JPH0744320A - カーソル移動指令入力装置 - Google Patents

カーソル移動指令入力装置

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JPH0744320A
JPH0744320A JP20728793A JP20728793A JPH0744320A JP H0744320 A JPH0744320 A JP H0744320A JP 20728793 A JP20728793 A JP 20728793A JP 20728793 A JP20728793 A JP 20728793A JP H0744320 A JPH0744320 A JP H0744320A
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moving
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JP20728793A
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Koujirou Yamamoto
好次郎 山本
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Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カーソル移動量を位置指定手段による指定位
置の移動速度に応じて拡大でき、しかもカーソル移動量
の上限を設定して、カーソル移動の行き過ぎを防止で
き、カーソル移動操作を簡単化し得るカーソル移動指令
入力装置を提供する。 【構成】 パネルスイッチを指で押して移動させた時、
複数の押圧位置が同時に検出され、その中心位置の変化
を検出する(S27)。中心位置の移動速度を演算し
(S34)、中心位置の移動速度に対するカーソル移動
量の変化特性を記憶したメモリから、演算された移動速
度に対応するカーソル移動量を求め(S35)、その移
動量に対応してカーソル移動指令を出力する(S3
6)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、XY平面内の任意の位
置を指定するための位置指定手段を備えたカーソル移動
指令入力装置に関し、特に位置指定手段による指定位置
を移動したときのカーソル移動制御を改善するようにし
たものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上述の位置指定手段として、CR
Tディスプレイや液晶ディスプレイなどの表示器に表示
されたカーソルを上下左右に移動させる為に、オペレー
タによりXY平面上を任意に移動されるマウスを介して
カーソル移動指令信号を入力するマウス入力方式、パネ
ルスイッチ上で入力ペンや指などを移動させて或いはジ
ョイスティックを操作して、カーソルの移動方向と移動
量を指令するパネルスイッチ方式、更にライトペンによ
りカーソルの移動位置を指定してカーソル移動指令信号
を入力する移動位置指定方式等が一般に実用に供されて
いる。
【0003】ところで、最近、特公平1−46888号
公報には、ディスプレイ装置の前側に、複数のセグメン
トがマトリックス状に配設されるとともに、各セグメン
トにX、Yの導体が設けられたタブレット入力装置が配
設され、常には入力ペンを用いて文字入力する一方、カ
ーソルモードに切換えることにより、入力ペンで押圧移
動したタブレット上の押圧部を順次検知する一方、前回
に検知した押圧部に対する今回の押圧部に基いて、押圧
部の移動方向にその位置データの差に対応するカーソル
移動量だけカーソルを移動させるようにし、カーソル移
動の操作性や作業能率を向上するようにしたカーソル移
動指令入力装置が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記特公平1−468
88号公報に記載のカーソル移動指令入力装置において
は、タブレット上で入力ペンで移動させたときの押圧部
の移動方向に、位置データの差に対応する移動量だけカ
ーソルを移動させる関係上、カーソルを長い距離に亙っ
て移動させる場合には、入力ペンの所望の方向への移動
操作を複数回繰り返すか、或いは入力ペンの1回の移動
操作でカーソルを一気に移動させる為に大型のタブレッ
ト入力装置が必要になる。即ち、入力ペンを繰り返し移
動操作するときには、入力ペン操作に大きな動きが必要
となり、多大の労力を必要とするという問題がある。一
方、タブレット入力装置を大型化する場合には、タブレ
ット入力装置がコスト高になるとともに、それを設置す
る為の大きなスペースが必要となるという問題がある。
【0005】そこで、入力ペンの移動速度を検出し、そ
の移動速度が速い程、カーソル移動量を大きくすること
により、小型のタブレット入力装置を用いてカーソル移
動量を拡大することができるカーソル移動指令入力装置
を考えついた。しかし、この入力装置においては、長い
距離離れた位置にカーソルを移動させる為に、入力ペン
の移動速度を速くしたときには、入力ペンの移動量に対
するカーソル移動量が常に変化することから、オペレー
タの感覚と実際のカーソル移動量とのズレが大きくなっ
て、停止位置を越えて行き過ぎが起こり、操作性に劣る
という問題がある。
【0006】本発明は、カーソル移動量を位置指定手段
による指定位置の移動速度に応じて拡大でき、しかもカ
ーソル移動量の上限を設定して、カーソル移動の行き過
ぎを防止でき、カーソル移動操作を簡単化し得るような
カーソル移動指令入力装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1のカーソル移動
指令入力装置は、図1の機能ブロック図に示すように、
XY平面内の任意の位置を指定するための位置指定手段
を備え、ディスプレイ上のカーソルを上下左右に移動さ
せる為のカーソル移動指令を、位置指定手段を介して入
力するようにしたカーソル移動指令入力装置において、
