JP3270410B2 - 回転式キャスタ - Google Patents

回転式キャスタ

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JP3270410B2 JP01501599A JP1501599A JP3270410B2 JP 3270410 B2 JP3270410 B2 JP 3270410B2 JP 01501599 A JP01501599 A JP 01501599A JP 1501599 A JP1501599 A JP 1501599A JP 3270410 B2 JP3270410 B2 JP 3270410B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は回転式キャスタに
係り、特に球輪の円盤基材に球輪の軸方向に回転する副
輪を配設した回転式キャスタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、回転式キャスタは、例えば、特公
平7−71882号等に開示されているように、基本的
な構成は、固定軸受に水平回転自在にヨークが垂設さ
れ、該ヨークに球輪が水平回転軸を介して回転自在に架
設されている。該球輪は、ヨークに軸支されている円盤
基材の両面に半球輪を、円心部に配設された球輪軸を円
盤基材の軸受けに支承させてあり、球輪は円盤基材の回
転軸なりに及び半球輪の球輪軸なりに回転することがで
きる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記構成をもつ従来の
回転式キャスタは、円盤基材に回転自在に支承された半
球輪が接地して回転する構成なので、円盤基材の径が半
円球輪の径よりもやや小さく設定されている。その結
果、円盤基材の水平な回転軸を回転心として球輪が回転
する場合には、円盤基材と半円球輪との径の段差によっ
て、カタカタと衝撃音が生じるという難点があった。ま
た、球輪は接地面が点状に小さいため、僅かな力の変動
によってもヨークが偏向して不必要な旋回が生じ、その
結果台車が横ブレし、時によって浮上りが生じる難点が
ある。この発明はその衝撃音が生じず、不必要な横ブレ
の生じない回転式キャスタを提供することを目的として
開発されたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は前記課題を解
決するために、請求項1の発明では、固定軸受に水平回
転自在に垂設したヨークに、水平な回転軸を介して球輪
を回転自在に架設し、球輪を円盤基材とその両面に対向
状に配した一対の半球輪で構成された回転式キャスタに
おいて、半球輪の半径よりやや小径の円盤基材の正面中
心を通る水平線上の両端面に回転軸を配設すると共に、
円盤基材の正面中心を通る垂線上の両端縁部に副輪を、
副輪軸が回転軸と直交状に位置し、副輪の周面が半球輪
の平面側の円周面と面一になるように配設してなる、と
いう技術的手段を講じている。
【0005】また、請求項2の発明では、前記回転軸
は、ヨークの軸受に外部から挿通させ、その軸端部を円
盤基材の軸孔に螺着するように構成する、という技術的
手段を講じている。
【0006】請求項3の発明では、前記円盤基材は、副
輪配設部に副輪孔を貫通形成し、該副輪孔の両側面を被
覆するように一対の軸受体を配して、該両軸受体間に副
輪軸を架設する、という技術的手段を講じている。
【0007】更に、請求項4の発明では、前記一対の半
球輪は、それぞれ平面側中心部に球輪軸を突設し、片方
の球輪軸は円盤基材の軸受ベアリング内孔に内嵌固定す
ると共にその先端部は係合部とし、他方の球輪軸は先端
面に嵌装孔を形成して、該嵌装孔を前記係合部に外嵌固
定するよう構成された、という技術的手段を講じてい
る。
【0008】このように球輪は円盤基材に支持された一
対の半球輪も回転するようになっているため、両半球輪
が回転する時には、その中間にある円盤基材が接地しな
いように、半径が半球輪の半径よりやや小さく形成され
ている。従って従来は、回転時に円盤基材と半球輪との
半径の差を起因とする段差により、カタカタと衝撃音が
発生していたが、この発明においては、円盤基材の中心
を通る垂線上に副輪を配設して、段差を無くしたため
に、衝撃音が生じにくい。
【0009】前記副輪は円盤基材の盤面に沿う方向に回
転するので、円盤基材に沿って両半球輪が回転するとき
