JP3268905B2 - カーソル移動指令入力装置 - Google Patents

カーソル移動指令入力装置

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JP3268905B2
JP3268905B2 JP20728893A JP20728893A JP3268905B2 JP 3268905 B2 JP3268905 B2 JP 3268905B2 JP 20728893 A JP20728893 A JP 20728893A JP 20728893 A JP20728893 A JP 20728893A JP 3268905 B2 JP3268905 B2 JP 3268905B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パネルスイッチを備え
たカーソル移動指令入力装置に関し、特にパネルスイッ
チを指などで押圧したときのカーソル移動制御を改善す
るようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、CRTディスプレイや液晶ディス
プレイなどの表示器に表示されたカーソルを上下左右に
移動させる為に、キーボードなどに設けられた上下左右
のカーソル移動キーを操作してカーソル移動指令信号を
入力するキー入力方式、パネルスイッチ上で入力ペンや
指などを移動させて或いはジョイスティックを操作し
て、カーソルの移動方向と移動量を指令するパネルスイ
ッチ方式、更にライトペンによりカーソルの移動位置を
指定してカーソル移動指令信号を入力する移動位置指定
方式等が一般に実用に供されている。
【0003】ところで、最近、特公平1−46888号
公報におてい、ディスプレイ装置の前側に、複数のセグ
メントがマトリックス状に配設されるとともに、各セグ
メントにX、Yの導体が設けられたタブレット入力装置
が配設され、常には入力ペンを用いて文字入力する一
方、カーソルモードに切換えることにより、入力ペンで
順次押圧されたタブレット上の押圧部位を検知する一
方、前回の押圧位置に対する今回の押圧位置の位置デー
タの差に対応するカーソル移動量だけカーソルを移動さ
せるようにし、カーソル移動の操作性や作業能率を向上
できるようにしたカーソル移動指令入力装置が提案され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記特公平1−468
88号公報に記載のカーソル移動指令入力装置において
は、入力ペンでタブレット上を押圧する場合、或いは押
圧を上方に解除する場合、特に入力ペンを指で持つよう
にしているので、入力ペンが傾斜状になっており、入力
ペンの先端部が微妙に移動しただけでも、入力ペンを移
動させたと同じことになり、入力ペンの押圧時や押圧解
除時にカーソルが不用意に移動するという問題がある。
更に、入力ペンに代えて指で押圧した場合でも、同様
に、指を押圧するときや押圧を上方に解除するときに、
その押圧範囲の中心位置(重心位置)が微妙に変化する
ことから、指を移動させたことになり、カーソルが不用
意に移動するという問題がある。
【0005】本発明は、パネルスイッチを指などで押圧
操作しただけのとき、或いは指などの押圧を上方に解除
したときのカーソルの誤動作を防止し、カーソル移動の
操作性を向上し得るようなカーソル移動指令入力装置を
提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1のカーソル移動
指令入力装置は、図1の機能ブロック図に示すように、
複数の導体ラインを所定間隔おきに平行に形成した上側
フィルム基板と、複数の導体ラインを上側フィルム基板
の導体ラインと直交状に所定間隔おきに平行に形成した
下側基板とを含み、押圧位置の上下の導体ラインが接触
するように構成してなるパネルスイッチを備え、ディス
プレイ上のカーソルを移動させる為のカーソル移動指令
を、パネルスイッチ上で指等を移動させることにより入
力するようにしたカーソル移動指令入力装置において、
指等の押圧によりパネルスイッチの上下の導体ラインが
接触した複数の接触ポイントを繰り返し検知する検知手
段と、検知手段からの検知信号を受け、複数の接触ポイ
ントの位置データを記憶する記憶手段と、記憶手段から
位置データを受け、前回の複数の接触ポイントが今回の
複数の接触ポイントに含まれているか否か、又は今回の
複数の接触ポイントが前回の複数の接触ポイントに含ま
れているか否かの包含関係に基いて、接触ポイントの変
化が指等の移動によるものか、指などでパネルスイッチ
を押圧する途中又は指等がパネルスイッチより離れる途
中によるものかを判定する押圧状態判定手段と、押圧状
態判定手段からの判定に基づき、指等の移動と判定され
た場合よりも、指等で押圧する途中又は指等を離す途中
と判定された場合のカーソルの移動量を小さく変更して
カーソル移動指令を出力するカーソル移動指令手段とを
備えたものである。
【0007】
【作用】請求項1のカーソル移動指令入力装置において
は、検知手段は、指等の押圧によりパネルスイッチの上