位置指定手段で指定されている指定位置を繰り返し検知
する検知手段と、検知手段からの検知信号を受け、指定
位置が変化したときには、前回の指定位置から今回の指
定位置までの移動時間を計測する計時手段と、検知手段
からの検知信号と計時手段からの計時データを受け、指
定位置の指定位置データと指定位置の移動時間データと
を記憶するデータ記憶手段と、指定位置の移動速度をパ
ラメータとしてカーソル移動量が予め設定され、移動速
度の増大に応じて所定速度まではカーソル移動量が増大
し、その後略一定のカーソル移動量となるカーソル移動
量特性を記憶した特性記憶手段と、データ記憶手段から
受ける指定位置データと移動時間データに基いて、指定
位置の移動速度を求め、その移動速度と特性記憶手段の
カーソル移動量特性とに基いてカーソル移動量を求め、
そのカーソル移動量に相当する指令を出力するカーソル
移動指令手段とを備えたものである。
【0008】
【作用】請求項1のカーソル移動指令入力装置において
は、検知手段は、位置指定手段で指定されているXY平
面内上の指定位置を繰り返し検知する。計時手段は、検
知手段からの検知信号を受け、指定位置が変化したとき
には、前回の指定位置から今回の指定位置までの移動時
間を計測するので、データ記憶手段は、検知手段からの
検知信号と計時手段からの計時データを受け、指定位置
の指定位置データと指定位置の移動時間データとを記憶
する。一方、特性記憶手段には、指定位置の移動速度を
パラメータとしてカーソル移動量が予め設定され、移動
速度の増大に応じて所定速度まではカーソル移動量が増
大し、その後略一定のカーソル移動量となるカーソル移
動量特性を記憶しているので、カーソル移動指令手段
は、データ記憶手段から受ける指定位置データと移動時
間データに基いて、指定位置の移動速度を求め、その移
動速度と特性記憶手段のカーソル移動量特性とに基いて
カーソル移動量を求め、そのカーソル移動量に相当する
指令を出力する。
【0009】このように、XY平面上の指定位置が変化
する毎に指定位置データとその移動時間データを記憶
し、指定位置の移動速度に対応するカーソル移動量を、
移動量特性に基いて求めるので、その移動量特性の設定
如何で、指定位置の移動速度が前記所定速度まではカー
ソル移動量を移動速度に比例して拡大でき、しかも移動
速度が所定速度より速くなった場合には、カーソル移動
量を略一定に保持でき、所望の停止位置へのカーソル移
動が容易になり、カーソル移動操作を簡単化できる。即
ち、指定位置の移動速度が通常使用時の速度(所定速度
以上)のときには、カーソルを略一定の移動量で移動で
きるので、カーソルを目標とする移動位置に素早く確実
に移動できる一方、指定位置の移動速度が通常使用時の
速度よりも小さいときには、カーソルを少量ずつ細かく
且つ正確に移動できる。これにより、位置指定手段の入
力用XY平面が小型であっても、カーソル移動量を必要
に応じて大きく又は小さく任意に変更できることから、
カーソル移動操作の円滑化を図れるとともに、その操作
性が向上する。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面に基い
て説明する。本実施例は、キーボードやCRTディスプ
レイを備えたワードプロセッサに設けられ、パネルスイ
ッチを有するカーソル移動指令入力装置に本発明を適用
した場合のものである。図2に示すように、ワードプロ
セッサWPは、基本的に、矩形状のカーソルKや複数行
分の文字や記号を表示可能なCRTディスプレイ2、後
述の制御装置Cなどを備えたワードプロセッサ本体部1
と、このワードプロセッサ本体部1に接続されたキーボ
ード3とから構成されている。このキーボード3には、
通常のキーボードと同様に、アルファベットやひらがな
や数字や記号などを入力する為の複数の文字キー、無変
換キー、変換キーに加えて、入力した文書のデータを編
集する為の複数の編集機能キーなどが設けられている。
更に、このキーボード3の側面には、板状のパネルスイ
ッチ(位置指定手段に相当する)4が水平方向に出没可
能に設けられている。
【0011】前記パネルスイッチ4は、XY平面上を指
などにより押圧した状態で移動させることにより、その
移動方向に対応させて、ディスプレイ2上のカーソルK
を上下左右方向に夫々移動させる為の指令を入力するも
のである。このパネルスイッチ4の構成について、図
3、図4に基いて説明する。図2に示すように、パネル
スイッチ4は、下側のフィルム基板5と上側のフィルム
基板10と、これら両フィルム基板5・10を収納する
パネルケースなどからなっている。
【0012】下側のフィルム基板5は、薄板状のポリエ
ステルフィルム基材6からなり、このフィルム基材6の
上面には、銀ペースト等の導電性塗料からなる幅約1mm
の導電ライン7a〜7nが、所定間隔おきに平行に左右
方向に複数本形成され、各導電ライン7a〜7n間に
は、ドットスペーサ8がその導電ライン方向に沿って所
定間隔おきに設けられている。一方、上側のフィルム基
板10は、同様に、薄板状のポリエステルフィルム基材
10からなり、このフィルム基材10の下面には、銀ペ
ースト等の導電性塗料からなる幅約1mmの導電ライン1
1a〜11nが、所定間隔おきに平行に上下方向に複数
本形成されている。
【0013】そして、図4に示すように、これら上側フ
ィルム基板10と下側フィルム基板5とがドットスペー
サ8を介して上下に重ねられた状態でパネルケースに収
納されている。従って、導電ライン7a〜7nと導電ラ
イン11a〜11nとは、上下に対向状で且つ直交する
マトリックス状に配設され、これら複数のドットスペー
サ8により、複数の導電ライン7a〜7nと導電ライン
11a〜11nとは、常には接触しないようになってい
る。
【0014】このように構成されたパネルスイッチ4に
おいて、例えば、下側フィルム基板5の複数の導電ライ
ン7a〜7nの各々に、走査信号が微少時間毎に順次出
力され、各走査信号の出力タイミングで、上側フィルム
