JP3271932B2 - 電極アレイ及び画像形成トナー供給装置並びに画像形成装置 - Google Patents

電極アレイ及び画像形成トナー供給装置並びに画像形成装置

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JP3271932B2
JP3271932B2 JP17243497A JP17243497A JP3271932B2 JP 3271932 B2 JP3271932 B2 JP 3271932B2 JP 17243497 A JP17243497 A JP 17243497A JP 17243497 A JP17243497 A JP 17243497A JP 3271932 B2 JP3271932 B2 JP 3271932B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薄層化されて担持
されている帯電したトナーに対して電界を印加すること
により、当該トナーを飛翔させ、記録用紙上に当該トナ
ーを直接付着させて画像を形成する画像形成装置の技術
分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の画像形成装置の一つとし
て、トナーが通過すべき多数の小さな開口部(以下、ア
パチャと称す。)を備えると共に当該アパチャの周囲に
制御電極を備えた電極アレイを設け、当該制御電極に対
して記録すべき記録情報に基づいた駆動電圧を印加して
電界を発生させることにより、トナーがいずれのアパチ
ャ内を飛翔して通過するかを選択的に制御し、当該アパ
チャを通過したトナーを記録用紙等の上記記録媒体上に
直接付着させて画像を得る画像形成装置があり、その詳
細が、例えば特開平6−155798号公報等において
開示されている。
【0003】このような画像形成装置としては、例え
ば、図4(a)に示すように、上記アパチャ106が図
4(a)に垂直方向に一列に形成されていると共に夫々
のアパチャ106に対応する位置に制御電極104が形
成されている電極アレイ101を挟んで、薄層化された
トナー116を担持するトナー担持ローラ114と記録
用紙120とを対向させ、更に、記録用紙120の背面
に背面電圧印加回路110からの背面電圧が印加された
背面電極122を備えた構成を有する画像形成装置10
0がある。そして、画像形成装置100では、制御電極
104に制御電圧印加回路108から記録すべき記録情
報を応じた制御電圧を印加して、トナー担持ローラ11
4が担持するトナー116のアパチャ106を通過する
飛翔を制御し、記録用紙120上に画像を形成してい
る。
【0004】一方、上記トナー担持ローラ114へのト
ナー116の供給については、筐体内に貯留されている
トナー116をトナー供給ローラ112を介してトナー
担持ローラ114の表面に付着させ、この付着したトナ
ー116の厚さを金属製ブレード状の層厚制御ブレード
118により制御して薄層化していた。
【0005】このとき、上記電極アレイ101とトナー
担持ローラ114は、トナー116を間に挟む形で所定
の面積をもって接触している。この接触の状態について
図4(b)を用いて説明すると、電極アレイ101は、
その長手方向(図4の紙面に垂直な方向)の中心軸付近
がトナー担持ローラ114の表面と接するように配置さ
れている。そして、各アパチャ106の電極アレイ10
1の長手方向の中心線とトナー担持ローラ114の中心
軸115とが同一平面上に位置している。更に、電極ア
レイ101自体は、図4(b)に示すようにトナー担持
ローラ114に対して、その長手方向の中心軸を中心と
して左右に同じ角度だけ撓むように圧接されている。
【0006】上記の構成により、帯電しているトナー1
16をアパチャ106内を飛翔させることにより記録用
紙120に付着させ、画像を形成することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ように電極アレイ101をトナー担持ローラ114に圧
接させつつトナー担持ローラ114を回転させると、当
該接触面における圧力Pの分布は、図4(b)に示すよ
うに、電極アレイ101の接触部における短手方向(図
4中左右方向)の両端部においてピーク点を有する圧力
