JP3270438B2 - フライヤー - Google Patents

フライヤー

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JP3270438B2
JP3270438B2 JP36654699A JP36654699A JP3270438B2 JP 3270438 B2 JP3270438 B2 JP 3270438B2 JP 36654699 A JP36654699 A JP 36654699A JP 36654699 A JP36654699 A JP 36654699A JP 3270438 B2 JP3270438 B2 JP 3270438B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、不慣れな調理者で
あっても、また、食材の数量が変化しても、容易にかつ
適切に調理することができるフライヤーに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、食材を揚げる装置としての業務用
のフライヤーには、食材を挿入するバスケットと、この
バスケットが挿入されるオイルポットと、このオイルポ
ットの内底部に設けられ、油を加熱するヒータとを備え
ている。こうした業務用フライヤーは、食材の種類と量
の条件によって最適に揚げるための油温と時間をスイッ
チでもって設定することができ、食材の種類と量の組み
合わせのいくつかは予め冊子状とされたマニュアルに記
載されている。
【0003】この油温と時間を設定するスイッチ(以
下、油温設定スイッチ、時間設定スイッチと称す。)
は、従来のフライヤーではカム式のダイヤルスイッチと
され、例えば油温は100℃から10℃刻みに、時間
は、1分刻みに設定することが可能とされている。
【0004】そして、油はヒータによって加熱される
が、ヒータ自体の加熱温度は定温であるため、温度調整
としてはサーモスタットを用いており、油温が設定され
た温度になるとヒータへの通電を停止し、設定された温
度より低温となった場合に再度ヒータへの通電を行うこ
とを繰り返して所定の温度を保つようにしている。
【0005】上記した従来のフライヤーは、次のように
して食材を揚げている。すなわち、オイルポットに油を
貯蓄したうえで、予め食材とその量を確認し、マニュア
ルを参照して、これらに応じた油温及び時間を各々上記
した油温設定スイッチ及び時間設定スイッチにて設定す
る。
【0006】そして、フライヤーに電源を投入すると、
通電されたこと及びオイルポット内の油を加熱している
ことを示すランプが点灯し、この後、オイルポット内の
油温が設定温度になったとき、つまりサーモスタットが
作動してヒータへの通電が停止したときに、ランプが消
灯する。もちろん、そのまま暫く放置すると油温が下が
るので、再度ヒータへの通電がなされ、このときにラン
プが点灯する。
【0007】その後、オイルポットから上昇している、
すなわちオイルポットに貯蓄された油に浸っていない状
態とされたバスケットに食材を入れ、上記した油温設定
スイッチ及び時間設定スイッチとは別に設けられた作動
スイッチをオンにすると、バスケットが下降してオイル
ポット内に挿入され、食材が油に浸される。こうして、
所定時間だけバスケットがオイルポット内に浸され、所
定時間が経過すると、バスケットがオイルポットから上
昇して、1回の揚げ調理が終了する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来のフライヤーは、油温設定スイッチ及び時間設定
スイッチがカム式のダイヤルスイッチであったため、ス
イッチの刻みのみでしかこれらの設定をすることができ
ず、例えば1℃毎の油温調整や、1秒毎の時間調整を行
うことができなかった。
【0009】従って、例えば食材の数量が極端に多かっ
たり少なかったりするとき、あるいは微妙に数量が異な
る場合や気象条件や油に挿入前の食材の温度が異なる場
合には、必ずしもマニュアル通りの設定ではうまく揚が
らないことがあり、また顧客の好みにより微妙に揚げ具