基板10の複数の導電ライン11a〜11nの各々の走
査信号を順次読出して、指30による押圧により上下の
導体ライン7、11が接触した複数の接触ポイントつま
り指定された位置が検知される。
【0015】次に、ワードプロセッサWPの制御系は、
図5のブロック図に示すように構成されている。キーボ
ード3と、パネルスイッチ4と、CRTディスプレイ2
に表示データを出力する為の表示制御を行なうCRTデ
ィスプレイコントローラ(CRTDC)15とは制御装
置Cの入出力インターフェース16に夫々接続されてい
る。制御装置Cは、CPU18と、このCPU18にデ
ータバスなどのバス17を介して接続された入出力イン
ターフェース16、ROM19及びRAM20とから構
成されている。尚、CPU18には、1チップの内蔵タ
イマとして、X方向タイマTM1 、Y方向タイマTM2 、移
動時間計測用タイマTM3 が夫々内蔵されている。ここ
で、カーソル移動指令入力装置は、上下両フィルム基板
5・10を有するパネルスイッチ4と、制御装置Cと、
ROM19に格納されたスキャニング制御プログラム及
び検知制御プログラムと、RAM20に設けられた押圧
範囲メモリ21や指定位置メモリ22及び移動時間計測
用タイマTM3 などから構成されている。
【0016】前記ROM19には、前述したように下側
フィルム基板5の複数の導電ライン7a〜7nに、走査
信号を微少時間毎に順次出力するスキャニング制御プロ
グラム、各走査信号の出力タイミングで、上側フィルム
基板10の複数の導電ライン11a〜11nの走査信号
を順次読出して、指による押圧により接触した複数の接
触ポイントを検知する検知制御プログラム、キーボード
3から入力された文書をCRTディスプレイ2に表示す
るとともに、カーソルKを移動表示する表示駆動制御プ
ログラム、本願特有の後述するカーソル移動指令制御の
制御プログラムなどが格納されている。このカーソル移
動指令制御プログラムには、カーソルKの慣性移動を行
なう為の割込み処理のサブルーチンが格納されている。
【0017】前記ROM19には、図6に示すように、
後述する始点グループSGと終点グループEGとの距離
と包含値とから、指30による押圧を開始する始点と押
圧を終了する終点との間の距離を求める為の始点・終点
距離テーブルTB1が記憶されている。更に、図7に示
すように、終点グループEGにおける各中心位置の平均
移動時間と、実際の押圧開始位置の中心位置と押圧終点
位置の中心位置との間の距離とに基づいて、X方向とY
方向とに関するカーソルKの慣性移動時間を求めるため
のカーソル慣性移動時間テーブルTB2が記憶されてい
る。
【0018】更に、ROM19には、図8に示すよう
に、指30の押圧の中心位置(XY平面上の指定された
位置に相当する)の移動速度Vをパラメータとするカー
ソル移動量を設定する移動量特性データが記憶されてい
る。このカーソル移動量特性においては、中心位置の移
動速度Vが所定速度V0 (例えば、74mm/sec)までは、
移動速度Vの増大に応じてカーソル移動量が増大し、そ
の後一定のカーソル移動量(例えば、8ドット分の移動
量)となる。尚、所定速度V0 は、オペレータ指30の
通常の移動速度未満に設定されている。
【0019】前記RAM20の押圧範囲メモリ21に
は、前回の検知制御で検知された複数個の接触ポイント
のポイント位置の各々に関して、X座標データ及びY座
標データと、接触ポイント数とが格納されるとともに、
今回の検知制御で検知された複数個の接触ポイントのポ
イント位置の各々に関して、X座標データ及びY座標デ
ータと、接触ポイント数とが格納される。指定位置メモ
リ22には、パネルスイッチ4を指等で押圧しながら移
動した際に、押圧範囲メモリ21に格納されている1回
の検知動作における複数個の接触ポイントからなる押圧
範囲(押圧部)の中心(重心)となる中心位置を、常に
最終の9つ分だけ記憶されるとともに、前回の中心位置
から今回の中心位置までの移動に要した移動時間が各中
心位置毎に記憶され、更に前回の押圧範囲と今回の押圧
範囲の包含関係のデータが記憶される。
【0020】移動方向メモリ23には、カーソルKのX
方向に関して、+X方向(右方向)又は−X方向(左方
向)のX方向移動データと、Y方向に関して、+Y方向
(上方向)又は−Y方向(下方向)のY方向移動データ
とが更新しながら格納される。更に、RAM20には、
CPU18で演算処理した演算結果を一時的に格納する
メモリなどが設けられている。
【0021】次に、指30を押圧しながら移動し、しか
も移動動作の最終段階で指30を急速に弾き上げ(はね
上げ)た場合について、図9、図10に基いて説明す
る。図9に示すように、指30により押圧開始位置Aか
ら押圧終了位置Bまで、1対の導電ライン7の略境界部
をX方向に、軌跡Zをもって押圧移動操作された場合、
図10に示すように、17個の押圧範囲の中心位置P1
〜P17が得られ、これら中心位置P1〜P17は、図
10において、上下2本の導電ライン7に及んで設定さ
れる。ここで、各中心位置P1〜P17は、指30にて
パネルスイッチ4を押圧した時に接触する複数個の接触
ポイントのX座標データとY座標データの平均値を求め
て、これら複数個の接触ポイントの中心位置(重心位
置)を示している。
【0022】また、移動総ステップ数Qは、X方向(横
方向)の2本の導電ライン7a〜7n間又はY方向(縦
方向)の2本の導電ライン7間の距離を1ステップとし
て、押圧開始位置Aから押圧終了位置Bまでの総テップ
数である。更に、指定位置メモリ22のデータとして
は、指30の移動に応じて押圧終了位置Bが変更されて
も、常に、その時の押圧終了位置Bに対応する中心位置
P17から押圧開始方向に遡った9個の中心位置P17
〜P9の位置データが順次変更されながら格納される。
【0023】更に、各中心位置P1〜P17のうち、最
終中心位置P17から押圧開始方向に遡った4個の中心
位置P17〜P14を終点グループEGとし、この終点
グループEGの4個の中心位置P17〜P14のX座標
