頭部又は底部
を形成するための厚肉テーパ付中空部材の製造方法に関
するものである。
工業等で使用される圧力容器の端部つまり頭部又は底部
を形成するための厚肉テーパ付中空部材の製造方法に関
するものである。
【０００２】
【従来の技術及びその課題】この種の厚肉テーパ付中空
部材は、厚肉製品であるため、肉厚全体に塑性流動を促
し難く、従来、歩留りを向上させるために、複数個の厚
肉テーパ付中空部材片を溶接固着して、次の（１）、
（２）の方法によつて製造されている。（１）図１３に
示す厚肉テーパ付中空部材５０は、厚肉テーパ付中空部
材５０を周方向に分割した扇形状の厚肉テーパ付中空部
材片５１を機械加工によつて予め製作し、この厚肉テー
パ付中空部材片５１の複数個（本例では３個）を突き合
わせて溶接部５２によつて溶接固着する。この厚肉テー
パ付中空部材５０に更に機械加工を施して、ほぼ半球状
をなす圧力容器の頭部又は底部となす。
部材は、厚肉製品であるため、肉厚全体に塑性流動を促
し難く、従来、歩留りを向上させるために、複数個の厚
肉テーパ付中空部材片を溶接固着して、次の（１）、
（２）の方法によつて製造されている。（１）図１３に
示す厚肉テーパ付中空部材５０は、厚肉テーパ付中空部
材５０を周方向に分割した扇形状の厚肉テーパ付中空部
材片５１を機械加工によつて予め製作し、この厚肉テー
パ付中空部材片５１の複数個（本例では３個）を突き合
わせて溶接部５２によつて溶接固着する。この厚肉テー
パ付中空部材５０に更に機械加工を施して、ほぼ半球状
をなす圧力容器の頭部又は底部となす。
【０００３】（２）図１４に示す厚肉テーパ付中空部材
６０は、厚肉テーパ付中空部材６０を中心軸線方向に分
割した環状の厚肉テーパ付中空部材片６１を機械加工に
よつて予め製作し、この厚肉テーパ付中空部材片６１の
複数個（本例では２個）を積み重ねて溶接部６２によつ
て溶接固着する。この厚肉テーパ付中空部材６０に機械
加工を施して、ほぼ半球状をなす圧力容器の頭部又は底
部となす。
６０は、厚肉テーパ付中空部材６０を中心軸線方向に分
割した環状の厚肉テーパ付中空部材片６１を機械加工に
よつて予め製作し、この厚肉テーパ付中空部材片６１の
複数個（本例では２個）を積み重ねて溶接部６２によつ
て溶接固着する。この厚肉テーパ付中空部材６０に機械
加工を施して、ほぼ半球状をなす圧力容器の頭部又は底
部となす。
【０００４】環状の厚肉テーパ付中空部材片６１は、矩
形状断面をなす環状部材６４から製作される。例えば、
図１５に示すようにマンドレル６３に内周面を支持した
環状部材６４を回動させながら、環状部材６４の外周面
を所定幅の上金敷６５を当てて均一にたたき、その後に
斜線で示す余肉６４ａを環状に取り除いて円錐状の厚肉
テーパ付中空部材片６１となす。また、図１６に示すよ
うに環状部材６４の内周面をマンドレル６３に支持し、
狭幅の上金敷６７を当てて環状部材６４の外周面を部分
的にたたき、外周がテーパ面を形成する荒地形状とな
す。次いで、図１７に示すように広幅の上金敷６８を使
用して外周面を全幅に渡つてたたき、内外周面に平行な
テーパ形状を与える。
形状断面をなす環状部材６４から製作される。例えば、
図１５に示すようにマンドレル６３に内周面を支持した
環状部材６４を回動させながら、環状部材６４の外周面
を所定幅の上金敷６５を当てて均一にたたき、その後に
斜線で示す余肉６４ａを環状に取り除いて円錐状の厚肉
テーパ付中空部材片６１となす。また、図１６に示すよ
うに環状部材６４の内周面をマンドレル６３に支持し、
狭幅の上金敷６７を当てて環状部材６４の外周面を部分
的にたたき、外周がテーパ面を形成する荒地形状とな
す。次いで、図１７に示すように広幅の上金敷６８を使
用して外周面を全幅に渡つてたたき、内外周面に平行な
テーパ形状を与える。
【０００５】しかしながら、上記（１）に示す従来の厚
肉テーパ付中空部材の製造方法にあつては、厚肉テーパ
付中空部材５０を周方向に分割した形状の厚肉テーパ付
中空部材片５１の複数個（３〜４個）を機械加工によつ
て予め製作するため、歩留りの向上を図る形状への加工
に困難を伴うと共に、溶接部５２が複数箇所（３〜４箇
