JP3269340B2 - ワイヤハーネス用クランプ - Google Patents

ワイヤハーネス用クランプ

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JP3269340B2
JP3269340B2 JP20394695A JP20394695A JP3269340B2 JP 3269340 B2 JP3269340 B2 JP 3269340B2 JP 20394695 A JP20394695 A JP 20394695A JP 20394695 A JP20394695 A JP 20394695A JP 3269340 B2 JP3269340 B2 JP 3269340B2
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将久 鈴木
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワイヤハーネスの外周
に取り付けて、車体・機器側の係止ボルトに嵌着係止
し、そのワイヤハーネスの配設姿勢を整えて保持するの
に使用するボルト係止型のワイヤハーネス用クランプに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】ボルト係止型のワイヤハーネス用クラン
プは、車体・機器側の係止ボルトに嵌着係止する円孔形
状の雌係止部を備えた基本構造を有し、ワイヤハーネス
へ取り付け固定した状態の雌係止部を、その係止ボルト
に嵌着係止することによって、ワイヤハーネスの車体・
機器への配設姿勢を整えて保持するようになっている。
【0003】しかし、ワイヤハーネスの配設係止に際し
て、車体・機器側の係止ボルトとワイヤハーネス側の雌
係止部が同芯状に「ピタッ」と位置整合することは実質
的に困難にして、両者の間に若干の位置ずれが存在する
ので、係止しようとする雌係止部ごとに、狭隘な配設空
間でワイヤハーネスを引っ張ったりして位置合せする難
渋な作業が必要になる。そこで、その難渋作業を解消・
緩和するものとして実開昭60ー185778号・実開
平6ー59688号公報に示される雄係止部位置調整可
能構造の公知例がある。
【0004】即ち、その公知例のものは、ワイヤハーネ
スへ固定する取付部に対して、雄係止部をスライド可能
に構成したスライド構造、または、円孔形状の雄係止部
を隣接多数にした雌係止部群構造からなり、雌係止部の
スライド移動、または、雌係止部の択一によって、前記
の位置ずれを修正するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上の公知例のもの
は、係止ボルトと雌係止部の位置ずれ修正機能を有する
ものの、スライド構造のものは、自由にスライドする雌
係止部を指先でスライド調整してセットし、そのセット
姿勢を指先で保持した状態で、係止ボルトに嵌着する作
業となるので、ワイヤハーネスの車体等への配設作業が
やりずらくして非能率になると共に、構造複雑にしてコ
スト高となり実用性に欠ける。
【0006】一方、雌係止部群構造のものは、雌係止部
間に配設ピッチが存在する限定位置となるので、位置合
せの自由度が低く、前記の煩雑な位置合せ作業を効果的
に改善する配設作業性が得難い難点があり、前記従来構
造のものは、その配設作業性の難渋性から、係止ボルト
への係止不備のものを発生するおそれがある。
【0007】さらに、前記従来構造のものは、雌係止部
の円径サイズが特定されるので、多様なサイズの係止ボ
ルトが存在する自動車用ワイヤハーネスの配設条件で
は、多様サイズの雌係止部のワイヤハーネス用クランプ
を準備せざるを得なく、部品点数が増加して管理が煩わ
しくなると共に、コスト高の要因となる不具合がある。
本発明は、以上の従来技術の難点を解消するワイヤハー
ネス用クランプを提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】以上の技術課題を解決す
る本発明のワイヤハーネス用クランプは「ワイヤハーネ
スへの取付部に、車体・機器側の係止ボルトに嵌着係止
する雌係止部を備えたワイヤハーネス用クランプにおい
て、前記雌係止部は、ボルト挿通空間を介して対向し、
かつ、装着した前記ワイヤハーネスの長手方向に伸長す
る所要長の係止ゾーンを有する弾性壁板からなり、前記