分布となる。すなわち、当該両端部に高い圧力Pがかか
った状態で電極アレイ101の裏面(制御電極が形成さ
れていない方のトナー担持ローラ114に接触している
方の面)がトナー担持ローラ114に接触していること
となる。そして、この場合には、トナー担持ローラ11
4の回転の上流側(図4中向かって左側)の圧力ピーク
点付近(電極アレイ101の図4中向かって左側の端部
付近)にトナー116が凝集し、アパチャ106へのス
ムーズなトナー116の供給を妨げて鮮明な画像形成を
阻害することがあるという問題点があった。また、トナ
ー担持ローラ114の回転の下流側(図4中向かって右
側)の圧力ピーク点についても、その付近(電極アレイ
101の端部図4中向かって右側の付近)にトナー11
6が滞留したり固着したりすることにより、やはりアパ
チャ106へのスムーズなトナー116の供給を妨げて
鮮明な画像形成を阻害することがあるという問題点があ
った。
【0008】そこで、本発明は、上記の各問題点に鑑み
てなされたもので、その課題は、圧力ピークが生じる電
極アレイ101の端部付近においてもトナー116が滞
留したり固着したりすることがなく、鮮明な画像を形成
することが可能な電極アレイ及びそれを備えた画像形成
トナー供給装置並びに画像形成装置を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、帯電したトナーを通過
させる複数のアパチャ等の開口部と、夫々の当該開口部
に対応する位置に配置された制御電極であって、前記ト
ナーの通過を制御するための複数の制御電極とが誘電体
基板上に形成されてなる電極アレイと、表面に前記トナ
ーを担持し、当該トナーを前記誘電体基板の前記制御電
極が形成されている面の裏面に接触させて前記開口部に
当該トナーを供給するトナー担持ローラ等のトナー供給
部と、当該トナー供給部に担持されている当該トナーの
層厚を制御する層厚制御ブレードと、各前記制御電極に
対して、記録媒体上に記録すべき記録情報に基づいて夫
々独立に電圧を印加することにより、前記トナーを前記
トナー供給部から前記開口部を通過させて前記記録媒体
上に選択的に到達させ、前記記録媒体上に前記記録情報
に対応する像を形成する制御電圧印加回路等の制御電極
駆動部とを備えたトナー供給装置等の画像形成トナー供
給装置における前記電極アレイであって、前記裏面の前
記トナーが接触する範囲における前記トナー供給部が移
動する方向の端部領域の摩擦係数が前記裏面の当該端部
領域以外の領域の摩擦係数よりも低くされている。
【0010】請求項1に記載の発明の作用によれば、電
極アレイの裏面の端部領域の摩擦係数が裏面の当該端部
領域以外の領域の摩擦係数よりも低いので、当該端部領
域付近においてトナーが滞留したり凝集することがな
い。
【0011】上記の課題を解決するために、請求項2に
記載の発明は、請求項1に記載の電極アレイにおいて、
前記端部領域がフッ素樹脂により形成されている。
【0012】請求項2に記載の発明の作用によれば、請
求項1に記載の発明の作用に加えて、端部領域がフッ素
樹脂により形成されているので、当該端部領域が帯電す
ることがなく、トナー供給部により滞ることなくトナー
を移動させることができる。
【0013】上記の課題を解決するために、請求項3に
記載の発明は、請求項1に記載の電極アレイにおいて、
前記端部領域が二硫化モリブデンにより形成されてい
る。
【0014】請求項3に記載の発明の作用によれば、請
求項1に記載の発明の作用に加えて、端部領域が二硫化
モリブデンにより形成されているので、当該端部領域が
帯電することがなく、トナー供給部により滞ることなく
トナーを移動させることができる。
【0015】上記の課題を解決するために、請求項4に
記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の
電極アレイにおいて、前記端部領域の十点平均粗さが、
十点平均粗さ2μm以下、基準長さ2.5mmとされてい
る。
【0016】請求項4に記載の発明の作用によれば、請
求項1から3のいずれか一項に記載の発明の作用に加え
て、端部領域の十点平均粗さが、十点平均粗さ2μm以
下、基準長さ2.5mmであるので、当該端部領域でトナ
ーの移動が滞ることがなく、トナー供給部により更にス