所）に形成されるため、溶接欠陥に起因する信頼性の低
下を生じ易いという技術的課題がある。
肉テーパ付中空部材の製造方法にあつては、厚肉テーパ
付中空部材５０を周方向に分割した形状の厚肉テーパ付
中空部材片５１の複数個（３〜４個）を機械加工によつ
て予め製作するため、歩留りの向上を図る形状への加工
に困難を伴うと共に、溶接部５２が複数箇所（３〜４箇
所）に形成されるため、溶接欠陥に起因する信頼性の低
下を生じ易いという技術的課題がある。
【０００６】また、上記（２）に示す従来の厚肉テーパ
付中空部材の製造方法にあつては、厚肉テーパ付中空部
材６０を中心軸線方向に分割した形状の厚肉テーパ付中
空部材片６１を、上述したような方法で機械加工によつ
て予め製作するため、歩留りの向上を図る形状への加工
に困難を伴うと共に、溶接部６２が形成されるため、溶
接欠陥に起因する信頼性の低下を生じ易いという技術的
課題がある。
付中空部材の製造方法にあつては、厚肉テーパ付中空部
材６０を中心軸線方向に分割した形状の厚肉テーパ付中
空部材片６１を、上述したような方法で機械加工によつ
て予め製作するため、歩留りの向上を図る形状への加工
に困難を伴うと共に、溶接部６２が形成されるため、溶
接欠陥に起因する信頼性の低下を生じ易いという技術的
課題がある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような従
来の技術的課題に鑑みてなされたものであり、その構成
は次の通りである。請求項１の発明の構成は、加熱した
インゴット１０を据込み成形した後に、中央部に貫通孔
２ａを形成した素材２となし、該素材２を熱間で部分的
にたたくことを含んで圧縮加工し、通孔３ａを有する厚
肉の中空円板素材３を形成した後、上面に凹部５ａを有
する下型５の上に加熱した中空円板素材３を載置し、ポ
ンチ６の凸球面６ａによつて中空円板素材３の上面を押
込み、円錐状をなす厚肉テーパ付中空部材１となすこと
を特徴とする厚肉テーパ付中空部材の製造方法である。
来の技術的課題に鑑みてなされたものであり、その構成
は次の通りである。請求項１の発明の構成は、加熱した
インゴット１０を据込み成形した後に、中央部に貫通孔
２ａを形成した素材２となし、該素材２を熱間で部分的
にたたくことを含んで圧縮加工し、通孔３ａを有する厚
肉の中空円板素材３を形成した後、上面に凹部５ａを有
する下型５の上に加熱した中空円板素材３を載置し、ポ
ンチ６の凸球面６ａによつて中空円板素材３の上面を押
込み、円錐状をなす厚肉テーパ付中空部材１となすこと
を特徴とする厚肉テーパ付中空部材の製造方法である。
【０００８】
【発明の実施の形態】本発明の１実施の形態について図
１〜図１２を参照して説明する。図１中において、符号
１は原子力工業、化学工業等で使用される圧力容器等の
端部つまり頭部又は底部を形成するための厚肉テーパ付
中空部材を示し、厚肉テーパ付中空部材１は、図５に示
すインゴット１０から製作される。
１〜図１２を参照して説明する。図１中において、符号
１は原子力工業、化学工業等で使用される圧力容器等の
端部つまり頭部又は底部を形成するための厚肉テーパ付
中空部材を示し、厚肉テーパ付中空部材１は、図５に示
すインゴット１０から製作される。
【０００９】先ず、図５に示す不純物を含む押湯１０ａ
及びインゴットボトム１０ｂをガス切断によつて除去し
たインゴット１０を１０００〜１２５０℃に加熱し、イ
ンゴット１０を熱間据込み鍛造して、図６に示す厚肉の
円板状ないし円柱状の素材２となすと共に、図７に示す
ポンチ１１によつて素材２の中央部に貫通孔２ａをせん
孔する。この貫通孔２ａを有する素材２を１０００〜１
２５０℃に加熱し、この素材２に対し、図８に示すよう
に熱間据込み鍛造を施す。すなわち、加熱した素材２を
下金敷１２上に載置し、上金敷１３によつて上面全体を
たたくことにより、所定厚さの円板状体に圧縮加工す
る。
及びインゴットボトム１０ｂをガス切断によつて除去し
たインゴット１０を１０００〜１２５０℃に加熱し、イ
ンゴット１０を熱間据込み鍛造して、図６に示す厚肉の