弾性壁板は、前記係止ボルトへの係止爪条を、前記係止
ボルトの挿入方向に多段状に備え、かつ、前記ボルト挿
通空間を前記挿入方向に漸減する先細テーパー形状をな
し、前記係止ゾーンの任意ポジションに、前記係止ボル
トを挿着係止する構造」になっている。
【0009】即ち、本発明のワイヤハーネス用クランプ
は、ワイヤハーネスの長手方向に沿う雌係止部の係止ゾ
ーンの任意ポジションに、多様なサイズの係止ボルトを
挿着係止可能にした構造を特徴とするもので、その係止
ゾーンは車体・機器へのワイヤハーネス配設係止におい
て、現に予測される「係止ボルトと雌係止部の最大位置
ずれ量」と等量以上に設定される。そして、その雌係止
部を構成する弾性壁板は、ボルト挿通空間を中心として
対称形状に配設されたり、または、係止ボルトへの係止
力を向上させる意図から、背部にばね体等の弾撥部材を
装着する態様が採択される。
【0010】
【作用】以上の構成の本発明のワイヤハーネス用クラン
プは、雌係止部に前記の係止ゾーンが存在し、その係止
ゾーンの任意ポジションに、車体・機器側の係止ボルト
を「パチン」とワンタッチ的に挿着係止することができ
る。従って、従来の煩雑な位置合せ作業は無用にして、
ワイヤハーネスの車体・機器への配設作業がし易くな
る。そして、その雌係止部を構成する弾性壁板間のボル
ト挿通空間は先細テーパー形状を有するので、単一のワ
イヤハーネス用クランプが多様サイズの係止ボルトに共
用できる。
【0011】
【実施例】以下、実施例に基づいて詳しく説明する。ま
ず、本発明第一実施例を示す図1を参照して、ワイヤハ
ーネス6にテープ巻き19によって固定する取付部3に
雌係止部2を備え、この雌係止部2を車体に立設した係
止ボルト4に嵌着係止して、ワイヤハーネス6の車体へ
の配設姿勢を整えて保持するボルト係止型のワイヤハー
ネス用クランプ1において、雌係止部2は下記に詳述す
る弾性壁板5によって構成されている。
【0012】即ち、弾性壁板5は、係止ボルト4を挿通
するボルト挿通空間7を介して対向する一対のものから
なり、取付部3をワイヤハーネス6へ取り付けた状態に
おいて、ワイヤハーネス6の長手方向に所要長伸長する
横長板形状をなし、取付部3を左右に伸設しているボッ
クス形状の雌係止部基部8(以下単に基部8という)に
内設されている。そして、その弾性壁板5は、下端が基
部8と一体になって、基部8の空間内に立ち上がって対
向配設されると共に、左右端はスリット9を介して基部
8と遊離し、かつ、背面には撓空間10が存在する個別
独立の弾性板体になっている。
【0013】そして、弾性壁板5は、係止ボルト4の係
止溝11とかみ合って抜け止めする係止爪条12が、前
記伸長方向に伸びて、係止ボルト4の挿入方向の下方か
ら上方へ階段状に配設されている。そして、この対向配
設の弾性壁板5は、係止ボルト4の挿入方向にボルト挿
通空間7を漸減する先細テーパー状に配設されて、下端
部位の最大対向空間幅D1と、上端部位の最小対向空間
幅D2を有すると共に、前記の横長形状に基づいて、そ
の横長方向の任意ポジションに係止ボルト4が挿着係止
できる所要長の係止ゾーン13を有している。
【0014】以上の図1実施例のものは、雌係止部2の
係止ゾーン13の任意ポジションのボルト挿通空間7
に、係止ボルト4を入れて押し付けると、弾性壁板5が
弾性変位して係止ボルト4の挿通を許容し、弾性壁板5
の係止爪条12と係止ボルト4の係止溝11が弾接係合
して抜け止め係止される。従って、係止ボルト4と雌係
止部2の煩雑な位置合せは無用にして、車体へのワイヤ
ハーネス6の配設係止が極めて簡便かつ的確になると共
に、その配設作業性の向上によって、係止ボルト4への
係止不備によるワイヤハーネス6の配設困難なものの発
生が防止できる。さらに、対向する弾性壁板5は、最大
対向空間幅D1と最小対向空間幅D2の間の任意サイズ
の係止ボルト4を受け入れ係止することができるので、
単一のワイヤハーネス用クランプ1が多様サイズの係止
ボルト4に共用可能となり、ワイヤハーネス用クランプ
の種類少数化による部分管理性の向上とコスト低減が促
進される。
【0015】つぎに、図2・図3を参照して本発明の他
の実施例を説明する。即ち、図1実施例と同様な雌係止
部2を有するものにおいて、図2の(A)のものは、長
方形板の取付部3の中間側方に、雌係止部2が設けてあ