下の導体ラインが接触した複数の接触ポイントを繰り返
し検知するので、記憶手段は、検知手段からの検知信号
を受け、複数の接触ポイントの位置データを記憶する。
押圧状態判定手段は、記憶手段から位置データを受け、
前回の複数の接触ポイントが今回の複数の接触ポイント
に含まれているか否か、又は今回の複数の接触ポイント
が前回の複数の接触ポイントに含まれているか否かの包
含関係に基いて、接触ポイントの変化が指等の移動によ
るものか、指などでパネルスイッチを押圧する途中又は
指等がパネルスイッチより離れる途中によるものかを判
定するので、カーソル移動指令手段は、押圧状態判定手
段からの判定に基づき、指等の移動と判定された場合よ
りも、指等で押圧する途中又は指等を離す途中と判定さ
れた場合のカーソルの移動量を小さく変更してカーソル
移動指令を出力する。
【0008】このように、押圧が検知される毎に、押圧
部の複数の位置データを記憶する一方、前回の押圧部の
接触ポイントと今回の押圧部の接触ポイントとの包含関
係を判定するので、指などで押圧しただけのときには、
一般に、今回の押圧部は前回の押圧部を含めて大きくな
るので、前回の押圧部は今回の押圧部に含まれることに
なり、また指などの押圧を上方に解除するときには、前
回の押圧部は今回の押圧部を含めて小さくなるので、今
回の押圧部は前回の押圧部に含まれることになる。即
ち、この包含の考え方を採用することにより、カーソル
の誤動作を防止する対策を確立することができる。ま
た、指を移動させたときには、今回の押圧部と前回の押
圧部との包含関係が成立しないので、カーソルが指など
の移動に応じて移動されることから、指の通常の移動時
にはカーソル移動が確実に行なわれる上、指等による押
圧時或いは押圧解除時のノイズを抑制して、カーソル移
動の操作性を向上することができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面に基い
て説明する。本実施例は、キーボードやCRTディスプ
レイを備えたワードプロセッサに本発明を適用した場合
のものである。図2に示すように、ワードプロセッサW
Pは、基本的に、矩形状のカーソルKや複数行分の文字
や記号を表示可能なCRTディスプレイ2、後述の制御
装置Cなどを備えたワードプロセッサ本体部1と、この
ワードプロセッサ本体部1に接続されたキーボード3と
から構成されている。このキーボード3には、通常のキ
ーボードと同様に、アルファベットやひらがなや数字や
記号などを入力する為の複数の文字キー、無変換キー、
変換キーに加えて、入力した文書のデータを編集する為
の複数の編集機能キーなどが設けられている。更に、こ
のキーボード3の側面には、板状のパネルスイッチ4が
水平方向に出没可能に設けられている。
【0010】前記パネルスイッチ4は、指などにより押
圧した状態で移動させることにより、その移動方向に対
応させて、ディスプレイ2上のカーソルKを上下左右方
向に夫々移動させる為の指令を入力するものである。こ
のパネルスイッチ4の構成について、図3、図4に基い
て説明する。図2に示すように、パネルスイッチ4は、
下側のフィルム基板5と上側のフィルム基板10と、こ
れら両フィルム基板5・10を収納するパネルケースな
どからなっている。
【0011】下側のフィルム基板5は、薄板状のポリエ
ステルフィルム基材6からなり、このフィルム基材6の
上面には、銀ペースト等の導電性塗料からなる幅約1mm
の導電ライン7a〜7nが、所定間隔おきに平行に左右
方向に複数本形成され、各導電ライン7a〜7n間に
は、ドットスペーサ8がその導電ライン方向に沿って所
定間隔おきに設けられている。一方、上側のフィルム基
板10は、同様に、薄板状のポリエステルフィルム基材
10からなり、このフィルム基材10の下面には、銀ペ
ースト等の導電性塗料からなる幅約1mmの導電ライン1
1a〜11nが、所定間隔おきに平行に上下方向に複数
本形成されている。
【0012】そして、図4に示すように、これら上側フ
ィルム基板10と下側フィルム基板5とがドットスペー
サ8を介して上下に重ねられた状態でパネルケースに収
納されている。従って、導電ライン7a〜7nと導電ラ
イン11a〜11nとは、上下に対向状で且つ直交する
マトリックス状に配設され、これら複数のドットスペー
サ8により、複数の導電ライン7a〜7nと導電ライン
11a〜11nとは、常には接触しないようになってい
る。
【0013】このように構成されたパネルスイッチ4に
おいて、例えば、下側フィルム基板5の複数の導電ライ
ン7a〜7nの各々に、走査信号が微少時間毎に順次出
力され、各走査信号の出力タイミングで、上側フィルム
基板10の複数の導電ライン11a〜11nの各々の走
査信号を順次読出して、指30による押圧により上下の
導体ライン7、11が接触した複数の接触ポイントが検
知される。
【0014】次に、ワードプロセッサWPの制御系は、
図5のブロック図に示すように構成されている。キーボ
ード3と、パネルスイッチ4と、CRTディスプレイ2
に表示データを出力する為の表示制御を行なうCRTデ
ィスプレイコントローラ(CRTDC)15とは制御装
