JP3270794B2 - 圧縮画像符合列編集装置及び編集方法 - Google Patents

圧縮画像符合列編集装置及び編集方法

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JP3270794B2
JP3270794B2 JP19618694A JP19618694A JP3270794B2 JP 3270794 B2 JP3270794 B2 JP 3270794B2 JP 19618694 A JP19618694 A JP 19618694A JP 19618694 A JP19618694 A JP 19618694A JP 3270794 B2 JP3270794 B2 JP 3270794B2
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弘樹 高森
俊之 河原
秀樹 福田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧縮画像符号列の編集
を行う圧縮画像符号列編集装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、フレームまたはフィールド内符号
化とフレームまたはフィールド間予測符号化により圧縮
符号化された2本の画像列を編集して一本の画像列にす
る方法としては次の二通りの方法が用いられてきた。
【0003】第1の方法は、圧縮符号化された2本の画
像列をすべて復号化した後、編集を行い一本の画像列と
して再び圧縮符号化し直す方法である。この方法では、
編集点を任意に選ぶことができる。しかし、編集ごとに
すべての符号列の復号化、符号化を行うため、データの
誤りによる画像の劣化が起こり易い。
【0004】第2の方法は、編集点をグループオブピク
チャー(GOP)の区切りに選ぶことにより、復号化及
び符号化することなく符号列のまま編集を行う方法であ
る。GOPとは圧縮符号化された符号列において、ある
フレームまたはフィールド内符号化された符号化データ
から、次のフレームまたはフィールド内符号化された符
号化データの直前の符号化データまでの一つのまとまり
のことである。この方法では画質の劣化は防げるが、分
割編集点をGOPの区切りにしか選ぶことができず、編
集を行いたい位置で編集することができない。
【0005】次に、図11、12を参照して、第1及び
第2の従来例による圧縮画像符号列編集装置について説
明する。図11は従来の圧縮符号化手段を備えた圧縮画
像符号列編集装置の構成を示すブロック図、図12は従
来の圧縮画像符号列編集装置の構成を示すブロック図で
ある。なお、後述するように、第1の従来例は上記第1
の方法に属し、第2の従来例は上記第2の方法を使用す
るものに近い方法である。
【0006】まず、図11において、1は使用者または
編集者により指定された対象画像列の範囲を他の手段に
対して指示する対象画像列範囲指示手段、75は対象符
号列の“全部”を復号画像列として復号化する第1の復
号化手段、76は対象符号列の“全部”を復号画像列と
して復号化する第2の復号化手段、77は指示された範
囲の対象画像列を出力する第1の対象画像列出力手段、
78は指示された範囲の対象画像列を出力する第2の対
象画像列出力手段、79はその画像列を圧縮符号化する
圧縮符号化手段である。
【0007】以下、第1の従来例の動作について説明す
る。まず、対象画像列範囲指示手段1は圧縮画像符号列
編集装置の使用者が編集に用いる画像列の範囲として、
第1の圧縮符号列を復号化した第1の画像列に対して指
定した第1の対象画像列の範囲と、第2の圧縮符号列を
復号化した第2の画像列に対して指定した第2の対象画
像列の範囲とを本圧縮画像符号列編集装置の第1及び第
2の対象画像列出力手段77、78に対して指示する。
【0008】次に、圧縮画像符号列編集装置に入力され
た第1の圧縮符号列は、第1の復号化手段75に入力さ
れる。第1の復号化手段75は第1の圧縮符号列の“全
部”を復号化し、第1の復号画像列として出力する。
【0009】また、圧縮画像符号列編集装置に入力され
た第2の圧縮符号列は、第2の復号化手段76に入力さ
れる。同様にして、第2の圧縮符号列の“全部”が第2
の復号化手段76より出力される。第1の対象画像列出
力手段77は、入力された第1の復号画像列の中から、
対象画像列範囲指示手段1により指示された範囲の第1
の対象画像列を選択し出力する。また、第2の対象画像
列出力手段78は、入力された第2の復号画像列の中か
ら、対象画像列範囲指示手段1により指示された範囲の
第2の対象画像列を選択し出力する。
【0010】圧縮符号化手段79は、第1の対象画像列
出力手段77と第2の対象画像列出力手段78から受け
た復号画像列の全てを圧縮符号化してその符号化データ
を出力する。
【0011】次に、図12を参照して、第2の従来例に
ついて説明する。図12において、1は使用者または編
集者により指定された対象画像列の範囲を他の手段に対
して指示する対象画像列範囲指示手段、80は第1の対
象符号列範囲指定手段81と第1の対象符号列選択手段
82で構成される第1の対象符号列出力手段、83は第
2の対象符号列範囲指定手段84と第2の対象符号列選
択手段85で構成される第2の対象符号列出力手段、8
6は入力された2つの対象符号列をつないで一つの符号
列として出力する符号列出力手段である。
【0012】以下、第2の従来例の動作について説明す
る。まず、対象画像列範囲指示手段1は圧縮画像符号列
編集装置の使用者が編集に用いる画像列の範囲として、
第1の圧縮符号列を復号化した第1の画像列に対して指
定した第1の対象画像列の範囲と、第2の圧縮符号列を
復号化した第2の画像列に対して指定した第2の対象画
像列の範囲とを本圧縮画像符号列編集装置の第1及び第
2の対象符号列範囲指定手段81、84に対して指示す
る。
【0013】次に、圧縮画像符号列編集装置に入力され
た第1の圧縮符号列は、第1の対象符号列出力手段80
に入力される。第1の対象符号列範囲指定手段83は、
対象画像列範囲指示手段1により指示された第1の対象
画像列の範囲に基づいて、第1の対象画像列を復号化す
るのに必要な符号化データを含む符号列の範囲をGOP
単位で区切ることにより指定する。そして、第1の対象
符号列選択手段82は、第1の対象符号列範囲指定手段
81により指定された範囲の符号列を選択する。選択さ
れた符号列は第1の対象符号列として第1の対象符号列
出力手段80より出力される。
【0014】また、圧縮画像符号列編集装置に入力され
た第2の圧縮符号列は、第2の対象符号列出力手段83
に入力される。同様にして、第2の対象符号列が第2の
対象符号列出力手段5より出力される。
【0015】次に、符号列出力手段86は第1の対象符
号列出力手段80より出力された第1の対象符号列と、
第2の対象符号列出力手段83より出力された第2の対
象符号列とをつないで、一つの符号列として出力する。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記第
1の従来例のように、編集の都度、すべての符号列の復
号化、圧縮符号化をする方法では、編集点を任意の位置
に選ぶことはできるが、画質の劣化が起こり易く、その
上、符号化手段はフレームまたはフィールド内符号化
と、フレームまたはフィールド間予測符号化とを行える
ものでなければならないという問題があった。
【0017】また、上記第2の従来例のように、符号
化、復号化をすることなく符号列のまま編集を行う方法
では、画質の劣化をまぬがれることはできるが、編集点
をGOPの区切りにおいてしか選ぶことができず任意の
位置で編集することができないという問題があった。
【0018】本発明は、上記の問題に鑑みてなされたも
ので、フレームまたはフィールド内符号化のみを行ない
うる符号化手段を備え、編集点を任意の位置に選ぶこと
ができ、画質劣化の少ない圧縮画像符号列編集装置を提
供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明による圧縮画像符
