JP3269341B2 - インバータ - Google Patents

インバータ

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JP3269341B2
JP3269341B2 JP20635395A JP20635395A JP3269341B2 JP 3269341 B2 JP3269341 B2 JP 3269341B2 JP 20635395 A JP20635395 A JP 20635395A JP 20635395 A JP20635395 A JP 20635395A JP 3269341 B2 JP3269341 B2 JP 3269341B2
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知宏 小林
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B70/00Technologies for an efficient end-user side electric power management and consumption
    • Y02B70/10Technologies improving the efficiency by using switched-mode power supplies [SMPS], i.e. efficient power electronics conversion e.g. power factor correction or reduction of losses in power supplies or efficient standby modes

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  • Inverter Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電圧型パルス幅
変調(PWM)方式で制御するインバータに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来のGTOインバータは、GTOがタ
ーンオンする場合に発生する高di/dtによる破壊か
らGTOを保護するために、各アームにアノードリアク
トルと呼ばれるインダクタンス成分を挿入し、di/d
tを制限していた。このような構成のインバータ主回路
は、たとえば、特開昭61−39866号公報に記載さ
れており、また、インバータの駆動信号を発生する三角
波比較PWM方式は、例えば、文献、山村昌監修、大野
栄一編著、「パワーエレクトロニクス入門」(改訂2
版)オーム社の218頁、図12・25に記載されてい
る。
【0003】従来のGTOインバータの動作を図に基づ
いて説明する。図29は従来の装置の動作を説明するた
めのものでGTOインバータ主回路を示しており、図3
0は従来の制御回路のPWM発生回路を示したものであ
り、図31は従来の装置の動作を説明するためのPWM
信号のタイムチャートである。
【0004】図29において、1は直流コンデンサでイ
ンバータの入力部であり、3、8はGTO、4、9は環
流ダイオード、5、11はスナバダイオード、6はスナ
バ抵抗、7、10はスナバコンデンサ、12、13、1
4、15はPWM信号を入力する端子、48はGTOタ
ーンオン時のdi/dtを抑制してGTOを高di/d
tから保護するアノードリアクトルである。なお、G.
Dはゲートドライブ回路である。
【0005】図30において、16は電圧指令値の入力
部で、通常は交流正弦波の指令値が入力される。36は
キャリア三角波のパターンを記憶しているROM、2
5、26は入力部16から入力された電圧指令値とRO
M36から生成されたキャリア三角波を比較して、それ
ぞれ並列する左右のアームのPWM信号として発生する
コンパレータ、27は発生したPWM信号に上下アーム
短絡防止期間や過小オンパルス、オフパルスを与えるた
めの過小オンパルス・オフパルス発生回路、28、2
9、30、31はそれぞれ図29の入力端子12、1
3、14、15につながるPWM信号出力端子である。
【0006】まず、PWM発生回路の動作について図3
0と図31を参照しながら説明する。ROM36から生
成される信号はコンパレータ25、26にそれぞれC
1、C2のような三角波で与えられる。この時、入力部
16から入力される電圧指令値が0Vであるとすると、
コンパレータでPWM信号となって端子28、29、3
0、31に出力される信号は、それぞれC5−c、C6
−c、C7−c、C8−cに示す波形となって、C5−
cとC7−cやC6−cとC8−cに示すように並列す
るGTOが同時にターンオン、ターンオフして、インバ
ータの出力波形はC9−cのような0V電圧出力とな
る。
【0007】次に、主回路の動作について図29を参照
しながら説明する。上述のように出力電圧が0V付近で
はGTO3とGTO8がほぼ同時にターンオンするの
で、この場合、図29において、まずGTO8がターン
オンすると、直流コンデンサ1側から、GTO8、スナ
バコンデンサ10、スナバダイオード11を通じて、ス
ナバ電流が流れ、スナバコンデンサ10が配線インダク
タンスに蓄えられているエネルギーによって直流コンデ
ンサ1の電圧以上に過充電される。
【0008】この時、GTO3がターンオンすると、ス
ナバコンデンサ10の過充電によって生じた電圧差によ
ってスナバダイオード11に一瞬、リカバリ電流と呼ば
れる逆方向電流が流れ、環流ダイオード9を通じて直流
コンデンサ1からGTO3に流れ込んでいるターンオン
電流に重畳する。この電流は、アノードリアクトル48
によってdi/dtが抑制されているため、GTO3が
di/dtによって破壊されない。また、電流がGTO
8と環流ダイオード4を通って環流状態にあるとき、G
TO8がターンオフすると、スナバダイオード52がオ
ン状態となって、スナバコンデンサ51が徐々に充電さ
れる状態となる。次にGTO49がオンした時、ダイオ
ード52はオンした状態にあるので、一瞬リカバリ電流
が流れ、GTO49のターンオン電流に重畳する。この
電流は、アノードリアクトル48によってdi/dtが
抑制されているため、GTO49がdi/dtによって
破壊されない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の装置は、上記の
ような構成をしているので、各アームに備わっているリ
アクトルを廃止し、直流コンデンサとインバータユニッ
ト間にリアクトルを1つ設置して小型化、低価格化を図
ろうとしても、並列するアームのGTOがほぼ同時にタ
ーンオンし、先にターンオンしたアームのスナバダイオ
ードのリカバリ電流が後にターンオンしているGTOの
ターンオン電流に重畳した場合に、di/dtを抑制す
るインダクタンス成分が存在しないので、高di/dt
となって、後からターンオンしているGTOが破損して
しまうという問題点があった。また、環流モードにおい
て、先にターンオフしたアームのスナバダイオードのリ
カバリー電流が、後にターンオンしているGTOのター
ンオン電流に重畳する際に、di/dtを抑制するイン
ダクタンス成分が存在しないので、高di/dtとなっ
て、後からターンオンしているGTOが破損してしまう
という問題点があった。
【0010】この発明は上記のような問題を解決するた
めになされたものであり、従来、各アームに設置されて
いたdi/dt抑制用のリアクトルを、直流電圧源とイ
ンバータユニットの間に1つ設置するか、もしくは、リ
アクトルを設けずにその配線のインダクタンス分によっ
て実現できるようなPWM発生回路を提供して、小型で
安価なインバータを得ることを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】(1)この発明に係わる
インバータは、並列接続されたアームの半導体素子を有
し、指令値に応じてパルス変調した点弧パルスを発生
し、この点弧パルスにより上記半導体素子を導通して
所定の交流出力を得るインバータにおいて、上記指令値
が零近傍の所定の閾値内か否かを判定する判定手段と、
この判定により指令値が上記所定の閾値内と判定された
、上記並列接続された各アームの半導体素子に対する
点弧パルス点弧時点をそれぞれ異なるようにし、各ア
ームの半導体素子が同時にターンオン、ターンオフしな
いようにした点弧パルス生成手段を設けたものである。
【0012】(2)また、並列接続されたアームの半導
体素子を有し、指令値に応じてパルス変調した点弧パル
スを発生し、この点弧パルスにより上記半導体素子を
導通して所定の交流出力を得るインバータにおいて、上
記指令値が零近傍の所定の閾値内か否かを判定する判定