ムーズにトナーを移動させることができる。
【0017】上記の課題を解決するために、請求項5に
記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の
電極アレイにおいて、前記端部領域と前記裏面の当該端
部領域以外の領域とが同一平面とされている。
【0018】請求項5に記載の発明の作用によれば、請
求項1から4のいずれか一項に記載の発明の作用に加え
て、端部領域と裏面の当該端部領域以外の領域とが同一
平面とされているので、端部領域の周辺部でトナーが滞
留等することがない。
【0019】上記の課題を解決するために、請求項6に
記載の発明は、請求項1から5のいずれか一項に記載の
電極アレイと、前記層厚制御ブレードと、前記トナー供
給部と、前記制御電極駆動部と、を備える。
【0020】請求項6に記載の発明の作用によれば、請
求項1から5のいずれか一項に記載の発明の作用に加え
て、電極アレイは、制御電極に電圧が印加されることに
よりトナーをトナー供給部から開口部を通過させて記録
媒体上に選択的に到達させ、記録情報に対応する像を記
録媒体上に形成する。
【0021】このとき、トナー供給部は、その表面にト
ナーを担持することにより電極アレイの開口部に当該ト
ナーを供給する。
【0022】また、層厚制御ブレードは、トナー供給部
に担持されている当該トナーの層厚を制御する。
【0023】そして、制御電極駆動部は、記録情報に基
づいて夫々の制御電極に対して独立に上記電圧を印加す
る。
【0024】よって、電極アレイ周辺部でトナーが滞留
等することがないので、記録媒体上に鮮明に記録情報に
対応する像を形成することができる。
【0025】上記の課題を解決するために、請求項7に
記載の発明は、請求項6に記載の画像形成トナー供給装
置と、前記記録媒体を挟んで前記電極アレイに対向して
配置され、夫々の前記制御電極への電圧の印加に対応し
て電圧が印加されることにより前記トナーの前記記録媒
体への到達を補助する背面電極板等の背面電極と、前記
トナーが到達して付着した前記記録媒体を加熱加圧する
ことにより当該記録媒体に前記トナーを定着させる定着
装置等の定着部と、前記記録媒体を前記電極アレイの位
置から前記定着部まで搬送する搬送ローラ等の搬送部
と、を備える。
【0026】請求項7に記載の発明の作用によれば、請
求項6に記載の発明の作用に加えて、記録媒体を挟んで
電極アレイに対向して配置される背面電極は、夫々の制
御電極への電圧の印加に対応して電圧が印加されること
によりトナーの記録媒体への到達を補助する。
【0027】一方、定着部は、トナーが到達して付着し
た記録媒体を加熱加圧することにより当該記録媒体にト
ナーを定着させる。
【0028】このとき、搬送部は、記録媒体を電極アレ
イの位置から定着部まで搬送する。
【0029】よって、記録媒体上に鮮明に記録情報に対
応する像を形成することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】次に、本発明の画像形成装置の構
成及び概要動作について、図1乃至図3を用いて説明す
る。なお、以下に説明する実施形態は、薄層化されて担
持されている帯電したトナーに対して電界を印加するこ
とにより、当該トナーを飛翔させ、記録用紙上に当該ト
ナーを直接付着させて画像を形成する画像形成装置に対
して本発明を適用した場合の実施形態である。
【0031】また、図1は実施形態の画像形成装置Sの
縦断面図であり、図2は本発明に係る電極アレイの外観
図であり、図3は当該電極アレイとトナー担持ローラと
の接触の状況を示す縦断面図である。
【0032】図1に示すように、画像形成装置Sは、画
像形成トナー供給装置としてのトナー供給装置10と、
背面電極板22と、定着部としての定着装置26と、搬
送部としての一組の搬送ローラ19と、制御電極駆動部
としての制御電圧印加回路8と、背面電圧印加回路24
とにより構成されている。
【0033】一方、トナー供給装置10は、外部筐体で
あるトナーケース11内に、アパチャ6及び制御電極4
が形成されている本発明の電極アレイ1と、トナー担持
ローラ14と、供給ローラ12と、アジテータ17と、
層厚制御ブレード18とを含んで構成されている。
【0034】更に、定着装置26は、シリコンゴム等を