合列編集装置は、上記の目的を達成するため、画像列を
フレームまたはフィールド内符号化とフレームまたはフ
ィールド間予測符号化のいずれかにより圧縮符号化した
符合化データを編集する圧縮画像符合列編集装置であっ
て、前記画像列の一部である第1の対象画像列と第2の
対象画像列を指定する指示手段と、前記第1の対象画像
列を復号化するのに必要な第1の対象符合化データと前
記第2の対象画像列を復号化するのに必要な第2の対象
符合化データとを出力する対象符合列出力手段と、前記
第1の対象符合化データの終端部を第1の復号画像列と
して復号化し、前記第2の対象符合化データの先端部を
第2の復号画像列として復号化する復号化手段と、前記
第1の復号画像列のうち前記第1の対象画像列にも含ま
れる復号画像列と、前記第2の復号画像列のうち前記第
2の対象画像列にも含まれる復号画像列とを一連の符合
化データに圧縮符号化する圧縮符号化手段と、前記第1
の対象符合化データと、前記第2の対象符合化データ
と、圧縮符合化手段により圧縮符合化された符合化デー
タとを用いて、前記第1の対象画像列と前記第2の対象
画像列とをつないだ一連の画像列に対応する符合化デー
タを出力する符合列出力手段とを備え、前記第1の対象
画像列の符合化データは、前記第1の対象画像列以外の
画像を参照画像とする、フレームまたはフィールド間予
測符号化により圧縮符号化される符合化データを含み、
前記対象符合列出力手段により出力される前記第1の対
象符合化データは前記参照画像の符合化データを含み、
前記復号手段は前記参照画像と前記第1の対象画像列と
を含む画像列の復号を行い、前記圧縮符合化手段は前記
復号された画像列のうち前記参照画像を除いた画像列を
圧縮符合化するという構成を有している。
【0020】
【0021】また、本発明による圧縮画像符合列編集装
置は、上記の目的を達成するため、前記第2の対象画像
列の符合化データが、前記第2の対象画像列以外の画像
を参照画像とする、フレームまたはフィールド間予測符
号化により圧縮符号化される符合化データを含み、前記
対象符合列出力手段により出力される前記第2の対象符
合化データは前記参照画像の符合化データを含み、前記
復号手段は前記参照画像と前記第2の対象画像列とを含
む画像列の復号を行い、前記圧縮符合化手段は前記復号
された画像列のうち前記参照画像を除いた画像列を圧縮
符合化するという構成を有している。
【0022】また、本発明による圧縮画像符合列編集装
置は、上記の目的を達成するため、前記圧縮符号化手段
が、フレームまたはフィールド内符号化のみを行なうと
いう構成を有している。
【0023】また、本発明による圧縮画像符合列編集装
置は、上記の目的を達成するため、画像列をフレームま
たはフィールド内符号化とフレームまたはフィールド間
予測符号化のいずれかにより圧縮符号化した符合化デー
タを編集する圧縮画像符合列編集装置であって、前記画
像列の一部である第1の対象画像列と第2の対象画像列
を指定する指示手段と、前記第1の対象画像列を復号化
するのに必要な第1の対象符合化データと前記第2の対
象画像列を復号化するのに必要な第2の対象符合化デー
タとを出力する対象符合列出力手段と、前記第1の対象
符合化データの終端部を第1の復号画像列として復号化
し、前記第2の対象符合化データの先端部を第2の復号
画像列として復号化する復号化手段と、前記第1の復号
画像列と前記第2の復号画像列とを一連の符合化データ
に圧縮符合化し一連の符合化データに圧縮符号化する圧
縮符号化手段と、前記第1の復号画像列のうち前記第1
の対象画像列には含まれない復号画像列の符合化データ
と、前記第2の復号画像列のうち前記第2の対象画像列
には含まれない復号画像列の符合化データとに、復号後
の映像出力を禁止する映像化禁止処理を施す映像化禁止
処理付加手段と、前記第1の対象符合化データと、前記
第2の対象符合化データと、圧縮符合化手段により圧縮
符合化された符合化データとを用いて、前記第1の対象
画像列と前記第2の対象画像列とをつないだ一連の画像
列に対応する符合化データを出力する符合列出力手段と
を備えるという構成を有している。
【0024】本発明による編集方法は、上記の目的を達
成するため、画像列をフレームまたはフィールド内符号
化とフレームまたはフィールド間予測符号化のいずれか
により圧縮符号化した符合化データを編集する編集方法
であって、前記画像列の一部である第1の対象画像列と
第2の対象画像列を指定するステップと、前記第1の対
象画像列を復号化するのに必要な第1の対象符合化デー
タと前記第2の対象画像列を復号化するのに必要な第2
の対象符合化データとを出力するステップと、前記第1
の対象符合化データの終端部を第1の復号画像列として
復号化し、前記第2の対象符合化データの先端部を第2
の復号画像列として復号化するステップと、前記第1の
復号画像列のうち前記第1の対象画像列にも含まれる復
号画像列と、前記第2の復号画像列のうち前記第2の対
象画像列にも含まれる復号画像列とを一連の符合化デー
タに圧縮符号化するステップと、前記第1の対象符合化
データと、前記第2の対象符合化データと、圧縮符合化
手段により圧縮符合化された符合化データとを用いて、
前記第1の対象画像列と前記第2の対象画像列とをつな
いだ一連の画像列に対応する符合化データを出力するス
テップとを有し、 前記第1の対象画像列の符合化データ
は、前記第1の対象画像列以外の画像を参照画像とす
る、フレームまたはフィールド間予測符号化により圧縮
符号化される符合化データを含み、前記対象符合列出力
手段により出力される前記第1の対象符合化データは前
記参照画像の符合化データを含み、前記復号手段は前記
参照画像と前記第1の対象画像列とを含む画像列の復号
を行い、前記圧縮符合化手段は前記復号された画像列の
うち前記参照画像を除いた画像列を圧縮符合化するとい
う構成を有している。
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【作用】本発明による圧縮画像符号列編集装置及び編集
方法は、2本の画像列において編集点を任意に選び編集
するに際し、編集点の前後の所定長の符号化データのみ
を復号化してフレームまたはフィールド内符号化を行
い、残りの部分は符号列をそのまま繋ぎ一本の画像列と
するようにしたことにより、画質の劣化が少ない編集を
可能とする。
【0029】また、本発明による圧縮画像符号列編集装
置は、2本の画像列において編集点を任意に選び編集す
るに際し、符号化データを復号化せず符号列のまま編集
を行い、映像化しない符号化データに映像化禁止処理を
施し、または復号化しない符号化データに復号化禁止処
理を施して一本の符号列とするようにしたことにより、
画質の劣化が少ない編集を可能とする。
【0030】
【実施例】以下、添付図面、図1、図2、図3、図4、
図5、図6、図7、図8、図9、及び図10に基づき、
本発明の実施例による圧縮画像符号列編集装置について
詳細に説明する。図1は本発明の第1の実施例における
圧縮符号化手段を備えた圧縮画像符号列編集装置の構成
を示すブロック図、図2は図1に示す第1の実施例にお
ける復号化手段の構成を示すブロック図、図3は本発明
の実施例において画像列を圧縮符号化したときの符号列
と画像列のフレームの対応図、図4は図1に示す第1の
実施例においてフレーム内符号化手段を備えた圧縮画像
符号列編集装置による対象符号列終端の符号化データの
加工パターンを示した図、図5は図1に示す第1の実施
例においてフレーム内符号化手段を備えた圧縮画像符号
列編集装置による対象符号列始端の符号化データの加工
パターンを示した図である。
【0031】更に、図6は図1に示す第1の実施例によ
りフレーム内符号化のみを行う圧縮符号化手段の構成を
示すブロック図、図7は本発明の第2の実施例により映
像化禁止処理付加手段を備えた圧縮画像符号列編集装置
の構成を示すブロック図、図8は本発明の第3の実施例
により復号化禁止処理付加手段を備えた圧縮画像符号列
編集装置の構成を示すブロック図、図9は図7に示す第
2の実施例における圧縮画像符号列編集装置による対象