手段と、この判定により指令値が上記所定の閾値内と判
定された時、上記並列接続された各アームの半導体素子
に対する点弧パルスの内、一方の点弧パルスが他方の点
弧パルスより遅れて上記半導体素子を点弧させ、且つ、
先に消弧させるようなパルス幅とされ、各アームの半導
体素子が同時にターンオン、ターンオフしないようにし
点弧パルス生成手段を設けたものである。
【0013】(3)また、並列接続されたアームの半導
体素子を有し、指令値に応じてパルス変調した点弧パル
スを発生し、この点弧パルスにより上記半導体素子を
導通して所定の交流出力を得るインバータにおいて、上
記指令値が零近傍の所定の閾値内か否かを判定する判定
手段と、この判定により指令値が上記所定の閾値内と判
定された時、上記並列接続された各アームの半導体素子
に対する点弧パルスの内、一方の点弧パルスが他方の点
弧パルスより遅れて上記半導体素子を点弧させ、且つ、
遅れて消弧させるようなパルス幅とされ、各アームの半
導体素子が同時にターンオン、ターンオフしないように
した点弧パルス生成手段を設けたものである。
【0014】(4)また、並列接続されたアームの半導
体素子を有し、指令値に応じてパルス変調した点弧パル
スを発生し、この点弧パルスにより上記半導体素子を
導通して所定の交流出力を得るインバータにおいて、キ
ャリア信号の三角波を発生するキャリア信号発生手段
と、上記指令値が零近傍の所定の閾値内か否かを判定す
る閾値内判定手段と、上記指令値が上記所定の閾値内
判定された時、上記三角波と所定のバイアス値との交点
に応じたパルス幅の第1の点弧パルスと、上記三角波を
反転した三角波と上記所定のバイアス値との交点に応じ
たパルス幅の第2の点弧パルスとを生成する第1のパル
ス変調手段と、上記第1および第2の点弧パルスを各々
反転した第3および第4の点弧パルスを生成する第2の
パルス変調手段とを設け、上記第1と第2の点弧パルス
で上記並列接続された一方のアームの半導体素子を点
すると共に、上記第3と第4の点弧パルスで上記並列接
続された他方のアームの半導体素子を点弧することによ
り、各アームの半導体素子が同時にターンオン、ターン
オフしないようにしたものである。
【0015】(5)また、並列接続されたアームの半導
体素子を有し、指令値に応じてパルス変調した点弧パル
スを発生し、この点弧パルスにより上記半導体素子を
導通して所定の交流出力を得るインバータにおいて、キ
ャリア信号の三角波を発生するキャリア信号発生手段
と、この三角波の立ち上がりと立ち下がり期間に対応し
て波形値が正の所定値と負の所定値から成る方形波を発
生する方形波発生手段と、上記指令値が零近傍の所定の
閾値内か否かを判定する閾値内判定手段と、上記指令値
上記所定の閾値内と判定された時、上記方形波と上記
三角波との交点に対応したパルス幅の第1の点弧パルス
と、上記方形波と上記三角波を反転した三角波との交点
に対応したパルス幅の第2の点弧パルスを生成する第1
のパルス変調手段と、上記第1および第2の点弧パルス
を各々反転した第3および第4の点弧パルスを生成する
第2のパルス変調手段とを設け、上記第1と第2の点弧
パルスで上記並列接続された一方のアームの半導体素子
を点弧すると共に、上記第3と第4の点弧パルスで上記
並列接続された他方のアームの半導体素子を点弧する
とにより、各アームの半導体素子が同時にターンオン、
ターンオフしないようにしたものである。
【0016】(6)また、並列接続されたアームの半導
体素子を有し、指令値に応じてパルス変調した点弧パル
スを発生し、この点弧パルスにより上記半導体素子を
導通して所定の交流出力を得るインバータにおいて、指
令値の正負を判定する正負判定手段、指令値が所定の閾
値内か否かを判定する閾値内判定手段、上記指令値が
記所定の閾値内と判定された時、上記正負判定手段の判
定結果に応じて正または負の所定の修正値を生成する修
正値生成手段、及び上記指値を上記修正値に切り換え
る指令値修正手段を備え、上記修正値に基づいて点弧パ
ルスを生成し上記並列接続された各アームの半導体素子
を各々点弧することにより、各アームの半導体素子が同
時にターンオン、ターンオフしないようにしたものであ
る。
【0017】(7)また、並列接続されたアームの半導
体素子を有し、指令値に応じてパルス変調した点弧パル
スを発生し、この点弧パルスにより上記半導体素子を
導通して所定の交流出力を得るインバータにおいて、指
令値の正負を判定する正負判定手段、指令値が所定の閾
値内か否かを判定する閾値内判定手段、上記指令値が
記所定の閾値内と判定された時、上記正負判定手段の判
定結果に応じて所定の修正値を生成する修正値生成手
段、パルス変調用のキャリア三角波の立ち上がり・立ち
下がりに応じて上記修正値の正負を反転し方形波を生成
する修正値反転手段、上記指令値が上記所定の閾値内と
判定された時、上記指値を上記方形波の修正値に切り
換える指令値修正手段を備え、上記方形波の修正値に基
づいて点弧パルスを生成し上記並列接続された各アーム
の半導体素子を各々点弧することにより、各アームの半
導体素子が同時にターンオン、ターンオフしないように
したものである。
【0018】(8)また、並列接続されたアームの半導
体素子を有し、指令値に応じてパルス変調した点弧パル
スを発生し、この点弧パルスにより上記半導体素子を
導通して所定の交流出力を得るインバータにおいて、指
令値から指令値の修正値を演算する演算装置を設け、こ
の演算装置は、キャリア信号の三角波に基づいてクロ
ック信号を発生するステップ、上記指令値が所定の
値内か否かを判定するステップ、上記判定結果が所定
閾値外であれば、指令値通りの出力をするステップ、
上記判定結果が所定の閾値内であれば、指令値の正負
を判定するステップ、上記指令値の正負の判定結果に
応じて正または負の所定の修正値を出力するステップ、
上記判定結果が所定の閾値内であれば、上記正または
負の所定の修正値の出力を継続するステップを実行し、
上記のステップの出力に基づいて点弧パルスを生
成し上記並列接続された各アームの半導体素子を各々点
弧することにより、各アームの半導体素子が同時にター
ンオン、ターンオフしないようにしたものである。
【0019】(9)また、並列接続されたアームの半導
体素子を有し、指令値に応じてパルス変調した点弧パル
スを発生し、この点弧パルスにより上記半導体素子を
導通して所定の交流出力を得るインバータにおいて、指
令値から指令値の修正値を演算する演算装置を設け、こ
の演算装置は、キャリア信号の三角波に基づいてクロ
ック信号を発生するステップ、上記指令値が所定の
値内か否かを判定するステップ、上記判定結果が所定
閾値外であれば、指令値通りの出力をするステップ、
上記判定結果が所定の閾値内であれば、指令値の正負
を判定するステップ、上記指令値の正負の判定結果に
応じて所定の修正値を出力するステップ、上記修正値
を上記キャリア三角波の立ち上がり・立ち下がりに応じ
て上記修正値の正負を反転し方形波を生成するステッ
プ、上記判定結果が所定の閾値内であれば、上記方形
波の修正値の出力を継続するステップを実行し、上記
の出力に基づいて点弧パルスを生成し上記並列接続
された各アームの半導体素子を各々点弧することによ
り、各アームの半導体素子が同時にターンオン、ターン
オフしないようにしたものである。
【0020】
【0021】
【作用】
(1)この発明のインバータは、指令値が零近傍である
と、並列接続された各アームの半導体素子の点弧パルス
の内、並列接続された各アームの半導体素子の点弧パル
スを、点弧時点の異なる一対の点弧パルスとし、これら
の点弧パルスで点弧するようにしたものである。
【0022】(2)また、指令値が零近傍であると、並
列接続された各アームの半導体素子の点弧パルスの内、
一方の点弧パルスが他方の点弧パルスより遅れて上記半
導体を点弧させ、且つ、遅れて消弧させるパルス幅の一
対の点弧パルスを生成し、これらの点弧パルスで、並列
接続されたアームのターンオン信号が同時ターンオンし
ないようにする。
【0023】(3)また、指令値が零近傍であると、並
列接続された各アームの半導体素子の点弧パルスの内、
一方の点弧パルスが他方の点弧パルスより遅れて上記半
導体を点弧させ、且つ、遅れて消弧させるパルス幅の一
対の点弧パルスを生成し、これらの点弧パルスで点弧す
る。
【0024】(4)また、キャリア信号発生手段でキャ
リア信号の三角波を発生し、閾値内判定手段で指令値が
閾値内か否かを判定し、第1のパルス変調手段で、指令
値が閾値内であると、三角波と所定のバイアス値との交
点に応じたパルス幅の第1の点弧パルスと、上記三角波
を反転した三角波と上記所定のバイアス値との交点に応
じたパルス幅の第2の点弧パルスとを生成すると共に、
第2のパルス変調手段で上記第1および第2の点弧パル