置Cの入出力インターフェース16に夫々接続されてい
る。制御装置Cは、CPU18と、このCPU18にデ
ータバスなどのバス17を介して接続された入出力イン
ターフェース16、ROM19及びRAM20とから構
成されている。尚、CPU18には、1チップの内蔵タ
イマとして、X方向タイマTM1 、Y方向タイマTM2 、移
動時間計測用タイマTM3 が夫々内蔵されている。ここ
で、カーソル移動指令入力装置は、上下両フィルム基板
5・10を有するパネルスイッチ4と、ROM19に格
納されたスキャニング制御プログラム及び検知制御プロ
グラムと、制御装置Cと、RAM20に設けられた押圧
範囲メモリ21や中心位置メモリ22などから構成され
ている。
【0015】前記ROM19には、前述したように下側
フィルム基板5の複数の導電ライン7a〜7nに、走査
信号を微少時間毎に順次出力するスキャニング制御プロ
グラム、各走査信号の出力タイミングで、上側フィルム
基板10の複数の導電ライン11a〜11nの走査信号
を順次読出して、指による押圧により接触した複数の接
触ポイントを検知する検知制御プログラム、キーボード
3から入力された文書をCRTディスプレイ2に表示す
るとともに、カーソルKを移動表示する表示駆動制御プ
ログラム、本願特有の後述するカーソル移動指令制御の
制御プログラムなどが格納されている。このカーソル移
動指令制御プログラムには、カーソルKの慣性移動を行
なう為の割込み処理のサブルーチンが格納されている。
【0016】前記ROM19には、図6に示すように、
後述する始点グループSGと終点グループEGとの距離
と包含値とから、指30による押圧を開始する始点と押
圧を終了する終点との間の距離を求める為の始点・終点
距離テーブルTB1が記憶されている。更に、図7に示
すように、終点グループEGにおける各中心位置の平均
移動時間と、実際の押圧開始位置の中心位置と押圧終点
位置の中心位置との間の距離とに基づいて、X方向とY
方向とに関するカーソルKの慣性移動時間を求めるため
のカーソル慣性移動時間テーブルTB2が記憶されてい
る。
【0017】前記RAM20の押圧範囲メモリ21に
は、前回の検知制御で検知された複数個の接触ポイント
のポイント位置の各々に関して、X座標データ及びY座
標データと、接触ポイント数とが格納されるとともに、
今回の検知制御で検知された複数個の接触ポイントのポ
イント位置の各々に関して、X座標データ及びY座標デ
ータと、接触ポイント数とが格納される。中心位置メモ
リ22には、パネルスイッチ4を指等で押圧しながら移
動した際に、押圧範囲メモリ21に格納されている1回
の検知動作における複数個の接触ポイントからなる押圧
範囲(押圧部)の中心(重心)となる中心位置を、常に
最終の9つ分だけ記憶されるとともに、前回の中心位置
から今回の中心位置までの移動に要した移動時間が各中
心位置毎に記憶され、更に前回の押圧範囲と今回の押圧
範囲の包含関係のデータが記憶される。
【0018】尚、押圧範囲メモリ21に、ポイント位置
のX座標データ及びY座標データと、接触ポイント数と
を格納する代わりに、接触ポイントを示すビットイメー
ジを格納するようにし、このビットイメージで包含関係
を判定することにより、CPU18の処理時間を短縮で
き、安価なCPU18で高速処理を行なうことができ
る。更に、RAM20には、CPU18で演算処理した
演算結果を一時的に格納するメモリなどが設けられてい
る。
【0019】ここで、指によりパネルスイッチ4を押圧
する押圧状態について、図8〜図10に基いて説明す
る。先ず、指30による押圧動作だけのときには、図8
に示すように、指30でパネルスイッチ4を上方から押
圧する場合、パネルスイッチ4に軽く接触した実線で示
す指位置30(p1)のときには、押圧範囲は実線で示
すようになり、このときには中心位置P1は図示の位置
である。更に、強く押圧した1点鎖線で示す指位置30
(p2)のときには、押圧範囲は1点鎖線で示すように
なり、このときの中心位置P2は図示の位置である。更
に、より強く押圧した2点鎖線で示す指位置30(p
3)のときには、押圧範囲は2点鎖線で示すようにな
り、このときには中心位置P3は図示の位置である。
【0020】即ち、一般に、指30でパネルスイッチ4
を上方から押圧するときには、先ず指30の先端から押
圧が開始され、強く押圧されるのにつれて、指30の先
端部が水平方向に傾くので、押圧範囲の中心位置Pは、
指30の傾く方向に、P1→P2→P3と順次移動す
る。しかし、中心位置P1の押圧範囲(実線で図示)は
中心位置P2の押圧範囲(1点鎖線で図示)に全て包含
され、また中心位置P2の押圧範囲は中心位置P3の押
圧範囲(2点鎖線で図示)に全て包含される。
【0021】また、指30により押圧しながら移動され
たときには、図9に示すように、実線で示す指位置30
(p1)から3点鎖線で示す指位置30(p4)に移動
されることから、指位置30(p1)に対応する押圧範
囲は実線で示すようになり、このときの中心位置P1は
図示の位置となり、指位置30(p2)に対応する押圧
範囲は1点鎖線で示すようになり、このときの中心位置
