JP3269721B2 - 移動無線通信装置 - Google Patents

移動無線通信装置

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JP3269721B2 JP30182893A JP30182893A JP3269721B2 JP 3269721 B2 JP3269721 B2 JP 3269721B2 JP 30182893 A JP30182893 A JP 30182893A JP 30182893 A JP30182893 A JP 30182893A JP 3269721 B2 JP3269721 B2 JP 3269721B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は移動端末の基地局に対
する位置登録機能を有する移動無線通信装置に関し、特
に位置登録機能を利用して移動端末の位置を追跡できる
ようにした移動無線通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複数の移動端末と、該移動端末と
無線回線を介して接続されると共に網に接続された複数
の基地局とを具備し、移動端末は複数の基地局のいずれ
かに自動的に位置登録を行う移動無線通信装置が知られ
ている。この移動無線通信装置において、特定の移動端
末を呼び出す場合は、該移動端末が位置登録された基地
局を網が検索し、この検索した基地局を介して該移動端
末を呼び出す。
【0003】ところで、このような移動無線通信装置に
おいて、例えば、網に接続された発信端末からある移動
端末を網を介して呼び出したが、この移動端末から応答
が得られない場合は、この発信端末の操作者はこの移動
端末の携帯者が何等かの理由で応答できないことは推測
できても、この移動端末がどこにあるかは知ることがで
きない。
【0004】また、移動端末の携帯者が通信終了後、こ
の移動端末を置き忘れて紛失してしまったような場合
は、網に接続された他の端末からこの移動端末を呼び出
して、この移動端末を鳴動させることができても、この
移動端末がどこにあるかを知ることができない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のごとく、従来の
位置登録機能を有する移動無線通信装置においては、網
に接続された発信端末から移動端末を呼び出すことはで
きても、この移動端末がどこにあるかを知ることはでき
なかった。
【0006】そこで、この発明は、移動端末が応答しな
くてもこの移動端末がどこにあるかを容易に知ることが
できる移動無線通信装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を発生するた
め、この発明は、複数の移動端末と、該移動端末と無線
回線を介して接続される複数の基地局とを具備し、前記
移動端末は前記複数の基地局のいずれかに位置登録を行
い、前記移動端末に対する呼び出しは前記位置登録され
た基地局を介して行う移動無線通信装置において、前記
基地局は、当該基地局の設置場所情報を記憶する設置場
所情報記憶手段と、前記移動端末への呼出継続時間を計
測し、計測時間が予め設定された所定時間を超えると前
記設置場所情報の送信要求として検出する送信要求検出
手段と、前記送信要求検出手段による送信要求の検出に
応答して前記設置場所情報記憶手段に記憶された設置場
所情報を送信する設置場所情報送信手段とを具備するこ
とを特徴とする。
【0008】
【作用】この発明では、基地局に当該基地局の設置場所
情報を記憶する設置場所情報記憶手段を設け、送信要求
検出手段により、設置場所情報の送信要求を検出する
と、設置場所情報送信手段により、設置場所情報記憶手
段に記憶された基地局の設置場所情報を送信する。
【0009】ここで、前記送信要求検出手段は、前記移
動端末への呼出継続時間を計測するタイマ手段と、前記
タイマ手段による計測時間が予め設定された所定時間を
越えると前記送信要求として検出する検出手段とを具備
し、前記設置場所情報送信手段は、前記移動端末への呼
出端末に対して前記設置場所情報を送信するように構成
することができる。
【0010】また、前記送信要求検出手段は、発信端末
から送出された送信要求を検出し、前記設置場所情報送
信手段は、前記発信端末に対して前記設置場所情報を送
信するように構成することができる。