符号列終端の符号化データの加工パターンを示した図、
図10は図7に示す第2の実施例と図8に示す第3の実
施例における圧縮画像符号列編集装置による対象符号列
始端の符号化データの加工パターンを示した図である。
【0032】まず、図1を参照して、本発明の第1の実
施例による圧縮画像符号列編集装置について説明する。
図1において、1は使用者または編集者により指定され
た対象画像列の範囲を他の手段に対して指示する対象画
像列範囲指示手段、2は第1の対象符号列範囲指定手段
3と第1の対象符号列選択手段4で構成される第1の対
象符号列出力手段、5は第2の対象符号列範囲指定手段
6と第2の対象符号列選択手段7で構成される第2の対
象符号列出力手段、8は対象符号列の“一部”を復号画
像列として復号化する復号化手段、9は復号画像列の中
から圧縮符号化する画像列を求めて、その画像列を圧縮
符号化する圧縮符号化手段、10は圧縮符号化手段9に
より圧縮符号化された符号化データと対象符号列とを用
いて、編集して取得したい画像列に対応する符号列を出
力する符号列出力手段である。
【0033】本発明は、後に詳細に説明するように、対
象画像列範囲指示手段1の指示による対象画像列範囲に
基づき、復号化手段8において復号化対象符号列の“一
部”を復号画像列として復号化し、圧縮符号化手段9に
おいてその復号画像列の中から対象画像列に含まれる画
像列を求めてその画像列をフレーム内符号化するように
したことを1つの特徴とする。
【0034】以下、同じく図1を参照して本実施例によ
る圧縮画像符号列編集装置の動作について説明する。ま
ず、対象画像列範囲指示手段1は圧縮画像符号列編集装
置の使用者が編集に用いる画像列の範囲として、第1の
圧縮符号列を復号化した第1の画像列に対して指定した
第1の対象画像列の範囲と、第2の圧縮符号列を復号化
した第2の画像列に対して指定した第2の対象画像列の
範囲とを本圧縮画像符号列編集装置の各手段に対して指
示する(後述する)。
【0035】次に、圧縮画像符号列編集装置に入力され
た第1の圧縮符号列は、第1の対象符号列出力手段2に
入力される。第1の対象符号列範囲指定手段3は、対象
画像列範囲指示手段1により指示された第1の対象画像
列の範囲に基づいて、第1の対象画像列を復号化するの
に必要な符号化データを含む符号列の範囲を指定する。
そして、第1の対象符号列選択手段4は、第1の対象符
号列範囲指定手段3により指定された範囲の符号列を選
択する。選択された符号列は第1の対象符号列として第
1の対象符号列出力手段2より出力される。
【0036】また、圧縮画像符号列編集装置に入力され
た第2の圧縮符号列は、第2の対象符号列出力手段5に
入力される。同様にして、第2の対象符号列が第2の対
象符号列出力手段5より出力される。復号化手段8にお
いて、第1の対象符号列の“一部”が第1の復号画像列
に、第2の対象符号列の“一部”が第2の復号画像列に
復号化される。復号化される符号化データの範囲につい
ては図2を用いて後述する。
【0037】圧縮符号化手段9は、対象画像列範囲指示
手段1により指示された対象画像列の範囲に基づいて、
第1の復号画像列のうち第1の対象画像列に含まれる画
像列と、第2の復号画像列のうち第2の対象画像列に含
まれる画像列を圧縮符号化する。
【0038】次に、符号列出力手段10は、対象画像列
範囲指示手段1により指示された対象画像列の範囲に基
づいて、圧縮符号化手段9により圧縮符号化された符号
化データと、第1の対象符号列と、第2の対象符号列と
を用いて、第1の対象画像列と第2の対象画像列とをつ
ないだ一連の画像列に対応する符号列を出力する。
【0039】また、図2により第1の実施例における復
号化手段8について説明する。図2において、11は対
象画像列に含まれているフレーム間予測符号化データを
検出する対象符号列内フレーム間予測符号化データ検出
手段、12は参照画像を復号化するに必要な符号化デー
タのフレームナンバーを検出する参照画像構成符号化デ
ータ検出手段、13は対象画像列範囲指示手段1の指示
により対象画像列に含まれるかどうかを判断する判断手
段、14はフレームナンバー選択手段、15は復号化を
行う符号化データを選択する符号化データ選択手段、1
6は復号化を行う復号化手段である。
【0040】以下、同じく図2を参照して本実施例によ
る復号化手段8の動作について説明する。まず、対象画
像列範囲指示手段1により指示された対象画像列の範囲
に基づいて、対象符号列内フレーム間予測符号化データ
検出手段11により、対象画像列に含まれている画像を
フレーム間予測符号化した符号化データのフレームナン
バーが検出される。
【0041】参照画像構成符号化データ検出手段12
は、対象符号列内フレーム間予測符号化データ検出手段
11により検出されたフレームナンバーの符号化データ
がフレーム間予測符号化されたときに参照した画像を認
識して、その参照画像を復号化するために必要な符号化
データのフレームナンバーを検出する。
【0042】判断手段13は、対象画像列範囲指示手段
1により指示された対象画像列の範囲に基づいて、参照
画像構成符号化データ検出手段12により検出されたフ
レームナンバーの符号化データが、対象画像列以外の画
像を圧縮符号化した符号化データであるかどうかを判断
して、対象画像列以外の画像を圧縮符号化した符号化デ
ータである場合のみ、フレームナンバー選択手段14に
対して信号を出力する。
【0043】フレームナンバー選択手段14は、判断手
段13から信号が入力されたとき、対象符号列内フレー
ム間予測符号化データ検出手段11により検出されたフ
レームナンバーと、参照画像構成符号化データ検出手段
12により検出されたフレームナンバーとを、復号化を
行う符号化データのフレームナンバーとして選択して符
号化データ選択手段15に出力する。
【0044】符号化データ選択手段15は、フレームナ
ンバー選択手段14において選択されたフレームナンバ
ーの符号化データを対象符号列の中から選択する。最後
に、符号化手段16において、符号化データ選択手段1
5により選択された符号化データが復号画像列として復
号化され出力される。
【0045】次に、上記第1の実施例(図1)における
復号化手段8の実施例(図2)につき、図3、4、及び
5を追加参照して、画像列を見ながら編集のため取得す
る画像列の範囲を決定した時、その各々の場合ついて符
号化データに施す加工パターンがどうなるかを説明す
る。この説明では、図1における圧縮符号化手段9がフ
レーム内圧縮のみを行う場合について述べる。図3にお
いて、本発明の一実施例における画像列を圧縮符号化し
たときの符号列フレームと画像列フレームとの対応関係
を示すものである。
【0046】ここで、Iはフレーム内符号化された符号
化データと画像列フレーム、Pは前方向予測フレーム間
符号化された符号化データと画像列フレーム、Bは両方
向予測フレーム間符号化された符号化データと画像列フ
レームを表わす。また、数字は画像列17におけるフレ
ームの順序を表わすものである。本実施例では、符号化
データI0 からB5 までを1GOPとし、1GOPは9
フレームで構成する。尚、図3には示していないが、画
像列フレームB-5の左方にP-6、B-7、B-8、I-9が続
き、符号化データP-3の左方にB-7、B-8、P-6、B
-10 、B-11 、I-9が続く。以下、図4、5、9、及び
10に示す場合も同様である。
【0047】図4は本発明の第1の実施例におけるフレ
ーム内符号化手段を備えた圧縮画像符号列編集装置によ
る対象符号列終端の符号化データの加工パターンを示す
図である。
【0048】以下、主に図4を参照して、第1の実施例
(図1、図2)による復号化符号化動作について詳細に
説明する。図4の(a)は画像列17においてB-1フレ
ームまで(フレームB-1から左方のフレーム)を対象画
像列とした場合である。この場合、まず、図1における
第1の対象符号列出力手段2により、符号列18におけ
る符号化データB-1までが対象符号列になる。
【0049】符号化データB-2とB-1を復号化するのに
符号化データI0 の復号画像は必要であるが、図4に示