には、副輪も回転する。また、前記副輪の回転方向に対
して斜めの力がかかる時は、副輪の周面が球面ではない
ので、球輪の回転が停止するため、不必要な旋回と、こ
れを起因とする横ブレが防止される。更に力がかかる
と、固定軸を中心としてヨークが偏心回転して力のかか
る方へ台車が容易に移動する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の回転式キャス
タの好適実施例について図面を参照しながら説明する。
図1および図2に示す回転式キャスタ1は、図示しない
台車等に固定される固定軸受2に、その上部の固定軸4
を垂直に支承されたヨーク3が水平方向の回転自在に配
設されている。
【0011】符号2Aはベアリング、2Bはベアリング
押板、2Cはネジ孔である。前記ヨーク3は水平な基部
3A両端部に垂設された垂部3B,3Bの側面にそれぞ
れ嵌装部3C,3Cを形成して、該嵌装部3C,3Cに
軸受5,5が嵌装配設されている。符号5Aはベアリン
グ、5Bはベアリング被覆板である。該両軸受5.5に
は球輪6が回転軸9,9により回転自在に架設されてい
る。また該回転軸9,9は、ヨーク3の回転中心線より
後方に偏心させて配設されている。
【0012】前記球輪6は図1に示されているように、
円盤基材7の前後両面に略半球態の半球輪8,8をその
平面側8A,8Aを対向状に連結して球状に構成したも
のである。前記円盤基材7は、図2に示す正面におい
て、円心部にベアリングからなる軸受部7Aが形成さ
れ、正面の中心を通る水平線上の左右端面に軸孔7B,
7Bが中心方向へ向けて深くネジ孔状に形成されてい
る。
【0013】また正面の中心を通る垂線上の上下端縁部
に正面略円状の副輪孔7C,7Cが前後に貫通して形成
され、該副輪孔7C,7Cに副輪10,10が配され、
前後軸受体11,11で副輪孔7C,7Cを被覆した状
態で、前後軸受体11,11に副輪軸12を介して副輪
10,10が回転自在に支承されている。この円盤基材
7の半径は前記半球輪8,8の半径より例えば1ミリ前
後小さく形成されており、前記副輪10,10は円盤基
材7の周面より突出し、その周面は半球輪8,8の平面
側8Aにおける周面と面一に設定されている。
【0014】前記半球輪8,8は、球体を半割とし、前
記円盤基材7の厚みの半分ずつ半球の平面側から削除し
た大きさに設定されている。また、平面側8Aは椀状に
刳抜かれていて、中心部に球輪軸13,13が球心方向
へ突出形成されている。一方の球輪軸13は平面側8A
端面部より先部を前記円盤基材7の軸受部7Aのベアリ
ング内孔に内嵌固定し、その先端部はベアリング外に突
出されて係合部13Aとして形成されている。
【0015】他方の球輪軸13はその先端面を平面側8
A端面と面一に形成され、その先端面には前記係合部1
3Aの嵌合可能な嵌装孔13Bが形成されている。ま
た、前記嵌装孔13B内にはキイ溝13Cが形成され、
係合部13Aの周面には、該キイ溝13Cと係合するキ
イ突体13Dが突設されている。しかして前記係合部1
3Aを嵌装孔13Bに嵌装し、キイ溝13Cにキイ突体
13Dを係合させることによって固定し一体に形成され
ている。
【0016】上記のように構成されたこの球輪6は、ヨ
ーク3の軸受5,5間に配設され、軸受5,5の外方か
らベアリング5A,5A内孔に挿通した回転軸9,9の
先端おねじ部を前記円盤基材7の軸孔7B,7Bに螺合
させることによって球輪6は回転自在に支承されてい
る。
【0017】上記回転式キャスタ1は、ショッピングカ
ートなどの台車の下部に通常のキャスタと同様に配設し
たとき、次のような作用をもつ。図1において、台車が
右方に移動するとき、球輪6の回転軸9,9は、ヨーク
3の固定軸4の軸心線より後方に位置して移動すること
になり、回転軸9,9を中心として回転する球輪6は半
球輪8,8の表面と、円盤基材7の周面間に段差があっ
ても、その段差を副輪10,10の周面が補っているた
め、従来品のように台車を移動中にカタカタと音が生起
することはない。
【0018】また、図2の状態で、左方もしくは右方に
移動する場合には、回転軸9,9を中心として、半球輪
8,8が回転すると共に、接地している方の副輪10が
副輪軸12を中心に回転する。
【0019】図2の状態で副輪の回転方向に対して斜め
の力がかかった時には、副輪の周面が球面でないため、
回転が停止し、不必要な旋回とこれを起因とする台車の