【0011】また、前記設置場所情報送信手段は、前記
設置場所情報の送信を一定の条件で制限する設置場所情
報送信制限手段を具備するように構成してもよい。
【0012】
【実施例】以下、この発明に係わる移動無線通信装置の
実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0013】図1は、この発明に係わる移動無線通信装
置の基地局の構成を示すブロック図である。
【0014】図1において、基地局100は、移動端末
との無線送受信を行う無線部101、図示しない回線網
に接続された有線回線を介して送受信を行う回線処理部
102、マイクロプロセッサとメモリとを具備し、基地
局各部を制御する制御部103、磁気テープ装置、集積
回路メモリ等の記憶装置によって構成され、基地局設置
場所情報を記憶する情報記憶部104、情報記憶部10
4の記憶内容を通信回線上に出力する情報出力部105
から構成される。
【0015】また、制御部103は、有線回線および無
線回線上の位置情報出力要求信号を検出する位置情報出
力要求検出手段106、移動端末への着呼呼出継続時間
を計測する着呼呼出時間計測タイマ手段107、基地局
設置場所情報出力の実行許可・禁止等の設定を記憶する
情報出力設定記憶手段108を含んでいる。
【0016】ところで、この実施例は、発信端末から基
地局設置場所情報出力の要求があった場合、所定の条件
を満たすと、発信端末に対して基地局設置場所の情報を
出力する。
【0017】まず着呼呼出時間計測タイマ手段107に
は、数秒から数十秒程度の満了時間値が設定されてい
る。
【0018】また、情報出力設定記憶手段108には情
報出力部105からの情報出力を制限する条件が設定さ
れている。制限条件の内容としては、情報の回線への出
力をいっさい許可しないこと、ある時刻からある時刻ま
では出力を許可しないこと、特定の移動端末を対象とす
る位置情報出力要求に対して出力を許可しないこと等が
ある。これらの設定は基地局管理者が行う。
【0019】また、個々の移動端末から無線を介して自
端末に関する情報出力を制限・禁止する設定を記憶させ
ることもできる。
【0020】また、情報記憶部104には、基地局設置
場所情報を記憶させておく。情報の内容は、例えば、
「東京都日野市旭ケ丘3丁目交差点前」、「ここは川崎
市幸区小向東芝町東芝総合研究所4階西です」等の音声
や、「ココハ トウキョウ ヒノシ シヤクショ デ
ス」等の文字データ、イメージデータの類、またはそれ
らの組み合わせによって地名や建造物名等を具体的に教
えられるものとする。
【0021】この実施例では、発信端末に対して基地局
設置場所の情報を出力するに際しては、基地局100は
次に示す2つの動作をする。
【0022】第1は、基地局を介しての移動端末への呼
出開始と共にタイマを起動し、応答無く一定時間を経過
した場合に基地局設置場所情報を発信者端末へ送信する
(以下、これを第1の動作という)。
【0023】第2は、発信者端末からの位置情報出力要
求信号を検出した場合に、基地局設置場所情報を発信者
端末へ送信する(以下、これを第2の動作という)。
【0024】次に、上記第1の動作について詳述する。
【0025】ある移動端末がこの基地局に位置登録して
いるときに、ある発信者端末からの移動端末呼出が有線
回線を介して基地局に着信したとする。この場合、制御
部103は、まず情報出力設定記憶手段108における
ビットフラグを判定する等の方法で、現在基地局設置場
所情報の出力が禁止されていないかを確認する。
【0026】また、対象とされている移動端末に関して
上記情報の出力が禁止されていないかを確認する。
【0027】どちらかが禁止されている場合は、基地局
は単に移動端末に着呼呼出をかける。どちらも禁止され
ていなければ、基地局は移動端末に着呼呼出をかけると
ともに、タイマ手段107を起動する。タイマが満了す
る前に移動端末から応答があれば基地局は移動端末との
間に無線回線を開設し、タイマを停止する。タイマが満
了するまでに応答がなければ、基地局は情報出力部10
5と回線処理部102を接続し、情報記憶部104に記
憶してある基地局設置場所情報を、音声や文字データ、
またはその組み合わせとして有線通信回線に出力する。
【0028】ただし、タイマ満了後、上記情報の出力を
開始した後も、移動端末からの応答があれば、出力を打
ち切り、移動端末との間に無線通信回線を開設する。
【0029】この方法により、発信者は移動端末が誰に