合の異なるように調理する必要もあり、細かい設定がで
きることが望まれていた。
【0010】また、従来のフライヤーは、設定や操作を
記憶するような構成とはなっていないため、不慣れな調
理者は逐一マニュアルを見ながらの油温設定と時間設定
とを操作せざるを得ず、迅速な調理ができないといった
問題や、調理を失敗するといった可能性もあり、さらに
は、上記したように細かい設定ができないために、食材
及び食材の数量並びにその状態等の状況を考慮した適切
な調理を行うことができなかった。
【0011】さらに、細かい設定ができたとしても、従
来のフライヤーでは、食材の種類と数量に応じた油温と
時間との設定に関しては、マニュアルに細かく記述する
のには限度があるうえ、上記したようにフライヤー自体
に記憶されていないから、細かく微調整しようとした場
合、油温と時間の設定パターンが増加して複雑となるの
で、結果として、調理しようとするときの状況に対応し
た最適な設定を選択するのが困難であり、迅速な調理が
できなかったり適切な調理を行うことができないといっ
た問題が生じる。
【0012】本発明は、上記の問題を解決するものであ
り、食材の種類と数量に対応した油温と時間との設定を
予め記憶し、また、予め記憶された設定について微調整
可能とし、従って、不慣れな調理者であっても、また、
食材の数量が変化しても、容易にかつ適切に調理するこ
とができるフライヤーを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、従来のようなカム式のダイヤルスイッ
チによって油温や時間を調整することに代えて、各種の
情報を記憶した記憶部、記憶部の情報を表示すると共に
表示画面から項目や数値を選択して直接入力を行う表示
入力部、及び記憶部から読み出した情報と表示入力部か
ら入力された情報に基づいて、模範モードと設定モード
とを選択実行して、ヒータの通電とバスケットの上昇及
び下降とを制御する制御部を備えたのである。このよう
にすることで、不慣れな調理者であっても、また、食材
の数量が変化しても、容易にかつ適切に調理することが
できる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明のフライヤーは、揚げる食
材、揚げるときの油温、及び揚げる時間を対応させて記
憶することができる各種情報を記憶した記憶部と、この
記憶部の情報を表示すると共に表示画面から項目や数値
を選択して入力できる表示入力部と、この表示入力部か
らの入力、記憶部に予め記憶された情報に基づくヒータ
の通電制御、バスケットの上昇及び下降制御、を行う制
御部とを備え、制御部では、食材と数量の項目の選択入
力により、ヒータとバスケットとを模範的に制御する模
範モードと、油温と時間の数値入力に基づいてヒータと
バスケットとを制御する設定モードとを選択実行するも
のである。
【0015】上記構成によれば、本発明のフライヤー
は、表示入力部としては例えばプログラム表示入力器を
用いる。プログラム表示入力器は、記憶部の各種情報を
画面表示し、かつ画面表示に表示された項目に直接触れ
ることで項目の入力又は数値の設定を行うものである。
【0016】表示入力部における設定の画面では、例え
ば1℃毎の油温設定及び1秒毎の時間設定が行えるよう
になっており、つまり、この表示入力部からの設定のみ
でヒータとバスケットとを制御して調理することが可能
であり、すなわち、こうした操作が、設定モードに相当
する。
【0017】記憶部には、揚げる食材、揚げるときの油
温、及び揚げる時間を対応させて各種情報と共に記憶し
ており、つまり食材の種類及び数量に対する油温と時間
の関係を予め設定した情報を記憶している。すなわち、
この情報が、制御部によってヒータやバスケットを制御
する模範モードに相当する。
【0018】本発明のフライヤーは、電源を投入する
と、記憶部に予め設定された食材が表示入力部に複数表
示される。このときの表示される食材は、模範モードと
して表示されている。
【0019】そして、ある1つの食材(例えば冷凍唐揚