表層に有するプレッシャーローラ26aと、内部にハロ
ゲンヒータを有するヒートローラ26bとから構成され
る熱定着方式のものである。
【0035】次に、上記電極アレイ1の細部構成につい
て、図2を用いて説明する。
【0036】図2(a)に示すように、実施形態の電極
アレイ1は、厚さ50μm程度のポリイミド製の絶縁性
シート2に複数の矩形のアパチャ6が電極アレイ1の長
手方向に80μmの間隔を空けて一列に形成されてお
り、各アパチャ6の間の位置に厚さ5μmの銅薄膜によ
りなる制御電極4が形成されている。なお、絶縁性シー
ド2はセラミックスを用いてもよい。また、図2(a)
は、電極アレイ1の制御電極4が形成されている面を示
すものであり、トナー担持ローラ14に対しては、図2
(a)に示す面の裏面が接触する。また、電極アレイ1
の短手方向両端部がトナーケース11に固定されてい
る。
【0037】次に、電極アレイ1の制御電極4が形成さ
れている面の裏面の構成について、図2(b)を用いて
説明する。
【0038】図2(b)に示すように当該裏面において
は、絶縁性シート2における短手方向の両端部であっ
て、トナー担持ローラ14との接触領域におけるトナー
担持ローラ14の回転方向の端部の絶縁性シート2の長
手方向に、帯状の端部領域としての摩擦低減部9a及び
9bが設けられている。
【0039】この摩擦低減部9a及び9bの材質として
は、例えば、一般にテフロンと称される絶縁性シート2
よりも摩擦係数の低いフッ素樹脂が用いられている。よ
り具体的な材質としては、例えば、PTFE(四フッ化
エチレン樹脂)やPFA(四フッ化エチレン−パーフロ
ロアルキルビニルエーテル共重合樹脂)等が好適であ
る。
【0040】そして、摩擦低減部9a及び9bの表面粗
さについては、その平滑度は高いほどよいが、望ましく
は、十点平均粗さ2μm以下、基準長さ2.5mmである
ことが必要である。
【0041】更に、摩擦低減部9a及び9bの幅として
は、従来技術で説明した(図4(b)参照)圧力Pのピ
ーク点付近を含むように、例えば、500μm以上の幅
であることが望ましい。
【0042】また、摩擦低減部9a及び9bと他の電極
アレイ1の裏面の部分との段差については、当該段差は
ないことが望ましいが、具体的には、当該段差が3μm
以下であれば実用上支障はない。
【0043】次に、電極アレイ1とトナー担持ローラ1
4の位置関係について図3を用いて説明する。
【0044】図3に示すように、電極アレイ1は、その
絶縁性シート2の長手方向の中心軸付近がトナー担持ロ
ーラ14の表面と接するように配置されている。そし
て、各アパチャ6の電極アレイ1の長手方向の中心線と
トナー担持ローラ14の中心軸32とが同一平面30上
に位置している。
【0045】更に、電極アレイ1自体は、図3に示すよ
うに、トナー担持ローラ14に対してその長手方向の中
心軸を中心として左右に同じ角度だけ撓むように圧接さ
れている。そして、その接触領域のトナー担持ローラ1
4の回転方向の端部領域の長手方向に上記摩擦低減部9
a及び9bが形成されている。
【0046】これにより、電極アレイ1とトナー担持ロ
ーラ14との接触面積を大きくすることができると共
に、従来技術で説明した(図4(b)参照)圧力Pのピ
ーク点付近での摩擦力を低減することができる。
【0047】次に、画像形成装置Sの動作について、図
1乃至図3を用いて説明する。
【0048】トナーケース11内に形成されているトナ
ー16の貯留部にあるアジテータ17は、図1中C方向
に回転しつつトナー16を攪拌しながら隣接して配置さ
れた円筒形の供給ローラ12に向かって少量ずつ送り込
む。そして、図1中B方向に回転可能に取り付けられて
いる供給ローラ12は、その回転によってトナー16を
隣接して配置されている円筒形のトナー担持ローラ14
に搬送する。
【0049】この供給ローラ12は、その表面がウレタ
ンやシリコンの発泡ゴム製であり、トナー担持ローラ1
4とは接触しながら回転している。この接触を伴う回転
によりトナー16を当該接触部においてマイナスに摩擦
帯電させた上、トナー担持ローラ14の表面に担持させ
る。
【0050】次に、トナー担持ローラ14は図1中A方
向に回転可能に取り付けられており、担持したトナー1
6を電極アレイ1のアパチャ6に供給する。このとき、