円板状ないし円柱状の素材２となすと共に、図７に示す
ポンチ１１によつて素材２の中央部に貫通孔２ａをせん
孔する。この貫通孔２ａを有する素材２を１０００〜１
２５０℃に加熱し、この素材２に対し、図８に示すよう
に熱間据込み鍛造を施す。すなわち、加熱した素材２を
下金敷１２上に載置し、上金敷１３によつて上面全体を
たたくことにより、所定厚さの円板状体に圧縮加工す
る。
【００１０】その後、図９，図１０に示すように素材２
を回転テーブル１４上に載置し、素材２の上面を扇形の
金敷１５によつて部分的にたたきながら全体が所定厚さ
になるまで圧縮加工する。更に、素材２を１０００〜１
２５０℃に加熱した後、図１１に示すように素材２の一
端部下面を支持部材１６によつて支持すると共に、他端
部下面を扇形の下金敷１７によつて支持した状態で、他
端部上面を扇形の上金敷１８によつてたたき、順次に全
周に渡つて上・下金敷１８，１７間で圧縮させることに
より、図３に示すように中央部に通孔３ａを有して円板
状をなす厚肉（厚さ：３００〜１０００ｍｍ）の中空円
板素材３に成形する。
を回転テーブル１４上に載置し、素材２の上面を扇形の
金敷１５によつて部分的にたたきながら全体が所定厚さ
になるまで圧縮加工する。更に、素材２を１０００〜１
２５０℃に加熱した後、図１１に示すように素材２の一
端部下面を支持部材１６によつて支持すると共に、他端
部下面を扇形の下金敷１７によつて支持した状態で、他
端部上面を扇形の上金敷１８によつてたたき、順次に全
周に渡つて上・下金敷１８，１７間で圧縮させることに
より、図３に示すように中央部に通孔３ａを有して円板
状をなす厚肉（厚さ：３００〜１０００ｍｍ）の中空円
板素材３に成形する。
【００１１】次に、図２に示す下型５及び欠球状をなし
て凸球面６ａを有する球状ポンチ６を使用して、９００
〜１２００℃に加熱した中空円板素材３を、図１に示す
ように円錐状をなす厚肉テーパ付中空部材１に成形す
る。下型５は、中央部上面側に凹部５ａを有する。凹部
５ａは、実際には下型５の中央部に形成した貫通孔５ｂ
と、貫通孔５ｂの上部に接続し、上方に向けて次第に拡
径するテーパ孔５ｃとからなる。この下型５の環状をな
す上面５ｄに中空円板素材３を載置し、球状ポンチ６の
凸球面６ａを下向きとして、図外のプレス装置による押
圧力を球状ポンチ６に作用させ、中空円板素材３の中央
部上面を押込む。これにより、中空円板素材３が、図１
に示すように球状ポンチ６の凸球面６ａとテーパ孔５ｃ
との間に挟み込まれ、円錐状に変形する。７は、プレス
装置による押圧力を球状ポンチ６に作用させるための押
込みリングである。これにより、中央に通孔１ａを有す
る厚肉テーパ付中空部材１が形成される。
て凸球面６ａを有する球状ポンチ６を使用して、９００
〜１２００℃に加熱した中空円板素材３を、図１に示す
ように円錐状をなす厚肉テーパ付中空部材１に成形す
る。下型５は、中央部上面側に凹部５ａを有する。凹部
５ａは、実際には下型５の中央部に形成した貫通孔５ｂ
と、貫通孔５ｂの上部に接続し、上方に向けて次第に拡
径するテーパ孔５ｃとからなる。この下型５の環状をな
す上面５ｄに中空円板素材３を載置し、球状ポンチ６の
凸球面６ａを下向きとして、図外のプレス装置による押
圧力を球状ポンチ６に作用させ、中空円板素材３の中央
部上面を押込む。これにより、中空円板素材３が、図１
に示すように球状ポンチ６の凸球面６ａとテーパ孔５ｃ
との間に挟み込まれ、円錐状に変形する。７は、プレス
装置による押圧力を球状ポンチ６に作用させるための押
込みリングである。これにより、中央に通孔１ａを有す
る厚肉テーパ付中空部材１が形成される。
【００１２】球状ポンチ６を使用することにより、当
初、中空円板素材３の中央部上面つまり通孔３ａの上端
周縁部に接触していた球状ポンチ６の凸球面６ａが、球
状ポンチ６の降下に伴つて順次に中空円板素材３の外径
側に向けて滑らかに接触するようになる。このように、
球状ポンチ６の凸球面６ａが次第に中空円板素材３の上
面の外径部に接触することにより、中空円板素材３の下
面がテーパ孔５ｃに圧接支持されながら変形する。これ
により、中空円板素材３が、中空円錐状の厚肉テーパ付