スを各々反転した第3および第4の点弧パルスを生成す
る。そして上記第1と第2の点弧パルスで上記並列接続
された一方のアームの半導体素子を各々点弧すると共
に、上記第3と第4の点弧パルスで上記並列接続された
他方のアームの半導体素子を各々点弧する。
【0025】(5)また、キャリア信号発生手段でキャ
リア信号の三角波を発生し、方形波発生手段で三角波の
立ち上がりと立ち下がり期間に対応して波形値が正の所
定値と負の所定値から成る方形波を発生し、閾値内判定
手段で上記指令値が閾値内か否かを判定し、上記指令値
が閾値内であると、第1のパルス変調手段で上記方形波
と上記三角波との交点に対応したパルス幅の第1の点弧
パルスと、上記方形波と上記三角波を反転した三角波と
の交点に対応したパルス幅の第2の点弧パルスを生成す
ると共に、第2のパルス変調手段で上記第1および第2
の点弧パルスを各々反転した第3および第4の点弧パル
スを生成し、上記第1と第2の点弧パルスで上記並列接
続された一方のアームの半導体素子を各々点弧すると共
に、上記第3と第4の点弧パルスで上記並列接続された
他方のアームの半導体素子を各々点弧する。
【0026】(6)また、正負判定手段で指令値の正負
を判定し、閾値内判定手段で指令値が所定の閾値内か否
かを判定し、上記指令値が閾値内と判定されると、修正
値生成手段で上記正負判定手段の判定結果に応じて正ま
たは負の所定の修正値を生成し、上記指令値が閾値内と
判定されると、指令値修正手段で上記指定値を上記修正
値に切り換えて、上記修正値に基づいて点弧パルスを生
成し、上記並列接続された各アームの半導体素子を各々
点弧するようにしたものである。
【0027】(7)また、正負判定手段で指令値の正負
を判定し、閾値内判定手段で指令値が所定の閾値以内か
否かを判定し、上記指令値が閾値内と判定されると、修
正値生成手段で上記正負判定手段の判定結果に応じて所
定の修正値を生成し、修正値反転手段でパルス変調用の
キャリア三角波の立ち上がり・立ち下がりに応じて上記
修正値の正負を反転し方形波を生成し、上記指令値が閾
値内と判定されると、指令値修正手段で上記指定値を上
記方形波の修正値に切り換えて、上記方形波の修正値に
基づいて点弧パルスを生成し、上記並列接続された各ア
ームの半導体素子を各々点弧する。
【0028】(8)また、指令値から指令値の修正値を
演算する演算装置は、 キャリア信号の三角波に基づいてクロック信号を発生
するステップ、 閾値内か否かを判定するステップ、 上記判定結果が閾値外であれば、指令値通りの出力を
するステップ、 上記判定結果が閾値内であれば、指令値の正負を判定
するステップ、 上記指令値の正負の判定結果に応じて正または負の所
定の修正値を出力するステップ、 上記判定結果が閾値内であれば、上記正または負の所
定の修正値の出力を継続するステップを実行し、上記
のステップの出力に基づいて点弧パルスを生成し上
記並列接続された各アームの半導体素子を各々点弧す
る。
【0029】(9)指令値から指令値の修正値を演算す
る演算装置は、 キャリア信号の三角波に基づいてクロック信号を発生
するステップ、 閾値内か否かを判定するステップ、 上記判定結果が閾値外であれば、指令値通りの出力を
するステップ、 上記判定結果が閾値内であれば、指令値の正負を判定
するステップ、 上記指令値の正負の判定結果に応じて所定の修正値を
出力するステップ、 上記修正値を上記キャリア三角波の立ち上がり・立ち
下がりに応じて上記修正値の正負を反転し方形波を生成
するステップ、 上記判定結果が閾値内であれば、上記方形波の修正値
の出力を継続するステップを実行し、上記の出力
に基づいて点弧パルスを生成し上記並列接続された各ア
ームの半導体素子を各々点弧する。
【0030】(10)クロックパルス発生手段でクロッ
クパルスを発生し、パルス生成手段で指令値とクロック
パルスから立ち上がり時差を有する2つのパルスを生成
し、点弧パルス生成手段で、上記2つのパルスの内、立
ち上がりの早い方のパルスに応じて点弧パルスを生成す
ると共に、上記立ち上がりの遅いパルスに応じて生成す
る点弧パルスの点弧時点を所定の時間禁止したのち点弧
パルスを生成し、この2つの点弧パルスで上記並列接続
した各アームの半導体素子を各々点弧する。 (11)並列接続された各アーム間の点弧消弧パルスの
時間差が、上下アームの両方を消弧させている期間より
長い。
【0031】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.本発明の実施の形態1の動作を図に基づ
いて説明する。図1はインバータ主回路を示しており、
図2はPWM発生回路を示したものであり、図3はキャ
リア三角波から生成するパルス波形図、図4は各部の動
作波形図、図5はPWM信号のタイムチャートである。
【0032】図1において、1は直流コンデンサでイン
バータの入力部、2はGTOターンオン時のdi/dt
を抑制してGTOを高di/dtから保護するアノード
リアクトル、3、8はGTO、4、9は環流ダイオー
ド、5、11はスナバダイオード、6はスナバ抵抗、
7、10はスナバコンデンサ、12、13、14、15
はPWM信号を入力する端子である。
【0033】図2において、16は電圧指令値の入力
部、17はキャリア三角波のパターンとそのアップダウ
ンを示す方形波を記憶しているROM、18は入力部1
6から入力された電圧指令値の正負を判定するコンパレ
ータで、正負判定信号を発生し、19、20は入力部1
6から入力された電圧指令値がある正の閾値Aから負の
閾値−A内かを判定するコンパレータで、閾値内判定信
号を発生し、21はROM17から生成されたキャリア
三角波のアップダウンを示す方形波の立ち上がりち下
がりから一発パルスを生成する一発パルス発生回路で、
三角波頂点判定信号を発生する。この波形の関係は図3
の波形図に示すように、(a)はキャリア信号としての
三角波で、(b)はアップダウンの方形波の信号、
(c)は一発パルス信号である。
【0034】22は入力部16から入力された本来の電
圧指令値の修正指令を示す信号を発生するセット付きD
フリップフロップで、閾値内判定信号から修正信号を立
ち上げ、三角波頂点判定信号から信号を立ち下げ、修正
指令信号を発生し、23は正負判定信号と修正指令信号
から修正信号を生成するRSフリップフロップで、24
は入力部16から入力された電圧指令値を、セット付き
Dフリップフロップ22から生成される修正指令信号に
応じて修正信号に切り換えるスイッチである。
【0035】25、26はスイッチ24から生成される
修正された電圧指令値とROM17から生成されたキャ
リア三角波を比較して、それぞれ並列する左右のアーム
のPWM信号として発生するコンパレータであり、27
は発生したPWM信号に上下アーム短絡防止期間や過小
オンパルス、オフパルスを与えるための過小オンパルス
・オフパルス発生回路であり、28、29、30、31
はそれぞれ図1の12、13、14、15につながるP
WM信号出力端子である。
【0036】まず、PWM発生回路の動作について、図
2と図4と図5を参照しながら説明する。ROM17か
ら生成される信号はコンパレータ25、26にそれぞれ
C1、C2のような三角波が与えられる。この時、入力
部16から入力される電圧指令値が、正の閾値A以上の
値から0Vになったとすると、C3、C4で示される正
負閾値A、−A内であるから、コンパレータ19、20
が1を出力して、セット付きDフリップフロップ22の
出力の修正指令は、直ちに1にセットされる(図4のD
−F/F参照)。
【0037】なお、C3は指令値が>Aから閾値Aをよ
ぎってAから−Aの範囲に留まっている間(指令値がA
から−Aの範囲内にある場合)のスイッチ24の出力
で、C4は指令値が<−Aから閾値−Aをよぎって−A
からAの範囲に留まっている間のスイッチ24の出力波
形である。
【0038】RSフリップフロップ23の出力は、電圧
指令値が閾値内に入る前にコンパレータ18とセット付
きDフリップフロップ22から1が入力されているから
1になり(図4のRS−F/F参照)、ゲイン調整によ
って出力Bとなって、スイッチ24で電圧指令値は+B
/2または−B/2に修正されてコンパレータ25,2
6でPWM信号となる。
【0039】一方、ROM17から生成される方形波の
立ち上がり立ち下がりによって、一発パルス発生回路2
1から1が出力され、そのタイミングでセット付きDフ
リップフロップ22のD入力がQ出力に反映される。
【0040】そのため、電圧指令値が閾値内に留まって
いる間は、コンパレータ19、20の出力は1であり、
修正指令値は1を出力し続ける。その後、電圧指令値が
閾値外になり、且つ、方形波の立ち上がり立ち下がりに
より一発パルス発生回路21から1が出力されるとセッ