P2は図示の位置となり、指位置30(p3)に対応す
る押圧範囲は2点鎖線で示すようになり、このときの中
心位置P3は図示の位置となり、更に指位置30(p
4)に対応する押圧範囲は3点鎖線で示すようになり、
このときの中心位置P4は図示の位置となる。
【0022】即ち、指30を押圧しながら移動させると
きには、中心位置Pは、指30の移動方向に、P1→P
2→P3→P4と順次移動する。そして、中心位置P1
の押圧範囲(実線で図示)は中心位置P2の押圧範囲
(1点鎖線で図示)に全て包含されず、同様に、各中心
位置P2、P3の押圧範囲は次の中心位置P3、P4に
夫々包含されることはない。
【0023】更に、指30を押圧しながら移動され、し
かも押圧動作の最終段階で指30が急速に弾き上げられ
た(はね上げる)場合について、図10、図11に基い
て説明する。図10に示すように、指30により押圧開
始位置Aから押圧終了位置Bまで軌跡Zをもって押圧移
動操作された場合、図11に示すように、12個の押圧
範囲の中心位置P1〜P12が得られる。ここで、各中
心位置P1〜P12は、指30にてパネルスイッチ4を
押圧した時に接触する複数個の接触ポイントのX座標デ
ータとY座標データの平均値を求めて、これら複数個の
接触ポイントの中心位置(重心位置)を示している。
【0024】また、移動総ステップ数Qは、X方向(横
方向)の2本の導電ライン7a〜7n間又はY方向(縦
方向)の2本の導電ライン7間の距離を1ステップとし
て、押圧開始位置Aから押圧終了位置Bまでの総テップ
数である。更に、中心位置メモリ22のデータとして
は、指30の移動に応じて押圧終了位置Bが変更されて
も、常に、その時の押圧終了位置Bに対応する中心位置
P12から押圧開始方向に遡った9個の中心位置P12
〜P4の位置データが順次変更されながら格納される。
【0025】更に、各中心位置P1〜P12のうち、最
終中心位置P12から押圧開始方向に遡った4個の中心
位置P12〜P9を終点グループEGとし、この終点グ
ループEGの4個の中心位置P12〜P9のX座標デー
タとY座標データとの平均値により終点グループポイン
トFが求められる。一方、前記押圧終了位置Bが変更さ
れても、常に、この終点グループEGより更に押圧開始
方向に遡った4個の中心位置P8〜P5を始点グループ
SGとし、この始点グループSGの4個の中心位置P8
〜P5のX座標データとY座標データとの平均値により
始点グループポイントHが求められる。更に、これら終
点グループポイントFと始点グループポイントH間の距
離をステップ数からなるグループ間距離Jとする。そし
て、終点グループEGの4個の中心位置の移動に要する
時間などから、弾き上げ動作が判定される。
【0026】次に、ワードプロセッサWPの制御装置C
で行なわれるカーソル移動指令制御のルーチンについ
て、図12〜図17のフローチャートに基いて説明す
る。尚、図中符号Si(i=10、11、12・・・
・)は各ステップである。このワードプロセッサ1に電
源が投入されるとこの制御が開始され、先ず初期設定が
実行された後、スキャニング制御及び検知制御が実行さ
れ(S10)、パネルスイッチ4が押圧されているときに
は(S11:Yes )、パネルスイッチ4から入力される複
数の走査信号に基いて、接触ポイントの位置データや接
触ポイントの数が押圧範囲メモリ21に格納される一
方、これら複数の接触ポイントからなる押圧範囲の中心
位置の位置データが中心位置メモリ22に格納されると
ともに、移動時間計測用タイマTM3 が起動される(S1
2)。
【0027】そして、この中心位置が前回の中心位置に
対して変化したときには、前回の中心位置に対する今回
の中心位置移動に要した時間が移動時間計測用タイマTM
3 から読出されて中心位置メモリ22に格納され(S1
3:Yes )、中心位置変化カウンタのカウント値PCが
1つインクリメントされ(S14)、指移動によるカーソ
ル移動指令処理制御(図13参照)が実行される(S1
5)。この制御が開始されたときに、中心位置変化カウ
ント値PCが「3」以下のときつまり指30が殆ど移動
していないときに(S31:Yes )、押圧範囲メモリ21
のデータに基いて、今回の接触ポイントの位置データが
前回の接触ポイントの位置データを包含するときに(S
32:Yes )、今回の中心位置が前回に対してX方向に変
化しているときには(S33:Yes )、カーソルKをX方
向に移動最少単位である1ドットだけ移動させる指令信
号が出力される(S34)。尚、中心位置がX方向に変化
していないときには(S33:No)、S35に移行する。そ
の結果、表示駆動制御プログラムは、この指令信号に基
いて、例えばカーソルKを1ドット分右又は左方向に移
動させる。
【0028】次に、今回の中心位置が前回に対してY方
向に変化しているときには(S35:Yes )、カーソルK
をY方向に移動最少単位である1ドットだけ移動させる
指令信号が出力され(S36)、この制御を終了して、カ
ーソル移動指令制御のS16にリターンする。その結果、
表示駆動制御プログラムは、この指令信号に基いて、例
えばカーソルKを1ドット分上又は下方向に移動させ