す対象画像列にI0 フレームは含まれていない。従っ
て、符号化データI0 を削除して復号化を行えるように
しなければならない。そのため、図1における復号化手
段8により符号化データI-9、P-6、P-3、I0
-2、B-1を復号化した後、圧縮符号化手段9でフレー
ム内符号化を行い符号化データI-2、I-1を得る。そし
て、符号化データI-2、I-1を符号化データB-4の直後
に置いた、符号列19に示すような符号列が符号列出力
手段10から出力される。
【0050】次に、このような場合、復号化手段8にお
いて復号化する符号化データの選択について説明する。
図2において、対象画像内フレーム間予測符号化データ
検出手段11は、対象符号列の中から対象画像列に含ま
れるPフレームとBフレームの符号化データのフレーム
ナンバーを検出する。
【0051】例えば、B-5が検出された場合、参照画像
構成符号化データ検出手段12により、B-5を符号化す
る際に参照にした画像P-6、P-3を復号化するのに必要
な符号化データI-9、P-6、P-3のフレームナンバーが
検出される。そして、判断手段13においてI-9
-6、P-3が対象画像列外の符号化データであるかどう
かが判断される。この場合は、すべて対象画像列内であ
るので判断手段13からは信号が出力されず、フレーム
ナンバー選択手段14からフレームナンバーは出力され
ない。
【0052】次に、対象画像内フレーム間予測符号化デ
ータ検出手段11がB-2を検出した場合、参照画像構成
符号化データ検出手段12により、B-2を符号化する際
に参照にした画像P-3とI0 を復号化するに必要な符号
化データI-9、P-6、P-3、I0 のフレームナンバーが
検出される。そして、判断手段13においてI-9
-6、P-3、I0 が対象画像列外の符号化データである
かどうかが判断される。この場合は、I0 が対象画像列
外であるので判断手段13から信号が出力され、フレー
ムナンバー選択手段14から対象画像内フレーム間予測
符号化データ検出手段11で検出されたB-2のフレーム
ナンバーと、参照画像構成符号化データ検出手段12で
検出されたI-9、P-6、P-3、I0 のフレームナンバー
が出力される。
【0053】同様に、対象画像内フレーム間予測符号化
データ検出手段11がB-2を検出した場合、この場合も
対象画像列外の符号化データI0 がふくまれるので、フ
レームナンバー選択手段14から復号化する符号化デー
タB-1、I-9、P-6、P-3、I0 のフレームナンバーが
出力される。したがって、符号化データ選択手段により
符号化データB-2、B-1、I-9、P-6、P-3、I0 が選
択され、復号化手段16において復号化される。
【0054】(b)は画像列17においてI0 フレーム
までを対象画像列とした場合である。この場合、符号列
18において符号化データB-1までが対象符号列にな
り、符号列20に示すように符号化データを加工する必
要がない。
【0055】(c)は画像列17においてB1 フレーム
までを対象画像列とした場合である。この場合、符号列
18において符号化データB1 までが対象符号列にな
り、符号化データB1 を復号化するのに符号化データP
3 の復号画像は必要であるが、対象画像列にP3 フレー
ムは含まれない。よって符号化データP3 を削除して復
号化を行えるようにするため、符号列21(図4)に示
すように、符号化データI0 、P3 、B1 を復号化した
後、フレーム内符号化を行ってI1 を得、それを符号化
データB-1の直後に置く。
【0056】(d)は画像列17においてB2 フレーム
までを対象画像列とした場合である。この場合、符号列
18において符号化データB2 までが対象符号列にな
り、符号化データB1 、B2 を復号化するのに符号化デ
ータP3 の復号画像は必要であるが、対象画像列にP3
フレームは含まれない。よって符号化データP3 を削除
して復号化を行えるようにするため、符号列22に示す
ように、符号化データI0 、P3 、B1 、B2 を復号化
した後、フレーム内符号化を行ってI1 、I2 を得、そ
れを符号化データB-1の直後に置く。
【0057】(e)は画像列17においてP3 フレーム
までを対象画像列とした場合である。この場合、符号列
18において符号化データB2 までが対象符号列にな
り、符号列23に示すように符号化データを加工する必
要がない。
【0058】(f)は画像列17においてB4 フレーム
までを対象画像列とした場合である。この場合、符号列
18において符号化データB4 までが対象符号列にな
り、符号化データB4 を復号化するのに符号化データP
6 の復号画像は必要であるが、対象画像列にP6 フレー
ムは含まれない。よって符号化データP6 を削除して復
号化を行えるようにするため、符号列24に示すよう
に、符号化データI0 、P3 、P6 、B4 を復号化した
後、フレーム内符号化を行ってI4 を得、それを符号化
データB2 の直後に置く。
【0059】(g)は画像列17においてGOP最後の
Pフレームの直前のB5 フレームまでを対象画像列とし
た場合である。この場合、符号列18において符号化デ
ータB5 までが対象符号列になり、符号化データB4
5 を復号化するのに符号化データP6 の復号画像は必
要であるが、対象画像列にP6 フレームは含まれない。
よって符号化データP6 を削除して復号化を行えるよう
にするため、符号列25に示すように、符号化データI
0 、P3 、P6 、B4 、B5 を復号化した後、フレーム
内符号化を行ってI4 、I5 を得、それを符号化データ
2 の直後に置く。
【0060】(h)は画像列17においてGOP最後の
PフレームであるP6 フレームまでを対象符号列とした
場合である。この場合、符号列18において符号化デー
タB5 までが対象符号列になり、符号列26に示すよう
に、符号化データを加工する必要がない。
【0061】(i)は画像列17においてGOP最後の
Pフレームの直後にあるB7 フレームまでを対象画像列
とした場合ある。この場合、符号列18において符号化
データB7 までが対象符号列になり、符号化データB7
を復号化するのに符号化データI9 の復号画像は必要で
あるが、対象画像列にI9 フレームは含まれない。よっ
て符号化データI9 を削除して復号化を行えるようにす
るため、符号列27に示すように、符号化データI0
3 、P6 、I9 、B7 を復号化した後、フレーム内符
号化を行ってI7 を得、それを符号化データB5 の直後
に置く。
【0062】次に、更に図5を追加参照して、本発明の
第1の実施例におけるフレーム内符号化手段を備えた圧
縮画像符号列編集装置による対象符号列始端の符号化デ
ータの加工パターンについて説明する。対象符号列を復
号化するのに符号化データI0 の復号画像は必要である
ので符号列18において符号化データI0 から右方が対
象符号列となる。
【0063】(a)は画像列17においてI0 フレーム
から対象画像列とした場合である。この場合、符号化デ
ータB-2、B-1を復号化する必要はない。よって符号列
28に示すように、B-2、B-1を削除する。
【0064】(b)は画像列17においてB1 フレーム
から対象画像列とした場合である。この場合、符号化デ
ータP3 、B1 、B2 が復号化の際に参照する画像フレ
ームI0 は対象画像列に含まれない。よって符号化デー
タI0 を削除して復号化を行えるようにするため、符号
列29に示すように、符号化データI0 、P3 、B1
2 を復号化した後、フレーム内符号化を行ってI1
2 、I3 を得、それを符号化データP6 の直前に置
く。
【0065】(c)は画像列17においてB2 フレーム
から対象画像列とした場合である。この場合、符号化デ
ータP3 、B2 が復号化の際に参照する画像フレームI
0 は対象画像列に含まれない。よって符号化データI0
を削除して復号化を行えるようにするため、符号列30
に示すように、符号化データI0 、P3 、B2 を復号化
した後、フレーム内符号化を行ってI2 、I3 を得、そ
れを符号化データP6の直前に置く。