トナーケース11内においてトナー担持ローラ14に接
触する位置には、トナー担持ローラ14の表面に担持さ
れるトナー16の層を薄く、均一になるように制御する
と共に、担持されているトナー16をより均一に摩擦帯
電させるための層厚制御ブレード18が設けられてい
る。
【0051】この層厚制御ブレード18は、りん青銅等
のバネ材を材料として構成されている。そして、当該バ
ネ材の弾性力によりその先端部がトナー担持ローラ14
の表面を押圧するように取り付けられている。
【0052】次に、各電極の制御について説明する。
【0053】図1に示すように、制御電極4と供給ロー
ラ12との間に接続されている制御電圧印加回路8は、
図示しない外部の画像信号出力装置から送られてくる画
像信号に基いて、制御電極4に−10V又は+35Vの
電圧を印加する。ここで、当該図示しない画像信号出力
装置としては、例えば、外部のコンピュータや記録すべ
き画像を読み取る画像読取装置等を接続することができ
る。
【0054】さらに、背面電極板22と供給ローラ12
との間に接続されている背面電圧印加回路24は、背面
電極板22に対して常に+1kVの電圧を印加する。
【0055】そして、トナー担持ローラ14に担持され
ている薄層化されたトナ−16(層厚制御ブレード18
によってマイナス帯電が均一化されている)が、トナー
担持ローラ14の図1中A方向への回転と共に、トナー
担持ローラ14の表面に担持されたまま電極アレイ1に
向けて搬送される。そして、搬送されたトナー16は電
極アレイ1の絶縁性シート2により擦られつつアパチヤ
6の下に供給される。
【0056】このとき、制御電圧印加回路8は、上記画
像信号に対応して、当該画像信号内の画像の位置に対応
する制御電極4に対して+35Vの電圧を印加する。こ
れにより、電圧が印加された制御電極4の両側のアパチ
ャ6には、制御電極4とトナー担持ローラ14(接地さ
れている。)の間の電位差により、制御電極4よりトナ
ー担持ローラ14に向かう電気力線が形成される。従っ
て、アパチャ6に搬送されているマイナスに帯電された
トナー16は電位の高い方向に静電力を受け、トナー担
持ローラ14上からアパチャ6を通過して制御電極4側
に引き出される。その後、引き出されたトナー16は、
背面電圧印加回路24が背面電極板22に印加している
+1kVの電圧によって記録用紙20と電極アレイ1と
の間に形成される電界により、記録用紙20に向かって
飛翻し、記録用紙20上に付着して画素を形成する。
【0057】一方、画像信号中の非画像部分に対応する
制御電極4には、制御電圧印加回路8から一10Vの電
圧が印加されるため、トナー担持ローラ14と当該非画
像部分に対応する制御電極4との間には電界が形成され
ず、トナー担持ローラ14上のトナー16は静電力を受
けないので、トナ−16がアパチャ6を通過することが
なく、記録用紙20上の非画像部分に相当する制御電極
4に対向する部分には画素が形成されない。
【0058】ここで、上述の記録用紙20上への画像形
成プロセスにおいては、上記した摩擦低減部9a及び9
bにより電極アレイ1とトナー担持ローラ14との接触
領域に発生する圧力ピーク部(図4(b)参照)近辺に
おける当該電極アレイ1とトナー担持ローラ14との間
の摩擦力が低減されているので、当該圧力ピーク部近辺
において、トナー16が凝集したり固着したりすること
がなくスムーズに薄層化されたトナー16を供給するこ
とができる。
【0059】そして、記録用紙20は、その表面にトナ
ー16により画像信号一スキャン分の画素が形成される
と、次に、図1中D方向に回転する搬送ローラ19及び
図1中E方向に回転する定着装置26により、電極アレ
イ1の長手方向に垂直な方向(各アパチャ6により形成
されているアパチャ列と垂直な方向)に1画素分搬送さ
れる。以上説明した画像形成のプロセスを繰り返すこと
により記録用紙20の全面にトナー像が形成される。
【0060】その後、形成されたトナー像は、搬送部1
9によって定着装置26に搬送され、記録用紙20上に
定着される。尚、定着装置26は、加熱定着方式の他
に、圧力定着方式のタイプでもよい。
【0061】以上説明したように、実施形態の電極アレ
イ1の裏面に形成された摩擦低減部9a及び9bによれ
ば、当該摩擦低減部9a及び9bの摩擦係数が摩擦低減