げ)を選択するために、表示入力部におけるその食材の
表示箇所を直接触れると、その食材について模範モード
で調理を開始する。模範モードでは、その食材につき、
予め設定された数量(例えば1人分:200g)で食材
を揚げるための油温(例えば170℃)と時間(例えば
3分)が設定されているので、数量に特別変更が無い場
合は、食材が表示された画面を触れるだけで、その食材
を調理することができる。
【0020】一方、画面に表示された食材を選択せず、
設定モードの表示を選択することで、油温と時間の入力
を促す画面が表示され、ここで食材及び数量に基づいて
1℃毎に油温を、1秒毎に時間を設定して調理を開始す
る旨の表示に触れると、設定した油温と時間にて調理が
開始される。
【0021】調理は、上記した模範モード又は設定モー
ドで選択又は設定され、調理開始の信号が入力されるま
では、制御部を構成する熱電対などの測温体によりヒー
タのオン・オフが繰り返されて所定温度で保持されてお
り、調理開始の信号が入力されると、ヒータが設定温度
になるのを待って、食材を挿入したバスケットが下降、
つまりバスケットがオイルポット内に挿入され、食材は
油に浸される。そして、設定時間が経過すると、バスケ
ットが上昇して調理が終了する。
【0022】このように、本発明のフライヤーは、記憶
部にマニュアル化された調理情報を記憶し、かつ表示入
力部で、これら情報を表示させることができ、また、該
表示入力部から直接マニュアル化された模範モードの画
面を確認しながら入力又は設定を行うことができるの
で、確実に適切な調理が行える。
【0023】さらに、表示入力部において設定モードを
選択することができるので、1℃毎の油温設定、1秒毎
の時間設定を行うことが可能となり、食材の数量が変化
した場合等でも適切な設定で調理することができる。
【0024】また、本発明のフライヤーは、上記構成に
おいて、制御部が、模範モード時に表示入力部からの油
温と時間の微調整を受け付けるようにすれば、大雑把な
設定を模範モードにて行いその後に、そのときの食材の
状況及び食材の数量に応じて微調整を加えるといった調
理操作を行うことが可能となる。
【0025】また、本発明のフライヤーは、上記したい
ずれかの構成において、記憶部が、設定モード時に設定
した食材、油温、時間を、模範モードとして読み出すこ
とができる情報として記憶するようにすれば、記憶させ
た条件で食材を再度調理する際には、情報を読み出すだ
けでよくなり、再度設定し直す手間が省けて、より迅速
に調理することができる。
【0026】また、本発明のフライヤーは、上記したい
ずれかの構成において、記憶部が、操作手順情報、保守
点検手順情報、修理手順情報、修理先情報を記憶し、こ
れらの情報が、表示入力部の入力に応じて又は制御部の
判断にて表示されるようにすれば、フライヤーの使用状
況に応じて適切な情報が表示され、別途のマニュアルを
参照しつつ操作しなくてもよくなる。
【0027】また、本発明のフライヤーは、上記したい
ずれかの構成において、表示入力部が、モードの選択、
食材の種類、数量等の項目や設定された数値を表示する
ことに加えて、動作状況をも表示するようにすれば、現
在の油温、調理完了までの残り時間、現在調理中の食材
及び食材の量、ヒータ加熱中等、各種の動作状況を視認
することができ、調理ミスや誤操作を抑制することがで
きる。
【0028】
【実施例】以下に本発明のフライヤーの実施例について
図面を参照して説明する。図1は、本発明のフライヤー
の外観を示す。図2は、本発明のフライヤーの内部構成
を示す。図3は、本発明のフライヤーの操作手順を示
す。図4〜図9は、本発明のフライヤーにおける動作時
の表示を示す。
【0029】1は、食材を揚げ調理する業務用の本発明
のフライヤーであり、外観構成は、図1に示すようにな
っている。2は、上面に窪み部2Aが形成された筐体で
ある。3は、窪み部2Aに対して挿入され、食材を揚げ
調理するための油を貯蓄しておくオイルポットである。
【0030】4は、内部に食材を挿入し、オイルポット
3内に軸部4Aを支点として後述するリフトモータ11