データとY座標データとの平均値により終点グループ中
心位置F(星印にて図示)が求められる。一方、前記押
圧終了位置Bが変更されても、常に、この終点グループ
EGより更に押圧開始方向に遡った4個の中心位置P1
3〜P10を始点グループSGとし、この始点グループ
SGの4個の中心位置P13〜P10のX座標データと
Y座標データとの平均値により始点グループ中心位置H
(星印にて図示)が求められる。更に、これら終点グル
ープ中心位置Fと始点グループ中心位置H間の距離をス
テップ数からなるグループ間距離Jとする。そして、終
点グループEGの4個の中心位置の移動に要する時間な
どから、弾き上げ動作が判定される。
【0024】次に、ワードプロセッサWPの制御装置C
で行なわれるカーソル移動指令制御のルーチンについ
て、図11〜図16のフローチャートに基いて説明す
る。尚、図中符号Si(i=10、11、12・・・
・)は各ステップである。このワードプロセッサ1に電
源が投入されるとこの制御が開始され、先ず初期設定
(図示略)が実行される。このとき、移動方向メモリ2
3には、X方向移動データとして「+X」が格納され、
またY方向移動データとして「−Y」が格納される。そ
の後、スキャニング制御及び検知制御が実行され(S1
0)、パネルスイッチ4が押圧されているときには(S1
1:Yes )、パネルスイッチ4から入力される複数の走
査信号に基いて、接触ポイントの位置データや接触ポイ
ントの数が押圧範囲メモリ21に格納される一方、これ
ら複数の接触ポイントからなる押圧範囲の中心位置の位
置データが指定位置メモリ22に格納されるとともに、
移動時間計測用タイマTM3 が起動される(S12)。
【0025】そして、この中心位置が前回の中心位置に
対して変化したときには、前回の中心位置に対する今回
の中心位置移動に要した時間が移動時間計測用タイマTM
3 から読出されて指定位置メモリ22に格納され(S1
3:Yes )、中心位置変化カウンタのカウント値PCが
1つインクリメントされ(S14)、指移動によるカーソ
ル移動指令処理制御(図12参照)が実行される(S1
5)。
【0026】この制御が開始されたときに、指定位置メ
モリ22のデータに基いて、今回の中心位置が前回に対
してX方向に変化しているときに(S28:Yes )、中心
位置変化カウント値PCが「3」以下のときつまり指3
0がX方向に若干移動したときには(S29:Yes )、移
動方向が確定していない可能性があるので、カーソルK
をX方向に少な目(例えば、1ドットだけ)に移動させ
る指令信号が出力される(S33)。その結果、表示駆動
制御プログラムは、この指令信号に基いて、例えばカー
ソルKを1ドット分右又は左に移動させる。
【0027】次に、今回の中心位置が前回に対してX方
向に変化していないとき(S28:No)、を含めて、今回
の中心位置が前回に対してY方向に変化しているときに
(S37:Yes )、中心位置変化カウント値PCが「3」
以下のときつまり指30がY方向に若干移動したときに
は(S38:Yes )、移動方向が確定していない可能性が
あるので、カーソルKをY方向に少な目(例えば、1ド
ットだけ)に移動させる指令信号が出力される(S4
2)。その結果、表示駆動制御プログラムは、この指令
信号に基いて、例えばカーソルKを1ドット分上又は下
に移動させる。
【0028】ところで、指30による押圧時に指30の
移動が伴うとき、即ち今回の中心位置がX方向に移動さ
れ且つ中心位置変化カウント値PCが「3」よりも大き
くなっているときには(S28:Yes 、S29:No)、移動
方向が確定したと見なして、前回と今回の両位置データ
に基いて、X方向についてその移動方向が求められ(S
30)、この今回の移動方向データと移動方向メモリ23
に記憶されている移動方向データとが異なるときつまり
移動方向が変化したときには(S31:Yes )、変化した
新規のX方向移動方向データ(+X又は−X)が移動方
向メモリ23に更新して格納され(S32)、S33へ移行
して、カーソルKをX方向に移動最少単位である1ドッ
トだけ移動させる指令信号が出力される。即ち、中心位
置の本来の上下方向への移動途中に発生した左右方向の
ノイズ的な不要な変化については、その不要な方向への
カーソル移動を極力防止して、カーソルKを中心位置の
移動方向にのみ忠実に移動でき、カーソル移動の安定化
が図れる。
【0029】同様に、今回の中心位置がY方向に移動さ
れ且つ中心位置変化カウント値PCが「3」よりも大き
くなっているときには(S37:Yes 、S38:No)、前回
と今回の両位置データに基いて、Y方向についてその移
動方向が求められ(S39)、この今回の移動方向データ
と移動方向メモリ23に記憶されている移動方向データ
とが異なるときつまり移動方向が変化したときには(S
40:Yes )、変化した新規のY方向移動方向データ(+
Y又は−Y)が移動方向メモリ23に更新して格納され
(S41)、S42へ移行して、カーソルKをY方向に移動
最少単位である1ドットだけ移動させる指令信号が出力
される。即ち、中心位置の本来の左右方向への移動途中
に発生した上下方向のノイズ的な不要な変化について
は、その不要な方向へのカーソル移動を極力防止して、
カーソルKを中心位置の移動方向にのみ忠実に移動で
き、カーソル移動の安定化が図れる。
【0030】例えば、図10、図17に実線で示すよう
に、2つの導体ライン7の略境界部をX方向に、軌跡Z
をもって押圧移動操作した場合、押圧範囲の中心位置が
「P2」のときには、中心位置変化カウント値PCが
「3」以下のときなので、中心位置P1のカーソル位置
K(P1)対して1ドットだけ右のカーソル位置K(P2)に移
動する。次に、押圧範囲の中心位置が「P3」のときに
は、中心位置変化カウント値PCがまだ「3」以下のと
きなので、中心位置P2のカーソル位置K(P2)に対して
1ドットだけ下のカーソル位置K(P3)に移動する。この
とき、Y方向移動データとして「−Y」が移動方向メモ