る。即ち、図8で説明したように、指30でパネルスイ
ッチ4を上方から押圧されたときには、中心位置Pは、
指30の傾く方向に、P1→P2→P3と順次移動する
が、今回の中心位置P1の押圧範囲は前回の押圧範囲に
全て包含されるので、指30の移動動作がないと判定し
て、カーソルKが1ドットだけ指30の移動方向に移動
される。これにより、指30による押圧時に、オペレー
タの意思に反して、カーソルKが大きく誤動作すること
がない。
【0029】一方、図9・図10で説明したように、指
30による押圧時に指30の移動が伴うとき、即ち、中
心位置変化カウント値PCが「3」よりも大きくなって
いるとき(S31:No)、或いは中心位置変化カウント値
PCが「3」以下でも、包含関係が成立しないときに
(S32:Yes 、S32:No)、今回の中心位置が前回に対
してX方向に変化しているときには(S37:Yes )、中
心位置メモリ22のデータに基いて、中心位置の移動速
度に比例したカーソル移動量XLが、図示外の演算式に
基いて求められ(S38)、カーソルKをX方向に移動量
XLだけ移動させる指令信号が出力される(S39)。そ
して、表示駆動制御プログラムは、この指令信号に基い
て、カーソルKをその移動量XLの示すドット数分右又
は左に移動させる。
【0030】次に、今回の中心位置が前回に対してY方
向に変化しているときには(S40:Yes )、中心位置メ
モリ22のデータに基いて、中心位置の移動速度に比例
したカーソル移動量YLが、図示外の演算式に基いて求
められ(S41)、カーソルKをY方向に移動量YLだけ
移動させる指令信号が出力され(S42)、この制御を終
了して、前記S16にリターンする。その結果、表示駆動
制御プログラムは、この指令信号に基いて、カーソルK
をその移動量YLの示すドット数分上又は下に移動させ
る。尚、中心位置がX方向に変化していないときには
(S37:No)、S38〜S39がスキップされ、また中心位
置がY方向に変化していないときには(S40:No)、S
41〜S42がスキップされる。
【0031】次に、カーソル移動指令制御において、再
度スキャニング制御及び検知制御が実行され(S16)、
押圧されているときには(S17:Yes )、S12と同様
に、接触ポイントの位置データや接触ポイント数が押圧
範囲メモリ21に格納される一方、これら複数の接触ポ
イントに対応する中心位置が求められて中心位置メモリ
22に格納され(S18)、この中心位置が前回に対して
変化したときには(S19:Yes )、S14に戻る。
【0032】しかし、指30による押圧動作が検知され
ないときには(S17:No)、指30の弾き上げ動作か否
かを判定する弾き上げ判定処理制御(図14参照)が実
行される(S20)。先ず、中心位置メモリ22のデータ
に基いて、始点グループSGと終点グループEGとの間
のグループ間距離Jが求められる(S51)。そして、グ
ループ間距離Jが「2ステップ」よりも小さいときは、
弾き上げの意思が無いと判定され(S52:Yes )、弾き
上げフラグHFがリセットされ(S64)、この制御を終
了して、カーソル移動指令制御のS21にリターンする。
【0033】しかし、グループ間距離Jが2ステップ以
上のときには(S52:No)、前記押圧開始位置Aの中心
位置P1と押圧終了位置Bの中心位置P12との間の距
離LPが求められ(S53)、この始点終点間距離LPが
「3ステップ」よりも小さいときには(S54:Yes )、
指30は弾き上げの意思が無いと判定され、弾き上げフ
ラグHFがリセットされ(S64)、前記S21にリターン
する。しかし、始点終点間距離LPが3ステップ以上の
ときには(S54:No)、最終の中心位置P12から押圧
開始方向に遡った5つの中心位置(図11の5つの中心
位置P12〜P8参照)の内、1ステップ移動するのに
要した時間が所定値を超えた回数Nが求められる(S5
5)。ここで、所定値として、例えば、約32msecが設定
されている。
【0034】次に、この回数Nが「0」よりも大きく、
押圧終了位置Bの近傍において、弾き上げ動作が行なわ
れていないときには(S56:Yes )、弾き上げフラグH
Fがリセットされ(S64)、前記S21にリターンする。
しかし、回数Nが「0」のときには(S56:No)、弾き
上げ動作が行なわれた可能性が有るので、S57に移行す
る。次に、押圧終了位置Bの中心位置P12が押圧され
ている時間が求められ、その押圧時間が設定値(例え
ば、約32msec)よりも大きいときには、弾き上げ動作が
行なわれなかったと判定され(S57:Yes )、弾き上げ
フラグHFがリセットされ(S64)、前記S21にリター
ンする。
【0035】しかし、その押圧時間が設定値以下のとき
には(S57:No)、弾き上げ動作が行なわれた可能性が
有るので、S58に移行する。次に、押圧開始位置Aにお
ける最初の中心位置から押圧終了位置Bにおける最終の
中心位置までのステップ数Qが求められ、このステップ
数Qが「4」以下のときには、弾き上げ動作が行なわれ
なかったと判定され(S58:Yes )、弾き上げフラグH