によって傾動して上昇及び下降動作するバスケットであ
る。5は、オイルポット3内に挿入され、油を加熱する
ためのヒータであり、このヒータ5は、メンテナンスの
ために上下動が可能とされている。
【0031】6は、筐体2の前面に設けられ、後述する
記憶部9の情報を表示させ、かつ表示画面から入力又は
選択を行うと共に各種の手順等の情報が表示される表示
入力部であり、本実施例では例えば液晶式のプログラム
表示入力器を採用している。このプログラム表示入力器
を採用することで、日本語表示、また、漢字などの種々
の表示が行え、かつ大量で複雑なパターンの表示が行え
るので、視認性に優れると共に一度に多くの情報を表示
することができる。
【0032】7は、筐体2の前面に設けられた電源スイ
ッチであり、この電源スイッチをオンにすることでフラ
イヤー1全体に電源が投入されることとなる。8は、後
述する二次サーモ14が動作したときに強制的に電源を
切るためのブレーカースイッチである。
【0033】フライヤー1の内部構造は、図2に示すよ
うになっている。9は、各種情報を記憶した記憶部であ
り、揚げる食材の種類と数量に応じて、揚げるときの油
温と揚げる時間とをそれぞれ対応させて記憶しており、
この記憶部9は例えば後述する制御部10に内蔵されて
いる。
【0034】10は、表示入力部6からの入力や設定に
応じて記憶部9の情報に基づいて、後述するようにフラ
イヤー1全体の制御を行う制御部である。11は、制御
部10によって上記したバスケット4を上昇又は下降駆
動させるためのリフトモータである。
【0035】12は、制御部10からの信号によりヒー
タ5による油温を制御するための一次サーモであり、こ
の一次サーモ12によって油温の温度設定が行われる。
13は、一次サーモ12によって油温が所定値以上にな
ったことを検知すると、ヒータ5への通電をオフにし、
油温が所定値より低くなったときに、ヒータ5へ通電す
るためのリレースイッチである。
【0036】14は、一次サーモ12の故障等により油
が異常加熱されて発火することを防止するための二次サ
ーモであり、例えば予め設定した発火温度より所定温度
だけ低い温度のみを検知するようにし、このときに、ブ
レーカースイッチ8を作動させてフライヤー1の電源を
強制的に切るようにしている。
【0037】15は、図1には不図示であるが筐体2の
前面に設けられ、ヒータ5が通電中のときに点灯し、ヒ
ータ5に通電されていないときは消灯する通電ランプで
ある。16は、二次サーモ14が、油温の異常加熱(予
め設定した発火温度より所定温度だけ低い温度)を検知
したときに、操作者にその旨警告するための警告ブザー
である。
【0038】次に上記構成の本発明のフライヤー1の動
作について説明する。電源スイッチ7をオンにしてブレ
ーカースイッチ8をオンにすると、油が予め設定された
所定の初期温度となるように、制御部10を介して一次
サーモ12で温度設定され、リレースイッチ13が接続
されてヒータ5が通電される。ヒータ5が通電している
ときは、図1には不図示の通電ランプ15が点灯する。
【0039】ヒータ5の通電と同時に、表示入力部6へ
も通電され、「自動調理」用の食材のメニュー画面が表
示される(図3の#1)。このときに食材を任意の数量
だけ、いまオイルポット3から上昇しているバスケット
4に挿入しておく。
【0040】電源が投入されたときの初期画面表示は、
例えば図4のようになっており、この画面では、図4
(a)〜(e)のように「1」〜「5」の画面が「次」
又は「前」の部分に触れると順次切り替わり、1つの画
面に3つの食材が予め登録されている。図4に示す画面
における食材の種類の増加(画面数の増加)や食材の入
れ替えは、適宜、制御部10における記憶部9にプログ
ラミングすることで対応することができる。
【0041】そして、上記した図4(a)〜(e)に示
す画面における食材の一つを選択すると(#2でYE
S)、表示入力部6から制御部10へその旨信号が出力
され、制御部10は、記憶部9から選択された食材につ
いて、予め設定された「自動調理」、つまり予め設定し