リ23に格納される。次に、押圧範囲の中心位置が「P
4」のときには、中心位置変化カウント値PCが「4」
よりも大きく且つY方向移動データが「+Y」に変更さ
れたので、カーソル位置K(P3)に対して1ドットだけ上
のカーソル位置K(P4)に移動する。
【0031】次に、中心位置P7に対応するカーソル位
置K(P7)までは、カーソルKは中心位置P7までX方向
へのみ移動される。次に、押圧範囲の中心位置が「P
8」のときには、Y方向移動データが「−Y」に変更さ
れたので、カーソルKはカーソル位置K(P7)に対してX
方向には所定量だけ移動され且つY方向に1ドットだけ
下のカーソル位置K(P8)に移動する。以下、同様にし
て、押圧範囲の中心位置が「P9」のときには、前回の
Y方向移動データ及びX方向移動データが変化していな
いので、カーソルKはカーソル位置K(P8)に対してX方
向に所定量だけ移動されたカーソル位置K(P9)に移動す
る。
【0032】その後、中心位置が「P10」のときに
は、Y方向移動データが「+Y」に変更されたので、カ
ーソル位置K(P9)に対して+Y方向に1ドットだけ上の
カーソル位置K(P10) に移動する。以下、X方向移動デ
ータとY方向移動データとが夫々変化したときには、カ
ーソルKは、変化した移動方向に1ドット(最少単位)
だけ移動される。即ち、中心位置の移動方向の変化を無
視したときの2点鎖線で示すカーソル移動と比較して分
かるように、中心位置の右方向への移動途中に一時的に
発生した上下方向のノイズ的な不要な変化については、
その不要なY方向へのカーソル移動を極力防止して、カ
ーソルKを中心位置の移動方向にのみ忠実に移動でき、
カーソル移動の安定化が図れる。
【0033】一方、X方向に関する移動方向が変化して
いないときには(S31:No)、指定位置メモリ22の中
心位置データと移動時間データに基いて、中心位置のX
方向の移動速度Vxが求められる(S34)。そして、R
OM19に記憶されたカーソルKの移動量特性データに
基いて、この移動速度Vxに対応するカーソル移動量X
Lが求められ(S35)、カーソルKをX方向に移動量X
Lだけ移動させる指令信号が出力され(S36)、S37へ
移行する。その結果、表示駆動制御プログラムは、この
指令信号に基いて、カーソルKをその移動量XLで指示
するドット数分右又は左に移動させる。
【0034】即ち、図8のカーソル移動量特性データに
示すように、指30のX方向への移動速度Vxが、所定
速度V0 (74mm/sec)までの低速のときには、カーソル
移動量XLは、中心位置の移動速度Vxの増大に応じて
カーソル移動量XLが増大する。しかし、移動速度Vx
がこの所定速度V0 を超えたとき、即ち、移動速度Vx
が通常の移動速度、或いはそれ以上のときには、カーソ
ル移動量XLが例えば、一定の8ドット分に保持される
ので、X方向に関する所望の停止位置へのカーソル移動
が容易になり、カーソル移動操作を簡単化できる。
【0035】更に、Y方向に関する移動方向が変化して
いないときには(S40:No)、指定位置メモリ22の中
心位置データと移動時間データに基いて、中心位置のY
方向の移動速度Vyが求められる(S43)。そして、R
OM19に記憶されたカーソルKの移動量特性に基い
て、この移動速度Vyに対応するカーソル移動量YLが
求められ(S44)、カーソルKをY方向に移動量YLだ
け移動させる指令信号が出力され(S45)、この制御を
終了して、前記S16にリターンする。その結果、表示駆
動制御プログラムは、この指令信号に基いて、カーソル
Kをその移動量YLで指示するドット数分上又は下に移
動させる。
【0036】即ち、図8のカーソル移動量特性に示すよ
うに、指30のY方向への移動速度Vyが、所定速度V
0 までの低速のときには、カーソル移動量YLは、中心
位置の移動速度Vyの増大に応じてカーソル移動量YL
が増大する。しかし、移動速度Vyがこの所定速度V0
を超えたとき、即ち、移動速度Vyが通常の移動速度、
或いはそれ以上のときには、カーソル移動量YLが例え
ば、一定の8ドット分に保持されるので、Y方向に関す
る所望の停止位置へのカーソル移動が容易になり、カー
ソル移動操作を簡単化できる。
【0037】次に、カーソル移動指令制御において、再
度スキャニング制御及び検知制御が実行され(S16)、
押圧されているときには(S17:Yes )、S12と同様
に、接触ポイントの位置データや接触ポイント数が押圧
範囲メモリ21に格納される一方、これら複数の接触ポ
イントに対応する中心位置が求められて指定位置メモリ
22に格納され(S18)、この中心位置が前回に対して
変化したときには(S19:Yes )、S14に戻る。
【0038】しかし、指30による押圧動作が検知され
ないときには(S17:No)、指30の弾き上げ動作か否
かを判定する弾き上げ判定処理制御(図13参照)が実
行される(S20)。先ず、指定位置メモリ22のデータ
に基いて、始点グループSGと終点グループEGとの間
のグループ間距離Jが求められる(S51)。そして、グ
ループ間距離Jが「2ステップ」よりも小さいときは、
弾き上げの意思が無いと判定され(S52:Yes )、弾き
上げフラグHFがリセットされ(S64)、この制御を終
了して、カーソル移動指令制御のS21にリターンする。
【0039】しかし、グループ間距離Jが2ステップ以
上のときには(S52:No)、前記押圧開始位置Aの中心
位置P1と押圧終了位置Bの中心位置P12との間の距
離LPが求められ(S53)、この始点終点間距離LPが
「3ステップ」よりも小さいときには(S54:Yes )、
指30は弾き上げの意思が無いと判定され、弾き上げフ
ラグHFがリセットされ(S64)、前記S21にリターン
する。しかし、始点終点間距離LPが3ステップ以上の
ときには(S54:No)、最終の中心位置P17から押圧
開始方向に遡った5つの中心位置(図10の5つの中心
位置P17〜P13参照)の内、1ステップ移動するの
に要した時間が所定値を超えた回数Nが求められる(S