ト付きDフリップフロップは0にリセットされる。
【0041】以上の場合、端子28、29、30、31
に出力される信号は、それぞれC5−a、C6−a、C
7−a、C8−aに示す波形となって、C5−aとC7
−a、および、C6−aとC8−aで駆動される並列す
るGTOが同時にターンオン、ターンオフするモードが
発生しなくなる。この時のインバータの出力波形はC9
−aのような出力波形となり、若干の出力電圧が発生す
る。
【0042】次に、主回路の動作について図1を参照し
ながら説明する。図1において、GTO8につづいて一
定時間後にGTO3がターンオンする場合、GTO8が
ターンオンすると、直流コンデンサ1側から、GTO
8、スナバコンデンサ10、スナバダイオード11を通
じて、スナバ電流が流れ、スナバコンデンサ10が、ア
ノードリアクトル2や配線インダクタンスに蓄えられて
いるエネルギーによって、直流コンデンサ1の電圧以上
に過充電される。
【0043】この後、スナバコンデンサ10の過充電に
よって生じた電圧差によってスナバダイオード11に一
瞬、リカバリ電流と呼ばれる逆方向電流が流れ、環流ダ
イオード9を通じて直流コンデンサ1に回生される。こ
の現象がおさまった一定期間後にGTO3がターンオン
されるので、直流コンデンサ1から流れ込むGTO3の
ターンオン電流は、アノードリアクトル2によってdi
/dtが抑制されており、GTO3は高di/dtによ
って破壊されないようになる。
【0044】上記の機能ブロック図を図6に示す。指令
値が0V近傍以外(閾値外)では、従来と同様に指令値
は指令値修正手段で修正されず、パルス変調手段でPW
M方式で変調され出力しGTOを点弧する。閾値内判定
手段で指令値が閾値内であれば、正負判定手段で判定し
た指令値の正負に基づいて、修正値生成手段で修正値を
生成し、指令値修正手段でこの修正値を出力するよう切
り換えられて、パルス変調手段で変調され出力される。
【0045】実施の形態2.実施の形態1の装置では、
0V電圧指令時に若干の電圧出力が生じてしまうが、実
施の形態1を改良して、0V電圧指令時に0V電圧を出
力することが可能である。次に本発明の実施の形態2の
動作を図に基づいて説明する。図7はPWM発生回路を
示したものであり、図8は各部の動作波形図、図9はP
WM信号のタイムチャートである。
【0046】図7において、32はROM17から生成
される方形波を正負判定信号によって反転するEXOR
回路、33はROM17から生成される方形波を反転し
て、入力部16から入力される電圧指令値が閾値内に進
入した場合に、方形波の符号を同符号とするEXOR回
路で、入力部16から入力される電圧指令値が閾値内に
長く留まる場合には、方形波が出力され、電圧指令の修
正値が正負に振られるようになっている。その他の構成
は図2と同一である。
【0047】なお、ここで、入力部16から入力される
電圧指令値が、閾値内に長く留まる場合とは、0Vを出
力する場合が長くなることで、電圧指令値がAから−A
の閾値内に留まっている場合である。長く留まらない場
合は、電圧指令値が振幅の大きな正弦波である。
【0048】PWM発生回路の動作について、図7と図
8と図9を参照しながら説明する。ROM17から生成
される信号は、コンパレータ25、26にそれぞれC
1、C2のような三角波で与えられる。
【0049】この時、入力部16から入力される電圧指
令値が正の閾値A以上の値から0Vになったとすると、
図8で示される正負閾値A、−A内であるから、コンパ
レータ19、20が1を出力して、セット付きDフリッ
プフロップ22の出力の修正指令は1にセットされ、コ
ンパレータ18から1が出力されているので、RSフリ
ップフロップ23は、ROM17から生成される方形波
が反転された信号とセット付きDフリップフロップ22
から1が入力されているから1になり、ゲイン調整によ
って出力Bとなって、スイッチ24で電圧指令値は、図
8に示すように+B/2に修正されて、図9のC10の
方形波となり、コンパレータ25,26でPWM信号と
なる。同様に、負の閾値−A以下の値から0Vになった
場合は、−B/2に修正されて、コンパレータ25,2
6でPWM信号となる。
【0050】一方、ROM17から生成される方形波の
立ち上がり立ち下がりによって、一発パルス発生回路2
1から1が出力され、そのタイミングでセット付きDフ
リップフロップ22のD入力がQ出力に反映される。
【0051】そのため、電圧指令値が閾値内に留まって
いる間は、コンパレータ19、20の出力は1であり、
修正指令値は1を出力し続ける。その後、電圧指令値が
閾値外になり、且つ、方形波の立ち上がり立ち下がりに
より一発パルス発生回路21から1が出力されるとセッ
ト付きDフリップフロップは0にリセットされる。この
時、電圧指令値が閾値内にある場合には、電圧指令修正
値がROM17から生成された方形波によって反転され
てPWM信号となる。
【0052】以上の場合、端子28、29、30、31
に出力される信号は、それぞれC5−b、C6−b、C
7−b、C8−bに示す波形となって、C5−bとC7
−b、および、C6−bとC8−bで駆動され、並列す
るGTOが同時にターンオン、ターンオフするモードが
発生しなくなる。この時のインバータの出力波形はC9
−bのような出力波形となり、0V電圧出力が実現され
る。
【0053】上記の機能ブロック図を図10に示す。指
令値が0V近傍以外(閾値外)では、従来と同様に指令
値は指令値修正手段で修正されず、パルス変調手段でP
WM方式で変調され出力しGTOを点弧する。閾値内判
定手段で指令値が閾値内であれば、正負判定手段で判定
した指令値の正負に基づいて、修正値生成手段で修正値
を生成し、この修正値が修正値反転手段でC10の方形
波となり、指令値修正手段でこの方形波が出力するよう
切り換えられて、パルス変調手段で変調され出力され
る。
【0054】実施の形態3.実施の形態1の装置では、
三角波とそのアップダウンを示す方形波を生成するのに
ROMを使用しているが、アップダウンカウンタを使用
しても実現可能である。図11はPWM発生回路を示し
たものである。
【0055】図11において、34は三角波を生成する
アップダウンカウンタ、35はそのアップダウンカウン
タ信号を、アップダウンカウンタ34のキャリー信号と
ボロー信号から生成するRSフリップフロップであり、
その他の構成は図2と同一である。
【0056】従って、PWM発生回路の動作について
は、実施の形態1の動作と同一であり、図4の波形図、
図5のPWM信号のタイムチャートも同一である。この
実施の形態でも実施の形態1と同様にインバータの出力
波形は図5のC9−aのような出力波形となり、若干の
出力電圧が発生する。なお、この実施の形態の機能構成
図は実施の形態1の図6と同様である。
【0057】実施の形態4.実施の形態3の装置では、
0V電圧指令時に若干の電圧出力が生じてしまうが、実
施の形態3を改良して、0V電圧指令時に0V電圧を出
力することが可能である。図12はPWM発生回路を示
したものである。
【0058】図12において、32はRSフリップフロ
ップ35から生成される方形波を正負判定信号によって
反転するEXOR回路、33はRSフリップフロップ3
5から生成される方形波を反転して、入力部16から入
力される電圧指令値が閾値内に進入した場合に、方形波
の符号を同符号とするEXOR回路で、入力部16から
入力される電圧指令値が閾値内に長く留まる場合には、
方形波が出力され、電圧指令の修正値が正負に振られる
ようになっている。
【0059】この実施の形態は、実施の形態2の図7の
POM17が、アップダウンカウンタ34とRSフリッ
プフロップ35に変わったのみで、動作は実施の形態2
と同様である。従って、PWM発生回路の動作について
は、実施の形態2の動作と同一であり、図8の波形図、
図9のPWM信号のタイムチャートも同一である。この
実施の形態では実施の形態2と同様にインバータの出力
波形は図9のC9−bのような出力波形となり、0V電
圧出力が実現される。なお、この実施の形態の機能構成
図は実施の形態2の図10と同様である。
【0060】実施の形態5.実施の形態1の装置は、マ
イクロプロセッシングユニット(MPU)を使用しても
実現可能である。次に本発明の実施の形態5の動作を図
に基づいて説明する。図13はPWM発生回路を示した
ものであり、図14はMPU内の処理内容を説明するた
めのフローチャートで、図16は生成する波形図であ
る。
【0061】図13において、37は電圧指令値を生成
するためのフィードバック値入力部で、フィードバック
値とは実施の形態1の電圧指令値と同様のもので、この
場合、電流などの何らかの参照値をフィードバックして
その値と電流指令値の差分から電圧指令値を算出してい