た食材の数量、調理時間、油温、の情報を読み出して表
示入力部6へ画面表示の切り替えのための信号を出力
し、かつ、一次サーモ12に対して予め設定された油温
とすべく温度設定の信号を出力し、ヒータ5の通電制御
を開始する。
【0042】ヒータ5の通電制御が開始されると同時
に、表示入力部6では、選択した食材について上記した
ように記憶部9から読み出した情報を、図5に示すよう
に画面を切り替えて表示する。図5(a)は、選択した
食材について、「自動調理」の設定を行うべく個数の確
認を促す画面を表示している。図5(a)の画面が表示
されたとき、例えば予め「1〜10個」の方が選択(点
灯表示)された状態となっているので画面を確認して
「1〜10個」で良ければ「設定」部分に触れる。
【0043】なお、図5(a)に示される画面におい
て、調理する個数は、図4(a)〜(e)に示された食
材の各々について個々に設定されており、図5(a)の
表示状態は、最も多く販売されるパターンの2つである
「1〜10個」と「11〜20個」を表示しているので
ある。
【0044】図5(a)に示される表示で個数確認を行
い「設定」に触れると、続いて図5(b)に示される調
理時間確認画面が表示される。表示が切り替わったとき
は、予め設定された記憶部9から読み出された時間で表
示されており、ここで確認して「開始」部分に触れるこ
とで、調理が開始される(#3でYES)。なお、予め
設定しておく、調理時間を変更する場合には、図5
(b)において表示されない隠し部分に触れることで図
6に表示される画面に切り替わりここで1秒毎に設定を
変更しておく。
【0045】調理が開始されると、図5(c)に示すよ
うに表示が切り替わり、調理中のメッセージが表示され
ると共に、時間がカウントダウン表示される。このと
き、既に油温は選択した食材を調理するに適した温度に
保温されており、制御部10がリフトモータ11を制御
してバスケット4を下降させて(#4)、電源スイッチ
7やブレーカースイッチ8が作動しない限り(#5でN
O)、バスケット4をオイルポット3内に挿入し、選択
した食材を調理し、調理時間が経過すると(#6でYE
S)、バスケット4が上昇して(#7)、一回の調理が
終了する。
【0046】一回の調理が終了、つまり、図5(c)に
示す「調理残時間」が「0分0秒」となり、バスケット
4が上昇したときには、制御部10が一次サーモ12の
設定温度を初期温度に変更して、ヒータ5によって油温
を保温しておく。
【0047】以上の「自動調理」は、すなわち、選択し
た食材に応じて、ヒータ5の通電制御、及びバスケット
4の上昇及び下降制御を行い、かつ表示入力部6からの
入力に応じて、予め記憶部9に記憶した食材と数量に基
づいてヒータ5とバスケット4とを模範的に制御する模
範モードに相当する。
【0048】一方、図3において、#1で、つまり図4
(a)〜(e)の表示で「手動調理」の部分に触れる
と、図5(a)の画面が表示され、ここで数量の設定を
行った後「設定」の部分に触れると、不図示の調理温度
設定画面が表示され、この画面で表示された、予め基準
として表示された油温に対して1℃毎の上下調整を行い
(#8)、続いて、図示しない調理時間設定画面が表示
され、この画面で表示された、予め基準とされる時間に
対して1秒毎の増減調整を行う(#9)。その後、「開
始」の部分に触れると(#10でYES)、調理が開始
される。
【0049】調理が開始されると、図5(c)に示すよ
うに表示が切り替わり、調理中のメッセージが表示され
ると共に、時間がカウントダウン表示される。このと
き、既に油温は選択した食材を調理するに適した温度に
保温されており、制御部10がリフトモータ11を制御
してバスケット4を下降させて(#11)、バスケット
4をオイルポット3内に挿入し、選択した食材を調理
し、調理時間が経過すると(#12でYES)、バスケ
ット4が上昇して(#13)、一回の調理が終了する。
【0050】以上に説明した「手動調理」は、すなわ
ち、調理する食材に応じて、1℃毎の油温設定及び1秒