55)。ここで、所定値として、例えば、約32msecが設定
されている。
【0040】次に、この回数Nが「0」よりも大きく、
押圧終了位置Bの近傍において、弾き上げ動作が行なわ
れていないときには(S56:Yes )、弾き上げフラグH
Fがリセットされ(S64)、前記S21にリターンする。
しかし、回数Nが「0」のときには(S56:No)、弾き
上げ動作が行なわれた可能性が有るので、S57に移行す
る。次に、押圧終了位置Bの中心位置P17が押圧され
ている時間が求められ、その押圧時間が設定値(例え
ば、約32msec)よりも大きいときには、弾き上げ動作が
行なわれなかったと判定され(S57:Yes )、弾き上げ
フラグHFがリセットされ(S64)、前記S21にリター
ンする。
【0041】しかし、その押圧時間が設定値以下のとき
には(S57:No)、弾き上げ動作が行なわれた可能性が
有るので、S58に移行する。次に、押圧開始位置Aにお
ける最初の中心位置から押圧終了位置Bにおける最終の
中心位置までの総移動ステップ数Qが求められ、このス
テップ数Qが「4」以下のときには、弾き上げ動作が行
なわれなかったと判定され(S58:Yes )、弾き上げフ
ラグHFがリセットされ(S64)、前記S21にリターン
する。しかし、そのステップ数Qが「4」よりも大きい
ときには、弾き上げ動作が行なわれた可能性が有ること
になり、S59においてNoと判定される。
【0042】次に、押圧終了位置Bの中心位置P12か
ら押圧開始位置方向に遡った5つの中心位置ポイント
(図10の5つの中心位置P17〜P13参照)の各々
に関して、押圧範囲メモリ21のデータに基いて、前回
の押圧範囲が今回の押圧範囲を包含する回数つまり包含
値が求められる(S59)。次に、この包含値が所定値の
「5」以上のとき、つまり押圧動作と反対に、指30を
パネルスイッチ4に対して上方に移動して押圧解除した
ときには(S60:Yes )、弾き上げ動作が行なわれなか
ったことになり、弾き上げフラグHFがリセットされ
(S64)、前記S21にリターンする。
【0043】しかし、包含値が所定値「5」未満のとき
には(S60:No)、弾き上げ動作が行なわれた可能性が
あり、S61に移行する。次に、ROM19の始点・終点
距離テーブルTB1(図6参照)に基いて、前記終点グ
ループEGの終点グループ中心位置Fから始点グループ
SGの始点グループ中心位置Hまでの距離Jと包含値と
から、指定位置メモリ22に記憶されている最初の中心
位置(例えば、図10においては中心位置P9)と最終
の中心位置(例えば、図10においては中心位置P1
7)との間の距離が求められる(S61)。例えば、包含
値が「2」で、グループ間距離Jが「3」の場合には、
始点−終点間距離は「4」が求められる。尚、図6の始
点・終点距離テーブルTB1において、「X」で示した
箇所には、実際には、最大値「255」が格納されてお
り、この最大値が選択されたときには、S62で必ずYes
と判定される。
【0044】次に、指定位置メモリ22に記憶されてい
る最初の中心位置(例えば、図10においては中心位置
P9)のX、Y両座標データと最終の中心位置(例え
ば、図10においては中心位置P17)のX、Y両座標
データとに基いて、実際の始点−終点間距離が演算さ
れ、その実際の始点−終点間距離がテーブル値から求め
た始点−終点間距離よりも小さいときには、弾き上げ動
作が行なわれなかったと判定され(S62:Yes )、弾き
上げフラグHFがリセットされ(S64)、前記S21にリ
ターンする。しかし、実際の始点−終点間距離がテーブ
ル値による始点−終点間距離よりも大きいときには、弾
き上げ動作が行なわれたと判定され(S62:No)、弾き
上げフラグHFがセットされ(S63)、前記S21にリタ
ーンする。
【0045】次に、カーソル移動指令制御において、弾
き上げフラグHFがセットされていないときには(S2
1:No)、S10に戻る。しかし、弾き上げフラグHFが
セットされているときには(S21:Yes )、カーソル移
動を延長させる為にカーソル慣性移動データ演算処理制
御(図14参照)が実行される(S22)。この制御が開
始されると、先ず指定位置メモリ22に記憶されている
移動時間データに基いて、終点グループEGのX方向平
均移動時間が演算される(S71)。次に、終点グループ
EGの終点グループ中心位置Fと始点グループSGの中
心位置とのX方向における距離に基いて、終点グループ
EGのX方向(図10参照)における移動量XLが演算
される(S72)。
【0046】次に、パネルスイッチ4上における押圧開
始位置Aの中心位置P1のX座標データと押圧終了位置
Bの中心位置P17のX座標データとから、両中心位置
P1〜P17間のX方向の距離が演算され、前記S71で
求められたX方向平均移動時間と両中心位置P1〜P1
7間距離とに基づいて、ROM12に記憶されているカ
ーソル慣性移動時間テーブルTB2から、CRTディス
プレイ2上でカーソルKを慣性移動させるためのX方向
移動時間Xtが求められ(S73)、このX方向移動時間
XtはX方向タイマTM1 にセットされる(S74)。
【0047】次に、同様に、先ず指定位置メモリ22に
記憶されている移動時間データに基いて、終点グループ
EGのY方向平均移動時間が演算される(S75)。次
に、終点グループEGの終点グループ中心位置Fと始点
グループSGの中心位置とのY方向における距離に基い
て、終点グループEGのY方向(図10参照)における
移動量YLが演算される(S76)。次に、パネルスイッ
チ4上における押圧開始位置Aの中心位置P1のY座標
データと押圧終了位置Bの中心位置P17のY座標デー
タとから、両中心位置P1〜P17間のY方向の距離が
演算され、前記S75で求めたY方向平均移動時間と両中
心位置P1〜P17間距離とに基づいて、ROM12に
記憶されているカーソル慣性移動時間テーブルTB2か
ら、CRTディスプレイ2上でカーソルKを慣性移動さ
せるためのY方向移動時間Ytが求められ(S77)、こ