【0066】(d)は画像列17においてP3 フレーム
から対象画像列とした場合である。この場合、符号化デ
ータP3 が復号化の際に参照する画像フレームI0 は対
象画像列に含まれない。よって符号化データI0 を削除
して復号化を行えるようにするため、符号列31に示す
ように、符号化データI0 、P3 を復号化した後、フレ
ーム内符号化を行ってI3 を得、それを符号化データP
6 の直前に置く。
【0067】(e)は画像列17においてB4 フレーム
から対象画像列とした場合である。この場合、符号化デ
ータP6 、B4 、B5 が復号化の際に参照する画像フレ
ームP3 は対象画像列に含まれない。よって符号化デー
タP3 を削除して復号化を行えるようにするため、符号
列32に示すように、符号化データI0 、P3 、P6
4 、B5 を復号化した後、フレーム内符号化を行って
4 、I5 、I6 を得、それを符号化データI9 の直前
に置く。
【0068】(f)は画像列17においてB5 フレーム
から対象画像列とした場合である。この場合、符号化デ
ータP6 、B5 が復号化の際に参照する画像フレームP
3 は対象画像列に含まれない。よって符号化データP3
を削除して復号化を行えるようにするため、符号列33
に示すように、符号化データI0 、P3 、P6 、B5
復号化した後、フレーム内符号化を行ってI5 、I6
得、それを符号化データI9 の直前に置く。
【0069】(g)は画像列17においてGOP最後の
PフレームであるP6 フレームから対象画像列とした場
合である。この場合、符号化データP6が復号化の際に
参照する画像フレームP3 は対象画像列に含まれない。
よって符号化データP3 を削除して復号化を行えるよう
にするため、符号列34に示すように、符号化データI
0 、P3 、P6 を復号化した後、フレーム内符号化を行
ってI6 を得、符号化データI9 の直前に置く。
【0070】(h)は画像列17においてGOP最後の
Pフレームの直後のB7 フレームから対象画像列とした
場合である。これは(e)の場合と同様であり、符号列
35に示すように、符号化データI0 、P3 、P6 、I
9 、B7 、B8 を復号化した後、フレーム内符号化を行
ってI7 、I8 を得、それを符号化データI9 の直前に
置く。
【0071】(i)は画像列17においてIフレームの
直前にあるB8 フレームから対象画像列とした場合であ
る。これは(f)の場合と同様であり、符号列36に示
すように、符号化データI0 、P3 、P6 、I9 、B8
を復号化した後、フレーム内符号化を行ってI8 を得、
それを符号化データI9 の直前に置く。
【0072】以上本実施例に示すように、符号化データ
を加工することにより、2本の画像列において編集点を
任意に選び編集するときに、編集点の前後の所定長の符
号化データのみを復号化してフレーム内符号化を行い、
残りの部分は符号列をそのまま繋ぎ一本の画像列とする
編集を行うことができる。
【0073】以下、図6を参照して、本発明の第1の実
施例における対象画像列のフレーム内符号化のみを行う
圧縮符号化手段9について説明する。図6において、3
7は復号画像列に対してフレーム内符号化をする範囲を
指定する復号画像列範囲指定手段、38はフレーム内符
号化を行う復号画像列を選択する復号画像列選択手段、
39はフレーム内符号化を行うフレーム内符号化手段で
ある。
【0074】次に、同じく図6を参照して、本実施例に
おける圧縮符号化手段の動作について説明する。復号画
像列範囲指定手段37は、対象画像列範囲指示手段1に
より指示された対象画像列の範囲に基づいて、復号画像
列の中から対象画像列に含まれる画像列の範囲を復号画
像列に対して指定する。復号画像列選択手段38は、復
号画像列範囲指定手段37により指定された範囲の復号
画像列を復号画像列の中から選択する。フレーム内符号
化手段39は、復号画像列選択手段38により選択され
た範囲の復号画像列をフレーム内符号化し符号化データ
として出力する。
【0075】以下、図7を参照して、本発明の第2の実
施例における映像化禁止処理付加手段を備えた圧縮画像
符号列編集装置について説明する。図7において、1は
指定された対象画像列の範囲を他の手段に対して指示す
る対象画像列範囲指示手段、40は第1の対象符号列範
囲指定手段41、第1の対象符号列選択手段42、第2
の対象符号列範囲指定手段43、第2の対象符号列選択
手段44、2つの対象符号列をつないで出力する符号列
出力手段45から構成される対象符号列出力手段、46
は映像化禁止符号化データ検出手段47、映像化禁止ビ
ット発生手段48、映像化禁止ビット付加手段49から
構成される映像化禁止処理付加手段である。
【0076】本実施例は、詳細に後述するように、対象
画像列範囲指示手段1が指示する対象画像列の範囲に基
づき、映像化禁止符号化データ検出手段47において、
対象符号列のうち対象画像列以外の画像列に対するもの
を、後の復号時に映像出力しない符号化データ、すなわ
ち、映像化禁止符号化データとして検出し、それに映像
化禁止ビットを付加するようにしたことを1つの特徴と
する。
【0077】次に、同じく図7を参照して、本実施例に
おける映像化禁止処理付加手段を備えた圧縮画像符号列
編集装置の動作について説明する。まず、対象画像列範
囲指示手段1は圧縮画像符号列編集装置の使用者が編集
に用いる画像列の範囲として、第1の圧縮符号列を復号
化した第1の画像列に対して指定した第1の対象画像列
の範囲と、第2の圧縮符号列を復号化した第2の画像列
に対して指定した第2の対象画像列の範囲を他の手段に
対して指示する。また、圧縮画像符号列編集装置に入力
された2つの圧縮符号列は、対象符号列出力手段40に
入力される。
【0078】第1の対象符号列範囲指定手段41は、対
象画像列範囲指示手段1により指示された第1の対象画
像列の範囲に基づいて、第1の対象画像列を復号化する
のに必要な符号化データを含む一連の符号列の範囲を第
1の対象符号列選択手段42に対して指定する。第1の
対象符号列選択手段42は、第1の対象符号列範囲指定
手段41により指定された範囲の符号列を第1の対象符
号列として第1の圧縮符号列の中から選択する。同様に
して、対象符号列出力手段40に入力された第2の圧縮
符号列から第2の対象符号列が選択される。
【0079】そして、符号列出力手段45は第1の対象
符号列と第2の対象符号列とをつなぎ対象符号列として
映像化禁止処理付加手段46に対して出力する。映像化
禁止符号化データ検出手段47は、対象画像列範囲指示
手段1により指示された第1の対象画像列と第2の対象
画像列の範囲に基づいて、第1の対象符号列のうち第1
の対象画像列以外の画像列を圧縮符号化しているため復
号時に映像出力しない符号化データと、第2の対象符号
列のうち第2の対象画像列以外の画像列を圧縮符号化し
ているため復号時に映像出力しない符号化データとを映
像化禁止符号化データとして検出する。
【0080】映像化禁止ビット発生手段48において、
出力符号列送信先の復号化装置において復号化した復号
画像を映像出力するのを禁止するため符号化データに付
加するように決められたパターンの映像化禁止ビットを
発生し、映像化禁止ビット付加手段49において、映像
化禁止符号化データ検出手段47により検出された映像
化禁止符号化データに従い符号列出力手段45から入力
した対象符号列に対して映像化禁止ビットを付加し、そ
れを出力符号列として出力する。
【0081】以下、図8を参照して、本発明の第3の実
施例における復号化禁止処理付加手段を備えた圧縮画像
符号列編集装置について説明する。図8において、1は
指定された対象画像列の範囲を他の手段に対して指示す
る対象画像列範囲指示手段、40は第1の対象符号列範
囲指定手段41、第1の対象符号列選択手段42、第2
の対象符号列範囲指定手段43、第2の対象符号列選択
手段44、2つの対象符号列をつないで出力する符号列
出力手段45から構成される対象符号列出力手段、50
は復号化禁止符号化データ検出手段51、復号化禁止ビ
ット発生手段52、復号化禁止ビット付加手段53から