Fがリセットされ(S64)、前記S21にリターンする。
しかし、そのステップ数Qが「4」よりも大きいときに
は、弾き上げ動作が行なわれた可能性が有ることにな
り、S59に移行する。
【0036】次に、押圧終了位置Bの中心位置P12か
ら押圧開始位置方向に遡った5つの中心位置ポイント
(図11の5つの中心位置P12〜P8参照)の各々に
関して、押圧範囲メモリ21のデータに基いて、前回の
押圧範囲が今回の押圧範囲を包含する回数つまり包含値
が求められる(S59)。次に、この包含値が所定値の
「5」以上のとき、つまり指30が図8に示すように、
押圧動作と反対に、指30をパネルスイッチ4に対して
上方に移動して押圧解除したときには(S60:Yes)、
弾き上げ動作が行なわれなかったことになり、弾き上げ
フラグHFがリセットされ(S64)、前記S21にリター
ンする。
【0037】しかし、包含値が所定値「5」未満のとき
には(S60:No)、弾き上げ動作が行なわれた可能性が
あり、S61に移行する。次に、ROM19の始点・終点
距離テーブルTB1(図6参照)に基いて、前記終点グ
ループEGの終点グループ中心位置Fから始点グループ
SGの始点グループ中心位置Hまでの距離Jと包含値と
から、中心位置メモリ22に記憶されている最初の中心
位置(例えば、図11においては中心位置P4)と最終
の中心位置(例えば、図11においては中心位置P1
2)との間の距離が求められる(S61)。例えば、包含
値が「2」で、グループ間距離Jが「3」の場合には、
始点−終点間距離は「4」が求められる。尚、図6の始
点・終点距離テーブルTB1において、「X」で示した
箇所には、実際には、最大値「255」が格納されてお
り、この最大値が選択されたときには、S62で必ずYes
と判定される。
【0038】次に、中心位置メモリ22に記憶されてい
る最初の中心位置(例えば、図11においては中心位置
P4)のX、Y両座標データと最終の中心位置(例え
ば、図11においては中心位置P12)のX、Y両座標
データとに基づいて、実際の始点−終点間距離が演算さ
れ、その実際の始点−終点間距離がテーブル値から求め
た始点−終点間距離よりも小さいときには、弾き上げ動
作が行なわれなかったと判定され(S62:Yes )、弾き
上げフラグHFがリセットされ(S64)、前記S21にリ
ターンする。しかし、実際の始点−終点間距離がテーブ
ル値から求めた始点−終点間距離よりも大きいときに
は、弾き上げ動作が行なわれたと判定され(S62:N
o)、弾き上げフラグHFがセットされ(S63)、前記
S21にリターンする。
【0039】ここで、前記S59において、押圧範囲メモ
リ21のデータに基いて、最終の5回の押圧範囲のデー
タに関して、前回の押圧範囲を構成する複数の接触ポイ
ントに対して、今回の押圧範囲を構成する接触ポイント
を包含する個数の差を5回分合計した接触ポイント数を
求め、次のS60において、この合計された差の接触ポイ
ント数が所定値以上か否かを判定し、所定値以上のとき
には、パネルスイッチ4に対して上方に移動された状態
であり、弾き上げフラグHFがリセットされ(S64)、
前記S21にリターンするように構成してもよい。
【0040】次に、カーソル移動指令制御において、弾
き上げフラグHFがセットされていないときには(S2
1:No)、S10に戻る。しかし、弾き上げフラグHFが
セットされているときには(S21:Yes )、カーソル移
動を延長させる為にカーソル慣性移動データ演算処理制
御(図15参照)が実行される(S22)。この制御が開
始されると、先ず中心位置メモリ22に記憶されている
移動時間データに基いて、終点グループEGのX方向平
均移動時間が演算される(S71)。次に、終点グループ
EGの終点グループ中心位置Fと始点グループSGの中
心位置とのX方向における距離に基いて、終点グループ
EGのX方向(図11参照)における移動量XLが演算
される(S72)。
【0041】次に、パネルスイッチ4上における押圧開
始位置Aの中心位置P1のX座標データと押圧終了位置
Bの中心位置P12のX座標データとから、両中心位置
P1〜P12間のX方向の距離が演算され、前記S71で
求められたX方向平均移動時間と両中心位置P1〜P1
2間距離とに基づいて、ROM12に記憶されているカ
ーソル慣性移動時間テーブルTB2から、CRTディス
プレイ2上でカーソルKを慣性移動させるためのX方向
移動時間Xtが求められ(S73)、このX方向移動時間
XtはX方向タイマTM1 にセットされる(S74)。
【0042】次に、同様に、先ず中心位置メモリ22に
記憶されている移動時間データに基いて、終点グループ
EGのY方向平均移動時間が演算される(S75)。次
に、終点グループEGの終点グループ中心位置Fと始点
グループSGの中心位置とのY方向における距離に基い
て、終点グループEGのY方向(図11参照)における
移動量YLが演算される(S76)。次に、パネルスイッ
チ4上における押圧開始位置Aの中心位置P1のY座標
データと押圧終了位置Bの中心位置P12のY座標デー
タとから、両中心位置P1〜P12間のY方向の距離が