部9a及び9b以外の部分より小さいので、電極アレイ
1の短手方向端部領域付近においてトナー16が滞留し
たり凝集することがない。
【0062】また、摩擦低減部9a及び9bがフッ素樹
脂により形成されているので、当該摩擦低減部9a及び
9bが帯電することがなく、トナー担持ローラ14によ
り滞ることなくトナーを移動させることができる。
【0063】更に、摩擦低減部9a及び9bの表面の十
点平均粗さが、十点平均粗さ2μm以下、基準長さ2.
5mmであるので、当該摩擦低減部9a及び9bでトナー
16の移動が滞ることがなく、トナー担持ローラ14に
より更にスムーズにトナー16を移動させることができ
る。
【0064】また、摩擦低減部9a及び9bと電極アレ
イ1の裏面の当該摩擦低減部9a及び9b以外の領域と
がほぼ同一平面とされるので、摩擦低減部9a及び9b
の周辺部でトナー16が滞留等することがない。
【0065】従って、上記摩擦低減部9a及び9bを備
えた電極アレイ1を用いた画像形成装置Sによれば、電
極アレイ1周辺部でトナー16が滞留等することがない
ので、記録用紙20上に鮮明に記録情報に対応する像を
形成することができる。
【0066】なお、上記の実施形態においては、摩擦低
減部9a及び9bの材質としてフッ素樹脂を用いた場合
について説明したが、これらをシリコン系の材料、例え
ば、二硫化モリブデンにより形成し、その表面粗さ及び
他の部分との段差を上記摩擦低減部9a及び9bと同様
としても同様の効果が得られる。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、電極アレイの裏面の端部領域の摩擦係数
が裏面の当該端部領域以外の領域の摩擦係数よりも低い
ので、当該端部領域付近においてトナーが滞留したり凝
集することがない。
【0068】従って、トナーの滞留等によるトナーの飛
翔状態の不均一化を防止でき、鮮明な画像を形成するこ
とができる。
【0069】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加えて、端部領域がフッ素樹脂に
より形成されているので、当該端部領域が帯電すること
がなく、トナー供給部により滞ることなくトナーを移動
させることができる。
【0070】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加えて、端部領域が二硫化モリブ
デンにより形成されているので、当該端部領域が帯電す
ることがなく、トナー供給部により滞ることなくトナー
を移動させることができる。
【0071】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
から3のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、端
部領域の十点平均粗さが、十点平均粗さ2μm以下、基
準長さ2.5mmであるので、当該端部領域でトナーの移
動が滞ることがなく、トナー供給部により更にスムーズ
にトナーを移動させることができる。
【0072】請求項5に記載の発明によれば、請求項1
から4のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、端
部領域と裏面の当該端部領域以外の領域とが同一平面と
されているので、端部領域の周辺部でトナーが滞留等す
ることがない。
【0073】請求項6に記載の発明によれば、請求項1
から5のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、電
極アレイ周辺部でトナーが滞留等することがないので、
記録媒体上に鮮明に記録情報に対応する像を形成するこ
とができる。
【0074】請求項7に記載の発明によれば、請求項6
に記載の発明の効果に加えて、記録媒体上に鮮明に記録
情報に対応する像を記録することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の画像形成装置の縦断面図である。
【図2】電極アレイの構成を示す外観斜視図であり、
(a)は制御電極が形成された面の外観斜視図であり、
(b)は裏面の外観斜視図である。
【図3】電極アレイとトナー担持ローラとの接触関係を
示す図である。