構成される映像化禁止処理付加手段である。
【0082】本発明は、詳細に後述するように、対象画
像列範囲指示手段1が指示する対象画像列の範囲に基づ
き、復号化禁止符号化データ検出手段51において、対
象符号列のうち対象画像列以外の画像列に対するものを
復号化しない符号化データ、すなわち、復号化禁止符号
化データとして検出し、それに復号化禁止ビットを付加
するようにしたことを1つの特徴とする。
【0083】次に、同じく図8を参照して、本実施例に
おける復号化禁止処理付加手段を備えた圧縮画像符号列
編集装置の動作について説明する。まず、対象画像列範
囲指示手段1は圧縮画像符号列編集装置の使用者が編集
に用いる画像列の範囲として、第1の圧縮符号列を復号
化した第1の画像列に対して指定した第1の対象画像列
の範囲と、第2の圧縮符号列を復号化した第2の画像列
に対して指定した第2の対象画像列の範囲を他の手段に
対して指示する。
【0084】また、圧縮画像符号列編集装置に入力され
た2つの圧縮符号列は、対象符号列出力手段40に入力
される。図4における場合と同様にして、第1及び第2
の対象符号列が連結された対象符号列として対象符号列
出力手段40から出力され、映像化禁止処理付加手段5
0に入力される。
【0085】復号化禁止符号化データ検出手段51は、
対象画像列範囲指示手段1により指示された第1の対象
画像列と第2の対象画像列の範囲に基づいて、第1の対
象符号列のうち第1の対象画像列以外の画像列を圧縮符
号化しているため復号化しない符号化データと、第2の
対象符号列のうち前記第2の対象画像列以外の画像列を
圧縮符号化しているため復号化しない符号化データとを
復号化禁止符号化データとして検出する。
【0086】復号化禁止ビット発生手段52において、
出力符号列送信先の復号化装置において復号化するのを
禁止するため符号化データに付加するように決められた
パターンの復号化禁止ビットを発生し、復号化禁止ビッ
ト付加手段53において、復号化禁止符号化データ検出
手段51において検出された復号化禁止符号化データに
従い符号列出力手段45から入力した対象符号列に対し
て復号化禁止ビットを付加し、それを出力符号列として
出力する。
【0087】図9は本発明の第2の実施例における圧縮
画像符号列編集装置による対象符号列終端の符号化デー
タの加工パターンを示す図である。以下、図9を追加参
照して、第2の実施例による映像化禁止処理付加動作つ
いて説明する。
【0088】(a)は画像列17において、B-1フレー
ムまでを対象画像列とした場合である。この場合、符号
列18において符号化データB-1までが対象符号列にな
り、符号化データB-2、B-1を復号化するのに符号化デ
ータI0 の復号画像は必要であるが、図9に示す対象画
像列にI0 フレームは含まれていない。そのため、符号
列54に示すように、I0 に映像化禁止処理を施す。
【0089】(b)は画像列17においてI0 フレーム
までを対象画像列とした場合である。この場合、符号列
18において符号化データB-1までが対象符号列にな
り、符号列55に示すように、符号化データを加工する
必要がない。
【0090】(c)は画像列17においてB1 フレーム
までを対象画像列とした場合である。この場合、符号列
18において符号化データB1 までが対象符号列にな
り、符号化データB1 を復号化するのに符号化データP
3 の復号画像は必要であるが、対象画像列にP3 フレー
ムは含まれていない。よって符号列56に示すように、
3 に映像化禁止処理を施す。
【0091】(d)は画像列17においてB2 フレーム
までを対象画像列とした場合である。この場合、符号列
18において符号化データB2 までが対象符号列にな
り、符号化データB1 、B2 を復号化するのに符号化デ
ータP3 の復号画像は必要であるが、対象画像列にP3
フレームは含まれていない。よって符号列57に示すよ
うに、P3 に映像化禁止処理を施す。
【0092】(e)は画像列17においてP3 フレーム
までを対象画像列とした場合である。この場合、符号列
18において符号化データB2 までが対象符号列にな
り、符号列58に示すように、符号化データを加工する
必要がない。
【0093】(f)は画像列17においてB4 フレーム
までを対象画像列とした場合である。この場合、符号列
18において符号化データB4 までが対象符号列にな
る。よって上記(c)の場合と同様、符号列59に示す
ように、P6 に映像化禁止処理を施す。
【0094】(g)は画像列17においてGOP最後の
Pフレームの直前のB5 フレームまでを対象画像列とし
た場合である。この場合、符号列18において符号化デ
ータB5 までが対象符号列になる。よって上記(d)の
場合と同様、符号列60に示すように、P6 に映像化禁
止処理を施す。
【0095】(h)は画像列17においてGOP最後の
PフレームであるP6 フレームまでを対象画像列とした
場合である。この場合、符号列18において符号化デー
タB5 までが対象符号列になり、符号列61に示すよう
に、符号化データを加工する必要がない。
【0096】(i)は画像列17においてGOP最後の
Pフレームの直後のB7 フレームまでを対象画像列とし
た場合である。この場合、符号列18において符号化デ
ータB7 までが対象符号列になり、符号化データB7
復号化するのに符号化データI9 の復号画像は必要であ
るが、対象画像列にI9 フレームは含まれていない。よ
って符号列62に示すように、I9 に映像化禁止処理を
施す。
【0097】図10は本発明の第3の実施例おける圧縮
画像符号列編集装置による対象符号列始端の符号化デー
タの加工パターンを示す図である。以下、図10を追加
参照して、第3の実施例による復号化禁止処理付加動作
ついて説明する。ここで、図10は第2の実施例におけ
る映像化禁止処理を同時に行なったものとして映像化し
ない符号化データに映像化禁止処理したものが示してあ
るが、それは上記第2の実施例の説明で示したものと同
様である。図10においては、対象符号列を復号化する
のに符号化データI0 の復号画像は必要であるから符号
列18において符号化データI0 から対象符号列とす
る。
【0098】(a)は画像列17においてI0 フレーム
から対象画像列とした場合である。この場合、後半分の
符号列において、画像列17にB-2、B-1がないので、
符号化データB-2、B-1を復号化する必要はない。従っ
て、符号列63に示すように、B-2、B-1に復号化禁止
処理を施す。
【0099】(b)は画像列17においてB1 フレーム
から対象画像列とした場合である。この場合、後半分の
符号列において符号化データB-2、B-1を復号化する必
要はなく、符号化データI0 は映像化する必要はない。
よって符号列64に示すように、符号化データB-2、B
-1に復号化禁止処理を施し、符号化データI0 に映像化
禁止処理を施す。
【0100】(c)は画像列17においてB2 フレーム
から対象画像列とした場合である。この場合、後半分の
符号列において符号化データB-2、B-1、B1 を復号化
する必要はなく、符号化データI0 は映像化する必要は
ない。よって符号列65に示すように、符号化データB
-2、B-1、B1 に復号化禁止処理を施し、符号化データ
0 に映像化禁止処理を施す。
【0101】(d)は画像列17においてP3 フレーム
から対象画像列とした場合である。この場合、後半分の
符号列において符号化データB-2、B-1、B1 、B2
復号化する必要はなく、符号化データI0 は映像化する
必要はない。よって符号列66に示すように、符号化デ
ータB-2、B-1、B1 、B2 に復号化禁止処理を施し、
符号化データI0 に映像化禁止処理を施す。
【0102】(e)は画像列17においてB4 フレーム
から対象画像列とした場合である。この場合、後半分の
符号列において符号化データB-2、B-1、B1 、B2
復号化する必要はなく、符号化データI0 、P3 は映像
化する必要はない。よって符号列67に示すように、符
号化データB-2、B-1、B1 、B2 に復号化禁止処理を