も携帯されていない場合、または携帯者に応答できない
事情がある場合でも、移動端末がどこの基地局の周辺に
あるかを知ることができる。
【0030】次に、上記第2の動作について詳述する。
【0031】ある移動端末がこの基地局に位置登録して
いるときに、ある発信者端末から移動端末を特定するた
めの移動端末呼出番号と位置情報出力要求信号との組み
合わせが基地局に着信したとする。この場合、位置情報
出力要求検出手段106において位置情報出力要求信号
を検出する。また、出力が禁止されていないかを情報出
力設定記憶手段108で確認するのは上記第1の動作の
場合と同様である。出力が禁止されていなければ、基地
局は情報出力部104と回線処理部102を接続し、基
地局設置場所情報を出力する。出力が禁止されている場
合は、解答できない状態である旨を音声や文字データの
送信によって発信者端末に通知する。
【0032】この方法により、発信者は移動端末を呼び
出さなくても、移動端末の位置を知ることができる。
【0033】また、発信者端末と移動端末とが通信を行
っている場合でも、発信者端末からの位置情報出力要求
信号を位置情報出力要求検出手段106において検出し
た場合、出力が禁止されていない場合は、基地局は無線
部101と回線処理部102との接続を一時中断し、情
報出力部105と回線処理部102を接続して、基地局
設置場所情報を出力する。そして、出力開始後、一定時
間の経過により通話に復帰する。この方法により、発信
者は移動端末への着呼が移動端末の機能により自動応答
された場合でも、移動端末の位置を知ることができる。
【0034】なお、上述の例は、いずれも有線回線から
の着信の場合について説明したが、同じ基地局に対する
移動端末からの無線回線上の着信である場合にも適用で
きる。出力を開始する際に、回線処理部102と情報出
力部105を接続する代わりに、無線部101と回線処
理部102を接続するだけの違いである。
【0035】図2は、この実施例の移動無線通信装置の
全体構成図であり、201は回線網、202は位置登録
データベース、203は発信者端末であり、205は基
地局100に位置登録している移動端末である。
【0036】まず、移動端末への着呼後、タイムアウト
により基地局が基地局設置場所情報を出力する第1の動
作について説明する。
【0037】発信者端末203から移動端末205の呼
出番号が入力されると、回線網201は位置登録データ
ベース202を検索して、移動端末205がどこの基地
局に位置登録しているかを識別し、基地局100へ着呼
する。基地局100は移動端末205へ着呼するが、基
地局設置場所情報出力が禁止されていなければ、タイマ
を起動する。移動端末205からの応答が無くタイマ時
間が満了した場合、基地局100は回線網201を介し
て発信者端末203へ上記情報を出力する。
【0038】次に、発信者端末203から位置情報要求
信号が入力された場合に基地局設置場所情報出力を開始
する場合の上記第2の動作について説明する。
【0039】発信者端末203から移動端末205の呼
出番号と位置情報要求信号の組み合わせが入力されたと
き、回線網201は位置登録データベース202を検索
し、基地局100に着信する。しかし、基地局100は
移動端末205への着呼は行わないで、ただちに回線網
201を介して発信者端末203へ基地局設置場所情報
を出力する。ただし、上記情報出力が禁止されている場
合は、解答できない旨を発信者端末203へ通知する。
【0040】次に、基地局100の動作を図3乃至図5
のフローチャートを参照しながら説明する。
【0041】図3は、基地局100の全体的な動作を示
すゼネラルフローチャートである。この処理では、基地
局への着信があると(ステップ300)、基地局は着信
の種類を判定する(ステップ310)。ここで、移動端
末205への着呼である場合は、上記第1の動作を実行
し(ステップ320)、位置情報要求信号である場合
は、上記第2の動作を実行する(ステップ330)。
【0042】図4は、上記ステップ320の詳細フロー
チャートである。
【0043】この処理では、基地局設置場所情報出力が
禁止されていないか確認し(ステップ400)、禁止さ
れていなければ、目的となる移動端末について上記情報
出力が禁止されていないかを確認する(ステップ41
0)。いずれかで禁止されていれば、移動端末への呼出
を開始するのみである(ステップ420)。