中空部材１に成形される。
初、中空円板素材３の中央部上面つまり通孔３ａの上端
周縁部に接触していた球状ポンチ６の凸球面６ａが、球
状ポンチ６の降下に伴つて順次に中空円板素材３の外径
側に向けて滑らかに接触するようになる。このように、
球状ポンチ６の凸球面６ａが次第に中空円板素材３の上
面の外径部に接触することにより、中空円板素材３の下
面がテーパ孔５ｃに圧接支持されながら変形する。これ
により、中空円板素材３が、中空円錐状の厚肉テーパ付
中空部材１に成形される。
【００１３】ここで、球状ポンチ６の凸球面６ａの半径
Ｒは、図３に示す中空円板素材３の厚さｔ及び半径ｒに
応じて設定するものであり、中空円板素材３の半径ｒが
大きいほど凸球面６ａの半径Ｒを大きく設定し、中空円
板素材３の厚さｔが厚いほど凸球面６ａの半径Ｒを小さ
く設定し、加圧力の増大を抑制しながら適度に円錐状に
変形した厚肉テーパ付中空部材１を成形することが望ま
れる。また、凸球面６ａの半径Ｒは、図４に示すように
上端部６ｂの半径Ｒ2 を下部の半径Ｒ1 よりも小さく設
定し、図１に示す円錐状の厚肉テーパ付中空部材１への
加工時の内面と凸球面６ａの上端部６ｂとの圧接に起因
して、圧痕が生ずることを防止する。
Ｒは、図３に示す中空円板素材３の厚さｔ及び半径ｒに
応じて設定するものであり、中空円板素材３の半径ｒが
大きいほど凸球面６ａの半径Ｒを大きく設定し、中空円
板素材３の厚さｔが厚いほど凸球面６ａの半径Ｒを小さ
く設定し、加圧力の増大を抑制しながら適度に円錐状に
変形した厚肉テーパ付中空部材１を成形することが望ま
れる。また、凸球面６ａの半径Ｒは、図４に示すように
上端部６ｂの半径Ｒ2 を下部の半径Ｒ1 よりも小さく設
定し、図１に示す円錐状の厚肉テーパ付中空部材１への
加工時の内面と凸球面６ａの上端部６ｂとの圧接に起因
して、圧痕が生ずることを防止する。
【００１４】更に、テーパ孔５ｃの傾斜角度は、製品で
ある厚肉テーパ付中空部材１の外形にほぼ合致させるこ
とが望ましい。勿論、球状ポンチ６の外形の方が、中空
円板素材３の通孔３ａ及び厚肉テーパ付中空部材１の通
孔１ａよりも大きく設定されている。
ある厚肉テーパ付中空部材１の外形にほぼ合致させるこ
とが望ましい。勿論、球状ポンチ６の外形の方が、中空
円板素材３の通孔３ａ及び厚肉テーパ付中空部材１の通
孔１ａよりも大きく設定されている。
【００１５】このような厚肉テーパ付中空部材１は、イ
ンゴット１０から環状の中空円板素材３を形成するまで
に熱間鍛造されているので、凝固時の欠陥が鍛圧着され
て機械的性質が改善されている。また、この成形方法に
よれば、図１に示す厚肉テーパ付中空部材１の内周面の
傾斜角度θを４０°程度以上に形成することが可能であ
る。この厚肉テーパ付中空部材１には、細粒化及び歪除
去を目的として焼準・焼戻の熱処理を施す。なお、この
ような厚肉（厚さ：３００〜１０００ｍｍ）の中空円板
素材３に対してスピニング加工を適用し、厚肉テーパ付
中空部材１を形成することは、実質的に不可能である。
ンゴット１０から環状の中空円板素材３を形成するまで
に熱間鍛造されているので、凝固時の欠陥が鍛圧着され
て機械的性質が改善されている。また、この成形方法に
よれば、図１に示す厚肉テーパ付中空部材１の内周面の
傾斜角度θを４０°程度以上に形成することが可能であ
る。この厚肉テーパ付中空部材１には、細粒化及び歪除
去を目的として焼準・焼戻の熱処理を施す。なお、この
ような厚肉（厚さ：３００〜１０００ｍｍ）の中空円板
素材３に対してスピニング加工を適用し、厚肉テーパ付
中空部材１を形成することは、実質的に不可能である。
【００１６】厚肉テーパ付中空部材１は、切削加工を施
して所定形状となし、圧力容器の頭部又は底部となす。
すなわち、図１２に示すように厚肉テーパ付中空部材１
の斜線部１ａに対して切削加工を施し、ほぼ半球状をな
す製品８となす。この厚肉テーパ付中空部材１から製品
８とすれば、例えば従来、６００ｔのインゴットから作
り上げていたものが、３５０ｔのインゴット１０からで
も可能であり、著しい歩留りの向上が図られる。