のY方向移動時間YtはY方向タイマTM2 にセットされ
る(S78)。
【0048】次に、X方向移動量XLが「0」でないと
きには(S79:No)、X方向タイマTM1 が作動され(S
80)、後述の割り込み処理が可能になる。次に、Y方向
移動量YLが「0」でないときには(S81:No)、Y方
向タイマTM2 が作動され(S82)、後述の割り込み処理
が可能になる。そして、この制御を終了して、カーソル
移動指令制御のS23にリターンする。尚、X方向移動量
XLが「0」のときには(S79:Yes )、S80がスキッ
プされ、Y方向移動量YLが「0」のときには(S81:
Yes )、S82がスキップされる。その後、カーソル移動
指令制御において、これら両方向タイマTM1 、TM2 にセ
ットされた割込み時間毎に、カーソル慣性移動を行なう
為に、タイマ割込み処理制御が実行される。
【0049】次に、X方向タイマによる割込み処理制御
について、図15のフローチャートに基いて説明する。
この制御が開始されると、カーソルKをX方向に移動最
少単位である1ドットだけ移動させる指令信号が出力さ
れる(S85)。そして、次回にカーソルKを移動させる
為に、X方向タイマTM1 には、今回のタイマ時間Xt(n)
とそのタイマ時間Xt(n) に2-7を乗じた時間とを加えた
次回のタイマ時間Xt(n+1)が求められる(S86)。
【0050】次に、この次回のタイマ時間Xt(n+1)が設
定値(例えば、約38msec)よりも小さいときには(S8
7:No)、カーソルを更に慣性移動させるために、X方
向タイマTM1 に次回のタイマ時間Xt(n+1)がセットされ
(S88)、次回の割込みを可能にするために、X方向タ
イマTM1 が作動され(S89)、この割込み制御を終了す
る。一方、次回のタイマ時間Xt(n+1)が設定値よりも大
きいときには(S87:Yes)、次回の割込みを停止し且
つカーソルKのX方向移動を停止させる為に、X方向タ
イマが停止され(S90)、この制御を終了する。
【0051】次に、Y方向タイマによる割込み処理制御
について、図16のフローチャートに基いて説明する。
この制御が開始されると、カーソルKをY方向に移動最
少単位である1ドットだけ移動させる指令信号が出力さ
れる(S95)。そして、次回にカーソルKを移動させる
為に、Y方向タイマTM2 には、今回のタイマ時間Yt(n)
とそのタイマ時間Yt(n) に2-7を乗じた時間とを加えた
次回のタイマ時間Yt(n+1)が求められる(S96)。
【0052】次に、この次回のタイマ時間Yt(n+1)が設
定値(例えば、約38msec)よりも小さいときには(S9
7:No)、カーソルを更に慣性移動させるために、Y方
向タイマTM2 に次回のタイマ時間Yt(n+1)がセットされ
(S98)、次回の割込みを可能にするために、Y方向タ
イマTM2 が作動され(S99)、この割込み制御を終了す
る。一方、次回のタイマ時間Yt(n+1)が設定値よりも大
きいときには(S97:Yes)、次回の割込みを停止し且
つカーソルKのY方向移動を停止させる為に、Y方向タ
イマが停止され(S100 )、この制御を終了する。
【0053】以上説明したように、タッチパネル4のX
Y平面上の中心位置が変化する毎に中心位置データとそ
の移動時間データを記憶し、中心位置の移動速度に対応
するカーソル移動量を、移動量特性に基いて求める。即
ち、指定位置の移動速度が通常使用時の速度(所定速度
以上)のときには、カーソルを略一定の移動量で移動で
きるので、カーソルを目標とする移動位置に素早く確実
に移動できる一方、指定位置の移動速度が通常使用時の
速度よりも小さいときには、カーソルを少量ずつ細かく
且つ正確に移動できる。これにより、位置指定手段の入
力用XY平面が小型であっても、カーソル移動量を必要
に応じて大きく又は小さく任意に変更できることから、
カーソル移動操作の円滑化を図れるとともに、その操作
性が向上する。
【0054】ここで、前記カーソル移動量特性に代え
て、図18に示す移動量特性に設定し、中心位置の移動
速度Vが、所定速度V1 までは移動速度Vの増大に応じ
てカーソル移動量を増大し、その後所定速度V2 までは
カーソル移動量を例えば、2ドットの移動量に設定し、
所定速度V2 以上のときにはカーソル移動量を例えば、
8ドットの移動量に設定するようにしてもよい。
【0055】更に、前記カーソル移動量特性に代えて、
図19に示す移動量特性に設定し、中心位置の移動速度
Vが、所定速度V3 までは移動速度Vの増大に応じてカ
ーソル移動量を増大し、その後所定速度V4 まではカー
ソル移動量を例えば、1ドットの移動量に設定し、その
後所定速度V5 まではカーソル移動量を例えば、4ドッ
トの移動量に設定し、所定速度V5 以上のときには、カ
ーソル移動量を例えば、8ドットの移動量に設定するよ
うにしてもよい。また、図8、図18、図19に示すカ
ーソル移動特性を、演算式で記憶するように構成しても
よい。
【0056】ここで、特許請求の範囲の記載した各手段
と、上記実施例中の構成との対応関係について説明する
と、検知手段に相当するものは、ROM19に格納され
た検知制御プログラムであり、計時手段に相当するもの
は、CPU18に内蔵された移動時間計測用タイマTM3
であり、データ記憶手段に相当するものはRAM20に
設けられた指定位置メモリ22である。更に、特性記憶
手段に相当するものは、カーソル移動量特性データを記
憶したROM19であり、カーソル移動指令手段に相当
するものは、指移動によるカーソル移動指令処理制御の
特に、S34〜S36とS44〜S46である。
【0057】尚、前記カーソル移動量特性を複数種類R
OM19に格納し、オペレータが所望の特性を選択可能
に構成してもよい。尚、前記実施例では、位置指定手段
として、マトリックス方式のタッチパネル4を使用した
が、それ以外に、抵抗膜方式のタッチパネルや電磁方式
等、各種のディジタイザー及びマウス等を使用すること
も可能である。尚、本発明のカーソル移動指令入力装置