り、取付部3をワイヤハーネス6に取り付けると、ワイ
ヤハーネス6の中心と雌係止部2間にオフセット量Lが
生ずるオフセット配設形態になっている。また、図2の
(B)のものは、弾性壁板5が金属板の板ばね14から
なり、この板ばね14が樹脂製の基部8にインサート成
形されている。
【0016】一方、図3は弾性壁板5に弾撥材を付設し
たものが例示してあり、図3の(A)のものは弾性壁板
5の背部と基部8の間にU字状の弾撥ばね15が装着さ
れ、図3の(B)のものは、弾性壁板5の中間と基部8
の間に平板ばね16が橋設されている。そして、図3の
(C)のものは弾性壁板5と基部8の間の谷部に、スポ
ンジ形状の弾性クッション材17が充填され、図3の
(D)のものは対向一対の弾性壁板5に、弾性リング1
8が巻き掛けてある。以上の図3実施例のものは、弾性
壁板5と係止ボルト4の係止力が一段と向上する。
【0017】
【発明の効果】以上の説明のとおり、本発明のワイヤハ
ーネス用クランプは、ワイヤハーネスの車体・機器への
配設に際する係止ボルトとワイヤハーネス用クランプの
煩雑な位置合せ作業が無用になり、ワンタッチ的に簡便
かつ的確な配設係止ができるので、ワイヤハーネスの車
体・機器への配設作業性を向上して能率化すると共に、
その作業性の向上によって、ワイヤハーネスの車体等へ
の配設係止不備の発生を防止して、配設品質の向上を図
る効果がある。
【0018】さらに、単一のワイヤハーネス用クランプ
が径サイズの異なる多様な係止ボルトに共用できるの
で、ワイヤハーネス用クランプの種類点数を少数化して
コスト低減を促進する。以上の諸効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第一実施例のワイヤハーネス用クランプ
を示し、(A)はその斜視図、(B)はその雌係止部の
縦断面図、(C)はその雌係止部の横断面図、(D)は
その使用状態の雌係止部の横断面図、(E)はその使用
状態の全体斜視図
【図2】本発明の他の実施例のワイヤハーネス用クラン
プを示し、(A)はその斜視図、(B)はその雌係止部
の横断面図
【図3】本発明の他の実施例のワイヤハーネス用クラン
プを示し、(A)(B)(C)(D)ともその雌係止部
の横断面図
【符号の説明】
1 ワイヤハーネス用クランプ 2 雌係止部 3 取付部 4 係止ボルト 5 弾性壁板 6 ワイヤハーネス 7 ボルト挿通空間 8 雌係止部基部 9 スリット 10 撓空間 11 係止溝 12 係止爪条 13 係止ゾーン 14 板ばね 15 弾撥ばね 16 平板ばね 17 弾性クッション材 18 弾性リング
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−180708(JP,A) 実開 平4−18781(JP,U) 実開 平5−79024(JP,U) 実開 平3−115211(JP,U) 実開 昭59−69624(JP,U) 実開 平2−76209(JP,U) 実開 昭59−18519(JP,U) 実開 平5−83565(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02G 3/30

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワイヤハーネスへの取付部に、車体・機
    器側の係止ボルトに嵌着係止する雌係止部を備えたワイ
    ヤハーネス用クランプにおいて、前記雌係止部は、ボル
    ト挿通空間を介して対向し、かつ、装着した前記ワイヤ
    ハーネスの長手方向に伸長する所要長の係止ゾーンを有
    する弾性壁板からなり、前記弾性壁板は、前記係止ボル
    トへの係止爪条を、前記係止ボルトの挿入方向に多段状
    に備え、かつ、前記ボルト挿通空間を前記挿入方向に漸
    減する先細テーパー形状をなし、前記係止ゾーンの任意
    ポジションに、前記係止ボルトを挿着係止する構造を特
    徴とするワイヤハーネス用クランプ。
  2. 【請求項2】 弾性壁板の背部に弾撥部材を挿着した請
    求項1のワイヤハーネス用クランプ。
  3. 【請求項3】 弾性壁板が金属性板ばねからなる請求項
    1のワイヤハーネス用クランプ。
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