して所定形状となし、圧力容器の頭部又は底部となす。
すなわち、図１２に示すように厚肉テーパ付中空部材１
の斜線部１ａに対して切削加工を施し、ほぼ半球状をな
す製品８となす。この厚肉テーパ付中空部材１から製品
８とすれば、例えば従来、６００ｔのインゴットから作
り上げていたものが、３５０ｔのインゴット１０からで
も可能であり、著しい歩留りの向上が図られる。
【００１７】
【発明の効果】以上の説明によつて理解されるように、
本発明に係る厚肉テーパ付中空部材の製造方法によれ
ば、次の効果が得られる。 （１）球状ポンチの凸球面によつて中空円板素材を押込
んで、円錐状をなす厚肉テーパ付中空部材を一体成形す
るので、厚肉テーパ付中空部材の製造に要する時間が短
縮されると共に、ほぼ半球状をなす容器の端部を比較的
歩留り良く形成することができ、コスト低減も図ること
ができる。 （２）インゴットから中空円板素材を形成するまでに熱
間据込みによつて鍛造されているので、凝固時の欠陥が
鍛圧着されている。その結果、高品質の厚肉テーパ付中
空部材が得られる。
本発明に係る厚肉テーパ付中空部材の製造方法によれ
ば、次の効果が得られる。 （１）球状ポンチの凸球面によつて中空円板素材を押込
んで、円錐状をなす厚肉テーパ付中空部材を一体成形す
るので、厚肉テーパ付中空部材の製造に要する時間が短
縮されると共に、ほぼ半球状をなす容器の端部を比較的
歩留り良く形成することができ、コスト低減も図ること
ができる。 （２）インゴットから中空円板素材を形成するまでに熱
間据込みによつて鍛造されているので、凝固時の欠陥が
鍛圧着されている。その結果、高品質の厚肉テーパ付中
空部材が得られる。
【００１８】（３）厚肉テーパ付中空部材が一体成形さ
れ、溶接部が生じないので、要求される機械的性質を全
体に確保した信頼性の高い厚肉テーパ付中空部材が得ら
れる。 （４）インゴットの凝固時の欠陥が鍛圧着されていると
共に溶接部が生じないので、欠陥検出の必要性も減少す
る。
れ、溶接部が生じないので、要求される機械的性質を全
体に確保した信頼性の高い厚肉テーパ付中空部材が得ら
れる。 （４）インゴットの凝固時の欠陥が鍛圧着されていると
共に溶接部が生じないので、欠陥検出の必要性も減少す
る。
【図１】 本発明の１実施の形態に係る厚肉テーパ付中
空部材の製造方法を断面で示す側面図。
空部材の製造方法を断面で示す側面図。
【図２】 同じく厚肉テーパ付中空部材の製造方法を断
面で示す側面図。
面で示す側面図。
【図３】 同じく中空円板素材を示す断面図。
【図４】 同じく球状ポンチを示す側面図。
【図５】 同じくインゴットを示す図。
【図６】 同じく素材を示す図。
【図７】 同じく厚肉テーパ付中空部材の製造工程を一
部断面で示す側面図。
部断面で示す側面図。
【図８】 同じく厚肉テーパ付中空部材の製造工程を一
部断面で示す側面図。
部断面で示す側面図。
【図９】 同じく厚肉テーパ付中空部材の製造工程を示
す平面図。
す平面図。
【図１０】 同じく厚肉テーパ付中空部材の製造工程を
一部断面で示す側面図。
一部断面で示す側面図。
【図１１】 同じく厚肉テーパ付中空部材の製造工程を
一部断面で示す側面図。
一部断面で示す側面図。
【図１２】 同じく厚肉テーパ付中空部材の加工工程を
示す説明図。
示す説明図。
【図１３】 従来の厚肉テーパ付中空部材を示す斜視
図。
図。
【図１４】 従来の厚肉テーパ付中空部材を示す斜視
図。
図。
【図１５】 同じく厚肉テーパ付中空部材片の製造方法
を示す説明図。
を示す説明図。
【図１６】 同じく厚肉テーパ付中空部材片の製造方法
を示す説明図。
を示す説明図。
【図１７】 同じく厚肉テーパ付中空部材片の製造方法
を示す説明図。
を示す説明図。
１：厚肉テーパ付中空部材、２：素材、２ａ：貫通孔、
３：中空円板素材、３ａ：通孔、５：下型、５ａ：凹
部、６：球状ポンチ、６ａ：凸球面、１０：インゴッ
ト、１０ａ：押湯、１０ｂ：インゴットボトム部。
３：中空円板素材、３ａ：通孔、５：下型、５ａ：凹
部、６：球状ポンチ、６ａ：凸球面、１０：インゴッ