るためであり、MPUを用いた場合、電圧指令値算出の
動作は、大抵MPUに取り込まれてから行われるので、
フィードバック値と言っている。
【0062】36はキャリア三角波のパターンを記憶し
ているROMで、38は電圧指令値の修正値を演算する
MPUで25、26はMPUから出力された電圧指令値
とROM36から生成されたキャリア三角波を比較し
て、それぞれ並列する左右のアームのPWM信号として
発生するコンパレータであり、27は発生したPWM信
号に上下アーム短絡防止期間や過小オンパルス、オフパ
ルスを与えるための過小オンパルス・オフパルス発生回
路であり、28、29、30はそれぞれ12、13、1
4、15につながるPWM信号出力端子である。
【0063】PWM発生回路の動作について図13、図
14、図5、図16を参照しながら説明する。フィード
バック値入力部37から入力されるフィードバック値と
ROM36から生成されるキャリア三角波はS1でMP
Uに読み込まれ、S2では、フィードバック値から修正
前の電圧指令値が演算され、S3で三角波前回値と今回
値の大小が比較され、S4もしくはS5で三角波のアッ
プダウンフラグが三角波フラグとセットされる。このS
3での三角波前回値と今回値のサンプリング値の大小比
較は図15に示すように比較され、このフラグの状態に
より実施の形態1と同様の図3(b)に示すアップダウ
ン信号が生成される。
【0064】S6では電圧指令値が正負閾値A、−A内
にあるか否かが判定され、その結果がS7でフラグにセ
ットされる。S8でフラグが0の場合には、S9で電圧
指令値が修正されることなく新電圧指令値として設定さ
れ、従来通り電圧指令値がそのまま出力されPWM方式
で変調され点弧パルスとなる。
【0065】フラグが1の場合には、S10でフラグの
前回値が判定され、フラグ前回値が1の場合(閾値内が
継続している場合)は、S11で新電圧指令値は前回の
まま(AであればAのまま、−Aであれば−Aのまま)
保持され、フラグ前回値が0の場合(閾値外から閾値内
になった場合)は、S12において電圧指令値の正負が
判定され、正の場合はS14において新電圧指令値は正
の値Aに設定され、負の場合にはS13において新電圧
指令値は負の値−Aに設定される。
【0066】S15では三角波フラグの前回値と今回値
が比較され、一致しない場合は、キャリア三角波の立ち
上がりから立ち下がり、または、立ち下がりから立ち上
がりの場合であり、三角波の頂点であるので、S16に
おいてフラグが0にリセットされる。S17で三角波フ
ラグとフラグの前回値が保存された後、S18で新電圧
値が出力される。図16にMPUの出力と対応するステ
ップとの関係を示している。
【0067】出力された電圧指令値は、コンパレータ2
5、26でPWM信号に生成され、上下アーム短絡防止
期間や過小オンパルス、オフパルスを与えられ出力され
る。この時、出力される電圧波形は図5のC9−aとな
り、若干の出力電圧が発生する。
【0068】なお、図14のフローチャートで、S3,
S4,S5でアップダウン信号の生成手段、S6,S
7,S8で閾値内判定手段、S12は電圧指令値の正負
判定手段、S13,S14は修正値生成手段、S10,
S11は閾値内での修正値を継続する手段、S15,S
16は三角波の頂点検出手段を構成している。従って、
この実施の形態の機能構成図は基本的に実施の形態1の
図6と同様である。
【0069】この実施の形態のように、MPU等の演算
装置があれば、ソフトウエアのみで簡単に対処できるの
で、従来の装置からこの発明のものに改良する場合も、
改造が極めて容易にできる。なお、この実施の形態で
は、閾値と電圧指令値をA,−Aとしたが、実施の形態
1のように閾値はA,−Aとし、電圧指令値はB/2,
−B/2としてもよい。これは以下の実施の形態におい
ても同様である。
【0070】実施の形態6.実施の形態5の装置では、
0V電圧指令時に若干の電圧出力が生じてしまうが、実
施の形態5のMPU演算内容を改良して、0V電圧指令
時に0V電圧を出力することが可能である。
【0071】次に本発明の実施の形態6の動作を図に基
づいて説明する。図17はMPU内の処理内容を説明す
るためのフローチャートで、図18は要部の波形図であ
る。回路構成は実施の形態5の図13と同一で、PWM
信号のタイムチャートは図9と同一である。
【0072】PWM発生回路の動作について、図17と
図13と図9と図18を参照しながら説明する。フィー
ドバック値入力部37から入力されるフィードバック値
と、ROM36から生成されるキャリア三角波は、S1
でMPUに読み込まれ、S2では、フィードバック値か
ら修正前の電圧指令値が演算され、S3で、三角波前回
値と今回値の大小が比較され、S4またはS5で、三角
波のアップダウンフラグが三角波フラグとしてセットさ
れる。このフラグの状態により実施の形態1と同様の図
3(b)に示すアップダウン信号が生成される。
【0073】S6では電圧指令値が正負閾値A、−A内
にあるか否かが判定され、その結果、S20でフラグと
閾値内フラグが1にセットされ、または、S19で閾値
内フラグが0にセットされる。S8でフラグが0の場合
には、S9で電圧指令値が修正されることなく新電圧指
令値として設定され、従来通り電圧指令値がそのまま出
力されPWM方式で変調され点弧パルスとなる。
【0074】フラグが1の場合には、S10でフラグの
前回値が判定され、フラグ前回値が0の場合(閾値外か
ら閾値内になった場合)は、S21において閾値内フラ
グ前回値が判定され、閾値内フラグ前回値が0の場合に
は、S12において新電圧指令値の正負が判定され、正
の場合はS14において新電圧指令値は正の値Aに設定
され、負の場合にはS13において新電圧指令値は負の
値−Aに設定される。このようにして、閾値内でAと−
Aとが交互に信号が発生される。
【0075】S21で閾値内フラグ前回値が1の場合
は、S22で新電圧指令値の正負を反転して、Aから−
A、−AからAとし(図18、S22参照)、方形波の
立ち上がり・立ち下がりを形成する。
【0076】また、S10でフラグ前回値が1の場合
は、S11で新電圧指令値は前回のまま保持される。こ
れは閾値内で、Aが継続している場合はそのAを、−A
が継続している場合はその−Aを継続し、方形波の頂部
と底部を形成する。
【0077】S15では三角波フラグの前回値と今回値
が比較され、一致しない場合はキャリア三角波の頂点で
あるので、S16おいてフラグが0にリセットされる。
S23でキャリア三角波フラグとフラグと閾値内フラグ
の前回値が保存された後、S18で新電圧指令値が出力
される。図18にMPUの出力と対応するステップとの
関係を示している。
【0078】出力された電圧指令値は、コンパレータ2
5、26でPWM信号に生成され、上下アーム短絡防止
期間や過小オンパルス、オフパルスを与えられ出力され
る。この時出力される電圧波形はC9−bとなり、0V
電圧出力が実現される。
【0079】なお、図14のフローチャートで、S3,
S4,S5でアップダウン信号の生成手段、S6,S2
0,S19で閾値内判定手段、S12は電圧指令値の正
負判定手段、S13,S14は修正値生成手段、S2
1,S22は修正値反転手段、S10,S11は修正値
反転信号の方形波の頂部と底部を生成する手段、S1
5,S16は三角波の頂点検出手段を構成している。従
って、この実施の形態の機能構成図は基本的に実施の形
態2の図10と同様である。
【0080】この実施の形態のように、MPU等の演算
装置があれば、ソフトウエアのみで簡単に対処できるの
で、従来の装置からこの発明のものに改良する場合も、
改造が極めて容易にできる。
【0081】実施の形態7.実施の形態5の方法は、三
角波を生成するのにROMを使用しているが、アップダ
ウンカウンタを使用しても実現可能である。図19は本
発明の実施の形態7の制御回路のPWM発生回路を示し
たものである。
【0082】図19において、34はキャリア三角波を
生成するアップダウンカウンタ、35はRSフリップフ
ロップで、この動作は実施の形態3で示した動作と同一
である。また、25〜31、37、38は実施の形態5
の図13と同一で、タイムチャートは図5と同一で、フ
ローチャートは図14と同一である。
【0083】PWM発生回路の動作については、実施の
形態6の図14のフローチャートに示す動作と同様の動
作を行うので省略する。なお、出力される電圧波形は図
5のC9−aとなり、若干の出力電圧が発生する。
【0084】実施の形態8.実施の形態7の方法では0
V電圧指令時に若干の電圧出力が生じてしまうが、実施
の形態7のMPU演算内容を改良して、0V電圧指令時
に0V電圧を出力することが可能である。
【0085】この実施の形態の回路構成は、図19と同