【0044】禁止されていなければ、移動端末への呼出
を開始すると共に(ステップ430)、タイマを起動す
る(ステップ440)。タイマ満了前に移動端末からの
応答がなければ(ステップ450でNO)、基地局設置
場所情報出力を開始する(ステップ460)。一方、応
答があれば(ステップ450でYES)、タイマを停止
し(ステップ470)、発信者端末と移動端末との通話
を開始する(ステップ480)。
【0045】図5は、上記ステップ330の詳細フロー
チャートである。
【0046】この処理では、基地局設置場所情報出力が
禁止されていないか確認し(ステップ500)、禁止さ
れていなければ、目的となる移動端末について上記情報
出力が禁止されていないかを確認する(ステップ51
0)。そして、すでに禁止されている場合は、発信者端
末に対して出力不可能であることを通知する(ステップ
530)。禁止されていなければ上記情報の出力を開始
する(ステップ520)。 図6は、発信者端末からの
着信に対して移動端末が応答せず、タイマ満了となって
基地局設置場所情報出力を開始する場合(第1の動作)
の制御シーケンスである。
【0047】発信者端末からの発呼(1)により、交換
機(回線網)は基地局に着呼し(2)、基地局は移動端
末へ着呼する(3)。移動端末は着呼応答を返し
(4)、ベルを鳴動して着信を端末携帯者に通知する。
着呼応答を受けた基地局は、着呼呼出継続時間計測タイ
マを起動し、交換機へ着呼応答を送信する(5)。それ
を受けた交換機は、発信者端末に呼出を送信し(6)、
リングバックトーン(RBT)を送出する。タイマがタ
イムアップすると、基地局が移動端末の代わりに応答す
る(7)。基地局は発信者端末へ応答を送信する(8)
と共に、基地局へ応答確認を送信し(9)、基地局は基
地局設置場所情報出力を開始する(10)。
【0048】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
基地局に当該基地局の設置場所情報を記憶する設置場所
情報記憶手段を設け、送信要求検出手段により、設置場
所情報の送信要求を検出すると、設置場所情報送信手段
により、設置場所情報記憶手段に記憶された基地局の設
置場所情報を送信するように構成したので、移動端末が
応答しなくてもこの移動端末がどこにあるかを容易に知
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わる移動無線通信装置の基地局の
構成を示すブロック図。
【図2】この実施例の移動無線通信装置の全体構成を示
す全体構成図。
【図3】図1に示した基地局の動作を説明するゼネラル
フローチャート。
【図4】図3に示したステップ320の詳細フローチャ
ート。
【図5】図3に示したステップ330の詳細フローチャ
ート。
【図6】図2に示した実施例の制御シーケンス図。
【符号の説明】
100 基地局 101 無線部 102 回線処理部 103 制御部 104 情報記憶部 105 情報出力部 106 位置情報出力要求検出手段 107 着呼呼出時間計測タイマ手段 108 情報出力設定記憶手段 201 回線網 202 位置登録データベース 203 発信者端末 205 移動端末
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04Q 7/34 H04B 7/26

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の移動端末と、該移動端末と無線回
    線を介して接続される複数の基地局とを具備し、前記移
    動端末は前記複数の基地局のいずれかに位置登録を行
    い、前記移動端末に対する呼び出しは前記位置登録され
    た基地局を介して行う移動無線通信装置において、 前記基地局は、 当該基地局の設置場所情報を記憶する設置場所情報記憶
    手段と、 前記移動端末への呼出継続時間を計測し、計測時間が予
    め設定された所定時間を超えると前記設置場所情報の送
    信要求として検出する送信要求検出手段と、 前記送信要求検出手段による送信要求の検出に応答して
    前記設置場所情報記憶手段に記憶された設置場所情報を
    送信する設置場所情報送信手段とを具備することを特徴
    とする移動無線通信装置。
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