毎の時間設定を行い、これらの設定に基づいてヒータ5
とバスケット4とを制御する設定モードに相当する。
【0051】このように本発明のフライヤー1は、制御
部10、記憶部9、及び表示入力部6を備えることによ
って、食材を選択するだけで、その食材及び食材の数量
に適した油温や調理時間を記憶部9から読み出してヒー
タ5やリフトモータ11を制御する「自動調理」と、食
材及び食材の数量に適した油温を1℃毎に設定し、かつ
1秒毎に設定する「手動調理」とを適宜使い分けること
ができる。
【0052】また、本発明のフライヤー1は、上記の構
成としているので、以下のような動作を行うことも可能
である。すなわち、制御部10は、「自動調理」時に、
表示入力部6に表示される確認画面に加えて「微調整」
を行うことができる画面を設けて、ここから微調整され
た油温と時間とを受け付けるようにすれば、「自動調
理」でありながらも、好みに応じて微調整を加えた調理
を行うことができる。
【0053】また、本発明のフライヤー1は、上記した
「手動調理」にて設定した、食材ごとの油温及び時間
を、例えば番号別に整理したり別途食材名を入力したう
えで記憶部9に記憶し、この情報を「自動調理」として
読み出すことができるように設定しておくことも可能で
ある。
【0054】このようにすれば、例えば冬場の油温がな
かなか所定温度まで上昇しないときの設定、食材が完全
に凍結している状態の設定、等各種の状況に応じた「自
動調理」設定を増加させることができ、その状況に応じ
て「手動調理」にて油温と時間を逐一設定する手間が省
ける。
【0055】もちろん、このように新たに「自動調理」
として記憶させた設定についても微調整を行うことが可
能にすれば、どんな状況においても確実に適切な調理を
行うことが可能となり、熟練した調理者と、不慣れな調
理者との差はほとんどなくなり、また、迅速に調理を行
うことが可能となる。
【0056】さらに、本発明のフライヤー1は、記憶部
9に操作手順情報、保守点検手順情報、修理手順情報、
修理先情報を記憶し、これらの情報が、表示入力部6の
入力に応じて又は制御部10の判断にて表示されるよう
に構成すれば、いわゆる冊子となったマニュアルを逐一
読む必要がなく、表示入力部6の画面表示にのみ基づい
て、迅速に調理を行うことが可能なり、また、トラブル
等からの復旧が容易となる。
【0057】例えば、図4(a)〜(e)に示す「?」
の部分に触れると、図7に示す画面が表示され、図7
(a)に示す「保証期間」の部分に触れると、図7
(b)に示すように保証期間が表示される。一方、図7
(a)に示す「その他」の部分に触れると図8に示す画
面が表示される。
【0058】図8において、「注意事項」の部分に触れ
ると、図9(a)に示す画面が表示され、注意事項が画
面に表示される。この画面は、「次」の部分に触れるこ
とで、順次、他の注意事項が表示される。また、図8に
おいて、「使用方法」の部分に触れると、図9(b)に
示す画面が表示され、本発明のフライヤー1の使用方法
が表示される。この画面は、「次」の部分に触れること
で、順次、他の注意事項が表示される。
【0059】また、図8において、「トラブル」の部分
に触れる又は制御部10がフライヤー1における各部で
生じたトラブルを検知すると、図9(c)及び図9
(d)に示すように、保守点検項目やトラブル回避のた
めの手順を表示する。
【0060】また、図8において、「連絡先」の部分に
触れると、図9(e)に示すように、製造元や販売元等
の情報が表示され、逐一マニュアルや保証書等を探した
りそれらを見る必要がなく、対応が迅速となる。
【0061】また、上記したように、本発明のフライヤ
ー1は、表示入力部6が、モードの選択、食材の種類及
び数量等の項目や設定された数値を表示することに加え
て、上記した図5(c)に示したように、動作状況をも
表示するようにしているので、調理者は、安心して調理
を行うことができ、また、トラブルの発生箇所やどのよ
うにトラブルが発生しているか等の状況も表示させるこ
とができるので、対応が迅速となる。
【0062】なお、本発明のフライヤー1は、上記実施