一で、フローチャートは図17と同一で、波形図は図1
8と同一で、タイムチャートは図9と同一である。従っ
て、動作は実施の形態6と同一であるので省略する。な
お、出力される電圧波形は図9のC9−bとなり、0V
電圧出力が実現される。
【0086】実施の形態9.実施の形態5の装置は、M
PU内の演算で三角波のアップダウン状態を得るもので
あるが、ROM内にあらかじめアップダウン信号のパタ
ーンを記憶しておき、処理を実現することも可能であ
る。図20はPWM発生回路を示したものであり、図2
1はMPU内の処理内容を説明するためのフローチャー
トである。
【0087】図20において、17はキャリア三角波と
そのアップダウン信号のパターンを記憶しているRO
M、38は電圧指令値の修正値を演算するMPUであ
る。
【0088】図21のフローチャートは、実施の形態5
に示す図14のフローチャートのステップS3,S4,
S5を省いたものと同一である。これはROM17から
アップダウン信号を送出しているので、MPU38内で
生成する必要がないためである。従って、その他の動作
は実施の形態5と同一であるので省略する。なお、出力
される電圧波形は図5のC9−aとなり、若干の出力電
圧が発生する。
【0089】実施の形態10.実施の形態9の方法では
0V電圧指令時に若干の電圧出力が生じてしまうが、実
施の形態9のMPU演算内容を改良して、0V電圧指令
時に0V電圧を出力することが可能である。次に本発明
の実施の形態10の動作を図に基づいて説明する。図2
2はMPU内の処理内容を説明するためのフローチャー
トである。
【0090】この実施の形態の回路構成は、図20と同
一で、波形図は図18と同一で、タイムチャートは図9
と同一である。図22のフローチャートは、実施の形態
6あるいは実施の形態8に示す図17のフローチャート
のステップS3,S4,S5を省いたものと同一であ
る。これはROM17からアップダウン信号を送出して
いるので、MPU38内で生成する必要がないためであ
る。従って、その他の動作は実施の形態6あるいは実施
の形態8と同一であるので省略する。なお、出力される
電圧波形は図9のC9−bとなり、0V電圧出力が実現
される。
【0091】実施の形態11.実施の形態9の方法は、
三角波を生成するのにROMを使用しているが、アップ
ダウンカウンタを使用しても実現可能である。図23は
本発明の実施の形態11の制御回路のPWM発生回路を
示したものである。
【0092】図23において、34はキャリア三角波を
生成するアップダウンカウンタ、35はRSフリップフ
ロップで、この動作は実施の形態3で示した動作と同一
である。また、25〜31、37、38は実施の形態9
の図20と同一で、フローチャートは実施の形態9の図
21と同一で、波形図は図16と同一で、タイムチャー
トは図5と同一である。
【0093】PWM発生回路の動作については、実施の
形態9の図21のフローチャートに示す動作と同様の動
作を行うので省略する。なお、出力される電圧波形は図
5のC9−aとなり、若干の出力電圧が発生する。
【0094】実施の形態12.実施の形態11の方法で
は0V電圧指令時に若干の電圧出力が生じてしまうが、
実施の形態11のMPU演算内容を改良して、0V電圧
指令時に0V電圧を出力することが可能である。
【0095】この実施の形態の回路構成は図23と同一
で、フローチャートは図22と同一で、波形図は図18
と同一で、タイムチャートは図9と同一である。従っ
て、動作は実施の形態10と同一であるので省略する。
なお、出力される電圧波形は図9のC9−bとなり、0
V電圧出力が実現される。
【0096】実施の形態13.本発明の実施の形態13
の動作を図に基づいて説明する。図24はPWM発生回
路を示したもので、図25は各部の波形図である。
【0097】図24において、16は電圧指令値の入力
部、36はキャリア三角波のパターンを記憶しているR
OM、25、26は入力部16から入力された電圧指令
値とROM36から生成されたキャリア三角波を比較し
て、それぞれ並列する左右のアームのPWM信号として
発生するコンパレータ、39は並列するアームの立ち上
がり信号の早い遅いをつくる基準となるクロックパルス
発生回路、40、41はクロックパルスから、修正前の
PWMの立ち上がりの早い遅いをつくるDフリップフロ
ップである。
【0098】42、43はDフリップフロップ40,4
1から出力される2つの信号のうち早い時点で立ち上が
る信号は通過させ、遅い時点で立ち上がる信号は阻止す
るAND回路、44,45は前記AND回路を通過した
早い時点で立ち上がる信号の立ち上がりにより発生し、
遅い時点で立ち上がる信号には反応しない一発パルス発
生回路、46,47は一発パルス発生回路44,45か
らくるパルスによって遅い時点に発生するパルスをその
間発生させないようにするAND回路、27は発生した
PWM信号に上下アーム短絡防止期間や過小オンパル
ス、オフパルスを与えるための過小オンパルス・オフパ
ルス発生回路、28〜31はそれぞれ図1のPWM信号
入力端子12〜15につながるPWM信号出力端子であ
る。
【0099】PWM発生回路の動作について、図24と
図25を参照しながら説明する。コンパレータ25、2
6から出力されるPWM信号は、従来装置と同様に並列
するアームで同時にオンする信号を含んでいる。Dフリ
ップフロップ40、41にはそれぞれクロックパルスと
その反転信号が入力されるので、PWM信号の立ち上が
りの差がつくられて出力される。
【0100】今、コンパレータ25、26の出力パルス
が同時に立ち上がり、クロックパルスが0とすると、D
フリップフロップ40の出力は、クロックパルスの立ち
上がりによって1に立ち上がり、Dフリップフロップ4
1の出力はクロックパルスの立ち下がりまで0のままで
あるから、AND回路42の出力が1に立ち上がって、
一発パルス発生回路44からは0の一発パルスが発生す
る。
【0101】このパルス幅は、並列接続している左右ア
ームで同時にターンオンさせない禁止時間となってお
り、AND回路47で、この0の一発パルスによってD
フリップフロップ41の出力の立ち上がりが禁止される
ので、並列接続されているアームに対し同時にターンオ
ン信号が発生しない。
【0102】実施の形態14.実施の形態1,3,5,
7,9,11では、閾値内に指令値がある場合は、図5
のタイムチャートのように点弧パルスを生成したが、こ
の点弧パルスの生成は図26の構成に要約することがで
きる。
【0103】図において、指令値が閾値外であれば、従
来通りのパルス変調手段で、キャリア信号の三角波を用
いPWM方式のパルス変調を行い、点弧パルスを出力す
る。パルス変調手段からの出力線は1本で表示している
が、これは4つの出力が送出されている。
【0104】指令値が閾値内で指令値がAから−Aへ変
化する場合は、第1のパルス変調手段で正の所定値(図
5のC3)と三角波(C1)との交点に応じたパルス
(C5−a)、及び、正の所定値(C3)と反転三角波
(C2)との交点に応じたパルス(C7−a)を生成す
る。このようにして一方の並列接続のアームに対して、
点弧パルスの完全な重複を避けることができる。なお、
第1のパルス変調手段からの出力線は1本で表示してい
るが、これは2つの出力が送出されている。
【0105】指令値が閾値内で指令値が−AからAへ変
化する場合は、第1のパルス変調手段で負の所定値(図
5のC4)と三角波(C1)との交点に応じたパルス
(C7aの形状のパルスがC5−aの位置へ来る)、及
び、負の所定値(C4)と反転三角波(C4)との交点
に応じたパルス(C5−aの形状のパルスがC7−aの
位置に来る)を生成する。このようにして一方の並列接
続のアームに対して、点弧パルスの完全な重複を避ける
ことができる。なお、第2のパルス変調手段からの出力
線は1本で表示しているが、これは2つの出力が送出さ
れている。
【0106】また、他方のアームに対しては、第2のパ
ルス変調手段により第1のパルス変調手段で生成したパ
ルス波形を、それぞれ反転した波形(C6−a,C8−
a)が生成され、点弧パルスの完全な重複を避けること
ができる。
【0107】実施の形態15.実施の形態2,4,6,
8,10,12では、閾値内に指令値がある場合は、図
9のタイムチャートのように点弧パルスを生成したが、
この点弧パルスの生成は図27の構成に要約することが
できる。
【0108】図において、指令値が閾値外であれば、従
来通りのパルス変調手段で、キャリア信号の三角波を用
いPWM方式のパルス変調を行う。方形波発生手段では
キャリア信号発生手段からの三角波に基づき、図9のC
10の方形波を生成する。そして指令値が閾値内であれ
ば、第1のパルス変調手段で方形波(C10)と三角波