施し、符号化データI0 、P3 に映像化禁止処理を施
す。
【0103】(f)は画像列17においてB5 フレーム
から対象画像列とした場合である。この場合、後半分の
符号列において符号化データB-2、B-1、B1 、B2
4を復号化する必要はなく、符号化データI0 、P3
は映像化する必要はない。よって符号列68に示すよう
に、符号化データB-2、B-1、B1 、B2 、B4 に復号
化禁止処理を施し、符号化データI0 、P3 に映像化禁
止処理を施す。
【0104】(g)は画像列17においてGOP最後の
PフレームであるP6 フレームから対象画像列とした場
合である。この場合、後半分の符号列において符号化デ
ータB-2、B-1、B1 、B2 、B4 、B5 を復号化する
必要はなく、符号化データI0 、P3 は映像化する必要
はない。よって符号列69に示すように、符号化データ
-2、B-1、B1 、B2 、B4 、B5 に復号化禁止処理
を施し、符号化データI0 、P3 に映像化禁止処理を施
す。
【0105】(h)は画像列17においてGOP最後の
Pフレームの直後のB7 フレームから対象画像列とした
場合である。この場合、後半分の符号列において符号化
データB-2、B-1、B1 、B2 、B4 、B5 を復号化す
る必要はなく、符号化データI0 、P3 、P6 は映像化
する必要はない。よって符号列70に示すように、符号
化データB-2、B-1、B1 、B2 、B4 、B5 に復号化
禁止処理を施し、符号化データI0 、P3 、P6 に映像
化禁止処理を施す。
【0106】(i)は画像列17においてIフレームの
直前のB8 フレームから対象画像列とした場合である。
この場合、後半分の符号列において符号化データB-2
-1、B1 、B2 、B445 、B7 を復号化する必要
はなく、符号化データI0 、P3 、P6 は映像化する必
要はない。よって符号列71に示すように、符号化デー
タB-2、B-1、B1 、B2 、B4 、B5 、B7 に復号化
禁止処理を施し、符号化データI0 、P3 、P6 に映像
化禁止処理を施す。
【0107】本発明は、以上説明した第2及び第3の実
施例に示すように符号化データを加工することにより、
2本の画像列において編集点を任意に選び1本の画像列
にする編集を符号列のまま行うことができるので、画質
の劣化を防止することができる。
【0108】なお、圧縮動画像符号列は本実施例で示し
たように符号化データが並んでいる必要はない。即ち、
Iフレーム、Pフレーム、Bフレームの並ぶ順序は本実
施例の順序に限るものではなく、IフレームとPフレー
ム、またはIフレームとBフレームで構成されていても
構わない。
【0109】さらに、符号化手段はフレーム内符号化の
みを行うものである必要はない。復号画像列を圧縮符号
化するものであればよい。また、映像化禁止処理、復号
化禁止処理は禁止ビットを符号化データに付加する方法
に限らない。出力符号列送信先の復号化装置において符
号化データの映像化、復号化を禁止する方法であれば他
の如何なる方法でもよい。
【0110】さらにまた、本実施例ではフレーム内符号
化、フレーム予測間符号化を行った圧縮符号列を編集す
る装置について述べたが、フィールド内符号化、フィー
ルド間予測符号化を行った圧縮符号列を編集する装置に
ついても、全く同様に適用することができる。
【0111】
【発明の効果】本発明による圧縮画像符号列編集装置
は、以上説明したように構成し、特に、復号化手段にお
いて復号化対象符号列の“一部”を復号画像列として復
号化し、圧縮符号化手段においてその復号画像列の中か
ら圧縮符号化する画像列を求め、その画像列を圧縮符号
化するよう、符号化データを加工するようにしたことに
より、2本の画像列においてその編集点を任意に選び編
集するに際し、編集点の前後の所定長の符号化データの
みを復号化してフレームまたはフィールド内符号化を行
い、残りの部分は符号列をそのまま繋ぎ1本の画像列と
したことにより、画質の劣化が少ない編集を行うことが
できる。
【0112】また、本発明による圧縮画像符号列編集装
置は、以上説明したように構成し、特に、対象画像列範
囲指示手段が指示する対象画像列の範囲に基づき、映像
化禁止符号化データ検出手段において、対象符号列のう
ち対象画像列以外の画像列に対するものを、後の復号時
に映像出力しない符号化データ、すなわち、映像化禁止
符号化データとして検出し、それに映像化禁止ビットを
付加するようにしたことにより、2本の画像列において
その編集点を任意に選び編集することができると共に、
映像化しない符号化データに映像化禁止処理を施すこと
により、復号化しないで符号列のまま編集を行い1本の
画像列とするようにしたので、画質の劣化がない編集を
行うことができる。
【0113】また、本発明による圧縮画像符号列編集装
置は、以上説明したように構成し、特に、対象画像列範
囲指示手段が指示する対象画像列の範囲に基づき、復号
化禁止符号化データ検出手段において、対象符号列のう
ち対象画像列以外の画像列に対するものを復号化しない
符号化データ、すなわち、復号化禁止符号化データとし
て検出し、それに復号化禁止ビットを付加するようにし
たことにより、2本の画像列においてその編集点を任意
に選び編集することができると共に、復号化しない符号
化データに復号化禁止処理を施すことにより、復号化し
ないで符号列のまま編集を行い1本の画像列とするよう
にしたので、画質の劣化がない編集を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における圧縮符号化手段
を備えた圧縮画像符号列編集装置の構成を示すブロック
【図2】図1に示す第1の実施例における復号化手段の
構成を示すブロック図
【図3】本発明の実施例において画像列を圧縮符号化し
たときの符号列と画像列のフレームの対応図
【図4】図1に示す第1の実施例においてフレーム内符
号化手段を備えた圧縮画像符号列編集装置による対象符
号列終端の符号化データの加工パターンを示した図
【図5】図1に示す第1の実施例においてフレーム内符
号化手段を備えた圧縮画像符号列編集装置による対象符
号列始端の符号化データの加工パターンを示した図
【図6】図1に示す第1の実施例によりフレーム内符号
化のみを行う圧縮符号化手段の構成を示すブロック図
【図7】本発明の第2の実施例により映像化禁止処理付
加手段を備えた圧縮画像符号列編集装置の構成を示すブ
ロック図
【図8】本発明の第3の実施例により復号化禁止処理付
加手段を備えた圧縮画像符号列編集装置の構成を示すブ
ロック図
【図9】図7に示す第2の実施例における圧縮画像符号
列編集装置による対象符号列終端の符号化データの加工
パターンを示した図
【図10】図8に示す第3の実施例における圧縮画像符
号列編集装置による対象符号列始端の符号化データの加
工パターンを示した図
【図11】従来の圧縮符号化手段を備えた圧縮画像符号
列編集装置の構成を示すブロック図
【図12】従来の圧縮画像符号列編集装置の構成を示す
ブロック図
【符号の説明】
1 対象画像列範囲指示手段 2 第1の対象符号列出力手段 3 第1の対象符号列範囲指定手段 4 第1の対象符号列選択手段 5 第2の対象符号列出力手段 6 第2の対象符号列範囲指定手段 7 第2の対象符号列選択手段 8 復号化手段 9 圧縮符号化手段 10 符号列出力手段 11 対象画像列内フレーム間予測符号化データ検出手