例に限定されず、各種の変形が可能であり、例えば、表
示入力部6の画面、及び画面のレイアウト等は、各種変
更を加えてもよく、また、それに伴って、図3の手順
上、#8と#9の順序が逆になってもよい。そして、
「自動調理」では、食材を選択したときから、油温及び
時間の確認画面を省略して即座に予め設定された条件で
調理を行うようにしてもよく、このようにすれば、ワン
タッチで迅速に調理できる。
【0063】さらに、上記した実施例では、オイルポッ
ト3及びバスケット4等を各々一つ備えたものであった
が、数種の食材を同時に調理すべく多数のオイルポット
3及びバスケット4等をそれぞれ複数備えたものにおい
ても適用することが可能であり、その場合は、個々に制
御部10及び記憶部9を備えて各々を制御する構成とし
てもよいが、制御部10及び記憶部9及び大画面の表示
入力部6を1つ備えて集中的に各々を制御する構成とす
れば、コストを抑えることができ、管理が容易となる。
【0064】
【発明の効果】以上のように、本発明は、各種の情報を
記憶した記憶部、記憶部の情報を表示させ、かつ表示画
面から直接入力又は選択を行う表示入力部、及び記憶部
から読み出した情報と表示入力部からの入力又は選択情
報に基づいて、模範モードと設定モードとを選択実行し
て、ヒータの通電とバスケットの上昇及び下降とを制御
する制御部とを備えたので、食材及び食材の数量並びに
その状態等の状況を考慮した適切な調理が行えると共に
細かい微調整を行うことも可能で、さらに、不慣れな調
理者であってもマニュアルを見ることなく、容易に油温
と時間の設定を行うことができる。
【0065】また、本発明のフライヤーは、上記構成に
おいて、制御部が、模範モード時に表示入力部からの油
温と時間の微調整を受け付けるようにしたので、記憶部
から模範モードにて基準となる調理設定を読み出した後
に、そのときの食材の状況及び食材の数量等を考慮して
微調整して調理を行うことが可能となり、より一層、適
切で迅速な調理を行うことが可能となる。
【0066】また、本発明のフライヤーは、上記したい
ずれかの構成において、記憶部が、設定モード時に設定
した食材、油温、時間を、模範モードとして読み出すこ
とができる情報として記憶するようにしたので、微調整
を含んだ煩雑に用いる設定を模範モードとして記憶さ
せ、この情報を模範モードとして読み出すことができ、
再度設定し直す手間が省けて、より迅速に調理すること
ができる。
【0067】また、本発明のフライヤーは、上記したい
ずれかの構成において、記憶部が、操作手順情報、保守
点検手順情報、修理手順情報、修理先情報を記憶し、こ
れらの情報が、表示入力部の入力に又は制御部の判断に
応じて表示されるようにしたので、別途のマニュアルを
参照しつつ操作しなくてもよくなり、状況に応じた対応
が迅速となる。
【0068】また、本発明のフライヤーは、上記したい
ずれかの構成において、表示入力部が、各種の情報、入
力又は選択項目を表示することに加えて、動作状況をも
表示するようにしたので、現在の油温、調理完了までの
残り時間、現在調理中の食材及び食材の量、ヒータ加熱
中等、各種の動作状況を視認することができ、調理ミス
や誤操作を抑制することができると共に、安心して操作
することができ、トラブルの発生状況等が視認すること
ができるので、より一層、状況に応じた対応が迅速とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフライヤーの外観概略構成を示し、
(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図であ
る。
【図2】本発明のフライヤーの内部概略構成を示す図で
ある。
【図3】本発明のフライヤーの模範モードと設定モード
における調理手順を示す図である。
【図4】本発明のフライヤーの表示入力部における画面
表示の一例を示し、(a)〜(e)は、電源投入時の初
期画面である。
【図5】本発明のフライヤーの表示入力部における模範
モードの画面表示の一例を示し、(a)は数量を確認す