【図4】従来技術の画像形成装置を示す図であり、
(a)は従来技術の画像形成装置の縦断面図であり、
(b)は電極アレイとトナー担持ローラとの接触関係を
示す図である。
【符号の説明】
1、101…電極アレイ 2…絶縁性シート 4、104…制御電極 6、106…アパチャ 8、108…制御電圧印加回路 9a、9b…摩擦低減部 10…トナー供給装置 11…トナーケース 12、112…供給ローラ 14、114…トナー担持ローラ 16、116…トナー 17…アジテータ 18、118…層厚制御ブレード 19…搬送ローラ 20、120…記録用紙 22、122…背面電極板 24、110…背面電圧印加回路 26…定着装置 26a…プレッシャーローラ 26b…ヒートローラ 30…平面 32、115…中心軸 S、100…画像形成装置

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯電したトナーを通過させる複数の開口
    部と、夫々の当該開口部に対応する位置に配置された制
    御電極であって、前記トナーの通過を制御するための複
    数の制御電極とが誘電体基板上に形成されてなる電極ア
    レイと、表面に前記トナーを担持し、当該トナーを前記
    誘電体基板の前記制御電極が形成されている面の裏面に
    接触させて前記開口部に当該トナーを供給するトナー供
    給部と、当該トナー供給部に担持されている当該トナー
    の層厚を制御する層厚制御ブレードと、各前記制御電極
    に対して、記録媒体上に記録すべき記録情報に基づいて
    夫々独立に電圧を印加することにより、前記トナーを前
    記トナー供給部から前記開口部を通過させて前記記録媒
    体上に選択的に到達させ、前記記録媒体上に前記記録情
    報に対応する像を形成する制御電極駆動部とを備えた画
    像形成トナー供給装置における前記電極アレイであっ
    て、 前記裏面の前記トナーが接触する範囲における前記トナ
    ー供給部が移動する方向の端部領域の摩擦係数が前記裏
    面の当該端部領域以外の領域の摩擦係数よりも低いこと
    を特徴とする電極アレイ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電極アレイにおいて、 前記端部領域がフッ素樹脂により形成されていることを
    特徴とする電極アレイ。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の電極アレイにおいて、 前記端部領域が二硫化モリブデンにより形成されている
    ことを特徴とする電極アレイ。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれか一項に記載の
    電極アレイにおいて、 前記端部領域の十点平均粗さが、十点平均粗さ2μm以
    下、基準長さ2.5mmであることを特徴とする電極アレ
    イ。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれか一項に記載の
    電極アレイにおいて、 前記端部領域と前記裏面の当該端部領域以外の領域とが
    同一平面とされていることを特徴とする電極アレイ。
  6. 【請求項6】 請求項1から5のいずれか一項に記載の
    電極アレイと、 前記層厚制御ブレードと、 前記トナー供給部と、 前記制御電極駆動部と、 を備えることを特徴とする画像形成トナー供給装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の画像形成トナー供給装
    置と、 前記記録媒体を挟んで前記電極アレイに対向して配置さ
    れ、夫々の前記制御電極への電圧の印加に対応して電圧
    が印加されることにより前記トナーの前記記録媒体への
    到達を補助する背面電極と、 前記トナーが到達して付着した前記記録媒体を加熱加圧
    することにより当該記録媒体に前記トナーを定着させる
    定着部と、 前記記録媒体を前記電極アレイの位置から前記定着部ま
    で搬送する搬送部と、 を備えることを特徴とする画像形成装置。
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