(C1)との交点に応じたパルス(C5−b)、及び、
方形波と反転三角波(C4)との交点に応じたパルス
(C7−b)を生成する。このようにして一方の並列接
続のアームに対して、点弧パルスの完全な重複を避ける
ことができる。
【0109】また、他方のアームに対しては、第2のパ
ルス変調手段により第1のパルス変調手段で生成したパ
ルス波形を、それぞれ反転した波形(C6−b,C8−
b)が生成され、点弧パルスの完全な重複を避けること
ができる。
【0110】実施の形態16.実施の形態14を更に要
約すると、指令値が零近傍か否かの判定手段を設け、こ
の判定により指令値が零近傍でなければ、通常の指令値
に応じたパルス変調を行い、判定により指令値が零近傍
であると、上記並列接続された各アームのGTOの点弧
パルスの内、一方の点弧パルスが他方の点弧パルスより
遅れて上記半導体を点弧させ、且つ、先に消弧させるパ
ルス幅の一対の点弧パルスを生成する点弧パルス生成手
段を設け、これらの点弧パルスで点弧をすればよい。
【0111】実施の形態17.実施の形態15を更に要
約すると、指令値が零近傍か否かの判定手段を設け、こ
の判定により指令値が零近傍でなければ、通常の指令値
に応じたパルス変調を行い、判定により指令値が零近傍
であると、一方の点弧パルスが他方の点弧パルスより遅
れて上記半導体を点弧させ、且つ、遅れて消弧させるパ
ルス幅の一対の点弧パルスを生成する点弧パルス生成手
段を設け、これらの点弧パルスで点弧すればよい。
【0112】実施の形態18.実施の形態16及び実施
の形態17を更に要約すると、指令値が零近傍か否かの
判定手段を設け、この判定により指令値が零近傍でなけ
れば、通常の指令値に応じたパルス変調を行い、判定に
より指令値が零近傍であると、並列接続された各アーム
の半導体素子の点弧パルスを、点弧時点の異なる一対の
点弧パルスとする点弧パルス生成手段を設け、これらの
点弧パルスで点弧するようにすればよい。
【0113】即ち、並列接続されたアームのターンオン
信号が同時にターンオンしないようにすればよい。この
ようにすると、従来は各アームにリアクトルを設置して
インダクタンス成分を設けることによって他相のスナバ
ダイオードのリカバリ電流のdi/dtを制限していた
が、この発明ではその制限をする必要がなくなるので、
インバータが小型、安価にできる。
【0114】実施の形態19.本発明の実施の形態19
の動作を実施の形態1および図に基づいて説明する。動
作は、実施の形態1と同じであるが、並列接続されたア
ームの点弧消弧パルスの時間差を上下アーム消弧期間よ
り長く設定している。図28は、各アームの点弧消弧パ
ルスを示したものである。図2において、Aの値および
B/2の値を図3(a)の三角波に対して、三角波の傾
き×T/2(但し、Tは上下アーム消弧期間より長い時
間)に設定すると、各アームの点弧消弧タイミングチャ
ートは図28に示すようになる。並列接続されたアーム
の点弧消弧時間差すなわちC5−d、C7−dとC6−
d、C8−dの時間差が、上下アームの消弧期間より長
く、C6−dのターンオンの前にC7−dのターンオフ
が発生しないので、環流モードにおいて、並列接続され
たアームでのターンオフとターンオンの重複を避けるこ
とができる。
【0115】実施の形態20.前記、実施の形態19
は、実施の形態1において、並列接続されたアームの点
弧消弧信号の時間差が、上下アームの消弧期間より長く
なるようにした場合であるが、実施の形態2〜18にお
いても同様に実現可能である。
【0116】実施の形態21.上記実施の形態では、G
TOを用いて説明したが、GTO以外のゲートを有する
半導体素子に適用できる。
【0117】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、並列
接続されたアームのターンオン信号が同時にターンオ
ン、ターンオフしないようにし、スナバダイオードのリ
カバリ電流のdi/dtを制限する必要がなくなるの
で、各アームにリアクトルを設置する必要がなく、従っ
て、インバータが小型、安価にできるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1のGTOインバータ
主回路の図を示す。
【図2】 この発明の実施の形態1のPWM発生回路図
を示す。
【図3】 この発明の実施の形態1のROMと一発パル
ス発生回路の波形図を示す。
【図4】 この発明の実施の形態1の要部の動作波形図
を示す。
【図5】 この発明の実施の形態1のPWM信号のタイ
ムチャートを示す。
【図6】 この発明の実施の形態1の機能構成図であ
る。
【図7】 この発明の実施の形態2のPWM発生回路図
を示す。
【図8】 この発明の実施の形態2の要部の動作波形図
を示す。
【図9】 この発明の実施の形態2のPWM信号のタイ
ムチャートを示す。
【図10】 この発明の実施の形態2の機能構成図であ
る。
【図11】 この発明の実施の形態3のPWM発生回路
図を示す。
【図12】 この発明の実施の形態4のPWM発生回路
図を示す。
【図13】 この発明の実施の形態5のPWM発生回路
の図を示す。
【図14】 この発明の実施の形態5のMPU内での処
理のフローチャートを示す。
【図15】 この発明の実施の形態5の三角波のサンリ
ングの説明図を示す。
【図16】 この発明の実施の形態5の要部の動作波形
図を示す。
【図17】 この発明の実施の形態6のMPU内での処
理のフローチャートを示す。
【図18】 この発明の実施の形態6の要部の動作波形
図を示す。
【図19】 この発明の実施の形態7のPWM発生回路
図を示す。
【図20】 この発明の実施の形態9のPWM発生回路
図を示す。
【図21】 この発明の実施の形態9のMPU内での処
理のフローチャートを示す。
【図22】 この発明の実施の形態10のMPU内での
処理のフローチャートを示す。
【図23】 この発明の実施の形態11のPWM発生回
路図を示す。
【図24】 この発明の実施の形態13のPWM発生回
路図を示す。
【図25】 この発明の実施の形態13の要部の動作波
形図を示す。
【図26】 この発明の実施の形態14の機能構成図を
示す。
【図27】 この発明の実施の形態15の機能構成図を
示す。
【図28】 この発明の実施の形態19の各アーム点弧
消弧タイミングチャートを示す。
【図29】 従来の装置のGTOインバータ主回路の図
を示す。
【図30】 従来の装置のPWM発生回路図を示す。
【図31】 従来の装置のPWM信号のタイムチャート
を示す。
【符号の説明】 1 直流コンデンサ、2 アノードリアクトルまたは配
線インダクタンス 3 GTO、4 環流ダイオード、5 スナバダイオー
ド、6 スナバ抵抗、7 スナバコンデンサ、8 GT
O、9 環流ダイオード、10 スナバコンデンサ、1
1 スナバダイオード、12〜15 PWM信号入力端
子、16 電圧指令値入力部、17 ROM、18〜2
0 コンパレータ、21 一発パルス発生回路、22
セット付きDフリップフロップ、23 RSフリップフ
ロップ、24 スイッチ、25,26 コンパレータ、
27 過小オンパルス・オフパルス発生回路、28〜3
1 PWM信号出力端子、32,33 EXOR回路、
34 アップダウンカウンタ、35 RSフリップフロ
ップ、36 ROM、37 フィードバック値入力部、
38 マイクロプロセッシングユニット(MPU)、3
9 クロック発生回路、40,41 Dフリップフロッ
プ、42,43 AND回路、44,45 一発パルス
発生回路、46,47 AND回路、48 アノードリ
アクトル。49 GTO、50 GTO、51 スナバ
コンデンサ、52 スナバダイオード、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 7/48

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 並列接続されたアームの半導体素子を有
    し、指令値に応じてパルス変調した点弧パルスを発生
    し、この点弧パルスにより上記各半導体素子を導通して
    所定の交流出力を得るインバータにおいて、 上記指令値が零近傍の所定の閾値内か否かを判定する判
    定手段と、 この判定により指令値が上記所定の閾値内と判定された
    時、上記並列接続された各アームの半導体素子に対する
    点弧パルスの点弧時点をそれぞれ異なるようにし、各ア
    ームの半導体素子が同時にターンオン、ターンオフしな
    いようにした点弧パルス生成手段を設けたことを特徴と
    するインバータ。
  2. 【請求項2】 並列接続されたアームの半導体素子を有
    し、指令値に応じてパルス変調した点弧パルスを発生