る画面を、(b)は調理時間を確認する画面を、(c)
は動作状況を示す画面を、それぞれ示す図である。
【図6】本発明のフライヤーの表示入力部における模範
モードの画面表示の一例を示し、予め設定する時間を調
整する画面を示す図である。
【図7】本発明のフライヤーの表示入力部における画面
表示の一例を示し、(a)は各種の情報を表示する際の
初期画面を、(b)は(a)で「保証期間」を選択した
際に表示される画面を、それぞれ示す図である。
【図8】本発明のフライヤーの表示入力部における画面
表示の一例を示し、図7(a)で「その他」を選択した
際に表示される画面を示す図である。
【図9】本発明のフライヤーの表示入力部における画面
表示の一例を示し、(a)は図8で「注意事項」を選択
した際に表示される画面を、(b)は図8で「使用方
法」を選択した際に表示される画面を、(c)は図8で
「トラブル」を選択した際に表示される画面を、(d)
は図8で「トラブル」を選択した際又は制御部がトラブ
ルを検知したときに表示される画面を、(e)は図8で
「連絡先」を選択した際に表示される画面を、それぞれ
示す図である。
【符号の説明】
1 フライヤー 4 バスケット 5 ヒータ 6 表示入力部 9 記憶部 10 制御部 11 リフトモータ 12 一次サーモ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−89419(JP,A) 特開 平10−248724(JP,A) 特開 平11−267041(JP,A) 特開 平7−132054(JP,A) 特開 平3−29619(JP,A) 特開 昭62−60527(JP,A) 特開 昭56−23924(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47J 37/12

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 食材を挿入して上昇及び下降するバスケ
    ットと、このバスケットが下降時に挿入されるオイルポ
    ットと、このオイルポットに設けられた油の加熱用ヒー
    タとを備えたフライヤーにおいて、揚げる食材、揚げる
    ときの油温、及び揚げる時間を対応させて記憶すること
    ができる各種情報を記憶した記憶部と、この記憶部の情
    報を表示すると共に表示画面から項目や数値を選択して
    入力できる表示入力部と、この表示入力部からの入力、
    前記記憶部に予め記憶された情報に基づく前記ヒータの
    通電制御、前記バスケットの上昇及び下降制御、を行う
    制御部とを備え、前記制御部では、食材と数量の項目の
    選択入力により、前記ヒータと前記バスケットとを模範
    的に制御する模範モードと、油温と時間の数値入力に基
    づいて前記ヒータと前記バスケットとを制御する設定モ
    ードとを選択実行することを特徴とするフライヤー。
  2. 【請求項2】 制御部は、模範モード時に表示入力部か
    らの油温と時間の微調整を受け付けることを特徴とする
    請求項1記載のフライヤー。
  3. 【請求項3】 記憶部は、設定モード時に設定した油
    温、時間を、模範モードとして読み出すことができる情
    報として記憶することを特徴とする請求項1又は2記載
    のフライヤー。
  4. 【請求項4】 記憶部は、操作手順情報、保守点検手順
    情報、修理手順情報、修理先情報を記憶し、これらの情
    報が、表示入力部の入力に又は制御部の判断に応じて表
    示されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに
    記載のフライヤー。
  5. 【請求項5】 表示入力部は、項目選択や数値入力を表
    示することに加えて、動作状況をも表示することを特徴
    とする請求項1乃至4のいずれかに記載のフライヤー。
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