演算され、前記S75で求めたY方向平均移動時間と両中
心位置P1〜P12間距離とに基づいて、ROM12に
記憶されているカーソル慣性移動時間テーブルTB2か
ら、CRTディスプレイ2上でカーソルKを慣性移動さ
せるためのY方向移動時間Ytが求められ(S77)、こ
のY方向移動時間YtはY方向タイマTM2 にセットされ
る(S78)。
【0043】次に、X方向移動量XLが「0」でないと
きには(S79:No)、X方向タイマTM1 が作動され(S
80)、後述の割り込み処理が可能になる。次に、Y方向
移動量YLが「0」でないときには(S81:No)、Y方
向タイマTM2 が作動され(S82)、後述の割り込み処理
が可能になる。そして、この制御を終了して、カーソル
移動指令制御のS23にリターンする。尚、X方向移動量
XLが「0」のときには(S79:Yes )、S80がスキッ
プされ、Y方向移動量YLが「0」のときには(S81:
Yes )、S82がスキップされる。その後、カーソル移動
指令制御において、これら両方向タイマTM1 、TM2 にセ
ットされた割込み時間毎に、カーソル慣性移動を行なう
為に、タイマ割込み処理制御が実行される。
【0044】次に、X方向タイマによる割込み処理制御
について、図16のフローチャートに基いて説明する。
この制御が開始されると、カーソルKをX方向に移動最
少単位である1ドットだけ移動させる指令信号が出力さ
れる(S85)。そして、次回にカーソルKを移動させる
為に、X方向タイマTM1 には、今回のタイマ時間Xt(n)
とそのタイマ時間Xt(n)に2-7を乗じた時間とを加えた
次回のタイマ時間Xt(n +1)が求められる(S86)。
【0045】次に、この次回のタイマ時間Xt(n +1 )
が設定値(例えば、約38msec)よりも小さいときには
(S87:No)、カーソルを更に慣性移動させる為に、X
方向タイマTM1 に次回のタイマ時間Xt(n +1 )がセッ
トされ(S88)、次回の割込みを可能にする為に、X方
向タイマTM1 が作動され(S89)、この割込み制御を終
了する。一方、次回のタイマ時間Xt(n +1 )が設定値
よりも大きいときには(S87:Yes )、次回の割込みを
停止し且つカーソルKのX方向移動を停止させる為に、
X方向タイマが停止され(S90)、この制御を終了す
る。
【0046】次に、Y方向タイマによる割込み処理制御
について、図17のフローチャートに基いて説明する。
この制御が開始されると、カーソルKをY方向に移動最
少単位である1ドットだけ移動させる指令信号が出力さ
れる(S95)。そして、次回にカーソルKを移動させる
為に、Y方向タイマTM2 には、今回のタイマ時間Yt(n)
とそのタイマ時間Yt(n)に2-7を乗じた時間とを加えた
次回のタイマ時間Yt(n +1)が求められる(S96)。
【0047】次に、この次回のタイマ時間Yt(n +1 )
が設定値(例えば、約38msec)よりも小さいときには
(S97:No)、カーソルを更に慣性移動させる為に、Y
方向タイマTM2 に次回のタイマ時間Yt(n +1 )がセッ
トされ(S98)、次回の割込みを可能にする為に、Y方
向タイマTM2 が作動され(S99)、この割込み制御を終
了する。一方、次回のタイマ時間Yt(n +1 )が設定値
よりも大きいときには(S97:Yes )、次回の割込みを
停止し且つカーソルKのY方向移動を停止させる為に、
Y方向タイマが停止され(S100 )、この制御を終了す
る。
【0048】以上説明したように、押圧が検知される毎
に、押圧範囲の複数の接触ポイント位置データを押圧範
囲メモリ21に記憶するとともに、その中心位置データ
を中心位置メモリ22に最新の複数回分記憶する一方、
前回の押圧範囲の接触ポイントと今回の押圧部の接触ポ
イントとの包含関係を判定するので、指30などで押圧
しただけのときには、一般に、今回の押圧範囲は前回の
押圧範囲を含めて大きくなるので(図8参照)、前回の
押圧範囲は今回の押圧範囲に含まれることになり、また
指30などの押圧を上方に解除するときには、前回の押
圧部は今回の押圧部を含めて小さくなるので、今回の押
圧部は前回の押圧部に含まれることになる。即ち、何れ
の場合でも、カーソルKを移動させる意思が無い場合と
判定できるので、カーソルKを通常の移動量よりも少な
く移動又は移動させないことにより、誤動作を防止で
き、更に慣性移動に移る条件もより正確に設定できる。
【0049】ここで、特許請求の範囲の記載した各手段
と、上記実施例中の構成との対応関係について説明する
と、検知手段に相当するものは、ROM19に設けられ
た検知制御プログラムであり、記憶手段に相当するもの
はRAM20に設けられた押圧範囲メモリ21と中心位
置メモリ22である。更に、押圧状態判定手段に相当す
るものは、指移動によるカーソル移動指令処理制御の特
にS31とS32、弾き上げ判定処理制御の特にS59とS60
であり、カーソル移動指令手段に相当するものは、指移
動によるカーソル移動指令処理制御の特に、S33〜S42
である。
【0050】尚、本発明のカーソル移動指令入力装置
を、ワードプロセッサとは別体に設けるようにしてもよ