横ブレを防止することができる。
【0020】この発明は前記実施例に限定されるもので
はなく、用途に合わせて適宜設計変更をすることができ
る。例えば、図1における固定軸受2のベアリング2A
上にゴム製の防塵キャップを嵌装させることができる。
ヨーク3全体にも防塵カバーを被着させてもよい。ま
た、球輪6の成形素材は金属、合成樹脂など任意であ
る。回転軸、副輪軸はセラミックで形成することができ
る。球輪軸の連結は、接着、圧入等の適宜の手段を用い
ることができる。
【0021】
【発明の効果】上記のように構成されたこの発明は次の
ような優れた効果を有している。球輪において、半径の
小さな円盤基材の中心を通る垂線上の上下端縁部に副輪
を配設し、その周面を半球輪の平面側の円周面と面一に
設定したので、回転軸を中心として回転する球輪接地面
で円盤基材と半球輪との段差が解消され、衝撃音が起生
しにくい。副輪は副輪軸が半球輪の球輪軸と平行に配設
されているため、半球輪の回転時には副輪も回転して球
輪全体の回転に支障が生じない。また、副輪の回転方向
に対して斜め方向に力がかかっても、副輪は周面が球面
でないので、球輪の回転が停止する。このため不必要な
ヨークの旋回と、これに伴う台車の横ブレが解消され
る。副輪は既成の円盤基材にも容易に取付けることがで
き、既成キャスタの性能向上を図ることができる。更
に、副輪は小さな成形品であり、性能向上に比してコス
ト負担が少なくてすみ有益である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の回転式キャスタの実施例の縦断側面
図である。
【図2】同回転式キャスタの縦断正面図である。
【符号の説明】
1 回転式キャスタ 2 固定軸受 2A ベアリング 2B ベアリング押板 2C ネジ孔 3 ヨーク 3A 基部 3B 垂部 3C 嵌装部 4 固定軸 5 軸受 6 球輪 7 円盤基材 7A 軸受部 7B 軸孔 7C 副輪孔 8 半球輪 8A 平面側 9 回転軸 10 副輪 11 軸受体 12 副輪軸 13 球輪軸 13A 係合部 13B 嵌装孔

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定軸受に水平回転自在に垂設したヨー
    クに、水平な回転軸を介して球輪を回転自在に架設し、
    球輪を円盤基材とその両面に対向状に配した一対の半球
    輪で構成された回転式キャスタにおいて、 半球輪の半径よりやや小径の円盤基材の正面中心を通る
    水平線上の両端面に回転軸を配設すると共に、 円盤基材の正面中心を通る垂線上の両端縁部に副輪を、
    副輪軸が回転軸と直交状に位置し、副輪の周面が半球輪
    の平面側の円周面と面一になるように配設したことを特
    徴とする回転式キャスタ。
  2. 【請求項2】 前記回転軸は、ヨークの軸受に外部から
    挿通させ、その軸端部を円盤基材の軸孔に螺着するよう
    に構成されたことを特徴とする請求項1に記載された回
    転式キヤスタ。
  3. 【請求項3】 前記円盤基材は、副輪配設部に副輪孔を
    貫通形成し、該副輪孔の両側面を被覆するように一対の
    軸受体を配して、該両軸受体間に副輪軸を架設すること
    を特徴とする請求項1または2のいずれかに記載された
    回転式キャスタ。
  4. 【請求項4】 前記一対の半球輪は、それぞれ平面側中
    心部に球輪軸を突設し、片方の球輪軸は円盤基材の軸受
    ベアリング内孔に内嵌固定すると共にその先端部は係合
    部とし、他方の球輪軸は先端面に嵌装孔を形成して、該
    嵌装孔を前記係合部に外嵌固定するよう構成されたこと
    を特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載された
    回転式キャスタ。
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ES2545834B1 (es) * 2014-02-14 2016-06-23 Universitat Politècnica De Catalunya Rueda omnidireccional y móvil omnidireccional

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