ト、１０ａ：押湯、１０ｂ：インゴットボトム部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ Ｂ３０Ｂ 15/02 Ｂ３０Ｂ 15/02 Ｂ Ｃ２１Ｄ 9/00 Ｃ２１Ｄ 9/00 Ａ (56)参考文献 特開 昭60−148641（ＪＰ，Ａ) 特開 昭58−196136（ＪＰ，Ａ) 特開 平６−114479（ＪＰ，Ａ) 特開 昭62−38736（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−174750（ＪＰ，Ａ) 特開 昭58−221621（ＪＰ，Ａ) 特開 昭59−101253（ＪＰ，Ａ) 特開 平２−160119（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B21J 1/00 - 13/14 B21J 17/00 - 19/04 B21K 1/00 - 31/00 B21D 11/20 B21D 19/08 B21D 22/02 B21D 22/21 B21D 22/26 B21D 51/10 B21D 51/18 B21D 51/24 B30B 15/02 C21D 9/00
Claims (1)
- 【請求項１】 加熱したインゴット（１０）を据込み成
形した後に、中央部に貫通孔（２ａ）を形成した素材
（２）となし、該素材（２）を熱間で部分的にたたくこ
とを含んで圧縮加工し、通孔（３ａ）を有する厚肉の中
空円板素材（３）を形成した後、上面に凹部（５ａ）を
有する下型（５）の上に加熱した中空円板素材（３）を
載置し、ポンチ（６）の凸球面（６ａ）によつて中空円
板素材（３）の上面を押込み、円錐状をなす厚肉テーパ
付中空部材（１）となすことを特徴とする厚肉テーパ付
中空部材の製造方法。
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|---|---|---|---|
| JP15029196A JP3272601B2 (ja) | 1996-05-22 | 1996-05-22 | 厚肉テーパ付中空部材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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| JP15029196A JP3272601B2 (ja) | 1996-05-22 | 1996-05-22 | 厚肉テーパ付中空部材の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09314241A JPH09314241A (ja) | 1997-12-09 |
| JP3272601B2 true JP3272601B2 (ja) | 2002-04-08 |
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|---|---|---|---|
| JP15029196A Expired - Fee Related JP3272601B2 (ja) | 1996-05-22 | 1996-05-22 | 厚肉テーパ付中空部材の製造方法 |
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|---|---|
| JP (1) | JP3272601B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN112077535A (zh) * | 2020-08-27 | 2020-12-15 | 绍兴市奥达化工设备有限公司 | 一种内衬不锈钢复合封头压制工艺 |
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-
1996
- 1996-05-22 JP JP15029196A patent/JP3272601B2/ja not_active Expired - Fee Related
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