い。尚、本発明の技術的思想の範囲内において、前記実
施例の各制御に、既存の技術や当業者に自明の技術に基
いて種々の変更を加えることもあり得る。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1のカーソ
ル移動指令入力装置によれば、検知手段と、記憶手段
と、押圧状態判定手段と、カーソル移動指令手段とを設
け、押圧が検知される毎に、押圧部の複数の位置データ
を記憶する一方、前回の押圧部の接触ポイントと今回の
押圧部の接触ポイントとの包含関係を判定するので、指
などで押圧しただけのときには、一般に、今回の押圧部
は前回の押圧部を含めて大きくなるので、前回の押圧部
は今回の押圧部に含まれることになり、また指などの押
圧を上方に解除するときには、前回の押圧部は今回の押
圧部を含めて小さくなるので、今回の押圧部は前回の押
圧部に含まれることになる。即ち、この包含の考え方を
採用することにより、カーソルの誤動作を防止する対策
を確立することができる。また、指を移動させたときに
は、今回の押圧部と前回の押圧部との包含関係が成立し
ないので、カーソルが指などの移動に応じて移動される
ことから、指の通常の移動時にはカーソル移動が確実に
行なわれる上、指等による押圧時或いは押圧解除時のノ
イズを抑制して、カーソル移動の操作性を向上すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の構成を示す機能ブロック図である。
【図2】カーソル移動指令入力装置を含むワードプロセ
ッサの斜視図である。
【図3】パネルスイッチの下側フィルム基板の平面図で
ある。
【図4】上下両フィルム基板を重ね合わせたパネルスイ
ッチの概略平面図である。
【図5】ワードプロセッサの制御系のブロック図であ
る。
【図6】始点−終点距離テーブルの設定内容を示す図で
ある。
【図7】カーソル慣性移動時間テーブルの設定内容を示
す図である。
【図8】指でパネルスイッチを押圧する押圧状態を説明
する説明図である。
【図9】指を押圧しながら移動させた押圧状態を説明す
る説明図である。
【図10】弾き上げ動作を含む押圧移動を説明する説明
図である。
【図11】弾き上げ動作を含む押圧移動の複数の中心位
置を説明する説明図である。
【図12】カーソル移動指令制御のルーチンの概略フロ
ーチャートである。
【図13】指移動によるカーソル移動指令処理制御のル
ーチンの概略フローチャートである。
【図14】弾き上げ判定処理制御のルーチンの概略フロ
ーチャートである。
【図15】カーソル慣性移動データ演算処理制御のルー
チンのフローチャートである。
【図16】X方向タイマ割込み処理制御のルーチンの概
略フローチャートである。
【図17】Y方向タイマ割込み処理制御のルーチンの概
略フローチャートである。
【符号の説明】
2 CRTディスプレイ 4 パネルスイッチ 5 下側フィルム基板 7 導電ライン 10 上側フィルム基板 11 導電ライン 18 CPU 19 ROM 20 RAM 21 押圧範囲メモリ 22 中心位置メモリ C 制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 3/03 - 3/037

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の導体ラインを所定間隔おきに平行
    に形成した上側フィルム基板と、複数の導体ラインを上
    側フィルム基板の導体ラインと直交状に所定間隔おきに
    平行に形成した下側基板とを含み、押圧位置の上下の導
    体ラインが接触するように構成してなるパネルスイッチ
    を備え、ディスプレイ上のカーソルを移動させる為のカ
    ーソル移動指令を、前記パネルスイッチ上で指等を移動
    させることにより入力するようにしたカーソル移動指令
    入力装置において、 指等の押圧により前記パネルスイッチの上下の導体ライ
    ンが接触した複数の接触ポイントを繰り返し検知する検
    知手段と、 前記検知手段からの検知信号を受け、複数の接触ポイン
    トの位置データを記憶する記憶手段と、 前記記憶手段から位置データを受け、前回の複数の接触
    ポイントが今回の複数の接触ポイントに含まれているか
    否か、又は今回の複数の接触ポイントが前回の複数の接
    触ポイントに含まれているか否かの包含関係に基いて、
    接触ポイントの変化が指等の移動によるものか、指など
    でパネルスイッチを押圧する途中又は指等がパネルスイ
    ッチより離れる途中によるものかを判定する押圧状態判
    定手段と、 前記押圧状態判定手段からの判定に基づき、指等の移動
    と判定された場合よりも、指等で押圧する途中又は指等
    を離す途中と判定された場合のカーソルの移動量を小さ
    く変更してカーソル移動指令を出力するカーソル移動指
    令手段と、 を備えたことを特徴とするカーソル移動指令入力装置。
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