を、ワードプロセッサWPとは別体に設けるようにして
もよい。尚、本発明の技術的思想の範囲内において、前
記実施例の各制御に、既存の技術や当業者に自明の技術
に基いて種々に変更を加えることもあり得る。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1のカーソ
ル移動指令入力装置によれば、検知手段と、計時手段
と、データ記憶手段と、特性記憶手段と、カーソル移動
指令手段とを設け、位置指定手段のXY平面上の指定位
置が変化する毎に指定位置データとその移動時間データ
を記憶し、指定位置の移動速度に対応するカーソル移動
量を、移動量特性に基いて求めるので、その移動量特性
の設定如何で、指定位置の移動速度が前記所定速度まで
はカーソル移動量を移動速度に比例して拡大でき、しか
も移動速度が所定速度より速くなった場合には、カーソ
ル移動量を略一定に保持でき、所望の停止位置へのカー
ソル移動が容易になり、カーソル移動操作を簡単化でき
る。
【0059】即ち、指定位置の移動速度が通常使用時の
速度(所定速度以上)のときには、カーソルを略一定の
移動量で移動できるので、カーソルを目標とする移動位
置に素早く確実に移動できる一方、指定位置の移動速度
が通常使用時の速度よりも小さいときには、カーソルを
少量ずつ細かく且つ正確に移動できる。これにより、位
置指定手段の入力用XY平面が小型であっても、カーソ
ル移動量を必要に応じて大きく又は小さく任意に変更で
きることから、カーソル移動操作の円滑化を図れるとと
もに、その操作性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の構成を示す機能ブロック図である。
【図2】カーソル移動指令入力装置を含むワードプロセ
ッサの斜視図である。
【図3】パネルスイッチの下側フィルム基板の平面図で
ある。
【図4】上下両フィルム基板を重ね合わせたパネルスイ
ッチの概略平面図である。
【図5】ワードプロセッサの制御系のブロック図であ
る。
【図6】始点−終点距離テーブルの設定内容を示す図で
ある。
【図7】カーソル慣性移動時間テーブルの設定内容を示
す図である。
【図8】カーソル移動特性を示す線図である。
【図9】弾き上げ動作を含む押圧移動を説明する説明図
である。
【図10】弾き上げ動作を含む押圧移動時の複数の中心
位置を説明する説明図である。
【図11】カーソル移動指令制御のルーチンの概略フロ
ーチャートである。
【図12】指移動によるカーソル移動指令処理制御のル
ーチンのフローチャートである。
【図13】弾き上げ判定処理制御のルーチンの概略フロ
ーチャートである。
【図14】カーソル慣性移動データ演算処理制御のルー
チンのフローチャートである。
【図15】X方向タイマ割込み処理制御のルーチンの概
略フローチャートである。
【図16】Y方向タイマ割込み処理制御のルーチンの概
略フローチャートである。
【図17】指の押圧部の中心位置の移動に対応するカー
ソルの移動位置を説明する説明図である。
【図18】変形例に係るカーソル移動量特性を示す線図
である。
【図19】変形例に係るカーソル移動量特性を示す線図
である。
【符号の説明】
2 CRTディスプレイ 4 パネルスイッチ 5 下側フィルム基板 7 導電ライン 10 上側フィルム基板 11 導電ライン 18 CPU 19 ROM 20 RAM 22 指定位置メモリ C 制御装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 XY平面内の任意の位置を指定するため
    の位置指定手段を備え、ディスプレイ上のカーソルを上
    下左右に移動させる為のカーソル移動指令を、前記位置
    指定手段を介して入力するようにしたカーソル移動指令
    入力装置において、 前記位置指定手段で指定されている指定位置を繰り返し
    検知する検知手段と、 前記検知手段からの検知信号を受け、指定位置が変化し
    たときには、前回の指定位置から今回の指定位置までの
    移動時間を計測する計時手段と、 前記検知手段からの検知信号と計時手段からの計時デー
    タを受け、前記指定位置の指定位置データと指定位置の
    移動時間データとを記憶するデータ記憶手段と、 前記指定位置の移動速度をパラメータとしてカーソル移
    動量が予め設定され、移動速度の増大に応じて所定速度
    まではカーソル移動量が増大し、その後略一定のカーソ
    ル移動量となるカーソル移動量特性を記憶した特性記憶
    手段と、 前記データ記憶手段から受ける指定位置データと移動時
    間データに基いて、前記指定位置の移動速度を求め、そ
    の移動速度と特性記憶手段のカーソル移動量特性とに基
    いてカーソル移動量を求め、そのカーソル移動量に相当
    する指令を出力するカーソル移動指令手段と、 を備えたことを特徴とするカーソル移動指令入力装置。
JP20728793A 1993-07-28 1993-07-28 カーソル移動指令入力装置 Pending JPH0744320A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006026167A (ja) * 2004-07-16 2006-02-02 Aruze Corp ゲーム機及びプログラム
JP2006026166A (ja) * 2004-07-16 2006-02-02 Aruze Corp ゲーム機及びプログラム
JP2011186880A (ja) * 2010-03-10 2011-09-22 Panasonic Corp 座標入力装置および座標入力方法
WO2017073331A1 (ja) * 2015-10-28 2017-05-04 オリンパス株式会社 処理装置、超音波観測装置、処理装置の作動方法および処理装置の作動プログラム

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