    し、この点弧パルスにより上記各半導体素子を導通して
    所定の交流出力を得るインバータにおいて、 上記指令値が零近傍の所定の閾値内か否かを判定する判
    定手段と、 この判定により指令値が上記所定の閾値内と判定された
    時、上記並列接続された各アームの半導体素子に対する
    点弧パルスの内、一方の点弧パルスが他方の点弧パルス
    より遅れて上記半導体素子を点弧させ、且つ、先に消弧
    させるようなパルス幅とされ、各アームの半導体素子が
    同時にターンオン、ターンオフしないようにした点弧パ
    ルス生成手段を設けたことを特徴とするインバータ。
  3. 【請求項3】 並列接続されたアームの半導体素子を有
    し、指令値に応じてパルス変調した点弧パルスを発生
    し、この点弧パルスにより上記各半導体素子を導通して
    所定の交流出力を得るインバータにおいて、 上記指令値が零近傍の所定の閾値内か否かを判定する判
    定手段と、 この判定により指令値が上記所定の閾値内と判定された
    時、上記並列接続された各アームの半導体素子に対する
    点弧パルスの内、一方の点弧パルスが他方の点弧パルス
    より遅れて上記半導体素子を点弧させ、且つ、遅れて消
    弧させるようなパルス幅とされ、各アームの半導体素子
    が同時にターンオン、ターンオフしないようにした点弧
    パルス生成手段を設けたことを特徴とするインバータ。
  4. 【請求項4】 並列接続されたアームの半導体素子を有
    し、指令値に応じてパルス変調した点弧パルスを発生
    し、この点弧パルスにより上記各半導体素子を導通して
    所定の交流出力を得るインバータにおいて、 キャリア信号の三角波を発生するキャリア信号発生手段
    と、 上記指令値が零近傍の所定の閾値内か否かを判定する閾
    値内判定手段と、 上記指令値が上記所定の閾値内と判定された時、上記三
    角波と所定のバイアス値との交点に応じたパルス幅の第
    1の点弧パルスと、上記三角波を反転した三角波と上記
    所定のバイアス値との交点に応じたパルス幅の第2の点
    弧パルスとを生成する第1のパルス変調手段と、 上記第1および第2の点弧パルスを各々反転した第3お
    よび第4の点弧パルスを生成する第2のパルス変調手段
    とを設け、 上記第1と第2の点弧パルスで上記並列接続された一方
    のアームの半導体素子を点弧すると共に、上記第3と第
    4の点弧パルスで上記並列接続された他方のアームの半
    導体素子を点弧することにより、各アームの半導体素子
    が同時にターンオン、ターンオフしないようにしたこと
    を特徴とするインバータ。
  5. 【請求項5】 並列接続されたアームの半導体素子を有
    し、指令値に応じてパルス変調した点弧パルスを発生
    し、この点弧パルスにより上記各半導体素子を導通して
    所定の交流出力を得るインバータにおいて、 キャリア信号の三角波を発生するキャリア信号発生手段
    と、 この三角波の立ち上がりと立ち下がり期間に対応して波
    形値が正の所定値と負の所定値から成る方形波を発生す
    る方形波発生手段と、 上記指令値が零近傍の所定の閾値内か否かを判定する閾
    値内判定手段と、 上記指令値が上記所定の閾値内と判定された時、上記方
    形波と上記三角波との交点に対応したパルス幅の第1の
    点弧パルスと、上記方形波と上記三角波を反転した三角
    波との交点に対応したパルス幅の第2の点弧パルスを生
    成する第1のパルス変調手段と、 上記第1および第2の点弧パルスを各々反転した第3お
    よび第4の点弧パルスを生成する第2のパルス変調手段
    とを設け、 上記第1と第2の点弧パルスで上記並列接続された一方
    のアームの半導体素子を点弧すると共に、上記第3と第
    4の点弧パルスで上記並列接続された他方のアームの半
    導体素子を点弧することにより、各アームの半導体素子
    が同時にターンオン、ターンオフしないようにしたこと
    を特徴とするインバータ。
  6. 【請求項6】 並列接続されたアームの半導体素子を有
    し、指令値に応じてパルス変調した点弧パルスを発生
    し、この点弧パルスにより上記各半導体素子を導通して
    所定の交流出力を得るインバータにおいて、 指令値の正負を判定する正負判定手段、 指令値が所定の閾値内か否かを判定する閾値内判定手
    段、 上記指令値が上記所定の閾値内と判定された時、上記正
    負判定手段の判定結果に応じて正または負の所定の修正
    値を生成する修正値生成手段、及び上記指令値を上記修
    正値に切り換える指令値修正手段を備え、 上記修正値に基づいて点弧パルスを生成し上記並列接続
    された各アームの半導体素子を各々点弧することによ
    り、各アームの半導体素子が同時にターンオン、ターン
    オフしないようにしたことを特徴とするインバータ。
  7. 【請求項7】 並列接続されたアームの半導体素子を有
    し、指令値に応じてパルス変調した点弧パルスを発生
    し、この点弧パルスにより上記各半導体素子を導通して
    所定の交流出力を得るインバータにおいて、 指令値の正負を判定する正負判定手段、 指令値が所定の閾値内か否かを判定する閾値内判定手
    段、 上記指令値が上記所定の閾値内と判定された時、上記正
    負判定手段の判定結果に応じて所定の修正値を生成する
    修正値生成手段、 パルス変調用のキャリア三角波の立ち上がり・立ち下が
    りに応じて上記修正値の正負を反転し方形波を生成する
    修正値反転手段、 上記指令値が上記所定の閾値内と判定された時、上記指
    令値を上記方形波の修正値に切り換える指令値修正手段
    を備え、 上記方形波の修正値に基づいて点弧パルスを生成し上記
    並列接続された各アームの半導体素子を各々点弧するこ
    とにより、各アームの半導体素子が同時にターンオン、
    ターンオフしないようにしたことを特徴とするインバー
    タ。
  8. 【請求項8】 並列接続されたアームの半導体素子を有
    し、指令値に応じてパルス変調した点弧パルスを発生
    し、この点弧パルスにより上記各半導体素子を導通して
    所定の交流出力を得るインバータにおいて、 指令値から指令値の修正値を演算する演算装置を設け、 この演算装置は、 キャリア信号の三角波に基づいてクロック信号を発生
    するステップ、 上記指令値が所定の閾値内か否かを判定するステッ
    プ、 上記判定結果が所定の閾値外であれば、指令値通りの
    出力をするステップ、 上記判定結果が所定の閾値内であれば、指令値の正負
    を判定するステップ、 上記指令値の正負の判定結果に応じて正または負の所
    定の修正値を出力するステップ、 上記判定結果が所定の閾値内であれば、上記正または
    負の所定の修正値の出力を継続するステップを実行し、 上記のステップの出力に基づいて点弧パルスを生
    成し上記並列接続された各アームの半導体素子を各々点
    弧することにより、各アームの半導体素子が同時にター
    ンオン、ターンオフしないようにしたことを特徴とする
    インバータ。
  9. 【請求項9】 並列接続されたアームの半導体素子を有
    し、指令値に応じてパルス変調した点弧パルスを発生
    し、この点弧パルスにより上記各半導体素子を導通して
    所定の交流出力を得るインバータにおいて、 指令値から指令値の修正値を演算する演算装置を設け、 この演算装置は、 キャリア信号の三角波に基づいてクロック信号を発生
    するステップ、 上記指令値が所定の閾値内か否かを判定するステッ
    プ、 上記判定結果が所定の閾値外であれば、指令値通りの
    出力をするステップ、 上記判定結果が所定の閾値内であれば、指令値の正負
    を判定するステップ、 上記指令値の正負の判定結果に応じて所定の修正値を
    出力するステップ、 上記修正値を上記キャリア三角波の立ち上がり・立ち
    下がりに応じて上記修正値の正負を反転し方形波を生成
    するステップ、 上記判定結果が所定の閾値内であれば、上記方形波の
    修正値の出力を継続するステップを実行し、 上記の出力に基づいて点弧パルスを生成し上記並
    列接続された各アームの半導体素子を各々点弧すること
    により、各アームの半導体素子が同時にターンオン、タ
    ーンオフしないようにしたことを特徴とするインバー
    タ。
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