段 12 参照画像構成符号化データ検出手段 13 判断手段 14 フレームナンバー選択手段 15 符号化データ選択手段 16 復号化手段 17 画像列 18、19 符号列 20、21 符号列 21、22 符号列 23、24 符号列 25、26 符号列 27、28 符号列 29、30 符号列 31、32 符号列 33、34 符号列 35、36 符号列 37 復号画像列範囲指定手段 38 復号画像列選択手段 39 フレーム内符号化手段 40 対象符号列出力手段 41 第1の対象符号列範囲指定手段 42 第1の対象符号列選択手段 43 第2の対象符号列範囲指定手段 44 第2の対象符号列選択手段 45 符号列出力手段 46 映像化禁止処理付加手段 47 映像化禁止符号化データ検出手段 48 映像化禁止ビット発生手段 49 映像化禁止ビット付加手段 50 復号化禁止処理付加手段 51 復号化禁止符号化データ検出手段 52 復号化禁止ビット発生手段 53 復号化禁止ビット付加手段 54、55 符号列 56、57 符号列 58、59 符号列 60、61 符号列 62、63 符号列 64、65 符号列 66、67 符号列 68、69 符号列 70、71 符号列 75 第1の復号化手段 76 第2の復号化手段 77 第1の対象画像列出力手段 78 第2の対象画像列出力手段 79 圧縮符号化手段 80 第1の対象符号列出力手段 81 第1の対象符号列範囲指定手段 82 第1の対象符号列選択手段 83 第2の対象符号列出力手段 84 第2の対象符号列範囲指定手段 85 第2の対象符号列選択手段 86 符号列出力手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−37640(JP,A) 特開 平6−253331(JP,A) 特開 平8−9328(JP,A) 特開 平7−327203(JP,A) 特開 平7−46603(JP,A) 特開 平6−309844(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/76 - 5/956 H04N 7/24 - 7/68 G11B 20/10 - 20/12

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像列をフレームまたはフィールド内符
    号化とフレームまたはフィールド間予測符号化のいずれ
    かにより圧縮符号化した符合化データを編集する圧縮画
    像符合列編集装置であって、 前記画像列の一部である第1の対象画像列と第2の対象
    画像列を指定する指示手段と、 前記第1の対象画像列を復号化するのに必要な第1の対
    象符合化データと前記第2の対象画像列を復号化するの
    に必要な第2の対象符合化データとを出力する対象符合
    列出力手段と、 前記第1の対象符合化データの終端部を第1の復号画像
    列として復号化し、前記第2の対象符合化データの先端
    部を第2の復号画像列として復号化する復号化手段と、 前記第1の復号画像列のうち前記第1の対象画像列にも
    含まれる復号画像列と、前記第2の復号画像列のうち前
    記第2の対象画像列にも含まれる復号画像列とを一連の
    符合化データに圧縮符号化する圧縮符号化手段と、 前記第1の対象符合化データと、前記第2の対象符合化
    データと、圧縮符合化手段により圧縮符合化された符合
    化データとを用いて、前記第1の対象画像列と前記第2
    の対象画像列とをつないだ一連の画像列に対応する符合
    化データを出力する符合列出力手段とを備え、前記第1の対象画像列の符合化データは、前記第1の対
    象画像列以外の画像を参照画像とする、フレームまたは
    フィールド間予測符号化により圧縮符号化される符合化
    データを含み、 前記対象符合列出力手段により出力される前記第1の対
    象符合化データは前記参照画像の符合化データを含み、 前記復号手段は前記参照画像と前記第1の対象画像列と
    を含む画像列の復号を行い、 前記圧縮符合化手段は前記復号された画像列のうち前記
    参照画像を除いた画像列を圧縮符合化する ことを特徴と
    する圧縮画像符合列編集装置。
  2. 【請求項2】 前記第2の対象画像列の符合化データ
    は、前記第2の対象画像列以外の画像を参照画像とす
    る、フレームまたはフィールド間予測符号化により圧縮
    符号化される符合化データを含み、 前記対象符合列出力手段により出力される前記第2の対
    象符合化データは前記参照画像の符合化データを含み、 前記復号手段は前記参照画像と前記第2の対象画像列と
    を含む画像列の復号を行い、 前記圧縮符合化手段は前記復号された画像列のうち前記
    参照画像を除いた画像列を圧縮符合化することを特徴と
    する請求項1記載の圧縮画像符合列編集装置。
  3. 【請求項3】 前記圧縮符号化手段は、フレームまたは
    フィールド内符号化のみを行なうよう構成したことを特
    徴とする請求項1又は2記載の圧縮画像符号列編集装
    置。
  4. 【請求項4】 画像列をフレームまたはフィールド内符
    号化とフレームまたはフィールド間予測符号化のいずれ
    かにより圧縮符号化した符合化データを編集する圧縮画
    像符合列編集装置であって、 前記画像列の一部である第1の対象画像列と第2の対象
    画像列を指定する指示手段と、 前記第1の対象画像列を復号化するのに必要な第1の対
    象符合化データと前記第2の対象画像列を復号化するの
    に必要な第2の対象符合化データとを出力する対象符合
    列出力手段と、 前記第1の対象符合化データの終端部を第1の復号画像
    列として復号化し、前記第2の対象符合化データの先端
    部を第2の復号画像列として復号化する復号化手段と、 前記第1の復号画像列と前記第2の復号画像列とを一連
    の符合化データに圧縮符合化し一連の符合化データに圧
    縮符号化する圧縮符号化手段と、 前記第1の復号画像列のうち前記第1の対象画像列には
    含まれない復号画像列の符合化データと、前記第2の復
    号画像列のうち前記第2の対象画像列には含まれない復
    号画像列の符合化データとに、復号後の映像出力を禁止
    する映像化禁止処理を施す映像化禁止処理付加手段と、 前記第1の対象符合化データと、前記第2の対象符合化
    データと、圧縮符合化手段により圧縮符合化された符合
    化データとを用いて、前記第1の対象画像列と前記第2
    の対象画像列とをつないだ一連の画像列に対応する符合
    化データを出力する符合列出力手段とを備えることを特
    徴とする圧縮画像符合列編集装置。
  5. 【請求項5】 画像列をフレームまたはフィールド内符
    号化とフレームまたはフィールド間予測符号化のいずれ
    かにより圧縮符号化した符合化データを編集する編集方
    法であって、 前記画像列の一部である第1の対象画像列と第2の対象
    画像列を指定するステップと、 前記第1の対象画像列を復号化するのに必要な第1の対
    象符合化データと前記第2の対象画像列を復号化するの
    に必要な第2の対象符合化データとを出力するステップ
    と、 前記第1の対象符合化データの終端部を第1の復号画像
    列として復号化し、前記第2の対象符合化データの先端
    部を第2の復号画像列として復号化するステップと、 前記第1の復号画像列のうち前記第1の対象画像列にも
    含まれる復号画像列と、前記第2の復号画像列のうち前
    記第2の対象画像列にも含まれる復号画像列とを一連の
    符合化データに圧縮符号化するステップと、 前記第1の対象符合化データと、前記第2の対象符合化
    データと、圧縮符合化手段により圧縮符合化された符合
    化データとを用いて、前記第1の対象画像列と前記第2
    の対象画像列とをつないだ一連の画像列に対応する符合
    化データを出力するステップとを有し、 前記第1の対象画像列の符合化データは、前記第1の対
    象画像列以外の画像を参照画像とする、フレームまたは
    フィールド間予測符号化により圧縮符号化される符合化
    データを含み、 前記対象符合列出力手段により出力される前記第1の対
    象符合化データは前記参照画像の符合化データを含み、 前記復号手段は前記参照画像と前記第1の対象画像列と
    を含む画像列の復号を行い、 前記圧縮符合化手段は前記復号された画像列のうち前記
    参照画像を除いた画像 列を圧縮符合化 することを特徴と
    する編集方法。
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